江戸しぐさが好きな人ほど陰謀論にハマる
複雑なものを単純化すると間違える

傘かしげ」や「こぶし腰浮かせ」などの「江戸しぐさ」。
「江戸時代の商人たちのマナーだった」などと喧伝されているが、歴史的証拠はなく、偽史である。
だがそうした行為には価値があるとして、信じ続ける人もいる。
累計47万部のベストセラー『応仁の乱』(中公新書)の著者・呉座勇一氏は、新著『陰謀の日本中世史』(角川新書)で、
そんな陰謀論を徹底的に論破している。なぜ偽史はしぶとく生き残るのか。その理由を聞いた――。
(前編、全2回)/聞き手・構成=稲泉 連

http://president.jp/articles/-/25271