【恨J民】桜ういろう 2本目【ストーカー】
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
保守系女性アカウントへの執拗な粘着で有名なハンJ最高齢垢・桜ういろうについて語りましょう!(・∀・)
※前スレ
【恨J民】桜ういろう 1本目【ストーカー】
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/korea/1591023199/ ミサの亜麻色の前髪とポニーテールが風で靡いている。 オレもミサに手を伸ばしながら、腰のホルスターに挿したオートマチック銃の柄に手をかける。 オレは舌打ちした。やっぱ、オレがなんとかしないとな。 大鷲の魔物はミサの背後で羽ばたきながら、長い尻尾の鋭い先端をミサの背中に向ける。 こいつ、あの尻尾でミサを刺そうってか。させるかよ。 オレはミサに手を伸ばしつつ、腰のホルスターに挿したオートマック銃を抜く。 片目を瞑って大鷲の魔物に狙いを定め、オートマチック銃の引き金を引いて二三発撃つ。 三発目に撃った銃弾が大鷲の魔物の腹に命中し、銀色の粘着物が大鷲の魔物の腹にくっついた。 同時に大鷲の魔物の身体を青白い電気が包み込み、大鷲の魔物が麻痺して苦しそうに鳴きながら 逆さまに降下してゆく。 オレは青白い電気を包み込みながら降下してゆく大鷲の魔物を見下ろして口笛を吹いた。 オレはオートマチック銃を握った手で、額の汗を手の甲で拭う。 「ふう。なんとかなったな。それにしても、この銃、なんなんだ?」 帝国騎士団からくすねた銃だが、騎士団はこんなもん使っているのか。 その時、もう一羽の大鷲の魔物がお腹を向けて急降下して来た。 そして、青白い電気を包み込みながら降下していた大鷲の魔物と接触して空中爆発が起きる。 あとちょっとでオレはミサの手を掴むところだったが、爆風でオレは回転しながら吹っ飛んだ。 「うわっ」
熱気と破片が飛んできて、オレは顔の前を手で遮る。 凶器と化した破片が頬や腕、脇腹や太ももを掠めて皮膚が切れて怪我する。 オレは痛くて、「っつ」と思わず顔をしかめて声を漏らす。 「ああもう! あとちょっとだったのに! 世話が焼ける男ね! こうなったら、魔法しかないわね! ウォーターポール!」 ミサが呪文を詠唱すると、オレの身体がジャンボシャボン玉に包まれ、オレの身体がジャンボシャボン玉の中で浮き上がる。 またこの魔法か、嫌な思い出しかないぜ。オレは顔をしかめ、心で愚痴を零す。 ミサが鬱陶しそうに髪を掻き上げ、ホバーボードを飛ばしてオレのジャンボシャボン玉に近づいてくる。 「即席のウォーターボールよ。文句言わないでよ ! あたしの魔力、そんなにないんだから!」 ミサがジャンボシャボン玉の中に手を突っ込んで、オレに手を伸ばす。 「いつまで持つかわからないわよ? また落っこちたい?」と、ミサは顔をしかめて冷たく言い放つ。 自分の手を早く掴めと言わんばかりに、シャボン玉の中に突っ込んだ手の指をひらひらと動かす。 魔法が使えないオレはミサの態度に苛立ち、頭の後ろで手を組む。 オレは舌打ちしてから、一安心してため息を零し、仕方なく嫌々ミサに手を伸ばす。 オレがミサの手を掴んだ瞬間、ジャンボシャボン玉が勢いよく弾けた。 「やっと掴んだわよ。邪薩が入ったけど、まあいいわ……」 やれやれという感じで、ミサは瞼を閉じで肩を疎めて首を横に振る。 ミサは顔を真っ赤にして、恥ずかしそうにオレから顔を背けた。 「べ、別にっ。ま、まあ、幼馴染だし? ネロに言われたし? それにしても、危機一髪だったわね」 ミサはオレから顔を背けたまま、額の汗を手の甲で拭う。 ミサの汗の粒が風に飛ばされて、オレの頬に張り付く。 オレは眉根を寄せてミサを睨み、俯いてため息を零す。 雲を抜け、雲の間から足元に広がる景色に息を呑んだ。 「ねえ、ネロのこと考えてるの? ネロのことなら心配ないわよ? 後で合流しようって言ってたし。それに、ネロのハイテク装備もあることだし。なにも心配することないわよ」 やっぱ、ミサはオレの幼馴染だな。オレはミサの顔を見て微笑む。 「そうか、ならいいんだ。ミサを巻き込んで悪かったな。お前、ネロと一緒に王都ガランに行くつもりだったんだろ?」 オレはミサのことはお見通しという感じで、ミサに歯を見せて笑った。 「そうよ。あんたを放って、王都ガランでネロとデートしようと思ってたのに。デート当日になって、あんたが待ち合わせ場所に来て、禁断の森に行こうとか言い出すし。ほんと信じれない。せっかくお洒落してきたのに。おかげでデートが台無しよ。まさかネロがあたしとのデートをあんたに言ったとはねぇ、迂闊だったわ」 ミサはネロが信じられないという様に、また瞼を閉じて首を横に振る。 オレは拳を握り締め、俯いて瞼を閉じて首を横に振る。 ミサはデートのこと根に持ってるのか、ミサの盛大なため息が聞こえる。 そのまま、ミサと顔を合わせるのが嫌でオレは俯いたまま。 「少しはあたしの恋に協力してくれてもいいじゃない。カイトのバカッ」 その後、気まずい空気が流れ、オレとミサは黙ったままだった。 その時、ミサのホバーボードのマフラーから空 気が抜けた様な嫌な音を立てた。 ホバーボードのファンの回転が弱くなる音が聞こえる。 「ね、燃料が切れかかってる!? こんな時に! ?」 ミサがホバーボードの上でバランスを崩すと同時に、ミサは背中のマントを開き滑空する。 ミサの足からホバーボードが離れ、オレは咄嗟 に片方の手でホバーボードを掴む。 「今度は燃料が足りねえのか。災難続きだな。にしても、このホバーボード重いぞ」 オレはホバーボードを憎たらしく見つめる。機械の塊が生意気だな。 このホバーボード、何かの役に立つかも知れないからな。 マントを広げたミサは風に任せて、オレたちはゆっくりと優雅に飛んでゆく。 ミサがため息を零すのが聞こえ、オレはミサを見上げた。 お前、ため息が多いな。そんなにネロとデートが出来なかったことが悔しいのかよ。 なんかミサに悪いことしたな。今度、ミサの恋に協力してやるか。 ミサは風で髪をなびかせて、眼下に広がる景色にうっとりして堪能していた。 「あーあ。思った以上に景色が綺麗で、この子の 燃料食っちゃったなあ。反省……ごめんね、ネロ」 おいおい。お前、ホバーボードの名前がネロとか病んでるな。聞いてて寒気がする。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています