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 7月4日時点で世界178か国が韓国からの入国を制限している。日本など52か国は隔離や
検疫強化を実施し、126か国は入国自体を禁止しており、航空会社が打撃を受けている。

 アシアナ航空は、買収が暗礁に乗り上げた。アシアナ航空の筆頭株主である錦湖産業は、
昨年、多額の負債を抱えた同航空を売りに出し、HDC現代産業開発が落札した。
買収金は4月30日が払込み期限だったが、HDC現代産業開発は前日の4月29日に
無期限延期を通告し、6月初旬、買収条件の再交渉を申し入れた。

 格安航空会社(LCC)のイースター航空は、航空運航証明(AOC)の効力が停止した。
AOCは運航免許に相当し、運航中止期間が60日を超えると停止する。

 イースター航空は3月24日から国際線に加えて国内線の運航も中断していた。
イースター航空は済州航空の親会社である愛敬グループによる買収が決まっていたが、
愛敬グループは買収を予定していた4月29日の前日に延長を決めた。
イースター航空はデフォルトに陥り、従業員の給与が4か月間支払われていない。

 日本から韓国に乗り入れているLCC7社は最大のドル箱路線である日本路線に活路を
見出してきた。日韓路線は飛行時間が短い。さらに日本人は時間を守ることから
運航遅延が起きにくく、降機時に自身で座席周りを整理したりするので、
短時間で折り返しができる。路線によっては1つの機体で1日複数回の往復も可能だ。
乗客1人あたりの収益はLCCが就航する中で日韓路線が最も高いが、
不買運動の影響で日韓路線の利用者が激減し、コロナが追い打ちをかけた。

 韓国航空協会は今年下半期の国際線月平均旅客展望を昨年の504万967人より97.6%低い
12万983人に引き下げた。下半期は少なく見積もって8兆7900億ウォンの売上げ減が予想される。

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/07080558/?all=1