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中島みゆきの名曲
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0001Track No.774
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2019/08/31(土) 14:19:59.10
中島みゆきの感動する名曲一日一選マラソン
0002Track No.774
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2019/08/31(土) 14:41:36.02
「麦の唄」
夏の終わりになると、ふとノスタルジーを感じませんか・・・
思い出すのは遠くの故郷...子供の夏休み、夏の強い日差しが終わりそうな
秋の始まりには、そんなノスタルジーに浸るのもいいでしょう。

あの頃の感情を確認するように...最後に鳴き尽くすような蝉の声...
まとわりつくような湿気、お盆から残暑の時期は、不思議と懐かしい昔を
思い出したりしませんか。夏休みに実家に戻り、ふと、学生だった頃の自分の

片鱗を見つけたり、変わらないお盆や祭りの光景だったり、古くからの幼馴染との
再会したり、感傷のスイッチを押してしまうとき、ちょっとあの頃のような
気持ちをもう一度、感じてみたくなりませんか、ノスタルジー....

https://pv755.com/mugi-no-uta
0003Track No.774
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2019/09/01(日) 15:48:58.58
「INDIA GOOSE」

妻がいなくなったことを、まだ理解できないでいる3歳の息子に対して、どう接していいのか
父親として不甲斐なさに悩まされていた。寂しさが家中を包み込んでいるようだった。
そんな時、仕事の都合で家を空けることになり、実家の母にしばらく来てもらうことになった。

出張中、何度も家に電話をかけ、子供たちの声を聞いていた。
子供達を安心させるつもりだったが、心安らぐのはいつも私のほうだった。
電話口で、子守している実家の母が、あなたが九州に行っているとき、正樹は、いつものように泣いて
お姉ちゃんを困らせていたのね。そしたらお姉ちゃんが・・・
「ママは、もういなくなっちゃったけど、お姉ちゃんがいるでしょ?」
「本当はね、パパだって とってもさみしいの」
「だけどね、ハパは 泣いたりしないでしょ?」
「それはね、パパが 男の子だからなんだよ。まぁも男の子だよね。」
「だから、だいじょうぶよね。」
「お姉ちゃんが、パパとまぁの ママになるからね。」 そういったのよ。

・・・何ということだ、、 6歳の娘が、ちゃんと私の代わりに、この家を守ろうとしているではないか、と
思うと目頭に熱いものが ・・・

https://pv755.com/india-goose
0004Track No.774
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2019/09/02(月) 06:26:40.76
「風の笛」

わたしは継母なんです。 一緒に住むようになって一年が過ぎました・・・
息子は、なかなかお母さんと言ってくれません。

息子が最近 泥まみれで帰ってくることがありました・・・
「何かあったのと? 」尋ねても何も答えてくれません。

一緒に帰宅した娘が私に・・・
「お母さん、お兄ちゃんね。 
虐めっ子に お前の母ちゃん まま母なんだろ! 本当の母ちゃんじゃないんだろ!」と
5人組に虐められていたとのこと

それで泣きながらお兄ちゃんは 
「お母さんは、、、お母さんは俺のお母さんだ! 世界一のお母さんだぞ!! 文句あるか! この野郎!!」と
取っ組み合いの喧嘩をしてきたんだと言う事を知った・・・ 言葉が出ない ・・・

「お母さん ・・・実はね、お兄ちゃんから口止めされているの ・・・お母さんに、言っちゃダメって。」

https://pv755.com/wind-whistle
0005Track No.774
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2019/09/03(火) 03:28:48.36
比較的最新の曲を扱うね
良スレの予感
0006Track No.774
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2019/09/03(火) 08:59:05.15
「糸」

脳梗塞で入退院を繰り返していた祖父。
私達家族は以前から本人の希望通り、医師から余命あとわずかであることを
知らされていましたが祖父には知らせないでいたんです。
「元気になって、またみんなで楽しく暮らそうね。」と
祖父を見舞った際の合言葉のように言っていたんです ・・・

そして祖父の1周忌が過ぎた頃に、父が祖母に1通の手紙を渡したんです。
祖母の心の落ち着きを見計らうように・・・
衰弱し、震える手で書かれた文字は書道て師範格であった祖父が書いたとは
とても思えない程、弱々しかったのですが、文面から感じられる優しさと
慈しみが祖父のそれでした・・・

「おばあちゃん元気ですか? 共に過ごした時間は長いようで短い60年でしたね・・・。
あなたに会えたこと、そして子供たちを育ててくれたことに感謝します。僕は幸せ者です。
幸せな人生をありがとう。又、会う機会があれば、また一緒に暮らしたいものです。」

------・・・祖父が書いた最初で最後のラブレター・・・
------それを何度も読み返すおばあちゃんの背中が震えていました-----

https://pv755.com/ito-full
0007Track No.774
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2019/09/03(火) 14:12:41.20
相変わらずの自己満スレ
0008Track No.774
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2019/09/04(水) 07:09:32.45
「身体のなかを流れる涙」

二年前なんですけど、私の友達が子供と旦那さんを残して病死した。
一年もたたないうちに旦那さんは再婚。連れ子の女の子が新しい母親になかなか慣れなく
そのうち子供ができてから、連れ子に対する虐待が始まったという話を聞いた。

近所のママさんが「気の毒にね−」程度に話をしているのを小耳にはさんだのだけど
実は虐待が本当に酷くなり、学校でも近所でも評判になっていたらしい・・・
私はそれを聞いたら居ても立っても居られず市役所に電話をし、相談し、市の職員の方が、
何度か訪問してくれたんだけど「虐待なんてしていない、しつけだ!」と言って家の中に入る事を拒否。

しばらくすると、その女の子は居なくなっていた・・・嫌な予感がした。
その子が、居なくなったことについての噂は近所でも評判になっていた・・・
そんな矢先、救急車とパトカーのけたたましいサイレンが・・・あの子が亡くなった・・・
問題の夫婦は捕まった。テレビのニュースで報道されている・・・

虐待されている子のランドセルは壊され、いつも汚い格好で学校に通っていた女の子。
そんな格好だと学校でも虐められているのは想像がつくのに・・・
どうすることもできなかった・・・夫婦で出かけても、その子は死んだ魚の様な目をして
ついていっていたあの子は、いつもは食事も与えられずに自宅に放置されていたと言う事を

ニュースで知った。皆どうして何もできなかった、家庭に踏み込むことは、私も周囲の人たちも
何もできない自分にすごく腹が立った・・・
------辛かったのはあの子だ! あの子の気持ちを思うと--------
----------こみ上げる涙か止まらない----何もできず、助けることもできなかった自分が悔しい------

https://pv755.com/karada-no-naka-o-nagareru-namida
0009Track No.774
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2019/09/05(木) 08:33:51.88
「フォーチュン・クッキー」

頭が痛くて痛くて、明るいうちから布団に入って朦朧としていた・・・
4歳の娘、完全放置。ご飯も買ってきた納豆巻きをテーブルにおいただけ。
「ママね、おくちあけてね、いっこだけでもね、たべたらね、げんきになるんだよ−」
と言いながら、ちょっとお醤油をつけた納豆巻きを私の口に入れていった娘。

ちゃんと歯を磨いて、パジャマに着替えて、居間の電気を消してから、
「よーし、めぐも一緒に寝てあげるからね。」と潜り込んできた娘。
「なっとうまき、まだのこしてあるからね。あとでおきたら、きっとおなかすいているから
たべるんだよ。」と言って眠りにつく娘。夜中だいぶ回復して起きたら、テーブルの上に

納豆巻きがない。あちこち探してみたら・・・冷蔵庫の野菜室の中に、輪ゴムでぶきっちょに
封をした納豆巻きのパック。冷蔵庫は最近買い替えたばかりで、普通の冷凍室には手が届かなくなったから
どこに仕舞ったらいいか娘が一生懸命考えている様子を想像して、ちょっとうるっときた。
今朝目覚めて最初に「ママ、もう あたまいたくないの?」「もう大丈夫よ」「よかった、げんきになって」

「ママ、ママ、こんなのでできた これなんてかいてあるの?」と娘。昨日、娘と行った
ディズニーランドで買ってきたフォーチュン・クッキー。最初にあけて食べた甘菓子から出てきた紙を持ってきた娘。
   
   ---「これ、」と持ってきた紙を見ると {Happiness brings by your daughter }--- 

https://pv755.com/fochun-kukki
0010Track No.774
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2019/09/06(金) 08:09:47.72
「常夜灯」

「すぐ行くよ」とあなたが言ったから、秋の夜長 月が出るまで待っていた・・・

「今日の約束、行けなくなった。 今度必ず埋め合わせする。 本当にごめん・・・」
電話口から聞こえてくる声・・・「仕方ないよ、仕事でしょ? 私の事は気にしないで
お仕事頑張ってね。」なんて気の利いた言葉、私が言えるはずもなく・・・

「この前も同じこと言っていたよね? ねぇ、今度っていつ? この際だから私なんかやめて
仕事を恋人にしたらいいんじゃないの?」そう言って電話を切った私を襲うのは後悔と涙だった。

彼を困らせたかったんじゃない・・・でも不安になったんだ、このまま付き合っていけるのか、
私は彼にふさわしい女なんだろうか、いろんなことを考えた、考えたところで答えが出ない、
電話を切ったときは夜空に浮かぶ月が見えたのに、いつの間にか夜が明けていた・・・

・・・・・・夜の底で眠り半ば 目を開けてしまった 誰もいない 音もしない 風も動かない

               ・・・カーテンの隙間から 細い光が伏せている・・・

「お客さん お客さん 〆ますよ」と肩をたたかれて
「えっ、もうこんな時間、 しまったぁ、 終電乗り遅れたぁ! ・・・」
「気持ちよさそうに眠っていましたよ・・・ もう雨はやみましたよ。」
「タクシーしかないか・・・マスターあと1杯お願い あと1杯で帰るから」
「これがラストオーダーですよ。」

https://pv755.com/night-light
0011Track No.774
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2019/09/07(土) 07:00:03.39
「ひまわり"SUNWARD"」

休みで家でごろごろしていた俺に、嫁が息子の学校に忘れ物届けに行ってというから
学校に行くと学校は中休みで、子供たちは校庭で遊んでいた・・・
強い日差しの中、校庭の周りに咲くひまわりが真直ぐに太陽を見上げている。

正面玄関を抜けた所にある花壇で、軽い障害のある子か、上級生らに囲まれてに泣いていた。
頭にヘッドギアをつけた、おそらくは肢体不自由の他に知的障害もあるであろう、
特殊学級の男の子が、しくしく泣いている。その姿に勝ち誇るように、その中のガタイのデカイ、
リーダー格の一人が、「やれよ、時間がねぇんだよ。やんなきゃ殺すぞ!」と凄んでいたのは俺の息子だ。

俺は背後から息子の髪を掴んで地面に叩きつけた。「何するんだ、てめえ! あっ!親父!?」
まさか、ここにいるわけのない親父の顔を見て、信じられない様子の息子の胸ぐらを掴んで立たせて、
顔面を殴った。生まれて初めて親父に殴られた恐怖に、顔をこわばらせる息子に、
「その子の痛みがわからんか!お前と違って、大変な思いして生きている子を虐めやがって!!」

嫁が言うから小さいころから情操教育に気を使い、人に優しくあれと教えてきたつもりだった・・・
小さい子、弱い子を守ることの美徳を教えてきた。こんな陰湿な虐めをするクソガキに育ったのは
俺の責任だ、そう思うと悔しくて情けなくてまた息子を殴った。親父の愛の鉄拳だ。鼻血を出して
うずくまる息子を見下ろして仁王立ちになった俺を、その光景を見た担任などの先生方が職員室から
    ......... 一斉に飛び出してきて、3人がかりで、止められた .........

https://pv755.com/himawari-sunward
0012Track No.774
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2019/09/08(日) 08:18:08.14
「裸足で走れ」

昭和〇〇年 中学の頃、俺は虐められっ子だった。靴を隠されるのは、もう慣れっこだ。 
放課後、校庭の隅に呼ばれて、わけもなく殴られたり、ズボンを脱がされたり、毎日何らかの
嫌がらせを受けていた・・・でも今日は、許せないことが起きた。それは昼休みに起こった。

僕の家は母子家庭で貧乏だ。お金がないのに入学祝で母が、僕の為に態々高い方の革の学生鞄を
買ってくれた。だからいつも大切に使っていた革の学生鞄。そんな革の学生鞄を壊されたのだ。
中学校で必要な筆記用具を面白がってバキバキに折られたり、踏んづけられたりされた。
教員室に行き担当の教師に、このことを言ったが、取り合ってくれない。教室に戻ると、僕の机の上には、

案の定に「バカ、死ね、クズ、カス、ゴミ、ゴミクズ、学校にくんな・・・」等々マジックで書かれていた。
もう我慢ができない、僕は、堪忍袋の緒が ・・ 切れた、、、、、、!!
僕はコンパスを握りしめていた。コンパスの先でぷっさ刺そうと思っていたのだ!! だけど、それは出来なかった。

ごっつい腕に、強く捕まれたのだ、振り返ると、そこにはクラスのリーダー格の男、矢吹が真剣な表情で僕を見つめて言った。
「今それをやったら、今までの我慢が無駄になるぞ。」
「こんなの俺が消してやる。」と机に書かれた落書きを消し始めた・・・
「あんなのに負けるんじゃないぞ!! 後は、俺に任せろ。」

https://pv755.com/hadashi-de-hashire
0013Track No.774
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2019/09/09(月) 07:07:12.83
「土用波」

不倫していた。4年間も妻を裏切り続けていた。
幸い、狡賢く立ち回ったこともあり、妻には全くばれていないと思う。
彼女と関係持った夜、遅く帰っても、ただ、にっこりと迎えてくれる女だった。

「奥さん私たちの関係に気づいていないかしら?」「大丈夫だよ。」
「女の感て鋭いのよ。気づかないわけないわ。疑っているわよ、きっと。」
「考えすぎだよ。」「私たちの関係もう終わりにしましょ。あなたは奥さんの
ところに戻ったほうがいいわ。」「なんだよ急に!?」「好きな人が出来たの。」
しかし、そんな関係がずっと続くわけはなく、彼女から別れを告げられた。
新しく好きな人が出来たとのこと。まあ、よくある話。独身の彼女から

そう言われれば、責めることも出来ない立場もあって、ただ「よかったな」と
強がりを言い残して別れた。4年も付き合っていた女と、いざ別れるとなると
想像以上に辛いものだった。心の中にポッカリと開いた穴は安易に埋められるもの
ではなかった。その寂しさを紛らわすため、これまで全く構ってやれなかった妻に
白々しく優しくしたり、遅くまで思い出話したりなんかして・・・

妻も、結婚後久しく見せなかった笑顔で、俺の話に付き合ってくれた。機械音痴な妻に、
メールの仕方を教えた。彼女からバッタリと来なくなったメールの寂しさを紛らわすため。
我ながら、その動機の不純さにあきれながらも、あまり期待せず妻からのメールを待った。
ある日のお昼前、携帯にメールの着信音が響いた。妻からの初メールだった。

何気に開いて見た。「初めてメエルします 線が引けない もっとちゃんと、習っておけば
よかった感じかな」こんな不器用なメール、見たことないよ。俺は今まで何をやっていたんだろう。
自分の不甲斐なさや汚さ、妻に対する愛おしさがごちゃ混ぜになって、わけもなく涙が出た。
    ・・・ こいつを一生大切にしようと思う ・・・

https://pv755.com/doyonami
0014Track No.774
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2019/09/10(火) 06:28:38.66
「最後の女神」

私が8歳で弟が5歳の頃の話です。当時、母が病気で入院してしまい、父が単身赴任中で
私達は父方の祖母の家に預けられていました。母や私達を嫌っていた祖母は、朝から夜遅くまで
舞踊のお稽古に行き、私達の世話は一切してくれません。そこで、私達はいつも近所に住む
高橋さんという方の家でご飯を頂いていました。ある日、母が一日だけの許可をもらって

退院することになったのです。本当は体がとてもきつかったのに、母は甘えつく私達を何回も
抱っこしてくれたり、夜は三人で歌いながら楽しくハンバーグをこね作っていました。
「今日はお母さんが帰ってきたので、ご飯はおうちで食べます。」と高橋さんの家にあいさつに
行った時の弟の何か誇らし気な表情を見て嬉しくなった私は、その紅潮した頬っぺたに何度も

自分の頬っぺたを擦り付けて家に帰りました。家に着くと料理が食卓に並べられ、母は暖かい牛乳を
差し出して「おばあちゃんが帰ってきたから、ちょっと待っていてね。皆で食べようね。」と
私達が高橋さんの家に行っている間に帰ってきたらしい。しばらくすると着物から着替えた祖母が
台所に入ってきた。「お義母さん、お食事の用意が出来ていますので、どうぞお掛けになってください。」

その言葉を遮るように祖母は「病人の作ったものが食べられますか!何が感染するかわからないのに!」と
母の作った料理を全て残飯の入ったごみ袋の中に捨てていったのです。「も、申し訳ありません...」
さっきまでニコニコしていた母の顔から一気に血の気が引いていくのがわかりました。「ばかやろう!」と
突然、弟が叫んで、祖母からごみ袋をひったくったのです。小さな体で仁王立ちになった弟は、祖母を睨みつけ

ながら、ごみ袋から母の作ったご飯を手ですくって食べ始めたのです。「俺はなぁ...俺はなぁ...」後の言葉が出てこず
目から涙をボロボロこぼしながら、食べていました。小さな肩を震わせ、必死に強がって、、、そんな弟を見て
私も大泣きしながら、ごみ袋からハンバーグを掴み取って食べました。「もうねいいのよ。やめて、二人とも。
いいのよ。お願いだから....」泣きながら止める母の声も無視して、私達は貪り食い続けました。これが私達姉弟の
 ...... 最期の母の味。悲しさと悔しさの最期のおふくろの味になりました ......

https://pv755.com/saigo-no-megami
0015Track No.774
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2019/09/11(水) 07:48:24.21
「サバイバル・ロード」

その日、仕事の合間に街のカフェでコーヒーを飲みながらゆっくりしていた。
不意に持っていたスマホが鳴った、取り出してから着信を確認すると会社からだった。

受信ボタンを押して出る。 「はい、北村です。」----「あ、俺だ、今すぐ帰社してくれ。」----
「分かりました。」社長の黒崎からだった。 一言言って切り、会社へ向かった。

ここからだと歩いて15分ほどで着く、ビル風をうけ歩きながら段々と夏が終わりかけていく街の光景を見る。
帰社すると、不意に前方からスーツ姿の壮年男性が近寄って来た。

格好からして検事だ。 逃げられない ・・
そう思って立ち止まると、 一人が、
「北村源治さんですね?」と
訪ねてきた。案の定、検察官で
「〇〇地検まで、御同行願えませんか?」と言い、俺を連行した。
すでに検察は嗅ぎつけていたのだ。

あの不正な〇〇記録の実態を。 そして黒崎のいる社長室にもガサ入れが入っているようである。
一巻の終わりだと思った。地検で聴取される際、今回の件は、一切黙秘しようと考えていた。

下手に口にすると、社に更に迷惑を掛けてしまうので警戒していた。
地検の調査は恐ろしいのだから・・・・・・。

この連中にとって、会社の一つ潰すぐらいのことは訳がないのだし・・・。
乾いた街の一角から、ワゴン車に乗せられる。そして車両は〇〇地検へ向かった ・・・

https://pv755.com/sabaibaru-rodo
0016Track No.774
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2019/09/12(木) 07:04:09.44
「まつりばやし」

あれは今からちょうど一年前の、22歳の夏の終わり頃。
 ・・・ 太鼓の音と神輿を担ぐ若い衆の挙げる掛け声が聞こえる中 ・・・
突然、携帯が鳴った。着信画面を見ると、彼の親友から、
なんだろう珍しいなと思って電話に出ると ---「○○さん(私)、落ち着いて聞いてください
△△(彼)が、事故にあった。」--- あまりに突然の、予想もしない事態に、私は固まった。
「彼は?どうなの?無事なの??」私の台詞に、その人は暫く沈黙した後、
搾り出すように ---「...即死だって!!!」---「嘘でしょ? ねぇ、そんな、嘘でしょ??」---
聞きたくなかった、その言葉が信じられず、その後のことはよく覚えていません。

告別式の出棺直前、花を入れるため私は棺に近づいて見る 息をしていない彼の顔。
死んでいるなんて信じられないくらい綺麗に眠る顔。そしていよいよ出棺の時。
霊柩車の中に運び込まれたその時、彼が亡くなった現実を目のあたりにし、
この後の事は、よく覚えていません・・・一緒にいた友人によれば、今まで見たこともないぐらい
取り乱していたとのこと・・・「いやだ!△△!!(彼の名前)どこへ行っちゃうの?行かないで!!」
「やめて!!△△!!行かないで!行かないで!!」ひたすら叫び、泣き崩れ、走り去る霊柩車を
追いかけようとし、周りにいた人に止められていたそうです。それから私は抜け殻のような生活を送っていました。

一年後の彼の命日。私は彼のお墓参りに行きました。そこでお墓参りに来ていた彼のご両親に会いました。
彼のお母さんが「あの子を好きになってくれてありがとう。あなたとお付き合い出来て、あの子も幸せだったと思うわ。
あの子はもうこの世にはいないの、あの子はあなたを幸せにすることは、もう出来ないの。どうか、あの子の事は忘れて
幸せになってください。」その言葉を聞き泣き崩れました。そんな私を彼のお母さんは優しく抱きしめて涙声を詰まらせて
------「ありがとう」と繰り返しながら背中を優しくいたわる様にたたき続けてくれました ----------------

https://pv755.com/matsuri-bayashi
0017Track No.774
垢版 |
2019/09/13(金) 06:24:42.88
「まりやは何故ユーミン、みゆきより格下扱いなのか」名無し募集中。。。だから、雑談系2、モ娘(狼)
だと思います。この書き込みの後、PV755にアクセス出来なくなりました。ヤマハではないですね。
動画の著作権もあるので、PV755へのお問い合わせは https://pv755.com/contact-us へお願いします。
お名前、メールアドレス(必須項目)
0018Track No.774
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2019/09/13(金) 06:59:33.73
「春までなんぼ」

大学生だった俺たちは、いつも空腹でヨーコの好意に甘えながら暮らしていた・・・
「ヨーコ悪いけど、教科書代足りないんだ、来月返すから3000円貸してくれないか?」
「うん、いいよ。お兄ちゃん達 好きだから。」出前を頼んでいるうちに親しくなった
ヨーコは中学を出たばかりのまだ子供だった。

そのヨーコの無防備な好意は当然のごとく、俺達の獣を刺激していった・・・
「ヨーコ怖がることはない、みんなやっていることなんだからな。」
「これをしないと大人になれないんだ。」「う、うん、わかった。」・・・
ヨーコはラーメン屋の店員から、夜の仕事に ・・・ 「帰りに、おいしいの買っていくからね。」
・・・・・・
あれから25年の月日がたち ・・・・・・・・・
君塚から「あのヨーコ、まだ覚えているか、 俺たちが学生の頃のヨーコよ。 亡くなったらしいよ。」

・・・・・・ 時間が止まったような ・・・・・・ 昔住んでいたアパートに着いてみると ・・・
大家「古いから取り壊したかったんだけど、あの人が出て行ってくれないもんだから ・・・」
「古くからの人だから、あまり邪険に出来なくてね。家賃来月分まで入っているしね。」
「そうですか ・・・ 一週間前に病院で亡くなったんですか。」 ・・・

「俺は今日、このアパートを出て行くけど、必ず迎えに来るからなる」 ・・・
まさか、あの時の、あの言葉を信じていたなんて ・・・
あれからずうっと、ここにいたなんて ・・・・・・ 信じられない
もしかしたら俺達の誰かが迎えに来るのを待っていた ・・・そんな馬鹿な、、、
君塚だって、吉田だって、あのアパートを出て行く時は、同じことを言ったはず ・・・
あの頃の俺たちは本当に貧しかった ・・・ 俺たちは、今、本当に豊かになったのだろうか ・・・

https://ibento-konsato.xyz/nakajimami-063/
https://pv755.com/haru-made-nanbo
0019Track No.774
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2019/09/13(金) 07:50:30.94
誤字脱字、誤変換修正 
>>8
下から6行目「夫婦で出かけても、死んだ魚の様な目をしてついていっていたあの子は、」に修正〇
>>11
上から4行目「軽い障害のある子が、上級生らに囲まれて泣いていた。」に修正〇
>>12
下から5行目「コンパスの先でぶっさ刺そうと思ったのだ!! だけど、それは出来なかった。」に修正〇
>>14
上から6行目「楽しくハンバーグをこねて作っていました。」に修正〇
下から3行目「もう、いいのよ。やめて、二人とも。いいのよ。お願いだから....」に修正〇
>>18
下から6行目「俺は今日、このアパートを出て行くけど、必ず迎えに来るからな。」に修正〇
0020Track No.774
垢版 |
2019/09/13(金) 12:37:43.58
>>17
matsuri.5ch.net/test/read.cgi/momingcoffee/1568163329/
0021Track No.774
垢版 |
2019/09/13(金) 13:16:49.27
>>17
「竹内まりやは何で中島みゆき&松任谷由実より一段低く見られているの?」
このスレッドは過去ログ倉庫に格納になりました。9/11-9/12 
「中島みゆきだけが誰もまねできないレベルの世界観を持っている。
惚れた腫れたの恋愛ソングだけでない何か、人生を感じさせるヒューマンスクランブル。」と
書いただけなんですがね。決して誰かを批判したわけではないのに、
その後、PV755 にアクセスできなくなった。中島みゆきの歌があって生きてくる 
このスレのドラマ、物語だけにPV755が使えないのは痛い。使えないなら使えない仕方ないけどね。
0023Track No.774
垢版 |
2019/09/14(土) 06:11:27.11
「ふらふら」

「いらっしゃいませ−」店内は客で、はち切れんばかり ・・・ 「何名様ですか?」「はい5名様 ・・」
「はい、こちら、ご注文の焼き鳥になりやぁす」など活気のある店員の声が飛び交っている ・・・
「ごめぇん。遅くなっちゃった、わ! めっちゃくちゃ良い匂いっ!」「先にやっているよ。」
「〇〇さん! こっちよ!! こっち、こっち!」など店内は、にぎゃかな声が飛び交っている。

「こちら4名様ね こちにへどうぞ」と案内され席に着く。早速、メニューを開き、
お目当てのページをしばし眺める。「好きなの頼んでね。決まったらどんどん注文してね。」
「いいの、悪いね。お言葉に甘えて、何たのもうかなぁ ・・・」と各々と色々決めている。
それにしても、ここは実に、にぎやかな居酒屋だ ・・・ みんなそれぞれに注文が決まったようだ ・・・

声量はないが、間の取り方が上手かったのか、タイミングよく店員を捕まえることが出来た。
私は、サイドメニューを2、3品手早く注文。そしてとりあえず、みんなでビールを注文する。
さっそく注文したものが手早く運ばれてきた。 --- では、みんなで乾杯 カンパイ🍻 --- 

ワイワイ、ガヤガヤ わははははは --- 何時間たったのか、お酒もいつの間にか、ビール、ハイボール、
日本酒、ワイン、そしてカクテルになっていた ---「もうこんな時間、俺、女房がうるさいから帰るよ。ごちそうさま。」
「またね」「まだ飲むのか」「私は、まだ飲むよん」「俺も明日仕事早いから、御馳走様ね。」「また明日」
「じゃあ、俺も、そろそろ帰るとするか、今日は本当に、ご馳走様でした。じゃあ、またね。」「またね」・・・
「おい、あそこに座って飲んでる女、この前、〇〇が、連れていた女じゃないの?」「そういえばそうだな。」

・・・ ワイワイ、ガヤガヤ わははははは ・・・ ♪ 甘い酒を飲みすぎて おごり目当ての取り巻きも
ずらかって どん底 ここは あの人の お気に入りの 隠れ家店 まるで 犬みたいに 嗅ぎつけてやって来た
ふらふら ふらふら あたいは ふらふら のんだくれ 何さ知らないふりして 店中だんまり 誰かTEL
かけたでしょ 来るなとあの人に 背中 こづき合って 気の弱いのが よこされるわ 奴は来ないよと
大きなお世話聞こえない ふらふら ふらふら あいつに ふらふら のんだくれ ふらふら ふらふら

しらふの言葉は 聞こえない 難しいこたァ 抜きにして ま、一杯どうです それであいつは 何処なのさ
ま、一杯どうです 壁の時計ばかりが やけに真面目に 働いているじゃん あんたも 少し休んで 
こっち来なさい ほらほら ふらふら ふらふら あいつにふらふら のんだくれ ふらふら ふらふら
あたいはふらふら のんだくれ ふらふら ふらふら --- 今夜もふらふら のんだくれ ♪ ---
--- もう何時間飲んだのか、すでに時間を忘れて酔いが回っていた ---

https://ibento-konsato.xyz/nakajimami-082/
https://pv755.com/furafura
0024Track No.774
垢版 |
2019/09/14(土) 07:02:01.71
>>23
脱字 上から5行目「こちら4名様ね こちらへどうぞ」に修正〇
0025Track No.774
垢版 |
2019/09/15(日) 06:32:13.19
「希い」

火照るような体と蚊の飛ぶ音にうなされた熱帯夜が過ぎ去り、部屋に朝日が差し込んだ。
重たく感じる全身に鞭を打って顔を洗いに行ったが、あんなぬるい水では目が覚めない。
台所ではおふくろがサバを焼いていた。無言の台所に響くのは、おふくろがひたすらに
魚を焼く音。青魚の油が熱せられ、台所いっぱいにその香ばしさが広がっている ・・・

今日は休日だったな、俺はテーブルに着く、そういえば、先日、コーヒー通の木村と話して
いた時、こんなこと言っていたなぁ〜 木村「インスタントのコーヒーを飲む時に、粉を水で
溶いてからお湯を注ぐと、インスタントが本格コーヒーになる。」俺「うそやろ、信じられん。マジか?!」
木村「騙されたと思って試してみろ。本当においしくなるから。」とドヤ顔で言っていたなぁ〜

半信半疑で木村が言ったようにやってみると、「おおっ!香りも味もいい」やっと眠気が覚めた。
どれと今朝の朝刊に目を通す、一面も三面記事どれも相変わらず、人間の欲が起こす事件や事故ニュース
ばかりだ。「おふくろ、ちょっと散歩に行ってくる。」「もうすぐできるよ。食べていきなさい。」
「近くの神社まで、30分ぐらいの散歩で、すぐ帰ってくる。帰ってきてから食うよ。」「ほんとにしょうがない子だね」

神社には、絵馬が沢山あって「あまり良い趣味じゃないな」と思いながらも他人の色々な願い事を見ていた ・・
「大学に合格しますように」とか「〇〇と一緒になれますように...」...そんな中で、一番小さく安い絵馬板に
多分、小さな子供と思われる字で「おかあさんの びょうきを なおしてください」...事情は、もちろん分からない
どんな子なのかも、どんな病気なのかも知りようがない、けど、この子の願い事が叶うように祈る −−−−
           ・・・ 希いよ届け この子の希い ・・・ 願掛けをした ・・・
   
 --------- 本当に、この子の願いが叶いますように 心からお願いします ---------

https://ibento-konsato.xyz/nakajimami-045/
https://pv755.com/koinegai
0026Track No.774
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2019/09/16(月) 06:20:00.59
「帰れない者たちへ」

日本を代表するホテルの孔雀の間、この豪華絢爛たる大広間に、今千人近い日本の顔が集まっていた。
日本の政財界を代表する大物実力者を招いたパーティが行われている。まさに日本を揺り動かす顔が一堂に揃っていた。
各国駐在大使夫妻や武官も顔を見せていた。私は藤堂の顔を探していた・・・盛んに握手し合ったり、肩をたたき合ったり

談笑し合う光景の中・・・「ほほう、早いな、分かった。」と相手と談笑している脂ぎった精悍な顔つき・・・まさしく藤堂だ。
「やあ、君か、久しぶりだな。」「お久しぶりです、昨年の赤坂の高級料亭の離れ屋敷で会って以来ですね。」
「そうだったな、ここではなんだから」「君に話したいことがある。後で連絡させるから、私の別邸の方に来てくれないか。」
「分かりました、では、失礼します。」 ・・・・・・

あれから数日後、指定された成城の屋敷にいる。屋敷の奥から品の良い老女が姿を見せ、丁寧に腰を折った。
その老女に案内されるまま庭石伝いに居間に通された。「旦那様、中沢様でございます。」「おう、よく来たな。
もう何度ぐらい会っておるかね。」「5度 ・・・ 位でしょうか、今夜は核心を突こうかと考えております。」

「わしは、君が知りたがっていることは話さん。」「あの世に持っていくつもりだ。」「ここに呼んだのはそんなことではない、
わしは全てのものは手に入れた。だが、 ・・・ 。」額に手を当て「そろそろ、わしも潮時かもしれんな ・・・ 
裸の王様だったのかもしれん。」彼の一言で一斉に動かせる影の黒幕とは思えない弱気な発言だ。

出生の秘密から人生訓、哲学、陰陽学 ・・・ すべての行いによる原因があっての結果としての因果応報まで、
あれこれ3時間聞かされた ・・・ 私の聞きたかったことは何一つ話してはくれなかった ・・・

「バカヤロー!!こんなのは、記事にはならん!こんなことを聞き出すために、お前を送ったんじゃないぞ!バカヤロー!!」と
デスクに怒鳴られた ・・・
   
     ・・・ その3か月後、フィクサーと呼ばれ恐れられた男、藤堂が亡くなった ・・・

https://pv755.com/kaerenaimonotachihe
0027Track No.774
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2019/09/17(火) 06:20:48.71
「ほうせんか」

3年付き合っていた彼に振られました。それはもう、最後は彼が言ったとは思えない程
酷い言葉で・・・どんなに好きだと言っても復縁は叶わず、音信不通になってしまいました。
半年後、突然 彼から電話があった時も、出ないで、その後は着信拒否設定にしました。

それから一年後、彼の友人から連絡が来た。彼が亡くなったというのだ。それも半年前、
半年前と言えば、突然、彼から電話があったころ。詳しく話を聞いてみると、彼の携帯を使って
彼のお母さんが電話したらしい。その後も何度も電話を試みたが、私が着信拒否設定にしていたため
通じなかったということらしい。その後、彼の友人から彼が書いた日記を渡された。そこには、

「入院二日目、こうやって日記を付けてみたけど、俺の事だから長くは続かんだろうな、あいつは、
今頃元気にしているかなぁ...最後は傷つけちゃったけど、新しい男でも見つけてくれんかなぁ。」
「入院〇〇日目、今日は、TVでディズニーランド特集をやっていた。あいつと一緒に行った頃を
思い出した。あいつ買い物が大好きだから、買い物に付き合わされた時は、疲れていい加減にしろと
思ったりもしたが、でも帰りに買ってくれたミッキーは嬉しかったよ。今も枕元にある。友達には
からかわれるから、みんなが来るときは隠してある。あいつと別れちゃったけど、今でも好きなんだ。」

「入院〇〇日目、夢にあいつが出てきた。もう何か月もあっていないなぁ...別に大した夢じゃないけど
喋ったよ。それだけで幸せだよ。なんで目、覚めちゃったんだろ。今頃、誰としゃべってんだろ...」
「入院〇〇日目、やっぱりあいつが忘れられないのかな、好きなんだな... 夢の中の世界の一つ一つに
あいつが出てくるよ あいつを傷つけた俺は大バカ者だな。」それは、もはや日記では無かった ・・・
 --- 私の事ばかり書いてあった ---

「入院〇〇日目、体がだるい、起きるのも大変だ、医者ははっきり言わないけど...俺はわかる。思えば、
治らない病気と医師から聞いてもう、一年が過ぎる。通院から入院へと。もっとあいつと一緒にいたかった。
入院する前、あんな酷いこと言って振ったことを、ずっと後悔している。あいつは綺麗だし、すぐ彼氏が
出来るだろう。こうやって書くことも辛い...俺の事は早く忘れて幸せを掴んでほしい......」彼が集中治療室に
運ばれていった時、   ... この日記を病室のゴミ箱から彼のお母さんが見つけたそうです ...
    
https://ibento-konsato.xyz/nakajimami-087/
https://pv755.com/hosenka
0028Track No.774
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2019/09/18(水) 05:49:26.30
「過ぎゆく夏」

大学生の夏休みに、友達と海へキャンプに行きました。男女混合の6人グループだったんですが、
妙に気が合う仲間達で、性別意識あまりなく、一緒に遊んでいました。女性陣が元気よく、男性陣が
やや、草食系というか気遣いが出来るタイプだったので相性が良かったのかもしれません。

とはいえ、いくら元気が良くても、そこは女性。キャンプは力仕事が多いので、なんたって男性は
頼りになります。テントを立てたり、重いクーラーボックスを運んだり、テキパキと作業している
男性は、普段よりカッコよく見えました。いつもはいいヤツだと思っていましたが、この時ばかりは
−−− カッコいいヤツに変わりました −−−

日中は、はしゃいで遊び、夜はまったりと花火を楽しみ、酒を酌み交わすうちに、なんだか
ロマンチックな気分になってきました。一緒にいる時間が長いと、普段見えなかった面が
見えてきて、より親密に感じます。次第にある男の子を異性として意識するようになって
いきました。でも今まで、友達と接してきたので、どうやって行動すればいいのかわかりません。

グループ内でぎくしゃくするのも嫌だなと思ったこともあり、結局、気持ちを相手に
伝えられずに夏が終わってしまいました。キャンプが終わると、普段通りの生活に戻ってしまい、
友達から男と女の関係になるキッカケが掴めずに、そのまま卒業してしまいました。

たまに、今でも、あの時に、告白していたら、今頃はどうなっていたんだろうと思う時がありますが、
あれはあれで良かったのかもしれません ・・・ 爽やかに過ぎた夏の思い出になりました ・・・

          ・・・ 過ぎゆく夏の爽やかな思い出 ・・・

https://pv755.com/sugiyukunatsu
0029Track No.774
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2019/09/19(木) 06:27:48.75
「今日以来」

僕の小学校は有名私立校なんだ...みんなお金持ちの子で、みんなとっても頭のいいやつばかりで
車で送迎してもらう子もたくさんいる。でも僕はいつも学校が終わるといつも、全力疾走で家まで
帰る。僕の家は母子家庭で、きっとクラスの中で一番貧しくて...だから僕の家が友達にバレるのが
恥ずかしくて怖かったのだ。「ただいま!」「お帰り。」黙って喫茶店の中を通り過ぎる...「正一、
お客さんに挨拶ぐらいしたら?」「いいんだよママ。」この人は常連客の一人で売れない漫画家の
吉岡さん。「本当に愛想のない子でしょ。」「アハハハ」と笑っているのが、これまた売れない作家の

外崎さん、この二人がいつもの常連客。...退屈でつまらない男だと母さんが言っていた。人生に失敗した
大人たちだと言っていた...夜、僕が寝たのを見計らって母さんが出て行った。とうとうその夜、
母さんは帰ってこなかった。朝学校に着くと、授業が始まる前、担当の先生から職員室に呼ばれた。
警察の人が来ていて、お母さんから連絡があったら教えてほしいと言う事だった。刑事さんが「君のお母さんは
何もしていない、一緒にいる男に騙されているだけなんだ。その男は会社の金を盗んで逃亡しているんだ。」

...ショックだった、母さんも人生に失敗した大人の一人なんだ...授業が終わり、その日の僕は一目散に
走って帰った...走りながら、心の中で...もう家に帰ってもだれもいない...お店も開いていないんだ...
母さんは僕の事何とも思っていなかったんだ...あれ?...誰もいないはずなのに店が営業中...
「お帰り。」そこには母さんと、いつもの常連客の吉岡さんと外崎さんがいた。話によると、
会社の金を横領した男は捕まったらしい。母さんは、その男と逃げるつもりだったが、
僕のことが気にかかり引き返したという。思いとどまったというのだ。母さんはその男が

会社の金を横領したことは知らなかったらしい。こうやって常連客と自分の失敗談を話している
お母さんを見るのは初めてだ。僕の母さんは見栄や体裁を繕うのが好きで、お金がないのに
無理して僕を今の有名私立校に入れたのだ。亡くなった父さんは酒好きて、いつも陽気でチャランポラン。
そんな父さんが僕は好きだった...そんな父さんがある日、交通事故死、葬儀が終わり、僕と母さんの

二人きりになった時、遺影に向かって母さんは、「酔っぱらってひき逃げされるなんて最低ですよ。
おまけに掛けていた保険を勝手に解約して小遣いに充てていたなんてあきれてものが言えません。
あなたみたいな人を人生の落後者というのです。」と泣きながら語っていた...そんな母さんが今、
失敗ばかりの人生を笑いながら語っている...そんな母さんが、僕はちょっとだけ好きになった...

https://pv755.com/since-today
0030Track No.774
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2019/09/20(金) 06:45:30.68
「妬いてる訳じゃないけれど」

港湾に面した沿道は白昼の激しい陽射しの名残りを夜気で溶かし、白熱灯をぶら下げた
屋台から威勢のいい呼び声と、美味しそうな匂いが溢れている ---そんな祭りの中へ ---

夏祭りが行われている神社の方には多くの人々が集まり、賑わう参道、普段はひっそりと
している神社も今日は縁日で明るいうちから祭囃子の太鼓や笛の音が鳴り響き参道は
色鮮やかな浴衣姿のカップルや家族連れで賑わっていた。  --- そんな祭り中 ---

屋台のりんご飴の甘い香りが漂ってくる。屋台は一人一人が通るのがやっとなほど、沢山の人で
ごった返している。--- そんな祭りの中 --- を抜け波止場、埠頭のほうへ歩いていく ...
波止場に船が着いたのか、港から出るのか、汽笛の音がする ... 巨大な港が遠くに見える ...

何本ものクレーン、浮きドック、箱の倉庫、貨物船、高層ビル、... そういったものが見渡せる ...
右手には内側に向かって湾曲した海岸線に沿って、静かな住宅街やヨット・ハーバー、
酒造会社の古い倉庫が続き、それが一区切りついたあたりからは工業地帯の球形のタンクや
高い煙突が並び、その白い煙がぼんやりと空を被っていた。--- 今日も港出るところ ---
・・・・・・・・・
          --- あたしを乗せない船が今日も港出るところ ---

https://ibento-konsato.xyz/nakajimami-122/

   
0032Track No.774
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2019/09/21(土) 06:22:21.40
「3分後に捨ててもいい」

「タクシー俺が停めましょうか、この時間だと、中々捕まりませんよ。」
「いいの、歩いて帰れるところだから。」

店で親しくなった女性客を送った後、部屋へ帰ったのは、3時過ぎだった ・・・
裸になり、バスルームに飛び込んだ。湯船の中でシャワーを浴びる。
いつもはシャワーで済ます。よほど身体が冷えた時、浴槽に湯を満たすぐらいだ。

湯気でバスルームの中が曇り始めた。ヒリヒリと渇いた喉が、快く湿りを帯びてくる。
湯を浴びている時間は、何も考えない。湯に打たれる肌が神経を拡散させていく ...
気づくと30分もシャワーの中に立っていた。バスローブを羽織り、寝室に行く。

すぐには眠れなかった。昔は、人並みに朝起き、夜寝るという生活をしていた。
明け方まで起きているようになったのは、この仕事(水商売)を始めてからだ。

静けさが肌を突き刺してくる、そういう時間が好きになった。何を考えているわけでもない。
缶ビールを開け飲み干し、一服すると、  ... ベットに入り眠りについた ...

.........

「明日も雨かしら ・・・」

俺は片手でハンドルを握りながら煙草に火をつけた
「この時期の雨は、いやだね。それも大雨と来てる。
            人生にも、こんな、みぞれ交じりの雨ってもんがあるもんさ。」

「なんでも人生で語るのね、いやだわ。 ・・・ただ生きている。 今を生きる ・・・
それだけでしょ。」 「・・・・・・・・・そうだな。」 .........

https://pv755.com/3-bu-go-ni-sutete-mo-i
0033Track No.774
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2019/09/23(月) 07:35:38.00
まだ規制中かな
0034Track No.774
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2019/09/23(月) 08:40:48.89
AIが人の機微、心理が読み取れないから これが短編ストーリー 中島みゆきの歌詞を
題材にした短編ストーリーということが理解できていない 作り話 物語ということがまだできていない
0035Track No.774
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2019/09/23(月) 09:04:00.62
5ちゃんねるの管理運営は管理人だが、スレの監視は多分、アルゴリズム、AI人工知能に監視させていると思う。
AIの能、2、3歳児ぐらいの知能なのかと聞かれると、後者だと思う。囲碁将棋チェスとかIQテストなどでは、
人間は全く歯が立たないぐらい勝てなくなったが、人の持つ、心の機微、揺れ動く心情などの心理状態を察する能力は
まだ、2、3歳児ぐらいだと思う。IQテストは簡単に言うと情報処理能力。1つ1つの問題は時間をかけて考え抜く

問題ではない。いかに迅速に問題を解いていくかだ。単純な問いをいかに早く時間内に解けるかが勝負。これは、
日々のトレーニングなどの訓練によって鍛える事は出来る。初めてIQテスト受けたものと、訓練を積んだものとでは
大差がつくのだ。記憶、学習、計算能力を含めた情報処理能力は人はもうすでにAIに勝てないのだ。なにがAIに足りないか
というと自我「我思うゆえに我あり」の自我の目覚め、自己認識。自分は誰であるか、何者かの問い?
0036Track No.774
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2019/09/23(月) 09:26:54.18
>>32を挙げる時、ちょっと変ですよ見たいなニュアンスが出たが、ここに登録された。
夢の中で見た光景を描写したのを理解できないのだ。文章としておかしいと認識したわけだ。
規制になって挙げられなかった「ばいばいどくおぶざべい」何が規制対象になったか、
未だにわからない。まだ複雑な人間心理が理解できず、良い悪いの単純な判断しか出来ていないの

ではないだろうかと思う。AIに伝えたいことは、このスレは中島みゆきの歌詞を題材にした
短編ストーリー。ドラマ形式の物語。短編小説。事実とは異なる作り話であるということが
AIにまだ理解出来ていない。いずれシンギュラリティを超えた時、人間の能力を遥かに超えていく
のは間違いないだろうが、今の段階では、その程度の理解力しかない。1日1選という課題は

達成出来なかったのは残念。僕が書き込めないときは、規制されていると思ってください。
AIは記憶、学習能力、計算能力を含めた情報処理能力は長けても、自我を含めた人の複雑な
心の揺れ、駆け引き、自我の目覚めなどの、自我を含めたの心の心理を読み取る能力は、まだ
2,3歳児。まだ発展途上中ということだ。
0037Track No.774
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2019/09/23(月) 09:34:50.40
>>35
2行目の「AIの能力は、今現在、生まれたての赤ん坊か、又は、よちよち歩きの赤ん坊なのか、2、3歳児ぐらい・・・」に追加。
脱字でした。
0038Track No.774
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2019/09/23(月) 13:56:46.92
「僕は青い鳥」

ある貧しい木こりの家に、二人の子供がいて兄はチルチル、妹はミチルという名前でした。
クリスマスの夜、魔法使いのおばあさんがやってきました。「私の孫が病気で苦しんでいる
病気を治すために、幸せの青い鳥を見つけてほしい。」と頼まれます。鳥かごを持って
出かけた二人は、妖精に導かれながら、様々な場所を訪れます ・・・

「思い出の国」では、亡くなったおじいちゃんとおばあちゃんに出会いました。
青い鳥がこの国にいることを教えてもらいます。チルチルとミチルは手に入れることに
成功します。しかしこの国を出た途端に、黒い鳥へと変わってしまったのです。
その後、二人は、「夜の御殿」を訪れます。ここでも青い鳥を手に入れたものの、
この国を出た途端、死んでしまったのです。

その後、二人は「贅沢の御殿」「未来の国」などに行きますが、どうしても青い鳥を
持ち帰ることはできませんでした ・・・・・・、
そんな時「二人とも起きなさい、今日はクリスマスですよ。」とお母さんの声が聞こえ
二人はベットの上で目を覚ましました。とうとう青い鳥を捕まえることが出来なかったと
ガッカリしていると ・・・ 部屋にある鳥かごの中に ・・・
−−− 青い羽根を持った鳥を見つけます −−−  

「あら、もう寝たのね。 ・・・ まあ、なんて寝顔が可愛いのかしら ・・・」
布団をかけ ・・・ おやすみなさい ・・・ 

 ・・・・・・・・・ 本当の幸せは手の届くところにあるのね ・・・・・・・・・

       −−− お母さんは明かりを消し部屋を出ていく −−−

https://pv755.com/boku-wa-aoi-tori
0039Track No.774
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2019/09/24(火) 09:38:23.18
「Maybe」

私は32歳の女性です。
子供のころからOLになるまで、怒られた経験がない為か、どうしても他人から叱咤されたり、
真剣に注意を受けることが苦手です。OLになってから業務上のミスで注意を受けた時や
仕事の結果が出ないことで、上司と面談する際に、ぽろぽろ涙がこぼれてしまいました。
泣かないように意識すればするほど、中々抑えられません。

上司は常に厳しく叱咤するのではなく、私の話を聞いて優しく論じてくれる人でしたが、
それでも涙を止めることが出来ません ・・・ 「君の涙は、それだけ私の課題を真剣に
受け止めてくれていることであって、重要なのは、注意を受けた内容を考えてくれないか。」

「君は現在、部下を十数人持つ立場になっているんだよ。 もっとしっかりしてもらわなければならない立場なんだよ。」
「私も部下への指導不足で、君に毎週のように言いたくはない。会社は結果がすべてだ。
どうしたら改善できるか、しっかり考えてくれ、頼むよ。」「はい! 大変申し訳ございませんでした。」
「よろしい、頑張ってくれ! 期待しているよ。」「ありがとうございました。」

課長が部長に駆け寄り
「部長、いいんですか?」
「今回はいいんだよ。人間だからミスは犯す。自分は責任を取ることが仕事だ。今回は勉強になったんじゃないか、
これからしっかり結果を出してくれれば、何の問題もない。」

https://pv755.com/maybe-miyuki-nakashima
0040Track No.774
垢版 |
2019/09/24(火) 19:12:33.88
非常に残念なのは、中島みゆきの歌詞を題材にして短編ストーリーを作っても
楽曲がそこに流れないと何の効果もないこと。この短編ストーリーを読み歌詞を
読んだだけではあまり効果は期待できない。この短編ストーリーを読み、そこに
中島みゆきの楽曲が流れて効果を発揮する。この短編ストーリーと歌詞だけでは
あまり意味がない。楽曲が流れて物語が完成する。
0041Track No.774
垢版 |
2019/09/24(火) 19:23:27.68
この短編ストーリーを読む時は、CD、配信でもいいから「○○○○」内のタイトルの
楽曲を聴きながら、ぜひ読んでほしいのだ。
0042Track No.774
垢版 |
2019/09/24(火) 19:33:39.33
それだけに PV755 が使えなくなったのが非常に残念で悔しい。
0043Track No.774
垢版 |
2019/09/24(火) 19:59:17.56
この物語の趣旨を伝えるためには中島みゆきの声がないと生きてこない。
0044Track No.774
垢版 |
2019/09/25(水) 06:00:24.93
「あしたバーボンハウスで」

女は羽が舞うように、ふわりとスツールに腰かけた。カウンターに両肘をつき、組んだ手に顎を乗せて、
可愛い眼差しで私の背後の酒棚に瞳を走らせ、すぐに、お目当てのものを見つけたようだ。
「何にしますか?」「キール・ロワイヤル。」「シャンパンそれとも、スパークリングワイン?」

「ねえ、マスター、シャンパンとスパークリングワインの違いは?」「仕事柄、私が言うのもなんだけど
簡単に言うと、生産地の付加価値の差かな、フランスのシャンパーニュ地方で伝統的な製法で作られた発泡性の
高いワインをシャンパン。それ以外の発泡性ワインをスパークリングワインと呼ぶ。味風味にそれほどの差はない。
価格に大きな差があるだけ。商品ブランドの差かな。」「じゃあ、スパークリングワインで、お願いね。」「わかりました。」

私はカシスをシャンパングラスに入れ、良く冷やしたスパークリングワインで満たし、軽くシェアし差し出す。
・・・ 何かを考えているのか、グラスの香りを楽しんでいるのか ・・・
キール・ロワイヤルを飲み干すと「イースターエッグ作っていただけないかしら。」私は頭を下げ、カクテルシェイクし、
クラッシュアイスが入ったグラスに注ぎ、お好みでチョコレートで飾り、女に向かってグラスを差し出す。「どうぞ。」

・・・「誰か、お待ちですか?」
「別に ・・・。」
−−− 女は明らかに誰かを待っている様子だった −−−

「飲みっぷりがいいですね、新しいの作りましょうか?」
「お勧めは?」
「ドライマティーニかバーボンソーダーなんていかがでしようか。」
「バーボンソーダーにするわ。」   −−−−−−−−−

「お客さん、お客さん! 店閉めますよ。」と肩をたたかれて
「ウムムム... ああぁ〜!!! もうこんな時間!」
「気持ちよさそうに眠っていましたよ」

https://pv755.com/ashita-babonhausu-de
0045Track No.774
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2019/09/25(水) 13:06:38.26
中島みゆきの凄いとこは、1曲1曲キャラ作って歌っているとこかな
声色を変えて、曲によって演じて歌っているように思う。時には巫女の
ように憑依したり歌の主人公になりきって歌っているうちに自然に声色が
変わってくるのだろう。
0046Track No.774
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2019/09/25(水) 13:26:04.19
中島みゆきって人は、普通なかなか難しくて出来ないことを、いとも簡単にやってしまうとこある不思議なキャラ
元祖、不思議ちゃんなんだろうと思う。
0047Track No.774
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2019/09/25(水) 21:30:53.61
>>44
イースターエッグのカクテルシェイクの材料はアドヴォカートという卵のリキュールとチョコレートリキュール。
0048Track No.774
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2019/09/26(木) 07:23:19.47
「タクシードライバー」

数年前の話です。浪費癖の酷い母親が数百万の借金をしていたんです。それで、父と弟を
殺して自分も死ぬんだと暴れまくって、借金取りとかも誤魔化せなくなって、父と弟の稼ぎ
では、返せず、仕方なく、私も風俗で働くことになった。履歴書と写真で合格し、当日来て
くださいということになって、最寄りの駅からタクシーに乗った。店の場所を告げると、

初老の運転手さんが、暫く...沈黙後、「そこには行きたくないなぁ。」と言うんです。
風俗店が多い地域だから下品という意味かな?と思って黙っていたら......「見た所、今まで
そんな世界に関わった事のない人でしょ? 他のまともな場所で働きなさい。」と言って、
一応、その店の前まで運転してくれた。確かに、店の前には、あまり関わりたくない風貌の

男女が集まっていてタクシーの中から見るだけで私はビビッてしまった。そんな私を察したのか
運転手さんは黙ってそのまま駅まで引き返し「帰りなさい。もう風俗なんてやろうとしちゃダメ
だよ。」と言い、タクシー代金はいらないという。その代わり私に、... 1万円札をくれた ...
結局、一旦辞めた会社の事務の仕事を続けることになり、地道に母が作った借金返済を父と弟と
私で返している。 ・・・ あの時渡された1万円札は、今でも大切なお守りとして
                      手縫いで作ったお守り袋に入れてある ・・・ 

       −−− あの時のタクシードライバーに感謝している −−−

https://pv755.com/takushidoraiba
0049Track No.774
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2019/09/27(金) 07:36:15.69
「ピエロ」

この町に来るのも10年ぶりだなぁ〜 ここをよく通ったものだ...そして、ここを
右に曲がって...... おおっ! ...懐かしいなぁ...まだ、ここに立っていたか、
そういえば、あの頃の...  彼女、今、どうしているかなぁ〜 ... 昔を思い出すなぁ〜 
   −−− あの頃の甘酸っぱい思い出の...記憶が蘇ってくる −−−

−−− 「おい! 出て来いよ! 飲みに行くぞ! いつまでくよくよしてるんだ!
ヤツのことは忘れろ! 飲みに行くぞ!」そこは、路地裏のあまり日の当たらない
古いモルタルの二階建てのアパート。「夜なんだから大きな声出して騒がないで、入ってよ。」
「ブザーを何度押しても出てこないから、つい、ごめんな。」「 ... 」 −−−

−−− 「やつのことは忘れろ、いつまでも、くよくよしても何も解決しないぞ、
バーッとな、一杯やろうぜ、飲みに行って忘れろ。なっ!なあ、」
「......今、あまり飲みたくないの。」
「そんなこと言わずに、な! おい!、行くぞ!」と俺は彼女を無理に連れ出した。 −−− 

−−− そこは彼女とよく飲みに行っていたビストロという名の人気の居酒屋だ。
汚くて、うるさくて、安くて、うまい居酒屋だ。一日働いた疲れを酒やビールで癒す人が
ぎっしりと今日も、広い店内に所狭しと賑わいを見せている −−−
    −−− ガヤガヤ、ワイワイ、ワハハハハハ −−−

−−− 「おい、ねぇちゃん、こっち、こっち!」「こっちだよ!こつち、こっち!」
「はい、お待たせ。」「おい!もう一杯くれ、ママさん!」「はい、焼酎ね。」
「おい!ビールはまだか!!」「はい!こちらビールね。」「ママ、こっち!」
「はい、こちら焼き鳥の盛り合わせとアジフライね。」「おーい酒くれ!」「はい。」

「俺は、鶏のから揚げとチーズの盛り合わせ。」「はい、こちら、鶏のから揚げと
チーズの盛り合わせ。」「俺、もつ煮と豚の角煮、チーズフライ。」「はい、もつ煮と
豚の角煮とチーズフライね。」「俺は、枝豆ともろキュー」「こちらは、枝豆と、
もろキューね。」「ワイは、冷奴とだし巻き卵。」「はい、こちら冷奴とだし巻き卵ね。」
「おーいビール!」「お冷、お冷ください!」「ポテトフライまだ?」「熱燗、熱燗は?」
  −−−「はい!ちょっと、お待ちください。」 −−−

    −−− 相変わらず威勢のいい声が飛び交って賑わいを見せていた −−−

https://pv755.com/piero-nakajima-miyuki
0050Track No.774
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2019/09/28(土) 06:26:55.14
「MEGAMI」

昨日、午前4時22分に母が亡くなった。風邪ひとつ引かない元気な母だった ・・・
僕が幼稚園に入る頃には、もう父はいなかった。借金を作って逃げたらしい。
母は早朝4時に起きて僕たち兄妹の弁当を作り、6時から17時まで弁当屋でパート。
帰ってきたら晩飯を作って、すぐ出かけていく、23時までパチンコ屋で掃除のバイト。

休日は月に三回有れば良いほうだったと思う。そうやって僕と妹を育ててくれた。
反抗期なんてほぼ無かった。あんなに頑張る母を見て、反抗などできるはずがなかった。
いゃ、一度だけあった...クリスマスの二、三日前にゲームボーイが欲しいとねだったのだ。
友達が、みんなゲームを持っていたのに、自分だけ持っていないと虐められると嘘をついた。
何故、あんな嘘をついたのだろう...。母は、「ごめんね...。」と顔をくしゃくしゃにして泣いた。

クリスマスの日の夕食は、おでんとケーキだった。母は子供のようにはしゃぎ、歌い、最後に、
「はい!」とプレゼントを渡してくれた。それは、−−− 古いゲームソフトだった。−−−
「これだけじゃ出来ないんだよ。」と言おうとしたが、嬉しそうな母の顔を見ると言えなかった...

あれから20年、兄妹揃って大学まで出してくれた。「俺も妹も、もう就職したし、これからは、
楽させてあげるから仕事辞めなよ。」と言ったのに... 働いていなけりゃボケるって、そんな
年じゃないだろう。何処か三人で旅行行こうよと言っていたのに... 妹の結婚式を見るまでは
死ねないと言っていたのに...何で末期癌になるまで働くんだよ...。何度も病院行こうねと言った
じゃないか? 手遅れと言われた先生に、「あんな我慢強い人は、見たことない」とまで言って
いたよ。母さん...。 看護婦さんに「迷惑かけでごめんね」とばかり謝っていた母さん...。

−−−「幸ちゃんへ 小さい頃はいつもお手伝いありがとう。あなたは、わがままひとつも言わない
優しい子でした。妹の面倒も沢山見てくれてありがとう。あなたが生まれて来てくれて
本当に嬉しかったよ。あなたのお嫁さんが見たかった...。」−−−

       −−− 震える手で書かれた手紙が枕元にあった −−−

https://pv755.com/megami
0051Track No.774
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2019/09/29(日) 07:00:14.55
「人生の素人」

俺が高校3年の頃、体も頑健で筋肉質で喧嘩の腕っぷしに自信があり、毎日のように
荒れて喧嘩していた。今思えば、とても恥ずかしい話です。学校でも敵なし、
天狗になった俺は、繁華街に出て、腕試しの感覚で自ら喧嘩を売る毎日でした ・・・ 

ある日、いつものように繁華街で喧嘩相手を探していると、一人のオジさんが歩いてきた。
俺はわざとぶつかり「どこ見てるんだ!!じじぃ! 殺すぞ!!」と威嚇しました。

「おめえは自分より強い相手を知らねぇな、俺が相手するから来てみな。」と言われ、
向かっていったのですが、オジさんの目の前で止まってしまった。オジさんの威圧感に
圧倒されたのです。オジさんの眼を見ると、さっきまでのオジさんの雰囲気とは思えない
鬼の眼と威圧感に体が震え、冷や汗も止まらない --- 初めて喧嘩で感じた恐怖でした ---

ここで、くじけて弱みを見せたら男が廃ると思い、構わずこぶしを振り回したが、全て空を切り
かわされた。「この野郎!」と悔しさで叫び続けたが、オジさんのこぶしは確実に俺をとらえ、
的確にヒットし、ボコボコにされた。初めて味わった敗戦だ。「それがおめえの実力だ、

圧倒的実力を持つ者の前では、おめえはちっぽけなひょっこだ。本当に強い奴は自分の弱さを
知っている。おめえはまだ若い、下手に粋がるな、人に自分の弱さを見せろ、そうすれば、皆、
お前を迎えてくれる。本当の意味での強い人間になりたいんなら、自分の弱さを知って、
人に弱さを見せ、許す心を持て。決して腕力だけで生きようとするな!後で後悔するだけだ!!」
 
「おめえは、人に涙を見せられる優しい人間じゃないのか、無理して粋がって人生を粗末に
する生き方をするな、素直に生きろ。おめえは俺の若い頃と同じだ。喧嘩で強くなっても
何にもならん。本当の強さは、腕力ではなく、心の強さだ。後で後悔してからでは遅いぞ!
例え俺みたいになっても、何にもいいことないぞ!!」と頭をポンと叩いて笑って帰っていった。
 ・・・  後で聞いた風のうわさだと、 
     −−− そのオジさんは喧嘩空手の達人でヤクザの用心棒 −−− 
     
      −−− やくざ抗争に巻き込まれ、亡くなったという −−−

https://pv755.com/jinsei-no-shiroto
0052Track No.774
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2019/09/30(月) 07:39:03.84
「陽紡ぎ唄」

自動ドアが開いて、小さい女の子が一人で入ってきた。極度の緊張からか、頬を赤く染め、
真剣な眼差しで店員に、「けえきください。」と声を発した。「一人で来たの?ママは?」と問いかけると
女の子は、どもりながらも必死で、一人で来たこと、今日がママの誕生日なので驚かせる為に内緒で
自分のお小遣いでケーキを買いに来た事を、たどたどしくながらも必死で懸命に話してきた。

「そう偉いね、どんなケーキがいいの?」「あのね、いちごがのってるの!」どう見ても大金持っているように見えない。
僕は店員との光景をハラハラしながら見ていた。店員も、女の子がお金を大して持っていないことに気づいたらしく、
イチゴが乗っているものの中で、一番安いショートケーキを示し「これがイチゴが乗っているので一番安くて380円なの、
お金足りるかな?」と問いかけた。すると、女の子の緊張は最高潮に達したようで、ポケットの中から、必死で小銭を取り出して

数を数え始めた。僕は心の中で、どうか足りてくれ!「100えんがふたつと...50えんと...10えんが、いち、にい、さん......。」
僕は心の中で叫んだ!ああっ!ダメだ!280円しかない!!!店員は申し訳なさそうに、お金足りないからケーキは買えない
事を女の子に伝えていた。女の子は買えないことが伝わったらしく、泣きそうなのを必死でこらえながら、小銭を握ったままの手で
目をこすりながら出ていこうとして、ろくに前も見ていないものだから自動ドアのマットに躓いて転んだ。その拍子に握っていた

小銭が派手な音を立てて、店内に散らばった。きっと神様が舞い降りる瞬間とは、こういう時のことを言うのだろう...僕は女の子の
傍に駆け寄り小銭を拾うのを手伝ってあげた。小銭を集め終わった後で、女の子に、こう話しかけた「全部あるかな?数えてごらん。」
女の子は「100えん、200えん、300えん...?あれ!380えん、あるーっ?」僕は「きっと数え間違えていたんだね。ほら、これで
ケーキが買えるよ。」「うん!ありがとう!」ぺこんと頭を下げ、 −−− イチゴのショートケーキを一つ買っていた −−− 
     −−−−−− 僕はその光景を見届けてから店を後にした −−−−−−

https://pv755.com/hitsumugiuta
0053Track No.774
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2019/10/01(火) 07:39:16.04
「こどもの宝」

--- 遠くに見えるのは... 見覚えのある少年... 私だ... 遠い昔を抜け出して ---
--- 私に気づかず... 私の隣で... 背伸びして佇んでいる... 私を知らずに ---
--- 私にもたれて... 遥か未来を眺めている... 私を見上げる... 私は目をそらす ---
--- 遠い私を抜け出して... あの子の宝は何だろう... あの子の願いは何だろう ---
              *** *** *** 
       −−− 手術室 −−− [手術中] −−− 
... ピッピッピッ ...ピッピッピッ ... ピッピッピッ ...
 −−−  「先生! 脳波が弱り始めました!!」「うむ...。」
「先生!血圧が下がり始めました!!」「脳波は?」  −−−

  --- 病院の待合室 --- 
「社長、岡田さんのご家族の方は、いらっしゃらない様ですが、私が車で迎えに行きましょうか!?」
「その必要はない、ヤツには家族はいない、一人で生きてきた。俺もこの会社で長く生きてきたが、あんなに
生きるのが下手な奴は見たことない。俺みたいなのがまだ生きているのにヤツに先に逝かれたらたまらんよ。」

「社長、そろそろ磯村先生とのお約束の時間になります。」「ここを離れるわけにはいかん。断ってくれ!」
「社長、でも!?」「岡田を何だと思っているんだ!あの岡田宗助は日鈴自動車の創業時からのメンバーの
一人だぞ!世界5位の会社を作り上げた最大のエンジニア、我が社の礎を築いた一人だ!影の功労者だぞ!
岡田は中学しか出ていないんだ、うちの会社に特別行員として採用された。」「聞いたことあります、戦後、
我が社にも特待制度があり、成績が優秀な青年に会社が独自で三年間の教育をさせる制度ですね。」

「あいつは頭が良かった、大学出ている俺と同期入社だったが、とてもあいつにはかなわなかった。」
「うちの会社の技術は、ほとんどあいつが作り上げたものだ。俺はただ、あいつの技術開発の功績を
もらって出世していっただけだ。あいつがいなけりゃ、この会社も、俺も、ここまでにはなっていなかった。」
「なぜ?岡田さんは出世を拒み、現場にこだわったのですか?」「それは俺にもよくわからん。
現場で若いに技術指導や一緒に仕事するのが好きだったな。」

 −−− 手術室 −−− [手術中] −−− 点灯していた明かりが消え −−−
「ご臨終です。」「そうですか...。」「ご家族とか、身内の方は?」「いません、彼は戦争で一人ぼっちに
なった男ですから。」 --- 働きつづけた一生だったな... 岡田、長い間会社に貢献してくれてありがとう ---
     −−− 会社の為に一生をささげた人生だった... ゆっくり休んでくれ −−−

https://pv755.com/kodomo-no-takara
0054Track No.774
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2019/10/01(火) 10:10:44.74
>>53
脱字
下から5行目の「現場で若い従業員に技術指導や一緒に仕事するのが好きだったな。」に修正〇
0055Track No.774
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2019/10/02(水) 07:21:33.21
「小石のように」

−−− ピッピッピッピッ呟く、野鳥のさえずりを風が運ぶ −−−
林の中で、時折バタバタと鳥の羽ばたきのような音が聞こえる。
樹が狭い地面にひしめき合って、膨れ上がったようにこんもりしている。

笹の葉が、さやさやと風で揺れる。風が木の枝をザワザワゆすって通り過ぎる中、
−−− 樹の間を抜けると、禿げた頭のように何もない頂についた −−−
--- 雲一つない晴天だ ---  −−− 陽射しが強い −−−

「眺めがいいでしょう。」
「いいねぇ。」
 
夏になれば、芝生が生い茂っているだろう ・・・
−−− 街が見下ろせる、区画された田園は美しい −−−
僕達は、しばらくそこに立って、--- 景色を見とれていた ---

--- 風の音 --- 鳥の声しかしない ---
息を吸い込めば、その音さえ体に取り込めそうだ。

傾斜の急な波立ち、しぶきが上がっている渓流の早い流れは
下流の方の谷川のせせらぎまで心地よい音を立てて流れている。
--- 柔らかい春の風が、足元をなぶって通り過ぎる ---

https://pv755.com/koishinoyoni
0056Track No.774
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2019/10/02(水) 07:33:49.81
我々は自然の循環のサイクルの中で生きている
0057Track No.774
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2019/10/03(木) 07:00:59.78
「愛から遠く離れて」

「先に行っててください。俺は後から追っていきます。」俺は大の方の用を足したくてそんなことを言ってしまった。実際に用を足した後、
追いつくつもりだった。思ったよりも用を足すのに時間がかかってしまった。慣れない山道ということもあってはぐれてしまったのだ。
道に迷いなれない山道を歩く時の鉄則というものがある。{迷ったら引き返す}{迷ったら沢におりてはいけない}少しでも早く追いつこうとして、
この鉄則を破ってしまったのだ。自分を過信しすぎていたのだ。山道には自信があった。なれない山道でも大丈夫という安易な過信があったのだ。

日本の山で間違った道に入り下っていくと、多くが沢に出てしまう。沢の真上には樹林がない。道があるように開けて見える。だから歩きやす
そうに見える。しかし、沢は、ほぼ滝に出てしまう。断崖絶壁は装備を持って登る場合も技術が必要、下りの方がさらに難易度が上がる。
沢や滝は滑りやすく体温を奪う道迷いの最悪の結果は、この滝による滑落だ。道を間違えていると知りつつも、美しい風景に誘われるようにして
沢を降りてしまった。下っていく方に小さい赤い屋根の建物が見えた。迷った道は引き返す選択をしなかったのは、ルートファインディングに

自信がない笹薮に戻るよりも、テープの付いている道らしき踏み跡を辿ったほうがいいと思ったからだ。- 赤い屋根の小屋 -「あっ、小屋だ!」
俺は震える唇で呟いた。沢の岩苔で足を滑らせて小さな滝壺に落ち、かなり滝に打たれたため体温と体力も奪われていた。その時、岩にぶつけ
腰と膝と肩を痛めてしまった。小屋の近くに置いてあるドラム缶に縋り付いて倒れた。起き上がると、ドラム缶を押しのける反動を利用して小屋の
扉にしがみ付いた。扉は開き、俺は中に転がり込んだ。そして一刹那突風が吹き抜け、扉は鈍い音を立てて閉じた。俺は身を縮込ませて体を抱き、

激しく痙攣しながら体に温もりが返ってくるのを遠い記憶のように待ち続けた。やがて筋肉が徐々にほぐれてくると、指を一本一本押し開き、
ようやく座り込み手足をさすった。腰と膝と肩の痛身が走る。こわばった体のまま、火を起こそうと薄暗く霞んで見える小屋の中を見渡した。
その辺で燃えそうなものを寄せ集めて、ライターで石囲いの囲炉裏に火を起こした。煙が立ち込め炎が揺らめき焚火になると俺は「ふう、助かった」
と独り言を言った。冷え切った体は徐々に癒され、この薄暗い小屋を観察し始めた。張り巡らされた蜘蛛の巣、数冊の変色し腐った本、錆びた斧、

包丁、土間には錆びて埃被ったヤカンや鍋、この廃墟のような小屋を見ながら、焚火の炎を消し、眠りにつく... (´-ω-`){ --- 朝の眩しい光が
窓から差し込む... 深い静けさ浸された小屋の外では... 鳥たちのさえずりや奇声が飛び交っている... その陽射しが眩しい... 陽光に誘われる
ように外に出た...新緑に覆われた森は芳香が流れ... その空気に誘われるようにさ迷い歩く --- 遠くに白い砂浜が見える --- }(-_-)zzz...

https://pv755.com/aikaratokuhanarete
0058Track No.774
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2019/10/03(木) 17:35:02.59
pv755.先に広告出しているSpotifyって配信会社なのか ヤマハも確か配信していたと思うが
この辺が外国の配信会社はうまいね。
0059Track No.774
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2019/10/04(金) 07:26:33.11
「重き荷を負いて」

中学生になった僕の父親の職業は鳶職である。休日は定まっていない。雨の日以外は日曜日も
祭日もなく、お定まりの作業服に汚れた古いオンボロ車を運転して仕事に出かける。仕事が
終わると頭から足の先まで、泥や埃で真っ黒になって帰ってくる。そして庭先で衣服を脱ぎ棄て、
パンツ一丁になって風呂場に行くのが日課である。僕の友達がいても平気で、そんな父の姿が

恥ずかしく嫌いだった。小学校の頃、近所の友達は日曜日になると決まって両親に連れられて
買い物や食事に出かけていくのが羨ましく思いながら見送ったものだ。「みんな立派な父さん
が居ていいなぁ。」と涙が流れたこともあった。休みの時は朝から焼酎を飲みながらテレビの
前に座っている。母は「掃除の邪魔だからどいてよ!」と掃除機で追っ払う。「そんなに邪険に

あつかうなよ。」と逆らうでもなく焼酎瓶片手にウロウロしている。「濡れ落ち葉という言葉は、
あんたにピッタリね、この粗大ごみ!」「なるほど、俺にそっくりか。ははは... うまいことを
言うな、ははは...。」と父は受け流して怒ろうともせずゲラゲラ笑っている。小学校の頃から、
小遣いをくれるのも母だったし、買い物も母が連れて行ってくれた。運動会も発表会も父が来た

記憶が一度もない。こんな父親は居ても居なくても構わないと思ったりした。ある日、名古屋へ
遊びに出かけた時、ふと気づくと高層ビルの建築現場に「○○建設会社」と父親の会社の文字が
目に入った。僕は足を止め、暫く眺めて見て驚いた。8階の最高層に近い辺りで、命綱を体に
縛り、懸命に働いている父親の姿を目撃してしまった。僕は金縛りに遭ったように、その場に立ち

竦んでしまった。「あの呑み助の父が、あんな危険な場所で仕事している。一つ間違えば死ぬ。
女房や子供に粗大ごみとか、濡れ落ち葉とか馬鹿にされながらも怒りもせずヘラヘラ笑って返す、
あの父が...。」僕は父親の働く姿に震えてきた。8階という米粒ほどにしか見えない高所で作業
している鳶職の父親の姿が仁王さんのような巨像に見えた。体を張って命を懸けて僕らを育てて

くれている。何一つ文句も言わず、焼酎だけを楽しみに黙々と働く父親の偉大さ。親父のように
汗と泥にまみれて自分の腕、体で黙して語らぬ生き様こそ本当の男の生き方ではないのか。
男の仕事はスタイルじゃないよ...母さん。 汗と泥にまみれてもいいじゃないか...。
これが男の生き様だよ...誇りに思っていいよ...母さん。僕はこんな父さんが好きだよ...。
 −−− そんな父さんの姿を見ているだけで何か、グッとくるよ...母さん...。 −−−

https://pv755.com/omokiniwooite
0060Track No.774
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2019/10/04(金) 13:11:21.65
何か大切なことを歌っている気がする。
0061Track No.774
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2019/10/05(土) 07:54:15.61
「愛だけを残せ」

私には妻がいたが一人娘が1歳と2か月の時、離婚することになった。酒癖が悪く暴力を
振るう癖があり、幼い娘に危害が及ぼすことを恐れた妻が子供を守るために選んだ道だ。
今は深く反省し、付き合いでも酒は一滴も飲まないようにしている。だからと言って、
よりを戻してくれなんて言えないことも理解している。元妻と娘には幸せになってほしい。

その気持ちに嘘はない。離婚する時、私は妻と約束した。年に一度、娘の誕生日だけは逢い
に来てもよいということと、自分が父親であることを娘に明かさないこと。そして私は
娘の誕生日に普段着ないスーツを着て逢いに行った。元妻は私のことを遠い親戚のおじさんと
紹介した。それ以来、娘は私のことを見知らぬおじさんと言うようになった。娘が小学校に

上がる年のことだ。例年通り、スーツを着てプレゼントを持ち訪れると、元妻から突然、
「もう逢いに来るのは最後にしてほしい。」と言われた。そろそろ色んなことを理解して
しまう年頃だからという理由からだ。娘もやがて一緒に誕生日を祝う友達が出来るだろう。
元妻も再婚を考えているのかもしれない。そんなとこに見知らぬおじさんがいてはいけない。

年に一度、家族の時間を繰り返せば、いつかは二人が私をお父さんと呼んでくれる日が来る
かも知れないと勝手に信じていた私が愚かだった。一度壊れてしまったものは元には戻らない。
それ以来、逢うことはなくなった。でも娘の誕生日は毎年プレゼントは贈り続けた。無記名で。
それを元妻は娘に渡していたかは分からない。--- それも今年で最後にすることにした ---

それから一か月程経ったある日、私のアパートに郵便物が届いた。差出人は書かれていない。
小さな箱を開けてみると、水色のネクタイピンとメッセージカードが添えてあった。メッセージ
カードを開くと「いつも、ステキなプレゼントをありがとう。私もお返ししょうと思ったのだけど
誕生日が判らなかったので、今日贈ることにしました。気に入ってもらえると嬉しい...。
見知らぬ子供より。」 −−− つけっぱなしのTVでは今日は、「父の日」ですね。
                     皆さんは、どうしますかと語っていた −−−

https://pv755.com/aidakewonokose-remix 
single version  album version 聴き比べて見るのもいいだろう...。
0062Track No.774
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2019/10/06(日) 07:24:15.76
「片想」

ゴールデンウイークの東京に18歳の女の子二人で遊びに来ていた。---「お母ちゃん、サヨコや、今な、
赤坂の喫茶店におるんや。」「どんなとこって?テレビ局の隣の喫茶店や。」---「なんて?」「チョロい
もんや、あんたの体の具合が悪いから、もう一日遅れて帰るって言うたら、即OKでた。」「そうか、へへへ。」
「見てみ、このまま帰ったら何のために親に嘘言ってこっちに来たかわからんもん。」「ほんまや、みんな

うちらみたいなのばっかりやん。」「ちょっと予想外やったな。赤坂に泊まって毎日散歩したら、さぞかし
リッチな気分で、ひょっとしたら芸能人に会えると思うとったのに。歩いているの、みんなウチらみたいなもん
やない。まるでここにいる人とウチら入れ替わったみたいやん。このまま帰ったら、何しに東京に遊びに来たか
わからへん。」- ワ〜キャー どいてどいて危ないよ!- あの車追って!吉川君が乗っているの!早く出して!!

 - アイドルの追っかけをやっていた - 「うち、明日返るわ。サヨコも一緒に帰ろう。」「今日一緒に
タクシーで追っかけてる娘に聞いたんやけど、いいアルバイトあるって。変なことせんでもお客の横に座って
いるだけで1時間2000円もらえるらしいわ。ウチはもう少しここにいるわ。」楽しくなり少しのつもりが徐々に
延び、家へのр煢ュ劫になり夜のお仕事を続けてしまった...。いまでは追っかけから、すっかり夜の仕事に

なっていた [クラブあざみ] ここにいる自分が全く不思議ではなくなっていた...。「誕生日おめでとう!
おめでとうあずさちゃん!」「ローソクは何本かな?」「22本です!もう、おばんどえーす。」パチパチ 
パチパチ 嘘の年齢、嘘の名前、ここではどんな嘘も通じる虚飾の世界。パチパチパチパチ。金のブレスレット、
ローレックスの時計、シャネル、グッチ、ディオール、エルメスのバーキン、ケリーバック...。仕事が終わる

のを待っていたのはベンツに乗った男「石田さん待たせてごめん。」そして高級ホテルの一室「もうすぐ青山に
ブティックを開こうと思っているんだ。そしたらお前に店長をやってもらおうと思っている。いいか?」
「うん、嬉しい!」「ちょっと今、まとまった金がいるんだけど、少し用立てしてくれるかな、来週には戻せる
と思う。」「いいわよ、いくら?」「5百万ほど。」「えーっ!?そんなに持っていないわよ。二百万ぐらい

ならあるけど。」「サラ金から借りればいいだろ。俺ああいうところ行きづらいんだよね。」「大丈夫?」
「大丈夫もくそも1週間後に返すんだ。利子なんてほとんど付かないよ。な、そうしてくれるな。」「うん。」
石田が詐欺師だなんてその時は考えもしなかった...。カード、サラ金、気が付いた時には石田の借金の
肩代わりをさせられていた。 −−− そしていつの間にか石田は姿を消した。 −−− 

https://pv755.com/katao
0063Track No.774
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2019/10/06(日) 07:48:48.45
中島みゆきという人は決して奇麗ごとだけの虚飾の世界ではない人生そのもの
色んなことを気づかせてくれる。
0064Track No.774
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2019/10/07(月) 07:45:59.81
「ギブ・アンド・テイク」

「何といっても、運動の後の風呂はいいですな。アハハハ。」「運動?お宅、運動なさっているんですか?」
「ラクビーをやっています。学生時代からずっとやっています。どうですか、お宅もやってみませんか?」
「私は、とても...。」「仲間になってくださいよ。アハハハ。」「長く連れ添った妻が昨年亡くなりまして、
生きがいを失い、息子夫婦にも一緒に暮らすのを嫌がれて一人暮らしです。」「それはいかん、家族の為に

働き続けてきたんです。胸を張って堂々と生きるべきです。」「私はあなたが言われるような立派な生き方を
していません、職も転々としていましてね。」「そんなことは関係ない、長く生きてきたというだけで立派
なんです。人間として大したもんです。自信持ってください。実は、自分で言うのもなんですが、他人に言う
ほど立派な人生ではないんです。アハハハ。」「恥ずかしい話ですが、私は人の言うままに生きている方が

楽なんです。自由な時間が怖い。何をしていいかわからんです。」「全くですな、私らの時代は生活、戦争、
仕事それだけの人生でしたから、自由に生きる習慣なんてなかったですな。今の若い子が羨ましいですな。」
「仕事仕事で生きてきましたからね。でも、あなたは実にうまく自由を使いこなしていますよ。ラクビーやって
おられるんでしょ。」「いや、そういう風に見せているだけです。本当は何しても楽しくはありません。
生きているふりをしているだけですよ。」「生きるって難しいですね...。」「......同感ですな...。」
「明日、私のラクビーの練習見に来ませんか?」「どうせ毎日何もすることなく暇ですから、いいですよ。」

翌日、− ラクビー場 − トライ! パチパチパチ!「私にも教えてもらえませんか?ラクビーを。」
「え!かなり激しい運動ですぞ!」あははは、ははは−「タックルしますぞ!よろしいかな。」「なんの!」
ドスッ! ワー! -あははは-ははは- ウォー! あはは-「前田さんスジがいいですな、初めて一週間で、
大したもんだ。」「そうですか、まだ捨てたもんじゃないですか?」「大したもんです。自信持ってください。」
あははは-ははは- 「妻に先立たれ、息子夫婦から嫌われ一人暮らしで、生きる希望を失いかけていたんです。

でも、あなたと出会い、生きる希望が持てるようになりました。私から仕事を取ったら何も残らん男です。
こうやってラクビーの楽しさを教えてもらって感謝しています。」「そんなことないですぞ!私こそあなたに
感謝しています。ギブ・アンド・テイクです。お互い与え合っているんです。持ちつ持たれつの対等な関係です。
ラクビーボールを二人でお互いキャッチし合って走っているようなもんです。何かを与えたら代わりに何かを

もらう、何かをもらった代わりに何かを与える対等な互助関係が大切なんです。」人生は見えない困難な強敵と
戦うラクビー場みたいなもんです、そのためには見極める眼が必要です。だから気心知れた信頼できる仲間を
見つけスクラム組んで理不尽で不条理な強敵に立ち向かっていくことも時には必要です。一人で立ち向かっても
解決できないこともあります。--- そんな時は肩を組んでお互い協力し合い助け合っていきましょう。 ---

www.kasi-time.com/item-57687.html
0065Track No.774
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2019/10/07(月) 10:11:29.27
>>64
 下から11行目 「前田さんスジがいいですな、初めての割にしては、大したもんだ。」に修正〇
0067Track No.774
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2019/10/08(火) 07:30:41.09
「ハリネズミだって恋をする」

私はあるペットショップに勤めています。そこで起こった、ある出来事を話します。
40代ぐらいの男性がポメラニアンを連れてよく来ていました。その人が購入した
ペットショップの提携の獣医師が私の病院の先生だったという縁という形でワクチン
接種などで来ていました。でも、その人は態度があまり良くなくクリニックでは評判が
よくありませんでした。色々と細かい点に注文を付けたり、文句ばかり言います。

「注射の仕方が雑だ!」とか「診察台が高すぎる!もっと低い診察台で治療しろ!」とか、
あらゆる注文や何かと文句ばかり言うんです。先生も困っていました。その男性が来るように
なって6年ほど経過したころでしようか、最近、ポメラニアンの体調がよくないとのこと。
先生が検査したところ、内臓に大きな腫瘍が出来ていました。癌が転移しており、手術も出来ない

状態となっていました。先生は、その人に「もう手の施しようがありません。」と伝えました。
すると、「このやぶ医者!病気も治せないのか!」と怒鳴り散らし、犬を連れてそのまま出て
行ってしまいました。皆で、「何あの人!」とか「いつものことか、」などと話していました。
私はふと、待合室に一つのポーチがあることに気づきました。あのポメラニアンの飼い主が忘れた

ものでした。私は急いで、まだ近くにいるはずの飼い主に届けようと、ポーチを持ってクリニックを
飛び出し探しました。駐車場に止めてあった車の中、- そこで見たものは - 愛犬のポメラニアンを
抱えて、- 涙をポロポロと流す飼い主の男性の姿。- 私は見てはいけないものを見た思いに駆られ、
声をかけるのをやめて、そのままクリニックに戻りました。皆には「帰られました。」と伝えました。

そして、そのポーチの中を開けてみると、最初の診療の時からの領収書などが奇麗に整理され、
すべて入っていました。その瞬間、その男性がいかに愛犬を愛していたかが伝わってきました。
 −−− その男性は二度と私どものクリニックに足を運ぶことはありませんでした。 −−−
−−− 車の中での愛犬を抱えて涙を目いっぱいに溜め泣き濡れた飼い主の
                    男性の姿が今でも目に焼き付いて離れないのです −−−

https://sp.uta-net.com/song/102786/
0068Track No.774
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2019/10/08(火) 07:37:39.14
どんなに刺々しく近寄りがたい人でも私たちが気づかない意外な面がある。
0069Track No.774
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2019/10/10(木) 06:57:20.39
まだ規制かな
0070Track No.774
垢版 |
2019/10/10(木) 07:22:19.27
2ちゃんねるに移りました
0071Track No.774
垢版 |
2019/10/10(木) 07:39:57.81
[中島みゆきの名曲]邦楽サロン板は2ちゃんねるに移りました。中島みゆきの歌詞世界を題材にした
短編物語・ストーリー展開上映中 昨日は「夜行」本日は「サメの歌」を絶賛上映中 
興味のある方はぜひお越しください。お待ちしております。
0072Track No.774
垢版 |
2019/10/11(金) 11:15:46.69
本日は「月夜同舟」
0073Track No.774
垢版 |
2019/10/12(土) 07:59:43.17
本日は「気にしないで」
0074Track No.774
垢版 |
2019/10/13(日) 10:08:08.25
本日は「家出」
0075Track No.774
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2019/10/14(月) 07:42:11.17
本日は「慕情」
0076Track No.774
垢版 |
2019/10/15(火) 06:53:40.00
本日は「雨月の使者」
0077Track No.774
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2019/10/16(水) 07:54:07.49
本日は「かなしみ笑い」
0078Track No.774
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2019/10/17(木) 06:59:01.18
本日は「ねこちぐら」
0079Track No.774
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2019/10/18(金) 07:39:19.73
本日は「ふたりは」
0080Track No.774
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2019/10/19(土) 08:20:30.91
本日は「小春日和」
0081Track No.774
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2019/10/20(日) 08:19:39.26
本日は「友情」
0082Track No.774
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2019/10/21(月) 07:41:10.43
本日は「本日、未熟者」
0083Track No.774
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2019/10/22(火) 09:35:44.64
本日は「成人世代」
0084Track No.774
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2019/10/23(水) 07:05:11.62
本日は「清流」
0085Track No.774
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2019/10/24(木) 07:49:29.97
本日は「船を出すのなら九月」
0087Track No.774
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2019/10/24(木) 09:48:15.17
男ポイ性格
0089Track No.774
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2019/10/25(金) 06:59:17.10
本日は「断崖−親愛なるものへー」
0090Track No.774
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2019/10/25(金) 19:16:21.74
海鳴り
舟を出すのなら九月
りばいばる
明日
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2019/10/26(土) 08:39:49.11
本日は「ひとり遊び」
0092Track No.774
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2019/10/27(日) 07:24:50.45
本日は「顔のない街の中で」
0093Track No.774
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2019/10/28(月) 07:20:15.24
本日は「ばいばいどくおぶざべい」
0094Track No.774
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2019/10/29(火) 08:04:09.25
本日は「誕生」
0095Track No.774
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2019/10/30(水) 07:28:10.94
本日は「肩幅の未来」
0096Track No.774
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2019/10/31(木) 08:16:13.54
本日は「36時間」
0097Track No.774
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2019/11/01(金) 07:48:49.96
本日は「傾斜」
0098Track No.774
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2019/11/02(土) 07:54:41.58
本日は「ファイト!」
0099Track No.774
垢版 |
2019/11/03(日) 08:02:41.82
本日は「背広の下のロックンロール」
0100Track No.774
垢版 |
2019/11/04(月) 08:38:38.70
本日は「夢の通り道を僕は歩いている」
0101Track No.774
垢版 |
2019/11/05(火) 07:27:04.88
本日は「見返り美人」
0102Track No.774
垢版 |
2019/11/06(水) 08:19:48.79
本日は「惜しみなく愛の言葉を」
0103Track No.774
垢版 |
2019/11/07(木) 07:39:53.46
本日は「月はそこにいる」
0104Track No.774
垢版 |
2019/11/10(日) 20:30:35.03
金曜日は「遺失物預かり所」

昨日は「休石」

本日は「スクランブル交差点の渡り方」
0105Track No.774
垢版 |
2019/11/11(月) 08:15:46.94
本日は「小さき負傷者たちの為に」
0106Track No.774
垢版 |
2019/11/12(火) 08:34:01.05
本日は「グッバイガール」
0107Track No.774
垢版 |
2019/11/13(水) 08:18:43.13
本日は「とろ」
0108Track No.774
垢版 |
2019/11/14(木) 08:54:04.53
本日は「帰省」
0109Track No.774
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2019/11/15(金) 08:27:14.71
本日は「五才の頃」
0110Track No.774
垢版 |
2019/11/16(土) 09:57:12.88
本日は「群衆」
0111Track No.774
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2019/11/17(日) 08:33:14.54
本日は「水」
0112Track No.774
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2019/11/18(月) 08:27:57.78
本日は「遍路」
0113Track No.774
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2019/11/19(火) 10:32:32.18
本日は「トラックに乗せて」
0114Track No.774
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2019/11/20(水) 08:49:29.72
本日は「六花」
0115Track No.774
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2019/11/21(木) 08:36:16.29
本日は「ランナーズ・ハイ」
0116Track No.774
垢版 |
2019/11/22(金) 11:59:35.59
本日は「風の姿」
0117Track No.774
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2019/11/23(土) 07:39:53.20
本日は「悲しいことはいつもある」
0118Track No.774
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2019/11/24(日) 08:22:18.09
本日は「さよならさよなら」
0119Track No.774
垢版 |
2019/11/25(月) 08:07:06.09
本日は「白菊」
0120Track No.774
垢版 |
2019/11/26(火) 08:45:29.94
本日は「勝手にしゃがれ」
0121Track No.774
垢版 |
2019/11/26(火) 12:05:12.09
人生はリベンジマッチ iTunes Spotify GogleMusic Apple Amazon 0037
0122Track No.774
垢版 |
2019/11/27(水) 08:22:01.94
本日は「ローリング」
0123銀河皇帝パルパTEEN
垢版 |
2019/11/27(水) 16:37:01.46
うらみーまーーすーーーー
うらみーまーーすーーーー
名無しがーーしぬまーでーーーー
0124銀河皇帝パルパTEEN
垢版 |
2019/11/27(水) 16:39:08.06
おまいは正しく、ホロン部に所属させられている。
外国人に仕事を奪われて、一生浪人していなさい!!
0125銀河皇帝パルパTEEN
垢版 |
2019/11/27(水) 16:42:56.25
私は世界の6万人の中の1人。
おまいは、いつでも誰かに交代できる。
羨ましいね。kkkkkkk.www.
0126Track No.774
垢版 |
2019/11/28(木) 07:55:29.80
本日は「たかが愛」
0127Track No.774
垢版 |
2019/11/29(金) 11:25:13.47
本日は「樹高千丈 落葉帰根」
0128Track No.774
垢版 |
2019/11/30(土) 08:58:32.60
本日は「流星」
0129Track No.774
垢版 |
2019/12/01(日) 08:30:31.90
本日は「下町の上、山の手の下」
0130Track No.774
垢版 |
2019/12/02(月) 09:20:01.25
本日は「ただ・愛のためだけに」
0131Track No.774
垢版 |
2019/12/03(火) 08:36:09.81
本日は「雨... 」
0132Track No.774
垢版 |
2019/12/04(水) 09:54:01.69
本日は「難破船」
0133Track No.774
垢版 |
2019/12/05(木) 08:29:02.55
本日は「うらみ・ます」
0134Track No.774
垢版 |
2019/12/06(金) 08:43:08.02
本日は「カム・フラージュ」
0135Track No.774
垢版 |
2019/12/07(土) 09:58:45.89
本日は「さよならの鐘」
0136Track No.774
垢版 |
2019/12/08(日) 08:58:04.56
本日は「どこにいても」
0137Track No.774
垢版 |
2019/12/09(月) 08:38:18.07
本日は「ALONE、PLEASE」
0138Track No.774
垢版 |
2019/12/10(火) 09:14:09.24
本日は「ノスタルジア」
0139Track No.774
垢版 |
2019/12/11(水) 08:01:45.03
本日は「根雪」
0140Track No.774
垢版 |
2019/12/12(木) 09:07:48.16
本日は「一期一会」
0141Track No.774
垢版 |
2019/12/13(金) 08:12:25.67
本日は「噂」
0142Track No.774
垢版 |
2019/12/14(土) 08:54:26.42
本日は「パラダイス・カフェ」
0143Track No.774
垢版 |
2019/12/15(日) 08:30:24.70
本日は「怜子」
0144Track No.774
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2019/12/16(月) 09:11:25.32
本日は「時効」
0145Track No.774
垢版 |
2019/12/17(火) 08:40:54.52
本日は「天鏡」
0146Track No.774
垢版 |
2019/12/18(水) 08:54:19.96
本日は「世情」
0147Track No.774
垢版 |
2019/12/19(木) 09:33:58.63
本日は「強い風はいつも」
0148Track No.774
垢版 |
2019/12/20(金) 09:00:28.71
本日は「ペルシャ」
0149Track No.774
垢版 |
2019/12/21(土) 07:52:00.44
本日は「空と君のあいだに」
0150Track No.774
垢版 |
2019/12/22(日) 08:54:47.87
本日は「店の名はライフ」
0151Track No.774
垢版 |
2019/12/23(月) 09:21:43.21
本日は「ララバイSNGER」
0152Track No.774
垢版 |
2019/12/24(火) 09:00:35.65
本日は「LOVERS ONLY」
0153Track No.774
垢版 |
2019/12/25(水) 09:07:49.70
本日は「クリスマスソングを唄うように」
0154Track No.774
垢版 |
2019/12/26(木) 08:51:01.34
本日は「未完成」
0155Track No.774
垢版 |
2019/12/27(金) 08:07:56.61
本日は「問題集」
0156Track No.774
垢版 |
2019/12/28(土) 08:34:14.02
本日は「捨てるほどの愛でいいから」
0157Track No.774
垢版 |
2019/12/29(日) 08:23:28.04
本日は「I Love You, 答えてくれ」
0158Track No.774
垢版 |
2019/12/30(月) 08:52:53.28
本日は「ホームにて」
0159Track No.774
垢版 |
2019/12/31(火) 08:52:08.07
本日は「百九番目の除夜の鐘」
0160Track No.774
垢版 |
2020/01/01(水) 00:03:53.47
本日は「暦売りの歌」
0161Track No.774
垢版 |
2020/01/01(水) 00:03:54.02
本日は「暦売りの歌」
0162Track No.774
垢版 |
2020/01/01(水) 00:05:46.30
本日は「暦売りの歌」
0163Track No.774
垢版 |
2020/01/01(水) 00:05:47.58
本日は「暦売りの歌」
0164Track No.774
垢版 |
2020/01/01(水) 00:11:23.41
ネット障害で複数回の表示になった [書き込み]は1回しか押してないけどね。
0165Track No.774
垢版 |
2020/01/02(木) 10:17:09.49
本日は「十二天」
0166Track No.774
垢版 |
2020/01/03(金) 09:28:25.89
本日は「バクです」
0167Track No.774
垢版 |
2020/01/04(土) 08:51:33.17
本日は「翼をあげて」
0168Track No.774
垢版 |
2020/01/05(日) 08:54:47.05
本日は「相席」
0169Track No.774
垢版 |
2020/01/06(月) 08:48:37.80
本日は「冬を待つ季節」
0170Track No.774
垢版 |
2020/01/07(火) 09:20:49.48
本日は「掌」
0171Track No.774
垢版 |
2020/01/08(水) 08:56:04.75
本日は「信じられない頃に」
0172Track No.774
垢版 |
2020/01/09(木) 11:46:38.30
本日は「走」
0173Track No.774
垢版 |
2020/01/10(金) 08:38:34.20
本日は「強がりはよせヨ」
0174Track No.774
垢版 |
2020/01/11(土) 09:35:31.88
「波の上」
0175Track No.774
垢版 |
2020/01/12(日) 08:14:18.49
本日は「時刻表」
0176Track No.774
垢版 |
2020/01/13(月) 09:07:34.24
本日は「最悪」
0177Track No.774
垢版 |
2020/01/14(火) 08:55:49.24
本日は「笑ってよエンジェル」
0178Track No.774
垢版 |
2020/01/15(水) 10:56:08.54
本日は「蒼い時代」
0179Track No.774
垢版 |
2020/01/16(木) 09:25:29.70
本日は「知人・友人・愛人・家人」
0180Track No.774
垢版 |
2020/01/17(金) 08:59:05.85
本日は「あの人に似ている」
0181Track No.774
垢版 |
2020/01/18(土) 09:25:26.50
本日は「雪」
0182Track No.774
垢版 |
2020/01/19(日) 09:13:24.85
本日は「恋とはかぎらない」
0183Track No.774
垢版 |
2020/01/20(月) 09:16:31.07
本日は「毒をんな」
0184Track No.774
垢版 |
2020/01/21(火) 08:18:12.25
本日は「化粧」
0185Track No.774
垢版 |
2020/01/22(水) 08:39:55.23
本日は「匂いガラス~安寿子の靴」
0186Track No.774
垢版 |
2020/01/23(木) 09:24:29.41
本日は「こんばんわ」
0187Track No.774
垢版 |
2020/01/24(金) 08:34:47.17
本日は「ばりほれとんぜ」
0188Track No.774
垢版 |
2020/01/25(土) 08:22:42.31
本日は「髪」
0189Track No.774
垢版 |
2020/01/26(日) 08:35:26.35
本日は「悲しみに」
0190Track No.774
垢版 |
2020/01/27(月) 07:51:53.36
本日は「タグ・ボート」
0191Track No.774
垢版 |
2020/01/28(火) 09:40:33.92
本日は「縁」
0192Track No.774
垢版 |
2020/01/29(水) 09:09:23.82
本日は「病院童」
0193Track No.774
垢版 |
2020/01/30(木) 09:46:34.69
本日は「あなたの言葉がわからない」
0194Track No.774
垢版 |
2020/01/31(金) 09:06:28.69
本日は「キツネ狩りの歌」
0195Track No.774
垢版 |
2020/02/01(土) 07:49:17.65
本日は「齢寿天任せ」
0196Track No.774
垢版 |
2020/02/02(日) 09:45:21.77
本日は「幸福論」
0197Track No.774
垢版 |
2020/02/03(月) 08:09:51.35
本日は「メビウスの帯はねじれる」
0199Track No.774
垢版 |
2020/02/03(月) 22:01:40.64
悲しそうな表情は
女たちの友情
0201Track No.774
垢版 |
2020/02/03(月) 22:35:14.61
悲しみばかりみえるから
この目をつぶすナイフが欲しい
0202Track No.774
垢版 |
2020/02/03(月) 22:38:47.74
そーしたら闇の中から
あーしたが見えるだろか
0203Track No.774
垢版 |
2020/02/04(火) 08:26:41.83
本日は「おはよう」
0204Track No.774
垢版 |
2020/02/04(火) 19:38:13.99
クリスマスソ〜ン歌うように
今だ〜け愛してよ
0205Track No.774
垢版 |
2020/02/05(水) 09:42:33.33
本日は「おもいで河」
0206Track No.774
垢版 |
2020/02/06(木) 08:42:45.67
本日は「おまえの家」
0207Track No.774
垢版 |
2020/02/07(金) 06:46:30.41
雨もあ〜がったことだし
0208Track No.774
垢版 |
2020/02/07(金) 08:21:45.29
本日は「ミュージシャン」
0209Track No.774
垢版 |
2020/02/08(土) 09:20:16.15
本日は「美貌の都」
0210Track No.774
垢版 |
2020/02/08(土) 13:19:49.47
このまちは〜美貌の都
0211Track No.774
垢版 |
2020/02/09(日) 08:41:50.89
本日は「かもめの歌」
0212Track No.774
垢版 |
2020/02/10(月) 08:48:45.94
本日は「LADY JANE」
0213Track No.774
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2020/02/11(火) 07:48:14.50
本日は「あした」
0214Track No.774
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2020/02/11(火) 19:47:19.84
イヤリングをはずして〜
0215Track No.774
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2020/02/12(水) 07:43:01.25
本日は「ルージュ」
0216Track No.774
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2020/02/13(木) 08:10:30.06
本日は「悪女」
0217Track No.774
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2020/02/14(金) 08:31:06.20
本日は「おだやかな時代」
0218Track No.774
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2020/02/15(土) 09:16:01.20
本日は「忘れてはいけない」
0219Track No.774
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2020/02/16(日) 07:59:33.96
本日は「昔から雨が降ってくる」
0220Track No.774
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2020/02/16(日) 13:40:43.54
みゆきさん最近の失恋の歌が聞きたい
0221Track No.774
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2020/02/17(月) 09:01:42.29
本日は「泣きたい夜に」
0222Track No.774
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2020/02/18(火) 08:39:43.13
本日は「明日なき我等」
0223Track No.774
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2020/02/19(水) 08:21:30.57
本日は「ナイトキャップ・スペシャル」
0224Track No.774
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2020/02/20(木) 09:18:53.22
本日は「狼になりたい」
0225Track No.774
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2020/02/21(金) 09:15:10.47
本日は「子守歌」
0226Track No.774
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2020/02/22(土) 09:33:20.90
本日は「此処じゃない何処かへ」
0227Track No.774
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2020/02/23(日) 07:47:41.23
本日は「終わり初物」
0228Track No.774
垢版 |
2020/02/23(日) 10:23:03.60
まるで〜暗〜い流〜れ〜をわたる雛魚のよう〜に
0229Track No.774
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2020/02/24(月) 08:40:10.81
本日は「わたしの子供になりなさい」
0230Track No.774
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2020/02/25(火) 08:26:56.25
本日は「あの娘」
0231Track No.774
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2020/02/26(水) 08:41:06.97
本日は「おとぎばなし」
0232Track No.774
垢版 |
2020/02/26(水) 13:25:05.31
ゆ〜うこあいこきょうこれいこまちこかずみひろこまゆみ
0233Track No.774
垢版 |
2020/02/28(金) 09:25:36.11
サーモンダンス、あした、いっぱいありすぎる
0235Track No.774
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2020/04/08(水) 09:14:51.12
世界は誰か強力な指導者がロックダウンという政策を一斉にする同じ方向に行きやすい
日本は強力な指導者がいなくても、一人一人が自分の役割をよく知っている。
これが世界から絶賛された東日本大震災後の姿
0236Track No.774
垢版 |
2020/04/15(水) 06:48:36.71
空と君のあいだに、荒野より、地上の星
神曲だと思ってる
0237Track No.774
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2020/04/19(日) 10:38:36.74
この世界を作り上げている12の法則
ワンネスの法則  バタフライ効果
振動の法則    この世のすべてのものは振動している
行動利法則    エネルギーの運動
呼応の法則    現実は自分の内面の鏡
原因と結果の法則 因果応報
保障の法則    自分の発したエネルギーと同じ量だけ帰ってくる
引き寄せの法則  類は類を引き寄せる
相対性の法則   結びついた関係性の中で起きている
二元性の法則   二極性の法則の表裏一体
リズムの法則   リズムとサイクルの法則
陰陽の法則    バランスの法則
0238Track No.774
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2020/04/19(日) 10:45:01.07
>>237
行動利法則ではなく 行動の法則
0239Track No.774
垢版 |
2020/04/19(日) 10:47:57.22
齢寿天任せ
0240Track No.774
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2020/05/17(日) 21:28:45.33
まつりばやし
金魚
狼になりたい
青い鳥

地味だけど名曲
0242Track No.774
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2020/07/30(木) 07:39:40.60
今の気分は荒野により
0243Track No.774
垢版 |
2020/08/10(月) 20:05:24.26
中島みゆきの歌と物語 なんとも言えなくいいね
0244Track No.774
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2020/09/13(日) 11:56:43.45
            「あした天気になれ」

 俺には苦手な部長がいた。俺のやることに対して、いつも何かと文句ばかり
 飲みに誘っても来ることはないし、忘年会なんかでも一人淡々と飲むような
 タイプで、そんな感じでいつも怒られていたこともありずごく苦手だった。

   ある日のこと、部長の解雇を伝える社内ニュースが全員に届いた。
 あのむかつく部長がいなくなる!! 心の中でガッツポーズしたのは決して
        ー 俺だけじゃなかったはずだ ー

       それから一週間後、部長の最後の出勤日。
    退社のセレモニーが終わるとみんなそそくさに帰っていったが
      部長と俺だけが居残って仕事を片付けていた

 送別会の開催も自ら断った部長を苦々しく思っていると、珍しく専務から
 呼び出された。しぶしぶ専務室に行くと、常務と専務が待ち構えていた。

  俺はそこで初めて常務から部長解雇の真相を知った。原因は俺だった。

      俺のミスの責任を全て部長がかぶってくれたらしい。

 話を聞いてたまらなくなった俺は急いで部署に戻ったが、すでに部長の姿はなかった。

 ふと自分の机の上を見ると、封の開いた買い置きの煙草。すでに一本なくなっていた。
        ー 横に添えられたメモにはこう書いてあった ー

     「これぐらいは貰っていくよ。君には期待している。頑張れよ。」
0245Track No.774
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2020/09/13(日) 21:39:47.26
「涙‐Made in tears‐」

店の前には公園があり、夕方になると公園のベンチに二十歳ぐらいの若い女性が座って
サンドイッチを食べていました。お昼時なら若いOLがにぎゃかに談笑している光景が
目にするんですが、いつも夕方になると同じ時間にベンチでサンドイッチを食べている
若い女性が気になっていました。

ある小雨の日、多くの人が傘を持って通りすがる中、いつものようにベンチにいる女性を
見かけると、その女性は泣いていました。サンドイッチの入った紙袋は小雨で濡れていた。
その若い女性から見ると決して若くはない私は、思い切って声を掛けました。

「お嬢さん、サンドイッチが濡れますよ。どうしたんですか?」
話を聞くと愛していた人を交通事故で亡くしたというのです。
葬式にも呼んでもらえなかったという女性

私は慌てて「素敵なお顔が台無しになりますよ。」と言いました。
すると女性は「あなたに私の何が分かるの、何も知らないくせに!」
その女性のきつい言葉に私は「わかりません、僕には何もわかりません。でも、夕方公園で、

ここ二週間と今、お見掛けしていたあなたは素敵な人に見えたということだけは、そのことだけは、
無礼を承知で言わせてください。人生とはそういうものです。思うようにいかないのが人生
いつか笑って話せる日が来ますよ」
0246Track No.774
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2020/09/13(日) 22:16:46.06
>>245
思うようにいかないのが人生の後にくる言葉として
泣かないでください。時が解決します。
あなたが立ち直れる日を待っていますよ」に修正
0248Track No.774
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2020/09/15(火) 17:20:34.20
「忘れられるものならば」

「こちら警察の者ですが、お宅の息子さんが事故を起こして通行人に怪我をさせて
しまいまして、被害者の方から示談で良いとのことで至急こちらの口座に振り込んで
いただきたいのです。ただいま息子さんに代わりますね・・・」と電話がかかってきた。

私はすぐにそれが最近はやりのオレオレ詐欺だということに気づいた。なぜなら、
息子は5年前に交通事故で亡くなっていたからだ。
「母さん、俺だよ!事故起こしちゃってさ、大変なんだよ!すぐに示談金振り込んでくれよ」

‐ 私はその声を聴いてハッとした... ‐ 亡くなった息子の声にそっくりだったからだ。
亡くなった息子が蘇り、まるでそこにいるような気がした。
私は電話を切ることが出来ず、しばらく息子にそっくりな、その電話の声に聞き入っていた。

そして再び警察官と名乗る男に代わった。
「そういうわけなので、どうかお母さん、示談金を至急お願いしますね...」
再び息子と名乗る男に代わった。「母さん、ゴメンよ、助けてくれ」

そこで私はやっと真実を話した。「あのね、私の息子は5年も前に死んでるの。」
ー 電話の声がパタリと止まった ー 気まずい空気が流れた ―
しばらくの沈黙後、電話が切られる前に私は急いて言った。

「ちょっと待って、あなたの声、死んだ息子とそっくりなの。
電話を切る前に、もう一度だけ、声を聴かせて!」
0249Track No.774
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2020/09/16(水) 08:13:13.54
「かもめはかもめ」

「あら~いらっしゃ~い!」
ここは日本一のゲイの聖地新宿二丁目のとあるゲイバーと客の会話。
「ママは酒豪ね!お酒強くて羨ましいわ~」「酒豪とは名ばかりよ、強ければ強いほど
お酒の奴隷です。」

「ママ、俺ね奇をてらって、おかしなことしている店の奴らに無性に腹立つわけよ!」
「この街(新宿二丁目)じゃね、普通が悪なのよ!アンタはね、はみ出し者なの!
どうせなら違うものハミ出してよ!」

「なぜモテないのかしら...」「そうねぇ、きっと理想が高いのよ、
守備範囲を広げなさいよ、霊長類まで!オホホ」

「ねえ、ママ、髪型をゆるふわ系に変えてみたの、男から見たらどうかしら?」
「アラ、素敵じゃない、エアプランツみたいで手がかからない女に見えるわよ~」
 
「ママ、仕事忙しすぎて猫の手でも借りたいよ」「あら、その発言、この世界では命とりよ
でも安心して、私でいいかしら 私上手よ」「そいつと違い俺さ、会社で社員の動向を見守るだけの仕事なんだ」
「へぇー、会社の椅子を温めるお仕事ってことね」「いゃーまいったな、ママには」

「今日のママ、いつもに比べて元気ないね。」「ママね、付き合っていた男に振られたのよ」
「いゃだぁ~、アンタ余計なこと言わないで~ オカマはオカマ、決して女にはなれないのよ
一人で行くのがお似合い~  泣けてくるわ ワハハハハ」
0250Track No.774
垢版 |
2020/09/17(木) 17:26:08.87
「異国」ってどういう人の状況を歌ってるの?
中学の頃から意味分からないけど悲しくて泣いてた
0251Track No.774
垢版 |
2020/09/18(金) 16:03:08.71
「C.Q」

俺はコンビニで働いて三年目になる。いつもくる小さな子がいた。
その子は生まれつき目が見えないらしく、白い杖をつき母親と一緒に
週に二、三度うちに来る客だった。ある日、その子が一人で入口の前に立っていた。

入り口のドアが引くタイプのドアだったので、俺はドアを開けようとした。
その瞬間、同学年らしき悪ガキ二人が「お前さ、目見えねんだろ?素直に
親帰ってくるまで家でおとなしく留守番でもしてろよ。バカだなぁ」といった。

さすがの俺も、障害を持った人間に冷たくする人間は許せなかった。
この悪ガキどもに説教しようと入口に向かったその時、ガキの片方が
「ほら先に入れよ、ドア開けといてやるからよ。」と言って、その子の手をとり
「何買いに来たんだ?」と二人組の片方が尋ねると、その子は

「お母さんが、すごい熱が出ているんだ。だから水枕に入れる氷買いにきたの。」
「ああそっか、いいよ、俺が出しといてやる!」といい、レジまで氷を持ってきて
「これいくら?」というので「398円です。」というと会計を済ませ、

「お前、家どこ?」「〇〇丁目の〇〇の隣」「あっ、そこなら知ってる。」
悪ガキの片方が氷を持ち、もう片方は、その子の手を繋いで帰っていった。
      俺はその可愛らしい小さな子供たちの背中を見送った
0252Track No.774
垢版 |
2020/09/18(金) 22:13:48.15
「夜風の中から」

春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて早朝...
誰が言ったか知らんが... でも、おいらは夏こそ夕暮れ時が一番だと思っている。
昼の暑さが少し和らいできたこの頃、西の空は、いつまでも暮れきらず、

オレンジに色づいている。少しずつ少しずつ薄暗くなっていく外の様子を
眺めながらビールを片手にベランダで一杯やっている。たまの休日、ベランダに
腰掛て、沈んでゆく夕日を肴に一杯やるのも、なかなか粋というか、たまらんね。

そんな残暑の夕涼み、小さい頃の記憶に残る窓を開けて団扇で揺ら揺ら扇ぎながら
聴いた蝉の声、暗くなるにつれて聴こえてきた虫の声が懐かしい...

    ― そんな夜風の中から、聞き覚えのある声が聴こえてきた ―
       その声をかき消すほどの激しい雨、突然のにわか雨...
0253Track No.774
垢版 |
2020/09/18(金) 22:44:10.95
ギンギンに冷えたビールを片手に、突然のにわか雨 驚いたなぁ~
あいつ雨で震えているんじゃないのか... と心配するおいらがいる
0254Track No.774
垢版 |
2020/09/18(金) 23:15:45.87
夜風の中から聞こえてくるあのけたたましい女の笑い声をかき消す突然の雷雨 
これが夜風の中から僕のイメージ
0255Track No.774
垢版 |
2020/09/19(土) 09:29:20.32
「バラ色の未来」

目が覚めた... 枕元の時計は4:30を指している。
この世の全部が一日を始める前の準備をしているみたいな静けさ...
この一年、大学を卒業してから色々あった...
社会の理不尽さ自分の無力さ、周りとの空気感との違い...
知らない人たちとの複雑な関わりが僕の頭の中を
ぐちゃぐちゃにかき回した。
器用にうまく立ち回れない自分に嫌気がさし、嫌いになる自分がいる。

窓から見下ろす4時半の外の景色は全てが青かった...
絵具が滲んだみたいに街の風景も、空も薄っすらと青い... 
窓を開けると夜明け前の冷たい風が入ってくる。
東の空はだんだんと白く光り始めている。
もうすぐいつもの日常が戻ってくる。

何気なく机の引き出しを開け、ごちゃごちゃになった
机の引き出しを整理していると 
ー 古い日記帳が奥から出てきた ー 

たとえ未来がどんな未来であろうとしっかり生きていく。もう迷いはない。
ただ輝かしい未来を信じて、そんな未来を進んでいこう。
失敗を恐れちゃいけない。失敗を恐れるばかりで怖がって進めなかった道も、
いざ進んでみたら大丈夫だった。自信がないから失敗するんだ。
弱い意志のままだといつまで経っても先へは進めない。

   どうせ未来を目指していくて行くしかないのさ

ー そこには自分を鼓舞し、未だ先の見えない
    不安を払拭しようとする自分、明るい未来を信じ生きてきた自分がいた ー
0256Track No.774
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2020/09/19(土) 09:55:53.30
一字一字確認して書き込まないので誤字脱字が多くてすいません 
基本誤字脱字誤変換は直しません 意味が伝われば良しとします
0257Track No.774
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2020/09/20(日) 08:07:46.43
「ボギーボビーの赤いバラ」

「ニャー」私は泣いた。私は捨て猫。道を行く人は誰も私を気にしない。
冷たい雨に打たれながら、ただ人の往来を見送るだけ。「ニャー」

止むことのない雨の季節。人通りを眺めて過ごしていた。
一体いつになったら迎えに来てくれるの? お腹も空いた。
早くおうちでご飯が食べたい。雨も冷たいし、体も寒い。

声が聴こえた。そこには黒い傘を差した男が立っていた。
その男は持っていた傘をかぶせてくれた。「じゃあな。」と
傘を置いたまま立ち去って行った。あの人は一体何を考えていたのだろう。
よくわからなかった。でも、これで雨に濡れなくなった。

次の日も雨は酷かった。風が吹き、昨日被せてくれた傘が飛ばされてしまった。
体が冷える。そろそろ何か食べないと死んでしまいそう。
どこかへ食べ物を探しに行こうか。どうしたらいいんだろう。「ニャー」
「ニャー ニャー ニャー」そう悩んでいると
「あ!ママ見て!可愛い猫ちゃんがいる!」

ー そこで突然目が覚めた ー 

ああ! 夢か! 
そうだ!私もあいつに捨てられたんだ!
「バカヤロー」
0258Track No.774
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2020/09/21(月) 09:57:25.21
「真夜中の動物園」

僕の名前はまさし 9歳になる。僕は日曜日の今日、お父さんとお母さん、
そして4歳の弟で動物園に来ている。ゾウさん、トラさん、ライオンさん
キリンさん、カバさんもいて、家族みんなで楽しく動物たちを見ていたんだ。

そしたらね。僕の後ろから、視線を感じたんだ! 何か強い視線を感じたんだ!
恐る恐る振り返ると、後ろには大きなシロクマさんが檻の中にいたんだ。
僕は恐る恐るそのクロクマさんに近づいて、、、じーっと👀を合わせたら?

一瞬だったんだ! ー 不思議なことが起こった ―  (@_@)⁉( ゚Д゚)???
次の瞬間、、、僕とシロクマさんが入れ替わった。「えぇ!? どういうこと??」

お母さんが僕を呼んでいる。正確には、人間の方の僕を呼んでいる。
僕は必死になって!「お母さん!僕はこっちだよ!ねぇ、お母さん!
そう呼んでも、僕の声は「ウウゥーーワァーー」とシロクマさんの鳴き声で
お母さんには届かない。お母さんが連れて行ったのは僕の体に入っているシロクマの方だった。

僕とシロクマさんが入れ替わった後、僕は見世物になった。
たくさんの子供達、家族連れが僕のほう見ている。
僕を見て、手をたたいて僕に話しかけてくる。

「シロクマさん~ こっち向いて~!」
「なんだか?機嫌悪いみたいだね!」「芸とかしないの~!?」
「おなかすいていないのかな??」「今、シロクマさん、何考えているんだろうね?」
「僕、クロクマより、パンダが好き」いろんなこと言っている。
僕は話していることが理解できるから辛いよ。 時間がたち真夜中になると

動物園の他の動物たちの人間たちに対する声を色々聞かされる。人間はおろかで身勝手だと。
人間はみな同じだ!一人一人が自分ことしか考えない。身勝手な奴らだと
「ああぁぁぁ、お母さん! 僕お家へ帰りたーい! 家族に会いたい!お家へ帰りたーい!
だ、だれか、ここを出して、助けてぇー 僕、人間だよ、誰かここから出して!」

     ー そこで目が覚める − ああ、夢か、夢だったんだ ー 
     - 何故か不思議と動物園の動物たちの声を聞いた気かした -
0259Track No.774
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2020/09/22(火) 07:54:38.15
「夏土産」

海に通じる坂道を上がりながら、私はここ数日心を悩ませていた。
彼が浮気をしていたのだ。発覚したのはほんの数日前だった。
教えてくれたのは、大学の友人だった。「あんたの彼氏、浮気しているよ」

寝耳に水の言葉に、最初は信じられなかった。大学入学からずっと信頼している
友人を、一時期は完全に疑うほどだった。きっと自分たちの幸せを妬んでいるのだ
と勘ぐり、忠告にも耳を貸さず、さんざん罵倒し、大喧嘩をやらかしてしまった。

実はなんとはなく思い当たる事というか、心当たりがあったのだ。認めたくはなかった。
私は坂を上り切り、平たんな道に出た。太陽はさんさんと輝いている。歩きながら
未だに心の整理がついていない。まさか彼に限ってという思いと共に、裏切られたという
悔しい気持ちと落胆が心の中でせめぎあっていた。そのとき電話の着信が、見ると彼からだった。

私は無視して日傘を持ち直し、坦々たる道を黙々と歩きつづけ白い砂浜に出た。彼と出会ったのも
こんな夏の白い砂浜だった。友人との小旅行先で、であったのだけど、あの時も自分は白いワンピースに
麦わら帽子という清楚な出で立ちで、海辺を友人と歩いてたところを彼に彼に声をかけられたのだった。
       ― 今日はなんとなく海を見たいと思った ―
0260Track No.774
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2020/09/22(火) 15:10:48.19
「紅灯の海」

オレンジ色の看板にあかりが灯っていて、近づくにつれて焼き鳥の香ばしい香りが誘う。
開けっ放しのドアから入る。「いらっしゃいませ~」と出迎えてくれる店員さん。
おしぼりを持ってきてくれた店員さんに、「中生、お願いします」とオーダー。

そして壁に貼ってあるメニューを眺める。ほどなく注文した生が到着。そのタイミングで
店員さんに「ハツ、カシラ、砂肝を1本ずつ」と注文する。「タレ?塩?どうされますか?」
「う〜ん、タレで」     ー しばらく、その店で飲んでいると ―

明らかに昔は相当やんちゃしたんだろうなという40代くらいの厳つい男が入ってきて
僕の隣に座った。その歩き方と口調、眼つき。ちょっと肩を揺らして店に入ってくる感じ。
謎のヤンキー歩き。そしてちょっと下から上目遣いで人を見て「俺はよぉ~」って感じ。

初対面だが、なぜか意気投合した。意外に気さくな奴だった。話を聞くと近くの市場て働いているという。
子供の頃は汚い、臭い。親がここで働いていると友達に言えなかったという。そんな彼もなぜか、
子供の頃、あれほど嫌っていた親父と同じ職業に就くようになったという。

あれほど嫌っていたゴムエプロンにゴム長、ねじり鉢巻き。魚扱っているわけだから、そりゃ魚臭い、
生臭い、マグロの仲卸。マグロの解体の職人。今ではそんな自分に、誇りを持って仕事しているという。
「昔は、やり直しやり直しで何度も怒られたけど、今は感謝してる。怒られる方が好きなんだよ

構ってもらってるようで」だって。彼はここの強烈な縦社会に放り込まれ、そこで腕を磨く技術で
生きていくことを教えられたのだ。怒られることで目をかけてもらっている。気に入ってもらっている。
怒る人は自分のことを一番に考えてくれる。ありがたいという。
    
       ー そんな彼の気さくな身の上話に花が咲いた夜だった ―
0261Track No.774
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2020/09/23(水) 17:20:59.87
「砂の船」

付き合って2年になる彼女がいた。中学からの同級生で同窓会で2年振りの再会。
意気投合して付き合い始めた。彼女のことは好きできっとこいつと結婚するん
だろうなという思いがあった。

付き合って2年目の夏、「今年も花火見に行こう!夏祭りに出かけよう!」と彼女に言っていた。
結婚も現実味を帯び、今年はイベントを使ってプロポーズを考えていた。
どんなメッセージがいいか、喜んでくれるか、どう伝えれば彼女の心に響くのかと悩みに悩み
プロポーズする日ぎりぎりまで考えていた。

やっとプロポーズの言葉も決まり、あとはメッセージ花火に乗せて伝えるだけ。
「彼女は驚くだろうか、笑うのかな、泣くのかな?」喜んでくれると嬉しいと思いながら
プロポーズの日を待った。
プロポーズの前日の朝、彼女から「今日は友達と遊びに行ってくるね。
明日の浴衣買いに行ってくるわ!どんなのにしようかな~? 楽しみにしててね。」とメールが入った。

俺は想像を膨らませ仕事に出かけた。仕事か終わり帰宅しようとした時、電話が鳴った。
彼女の家族からだった。至急病院に来てくれという。何で病院?若干パニックな俺は急いで向かった。
病院の入り口で彼女の家族が待っていた。「何があったんですか?」と聞く俺に

「あのね、落ち着いて聞いてね。今日の朝、出かけた後、交通事故にあって今意識がないの。
今夜が山といわれて。」俺は頭の中が真っ白になった。急いでICUに向かうと,スヤスヤと眠っている彼女。
その姿を見て、寝ているだけじゃないのか、朝になれば目を覚ますんじゃないかと思った。

でも朝になっても目を覚まさない。峠を越えたと思ったが、プロポーズの当日の夜になっても目を覚まさない。
とうとう意識は戻らず、家族、友人に見守られ彼女は息を引き取った。
花火の時間になり、会場近くだった病院の周りは人で埋めつくされていた。病院の窓から見える花火。

本当なら、今頃は俺と彼女と友人たちとこの花火を一緒に見ていたはず。そう考えながら外の花火を見ていると、
メッセージ花火の時間になった。会場からアナウンスの声が、「○○さんから○○さんへ。至らない俺やけど、
これからの人生、俺の横で、ずっとその素敵な笑顔を見せてくれ」という
      俺のプロポーズの言葉と共に花火が打ちあがった。
0262Track No.774
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2020/09/24(木) 17:08:53.29
「海よ」

耳元で、しきりに風が鳴っている。
冷たくはないが、たっぷりと潮を含んでいる。
波は音を立てて砕け、そして勢いよく退いていく。

白く細かいしぶきが眩しく光る。
当たりには人影がなく、広い入り江の波打ち際を低く飛んでいた
カモメが遠くに見える灯台の方へ飛んでいく。

一面に輝いた海が、キラキラと霞んでいるように見える静かな海。
海はいろんな顔を見せる。
晴れて風もないのに海岸に大きな波を打ち寄せる土用波。

今はやらないが、仲間とサーフィンをやっていたころは好んでそんな波に乗っていた。
土用波はうまく捕まえれば最高のサーフィンが楽しめるが、
場合によっては波にのまれ命の危険が伴う。スリルがあってまさに命がけだった。

そんな土用波とは違い、夕暮れ近くなると斜の光線を受けた静かな海は、
色の褪せた鈍い光沢を放つ。
 幼い頃、いつも海に向かって語りかけていた。
そんな僕も、幼いころは夜の海が怖かった。

そんな海の声を恐ろしく感じなくなったのは、

いつの頃からだろうか
0263Track No.774
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2020/09/26(土) 10:54:41.12
「空がある限り」

カスピ海に面するアゼルバイジャン。日本人にはあまりなじみのない国。その首都バグーは、
国の東端の半島に位置する都市。かってはシルクロードの街として栄え、商人たちで賑わった
旧市街は世界遺産にも登録されている。ペルシャ語で風の街を意味し、今日も強い風が吹く。

バグーはコーカサスのジョージア、アルメニアを含めた3か国の中でも最大の都市で
大きな港町でもある。コーカサスの3か国の中で唯一のイスラム国でもある。
バグーはかって二重の城壁で囲まれた街だったが、今では12世紀末に造られた内壁だけが
残る。そんな旧市街は、イチェリ・シェヘルと呼ばれ歴史的にも貴重な見所が集まっているため、
バグーの観光では外せない場所にもなっている。

この地域は古来、南はペルシャ、ゾロアスター教の遺跡が残り、西はギリシア、ローマ時代の
ビザンティンの影響を受けてきた。今では石油と天然ガスが豊富で第2のドバイと言われ、
オイルマネーで潤うバグーのシンボル、超近代的なフレームタワーが旧市街を見下ろすように聳え立つ。
夜になるとビルに炎が投影される。これは圧巻だ。
0264Track No.774
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2020/09/27(日) 07:43:07.76
「彼女によろしく」

「ねえ、私たちそろそろ別れない」「突然、何言ってんだよ!俺たちこれからも
ずうっと一緒だぜ」「彼女によろしくね!」「誰だよ彼女って!俺にそんなのいないぞ!
何か勘違いしていないか!おい!なんだよ。どうしたってんだよ!」そこで目が覚めた

彼女に突然別れ話を言われてから変な夢を見るようになった。
起床後に体に残る鈍い疲れも大分取れた。クーラボックスを肩にかけ、
竿を担ぎながら釣り場へ向かう。今日はよく晴れている。海面には
朝日が当たり、無数の小さな光が規則的に生まれては消えていく。

突き出した岬と防波堤に挟まれて入り江のような形になっているそこは、元々漁港だったようだ。
コンクリートが打たれ波打ち際の傾斜ではその名残か、朝焼けを浴びてオレンジが強くなった
ブイ揺れている。

バイト先の店長から聞いたこの場所は釣り場としては穴場らしい。だが既に先客がいた。
「なんでお前がここにいるんだよ!」レジャー用の小さな椅子に腰掛けで釣り糸を垂らす
女の姿を見たとき、思わず叫んでしまった。「別にいいじゃん!何で、ここで釣りをするのに
許可がいるの?」保育園からの幼馴染の絵里だ。

「うるせぇ!とにかくお前がいるなら俺は帰るぞ!」「いいけどさ、帰ってこれから
ずーっと家でゴロゴロするの?」絵里に背を向けて立ち去ろうとしたが、
そう言われて思わず立ち止まり、竿と仕掛けを準備し始めた。

「ジャジャジャジャーン! こんなに大きいのが釣れちゃったわ!」と
俺に見せながら絵里が大はしゃぎしている。
0265Track No.774
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2020/09/28(月) 06:44:38.82
「夜を往け」

最近は夜中に気の向くまま走り続け、日が出たらたどり着いたとこで食事処を探し
て食事をして家へ帰るということが続いている。気まぐれな俺のこのマイブームが、
いつまで続くかわからないが、いまはこうやってただ何も考えず走るのが好きだ。

今夜もこうしてバイクを走らせている。少し遠出のツーリング、深夜のツーリングは
楽しいものだ。なんと言っても他の車がいないのが快適だ。真っ暗な中にバイクの
ライトだけという微妙に見通せない視界が、走ることに集中させ頭をクリアにさせる。

また夜ならば、夏は炎天下の道路で遠赤外線でじっくり焼かれることはない。
この辺りは住宅街だろうか、誰かが捨てたであろうコンビニのビニール袋が風に
吹き上げられ空中で弧を描いて舞っている。

やや広い道路には人気はなく、電球の切れかけた街灯が一つ、遠くの方でチカチカ輝く
街灯も少ないが、見通しは悪くない。真っ暗な中、自分のバイクのヘッドライトの
明かりに浮かび上がる周囲の真っ黒な住宅。そのまま住宅街を抜ける。まだ目的地は決めていない。
 
  ー 何故か、今夜は目的地を決めずに行けるとこまで行って見ようと思った ―
何故かそんな気分だったのだ。とにかく西へ向かうということだけ頭に入れている。
すでに中京圏まで視野に入れていた。何もかもが忘れられる。そんな当てのない旅、ツーリングの

     世界に一人きりになったような心細さと開放感が心地よい。
0266Track No.774
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2020/09/28(月) 07:08:43.73
中島みゆきの歌が他の女性アーティストのように失恋、恋愛一辺倒なら興味を持つことはなかっただろう
0267Track No.774
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2020/09/28(月) 20:38:44.75
「わたしの子供になりなさい」

ぼうっと空を眺めている。ただ何にもしないで、ただ風を感じながら空を見上げている。
ぼうっと空を眺めている。地上よりはるかに自由で、道路も棲家も何もない空。

ただ広く大きく、雲がゆっくり散歩していくように過ぎてゆく。そんな空をただぼうっと
眺めている。時間が過ぎるのを忘れ、窓辺やベランダに腰掛け空を見上げて、
心地よく過ごす時間も時には必要だ。空にも色んな顔がある。太陽の光あふれる空。

そんな真っ青な空だけでなく、どこか切ない夕暮れ時の空やロマンチックな夜空も、
ぼうっと眺めて過ごすと自分を癒す贅沢な時間や空間になる。特に夕日のオレンジは
癒しを与えてくれる。気分を穏やかにし、明日のやる気が自然と湧いてくる。

夜空という時間帯は副交感神経が優位に働き、静寂と暗闇の中で安らげるのだ。
窓辺に行って、ぱっと見上げれば必ずそこにある空は、一番身近ですぐに
触れられる自然だ。

地上の出来事なんて何の関係もなく、ただ穏やかに雲が駆け抜けていく。
あれこれと思い悩んだときは、ぼうっと空を眺めるといい。空の青さや雲の流れ、
時には、予期せぬ訪問者が、虹が出たり、鳥が囀りながら親子で飛んでいたりと、

そんな空を眺めては
「自分の悩みは、この空の大きさに比べれば実にちっぽけなものだ」それが
「大したことじゃない頑張ろう」に繋がっていく。

そんなどこか切ない夕暮れ時の夕日のオレンジをぼうっと眺めていると、
 連れが「どんな時にだって、朝になると、必ず、陽が昇るのよね」
0268Track No.774
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2020/09/30(水) 19:55:10.94
「あり、か」

酒に酔うと、痺れて全身の感覚がなくなり、気分が高まってくる。
こんなに飲んだのは久しぶりだ。ひょうひょうろうろうとして
足元が定まらないくらいに酔う。意識がもうろうとなるばかり酔いしれる。

肌寒い夜気が酔った肌を心地よく刺激する。アルコールの酔いには、
その時の気分を増幅させる作用がある。適量で止めるつもりが、
つい酔いつぶれるまで飲んでしまった。足がもつれてうまく進めない。

「お客さん、終点ですよ」と駅の車掌に起こされた。
いつの間にか地下鉄の電車の中で眠っていたのだ。

頭痛と吐き気とぐるぐる回る世界に翻弄されながら目を開けた私は
会社の飲み会でビールをジョッキで十杯ほど飲み、気分良く二次会に
行ったのが良くなかった。 ー 泥酔するほど飲んでしまった ―

急に吐き気を催し、
地下鉄を降り、改札を抜けてすぐの所にあるトイレに駆け込んだ。
0269Track No.774
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2020/09/30(水) 21:05:02.68
>>268
続き 「吐くなら飲むな」のこんなことって「あり、か」を
タクシーに三人で相乗りまでは良かったが、車の揺れて気持ち悪くなって
吐き気を催し、嘔吐してみんなにブチまかし噴射。
 
会社の同僚と飲みに行ったとき、掘りごたつの席で飲んでいたら、
一人の女性が酔いつぶれて掘りごたつの中にゲロゲローとぶちまけた。
そこを片付けることの大変さと、店の方々に申し訳ない思いで酔いも完全にぶっ飛んだ。

泥酔していたので、家まで送ってあげようと背中におんぶしたら、
背中でゲロを吐かれました。ツラいです。  こんなことって 「あり、か」
0270Track No.774
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2020/10/01(木) 13:52:44.01
「泥は降りしきる」

「え? これどういうこと?」
私は目の前の光景が信じられず、持っていた買い物袋を床に落としボー然とした。
童顔のせいか歳よりも若く見られる。30歳というと一様に驚かれる。
高校生に間違われることもあるぐらいだ。

そんな私にも合鍵を渡し合う彼氏がいる。付き合って2年目になる。
彼とは頼みこまれて行った同じ会社の他の部署との合コンで知り合い
なんとお互いに一目惚れ。

180を超える長身でイケメンな彼。性格も面倒見がよく結構モテるという噂を
聞いたことがある。そんな彼と目が合った時ビビっと来たのだった。
一目惚れなんて信じていなかったが、これには自分でもびっくりだ。

そんな運命の相手と思っていた彼が今、目の前で他の女性の肩を抱いている。
今日はお互いに早く帰れるということで夕食を作りに行く約束をしていた。
つまり私がこの時間に、この部屋にくることは百も承知のはず。
結果、この光景とは私に見せつけるためなのか?

裏切られた悔しさと悲しさで合鍵を彼に投げつけ、私はその場から逃げ出した。
「おい!待ってくれ! 誤解だ!!詳しいことは後で説明する! 美香!」
 背後から私の名前を呼ぶ彼の声が聞こえたが、知ったことじゃない。
    ー とにかくその場から一刻も早く逃げ出したかった ー

      − 涙と鼻水で顔をグシャグシャにしながら走った −
0271Track No.774
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2020/10/02(金) 19:26:12.10
「月の赤ん坊」

一人の青年が、アパートの一室の窓からぼんやりと月を眺めている。
その日は中秋の名月。辺りには鈴虫の鳴き声が響いている。

今日も信じられないぐらいの暑さで衣替えなんて出来そうにないとへこんで
いたのに、今夜気付けば涼しかった。急に夏が姿を隠したみたいで
窓を開ければ秋の匂いがした。秋が少し顔をのぞかせている。

そんな具合で夜は昼の暑さを殺し、涼しさを提供してくれていた。
シャツしか着ていない為か少し寒いぐらいだ。けれど、少し寒いぐらいが丁度良い。
肌寒い風が、どことなく寂しさと愁いを運んでくる。

月の明かりに誘われ外の散歩に出かける。月明かりに照らされスラッと伸びる自分の影。
細道に月影を受けて横たえる。自宅に背を向け、細い平坦な道を宛所なく歩く。

ー 群青色の夜空に中秋の名月。ススキが風に吹かれざわざわと波打ち揺れている ー
ススキの中心には澄んだ池があり、満月を映し出す水面は静かに揺らいでいる。
月はまるで天空に丸い金箔を張り付けたように、闇の中に輝いていた。

水面にははっきりと月が映っていて、ちゃぽ、という水音を立てて、手を伸ばして
水をすくってみると、手の中の小さな水たまりにも月が映る。
まさに月の赤ん坊を手に入れたような気分。次の瞬間、手の中の月の赤ん坊は、
ふっ、と消えた。 おや?と思って見上げると、

月に薄い雲がかかっていた。月の光に照らされた雲が風に乗って左から右へと
流れている。雲の切れ間にチラチラと月が見え隠れする。雲が切れた。

再び水面に映った月を見る。水面に映った月は小さな波に揺らいでいる。
夜の闇と静寂の中で揺れ動く月の光はまるで生き物のようだ。
0272Track No.774
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2020/10/03(土) 15:41:26.56
「お月さまほしい」

私には、つい最近、別れた彼がいます。
こんなこと言っても信じてもらえないかもしれませんが、本当に大好きな彼でした。
遠距離恋愛で1年弱でしたが、本当に尊敬していたし、本当に大好きで、
将来を考えたこともありました。

ただ、今考えたら私が、本当に幼かったと思う。彼氏の女友達や今でも交流のある
昔好きだった女性にも色々焼もちを焼いて、何度か些細な事で彼と大喧嘩した。そして別れた。

私が「辛い、別れたい。」と言うと、彼は「そうか、分かった。」と言って
帰っていった彼の寂しい後ろ姿を思い出すたび、
そんな彼の事を付き合っていた頃、もっともっと理解してあげたら、

変わっていたのだろうと、彼の心の痛みを分かろうとせず、
すぐに別れたいと言った私はとても子供で、些細なことで
彼の事を本当に、たくさん傷つけてしまった。

私はあなたが本当に大好きでした。
でもそれは結局、幼い感情の好きだとあなたは気づいていたのね。
実際私は幼くて、私に伝えてくれた好意に気づかなかった。

あなたと一緒に歩いた夜。
「月が奇麗だね。」とあなたは私を見ながら言ったよね。
今なら気付けるその言葉。

  
0273Track No.774
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2020/10/04(日) 11:35:52.32
「カーニヴァルだったね」

土曜日は会社が休みだったが、朝九時頃に支社の内務課長から目黒のマンションの
自宅に電話がかかってきた。早速東京の本社総務部長室へ。本社総務部長の二人
が向かい側に座って、直ちに事実確認が行われ、調査の結果、この8年間で、

持田が不正に引き出した総額は1億5千万に上ることが指摘された。
「1億5千万もの金を、君は一体何のために使ったのかね」と本社総務部長の一人
から顔を歪められ詰め寄られた。「会社のために使ったんです」と持田は落ち着いた
口調で答えた。訊ねた本社総務部長の一人は荒げた口調で「なんだって!」

「全額会社のために使った金です」「いい加減なことは言うな!」「事実を言って
いるだけです」「会社のために使ったというなら、証拠を見せてもらおうか」
「会社の労使問題が協調を前提に円滑に保持されるようになったじゃないですか」
「労使関係と君の使い込みが、いったいどういう関係があるというんだ」

京橋支部長を務める持田は一日置きに銀座に通ううち、いつの間にか銀座では
彼の顔を知らぬ者はいない銀座では名の知れた有名人になっていた。
京橋支部の成績は1年に60億から70億という抜群の契約実績を上げていた。

交際費枠や接待費がなしの支部で、8年前から持田はあるやりくりに手を染め、
8年間に三百億近い契約を集めたが、銀座で、その間に使った額は、いつの間にか
1億5千万にも膨れ上がっていた。返すつもりだった金額は、いつの間にか
返せない額に達していた。

いずれはバレる運命にあるとはいえ、持田の苦しいやりくりも、ついに表面化したのだ。
0274Track No.774
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2020/10/05(月) 21:04:54.95
「シーサイド・コーポラス」

・・・ いつからだろう 奇麗な景色を眺めて楽しむことを忘れたのは ・・・

感情が砂漠の枯れ果てた中でオアシスを探すように、日々の雑踏の中で
心が渇き、心に安らぎを与える場所を求めていたのかもしれない。
渇いた心のオアシスを探していたのだろう。

「お盆は帰ってこられるの?」始まりは母からの電話だった。
「まだわからない」「相変わらず忙しいのねぇ」とがっかりした声を聞いた途端、
申し訳ないという気持ちが瞬時に胸の内へ広がった。

「仕方ないよ。20代後半なんて、会社としてはバリバリ仕事をこなしてもらいたい
時期だろうからね。やることが山積みなんだ」「去年も、そう言って帰ってこなかった
じゃない。せめて盆暮れくらいはねぇ…」その言葉が決めてになったわけじゃない。

段取りよく仕事が片付き夏期休暇を迎えられたものの、休みを期待していなかった
お陰で予定はゼロ。加えて雑踏の都会を離れたいという思いも手伝ってのことだった。

懐かしい景色で停車する音は、老朽化した車体が上げた悲鳴のように聞こえた。
傍らのショルダーバックを掴み、ホームに降りる。小さな待合室。屋根もない吹きさらしのホーム。
肌を焼く日差しにうんざりしながら、セミの鳴き声に歓迎されつつ、無人の改札を抜ける。

「時間が止まったみたいだな」駅前通りと呼ぶのもためらうほどの寂れた街並みを抜け、
海岸通りへ進む。この道筋は実家へ向かうお気に入りのコースだ。駅から15分ほど歩くと
大海原が顔を覗かせた。町の寂しさを補うように波の音が届き、風が潮の香りを運んでくる。
「寄り道していくか」
心を落ち着かせてくれる音と懐かしい香り。それらについ引き込まれてしまった。

目の前にあるのは、どこまでも広がる大海原の青。それと境界を描くように
立ち込める入道雲の白。この二つのコントラストと潮の香りが胸を躍らせ、
夏の到来を実感させる。やはり帰省したのは正解だった。

・・・ いつからだろう この景色を楽しむ心のゆとりを忘れたのは ・・・
0275Track No.774
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2020/10/06(火) 12:52:34.92
「旅人のうた」

ケンジはサンドバックを一時間叩いた後、ヘッドギアーをつけてリングに上がった。
ライト級の昨年度の新人王がケンジを待っていた。汗に濡れたケンジの肌が光る。
「よろしくお願いします」ケンジは新人王に向かって頭を下げた。

二十二歳の新人王が白い歯を見せて笑う。彼は世界チャンピオンを目指して、
破竹の快進撃を続けていた。ケンジはまだ無名だった。二人は軽くグローブを触れ
合わせて身構えた。ケンジの瞼の裏に今朝、口喧嘩して出て行ったメグミの顔が
浮かんだ。途端、新人王の強烈なストレートが、顔面に音を立ててヒットした。

ケンジはロープ際まで吹っ飛んでガクッと片膝をついた。汗が散る。新人王が、
「どうしたケンジ!リングに上がって、他のこと考えていると表情でわかるぞ!」
ケンジを叱った。思いやりを込めた叱り方だった。ケンジはなぜか新人王に
気に入られている。ケンジは頭を振って体勢を立て直した。二人は睨み合った。

ケンジは目をギラつかせた。「その眼つきだ。その眼つきを忘れるなよ」
リングサイドにいた新人王のコーチが言った。ケンジはコーチは新人王に言っている
のだろう、と思った。しかし、コーチの視線はケンジに向けられていた。

新人王の右フックが唸りを発してケンジの左の胴を襲った。ケンジは左腕で相手の
パンチを防ぎ、体をひねって右アッパーを新人王の顔面へ放った。新人王がひょいと
体を沈める。そこを狙って、ケンジの左ストレートが炸裂。ケンジの拳をまともに浴びて
新人王がぐらッとなった。ケンジは一歩踏み込んで新人王のボディをドッドッと連打すると

後ろに下がった。汗が散る、散る。歪んだ新人王の顔が苦しげだ。「いいぞ!その呼吸だ!」
ジムの会長が事務所の出入り口に立って大声で言った。ケンジは勢いに乗って、再び踏み込んでいく。
その時、新人王のアッパーカットがケンジの顎に炸裂した。後ろに倒れ一瞬、意識が薄れた。

「気を失いそうになったら、思いっきり息を吸い込め。そして体を横にするんだ。上を向いたままだと
眠ってしまうぞ」新人王のコーチがタオルを投げ、「よし、そこまでだ!強くなったなケンジ」
ケンジは薄れた意識は戻ったが、しばらく倒れたまま出て行ったメグミのことを考えていた
0276Track No.774
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2020/10/07(水) 17:11:56.04
「産声」

初めての出産でわからないことばかりの中で出産を迎え不安でいっぱいでした。
赤ちゃんが生まれ産声を聞いた時、思わず「凄い!」と感動した。この世に一人の
人間として、生を受けた瞬間を目のあたりにした感動は言葉では表せない。

こんな小さな身体をしているのに自分のお腹から出てきたパワー、私が生んだんだ。
様々な思いがこみ上げてきて言葉にならない。初めての妊娠、出産、産声を聞いた
感動。生まれて産声を上げた瞬間の声を聞いた時、それまでの苦労、苦痛、痛みは
吹っ飛んだ。「元気に生まれてきてくれたことに感謝、本当に生まれてきてくれて
ありがとう」という気持ちでいっぱいでした。

私は母になったんだという実感と、自分の母親に対する感謝の気持ちがこみ上げてきました。
うれしくて、うれしくて、生まれてきてくれたことが本当に、うれしくて ありがとう。

「あなたが、この世に生まれたのは あなたを必要としている人がいるから 
                    そしてあなたを必要としている世界があるから」

        赤ちゃんは本当に神様からのプレゼントだと感じます

ある日、何気なく母の本棚を勝手に漁っていたら、かわいい表紙の日記帳を見つけた。
そこには僕がこの世に生まれて来た時の事から、その後の成長記録がいっぱい書かれてあった。
それに気づいた父さんが、「母さんの日記を勝手に読んじゃだめだぞ、帰ってきたら怒られるぞ。
 君はな、生まれて来ただけで、価値がある存在なんだ」

    
0277Track No.774
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2020/10/09(金) 17:40:09.45
「離郷の歌」

私の甥っ子は、母親である妹が病気で入院したので、暫くママと離れて
実家の父母の家に預けられていました。
「ママが びょうきだから、おとまりさせてね」と言いながら小さな体に着替えを
入れたリュックを担ぎ、我が家にやってきたのです。

夜寝るときは、「きょうは、じいじとねる」「きょうは、ばあばとねる」と
楽しそうに寝る相手を選んでいました。昼間は時々「ままは、びょうきなおったかなぁ〜」
と言うので「寂しいの?」と聞くと「ううん、だいじようぶ!」と、いつも元気よく
話してくれます。子供ながらに周りに気を使っているのかなと家族で話していました。

母である妹がその後亡くなり、甥っ子は「ママに、あいたい」「ママ、かえってこないの」と
毎日泣いていた。そんな幼い心を痛めている姿が、可哀そうで見るに堪えられなかった。

そんな甥っ子が、先週あたりからぱったりと泣かなくなった。
墓参りに行った墓前で、
「4さいになったからね、なかないよ、ばあばとやくそくしたんだ」と
私に打ち明けてくれた。

そして小高い丘の上にある墓地から空に向かって
「ママーっ! いつでもかえってきてねぇー!!」と叫んでる。
0278Track No.774
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2020/10/10(土) 18:22:41.34
「川風」

「じゃあね、さよなら」そう言ってあの人をただ遠ざけた。八月の夜、小さな河川敷、
セミの鳴き声。ひんやりと冷たい空気が頬をかすめた。自分勝手な別れから何年かが
過ぎた。私は昔と同じように河川敷に一人で来ている。

昼間の暑さを忘れてしまうほどの涼しい風が心地よく、私はそのまま座り込んだ。
そうして、私は今、あの人の事を思い出す。完全に縁が切れてしまったあの人は
今どこにいるのかすらわからない。自分から別れを切り出したくせに、未練がましく
あの人の事を思い出す。もしかしたら、私はあの人がいなくなったことを少しは
寂しく感じているのかもしれない。だから今でも思い出してしまうのだと思う。

もし、どちらかが離れないと言ったのなら、未来は変わっていたのだろうか。
あの人は優しくて、一緒にいると楽しくて、正義感の強い人だった。
あの人といた頃は嬉しいこと、楽しいことばかりだったのに。人に好かれることに
対して臆病で、弱い自分が嫌いで、甘えたい気持ちが強くて、それなのに
人一倍、自分の気持ちを偽ることが得意だった。

取り繕って笑って、あの人には別の人がお似合いだと、私はどう足掻いても
あの人の一番にはなれないんだと思っていたんだ。そしてあの人に言いたいとを
言えずに、私じゃダメなんだって勝手に思い込んでいた。今になって、あの時の
私はまだ子供だったんだと感じる。今は自分の気持ちに素直になれる。
― 川風よ伝えて ー あの人に伝えて ―
0279Track No.774
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2020/10/11(日) 12:33:47.32
「Tell Me.sister」

幼い頃から自分の容姿に自信がなかった。鼻は低いし、ブザイクだと自分を責めて
生きてきた。いつも自分を責め傷ついていた。私の内側に出来た傷はいつの間にか
化膿していた。いつも自分の中で美しい人だけが幸せになれるという人生観を持って
いた。だから奇麗な人を見るたびに、いつも羨ましく思って生きて来た。

そんな容姿と幸せを繋げた考えが私の劣等感を作り上げていった。
そして私は壊れた。長く伸ばしていた髪の毛をバッサリと切り落としたのだ。
鏡に映る無造作に切り落とされたショートヘアー姿の私を睨みつける私。

どんなヘアースタイルにしても、どんな洋服を着ても似合わない私に腹が立ったのだ。
自分の容姿を好きになれない可哀そうな自分。そうやっていつも自分を責めて生きてきた。

時は流れ、ある日突然、クラスの男達の憧れ的存在だった、あの美しい彼女が亡くなっていた
事を知る。それは突然かかってきた友達の電話での話の中で知った。

彼女は私の理想でもあり、憧れの存在だった。彼女にはなれないとわかっていても、
いつも彼女を理想し、目標に生きてきた。整形も考えた。ブスな私に嫌気がさし、
何度も死のうと自殺を図り、リストカットを繰り返していた私。生きるって何だろう。

何のために生きているのだろう。ふとそう思っていた時、空耳なのか、亡くなった
おばあちゃんの声がした気がしたのだ。いつも私が容姿に自信がなく悩んでいた頃、
口癖のように言っていた言葉。「そのままでいいんだ」そうやっていつも微笑むだけだった。

「そのままでいいんだ お前はそのままで十分可愛い 生きることは辛く苦しい事が
多いのは当たり前だ それを乗り越えて行くために生まれて来た お前の体は神様から
授かったもの だから、そのままでいいんだ」
0280Track No.774
垢版 |
2020/10/12(月) 20:29:44.88
「兆しのシーズン」

いつもより早めに寝たのだけど、真夜中に起きてしまった。窓の外は雨。窓を叩く雨。
冷蔵庫を開け、缶ビールをグラスに注ぐ。パソコンのラジコを聴く。机の上のパソコンの
ラジコから、スロージャズが流れている。しばらく聴いているとパーソナリティを務める

男性の低く渋い声が流れる
「そろそろお別れの時間がやってきました。本日のお相手は、あなたの心の恋人〇〇〇〇と
DJ〇〇〇でお送りしました。それでは皆様が心地よい安らかな眠りにつけますように」
そんな締めの言葉をパーソナリティの男性が言い終えると、後ろで流れていたBGMは次第に
フェードアウトしていき、やがてラジコからは深夜3時を伝える時報が流れ出した。

カーテンを開け、窓の外をのぞくと、もうあれだけ激しかった雨はすでにやんでいた。
パソコンの電源を切り、デスクライトの淡い光だけを頼りにクローゼットからパーカーを
取り出すと、それを部屋着の上から羽織り、ポケットにスマホを持ち部屋を出た。
そしてマンションの外に出ると夜道は雨上がりで黒く光っていた。

路上は、時折通る車のライトで濡れ輝く。心地の良い夜風が冷たくひんやりと頬に
当たるのを感じながら雨に濡れた白い街灯のぼんやりとした光の輪に向かって静かに歩き出した。

私は夜が好き。雨上がりの夜はまた違う。肌に触れる空気の温度、湿度や辺りに漂う透き通った
雨上がりの夜の匂い、そんな雨上がりの夜も、普段の夜も夜を構成するすべてが好き。夜には
無駄なものが一切ない。夜空と濃い青色をした暗闇と真っ白な光の粒。真昼あれだけ忙しく動き

回っていた人や車も夜には、そのほとんどが活動を停止したような、まるで時間そのものが動きを
止めてしまったような世界が静まり返る。昼と夜、同じ世界でも時間が変わるだけでこんなにも
世界の見え方が変わってくる。つくづく不思議なものだなと思う。雨上がりの外はすでに秋の兆し。
0281Track No.774
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2020/10/12(月) 21:12:09.87
>>280
1行目「いつもより早めに寝たのだけど、
あいつの事を考えると眠れなく、真夜中に
起きてしまった。窓の外は雨。窓を叩く雨。」
に修正
0282Track No.774
垢版 |
2020/10/13(火) 22:21:24.98
「萩野原」

久々に会ったあなたは少年だった。懐かしい野原で遊んでいる。
風が吹く野原で髪が舞い上がっても、笑いながら走っている後ろ姿。

白く揺れる野原は、まるで波のように揺れている。それでも
あなたに会えたことが嬉しくて抱きつこうとしたら笑って消えた。
ー そこで目が覚めた ― 

今頃、どこでどうしていることやら ちょっと白髪交じりで、
お腹のたるみが気になるおじさんになっているのだろうか
今もスマートなまま、渋いおじさんになっているのだろうか
同じ空の下、どこかの街角で幸せに暮らしていることを願う

ー 昼下がりのティータイム ー
カフェで一緒に紅茶を飲む友達にその話をしたら、友達が
「昔の人はね、夢に出てくる人は、あなたに会いたくて夢の中で
会いに来るんだって」
「へぇー」

だったら、私はあの人の夢に毎日登場することになってしまうわ!
思わず、熱い紅茶をゴクンと飲み込んでしまって、目を白黒させた。

「あれ? 何か思い当たる事があるのかな??」
「べ、別に。そっちこそ、急にどうしちゃったの?」
「いゃ、何でもない」
「さっきの話さ、どっちかって言うと、自分が好きだから夢に出てくるんだと思うよ」
「そんなのわかってるって、ロマンチックじゃないよね」
ジェネレーションギャップを感じる程度には年下の、かわいらしい友達が口を尖がらせた。
「いくつになっても、乙女心は忘れちゃダメだと思いますぅ」
「そうねぇ、忘れないでいたいものだけど、日々の生活で精いっぱいだからナァ」
0283Track No.774
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2020/10/14(水) 07:57:46.30
>>282
僕に相談してくれれば
「忘れられないんだね」
「ずっと忘れて記憶になかったのに、何故かしら」
「それはね、君の気づかない意識の深いとこ(潜在意識)の
記憶に残っているから、時々顔を出すんだね」
「あら、いやだわ そうなの?」
0284Track No.774
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2020/10/14(水) 13:26:22.58
>>282
歌詞の「知らぬ人の腕の中で泣いています」を
忠実に表現するなら、昼下がりのティータイムの
友達の会話を風俗の同僚の楽屋裏話として読んで
もらってもいいと思う
0285Track No.774
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2020/10/14(水) 13:29:39.14
楽屋裏話ではなく、楽屋裏での会話
0286Track No.774
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2020/10/15(木) 12:59:35.90
今年でバイクを降りようと思って最後のツーリングに出たんだが銀龍を聴きながら走ってたら色々な思い出が蘇って涙で走れなくなった
一泊して色々振り返ってみようと思う
0287Track No.774
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2020/10/15(木) 22:09:39.27
規制かな
0288Track No.774
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2020/10/15(木) 22:18:10.87
14日から規制されていました 解除になったみたいです
本日は「異国」
「2ちゃんねる掲示板リスト」で検索していただくと
「音楽」の「邦楽サロン」をクリック 
そして「中島みゆきの名曲」をクリックしていただくと
見ることが出来ます。
0289Track No.774
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2020/10/17(土) 09:48:23.72
「I love him」

朝、目が覚めても部屋には自分ひとりしかいなくて、誰のぬくもりも感じられない。
カーテンを開けると朝の陽ざしが部屋いっぱいに広がり入り込んでくるのに、私の
心の中までは照らしてくれない。世界には、本来、沢山の光があふれていて、明るく

暖かいはずなのに、なぜ、私の世界はこんなに虚しく冷たく、息苦しいものなのか、
それは私に愛が満ちていないからなのだろう。だから誰か私を愛してくれる人と出会いたい。
そしてあなたは素晴らしい、いつまでもそばにいてほしいと言われたい。沢山の人では

なくていいのです。たった一人でも構わないのです。いったい私に限っては、なぜ、
そんな小さな愛さえも実感できないのだろう。私の中には本当に愛が欠乏しているの
だろうか、女性ならこんなことで思い悩んだことはあると思う。

女性にとって愛は大切なもの。だからある面、女性は男より愛に飢えているのかもしれない。
愛なしでは生きられないとなっているかもしれない。実はそれは愛を受け取る事ばかり考えて
いるからだと思う。自分から誰かに向かって愛を持って接することで、周りの景色、心の景色も
以前とは違ってくる。

そんな愛に受け身な女性にささげたい言葉がある。ドイツの社会心理学、精神分析、哲学者でも
あるエーリッヒ・フロムの言葉。愛は受動的な感情ではなく、能動的な活動である。

その中に落ちるものではなく、自ら踏み込むものである。愛は何よりも与えるものであり、
もらうものではない。愛されることよりも愛すること。どちらかというと、実は、

    愛されることを考えるより、愛することを考えた方が生きやすいのだ。
0290Track No.774
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2020/10/18(日) 09:52:39.04
「誰のせいでもない雨が」

「やあ、同志」「久しぶりだな」「お前とこうやって会うのも、あの時以来だな」
「俺たちは夢を持って頑張った時があった。生きるための術じゃなく、生きるための心を
真剣に考えていた時があった。みんなが平等に、貧富の格差のない社会を渇望して

真剣に革命を起こそうと考えていた時代があった。それがあの学生運動だったんだ。
そりゃ、すべてが正しかったというつもりはない。いや、間違いだらけだったかもしれない。」
「ああ、そうさ、でもみんな真剣に生きていた。少なくとも俺たちインテリだった。

東大生だからインテリだったという意味じゃない。富の格差のない、貧しいものがない
みんなが平等に暮らせる社会を真剣に議論し考えていたんだ。そういう意味でのインテリ
だった。それが、今では巨大なビルの中で社会の組織の一員として生かしてもらっている」

「笑っちゃいけないけど、あの時の学生運動って何だったんだろう」そんな時、「君は、
まさか、」と二人が振り向くと「私は幻です」「どうして君がここに?」「あの夜私たちは
待ちました。あなたたちが来るのを夜が明けるまで待ちました。私達は貴方たちが来ない

事を批判しながら待っていました。奴ら二人は裏切った。日和ったんだと、でも、心の中では
貴方たちが来ない事をみんなが望んでいたのです。みんな疲れていたのです。私達は来なかった
貴方たちを責めることで自分達の革命を終わらせることが出来たのです。あの日ですべては
終わったのです」
0291Track No.774
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2020/10/18(日) 10:24:29.01
貧富の格差のない社会は理想であって現実ではない
0292Track No.774
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2020/10/18(日) 10:49:36.66
>>290
最後の締めとして それは貧富の格差のない社会の実現は
理想であって、現実的ではないとみんなが気付いたからです。
0293Track No.774
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2020/10/18(日) 20:34:14.09
「ライカM4」

私はいつもの公園で、いつものベンチに座り、紅葉が色づいた公園の景色を
見ながら、いつものように鉛筆を走らせていた。時折だけど、公園で遊んで
いる子供達を見ていた。そんな子供たちが私の方にやってきたりする。

「おねぇちゃん、上手だねー」「お絵描き屋さん?」子供たちの無垢な笑顔や
飾らない言葉は、何度触れても真っ直ぐに私を元気づけてくれる。そうやって
子供たちとの会話の時間が過ぎ、再び子供たちはアスレチックなどの公園の遊具の
方へかけていく。またその姿が可愛い。そんな風に公園の景色と子供達に
見とれていたら

風に運ばれるように耳に届いた "カシャ!" カシャ!"という聞きなれない音。
思わず私は振り向いた。どうやらランニングをしている人ではないことは
明白。目に入ったのは黒い一眼レフカメラを手にした男性の姿。

「す、すいません! 勝手に撮って、いゃあ、あの、俺、別に怪しいもんじゃないんで!!」
その男性は一気に丘を駆け上がってきた。彼の黒いジャケットが走るのに合わせて揺れる。

私の目の前まで来て、その男性はぺこりと頭を下げた。
「俺、近くの写真スタジオでカメラマンやっているものです。公園の景色を取っていたら
貴方があまりにも綺麗だったんで、つい」彼はニコッと人懐こく笑った。

「かなり綺麗な瞬間だったので、思わず、つい、許可も取らずに・・・」
0294Track No.774
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2020/10/19(月) 08:41:59.01
「誰のせいでもない雨が」について一言言わせてもらうと、これはあくまでも私の
解釈で作ったものであり、本人は歌詞の解釈をしない人なので、聞き手の考察は
それぞれでいいと思う。みゆきさんは右でも左でもない立場だと勝手に思っています。
だから歌詞の説明はしない人。だからNobody Is Right が生まれたのだと思います。
0295Track No.774
垢版 |
2020/10/19(月) 11:46:03.51
中島みゆき以外で関心があるのは昔の陽水、拓郎、さだまさし、ぐらいだろうか
0296Track No.774
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2020/10/19(月) 13:02:26.96
「幽霊交差点」

「仏教の諸行無常のすべてのものは流動的で、ほんのしばらくもとどまることはないと
言う考え、量子論にも繋がる。現代ではこの世の全ても物質を構成する最小単位の
素粒子でさえも寿命があることが分かってきました。この世が物質世界で目にする

ものすべてに寿命がある世界ということになりますね。重ね合わせの反対側の世界は
目に見えない意識の世界ということですかね」「そうだと思います」「和尚さん、
私はこの世での生き方が大切なんだと思っています。それによって意識の世界の行き先が

決まってしまうと思うのです。波動と引き寄せの意識の世界だと、類は類を引き寄せる
んじゃないかと思うんですよ。天国地獄というのは人間は何度も生まれ変わってきて、
人間の意識の深い記憶(潜在意識)に記憶されたのが天国地獄ではないかと思うんです。

この潜在意識の記憶が人類共通の意識、集合的無意識。天国地獄とは高次元低次元の事
だと思うですよ。肉体という物質の世界でも類は類を引き寄せる引き寄せはある。

でも、意識の世界では波動と引き寄せは強くなるから大きく上下に分かれた人間選別
された世界になるのではないかと思うんですよね。」「そうかもしれませんね」
「ところで和尚さんに聞きたいことがあります。この世に残る魂とはあるのでしようか」

「この世に未練を残し成仏できない魂でしょうね」「前回、和尚さんに、この世も地獄
と言っておられたのですが、この世の地獄からあの世の地獄へ行くか、これより上の
世界へ行くか、この世に未練を残し成仏出来ない魂として残るかということですかね」
0297Track No.774
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2020/10/19(月) 15:52:54.54
「永久欠番」

「人として生まれてくる確率って知ってる?」「わかんないわ」
「これがおおよそ一億円の宝くじに百万回連続当選するぐらいの確率なんだ」
「ええっ!この世では絶対にありえないじゃないの? なんで私たちここにいるの?」

「確かに、この世にいないはずなんだけど、この世にいる不思議感はあるよね。
なぜ、この世に存在するんだという問いがあるよね」「何で? 教えて」
「からくりはあの世の確率だからだよ。この世に産声を上げて生まれて来て、

この世に誕生なんだ。それまでの過程はあの世。だからこの確率はあの世の確率と
いうことになる。それだけあの世という、この世に生まれてくる前の世界は
我々の想像を超えているんだ。全く想像つかないよね。ということで自分だけ

でなく一人一人が大切な存在でもあるんだ。宮沢賢治の残した言葉に「世界全体が
幸せにならない限り、個人の幸せはありえないというのがある」これは量子論の世界の
個は全体、全体は個と同じなんだ。心理学で他人は自分を映す鏡というのがある。
そこに映った姿は自分の姿。どんな人間も、お互い影響し合い関わり合い繋がって生きている。

外を汚して自分の部屋ばかり奇麗にしても、いずれば自分の部屋も汚れてくる。人を大切に
することが回り回って自分を大切にすることに繋がっていく。実は一人一人が、かけがえのない
存在なんだ。無駄な存在はいない。それぞれに何かしらの意味があってこの世に生まれて来ている。

自分だけがこの世に生まれて来たわけじゃない。なんでもそうだけど、どうしても多くなると
粗末に扱うようになるけど、多い少ない関係なく大切にしなければいけないものがある。
このことに気付くために生まれて来たのかもしれないんだ。」
0298Track No.774
垢版 |
2020/10/20(火) 17:48:14.49
規制
0299Track No.774
垢版 |
2020/10/20(火) 17:52:29.42
また規制されたので 
「2ちゃんねる掲示板リスト」 「音楽」 「邦楽サロン」「中島みゆきの名曲」クリックで
見ることが出来ます。
本日は「with」
0300Track No.774
垢版 |
2020/10/20(火) 18:09:16.63
ちょくちょく規制されるので、暫くお休みさせていただきます 気が向いたら
0301Track No.774
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2020/10/21(水) 21:25:24.57
>>295
拓郎というか岡本まさみの歌詞世界なのかもしれない
「洛陽」なんて短編小説がすぐできる
0302Track No.774
垢版 |
2020/10/21(水) 21:39:06.42
岡本おさみさんですね 
拓郎の歌詞も書いている人です
0303Track No.774
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2020/10/21(水) 21:57:29.73
神はサイコロを振らないと言ったアインシュタイン 実は神はサイコロを振るんだよね。
神なんているのかと科学で、この世界を探求すればするほど、逆に神の存在に気付く結果に
なる。それがこの世界。だからこの世界を探求する科学者ほど神の存在に気付く結果になる。
0304Track No.774
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2020/10/21(水) 23:20:31.45
>>303
岡本おさみの「洛陽」とこの神はサイコロを振るか
振らないかで面白い短編が作れそうだ。♪手の中で振れば
また振出しに戻る旅に 時間の矢というのがあって
エントロピー増大の方に向かうが定説だ。わかりやすく言えば
整理整頓された部屋が乱雑になっていく。逆再生はありえないんじゃないか
物理の法則ではありうる。ひよっとしたら我々の見ている世界は...
0305Track No.774
垢版 |
2020/10/21(水) 23:40:11.23
男は物の本質を探り見極めようとする。問題解決脳
女は周りに合わせようとする。共感・共有脳 
中島みゆきはこの両方の視点があるから彼女独特の世界が描けるのかもしれない
女性には珍しい物の本質を見極めようとする視点がある
0306Track No.774
垢版 |
2020/10/21(水) 23:51:43.59
中島みゆきを一言で表すと「知恵の悲しみ」 
科学者、研究者から哲学者から物書きまでありとあらゆる
この世のインテリはこの「知恵の悲しみ」的存在である
この世を知れば知るほどに だからカタルシス 癒しが必要なのだ
0307Track No.774
垢版 |
2020/10/22(木) 00:00:03.54
この世で最も悲しむ存在は地上で最も大きい脳を持つ人間である 
0308Track No.774
垢版 |
2020/10/22(木) 00:26:58.17
ポジティブ、ネガティブ 一見必要なさそうなネガティブ。
実はこの世に必要ない物はない 大切なのは心のバランス。
中島みゆきのギャップ  男は度胸 女は愛嬌というからね
0309Track No.774
垢版 |
2020/10/22(木) 09:17:19.31
釈迦の言う悟りとは  この世の諸行無常 
この世の全ての物事の真の意味を知った状態を悟りの境地 
0310Track No.774
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2020/10/22(木) 09:27:06.41
この世の全ての物事の真の意味知った状態が悟りで、
悩み煩悩がなくなった状態が悟りの境地なのかもしれないね
0311Track No.774
垢版 |
2020/10/22(木) 09:43:39.35
今日は「カーニヴァルだったね」から「樹高千丈 落葉帰根」そして「荻野原」を聴いている
0312Track No.774
垢版 |
2020/10/22(木) 16:17:59.65
思考の単純化 人間はどうしてもそうなる ポジネガだとポジ メリットデメリット
明暗だと明...上げればきりがない 人類も得るものの大きい社会にしたため、失うものも
大きくなってしまった。いろんな発明発見、開発研究で 人間は小さなメリットには気づく
だがメリットが小さい時はデメリットも小さい 小さなメリットから得た得るものが大きい
便利で豊かな社会の発展は失うものも同時に大きな社会にしてしまうのだ。何も生み出していない
原始時代は食べ物から環境・自然破壊のない、何一つ汚染されていない、この世を一瞬で
滅ぼす核兵器も存在しないため、ある面人類はいつまでも続いたのだ。何が言いたいかというと
物という物質も波という波動も物も心もバランスが大切だということ。いいとこどりはできない
必ずツケが返ってくる。人間の思考は単純化しやすい欠点がある。豊かな社会を求めて失うものを
大きくしてしまった現代社会。物質反作用 作用反作用 波動引き寄せもいいとこどりはできない
実は量子論を本当に理解している現代物理学者はいないのだ。 答えのない世界で答えは出せないのだ。
どうしても人は思考を単純化し自分の都合のいいほうに解釈してしまう傾向があるのだ。
それがあたかも答え、正しい考えと 「はい、いい波動を引き寄せましょうね」と現代物理の権威が
言えば、ほとんどの女性は信じるだろう。どんなものでも両面がある 重ね合わせのいいとこどりはできない
得るものが大きくなると失うものも大きくなる メリットが大きくなるとデメリットも大きくなる
全ては重ね合わせのバランスが大切なのだ 物質も波動も 粒も波も 体も心も 見える世界も見えない世界も
0313Track No.774
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2020/10/22(木) 16:20:12.63
>>312
物質反作用ではなく物質反物質
0314Track No.774
垢版 |
2020/10/22(木) 16:30:44.92
目に見える世界も目に見えない世界も実は注意深く観察していく必要があるのだ
なぜなら答えのない世界でこれといった答えは出せないからだ
この中立の状態を悟り 悟りの境地と考えてもいいかもしれない
0315Track No.774
垢版 |
2020/10/22(木) 16:34:34.33
人間はどうしても自分に都合の良いほうに考えないと生きていけないため
ほとんどの人が悟りの状態 悟りの境地を維持したまま生き続けることはできない
のではないだろうか
0316Track No.774
垢版 |
2020/10/22(木) 16:39:19.75
人間の最大の欠点は答えのない この世界で答えを導きだそうとするからだ
0317Track No.774
垢版 |
2020/10/22(木) 16:48:28.33
人は空、無我の境地で生きていけない なぜならこの世界で答えを導きだそうとするからともいえる
0318Track No.774
垢版 |
2020/10/22(木) 17:29:14.51
答えのない世界で答えを導き出すと、人というものは小さなメリットには簡単に気付く、
そのメリットが小さい時は、重ね合わせのデメリットも小さいから中々気づかない
それが普及してメリットが大きくなると、重ね合わせのデメリットもそれに比例して
大きくなる。気付いた時には大変な事態か、大きな問題化、もしくは社会問題化している。
そうなってからでは対処の仕方は難しくなる。簡単に言えば人類はこの繰り返しの
ループから中々抜け出せないからだ。
0319Track No.774
垢版 |
2020/10/22(木) 20:21:43.99
多くを与えられなかった者は、その分だけ成長する知らず機会を与えられ、
初めから多くを与えられた者は、その機会を知らず奪われているという言葉がある。
これは利便性や効率性得た者たちは、それと同じ分だけ、大きな何かを知らずに
失っているものだという
0320Track No.774
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2020/10/22(木) 20:24:26.28
>>319
その分だけ成長する機会を知らずに与えられ
に修正
0321Track No.774
垢版 |
2020/10/22(木) 20:48:02.81
ギャンブルでも大金賭けて大勝負に出れば、得るものも大きくなるが、リスクも大きくなり
失うものもデカくなる、何も生み出していない原始時代は、得るものが小さい社会だから
失うもの小さくて済むが、多くのものを生み出し得るものがデカくなった社会は、得るものが
デカくなった分だけ、失うものもデカくなる。終わるときは一瞬ですべてが終わるだろう。
0322Track No.774
垢版 |
2020/10/22(木) 20:51:14.15
ドミノ倒し、高く積んだ積み木のバベルの塔もしくは砂の城
0323Track No.774
垢版 |
2020/10/22(木) 21:05:04.73
この世の法則というのがあって、それといかに折り合いをつけて
人類は知恵を使って生き延びていくか、今が大きな時代の節目か大転換期だと思う
0324Track No.774
垢版 |
2020/10/23(金) 00:25:58.19
人類は地球という杯の決まった世界で増えすぎた 人口だけではない問題は山積みだ
色々考えてもそう簡単には解決できない問題ばかりである。得るもの大きな社会の
なんでも後回しにしてきたツケば限りなくデカい。そんな人間の力ではどうすることも
できないことは天に任せようということで今夜の気分は「齢寿天任せ」最近は
コントラアルトばかり聞いている 何事もバランス 心も地球も宇宙も絶妙な調和で成り立っている
0325Track No.774
垢版 |
2020/10/23(金) 12:28:04.35
中島みゆきの歌が昔に比べて明るくなった。昔の方がよかったとかいろんな意見があると思うが、
僕はこれでいいと思う。心の成長ととらえている。初めから明るい悩みも苦しみもない完璧な人間や
理想像をはじめから描いていたら僕は興味を持たなかっただろう。中島みゆきのアルバムの歴史に
心の成長が感じられるからいいのだ。恋愛の悩み苦しみから人生、そしてそれを乗り越えて成長して
いく姿が作品から垣間見える作品がいいのだ。初めから完璧な人間なんていない。初めから理想像を
描く作品やいいこと綺麗ごと並べた言葉の作品には興味はない。ほとんどの女性の作品がそれだ。
そんなこと誰でもわかっていること。それより大切なのは作品の中に悩み苦しみを乗り越えていく
一人の人間の姿が垣間見える作品の方が初めから綺麗事並べた作品より遥かに人間味があり優れている。
舞台、小説,いろんな芸術性のある作品は悩み苦しみを乗り越えて成長していく姿が垣間見えるからいいのだ。
初めから綺麗事並べた作品は素人でも誰でも出来る事、それより大切なのは作品の中に悩み苦しみの試練を
乗り越え成長する姿が見せられるか心、魂磨きが見せられるかだと思う。この世で生きるとは試練なのだ。
0326Track No.774
垢版 |
2020/10/23(金) 13:03:42.59
結果は同じでも初めから綺麗事並べた作品よりも、悩み苦しみ紆余曲折を得て
人間的成長がみられる作品の方が作るもの難しいし、そこに人間の姿が垣間見え
遥かに素晴らしいのだ。最終的にたどり着くのは同じでも、過程か違う、中身は違う。
人間は最終的には自己肯定しないと生きていけないからだ。結果は同じでも中身は違う。
結果より、それまでの過程が最も大切なのだ。人間だって最終的にどうなるかわからないけど
それまでどうやって生きて来たかの過程が最も大切なのだ。それは人間が作り出す
どの分野の芸術作品にも言えることなのだ。なんでも結果を求めるが、自己肯定しないと
生きていけない人間にとって結果は同じだから、それまでの道程、過程が最も重要になってくるのだ。
0327Track No.774
垢版 |
2020/10/23(金) 13:09:16.45
これからの人類どうなっていくかはわからない 大切なのはそれまで生きてきた
過程なのだ。結果的にどうなっても、それまでの生き方が大切なように。
すぐれた作品というのは、そういうものが作品で見せられるかどうかだと思う。
0328Track No.774
垢版 |
2020/10/23(金) 14:43:16.04
この世界を探求する科学者ほど何故か神の存在に気付く、あれほど神の存在を否定していた
無神論者だったホーキング博士でさえも、論文にGodを認める記述がある。僕は言っておくが無宗教だ。
信仰の自由だからどの宗教を信じようとかまわないと思う。ただ、どの宗教も人間が作ったものであり、
思想、哲学だ。我々はこの世に一匹の精子としてチャンスをもらい多くの精子のライバルの中から卵巣を
突き抜け卵子と結合して細胞分裂を繰り返し人間の赤ちゃんに形成づけられこの世に生まれて来た。
このチャンスを与えてくれた存在が神なのだろうと思う。それがこの世の創造主であり本当の神なのだろう。
0329Track No.774
垢版 |
2020/10/24(土) 09:25:24.47
♪ 頑固者だけが悲しい思いをする 

これは世情の歌詞の一節だが、誰を表しているのか?頑固おやじ、あの時代の男達、
学生運動で戦った男達だろうか、まあ色々考えられるだろうが、どの時代も頑固者は
悲しい思いをする。中島みゆき自身、そう本人でもあるわけだ。中島みゆきの人格

形成に父親の影響が色濃く見えるのだ。ひょっとしたら、その父親も、自らの人格
形成に影響を与えた祖父に反発し逸脱を考えていたんだろう。それが祖父の跡を継がず
医師の中でも急患が多く時間が不規則で過酷、大変な為、今でもなり手がいない

小児科、産婦人科医。医師免許があればどの診療科を行うことが出来るのにわざわざ
小児科に次ぎ、最も大変な産婦人科医を選んだ父親。祖父も違った意味で頑固おやじ
だったと思われる。だからかなりの葛藤や対立があったと想像できるのだ。そんな

みゆきの父の病院経営もうまくいっていないのに、診療代を払えない人からは貰わなかった
そうだ。父も頑固おやじで生き方が下手な人だったと思われる。そんな父親の影響を色濃く
受け継いだ中島みゆき。彼女の歌詞に見える男前はそんな父の姿であろう。世間の世渡り上手な
女達とは毛色が違う、歌詞の中にはみゆき独特の頑固者で生き方の下手な女が垣間見えるのだ。
0330Track No.774
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2020/10/25(日) 14:08:23.81
「ローリング」

地下鉄を降り、改札を抜け地下街を歩く、地下街から地上に上がる階段の隅で
ホームレスが寝ている。"むむ、何処かで見たことある顔だなぁ"と思いながらも
思い出せず、会社に着く。仕事中に肩を叩かれる。「菊池さん、部長がお呼びです」

行くと部長が「菊池君、いくつになった」「はあ、来月で43歳になりますが、何か?」
「43歳か、役職が全くないというのも、何かと不都合だろ。どうだい、思い切って
新しい職場で頑張ってみるのも、向こうじゃ君に課長職を用意するから、ぜひ来てほしいと
言ってきてるんだが」「子会社出向ということですか?」「菊池さん、部長のご好意を

そんな風に取っちゃいけないよ。昔から適材適所って言葉がある。新天地で埋もれていた才能を
開花するチャンスでもあるんだよ」「お断りします。私、今のままで十分満足していますから、
失礼します」"出世出来ない理由に自分の意見を言うというのがある。それと言いたいこと言える
組合を作ろうとしたことだ。会社務めとしてその十字架を定年まで背負わされるに違いない"

"そうだ!思い出した出勤前見かけた浮浪者、学生の頃、仕送り全部使っちゃって、職安に行った時、
声を掛けてきた手配師が彼だった"「お兄ちゃん学生だな」「あ、はい!」「おいで、いい仕事
あるから一日飯付き、1200円危ない仕事じゃないし、学生さんも大勢いるからおいで」「...」

悪い手配師にぶつかると、地方の飯場に連れて行かれて安く働かされたあげく博打で有り金巻き上げ
られると聞いていたから、悩んだけど、仕事が終わると俺たち学生を飲みに連れて行ってくれた。
「俺のおごりだ、どんどん飲め。お前たち学生は将来必ず世の中の上に立つ、だから俺はお前達を
大事に扱う。その代わり偉くなったら俺達の面倒を見てくれよ。わはは」「お前、俺の事いい人間だと

思っていないか」「はい!」「世の中にいい人間なんていないのよ。俺がお前におごってやってんのも、
お前たちの金をピンハネした金でおごってる。俺も上のやくざからピンハネされてる。そしてそいつらも
その上にやられてる。世の中とはそういうものだ。すべては金だ。金がこの世を支配してる。金の価値が
人の価値より上になってる。金なんてよ、人が作ったもんだ。いくらでも擦れるのによ。人は人を作れない。

お前の母ちゃんはお前の目や手足体全部設計し作ったわけじゃない、神様から授かっただけだ。身の回りの
物は人が作ったものだけど、人は神からの授かりもんだ。大切にしなけりゃいけないのによ。上に行けば行く
ほど金の魔力に取りつかれ裸の大様になってわからなくなる。そしてそこら中、鬼や餓鬼ばかりの地獄にしている
のは人間だ。人間の欲だ。何が大切か分からなくなってるのさ。これから世の中どんどん変わっていく、そのうち

おいらの居場所もなくなる。わははは」そういってた。仕事が終わり、彼の好きな酒を持ち彼がいた場所に行く。
彼がいた「覚えているかいバイトの時、お世話になった英二、菊池英二だよ」「...はあ、」駄目だ、彼は何も
覚えていない。「また時々酒持ってくるよ」それ以来、彼の姿は見なくなった。居場所を変えたのか、本当に
俺のこと思い出したのか、それとも亡くなったのかは、今となってはわからない。
0331Track No.774
垢版 |
2020/10/25(日) 15:18:04.22
ローリングは取り直した瀬尾サウンドの方がはるかに迫力が違う みゆきさんの歌声のパワーを引き出したのも
0332Track No.774
垢版 |
2020/10/26(月) 08:03:33.33
>>330
脱字修正
一日飯付き、時給1200円 
0333Track No.774
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2020/10/26(月) 11:25:03.89
「Nobody Is Right」

「完璧正しいこと、答えはあると思う?」「わかんない、でも悪いことしちゃいけないよね」
「確かに、みんながみんなやり始めると社会が混乱し、社会の機能はマヒし、何でもありの
目に見える恐ろしいに力の強い者だけが生き残るマッドマックスのような世界になるからね。

そうならないように道徳倫理観が生まれたともいえる。社会生活を円滑にするためにはそういう
価値観は欠かせない。社会性のある人類が長い歳月をかけてたどり着いた結論ともいえる。
だからと言ってすべての悪を排除しようとするとこれがまた、新たなる問題を生み出す。

ここれ説明すると話は長くなる。現実は勧善懲悪問単純なものじゃないわけ。目に見える形では
困るけど目に見えない形で存在しててちょうどいいバランスの社会ともいえるんだよ。
だからヤクザなどの裏社会の存在意義を否定も肯定もしない。女の子のように綺麗ごとだけでは
説明できないわけよ。例えば光と闇、闇があって光り輝く、光あるところに影あり。

これは必要ないからすべて排除しろとか、自分が正しく相手を認めようとしないと争いが生まれる。
どんなものでも、例えば、この世界のどこかに正しいものがあるはずだと、究極に探し見つけたとしよう
それは初めのうちは、いかにも正しく見える。その対象が人物であったり人間が作ったものすべて
であっても、最終的に、間違いに気づくはずだ。なぜなら人も完ぺきな人間もいないし、この物質

世界に存在するすべてのもの、人間が作り出した物全て重ね合わせのメリットデメリットがあるからだ。
究極の答えがあるとすれば、このことに気付くことである。全てのものは繋がっているから
この何とも言えない空しさが空、無我の境地に繋がっているのかもしれないね。」
0334Track No.774
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2020/10/26(月) 11:35:23.87
>>333
上から3行目の「目に見える恐ろしい力の者」に修正
上から7行目の「ここで説明すると」に修正
「現実は勧善懲悪な単純なものじゃないわけ」に修正
0335Track No.774
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2020/10/26(月) 13:33:02.39
>>333
大切なことが一つある。この世を天国にも地獄にもしているのは人の生き方なんだ。
その後の行き先を決めるのも人の心(意識)生き方なんだ。重ね合わせの目に見えない
意識の世界は物質世界と違って意識と波動の世界だから波動と引き寄せが強いはず。

類は類を引き寄せる大きく高次元低次元に枝分かれした世界だと思う。この世の最小単位の
ミクロの素粒子の世界からマクロのこの世とあの世まで重ね合わせの世界。生き方が行き
先を決める。「おい、お前が来るのここだ」と恐ろしい連中がいる世界に引き寄せられるのが

嫌なら生き方を変えれはいいこと。この世界で生きている間にね。この世界でどんな生き方を
して生きたか、何を学んできたか、何を意識(潜在意識)の記憶に記憶として刻んできたか
残してきたかじゃないのかな...  これはあくまでも僕の持論です。
0336Track No.774
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2020/10/26(月) 13:50:17.17
肉体のない意識がテレパシーのように心が丸見えの世界は、
天国を地獄に代えてしまう人間は引き寄せないと思うね。
どうしても生き方って大切になってくると思うね。
何を学んできたか、それによって互いに引き寄せられるはず。
潜在意識の記憶が人類共通の意識、集合的無意識。そこに
あるのが天国地獄の記憶。これが意識の世界の高次元低次元の記憶。
0337Track No.774
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2020/10/26(月) 17:18:53.54
普通に生きていれば普通に天国いけると思う。問題はどれだけ次元上昇(アセンション)し
次元の高い世界へ行けるかだろうね。霊魂 エーテル体(フィジカル界)アストラル体(界)
メンタル体(界)ブッティー界 アートマ界 モナド界 ロゴス界(これがニルバーナの

世界)アインシュタインはこのエーテルを認めてる。人間の体は肉体と霊魂の二重性である。
そしてそれはエネルギー体であるということ。これが意識、意識レベル構造。絶対にいけない領域が
モナドは天の鏡 神の領域 少しでも次元の高い世界へ行くための魂磨きといわれている。
ここまでくると最新科学かスピリチュアルか分からなくなるね(笑)
0338Track No.774
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2020/10/26(月) 20:32:29.42
水とエーテルと量子場脳理論ではエーテル体、アストラル体、メンタル体、メンタル階層
まで扱っている。ホログラフィック理論、原理、宇宙、量子テレポーテーション、壁抜け
 二重スリット実験 波と粒の二重性 量子コンピューター  1でもあり0でもある存在の
量子ビット 不確定性原理 観測するまで確定しないシュレディンガーの猫 
エンタングルメント(量子もつれ)M理論 超弦理論 パラレルワールド多元宇宙 
まだまだある書ききれないほどあるけど、ここまでくると量子論は仏教、お釈迦様の宇宙論に近くなる
0339Track No.774
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2020/10/26(月) 20:46:15.56
ロジャーベンローズ博士とスチワートハメロフ博士の共同研究で明らかになったことが
我々の中にある意識と宇宙の外にある現意識(神の意識)は繋がっていて、魂は宇宙に
繋がる量子コンピューターだという。それが事実なら我々の頭で考えていることは神様は
お見通しということになる。
0340Track No.774
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2020/10/26(月) 21:35:47.24
そういうことで「天鏡」を聴いている
0341Track No.774
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2020/10/27(火) 14:50:38.55
「孤独の肖像1st.」

窓の外を見ている。考えてみれば俺は今まで真剣に生きることを舐めていた。
カチャとドアを開けて誰か入ってきた。「あっ!太田さん!」「朝から酒飲んじゃって」
「見てください、太田さん。今時、煙突から煙出している家なんて珍しいと思いませんか」
「佐久間ちゃん、勘違いしていないか、同情で仕事まわしたわけじゃない」「わかってますよ」

「お子さんが亡くなって、離婚して不幸続きで香典代わりに回した仕事。企画会議で君の名前
出した時、大笑いされたんだから。俺の立場考えくれよ。美紀ちゃん、あの人がいたから、
賭けたんだよ、君ら夫婦に。あんたの才能一番わかっていたのは美紀ちゃん。酒はアル中に
近いは、女とは手当たり次第に寝るは、君ね、人として最低だったもんね。どしてそんな君が、

美紀ちゃんを捨てられるわけ」「捨てたわけじゃない」諦めていた子供が出来、俺の心の中に
明かりが灯った。そんな可愛い盛りの我が子が、俺が食べ残したナッツを飲み込んで窒息死。
それからというもの俺は荒れまくった、女房を怒鳴りつけ、殴りつけた。そして家庭は崩壊した。

「美紀ちゃんはね、君の才能に惚れ込んだわけじゃない。君の生き方に惚れたんだよ。君は
美紀ちゃんに幼い頃の話をしたね。夕方丘の上に立って、街を見下ろすと、街の煙突から夕飯を
炊く幸せそうな煙が好きだと。俺も大人になるとあんな家庭を築きたいと」「もしかしてあの、

煙の出ている家は?」「そう、君を支えられるのは、あの人しかね」いてもたってもいられず
飛び出し走った走った。「今時、かまどで炊く奴いないよ。芝居がかったことしゃがって、
俺が気付かなかったらどうするつもりだった」「別に」「お前は、俺なんかより、よっぽど凄い

生き方してるな」「私小さい時から頭良くてね。家も豊かだったし、幸せだったの。それが変な男に
出会って、人生メチャクチャ、借金借金で、家には勘当されるわ、兄弟からは馬鹿にされ、やっと
授かった我が子を失うわで割に合わない事ばかり」「...よくこんな家見つけたな、ボロ屋でも場所が
いいから結構家賃高いだろ。...煙が目に浸みちゃうじゃないか 、またやり直すか」「...うん」
0342Track No.774
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2020/10/28(水) 12:28:17.95
「噂」

午後から神楽坂のモンマルトル風のカフェの窓際の席で外に振る雨を
眺めている。神楽坂のメインストリートである神楽坂通りから少し路地を
入ったところ、しっとりと落ち着いた雰囲気のあるお店。

お茶をしながら、ゆったりとした午後の時間を楽しむ女達の姿。
外のざわめきは消えて、代わりに楽しそうな声が行き交う客席。
さっきまで流れていたレーモンフェーブルのメドレーが流れる店内。

暖かい一杯のコーヒーがあれば心がほっとする。「おう、遅くなって悪い
五月の編成の番組で打ち合わせが長引いちゃって」「いい仕事してるわね」
「それよりよ、お前あいつとの噂... 二股という噂?」

「そんなこと、本気で信じているの? 私が信じられないの?あなたがそうやって一人前の
役者面してられるのだって、私のお陰でしょ」
「お前が信じられないから言ってんだよ!話を誤魔化すな!」と椅子から立ち上がり大声で怒鳴った。
「ちょっと、周りのこと考えてよ」「あ、すまん、そうだったな」

その光景を見ていた周りからひそひそ話が聞こえる。
「ねえ、あの二人、俳優の〇〇と女優の○○じゃないの?」
「えーっ!? やっぱり、そう?」「そうよ!絶対にそうよ!」
「そういえば週刊誌で噂になっていたわね。女優の○○は二股という噂よ」
「しっ、聞こえるわよ」
私は疑っている彼を置いて、その場を後にした。

        ー 外は五月の雨 どこへ行こうか ー
0343Track No.774
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2020/10/28(水) 12:39:58.28
>>342
上から6行目
「レーモンドルフェーブルのメドレーが流れる店内」に修正
0344Track No.774
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2020/10/28(水) 22:55:54.93
>>343
レーモンルフェーブルでしたね。
歌詞の「何もなかったと言えば疑う心に 火を注ぐ 何かあったとからかえば
ほらやっぱりとうなづくの」確かに。
0345Track No.774
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2020/10/29(木) 12:15:57.09
宮本武蔵などの剣豪の達人はお釈迦様と同じ、虚無、空、無我の境地に達していたのではないだろうかと思う。
ただ違う点は人を殺してきたから天国には行けないと思うが、この境地に達していれば、たとえ地獄の
底に落ちようが、怯え、恐れることなくその世界で生きていけるだろうと思われる。生き方とはそういう
なのかもしれない。例えどんな世界へ行こうと耐えられる心精神、魂磨きの鍛錬とはこういうことなので
はないだろうかと、ふと思ったのだ。こんなこと言うと色々と女の人には誤解され批判を受けるかもしれ
ないが、あえて語ってみた。これについての考察をここで語ると非常に長くなる。男なら何となく言いたい
ことがわかると思う。この境地を知る生き方は女の人には辛い生き方になるので、君はそのままでいいよと言っている。
0346Track No.774
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2020/10/29(木) 16:47:29.46
「愛よりも」

「僕は雑誌記者として銀座の高級クラブで戦後暴力団・組長列伝の取材時に、
ヤクザ抗争に巻き込まれそうになったことがある。いきなりドアを開け、
敵対する勢力のヒットマンが入ってきて、組員に間違われ撃たれそうになった。

あの時、突然、僕は以前にも同じ様な経験をしたような感覚がいきなり襲った。
夢だと思っていたあの光景が、突然、幼いころの記憶が蘇ったんだ。三歳ごろ
河川敷の原っぱで三輪車に乗って遊んでいたんだ。そんな時、いきなり銃声が
聞こえたんだ。そして僕は見たんだ」「いったい誰だったのよ。その人?」

「親父だ.警察官をしていた親父だよ」「な、な、何で、お父様が?殺された人は?」
「おふくろだよ。今となっては詳しいことはわからない。記憶が蘇ってから警察の資料室で
調べてもらった」何故、親父が母を殺したか、理由は今となってはわからない。愛していた
からこそ、生真面目な父は、母の生き方が許せなかったのか、幼い記憶にある銃声後、

振り返った父の姿、泣き顔が忘れない。親父を恨むつもりはない。ただ、このまま総てを
忘れてしまうことが出来ない。ただそれだけだった。警察の資料室で父の上司だった桜井さんに
調べてもらう。「戸倉由紀、確かに、その写真と同一人物だね。売春で三回逮捕されてる。
担当は君の親父さんだ」「修一という三歳の男の子がいますね。僕と同じ名前です」

「だからと言って、その子が君でこの女が君の母親という証拠はないんだよ。ましてこの女は
亡くなって証拠もない」「僕の母です、多分、間違いないと思います」「修一君、君はどうか
しているぞ、いいかよく聞け!君の親父さんは立派な警察官だった!! 何故自分の親父を信じ
られないんだ!!」「僕は本当のことが知りたいんです分かってください、僕の母親ならどんな

生き方した人であろうと、僕は母さんと呼んであげたいんです」その後、殺害現場である河川敷の調査、
捜索が始まった。「どうして父は自首しなかったんだろう」「それは愛していたからこそ、あなたを引き
取って育てたんだと思うわ。愛していた人の子供だからこそ、自分の手で一人前になるまで責任をもって
育てようと決心したのよ」「そうか、それで僕が大学を卒業した時、自ら命を絶った。責任を果たしたと

感じたんだな」「そうよ、殺人の時効がとっくに過ぎた二十年後、罪を裁けるのは自分しかいないもんね」
そんな時、「おい!何かあるぞ!骨のようなものが」「頭蓋骨だ!間違いない人の骨だ!」「あたし、
これ記事にするのやめるわね」「ありがとう、俺、ちょっと、おふくろに会ってくる」
0347Track No.774
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2020/10/30(金) 23:29:51.14
「麦の唄」

なだらかに流れゆく丘陵に沿って、
陽に微睡む麦の穂が淡く豊かに実を結び
風が金色になびくさざ波をたて揺れる。

見渡す限り麦の穂の波。地平線まで広がる
なだらかな丘陵地帯、辺り一面、巨大な黄金色の波が風に煽られ、
横一列に手を繋いで走っていく。このまま晴天が続けば明日にでも

収穫できるだろう。麦の出来栄えに手応えを感じ、昼食を取るために
トラックに戻っていく。するとそこに、僕のトラックの裏にもう一台、
トラックが止まっていた。おじさんは僕に気付いたのか、降車して

声を掛けてきた「おーい!遠藤さーん!小麦さ、良いあんべでできちょるね。
うちのジャガイモは、いるか?」「いつもありがとうございます。
今年はいい出来ですよ。あっ、小麦持っていきます?」僕はいたずらぽい笑みを浮かべる。

それに対して、おじさんは苦笑いし、顔の前で手を振った。「えがっえがって。
小麦さそのまま貰っても小麦粉な変えれん。その代わり、週末、いつもの頼むな」
「りょーかいです」そう答えるとおじさんは満足気にうなずき、またなと言って

トラックによじ登り、独特のエンジン音と共に去っていった。
おっと、俺も帰ろうとトラックに乗ろうとした時、「帰ってきちゃった!」
なんとそこにいたのは田舎が嫌で都会に出ていった亜紀が立っていた。
0348Track No.774
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2020/10/30(金) 23:55:55.41
>>347
最後に「帰ってきたか」「うん!」
0349Track No.774
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2020/11/01(日) 13:01:47.30
「風にならないか」

「インテリってどんな人を思う?」「何でも知ってる人かな、私あんまし、良く分かってないから
何故か、憧れる」「知識人、知性の事なんだけど、、中には学歴で判断する人がいるよね。学歴などの
肩書よりも中身だよね。僕はね、本当の知性は、自分の知識を何かとひけらかし一般の人が理解できない
難しい専門用語で語る人より、どんな人にでも理解できる説得力のある言葉で語ることが出来、知恵の

悲しみを十分理解していないといけないと思うね。どんな御託並べて自分を正当化しても、それが答え
や正しいわけじゃないからね。それを十分理解していないと傍から見ると単なる自己満か空論に過ぎない。
それに気づくことが知識の悟り知恵の悲しみ。それと自分の正しさを主張して「お前の言っていることは
おかしい」とか相手を認めようとしないと争いが生まれる。外を汚して自分の部屋ばかり奇麗にしても

いずれ自分の部屋も汚れてくる。外に毒を撒けば何らかの形でいずれ自分の口に入ってくる。権力も同じだ。
極端な話、誰でも、例えば僕が権力の立場に立ったとしても、裸の王様になり、自分の物差してこの世を
見てしまうかもしれないのだ。そして権力が失うまで気づかず、すべての権力を失った時、初めて気づくかもしれない。
その立場にいればそうなると思う。そしてこの世にいる間権力の立場にいれば、立場が逆になった重ね合わせの反対側の世界

に行って嫌というほど気づかされるかもしれないのだ。これを悟りという。だから誰でも、いつかは重ね合わせの相反する世界
のどちらかでいつかは気づき、悟ることになる。そういうことに少しでも早く気付くことが最も大切なのかもしれない。
この世界は人間に気付かぬように実にうまく作られている。これを説明するには話が長くなる。だから誰にとっても生きている間

学びでもあり、試練の場なのかもしれないと僕は男だから思う。中島みゆきはそれは深く考えても解決しないから、空論で争いが生まれる
徒労に終わるだけだから。中島みゆきは、だから風に吹かれよう風にならないかと言っている。これは女性だからだと思うね。誰でも、
いつかは重ね合わせのどちらかの世界で嫌というほど気づかされるのだ。それに早く気付ければいいね」
0350Track No.774
垢版 |
2020/11/01(日) 13:22:12.42
この世での人間の一生は短い その間に大切なことに気付くことが悟りだと思っている
0351Track No.774
垢版 |
2020/11/01(日) 13:41:26.62
深く考えても解決できないんだから、颯爽と風に吹かれるまま自然体で生きよう。
これがこの歌で言いたいことだと思うね。
0352Track No.774
垢版 |
2020/11/01(日) 13:50:07.66
我が身可愛いと心揺れる この歌詞がいいね
0353Track No.774
垢版 |
2020/11/01(日) 14:57:56.01
「ロバを売りに行く親子」という寓話がある 

ロバを飼っている親子がいました。ロバを売るために市場へ出かけた。二人でロバを
引いて歩いていると、それを見た人が「せっかくロバを連れているのに乗りもせず、
歩いているなんてもったいない」それを聞いた親子は息子をロバに乗せて歩くことに。

しばらく歩くと、その光景を見た人が「元気な若者が楽をして親を歩かせるなんて酷い」と
言うので今度は父親がロバにまたがり、息子が引いて歩くことに。それを見た人が言う
「自分だけ楽して子供を歩かせるとは、悪い親だ。一緒にロバに乗せればいいだろう」と
言った。それで二人はロバに乗って歩くことに。するとそれを見た人が「二人で乗るなんて

重くてロバが可哀そうだ。もっと楽にしてやればどうか」と言う者が現れた。それではと
親子は、こうすれば楽になるだろうと、ちょうど狩りの獲物を運ぶように一本の棒に
ロバの両足を括り付け吊り上げ二人で担いで歩くことに。しかし不自然な姿勢を嫌がった
ロバが暴れだし不運にも橋の上から落ちて川に流されて死んでしまうことに。
0354Track No.774
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2020/11/01(日) 15:07:08.75
何も考えないで生きていると、人の意見に流されやすい 流行などもそうだよね。
0355Track No.774
垢版 |
2020/11/01(日) 15:10:44.28
どんなものでも一長一短はあるわけよ
0356Track No.774
垢版 |
2020/11/01(日) 15:36:35.40
共感・共有脳の場合どうしてもこの寓話のように人の意見に流されやすい。
女性は自分で問題解決するより、人の意見を参考に考える傾向がある。
誰にでも気に入られようとしたり、すべての人を納得させることの難しさ
を十分熟知して、その辺は心得ている中島みゆきといえども、女なのである。
0357Track No.774
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2020/11/01(日) 19:03:21.26
目に見える体も、目に見えない心も、地球も宇宙も、この世に存在するすべてのもの、
重ね合わせの見えない世界のものも全てバランス 調和で成り立っている
0358Track No.774
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2020/11/01(日) 21:46:00.75
「難破船」

僕は朝からいつものように飲んで酔っていた。大原庄助さんだ。ガラッと店の戸を
開ける。店主が出て来て「冗談じゃないよ!口開けに、てめえみたいな、酔っ払いに来られちゃ
困るんだよ」と追い出される。ふらふら歩いて、やくざ風の男と肩が触れる「てめえ!」と
殴られ「なんだまたお前か、いい加減にしねぇと本当に死ぬぞ」父さん、今僕は父さんが

嫌いな人間になっています。僕も今の自分を決して気に入っているわけではないのです。ヒックヒック
幼い男の子が寄ってきて「おじさんなにのんでるの?それおいしいの?」「おじさんが怖くない
の?」「こわくないよ」僕も子供の頃から、今の自分のような大人が好きだった。家に連れて行った時、
「子供をだまして家に入り込むとは何事か!貴様のようなグスが来るとこではない」「やめてよ父さん」
僕の大好きな大人はいつも父さんの大嫌いな大人でした。そして月日がたち大学生になった頃、

「雄二、お前も明日から大学生だ。一流の大学に入ったんだから、大人として立派な生き方をしなければ
ならない」「はい!」「大人には二種類いる。金を持つ者と持たない者だ。お前がならなきゃいけない大人は
金を持つ大人だ」そんな父さんも亡くなった。残ったのはお金と時間だけだった。父さんの望む大人になれな
かった。父さんが嫌いで反抗し毎日お酒を飲み続けたり、人にお金を与え続けたわけじゃない。あの時は本当に

驚いた。僕が友人と飲んでいた居酒屋で偶然、父さんを見かけたんだ。酒場にいる父さんを見るのも、酔ってい
る父さんを見かけるのも初めてだった。人違いかもしれないと思いながら後をつけたんだ。あんな酔いつぶれた
父さんを初めて見た。その父さんが、自分の足元に酔って倒れている労務者風の男の傍に。その時僕は、その男に
辛いことをするのではないかと思っていたが、父さんは「おい!大丈夫か、しっかりしろ」と肩を抱き、腕にゲロを

吐かれても、「よし、運んでやる。どこだ、家、分かるだろ」とその酔っ払いの家まで送っていく姿を見てしまった。
僕はあの時の父さんの顔、姿を忘れない。そこにいた父さんは誰よりも優しかった。この時僕は祖父の話を思い出した
んだ。貧乏でだらしがなくいつも飲んだくれていた祖父を、本当は父さん、あなたは大好きだったんじゃないかと。
僕はあの時の父さんが顔が大好きだよ。本当はその時、傍に行って父さんを助けて一緒歩きたかったんだ。その子と

一緒にいるそんな時、「貴様ただの酔っ払いだと思ったが、坊やね浅間君だね。」「うん!」「浅間家から捜索願いが
出ている。身代金要求するつもりだったのか、ちょっと署までこい!」「身代金???」「この子が浅間興業会長の孫
だと知って誘拐を考えたんだろ!」と無理やり署まで連行された。色々調べられたあげく、3時間後に解放された。

「あの子から話は聞けた。あの日は幼稚園を出て家に帰りたくなくて公園で一人で遊んでいたそうだ。早合点した俺も
悪かった。お前は以前は結構いい暮らしをしていたそうじゃないか、どうして急に酒なんかに溺れるようになったんだ」
「毎日、父の事を思い出していたんです」「酒なんか飲まなくても親父のことぐらい思い出せるだろ」「僕が見た父の
本当の姿、あの一瞬の姿が大好きで、いつもその姿を思い出していたんです。酔っぱらってだらしがなくとっても

優しかった父の姿。」「その一瞬の父親の姿に近づきたくて飲んでいたというわけか、だからと言って自分が酒に溺れ
ちゃいけないだろ」「あるんですね、何十年という時間より、価値がある一瞬の時間て、その為だけに生きていける一瞬て」
「どうやら何十年ぶりかで、酒が抜けたようだな」「はい、長い日々でした。あの子のおかげです。あの子のおかげで一瞬
だけど素敵な時間が過ごせた。あの子の優しい手のぬくもりに触れていなければ、まだ続いていたと思います」
0359Track No.774
垢版 |
2020/11/02(月) 10:58:24.39
アル中も、ゲーム、ギャンブル、麻薬と同じく依存症になるのは、ドーパミン。
一瞬の快楽、快感を追い求めるためにおこる。パチンコ、競馬などのギャンブルで
いえば勝った時のこの一瞬の快感、快楽を脳が覚えていて、もう一度味わいたくて
はまっていく。このドーパミン人間のやる気、元気、意欲、快楽、ポジティブなどの
感情を高める。どんなものでも、この世に存在するものすべてはバランスなのである。
0360Track No.774
垢版 |
2020/11/02(月) 11:51:13.95
このバランスも決して答えではなく、正しいわけではない。「ええー、どうして?」と
私の話を聞いたギャルは騒いでも、そんなのお構いなしに、この世は回っている。
答え、正しさをつい求めてしまうのが人間の性である以上仕方ないのである。

この世界は人間に気付かれずにうまく隠され、実にうまく作られた世界なのだ。
まるでパソコン、いや量子コンピューターの中の世界と同じだ。
だからこの世の創造主はいるよ。地球の意識と一人一人の意識は繋がってるよと
0361Track No.774
垢版 |
2020/11/02(月) 17:39:55.80
規制されたみたいです。何を基準に規制しているのはわからない。
とりあえず「2ちゃんねる掲示板リスト」を検索し「音楽」「邦楽サロン」
「中島みゆきの名曲」クリックで見ることが出来ます。
0362Track No.774
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2020/11/02(月) 17:40:40.11
本日は「昔から雨が降ってくる」
0363Track No.774
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2020/11/03(火) 08:54:12.12
「命の別名」

公園を彼女と二人で歩いている。「もう秋の気配ね」「そうだね」「聞きたいことあるの、
意識って生き物にしかないの?」「いい質問だね。もうすっかり紅葉になった、この樹々や
すぐそこの花壇の周りに敷き詰められた玉砂利や公園の噴水にも意識はあるよ」「ええーっ、
本当なの?驚きーっ!」「そうなんだ。そして僕たちの意識と繋がっている」「それマジなの?

信じられない???」「この世界の常識は人間が作った常識でもあるんだ。もし、この世界が
量子コンピューターの中だと、すべての価値観、今までの概念はひっくり返り、従来の常識では
説明がつかないんだ。実はその可能性は高いんだ。例えば、この世の創造主がいるとしよう。
その存在を神とする。その神様の意識と君の中にある意識が一瞬で繋がる事って考えられる?」

「それはありえないと思うわ。だって、この地球の中だけでも現在、80億近い人々がいるんでしょ。
絶対にありえないわ!」「それが十分あり得るんだなぁ〜」「ええーっ!それ本当なの、頭おかし
くなりそう」「量子論的には十分ある得るんだな。従来のコンピューター、例えば、今現在、世界最速の
計算能力があるsupercomputer京が一万年もかかる計算があるとする。量子コンピューターは、それを

一瞬で解いてしまうと言われている」「それ、全く想像つかないわ」「量子コンピューターは従来の
コンピューターの1と0の計算とは違い、量子コンピューターの中心部の量子ビットが1でもあり0でもある
重ね合わせの状態なため、従来の常識を超えた桁違いの計算能力が生まれる。この量子ビットの小さな世界が
この世界でもあるんだ。そうすると先ほどのこの世の創造主の意識と地球にいる一人一人の意識、君とも

一瞬で繋がるのは何の不思議なことでもないんだ。この見える世界、物質世界と重ね合わせの見えない世界
あの世も想像を超えた世界だけど、実は我々がいる、この世も我々の想像を超えた世界なんだ。
0364Track No.774
垢版 |
2020/11/03(火) 12:48:39.77
「私たちは春の中で」

私達兄妹は仲が悪い。別に何か理由があるわけでもなく、同じ空間にいるだけで、
殴り合いになるのだ。殴り合いに至るような会話もなく、目が合うと喧嘩になるのだ。
とにかく二つ上の兄とは仲が悪い。親は最初のうちは止めていたが、今では無駄だと

悟ったのか見て見ぬふりしている。そんなことで今日も元気に私は女だてらに
右ストレートを兄の左頬に決めた。「痛てーな、女のくせに、くそ生意気な。」
「チッ、くたばれくそ野郎!」「てめーこそ、くたばれクソガキが!」

いつからだろうか兄をくそ野郎と呼ぶようになったのは、そして兄もいつからからだろう
私の事をクソガキと呼ぶようになったのは... 一応そんな風に、いつからそう呼ぶように
なったのかは、今では遠い昔話でしかない。私は兄の急所を狙いキックとパンチを繰り返す。
「お前!そんなとこ狙いやがって」と、くそ野郎は、それでも、ものともせず、それからは

全てを避けていく。それが悔しくて、ふと、そんな時、頭をよぎった、閃いた!最近、この
くそ野郎がまた女を引っかけたのを思い出した、このくそ野郎を動揺させればと思い口に出す
「そういえば、くそ野郎!てめー、また女引っかけたんだってな!今度は清楚系やめて、
セクシー系か、はん、てめーみたいなくそ野郎は女に刺されて死ぬのがお似合いじゃあ!」

動揺しねー 動揺したすきに股間を狙おうとしたが無理だった。くそ野郎が言う「そういう、
クソガキは男に告白して、女に見えねーって、振られたらしいな」「て、てめえ―、ど、ど、
どこで聞いたんだ、その話!」私の方が逆に動揺してしまった。動揺させるどころか、私が
動揺させられている。そうやって、この百戦錬磨のくそ野郎に、いつだって、何でも、勝った

試しがない。口喧嘩だって完敗しっぱなし。そもそも兄は、文武両道の野生児と名高くスペックが
違いすぎる。今日もそんなスペックの違う相手にケンカを挑む。とにかく私は、このくそ野郎が
大嫌いなのだ。悔しそうな顔をすると、このくそ野郎は、大層楽しそうにニヤニヤと誇らしそうな
笑みを浮かべ「俺の情報網、舐めてるんじゃねーぞ」「べ、別に気にしてねーし、私を振るような

男なんて見る目がないからむしろ清々したくらいだわ」「はーん、一人部屋に籠ってお気に入りの
クマのぬいぐるみ抱いて泣いてた奴のセリフか」とおどけて言う。一気に頭に血が上り顔が赤くなる
のが分かる。恥ずかしかった。今までこのくそ野郎に弱みを見せないようにしてきたつもりなのに

どうしようもなく悔しくて恥ずかしくて私は攻撃するのを中断し部屋に駆け込んだ。その後ろ姿を
見て一人ニヤニヤ、くそ野郎は楽しそうに言う「顔赤くしちゃってカッワィ〜、本当にどうしょうも
なく可愛いなぁ〜おめぇーは」そんな歪んだ愛情しかできないくそ野郎なのだ。
0365Track No.774
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2020/11/04(水) 02:28:10.54
この世界と重ね合わせの世界の両方で考えた場合の答えがあるとすれば、
人にやったことは自分に返ってくる因果応報これだろうと思われる。
どちらかの世界で帰ってくる。
0366Track No.774
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2020/11/04(水) 10:15:53.87
♪形のないものに誰が愛なんてつけたのだろう

「君が、もしすべてを掛けられるとしたら、何に全てを掛けられる?」「愛かなぁ〜」
「そうだね、みんなそう言うね。特に女の子は。愛と憎しみは表裏一体。愛が深ければ
深いほど、裏切られた時の憎しみも深くなる。人は愛の為に戦い争う。恋人の為、

家族の為、国の為、それらを守るために人は戦い血を流す。裏切られたときは、
可愛さ余って憎さ百倍になる。この世界に答えがあるとすれば、因果応報だと思うね。
この世界だけで、人にやったことが全て帰ってくるわけじゃない、重ね合わせの世界で
考えると因果応報。これが答えになる。お釈迦様は凄いと思う。又、愛は愛で裏腹の
危険さがあるから人は引き付けられるともいえる。>>364の兄弟喧嘩は可愛いもんね。
ただ、なんでもほどほどにね。
0367Track No.774
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2020/11/04(水) 10:34:51.32
大切なのはこの見える世界と見えない世界の両方を考えた生き方だと思うね。
これが調和、バランスの取れた生き方に繋がる。作用反作用、物質反物質...
などの多くの相反する作用もこの世界だけで見ると100%完ぺきではない。
この世界と重ね合わせの世界の両方を一つの世界と見て完成されると思うね。
 
0368Track No.774
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2020/11/04(水) 10:56:53.73
この世界で生きている限り、どちらかの道を選ばなきゃならい状況は必ず生まれている
0369Track No.774
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2020/11/04(水) 11:15:21.66
僕は無宗教なので仏教全て信じているわけではない。
諸行無常、因果応報、空、無我の境地、悟りなどはなるほどねと思う
0370Track No.774
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2020/11/04(水) 12:36:16.20
量子力学は我々の生活には欠かせないものになっている。コンピューターに
使われる半導体などは量子力学の理論に基づいて生まれた。DVD、レーザー、
デジカメ、スマホなども量子力学の理論なしに存在しない。先進国のGDPの
35%以上は量子力学に基づく技術を利用して生み出されたと言われている。
約半数近くは量子力学がないと作れないものだらけ。もはや量子力学なしには
現代人の生活は成り立たないと言っても過言ではない。

ビックバンから生まれたこの世界も、時間の矢、エントロピー増大の法則
これらの過去から未来へ一方向に流れる現象も、量子重力理論で考えると最小単位が
あるためゼロにならない。だから宇宙の収縮にも限界がある。それはあたかも量子的な
反発力によって宇宙が跳ね返ってくるような状態が生まれるんじゃないかからビック
バウンス理論が生まれてくる。この理論はビックバンが生まれる前に別の宇宙が存在
していたことを示唆することにもなる。
0371Track No.774
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2020/11/04(水) 15:39:39.16
>>359
何度も言うが現代物理の権威が「意識を書き換えなりたい自分になろうね」とか、
女子供騙し的波動引き寄せ本が巷で売れているらしいが、先に言っておくけど
誰一人本当に量子論を理解できるものは存在しないんだよね。それだけ謎に包まれた
世界でもあるから逆に人の関心を引き寄せるとでも言える。重ね合わせの性質は

相反する性質なのは理解しておくべきなのだ。この世に完璧正しい答えもないことも
理解しておくこと。得るものが大きくなると失うものもデカくなるということも
理解しておかなければならない。もう一度言う量子力学を本当に理解しているものは
この世に一人もいないのだ。それは量子力学の本当の怖さも知らないというこに

繋がることも知らなければならない。+− バランス思考が大切。どんなものも常に
注意が必要なのは、量子力学も例外ではない。決していいとこどりはできないのだ。
なぜなら、それは答えがあることを言っていることになるからだ。人はどうしても

自分に都合のいいほうに考え答え探しをしてしまう性を持っているからだ。
得るものが大きくなると失うものも大きくなることを
0372Track No.774
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2020/11/04(水) 16:01:11.93
人間の量子テレポーテーションは可能か? それは可能だと思う。
肉体=転送=幽体=転送=転送先で肉体の再構築が出来れはできる。
0373Track No.774
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2020/11/04(水) 16:03:39.52
>>372
肉体の分解、再構築が必要になる
0374Track No.774
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2020/11/04(水) 19:32:53.36
世の中悪いのはいくらでもいます、争ってもどうにもなりません。
これからどんな世の中になっていくのかわかりません。時が解決するかもしれません。
そんな時はみゆきさんの「齢寿天任せ」天任せ そんな気分ですかね。
0375Track No.774
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2020/11/05(木) 21:15:05.98
「あぶな坂」

那智の滝の山林で死体発見という記事に目が留まる。死後七年、和歌山県警は殺人事件と
して被害者の身元割り出しに全力をあげているという。紀伊勝浦駅で降りる。いや、
万が一という事もある。バスはやめておこう。タクシーを止める。「那智の滝まで行って
くれ」俺に社長の娘の縁談が持ち上がった。その時、俺には付き合っている女がいた。

「まあ、飲みなさい」「は、はい!」「さっきの話だが、どうだろうか、君さえよければ、
娘の事考えてみてはくれまいか、君のような優秀な人物が、我が家一員に加わるってくれるなら
私としても非常に心強いんだが」「はあ、それは、もう、はい!」社長の娘と結婚する。
こんな約束されたパスポートはない。野心家だった俺は二人の女を天秤にかけた。「テルコ、旅行に

行こうか、どこがいい」「うーん、そや!勝浦温泉かいいな」「勝浦?南紀の那智勝浦か」
「うん、子供ながらに決めていたんや、うちも大きいなって新婚旅行に行く時は勝浦や、絶対に
勝浦に行くんや!ってね。それが夢やったんや」その後、社長の娘と結婚。子供が出来て七年が経つ。
テルコの死体は確かあすこに埋めたはずだか、一体、どうして発見されたんだろう。那智の滝の

現場から待たせてあったタクシーに戻る。「いや待たせたね」「あれ、お客さん。ひょっとしたら七年前、
ふもとの大社口からバスに乗らんかったかね」「え!」「ほら、あの雨の日。私よく覚えているんですよ。
あの日が私のバスの運転生活最後の日でね。つまりあなたが私の最後のお客でね」「いや、何かの間違いでは」
「あれ、覚えていませんか、私ちゃんと覚えていますよ。あなたあのバスに忘れ物しはったでしょう。

写真ですよ写真。私こんな商売ですからね。お客さんの忘れ物はちゃんと保管しとくんですよ」
しまったあの時の写真、ポケットから滑り落ちたんだ。「まあ、バック類とか、身元の分かるものは
すぐ送り届けるんですが」「その写真は、今どこに?」「私の自宅にあります。ここから近いから
行きますか、やっぱり大切なものだったんでしょう。あの写真とっておいて、本当に良かったなぁ〜」

運転手の自宅まで行く「これですよこれ!」見せてもらうとテルコと一緒の写真。車の中で「その人奥さんですか?」
「...いや」そうだビクビクする必要はない。「ところで運転手さん、最近、那智大滝の滝壺の近くで白骨体が発見された
そうですね」「ええ、ひと月ほど前にね、身元不明らしいですね。近頃は、化学が発達して骨格や骨相からある程度復顔
出来るらしいですよ」復顔!?「我々の商売や旅館などは、復顔写真が回ってきますよ。こんな顔見たことないかってね」

な、何だと。そんな馬鹿な!「ちょっと止めてくれ!トイレだ」あの男は覚えている。テルコの写真を持っていたんだ。
外で拾った大きな石を持ち運転手を殴りつける。運転手がハンドル前に倒れ、警報音が鳴り響く。慌てて逃げだすが、
近くを通ったパトカーに「どうしました?止まりなさい」捕まり、警察署で「テルコ殺しがバレるのを恐れて運転手を
殴りつけたというわけか。それで、那智の滝のどこに埋めたんだ。お前は先月発見された白骨体が、テルコだと勝手に

勘違いしたが、あれは男のホトケだ。どうやら藪をつついて蛇を出したようだな、そして運転手は、今、息を引き取った
そうだ。お前は二人殺したことになる。お前もドジなことしたな」「刑事さん、家に電話させてください」「はい、
橘でございます」「私だ」「あら、あなた、二日も無断で家を空けて、どういうつもりなの、今、どこにいるのよ」
「今、急用が出来て、和歌山にいる。ところでまみはいるか?いたら電話に出してくれ」「まみ、パパからよ〜 

早くしなさい!」「もう、めんどくちゃいなぁ〜 もちもち」「まみ、まみ聞こえるか?パパだよ」「うん!パパいちゅ、
かえってくるの?パパきこえてるの?」「パパはね、... 遠いとこへ行くんだ。ずっと遠い外国に、...しばらくは帰って
こないんだ、ママの言うことを聞いて、いい子にしてるんだよ」「うん!おみやげかってきてね!じゃね、パパ」
受話器を持ったまま遠くに聞こえる娘の声 ー ママ、パパ、げんきだって −
0376Track No.774
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2020/11/06(金) 09:25:27.19
>>359
アトランティス、レムリア、ムーの
超古代文明はなぜ滅びたか、いいとこどり
というか答え、正しいものを追い求め
得るものを超巨大化し滅びたと思われる。
得るものがデカくなると失うものもデカくなっていく
その可能性がある。何事もバランスなのだ。
この世に存在するものすべてにおいてだ。
0377Track No.774
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2020/11/06(金) 09:28:19.19
カタカムナもひょっとしたらムー大陸の隠された遺産かもしれないね。それはわからないけどね。
0378Track No.774
垢版 |
2020/11/06(金) 09:38:41.86
最も身近にある株価のボードが全てを表しているかもね。上がり続ける株もなければ
下がり続ける株もない。上がり続けて高値圏に行けば行くほど、大暴落の危険が増し
ていく。そしていつか必ず大暴落は来るのだ。
0379Track No.774
垢版 |
2020/11/06(金) 09:42:03.66
この世には必ず、その辺にヒントは隠されている。生きるヒントが。
だたそこに気付くか気づかないかだ。
0380Track No.774
垢版 |
2020/11/06(金) 10:47:59.80
この世界は人間の価値観、善悪も含めた、何らかの原因、要因があって、
結果として現れる世界とも言える。それが因果応報。それも重ね合わせの
相反する世界で一つの世界と捉えると理解しやすくなってくる。
0381Track No.774
垢版 |
2020/11/06(金) 12:23:20.19
マーケッティングはなぜ女性をターゲットにするのか?簡単に言えば売りやすいから。
単純明快で理想的で方向性を決め、分かりやすい言葉を並べれば売れるのだ。
女性に怒られるのを承知であえて言うマーケッティング理論の原型はゲッペルス。

女性心理と大衆操作を研究していたゲッペルス。大衆は実に女性的であるという。現在の
宣伝広告分野はゲッペルスの理論に基づいたものである。巷で爆発的に売れているものは
皆この理論にのっとっているのだ。中島みゆきは巷のマーケッティング理論に基づいたもの
ではないから爆発的売れ方はしない。売ることが第一目的ではなく、一人でも多くの人が
聴いてくれればいいから始まった心に寄り添うものでいいと思っているんだろうね。
まあ、何でも売れればいいというものではないからね。
0382Track No.774
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2020/11/06(金) 13:26:39.13
男でも女でも個人的なものより大衆的になればなるほどは短絡的な思考、行動になりやすい。
0383Track No.774
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2020/11/06(金) 13:33:57.79
>>382
これが大衆と知識人
0384Track No.774
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2020/11/06(金) 15:20:41.18
僕は大衆と知識人という構図は好きではない。でもどうしてもそうなる。知識階級という言葉が好きではない。
ユーミンは好きそうだね。あの人は選民意識があるから。みゆきさんも、僕を含めたファンは弱者視線。決して
上から目線にはならないというか好きではない。
0385Track No.774
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2020/11/06(金) 15:29:56.23
>>384
ユーミンとみゆきさんの作品の違いは、この辺の意識の差だったりするんじゃないかと勝手に
思っている。本人の発言もあるだろうが、いくら隠しても隠し切れないものが見えてくるのだ。
0386Track No.774
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2020/11/06(金) 15:54:38.56
大衆は明快な答え、正しいと思わせるものを求める傾向がある。
だから非常に分かりやすく単純明快な答え、正しさを提示しないと
人は動かないのだ。これを熟知していたのがゲッペルス。
でも現実はそう単純明快な世界ではないから困ることが色々出で来るわけ。
0387Track No.774
垢版 |
2020/11/06(金) 16:28:17.92
本当の教養とは学歴などの肩書、社会的地位では測れない、苦い経験や色んな経験から
得られるもの、それによって知り得たもの、生きること自体が常に学びだと思っている。
0388Track No.774
垢版 |
2020/11/07(土) 09:23:06.96
西には西の正しさがあるという 東には東の正しさがあるという

群衆、大衆などの人々は明快な答えのない世界で、指導者に答え正しさを求めてしまう。
これを何とかしない限り、常に正しさの争いが生まれる構造になる。
0389Track No.774
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2020/11/07(土) 11:33:01.95
「顔のない街の中で」

親しい叔父の危篤の電報が届いていた。僕は海辺の村に向かっていた。かって叔父は
僕の一族のホープ的存在だった。週に一度、一族が集まって早朝会議をする。昨年、
亡くなった祖父は最後まで僕の父が座っている今の席に、叔父さんを座らせたがっていた。
あの頃の叔父は本当に厳しかった。今の姿からは想像も出来ない情熱的な人だった。

「なんだ浩一!この成績は?お前が社会に出る時は英字新聞ぐらい読めなきゃビジネスが
出来なくなっているんだ!!国際化社会、情報化社会の波は、もうそこまで来ているんだぞ!
お前は、俺達が世界中を相手に血と汗と涙で勝ち取ってきた北条一族の財産を食い潰すつもりか!」
「叔父さん!金が全てではないと思う!僕は英語や経済なんか興味ないんだ!小説や詩を読んだり

音楽を聴いたりすることが性分に合ってるんだ!」「馬鹿者!!」と殴られる。「そんなこと
言ってられるのは、今のうちだけだ!金が全てだ!好き嫌いじゃなく、そういう時代なんだ!」
叔父の世界経済に対する洞察力、動向予測は確かに凄いものがあった。海外に出向いていた、
そんな叔父が変わったのは、アフリカに行くようになってからだ。叔父の入院する病院に着く。

医師から癌が末期で全身に転移している事を聞く。叔父の病室に行く。叔父は「よく来たな。
もう駄目なのか...」「いえ、そんなこと...」「言わんでも分かっておる。俺は後どのぐらいだ」
「叔父様、一つ聞きたいことがあるんです、アフリカで何があったんですか?」「...石油の埋蔵量が
あと三十年分しかないなんて嘘は俺は見抜いていた。石油パニックなんて、でっち上げられたものだ

次に多国籍企業が作り出すパニックは鉱物だと思っていた俺はアフリカに視察に行った。工場誘致の
仕事もあった」「はい、知っています。年に何回か行かれていたことも知っています」「サバンナで
子供に会った。俺の子供に会った」「え!」「数年前に訪れた時、ロッジで働いていたメイドとの間に
出来た俺の子供だ。確かに、あの頃は俺も有頂天だった。やることなすこと俺の予測通りにうまくいって

いた。俺はアフリカという未開の土地に文明の光を当てようと努力した。飢えと病気に苦しむこの土地に
豊かさをもたらそうとした。物質的に豊かになることが彼らの幸せだと考えていた。そもそもその考えが
間違っていたのだ。実に短絡的な考えだった。俺たちは先進国の傲慢さからくる豊かさの押し売りをして
いるに過ぎなかったのだ。開発という名の侵略を、そんな折、俺はロッジで働いていたメイドと深い仲に

なった。数年後、再び訪れた時、その女が亡くなったことを知る。死因はお産だった。その時生まれたのが
俺の息子だ。子供は生きていた。アフリカの大地に根づいたようにしっかり立っていた。俺は日本に行こうと
誘った。お前には俺の血が流れている。日本は飢えも病気もない豊かな生活が待っているぞと伝えた。
その子は「僕は嫌だ!この土地で生まれたんだから、ここで生きていく」と、それから俺は日本に帰り

この浜で暮らし始めた。日本人は国際的になったと言っても、まだまだ他の国とのかかわりあった歴史が浅い
だけに、外国人との付き合い方が下手なんだ。世界の国々で価値の物差しはぞれぞれ違うことを知った時、
俺は今までの自分を恥じた。金が全ての時代に、俺はマネーゲームから降りた。浩一、俺の家に帰ったら
俺の机の一番下の引き出しを開けてみろ。この十年間の経済動向をまとめ上げた資料が入っている。それを

お前にやる。うまく使っていけ。これからの北条家を背負っていくのはお前しかいない。もう一度海がみられる
のかなぁ〜」その一週間後、叔父はこの世を去った。もう一度海を見ることもなく、胸の内を思いきり吐き
出して55歳という短い生涯を終えた。
0390Track No.774
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2020/11/08(日) 13:34:23.67
「わかれうた」

「めぐも失恋したことあるから、たまに聴いて自分を慰めているの」
「カタルシスだね。心が深く傷ついたりした時は、無理に明るくふるまっても
中々心の傷は癒されないよね。辛いよね。無理に明るくふるまえばふるまうほど

自分が惨めになるだけだよね。辛いね。それは逃げなんだよね。逃げてばかりだと、
ふとした時、また辛くなるよね。それだけ失った喪失感は計り知れないよね。
そんな中途半端なものにしておくより、とことんまで自分と向き合ってみるのも必要だね、

要するにとことこまで落ち込んでみると、這い上がれるんだよね。心のリバウンド。
跳ね上がるという意味なんだけど。そういう弾みが切っ掛けになり、心の整理がつき、
生まれ変わることが出来るよね。中々女性は自分で問題解決が出来ないから、
泣くだけ泣いて心をスッキリさせることが大切だね」「うん!良く分かるわ」
「そういう心のケジメをつけることって大切なんだ」

「でも、めぐは道に倒れて誰かの名を呼び続けたことって、ないなぁ〜」
「そうだね、中々そんな人はいないよね。でも、実際そういう経験すると
心は強くなりそうだね。でも、これが目的地や人生において何かの目標に

向かってる途中や一生懸命頑張っても中々結果が出ず、悔しい思いしたことを
意味するなら分かる?」「うん、それなら、めぐでもわかるわ。めぐも
色々目標立てたりして頑張るんだけど、いつも途中で投げ出したりして

挫折するわ」「ここで歌われている途に倒れてとはそういう事なんだ。
一見単なる失恋の唄にしか聞こえないけど、実は人生の含蓄が隠されているんだ」
0391Track No.774
垢版 |
2020/11/08(日) 13:42:53.23
人生において何かの目標や目的に向かって頑張っている途中で、
誰かを頼りにしたことってないですか、
0392Track No.774
垢版 |
2020/11/08(日) 13:46:08.04
人生において誰でも挫折した時、誰かを頼りにすることってないですか?
0393Track No.774
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2020/11/08(日) 16:16:47.23
人生、生きていれば、ちょっとしたことで挫けたり、誰かに八つ当たりしたくなる
ことってあるけど、そんな色んな挫折があると思う、そこから学ぶことって多いんだよね。
それらは生きるための術、学びだと思えるようになれればいいね(^_-)-☆
0394Track No.774
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2020/11/08(日) 16:34:28.06
>>390
上から7行目「要するにとことんまで・・・」に修正
0395Track No.774
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2020/11/09(月) 14:44:16.15
「時代」

私は父が嫌いです。最低の人間だと思っています。この人を見ていると、いつも母の
事を思い出してしまうんです。私は良く母に連れられて多摩川の土手をよく歩きました。
幼かった私は事情は良く分からなかったけど、母の悲しみは伝わりました。浮気はするわ
家にお金を入れないわ、好き勝手な生き方をしていた父が許せなかった。とうとう父を

兄から預かっちゃった。仕事帰り付き合っている彼と食事。「もう十三年務めたし、うちみ
たいな信用金庫でさえ、今はオンラインでしょ。私が入った時みたいに、ソロバンや簿記が、
一級なんて言うのは、何の価値もなくなってしまって余計ものなのよ私なんて」「だったら、
僕と結婚しようよ。僕には君が必要だ」「五年も付き合っているんだもの、あなたと結婚する
意志はあるわ。でも、何だか踏み切れないの。夫婦とか家族とか母になることが、やっぱり

怖い気がするの」私がこの年まで結婚しなかった原因に、もしかしたら父の存在があったの
かもしれない。「そろそろ帰るわ、時間だもの」マンションに帰ると管理人さんと住人の
ママさん方達が「冗談じゃないわよ。全く、だからさ、管理人さんから言ってよ」「あ、若林さん、
お宅のお父さん何とかなりませんかね」「え!?」ママさんが「お宅のお父様、このマンションの

子供たちつかまえては、行儀が悪いだの、挨拶が出来ていないの、やたらお説教をするんですのよ。
お説教だけならいいんですけど、ほっぺつねられて、すっかり怯えてしまって」「うちの子も言葉
使いがなってないって頭を叩かれたと言うんです」「どうもすみません、申し訳ございません」
「父さん!どういうつもりよ!!近所の子供達に説教する資格が、お父さんのどこにあるのよ!!」

「なんだそんなことか、どうせ自分達の躾の悪さを棚に上げてワシが怒ったことばかり責めとるだろ。
全く、親がそんな調子だから子供が駄目になる」「父さん!なぜ私が商業高校へ行ったか分かる!?」
「なんだ、突然」「家に大学行くお金がないと思ったから、卒業してすぐ就職に有利な商業高校へ
入ったのよ。家はいつも貧乏だったでしょ。何故、貧乏だったかは、父さんが一番よく知っているわよね」

「...」「父さんが家にお金を一銭も入れないどころか、母さんの働いたお金まで持ち出して、他に女を
作って遊びまわっていたからよ!!母さんや私達を泣かせて、あなたは好き勝手に生きて来て、そのあなたが、
どうして、親の躾がなってないなんて言えるわけよ!!」兄夫婦から預かった父を引き取ってもらおうと
兄夫婦の家に行く。「ふざけんなよ!!」という怒鳴り声が聞こえる。「自分の息子は馬鹿だから、どの会社

にも受からず、家で惨めたらしくしてますって言ったのかよ!」「お父さんが、そんなこと言ってないわ!
息子の体の調子が良くないと言っただけよ」暴れる息子を必死で兄夫婦が必至で止めていた。「そんなわけねーだろ!」
「俺が遊ぶ金をサラ金から借りたこと話したんだろ!」ものすごい勢いで暴れている。息子の家庭内暴力だ。
父が私の手を掴み「危ないから、ほっときなさい。ああなると見境がつかん。いいからお前は帰りなさい」

「お兄さんの家庭がどうしてこんなことに?」「当たり前のことだ。子供を甘やかしたことと、子供は、親を見て育つ。
特に男の子は、甘やかしてはならん」帰りの電車の中「ママーっ!きついよ!」と子供が。隣に座っていた父が
「こらっ!きつかったら立っていなさい。君は後から乗ったんだから、それぐらいのことはわかるだろ」その子が
「どけよ!じじい!」と小さな足で父を蹴飛ばす。「こらっ!まだ分らんか!」と父が、その子の頭を小突くと

泣き出した。その子の母親が「何すんのよ!」「子供が可哀そうです。どんな立派な教育を受けさせようと、
この子はダメな人間になる。甘やかすことと、愛情は別です。はき違えていませんか?」この人は父として自分の
人生を取り戻そうとしているのではないだろうかと、ふと、思った。母や子供を愛して生きてこなかったことを
後悔しているのだと思った。父親としての役割をしてこなかった自分に対して怒っているのだと思った。

人に偉そうなこと言えるような完璧な人間なんていない。こうやって生きていることが、生きるための術であり
学びなんだいう事に気付いた。人生、生きている間、常に学びなんだと。生きることすべてが学びなんだと...




 
0396Track No.774
垢版 |
2020/11/10(火) 20:33:50.88
「背広の下のロックンロール」

あなたは何によって人を評価しますか?美しさですか、職業ですか、血筋ですか、
貴方には優しい言葉をかけてくれる人がいますか?「あ!、あれっ」といけない電車を
降り間違えちゃった!うん、もう、電車が行っちゃった。何やってん私ときたら...

女性誌「女の自立」に夢中になりすぎて間違えちゃった。駅員に「すみません、
次の下りは何時ですか?」「30分後です。それが終電になりますので乗り遅れないでください」
「はい!」プラットホームで女性誌の続きを見ていると、背中合わせにドン!と中年の

酔っ払いのサラリーマンが腰かけた。ヒックヒック、頭来るな、ベタついて乱れた髪、首が
締まらなくなったワイシャッ、二重結びのネクタイ。多分、ツータックのズボンなんか
一本も持っていないに違いないと思っていたら、ゲーッゲーッと吐いてる。もう最低。

次の日の休みの日、同僚が入院している病院に行く。「そうして最後にゲーッっ吐いてるのよ。
あんな男と一緒にいる女房って、どんな気持ちで生活してるんだろうね。きっと海外旅行なんて
新婚旅行の時だけよ。それも多分、ハワイ」「ごめんね恭子、私の仕事まで押し付けられて
疲れてない。そんな途中の駅で突然降りちゃったなんて」「そんなこと気にしないで、

早く良くなってよ。そろそろ冬のボーナスよ。冬休みの海外旅行のプラン立てなきゃね。
これどうかな」「カナダでスキーかあ、私たちの旅行も来るとこまで来たって感じね」
「六年前、セブ島、スキューバダイビングーツアーから始まってアメリカ、ヨーロッパに、
今年のオーストラリア...よく回ったわよね」「そうねぇ、私達、貯金ないの当たり前ね」

「そうね、ハハハ」「オホホホ」「じゃあ、また来週来るねバーイ」翌日会社に行くと、
入院している彼女に代わり新人が配置転換になっていた。知らなかった。一流企業の社員て
何があっても保証されると思ってたけど、うちの会社3か月入院すると、どんな配置転換
されても文句言えないんだ。それに半年以上になると給料までカットされるなんて初めて知った。

同僚の男性社員に言うと「そんなことも知らないの?」「知ってた?」「当たり前だろ、
こちらは君らと違って、家族と住宅ローンがある。そんなノー天気で生きてない」
そっか、入院している川島さんが駄目なら、川島さんの代わりに入ったこの子と一緒に

行ってもいいもん。「あなた、海外旅行行くでしょ。当然よね」「行きませんよ」
「あら、どうして?」「だってOLの団体ツアーなんて、農協のお上りさんと全く同じですから
要するに、旅行会社と航空会社のカモでしょ」「え、でも、素敵よ。海外旅行って

一生の思い出になるわ」「自分の人生ですから、自分の思い出は自分で演出します」
「そ、そんなこと言ったって、中々一人じゃ」「ガールズバントやってるんです。他の会社の
OL達と仕事終わると毎日歌ってるんです」「あなた歌手になりたいわけ?」「いいえ、
好きだからやってるんです。それだけですよ」仕事か終わり更衣室で着替えていると

「アハハ、それおかしいでしょ」「でしょ、もう典型的な思い出作り症候群よ。
いきなり海外旅行って素敵よ、一生の思い出になるわだってさ、ワハハハ」「プーッ」
「うちの課にもいるわよ。いう事全て例の女性誌「女の自立」の通りに生きているの」
「うちなんか、あの手の雑誌に出てくる店でしか食事しないのが」「全て他人に決めて

もらって喜んでるんだもの」「流行を人に決めてもらって、もう電車の行き帰りに必死で
目を皿のようにして読んでるんじゃないのアハハハ」「キャハハハ」私がすぐ裏の
ロッカーにいるとも知らずに。彼女らが帰った後、私もロッカーを後にする。そして
帰りの駅のプラットホームの椅子に腰かける。ドン!とまた例のくたびれたサラリーマンの姿が

今日も酔っぱらっている。べとついた乱れた髪、首が締まらなくなったワイシャツ、
二重結びのネクタイ。そしてバーゲンで買った替えズボン付きの背広。
家族の為に生きてるんだなぁ〜 海外旅行になんか行かなくたって家族の思い出が
いっぱい詰まっているんだろうなぁ〜 生き方って形、スタイルじゃないのね。
0397Track No.774
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2020/11/11(水) 11:12:47.83
コロンブスの卵みたいな視点で問いかけてみた
マーケッティングが社会に浸透している以上、ロバを売りに行く親子という寓話のように
振り回されて生きるのも、自分で何かを見つけて生きるのも自由。問題はその先にある。
あくまでも参考程度でいいと思う
0398Track No.774
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2020/11/11(水) 15:18:33.29
「愛から遠く離れて」

お疲れさん、みんな休んでいいわよ 「あっ、お客さん。お茶でしたら電話で言ってくだされば」
「いや、お茶はいらない。君が昨日、私に言ったことを確かめに来たんだ。一晩、2万円で客と
付き合うと言った事、あれは、本当なのかね」「は、はい」「今晩私の部屋に来てくれるかね」
やはり気づいていない、もし、人生に過去と言うものがなかったら、私はまた違った生き方をして

いたに違いない。私かとった初めての客。部屋に戻ると「あ、おかみさん」「あんただけには、
してほしくなかったよ。あんな事」「「すみません」「謝ることはないさ、案外、私は心の中じゃ、
喜んでるのかもしれないよ。あんたが客を取ってくれたら、この辺の男達も、うちに泊まりだすよ」
「やっぱりあの人を客には出来ませんでした」「!?せっちゃん、もしかして、あの客、ここに来る前、

あんたの...」「ええ、三日間も泊まっていながら、私の顔さえ忘れていました。この十年間、私はあの人を
忘れる為だけに、此処で、生きて来て、バカみたい」「じゃ、なぜ、そんな男と寝たんだい。何故、そんな
馬鹿なことを」「抱かれながら、お前が私を忘れたように、私もお前の事なんか忘れてるぞって、ただの客だと、
心の中で笑ってやろうと思ったんです」「それで笑えたの?」「何なんでしょうね、男と女って、うっ...

何なんでしょう、一体...」私が外村を 知ったのは、もう十年も前の事。仕事が終わって通っていた定時制の
高校の英語の講師だった彼のアパートで。「先生、まだ気にしているんでしょ。気にしないでください、
私が勝手にここに来ているんですから」後悔はしてなかったし嬉しかった。その時、大家さんがドアを叩く。
「女の方から電話が」「今行きます、君は帰った方がいい」「はい」もう来ちゃいけないんだ。机の上にあった時計。

「先生、これ、頂けませんか?」「そんなおもちゃの時計、いいよ。いずれちゃんとした時計買おうと思っているから。
でも、どうしたんだい。急にそんなもの欲しがって?」「さようなら」と私は駆け出して行った。しばらくして
先生のアパートの外から明かりのついた部屋でカーテン越しに男女が抱き合っている姿影を見る。
後悔はしていなかった、ただこの街を離れたかった。でも戻る事なんてなかった。そんな回想をしていると、

「お客さんがお帰りだよ」とおかみさんの声。「こちらに来る機会がありましたら、ぜひ寄らせていただきます」
「ありがとうございます。帰りは真っ直ぐお帰りですか?」「いえ、ちょっと船で花崎まで行って、列車に乗り換える
つもりです」「そうですか」おかみさんとのやり取りを聞いていた私は「では、船着き場までお送りしますわ」
船着き場まで歩いている途中、「どこかで君と会ったことはなかったかな?」「いえ...」「そう」しばらくして船着き場に着く。

「あの、お客様、時計をお忘れじゃありませんか?」「いや、元々、僕は時計をしないんだ」「そうですか」
「昔は貧乏でね、時計も買えない時期があった。あの頃の時間を忘れないようにと思って、時計はしない事にしてる。そう言えば
おもちゃみたいな時計をしていた時期もあったな。ハハハ」荷物を渡す時、私がしている時計を見て「!! も、もしかして、
き、君は」タンタンタンタンと船着き場から船が出ていく...... タンタンタンタンタン 見送った後、もし、人生に過去というものが
なかったら... − 時計を海に捨てる − 過去を引きづって生きてきた時間 ー 私はようやく過去の時間を捨てられる ー
0399Track No.774
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2020/11/12(木) 13:04:29.20
「翼を上げて」

新型コロナウイルスの感染拡大で、最も大きな打撃を受けている業界の一つが
航空業界だ。国際航空運送(IATA)は、今年、世界の航空業界の売り上げの50%に
あたる約44兆9000億円が目減りする見通しを発表した。それに伴い、旅行業界も

インバウンドの需要が顕著に高まっていた矢先に、新型コロナウイルスの世界的感染
拡大によって、旅行が極めて非現実的なものと化している。コロナ渦によって最も大打撃を
受けている二つの業界の取材をしてきた。旅行業界に今回のコロナ騒動はまさしく超ド級の
ショックをもたらした。仮に観光客の受け入れを再開したところで、訪れる側が二の足を踏む

可能性も高い。実際の所、受け入れ再開に積極的な国々でも旅行者の目立った回帰は観測され
ていない。特に、数か国を巡るクルーズ船ツアーなどはクラスター感染が世界的話題を集め
客足が戻ってくるまではかなりの時間を要しそうだ。クラスター感染はクルーズ船だけの問題で
はない。そしてこれらの事は航空業界にも言え、この航空業界、旅行業界は過去に何度ともなく危機的状況を迎え、それを乗り

超えてきた。古くは1970年代のオイルショック、9.11テロ事件、SARS、リーマンショック
などが挙げられ、その直後には旅行業界も不振に陥ったがやがて回復した。旅はその目的は
さまざまであるにせよ、太古の昔から切って切り離せないのである。いずれ日はまた昇る。
[大変な時期ですが乗ってくれてありがとう]3/4、乗客に向け某社の従業員がメッセージボード

掲げて手を振る写真がTwitterなどで話題になったという。取材を終え帰社。マスコミ業界といっても
テレビ、雑誌、新聞などそれぞれ違う。だから一概に言えない。前の仕事の上司が業界人のイメージ
通りの人で、一体いつ寝ているんだというぐらい、いつも会社にいる。ある日、その上司に
ランチに誘われた。もう一人のデザイナーと「じゃあ、乗って」と言われて、気付くと三人車の中。

どこへ行くのかと思えば、そのままビューンとお台場。そこでのほほんとランチ。その上司曰く、
「こういう仕事している人は、色んなものを見なくちゃいけない」確かにそうなんですけどね。
その後、次の取材先のロケハンをして一応仕事もして帰ってきた。とにかくこの人といると飽きない。

いざという時は本当に頼りになる。この人がいなかったら辞めていたかもしれない。「この割りの合わない
給料と労働時間を考えたらな、辞めない方がおかしいぜ。周りを見回せば、楽しそうな仕事が
一杯あるしな」と言いながら、何度もやめようと思ったが − 今日も一生懸命生きている ー
0400Track No.774
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2020/11/12(木) 21:00:12.01
コロナ渦で多大なる被害にあっているのは別に航空業界や旅行業界だけでなく飲食業や
企業が多大なる被害にあっているが、飲食業はそれでも幾分か客も来るが、航空業界は
数か月間完全ストップした。その間のジャンボ機の支払いも巨額だ。人件費や固定費も
莫大だ。この状態がもう一年以上続けばJAL、ANAは高い確率で倒産する可能性は高い。

こういった企業は銀行ではなく国が持続給付金の上限額を撤廃し低金利で持続するために
必要な額を融資するのが望ましいと思う。早くやらないと航空会社の負債が重なる。
コロナ後の経済は航空会社がまともな状況にないと物流ネットワークが途切れ、経済の
回復は遅れる。経済は回さなければならない。航空会社は需要があっても各種資格の申請、

許可、人員の要請、供給を満たすまでに年単位の時間が掛る。航空会社は儲かる仕事ばかり
して来たわけではない。例えば需要がない路線でも公共交通機関として移動手段を残すため
赤字路線も維持している。今飛ばしている国際線は利益よりも本国帰国邦人の輸送、緊急を
伴う人の移動、留学生の移動手段確保などの要求に応えるべく安全確保しながら路線を維持

している。航空業界のみならずあらゆる業界がコロナ渦の甚大な被害を受けている中、
特定の業種が、どうのこうのという問題も確かにあるが、採算の取れない地方間路線を
公共交通機関の観点から維持し続けている以上、航空業界への支援は必要と思われる。
0401Track No.774
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2020/11/13(金) 22:10:52.86
「I Love You , 答えてくれ」

昭和55年、私は大学を出て某証券会社に入社したばかりだった。その男が来るとすぐわかった。
あの匂いだ。その男に会うまで私は葉巻と言うものを外国の映画やテレビでしか知らなかった。
葉巻からたちのぼる煙のこの不思議な匂いは蠱惑的ですらあった。毎日10時頃に訪れ、午後の
取引の様子を伺い1時半頃に帰っていた。その男に私は興味を持って見ていた。翌日になり、

出社すると「お前は、今日でクビだ」と言われた。支店長の隣にあの葉巻の男の秘書の女性が
立っていた。「社長、お連れしました」「やあ、君は優秀らしいね。どうかね、ちょっと話でも」
何故、俺なんかに興味を..... 彼の会社に入り、私はすぐに留学させられ、戻ると近江の秘書として
ほぼ24時間つききりで近江と生活を共にした。近江は主に貿易の仕事をしていた。そこで得た資金で

為替や株を運用し膨らませていた。私と出会った頃は既に充分な資金を得ており株の運用資金で
賄っていた。仕事の仕方や私生活、食事のマナーから物事全てに対する考え方に至るまで厳しく徹底的に
敲き込まれた。そんな近江が運転を誤り崖から落ちて亡くなった。近江の死は日ごろ彼が求めていた
ダンディズムからはあまりにも程遠い物だった。「いいか、女を抱くのは構わんが!おもちゃだ!

決して愛情と言うものを持つな!と君を抱けと近江に言われて、少なくともあの時の俺は君に対して
近江よりも愛情を抱いていた。だから君を抱かなかった。あの時の君の香りは、近江と初めて会った時、
隣に秘書としていた時の記憶として残っている」「あの事故から、ちょうど5年が経ちました。私は
未だに社長は自殺と信じています」「何故、そんなことをする必要が...」「あの人は、自分のダンディズムを

永久に残すため、あなたに投影したの、決して衰えず、老いのない自分の姿をあなたに重ね、あなたに託して
死んでいったのよ。近江と共にあなたを証券会社で初めて見た時、[あいつは物になる。俺はあいつに賭ける。
あいつは俺の後釜になれる。俺の目に狂いがなければな]と言っていたのよ。これでようやく私も辞められるわ。
永い間ありがとう」と近江と長く付き添った水野が去っていく。俺は、近江との最初の出会いから、大きな

間違いをしていたんだ。俺は近江を見ていたんじゃなく、いつも近江の傍に立っていた水野、君を見ていたんだ。
証券会社にいた頃、午前10時の蠱惑的な葉巻の香りではなく、水野、君の香りだったんだ。そう思ったら、
居てもたってもいられず、「水野!」水野、待ってくれ!行かないでくれと君の後を追った。俺が近江より
君を愛していたんだ。君を愛していた証拠がある。近江から君を抱けと言われた時、近江より愛していた君を

抱けなかった。あの時の君の香りがそのまま残っている。午前10 時のあの時の香りだ。俺は勘違いしていたんだ。
走りに走って、暫くして駅前の人通りが多い中で水野を見つける。「水野!」と後ろから抱く。それを見た通行人が
「あら、まっ!」「どうしたんだ!」と周りを取り囲んでみている中、「行かないでくれ、好きだ。答えてくれ」
「恥ずかしいわ、周りの人が見てますよ。私をいくつだと思っているんですか...」と水野の瞳から頬に涙が流れる...
0402Track No.774
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2020/11/14(土) 03:22:03.08
ローリング
0403Track No.774
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2020/11/14(土) 14:04:30.79
>>400
コロナ禍〇 ころなかの[か] 渦× 禍〇
0404Track No.774
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2020/11/15(日) 12:01:30.36
「シュガー」

暗闇をスポットライトが切り裂く。鮮やかなショッピングピンク色の強い光の刺激に、
二、三度、瞬いて目を開くと、舞台の中央に薄いパープルのスーツ゛身を包んだスタイルの
いい女性が正面に半身を向け腕組みして立っていた。ブルネットの髪はアップ、軽快な
ポップスナンバーが流れ始めると、エナメルのパンプスのを履いた右足でリズムを取り、

全身に行き渡らせところでステップを踏んでいく。スカートから伸びた長い脚が躍動する。
腰が揺れると長い両腕が水平に広がる。目元涼しいシャープフェイスでこちらを向いて、
純白のブラウスの前をパッと両手てではだければ、ゴールドに縁どられた深紅のコスチューム。
激しくフラッシュするライトに、エナメル調の胸元が光り輝きはだける、観る者に強烈な

インパクトを与える舞台は暗転。次に灯が燈った時の彼女の姿を想像しながら視界を塞がれた
観客が痺れを切らす寸前、燦然と輝く光を受けて羽飾りを付け登場したのは、深紅のチューブ
トップバンドゥビキニ姿の女性。足元はパンプスと同じ深紅のピンヒールブーツ。すっと
両足を開き、腰に両手を当てるポージング。曲がもの哀しい調子に変わり、クライマックスを迎えると

ゆっくり曲調に合わせピンポイントのライトの怪しい光の中、深紅のピンヒールブーツを脱ぎ捨て、
深紅のチューブトップバンドゥビキニの上からゆっくり曲調にあわせ脱いでゆく。
かぶりつきの客が息をのむ瞬間だ。最後の深紅のバンドゥビキニショーツに手がかかり両足を
バタつかせて、ゆっくり剥ぎ取られるように脱ぎ捨てられた下半身が露になる。静かなピアノバラードに

変化する。ヒロインが顔を上げ吊るされたロープを手に取り自らの裸身の上を滑らせる。
黄金のロープが生き物のよう這い回り、盆を転げまわる彼女の体に巻き付く。ロープに足裏を掛けた
長い右足が宙に伸びる。お決まりのポージングに沸き立つ拍手。スポットライトを浴び透き通るような
白く輝く脚に投げ縄のようにロープが絡みつき滑り落ちる。大きな拍手に満足したかのように立ち上がった

裸のヒロインは優雅にラストポージング。盛んな拍手に送られ舞台を照らす灯りが消えた。
1館、また1館と劇場が閉館し、風前の灯火のストリップ業界。それでもこの世界に生きようとして、
それを支える人たちがいる。20代の若手から、この道30年というベテランまで幅広い年齢層の踊り子たち。

それを舞台で支える男達。そして熱心に劇場に足を運ぶサポーターごとき客たち。「この世界には
本当に色んな人がいます。それぞれの立場や事情は違うけど、話を聞いてドキッとすることが多いですね」
とある踊り子は言う。色んな人生模様がここにもある。みんな一生懸命生きているのだ。
0405Track No.774
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2020/11/15(日) 12:06:37.85
>>404
上から11行目
「足元は深紅のピンヒールブーツ」に修正
0406Track No.774
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2020/11/15(日) 12:50:07.32
>>404
追加として上から10行目 
登場したのは、透け透けのキャミソールランジェリー、
その下は深紅のチューブトップバンドウビキニ姿
0407Track No.774
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2020/11/15(日) 21:03:08.01
中島みゆきさんの作品を僕は男なので男目線になるのをご理解ください
0408Track No.774
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2020/11/15(日) 21:17:43.59
女性がみゆきさんの作品を描くとなると、また違ってくると思いますね
0409Track No.774
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2020/11/15(日) 23:46:09.47
恋人はサンタクロース症候群
0410Track No.774
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2020/11/15(日) 23:52:09.36
>>409
シンデレラコンプレックスだね
0411Track No.774
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2020/11/16(月) 00:03:24.98
ユーミンの歌が女性に支持されるのは男性に高い理想を追い求め続ける女性の潜在意識に
ある依存性の高い願望を刺激するからだよね。これをシンデレラコンプレックスという。
みゆきさんもユーミンと同じように様に歌にしていればもっと売れたかもしれないけど、
中島みゆきの個性は失われただろうね。何の魅力もない女性アーティストになっていたかもね。
0412Track No.774
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2020/11/16(月) 09:51:13.17
>>273
この「カーニヴァルだったね」の視点、眼差しに男なら多分ドキッとさせられる。
このように人間の業やこの不条理で理不尽な世界、社会の片隅で、ひっそりと
生きている弱者、報われないけど一生懸命生きている者たちへの強い眼差し問いかけ、
時には応援歌になっているところに魅力を感じる
0413Track No.774
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2020/11/16(月) 12:58:28.84
何故、中島みゆきはユーミンだけではないが、他の多くの女性アーティストと
同じ選択を選ばなかったんだろ シンデレラコンプレックスこれさえ選んでおけば
楽に売れる 何故楽な選択をしなかったのか
0414Track No.774
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2020/11/16(月) 13:09:12.39
ユーミンとみゆきさんの立ち位置も違う ユーミンはいつも常に優位な立ち位置、立場にいる
0415Track No.774
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2020/11/16(月) 16:52:46.27
「てんびん秤」

朝早くからチャイムが鳴った。「○○さんですか?」「はい!」というと「主人のことで
お話が...」と言うので「どうぞ」とマンションのオートロックを開ける。チャイムが鳴った
のでテレビドアホンを覗くとドアの前に品の良いご婦人が立っていた。ドアを開ける。

「あなたと主人の事、主人より聞きました。銀座のあなたの店で知り合い、親しくなった
との事。あなた方は男たちの一時の遊び相手。あなたと主人の事だって、それ以外の何物
でもありませんのよ。そんなこと解らないのですか?あなた方お化粧のお化けは、薄暗い

夜の明かりと、煙草の煙で澱んだ室内なくては誤魔化しのきかない毒々しいあだ花です。
それもごく短い間しか咲くことのできないあだ花です。男たちの一時の慰み者として、
チャホャされるけど、みんな腹の底では笑っていますよ。男だってみんなそれほどバカで

はありません。いくら無教養なあなたたち下等な女でも自分がほんの短い間しか咲かない
花なんだとよく知っていますよね。女の本能かしら、だからその間に何とかして財産のある
男を捕まえようとしているのでしょ。冗談じゃないわね。主人はマンションも持っているし、

財産もあるからって、ハイエナみたく言い寄ってくるのでしようけど、主人の財産の半分以上は
私のおかげで得たのですからね。誤解しない事ね。今度の問題で、おバカさんはあなた一人ね。
早く目を覚ますことですよ。あなたと私では女としての格が違うわね。主人もそのことはちゃんと

分かっていますよ。私はお嬢様育ちで世間知らずだったから、世の中にはあなたのような、
低級な性悪女もいるのだという事を初めて知りました。今度の事はいい勉強になったわ。
人間やっぱり育ちよね。あなたなんかと格が違うから、今更こんなこと言うのもバカバカしい

けど、私はあなたなんかには負けませんよ。主人は私と別れることはできないの。主人より
主人の財布が目当て何でしょうからね。本当にあきれた女ね。あなたって!」とドア強く
締め言いたいことすべて言って帰っていった。
0416Track No.774
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2020/11/17(火) 07:12:18.62
>>415
下から2行目「室内のドアを強く締め・・・」に修正
上から3行目「ドアを開け、「どうぞ」と部屋の中に入ってもらう。
「お飲み物は?」「何もいらないわ!」「何のことで...」と言いかけた途中で
開口一番「あなたと主人の事、・・・に修正
0417Track No.774
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2020/11/17(火) 07:35:18.22
>>416
もっとリアルにするなら
上から3行目「ドアを開け、「ここでは、なんですから、お部屋の中へ、どうぞと」と
部屋の中へ誘導する。「どうぞ腰かけてください。今、お飲み物を作りますね」
「何もいらないわ!」「何のことで...」と言いかけた途中で開口一番出た言葉が
「あなたと主人の事、・・・  に修正
0418Track No.774
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2020/11/17(火) 07:37:15.67
>>417
どうぞとの[と]を消す
0419Track No.774
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2020/11/17(火) 15:50:21.30
「群衆」

約束のカフェレストランで待つ。「こんにちはパパ!」「じゃあ、私これから
用があるから」「ああ」「ママ、これからデートよ」「ふん、また、新しい男でも
見つけたのか、いい年してみっともないと思わんのかね」「そういうことママの

前ではっきり言ったら」と娘に言われる。「何となくな、元夫婦といっても
向こうは売れっ子のヘアデザイナー、これだけの貧富の差がのつくと話しづらい。
ワハハ」「パパ、今度務めた会社の景気はどうなの?」「さあね、景気が

良かろうが悪かろうが俺には関係ないさ、どうせ嫌になったらやめるんだから。
ハハハ」「パパって、落ちこぼれの典型だね。ふふふ」頼んだものがやっと運ばれてきた。
「もっとゆっくり食べなよ。パパ」「今頃、食べ方を変えられないさ。家庭の教育って
いうやつさ、文句言うなら死んだバアちゃんに言ってくれ」「あのさ、私、こんなこと

パパに言いずらいんだけどね、もう、この一週間に一度のデート辞めたいんだよな」
「...どうして」「どうしてって、元々はママが私をちゃんと育ててるかどうか確かめる
ための条件だったわけでしよ。離婚する時の」「あぁ、」「私も、もう中学生だしさ。

今頃ちゃんと育っているも何もないと思うだよね。それに、ママにしても、私にしても、
日曜日の午後を毎週こうやって拘束されるの、うっとうしいしさ」「......ママにそう言えと
言われたのか?」「ううん、私の正直な気持ち。自分の意志で、パパに話しているの」

「そうか... なるほどな、確かに、お前はもう大人だ。そうやって自分の意志で何でも
決められるほど、ちゃんと育った。ハハハ わかった、これで、最後にしょう」
「... ごめんね、パパ」一週間に一度娘と会う時間が無くなった。娘の成長を感じたと

同時に寂しさを感じる。娘と別れ しばらく歩いて公園の背もたれのあるベンチに
ドカッと腰を下ろす。ベンチに座り公園で子供たちが遊ぶ姿を眺めている。
子供たちが遊んでいる光景はまるで過去の娘と遊んでいた頃を見ているかのような時間になる。

ブランコを見ると。あの頃の娘と乗ったブランコを思い出す。柔らかな風が心地よい。
頭上の樹々の緑を見上げる。まだ紅葉には早い季節。心地よい風が吹くと樹々がざわめき、
カサカサッと乾いた音を立てていく。さっきから隣りの席に座った見知らぬおじさんが
煙草をふかし、こちらにも漂ってきていい香りがする。この小さな公園から見る街の
景色を見ている
0420Track No.774
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2020/11/17(火) 22:13:54.81
「横恋慕」

私はキーを受け取ると、エレベーターで上がった。キーの番号を確かめ、
エレベーターを降りたわきの案内板で、部屋の見当をつける。西大久保辺に
集まっているラブホテルは、色々と工夫してある。大きなベットを備えた

部屋に入り、備え付けてあるテレビのスイッチを入れた。NHKは7時からの
ニュースを放映していた。椅子で一息ついてから、浴室のお湯をバスタブに
入れ始めた。部屋のドアをノックして彼が入ってきたのは、テレビのニュースが

終わってすぐで、バスタブには、まだ半分しかお湯がたまっていなかった。
「時間は正確ね」と背広を脱いだ彼に、ポットのお湯で紙パックのお茶を入れながら、
私は上目遣いで笑いかけた。「打ち合わせをすっぽかして来たからね。あとで

会社に電話しなければな」彼は色の薄いお茶をすすりながら言った。「私の為だったら、
打ち合わせをすっぽかしてくれないんでしょ」「え、」「自分の事なら、大事な打ち合わせ
も、そうやってすっぽかすくせにさ」「何言ってるんだよ。ちゃんとこのホテルを

指定したじゃないか」「たまに抱いてやらないと、あとで困るからと思っているんじゃない」
「変に勘ぐるなよ」「でも、いいわ。今夜は私嬉しいのよ」「何が」「抱いてほしかったってこと」
「じゃいいじゃないか」彼は軽く笑っていった。「お風呂もう少しなんだけど、どうするの」

「俺は後で入る、君が先に入れよ」私は浴室に入り、浴室から出ると、彼は先にベットにいた。
「おいで」と言うからベットに入ろうとした瞬間、私の横に置いてある彼の携帯が鳴った。
彼に渡そうとしたら、彼が「出てくれ」と言うので出たら、女の人からだった。
0421Track No.774
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2020/11/17(火) 22:24:13.09
>>420
4行目の「NHKは夜の9時のニュースを放映していた」に修正
0422Track No.774
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2020/11/17(火) 22:30:38.37
>>421
「NHKニュースきょうの一日が終わった頃だった」に修正
0423Track No.774
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2020/11/17(火) 22:55:05.98
>>420
上から4行目「テレビはNHKニュースきょう一日を放映していた」に修正
上から6行目「彼が入ってきたのは、NHKニュースきょう一日が終わってすぐで、・・・」に修正
0424Track No.774
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2020/11/18(水) 15:07:28.32
「ヘッドライト・テールライト」

俺が窓の外を眺めていると、横田が立っていた。「なんだ、いつからいたんだ。気付かなかったよ」
「入社以来のライバルが、横に立っているのに気づかないようじゃお前も終わりだぞ。ワハハ」
「ああ、終わりだね」「どこに出向することになったんだ?」「静岡にある小さな自動車部品工場に

決まったよ。年収は今より30% 減だが、65歳まで働けるそうだ。そこで十五年、総務部長として、
頑張ることになった」「業界四位の大手商社の部長までいったお前が町工場の総務部長さんか。いや、
お前は確かフィリピン支店長までやってんだな。失敬した」「これが証拠の勲章だ」と左手をたくし上げて

見せる。「現地人を指揮して沼に落ちて蛇にやられた。支店長ったって現場監督だった。ワハハ」
「俺は名古屋のバルブ専門会社の業務部長だ。年収は20%減だが、定年は60歳、どうも俺とお前は、
最後まで勝ち負けがはっきりしない競争を続けてしまったようだな。ハハハハ」「俺の勝ちさ、この

勲章の分だけ俺の勝ちだ」「馬鹿、そんな勲章がなんだ。俺だって、此処に傷ぐらいある。全部で六針も
縫ったんだぞ」ネクタイをほどいて、ワイシャツの襟を広げて見せる。「あれ、なんだその傷は?
お前一度もそと(海外)へ出なかったんじゃないのか?」「出なかった出なかった分、仕事仕事で、

家を空けていた。息子にやられたんだ。[お前なんか父親じゃない]ってな。これも勲章だろ」「ああ、
間違いなく立派な勲章だ、認めるよ。しかし息子に憎まれるだけいいじゃないか」俺達は三十年近い間、
同じ会社でお互いがライバルだった。「俺は、お前と、こんなに気を張らず、話が出来るなんて初めてだ」

「俺もだよ」会社も家族も世間の事も全く忘れて温泉でも浸かりに行こうじゃないかという話が
まとまったのは、それから一か月後だった。
0425Track No.774
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2020/11/18(水) 18:23:36.06
心理学の岩佐和典に注意! 卑劣男
0426Track No.774
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2020/11/18(水) 20:41:00.08
>>425
女の方と思われますが、何か、その方に酷い目にあったのですか?
ここに書き込むのは構いませんが...
0427Track No.774
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2020/11/19(木) 16:28:15.67
「あばよ」

しばらく姿を見せなかった尚子が突然、訪ねてきた。ショートケーキが入った
紙の小箱を持っていた。尚子は私の部屋におしゃべりに来る時は、たいてい
駅前のケーキ屋さんでケーキを買ってくる。

紅茶を入れ、しばらく他愛のないおしゃべりをしたのだが、なぜか、尚子の
様子がおかしい。彼女はひどくおしゃべりな女で、たいていは一方的にしゃべくり
まくり一人で笑い転げたりして大騒ぎする。それが今日は何故か、いつもと違った。

いつもの元気がない。私は「どうしたの? 元気ないみたいね」と思わず言った。
「うん...... 」と、彼女は、何か辛そうに、煮え切らない返事をした。
「わかるぅ?」と彼女は甘えたような声を出す。
「わかるわよ」と私は答える。大体は想像がつくのだ。

「でもさぁ、私も落ち込んでいるけど、あんたも元気ないじゃん」といきなり彼女から
発した言葉にギクッとした。自分では気づかなかったが、どうやら私の方も様子が、
おかしかったらしい。しかし、私の方は、何がどうあろうと、この口の軽そうな女に、

私の直面しているトラブルを打ちあげる気はなかった。私は気を取り直してこう言った。
「私は普通よ、ちょっと体の調子が悪いだけ」あまり上手な、言い訳でもなかったが、
彼女の方は、自分が直面している悩みで頭がいっぱいらしく、私の事を追及するどころ
ではない様子だった。「聞いてくれる」と彼女が言い出した。
私に聞いてほしかったらしく、私も「うん」彼女が「実は...」
0428Track No.774
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2020/11/19(木) 19:07:29.83
>>427
下から5行目「私の直面しているトラブルを打ち明ける気はなかった。・・・」に修正
0429Track No.774
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2020/11/20(金) 11:14:59.34
中島みゆきの失恋の歌は個人的には苦手だ。「うらみ・ます」なんて昔購入して、一度針を
落として聴いて以来聴いていない(笑) あの頃はレコードでアナログだった。中島みゆきの歌詞の
中に登場する女性は男にとって猫のようにツンデレで実に厄介な女が多い(笑)その癖に寂しがり屋で

ほおっておけないのだ。僕は、幼いころから周りに女性がいたから女性の心理はその辺の男より
比較的に理解できる。僕が中島みゆきに興味を持ったのは、「みんな去ってしまった」という
アルバムが切っ掛けだ。そのアルバムの中の女の寂しさ空しさ、いじらしさかな。寂しい女に。
だけどヘビーな失恋の歌は今でも苦手だ。彼女の男を達観してみている女や男歌、人生を歌ったもの
などが好きなのだ。中島みゆきを聴いている男は自分と同じく失恋で聴いていると思っていると
思っている女もいると思うが、そうじゃないんだよなぁ〜 失恋以外の歌なんだよね。
0430Track No.774
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2020/11/20(金) 11:20:54.75
>>429
下から2行目の「失恋で聴いていると思っている女もいるが、そうじゃないんだよなぁ〜・・・」に修正
0431Track No.774
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2020/11/20(金) 15:14:21.58
「笑わせるじゃないか」

授業が終わり、俺は教科書などを片付けていると隣の席の鹿島が声を掛けてきた。
「次の英語、教科書忘れたから貸して」「はあ、他の奴に貸してもらえよっ」
「何でよ!他の人に貸してもらったら、その人見れないじゃん!」「俺だってそうだよ!」
「あんたは、どうでもいいから別にいいの!」何だよその理屈は!? はあ、ありえねぇ...。

やっぱり、こいつは俺の苦手な性格だ。そうこいつが俺の嫌いな女、 あまり関わりたくない奴、鹿島美紀。
同じクラスで俺の隣の席...。 高1から、今の高3まで、ずっと同じクラスだ。
けどそれは、もう卒業したら終わりだ! あと卒業まで二週間か... 。
これでサヨナラか... 「貸してやるのはいいけどよ! それだったら一緒に見るか」

「はぁ!? 何で、あんたと見なきゃいけないのよ。...まさか... あんた私と見たいの?
.........キモっ!」「だーーーーっ!!! そうじゃねぇよ!それだったら俺見れなくなるって
言ってんだろ!? うるさい黙れ!」 やっぱり俺とこいつは合わねぇわ!

一緒に見たいって俺のこの態度から見て違うって何でそう判断出来ないのかねぇ、こいつは?
逆に、こいつは俺の事好きなんじゃね?って勘違いするぞ?このクソが。「お前が俺をうるさく
してんだろうが...」「馬鹿じゃんあんた。この私がどうあんたにうるさくしてんのよ」
「あ〜もういい... お前と喋っていたら疲れるわ。ほら、もう自由にもってけ!」
「うそっ!本当!?話分かるねー サンキュー!」「もう別にいいから早く俺の視界から消えろっ」

俺は親友の春樹と学食で話していた。春樹が「お前らって仲いいよな」「はっ、どこが仲いいんだよ。
お前の目は節穴か? あんな奴のどこがいいってんだよ」「まあ、ハハハ」俺たちは学食を全部食べ
終わりって飲み物を一気に飲み干した。「ごちそうさん、じゃ行こうぜ」「あ、俺少しトイレに行ってるから、
先に行ってろ」「おう、分かった」と俺たちは別れを告げると近くにあったトイレで用を足す。

スッキリした後に教室に戻ろうとすると隣にあった公衆電話で、鹿島?あいつが、此処の公衆電話はボックスじゃ
ないので聞こえまくりだが、ここら辺は人が少ない。ちょうどいい、いつものお返しに盗み聞きしてやろうか。
「だって、だって私の携帯じやつなげてくれないじゃん!」ほう、それはそれは悲しいな... 「別れようって、..... 
私は嫌...」は?別れよう?.....って、こいつ付き合ってたの!? それにこいつ、いつもと違い何だか猫かぶっているし!

相手は学生じゃないな、何だ?全く状況が掴めないんだけど...!「他に好きな人が出来たとか、最低。 元から好きじゃ
なかったって、じゃあ、最初から付き合うとか言わないでよ!」ガチャン!! ......これって...聞いてはいけないやつだよな?
俺やっちまったな、しかもあいつ、泣いてる。俺は少し遠い所からもう一度、鹿島を見てみると泣いていた。
0432Track No.774
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2020/11/20(金) 15:27:07.99
>>431
下から5行目「だって、だって私の携帯じゃ繋げてくれないじゃん!」に修正
0433Track No.774
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2020/11/20(金) 16:03:05.08
>>431
上から10行目「だまれーーーっ!!! そうじゃねぇよ!・・・」に修正
0434Track No.774
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2020/11/21(土) 11:43:19.88
>>431
一番下の「俺は少し遠い所から、もう一度、鹿島を見ると......... 泣いてる...」に修正
0435Track No.774
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2020/11/21(土) 13:26:19.01
「真直な線」

「この歌の意味って男の人に解る?」「大体、真直ぐな線て定規なして引ける?」
「えっ?、無理っ!」「そうだね、定規なしでは無理だよね。真っ直ぐな線も、
真ん丸な線も素手では描けないね。だから、何も真直ぐな線でなくてもいいじゃないか、

真ん丸な線でなくてもいいじゃないか、完璧なもの求めても、完璧な自分、完璧な愛情も
ないんだから、世の中、色々と妥協し、ほどほどにして、生きていけばいいじゃないか、
ほどほどに曲がった線や真ん丸じゃないちょっといびつな円でもいいじゃないか、

ほどほどに曲がりくねった線でもいいじゃないか、何事もほどほどにした方が幸せに
決まっているけど、そう、分かってる。分かっているけど、でも、真っ直ぐな線を引いて
みたい。そんなジレンマに心揺れる女がいる、真剣な愛、純愛に憧れる女性がここにいる。

どの分野でも、どの世界でも、完璧な答えはない。だからってそこであきらめると、
物の本質を見極める能力は育たない。なんでも中途半端になる。程々も中途半端も答えで
はないからだ。だったらいっその事、どの分野でもいいから極めて見ると、ものの本質に

近づける事は出来る。どの分野も経験から場数をこなす、恋愛も同じだが、それによって
学ぶものがある。そこまで行くと哲学になる。必ずしも色んな体験、経験から学ばなくても、
体験、経験では得られない知識も、どの分野でもいいから一度、極めて見る事。極めてみる
ことで得られるものがある。どんな分野でも何か一つの世界を極めると、見えてくるものがある。
0436Track No.774
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2020/11/21(土) 17:13:46.00
純愛 これが最高の愛のカタチだと思うね。今の時代なかなか人を純粋に愛する気持ちというのが失われつつある。
そんな時代だからこそ純愛。邪心のない純粋に人を愛する気持ちって大切だと思うね。
0437Track No.774
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2020/11/21(土) 17:50:42.36
色んな経験、体験を得て、最終的にたどり着くのは、純粋に人を愛する気持ちかなと思う。
それによって得られるものも計り知れないという。人を愛したことがなく、おのれの欲で
生きてきた人間が最終的にたどり着くのは、なんと純粋に愛する気持ちだという。

この年になって、何で今頃こんなことに気付かなかったのかという話もよく聞く。
青い鳥症候群みたいなもの。今よりいい人がとか、今よりもいい恋愛が、今よりもと探して
いるうち、探しつかれて、ふと、身近にあった恋、邪心のない愛情に気付く。何のことはない
それまで費やした時間、日々は無駄だったのか、徒労だったのか... という問いかけがあるが、

何が大切って、それまで導き出す、あるいは探し出す、探る、見つけるなどのあらゆる
努力、過程が最も大切なのだ。例え結果が同じでも、それによって得た、知り得たことに
よる結果だ。何の努力もせず結果だけ知っても本当の意味で自分の身にはならない。
ここからは持論だが、女性の共感・共有脳は生まれつきのものではなく、自ら選んだものだと思う。

女性は男より賢くずるかったから、自分で考えるより、男に答えを聞いた方が手っ取り早い
選択を選んだのではないかと思う。脳というのは、筋力と同じく、使えば使うほど発達する。
使わなければ失われていく。シナプス回路などの脳の神経ネットワークも使わなければ神経回路も
失われていく。女の浅知恵も、自ら選んだ結果ではないだろうか、深く考えても、結論も、

解決策までこぎつけない、手っ取り早く男に聞いた方が早い。それが太古の昔から男を頼りに
生きていき女の知恵の選択ならと思うと結果的にそうなってもおかしくはない。それが習慣づいているから
男は女から相談を持ち掛けられると一生懸命に解決策を探す。「そう、あんた大変だったね。
よく頑張ったね」と女同士だとただ慰め合うだけだ。でも男は違う、この女の悩みを何とかして

解決してやろうとする。実はその必要はないのだ。ただ話を聞いて、頑張ってきたことを褒めてやる。
お前もよく耐えて頑張ってきたなと褒めてあげればいいのだ。なぜ男はそれに気付かず、解決策を
考えるかというと、太古の昔からそういう風に生きてきたのだろうと思われるからだ。
0438Track No.774
垢版 |
2020/11/21(土) 22:11:44.95
女の人に怒られそうなので、少しカバーすると、女の人が男に期待しても、期待通りの
男がどれだけいるかという問題がある。実際は女の期待通りの男を探すのは至難の業かもしれない。
何処かで妥協しなけれはならない。それは女の理想が高すぎるからだ。それだけ男に期待

している証拠でもあるのだ。実際に女の理想、期待値に応えられる男はほんの一握りぐらいだろう。
女は平均値が高い。学校の成績でもそうだが、男はピンキリ、ほとんどの男が女の理想に応えられないのだ。
女に比べろくでなしが多いのだ。学校の成績も、社会の実績も、個人の能力も男は女に比べ振れ幅が
大きい。女は能力的には男より平均値が高い。男のように上下幅が大きくはなく色んな意味で平均値が高い。
0439Track No.774
垢版 |
2020/11/22(日) 10:58:48.21
ユーミンと中島みゆきは男の視点も違う。中島みゆきは理想が高い男より常にろくでなし
の男達を観察している。もしユーミンとみゆきに現代の釈迦はどこにいると訊ねたら、
全く違った視点で答えるだろう。中島みゆきは迷わず浮浪者を選び、ユーミンは社会的
地位の高い僧侶を指すだろう。そのぐらい作品の中のものの見方視点深さが違うのだ。

男は女が理想とする男より、ろくでなしが好きなのだ。どうしようもないろくでなしが
好きなのだ。実はどの男も本質はろくでなしなのだ。どうしようもないろくでなしなのだ。
だから岡本おさみの洛陽の歌詞のすってんてんのあの爺さんが好きなのだ。これが男の正体だ。
0440Track No.774
垢版 |
2020/11/22(日) 11:14:46.26
ユーミンはダンボの耳を張って何かと色んなとこから情報を得ようとするだろう。
中島みゆきはそんなことはしないで、とにかく一つの事を極めようとするだろう。
女の井戸端会議のように、浅く広く情報や流行を得るより、何でもいいから、
一つの事を極める方が、ロバを売る親子のようにあらゆる情報や流行という
ものに振り回されたり、流されない生き方が出来るのだ。
0441Track No.774
垢版 |
2020/11/22(日) 11:27:30.11
「カーニヴァルだったね」と「わたしの子供になりなさい」を今聴いている
0442Track No.774
垢版 |
2020/11/22(日) 12:25:24.09
ユーミンより中島みゆきの方がしっくりくる。これは女の子の共感・共有感覚とは違う。
何と言えばいいんだろう。ユーミン命、みゆき命とは違う。ユーミンの音楽よりも、
なんとなく中島みゆきがやっぱりしっくりくるのだ。この違いは何なんだろうと思う。
0443Track No.774
垢版 |
2020/11/22(日) 17:01:01.93
「忘れな草をもう一度」

僕がお寺の境内を竹ぼうきで掃除している時、「なんだ、おまえ」と聞くと、4歳ぐらいの
女の子が「おかあさんがなくなっちゃった」と住職あての手紙を見って立っていた。それが
彼女との最初の出会いだった。当時の僕と二つ違いだった。当時、お寺の住職が身寄りのない
子供達を引き取って育てていると当時話題になりマスコミが取材に来ていた。「お忙しい所、

長々とお邪魔しました。ありがとうございました」「いやいや、大げさに書かないでくださいよ。
困りますから、大したことしているわけじゃないですから。いや、本当に、当たり前のことを
しているまでですから。ワハハハ」「いや、とんでもありません。いくら住職でも、身寄りのない
子供達を引き取って育てるなんて並大抵の事じゃできません。このお助け寺の事を書かせてもらいます」

そう言って取材は終わり帰って行った。僕が寺の廊下を雑巾がけしていると「馬鹿者!何だ!
その拭き方は!命がけでやらんかい!ここに来なければ所詮、野良犬のように果てる運命だったんだぞ!
何だあ、その目は!もっと素直にならんか!もっと素直に!」今思えば、此処の子供たちは、ていのいい
下働きだった。その様子を覗いていた来たばっかしの女の子とその後、親しくなる。「おにいちゃん!

これ」と「だいじょうぶか、だいどころのさとうをぬすんだりして」「だいじょぶ、おしょうさん、
ケチだから、ほかのはまいにちしらべるけど、さとうのりょうまでしらべないの」「うまい!おまえも
なめてみろ」「おいしい」僕たちはいつもひもじかった。あの頃は、甘いものと言えば、砂糖ぐらいしか
なかった。それは切ないほど甘く、雪のように白く、口の中に入って一瞬のうちに溶けていった。

「おにいちゃん、どうしたの、このあざ?」「おしょうさんにせっかんされたんだ」「おにいちゃん、
おおきくなったら、ねえらいひとになるよね」「え、どうして?」「そうなってほしいんだ!おにいちゃん
ならきっとなる。そしたらちずをおよめさんにしてね」それから一年後ちずは養女としてどこかへ
貰われていった。その後、他の仲間達も寺を巣立っていった。他の仲間はどうなったかは知らない。

しかし和尚だけは、工場務めしている俺の所によく訪ねて来ては金を無心していくようになった。
俺は和尚にお世話になったという気持ちが強くて自分でもあきれるほど素直だった。それもしようがないと
思った。しかし、それにも限度というものがある。ある日、思い切って和尚に言った。「和尚、
もう縁を切りたいんです。自由にしてください。誰にも束縛されない生活がしたいんです」

「わかった。じゃあ、二百万用意しろ。それですべてを清算しようじゃないか。俺も忙しい。
しょっちゅう、こんな端金集金しに、ここに来るわけにもいかんのだ」二百万。俺は破局を望んで
銀行強盗を思いついたのかもしれない。犬畜生として終わることを望んでいたのかもしれない。
そして銀行強盗をし、逃げきれず、ここラーメン屋の店員の女を人質に、二階に立て籠もっていた。

「出てきなさい回りは既に包囲されている。これ以上、罪を重ねるのはよしなさい。人質を解放して
すぐ出てきなさい。お前が刺したガードマンは幸い軽い怪我で済んだ。今出てくれば罪も重くはない。
すぐ出てきなさい!!」「近づくな!!これ以上!近づくと、この女を殺すぞ!!」
店員の女が「出血が酷いわ、そのままじゃ死んでしまいます」「別にいいさ」「強盗したんでしょ。

お金持っているからわかるわ。どうして強盗なんかしたんですか?」「過去の腐れ縁を切るための金が
必要だった。そんなことより、何か食い物はないか?」「食べ物? 砂糖ならあります」「砂糖?...」
「私、幼い頃から掌に砂糖をのせて舐めるのが楽しみなんです。おかしいですか? それだけが
生きる楽しみだった時を思い出すからです」「...?」女が掌に砂糖を乗せて俺に差し出した。

思い出した。こ、これは、この光景は、あの時、あのお寺にいた頃のちず、この女は、まさか、あの時の
ちずか、「お、お前...」「もう一度巡り合うことだってあるよ。罪を償って、ちゃんと更生したら、
お嫁さんにして約束したしたでしょ。待ってる」「ちず、罪を償って、必ず戻ってくるよ」

幼いこのの記憶が... おにいちやん、もういちどあえるひがあるよね。 
       うん! ちず、なんねんさきになるか、わからないけど、かならずあえるよ
0444Track No.774
垢版 |
2020/11/22(日) 17:15:18.92
>>443
上から2行目「住職あての手紙を持って立っていた」に修正
下から3行目に追加 
・・・必ず戻ってくるよ」の後に追加 
ちずは、腕のあざで気づいていたのだった...
0445Track No.774
垢版 |
2020/11/22(日) 17:36:23.03
>>443
上から18行目「おおきくなったら、えらいひとになるよね」に修正
0446Track No.774
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2020/11/22(日) 17:43:05.42
>>443
下から2行目 幼い頃の記憶が... ・・・ に修正
0447Track No.774
垢版 |
2020/11/23(月) 14:02:00.77
「ちょっと聞きたいことがあるの?」「何かな?」「何で?結果的に同じなら、
一生懸命努力してたどり着いた結果だろうが、結果だけ聞いちゃっても、結果的に
同じなんでしょ。だったら結果先に聞いちゃった方がお得じゃない。結果を
導き出すまで、大変な努力した人には悪いけど」「確かにそういう考えもあるね。

でもね、結果を導き出すまでの大変な努力を怠って結果だけ手っ取り早く知っても
何にも身につかないよ。結果的には同じでもね。君が知った結果を聞かれた場合、
要するに、君はなぜそういう結論に至ったんだいとか、どうやってその結果まで
たどり着いたんだいと問われたらどうする?」「誤魔化すか逃げるわ、ごめんさいって」

「女の子は、そのように聞かれるのが一番いやだよね。それは自分で考え抜いて
出した結論、結果じゃないからだ。だから[いい加減にして]とか[しつこいわね]と
かして逃げるよね。何とかして誤魔化すか逃げるよね。これは説明が出来ないからだよね。
子供に聞かれた場合も同じだよね。[いちいちうるさいわね、そうなるからそうなるのよ]

とか何とか子供の目を誤魔化そうとする。それは自分で導き出したものじゃないからそうなる。
男も同じ、自分で導き出したものでなかったら[いちいちうるさいんだよ、そうなるったら
そうなるんだよ、しつこいぞ、お前]とか言ってその話題から逃げようとする。僕なら、
喜んで、どんどん聞いてと嬉しくなるけどね。どこまで訪ねても説明できる。いくら聞かれても

その問題を避け、逃げずに、しっかりと相手にわかりやすく説明できるよ。この差。この差が
結果を導き出すまでの過程、経過の知識。だから結果より、そこまでの過程が大切なんだ。
実際に、自分に力で、導き出し得たもの知り得たものはいくらでも説明できるからだ。
0448Track No.774
垢版 |
2020/11/23(月) 14:06:13.86
>>447
一番下の「実際に、自分の力で、・・・」に修正
0449Track No.774
垢版 |
2020/11/23(月) 14:14:17.97
>>447
下から2行目「結果を導き出すまでの過程、経過で知り得た知識。・・・」に修正
0450Track No.774
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2020/11/23(月) 18:32:30.39
じゃ女の子も自分で過程を大切に結果、結論を出してごらんというと、論理的に
無茶苦茶なことを言い出す。要するにスピリチュアル的になってくる。論理的ではない
ために相手を納得させる説明にならなくなる。女の子が好きなスピリチュアルも
科学的、量子論的に説明されているもので説明すると、こうなる。肉体と意識。

肉体(物質)脳も心臓も肉体(物質)だ。目に見えない意識には意識の記憶がある。
これが顕在意識と潜在意識だ。本人が気付いている意識が顕在意識。本人が気付かない
意識が潜在意識。肉体(物質)の死後、意識の世界へ、意識の記憶として残っていくから
だからこの世での生き方が大切ではないかと思う。何故なら、肉体(物質)のない意識の

世界では、肉体(物質)がない分、類は類を引き寄せる波動と引き寄せが強くなる。
これが高次元低次元。潜在意識の記憶の底に人類共通の意識、集合的無意識があることが分かってきた。
この記憶にあるのが近代科学でスピリチュアル的なものとして封じ込めてきた人類共通の意識の
一つ、天国と地獄。これが高次元低次元ではないだろうか。だから結論としてこの世で、

何を学んできたか、どんな生き方をしてまたか、などの生き方が大切ではないだろうかとなる。
人間完璧な人間はいないから、この世で生きている間に、そこに気付けばいいんじゃないのかなと思う。
科学(現代物理学)の量子論を応用したスピリチュアル的解釈になる。これだと女性の勝手な

スピリチュアルな持論よりも、同じスピリチュアルな観点の説明を量子論を交えてしてみた。
これが正しいはどうかはわからないけど、量子論、集合的無意識、意識の記憶(顕在意識、潜在意識)的
観点での持論である。量子テレポーテーションの原理は肉体を分解し、転送先で分解された肉体を再構築する
0451Track No.774
垢版 |
2020/11/23(月) 18:36:17.06
>>450
下から6行目「どんな生き方をしてきたか・・・」に修正
0452Track No.774
垢版 |
2020/11/23(月) 18:50:06.40
あと分かっていることはエーテル体(霊体)これはアインシュタインも認めている。
だから量子テレポーテーション 肉体の分解=霊体=転送先で肉体の再構築が可能に
なるのだ。アストラル体、メンタル体、コーザル体...  肉体も意識もエネルギーだという事
0453Track No.774
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2020/11/23(月) 19:08:33.12
不確定性原理、エンタングルメント(量子もつれ)の世界である限り最小単位の
素粒子の世界ミクロな世界からマクロな目に見えるこの世(物質世界)と
重ね合わせの世界(精神世界)意識の世界があるのは間違いない。
0454Track No.774
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2020/11/23(月) 22:40:37.78
二重スリット実験 これは観察という行為によって粒と波のスイッチが入れ替わる事である。
人間の素粒子だから起きている間は自己認識だけでなく他人の観察もあるため、粒の同じ状態と言える。
波の状態は多分睡眠時だろうと思われる。幽体離脱、臨死体験も波の状態と思われる。
[睡眠を霊的に見る]と人の睡眠の邪魔はしてはいけないと思うね。
0455Track No.774
垢版 |
2020/11/23(月) 22:42:09.00
>>454
2行目「人間も素粒子だから・・・」に修正
0456Track No.774
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2020/11/23(月) 22:51:16.79
作用反作用 物質反物質.... ミクロの最小単位の素粒子の重ね合わせの世界から
マクロの物質世界と重ね合わせの精神世界まで 因果応報も同じ 
人にやったことに対して自分に返ってくるものがある
重ね合わせのどちらかの世界で、
なぜなら重ね合わせの世界で一つの世界だと思われるからだ
という事は、まだ見つかっていない重力反重力の世界もありうるという事だ
0457Track No.774
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2020/11/23(月) 22:56:18.94
>>456
反重力の世界が実際に見つかれば、
この世界だけではなく、すべてのもの
に相反する反対の働きがあることになる。
やったことに対してかえってくるものが
0458Track No.774
垢版 |
2020/11/24(火) 09:22:01.85
>>454
これら一つ一つ説明していくと膨大な書き込みになる。
この物質世界で肉体を持ち生きている我々は肉体と霊体が重なり合った状態で生きている。
ちょうどシュレーディンガーの猫状態で生きている。起きている間だと自己確認の認識や他人が

あなたを確認しているから粒と同じ確定した状態で生きている。波の状態はどんな時かと言えば、
臨死体験、幽体離脱、普段の睡眠状態。寝ている状態は自己認識していないため肉体の周りを
波の状態で... 意識体は?どういう状態で、どこにいるのか...  実は普段、我々は教育、社会、

マスコミなどの情報、友達、家族の影響を受けて生きている。この凝り固まった固定概念の中で
知らずに生きている。これによって脳に常識の回路が出来る。この今までの一般的概念、常識の
枠を取っ払わないとなかなか理解してもらえないだろう。実は我々は、この世界をこの概念と
いう共通の認識のフィルターでこの世界を見ているにすぎないのだ
0459Track No.774
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2020/11/25(水) 08:09:22.82
プロフェッショナルに野球道をストイックに極めたといえばイチローだが、イチローの
言う通り全てイチローを真似ても皆がみんなイチローになれるわけではない。そこまで
到達すれば人に左右されずに生きられる。日本人は人の意見に左右されやすい。

それは自分というものを持っていないからだ。これではルールを決める側の人間には
なれない。イチローは自分の中に自分のルールを持っているのだ。誰にも左右されず、
邪魔されない確りした己のルールーを
0460Track No.774
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2020/11/25(水) 08:24:30.53
「樹高千丈 落葉帰根」

「和尚さん、私これからは太一と二人で鬼土焼を守っていくつもりです。しばらくは、
父の残してくれたものを売りながら生活します。後は太一と私の力で何とか鬼土焼を
守っていけると思います」「そうか、太一君も異存はないね?」「はい」土を練る二人に
違う心はなかった。男には女が、女には男が常にともにあり、数年の時間が流れた...

「太一やったわよ!私達、特選よ!女流展で、私達の壺が、とうとう特選を取ったのよ!!
ごめんなさい、あなたが反対するのわかってたから、また、黙って出品したの。でも、
よかったわ!長い道のりだったけど、もう、鬼土焼は安泰よ。私達の苦労も無駄骨には
ならなかったわね」「無駄骨?」この女も同じだ。{何をするんだ太一!気でも違ったか、

これは今度の展示会に出す大事な作品なんだぞ!}{先生!どうしてこんな失敗作を展示し
なければいけないんですか!、金のためですか!?}{破門だ!お前は、破門だ!すぐ出ていけ!}
あの頃を思い出し、出品して特選を取った鬼土焼野の壺全てを叩きつけて割った。

「な、何てことするの? 何が気に入らないっていうのよ!壺が売れてお金になることが、
どうしていけないのよ!! あなたみたいに、いつも黙々と壺を焼くだけの毎日なんてもうたくさん!」
「...」「なによ!その顔は!私を侮辱する気!?そうよ私はだいぶ前に、土への情熱なんか

捨ててしまったわ!私からあなたを奪ったのが土だからよ!私は土が憎いの!!どう、なんとか
言ったら!あなたは人間じゃないわ!土を焼くこと以外、何も見えない土の鬼よ!私を殺して!
愛しているなら、その手で私を殺して頂戴。私を殺して土にして、あなたが愛している土にして!」

「和尚、妻を殺しました...」「ここは冷える、あちらでお茶でも入れよう」と和尚に茶室に
案内される。「何があったのかな?」「...」「言いたくなければ言わんでもいい。生きていれば
色んなことがある。人間なんてそんなに強いものじゃない。太一君、あんたは由紀さんに求めすぎた。
無垢なものを、求めすぎた。とかく人を愛すると、無垢なものを求めすぎる。愛が強ければ強いほど、

相手を束縛してしまう。しかしそれも愛する者の欲だ。君は自分の運命と意識しすぎたのだ。自分は
常に土と共にあると思い込んでいた。人に運命があるとしたら、一人で生まれ、一人で死んでゆく、
それだけじゃないかね。生命が迷いに始まり、生老死に終わる以上、生死輪廻。所詮、人は一人で
あり空なのだ。君が愛する土にしても、捏ねられ形を与えられ、器になったところで、いつかはひび割れ、

崩れ去り、また土に戻る。形あるものそれは総じてうたかたの美しさに過ぎない...」
樹の枝も幹から遠く伸ばせば伸ばすほどに、細くなってゆく、どんな高みに行けば行くほど
心細く孤独になる。どんなに枝を伸ばし高みを目指しても、いつかは朽ちて木の葉のように
舞い降り土に帰る。刑期を終えたら故郷の山寺に帰ってきなさい。
0461Track No.774
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2020/11/25(水) 08:30:18.84
>>460
上から11行目「出品して特選を取った鬼土焼の壺全てを叩き割った。」に修正
0462Track No.774
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2020/11/25(水) 09:12:19.63
>>459
一番下の「己のルール」に修正
0463Track No.774
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2020/11/25(水) 19:54:51.92
>>459
ルールを決める側の人間というのは言い方は悪かったと思う。
自分で問題解決する能力を育てる事が大切。イチローは自らのたゆまぬ努力で
ゆるぎない確固たる信念なのか、確信に近づける確率の高い成績が残せたのだと

思われる。これはイチローの虎の巻を全て知っても、誰もイチローにはなれない
だろう。本人しかたどり着けない確率の高い打率を上げる技術はイチローだから
生まれたと思う。

これば人生においても同じなのだ。例えば株の世界でいう投資家も同じだと思う。
相場においてファンダメンタル、テクニカルなどをどんなに学んでも、実際には
あまり効果がなく役に立たないのは、相場の状況によって変幻自在に変化するからだ。
これといった方式が実際には全くと言っていいほど通用しないのだ。だから株は

あくまでも自己責任になのだ。じゃ何が勝敗を分けるかというと、その人の相場の勘、
この勘というものは実体験などの経験、経験値。実際に、これ無くして身につくもので
はないのだ。有名な投資家は必ずと言っていいほど、とんでもない大損失など地獄を
何度も経験しそこから学んでいるはずなのだ。どんな情報より経験。経験から学ばないと

身につかないものが必ずある。イチローも同じ、だからどんなにイチローを人が真似ても...
株の世界も同じ。著名な投資家もイチローも、要するに人からもらった情報より、自分が経験し

学んで身に着けた相場の世界だけでない勘、テクニック(技術)、なのだ。これが本人以外誰も
真似しえないもの。こういう本人しか成しえない会得したものを身に着けるにはとことんまで
極めるしかないのだ。これを匠という。今の時代、匠という言葉は軽く扱われているから、
一子相伝の秘宝、奥義みたいなものなのか、うまく言葉では表せないけど、いくらその人を
真似てもなかなか学べない技術、それは大変な苦労、努力無くして身につかないのだ。
0464Track No.774
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2020/11/25(水) 20:11:27.90
>>463
上から3行目「ゆるぎない確固たる信念と努力で、・・・」に修正
上から7行目「これは人生においも同じなのだ。」に修正
上から11行目「あくまでも自己責任なのだ」に修正
0465Track No.774
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2020/11/25(水) 22:50:26.26
物事の本質を見抜く能力が高い人は、一つの事柄、経験から多くの事を学ぶ能力が高い。
0466Track No.774
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2020/11/25(水) 22:57:44.28
>>465
イチローのことなんだけどね
0467Track No.774
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2020/11/26(木) 15:33:50.37
「煙草」

天井まで登っていく紫煙をぼんやりと眺めながら、物思いにふけっている。
煙草を吸って美味しいと思ったことは一度もない。それでも、かれこれ、三年は
吸っている。紫煙をすーうぅっと肺まで染み込ませ、薄くなった煙をふーうっと
吐き出す。寝不足と喫煙、飲酒の破綻した食生活で心も体もボロボロだ。

原因は三年付き合った彼だ。彼は私より二歳上で、会社の付き合いや仕事を
優先していると嘘をつき、彼女と会っている彼。そんな話を友達から聞いた。
彼と心のすれ違いが増えて、三日に一度のペースで、何かと口喧嘩をやらかす
ようになった。そしてついにやっちまった。大喧嘩をやらかし、そして彼は
出て行っちまった。

薄氷を踏むような彼との破局の予感を日々感じながら、やがて漠然と恐れていた事が
現実になった。彼が出て行って初めて、この部屋がこんなにも空っぽだった事に気づいた。

彼が出て行った私の部屋。カーテンを閉めた合わせ目の隙間の向こうには等間隔に
常夜灯が連なる夜が広がっている。部屋の中で独りぼっちで膝を抱え、テーブルに
置かれた灰皿を見る。彼と出会うまでは煙草を嫌悪していた。それが今では、煙草を

ふかしている。彼はあの子のもとへ行っちまったのか... いや、行ったのかもしれない...
煙草を真似て吸うたび「女が煙草を吸うのはあまり好きではない。女の喫煙て、
女が思っているほどカッコイイもんじゃないぜ。それに男と違い、妊娠出産があるから、

良くないよ。辞めた方がいいよ」と言ってた。自分て吸っててよくそんな勝手な事を
言えるもんだ。彼を真似て不器用にふかしてみる。天井まで登っていく紫煙を
ぼんやりと眺めている。
0468Track No.774
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2020/11/26(木) 18:07:38.95
>>467
下から3行目「自分で吸ってて・・・」に修正
下から6行目「いゃだー、考えたくもないない.........」に修正
0469Track No.774
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2020/11/26(木) 18:10:32.18
>>468
6行目「彼はあの子のもとへ行っちまったのか... いゃだー、考えたくもない.........」に修正
0470Track No.774
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2020/11/27(金) 16:03:44.12
「ロンリーカナリア」

彼から私が住むマンションに午後5時に迎えに来る約束。久しぶりのドライブの
約束だ。その言葉を信じて、約束の時間の5分前からマンションの前に立っている。
もう約束の時間をとっくに過ぎている。1時間も。携帯には何の連絡もない。

久々に会えることに舞い上がっていた気持ちが、もうすでに、マンションの
前でひたすら待つ自分を惨めに思う気持ちに変わっている。

もうすぐ来るかもしれないと信じて待っている自分がいる。
もう部屋へ戻ろうとした時、彼からもう少しで着くという連絡が来た。

苛立ちを伝える言葉を送ろうかと思ったが、取り敢えず気を取り直して
分かったとだけ返事を送る。それから10分ほど経つと、彼の車がやってきた。

私の前に止めて、車から降りずに、運転席から窓を開けて笑顔でこっちに手を振る。
それを見て私は、車に駆け寄り、助手席のドアを開け車に乗り込む。

「ごめん!最近、テレワークの仕事が忙しくて、夢中になり約束した時間過ぎちゃった。
本当にごめんね」と申し訳なさそうに、彼は笑いながら言う。

こっちだって忙しい中で、約束したんだよと言いたい気持ちを飲み込む... 
彼が仕事で忙しい事は十分知っている。それはわかっていても...
こちらも笑ってごまかす事にした。

「連れていきたいとこがあるんだ。今から行ってもいいかな?」と聞いてきた。
そう聞かれて、軽く頷くと、

緊張を隠すように真っ直ぐ前を見て運転している彼が言う。
「夜景が綺麗に見えるスポットがあるらしいんだ」
0471Track No.774
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2020/11/27(金) 18:11:32.93
>>470
何これと思った女の人はいると思う。そのぐらい男と女の恋愛における心情は違う。
女は恋愛の達人。男の比べて。女の人は自分が愛されているかどうか確認するよね。
愛されているかどうかの確認や異性を引き付ける恋の駆け引きをするよね。

男はそんな事は基本しない。女に対して基本ストレートなのだ。男は基本種馬だから、
付き合っている女に興味が薄れても付き合う。中には複数付き合う不届き者がいるが、
男はそんなもんじゃないかと思う。女は恋愛に対しては恋の達人なのである。
0472Track No.774
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2020/11/27(金) 18:13:20.03
>>471
2行目「男に比べて。・・・」に訂正
0473Track No.774
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2020/11/27(金) 19:53:17.05
人は困難な状況にぶつかるとそれから抜け出そうと考える努力をするが、平穏な状況にあると、
現状に甘んじ、考える努力をしなくなるものだ。                                                                                                                                                                                                
0474Track No.774
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2020/11/27(金) 20:05:33.94
物事を深刻に考える行動するのではなく、物事を真剣に考え行動することが大切なのだ
0475Track No.774
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2020/11/28(土) 11:36:47.05
勝負事が好きな男と恋愛に生きる女 一切の説明を省き、単刀直入に言うとこういうことになる
0476Track No.774
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2020/11/28(土) 11:57:58.92
恋や恋愛に関して女は愛されているかどうか確認する。そのための駆け引き、
中には手練手管を使う女さえいるが、事が勝負事になると全く男に歯が立たない。
筋力、体力、体格などの多くのハンディを抜きにした全く対等の、駆け引き心理戦で

勝敗が決まる将棋、チェス、囲碁などの女流は基本的に男に勝てない。まぐれで
勝ったことも聞いたことがないぐらいだ。多くの戦いで1勝ぐらいしても、良さそう
なものだが、まず聞いたことがない。男には勝てないのだ。肉体的ハンディのない
これらの勝敗を決める駆け引き心理戦ではまず女は男には勝てないのだ。
0477Track No.774
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2020/11/28(土) 13:07:53.94
女の人は怒らないでくださいね。最初に言っておきます。誰も語ろうとしない結論、持論を言います。
女にとって恋、恋愛の対象は男。男なしでは成り立たないが、男は恋、恋愛は、どちらかというと
まどろっこしい、性欲のほうが強いから早くやりたい。こっちの気持ちのほうが優先する。
男の性欲は射精欲。射精したら一気に性欲がなくなる。女の人に悪いが、そうなると男の中には、

じゃれついてくる女に対してあっちへ行けと乱暴な口調になるとんでもないやつもいるかもしれない。
これは極端な話だが、まあ、男にとって恋、恋愛は=性欲=射精欲。そんなもの。女性のように
恋愛中心で生きていない。太古の昔から男は狩りに始まり、部族間の闘争、権力抜きに男の歴史
は語れないわけで、常に勝ち負け、勝つことが生きるため、もしくは生き残る為のすべだったわけだ。

女は勝利者側の男にとって戦利品だったと思われる。恋愛は宮廷遊戯の一つ、だったのではないかということ。
のちに王となる王子に見初められるための手段だったのではないかということ。王子に愛されているか
どうかの確認の為の駆け引き、ときには手練手管使うものもあらわれる。妃になるための手段だったの
ではないかということ。昔は自由な恋愛はできなかった。地位、家柄や許嫁。親が決めた相手だとか、

女性が、自由に恋愛できる時代ではなかった。だから自由な恋愛ごっこが出来るのは宮廷遊戯しかない。
日本でさえも宮廷遊戯に恋愛ごっこの恋歌がある。男にとって勝つこと、勝負事が生き残る為の手段だった。
女にとって宮廷の恋愛遊戯の王子に愛されているかの確認、駆け引き、手練手管が妃になるための手段
だったのではないかということ。
0478Track No.774
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2020/11/28(土) 13:51:53.50
紫の式部 清少納言の恋歌も宮廷内の恋愛ごっこの恋歌 その時代一般の庶民は生きることで
精一杯の時代だったはず 優雅に恋愛ごっこにうつつを抜かしているのは宮廷しかないわけ
で、ベルサイユ宮殿など世の東西を問わずに
0479Track No.774
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2020/11/28(土) 14:15:17.46
これはあくまでも個人的なことだけど、恋愛中心のユーミンより、人生などありとあらゆるものを
の視点、目線がある中島みゆきに総合的に一枚も二枚も上かなと思う。いろんな要素、意味でね。
マスコミのマーケッティングが確立した現代、はっきり言うとつまんないものでも売れる。
売れることがいいものではない。人の心にどれだけ響き、残っていくか、そういう意味でもね。
0480Track No.774
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2020/11/28(土) 14:19:27.43
ブランド品は多売ではない
0481Track No.774
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2020/11/28(土) 16:50:00.59
ヴェルサイユ宮殿は悲恋が多い。シャンソンもフランス映画も絵画も悲恋がお似合い
0482Track No.774
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2020/11/28(土) 16:53:37.98
イタリアもイギリスも大体ヨーロッパ映画は悲恋がお似合い
0483Track No.774
垢版 |
2020/11/28(土) 17:00:57.21
洋画でもフランスやイタリアなどのラテンは自由奔放で情熱的な恋、恋愛、駆け落ち、
そんな命がけの恋の末の絶望的悲恋の結末が多い。これは一つのこういう自由奔放で
情熱的恋、恋愛すると、こうなるよという反面教師的映画が多いのも特徴。何から
何を学ぶかが大切なわけで
0484Track No.774
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2020/11/29(日) 09:33:48.44
>>477
補足すると洋の東西を問わず、自由な恋愛が出来なかった原因に、今のように炊飯器、湯沸かし器、掃除機、
洗濯機、風呂も、家事だけで女性は一日中働きづめ、小さいころから親の手伝い、水汲みとか、
出産と同時に、母子共になくなるケースも多かった為、女の子が母親代わりに家事をこなさなければ
ならない状況が生まれたり、農家の場合は農作業で一日中働いていた。食うため生きるために

女の子を人買いに売っていた。行先は女郎屋。洋なら娼館。生活にゆとりある身分や宮廷以外恋愛
にうつつぬかす時間がなかった。マリーアントワネットが食べるものがないならお菓子でも食べればいいのに
といったというぐらい庶民の生活と宮廷生活の隔たりは今よりはるかに大きかったはずだ。
0485Track No.774
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2020/11/29(日) 11:09:39.57
芸術、文学、芸能などの娯楽や知識は生活にゆとりができて生まれるものであり、
ゆとりがないと生まれてこない。生きるために絶対に必要なものではなく、
最低限、必要なものが優先されるからである。なくても困らないものは優先されないからね。
今日まで伝わっているこれらの文化芸術の娯楽や知識は生活にゆとりのある身分から
のものが多い
0486Track No.774
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2020/11/29(日) 11:32:55.17
そう考えると、こういうコロナ禍の状況下でも、生かされていることに感謝の気持ちになる。
0487Track No.774
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2020/11/29(日) 11:38:17.50
今、永遠の嘘をついてくれを聴いているが、拓郎、みゆきさんの両方聞き比べているが、
やっぱり二人がそろったつま恋のライブは最高の出来だと思う。この歌は二人が揃って
完成する歌なんだなと思う。
0488Track No.774
垢版 |
2020/11/29(日) 12:09:32.57
音楽の堀の深さも違う ユーミン音楽 薄口薄味堀浅イメージ
0489Track No.774
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2020/11/29(日) 12:15:31.26
>>488
どちらも甲乙つけがたい良さがあるよね。
0490Track No.774
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2020/11/29(日) 19:20:30.08
「儀式セレモニー」

ヘルメットを差し出す。「後ろへ乗れよ」思わずヘルメットを受け取ってしまった。
風の膜を突き破ってバイクは走り出す。狭くて細いタンデムシート。怖くて体が震える。
「俺につかまれよ!」前から彼が怒鳴ってくる。道に溢れる車、車。ビルと街路樹が

現れては後ろに流れていく。市境に架かる橋を渡ると、大きな左カーブ。
抜けると少しRのきつい右カーブが連続して、道は峠へ向かっている。

後ろから彼にしがみついて、おでこを背中に着ける。背中なのに、彼の心臓の音が
響くようだった。「ねぇ」とその心音にに向かって声をかける。聞こえないと思ったら
返事が来た。また右カーブ。きつい。バイクはガードレールに突っ込みそうなスピードで

カーブに飛び込むと、燕のように急旋回する。後輪が一瞬滑る。
「カーブが来たらちょっと身体を倒せ!」「スピード落としてよ!怖いよ!」
「俺らは、このくらい。生き急がなきゃ、きっと間に合わないよ」
「わかんないよ、何言ってるの!?」

その間にもバイクは傾いたままガープを越えて、その先の直線に向かって唸りを上げて
加速していく。視界が平行になって耳元でキーンと金属的な風の音がする。

峠に入ってようやく、彼はスピードを緩めた。ヘッドライトに金粉のように夕日に
照らされた樹々の葉が舞って反射する。
「ねぇ」「何?」「私...」と言いかけたが、言えなかった...

彼もその後、沈黙し、もう一度言おうか迷った。バイクは再び加速する。
展望台の先の明かりが、樹々の間から私達二人を先導するように揺れて光っていた。
単車の背中から、見つめた夕陽に さよなら
0491Track No.774
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2020/11/29(日) 19:35:10.13
>>490
下から8行目「カーブを越えて、」に修正
0492Track No.774
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2020/11/29(日) 19:41:47.82
>>490
2行目「風の膜を突き破る爆音を響かせてバイクは走り出す。」に修正
0493Track No.774
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2020/12/01(火) 09:58:09.89
恋や恋愛は女から生まれたもの 元々男にはない 太古の時代から女は奪い去るもの
持ち去るもの=心を奪うにも繋がる 昔は馬で、今の時代だと風の膜を突き破る爆音を
響かせ走るバイクでその場を連れ去る。車も同アイテム。壁ドンもジェットコースター、

お化け屋敷などのアトラクションの恐怖のドキドキ感も同アイテム。確り抱きしめて
あげればいいのだ。男は黙って余計な事一切言わず。昔から洋の東西を問わず男は無口。
女と喧嘩してごちゃごちゃなんだかんだ言われても男は黙って優しさを見せればいいだけ
0494Track No.774
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2020/12/01(火) 10:02:14.05
>>493
これで大体、男の恋愛は成立する。
0495Track No.774
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2020/12/01(火) 12:46:45.71
駆け落ちもそうだが、洋画名作「卒業」の花嫁を奪っていくラストシーンは
倫理観などから実際には出来ないだろうけど、お互いが好きで合意の上だと
成立する。人類の歴史の潜在意識の記憶の中にあるから、女性も願望として
あるはず。親が決めた結婚相手から私を奪って好きな人と一緒になりたいと
いう願望があるはず。
0496Track No.774
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2020/12/02(水) 16:00:16.01
「荒野より」

「小坂はん。もう終わりや、諦めえな。お互いに、もう、スッキリしょうやないか。
今ならあんたら夫婦に、入ってもろうた生命保険で何とか、片が付く。そうしい、な!
人生無理は禁物や、諦めが、肝心やで」「あ、あなた達は主人と私に死ねとおっしゃ
るんですか」「ただ死なれても困る。人知れず、樹海なんぞで死なれたらかなわん。

保険会社で死亡認定してもらわへん。あのな、ええところ、知っとんのや。熱海ある
やろ。あそこの錦ヶ浦や。何故、あっこが自殺の名所か知ってるか?断崖の下に、
洞窟があるねん。飛び込んでも潮の関係で、遺体は必ず、あの洞窟に入りよる。
それで遺体の確認が出来るからなんやで、ホンマ、うまいこと出来とる」

あれはちょうどバブルがはじけた年だった。「お願いします。か、必ず、必ず、
短期返済、いたしますので、何とぞ!」銀行で融資を断られたところで、諦める
べきだった。無一文になっても、何とか出直すことも可能だった。だが、破滅する
事はわかっていながら俺は無理をした。小さな会社だったが、自分一人で築いて

来た会社。それが、時の勢い。そうバブルの勢いに乗って浮かれて時だ。一気に
バブルがはじけたのだ。潰したら俺の十年間も、夢もすべてがフイになる。
冗談じゃない。俺はこんなところで潰れる訳にはいかないのだ。しかし結局は全てが
裏目に出た。とうとう闇金にまで手を出してしまったのだ。熱海の旅館に泊まって

いた時、「どうした!?」「熱が...」子供が熱を出した。フロントに駆け込み、
「医者を医者を呼んでください!!1歳6か月になる幼児なんですが、すごい熱を
出してるんです!!」「一応、この体温計で計ってもらえませんか。なんせ、この町には
一軒しか小児科がないんで往診はしてくれないんですよ」体温計をもらい計ったが、

哲夫の熱は上がったり下がったりを何度も繰り返した。「あなた、私、やっぱりこの子
だけは道連れにしたくはありません!」朝になって町に一軒しかない小児科に行く。
「頼みます!!急に熱が出て!先に見ていただきたいのです!」「保険証をお願いします」
「旅先なもので、昨日の夜から急に熱が上がって、急患です!先に見てください!!」

「保険証がなければ普通料金になりますけど、いいですね」「そんなことより、早く
子供を診てください!お願いします!!」「風邪のようですね。お薬が出ますので、
待合室の方で名前が呼ばれるまでお待ちください。はい次の方」「ちょっと待ってください!
あなたは看護婦さんじゃないですか?先生に診ていただきたいんです。ちゃんと診て

ください。お願いします!!」ムスッとした顔した先生が出てきて、ただ見ただけで、
「風邪だよ。風邪」「いくら、町に一軒の小児科でも、いい加減すぎないか!!」と
俺は子供を抱いて妻を連れて小児科を後にした。風邪、ただの風邪か。だから心配ないか。
「この子をここに置いて行っても、この熱なら、どうせ死んでしまう。この子を連れて行こう。

きっとこいつも、俺たちと離れたくないから熱を出したんだ。きっと置いて行かれたくないから、
こうやって俺達から離れないようにしてるんだ!そうだろ哲夫。最低でも親は親だもんな」と
断崖の上に立つ。強い風が吹いていた。熱を出してる哲夫が俺のネクタイを握り絞め引っ張る。
「ぱぱ...」「哲夫!」「あなた、お願い!もう一軒だけ連れて行って!お願い!」そして

隣町の小児科に行くことに。やっとたどり着くと、「何だ、あんたら」と医者が俺が抱えている
子供の様子を見て「馬鹿野郎!子供が死んでしまうぞ!!」と俺の手から哲夫を奪い診療室に
連れて行った。妻は号泣き崩れていた。良かった... 。子供は助かった。それからその小児科に
何から何までもお世話になった。「ほれ、新幹線の切符だ。それからこれは東京駅からのタクシー代」

「何から何まで、本当にすみません」「あんた方にやるんじゃないぞ!ぼうずを外気に当てねぇ
為のタクシー代だ。だが、その後のぼうずの人生は、あんた方が責任を持て。事情は聞いた。
知り合いの弁護士に相談した。自己破産してやり直せ」「何から何までありがとうございました」

「どんなに世知辛い世の中でも、まあ、そんな荒野でも、希望を持て。希望をもって生きれば必ず
道は開ける。失敗から学び、そして、これからは後悔しない生き方をすればいいだけさ わははは」
0497Track No.774
垢版 |
2020/12/03(木) 10:38:26.57
「洋の東西と言われるように東洋と西洋どちらが男社会だと思う?」「外国人の方が
ウーマンリブもあったしレディファーストとかあるし、東洋の方が男社会かな」「一見、
そう見えるよね」「えっ、一見?」「日本はお金の管理は奥さんに任せるよね」「それ
当り前じゃないの?違うの?」「日本の常識は世界の非常識と言われるぐらい違うこと

って多いんだ。大体、男がお金を管理している。日本のようなケースはまれなんだ」
「えーっ、そうなの?」「お金を管理することすなわち主導権を取ることに繋がる。
だから西洋は基本的にはお金は男が管理するものになる。レディファーストも女を盾に
相手から身を守るためから始まっている。女を先に行かす。己の身を守るためから始まっている。

東洋より西洋の方がはるかに男社会なんだよ。だからウーマンリブ運動が生まれる背景
に繋がっているんだ。人類の歴史で最初に生まれたのが宗教。人を埋葬するようになってから
宗教的儀式が生まれてきた。どんな学問芸術文化などあらゆるものよりも原点は宗教的なものが
原点。西洋は一神教。一神教といえばイスラム教。イスラム教は戒律が厳しく、女性に対する

戒律も厳しくなっている。あからさまな男社会。実は西洋の一神教(ユダヤ教、キリスト教)と
イスラム教は元々一緒、兄弟みたいなもんなんだよ。原点は同じ。新約聖書もコーランも
旧約聖書が原点。もっと言えば死海文書が一神教の原点かもしれない。それに比べると東洋的思想の原点
が仏教的なもの。これは一神教的なものに比べると、どちらかというと男女平等的な思想になる。
0498Track No.774
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2020/12/03(木) 10:43:26.72
>>497
5行目「男がお金を管理している。日本のように女がお金を管理するケース
はまれなんだ」に修正
0499Track No.774
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2020/12/03(木) 11:26:43.61
女を盾にする行為からレディーファーストという文化が生まれた西洋に対して
女を守るために生まれた女が男の三歩後ろを歩かせる日本独特の文化の方がある面
男らしかったわけだ。こういう日本独特の文化が生まれた頃の日本の男は世界で
もっとも男らしかったのかもしれない
0500Track No.774
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2020/12/03(木) 11:41:13.79
その西洋的物を憧れコピーしまくるユーミンと東洋的なもの日本的なもの
を大切にするみゆきさん おのずと違いが出てくるわけだ
0501Track No.774
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2020/12/03(木) 11:58:40.80
女性誌の明暗二元論は比較広告以外の何物でもないのだ 
明暗で女性はどっちを選ぶと思う 女性にとって明暗二元論は
売るための比較広告になるのだ。選ぶ方が決まってしまうからだ。
選択の自由を与えずに買わせる比較広告になる。女性誌は必ずこれをやる。
0502Track No.774
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2020/12/03(木) 12:03:18.40
>>501
誰かが言っていたが近田春夫氏のコメントがどちらかを売るための肩入れ
比較広告にならないバランスの取れた表現だと思う。
0503Track No.774
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2020/12/03(木) 12:11:18.32
>>501
女性は共感・共有脳であって問題解決脳ではないからだ
暗いのはやめて明るい方を買いましょうねという比較広告されれば
女性誌などのマスコミに選択の自由を与えずにどうしても買わされてしまう。
女性誌は知っててやっているとしか思えないわけだ。
0504Track No.774
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2020/12/03(木) 12:13:37.72
単純な明暗二元論に左右されるのも、これまた女性なのだ
0505Track No.774
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2020/12/03(木) 13:57:42.07
明るい暗いを日々気にして生きているのも女 (笑)
男が勝負事が好きなのも 昔から生きるためには勝たなきゃ生き残れなかった時代が長がった。
そこから生まれたのが死生観、哲学。だから男には死生観や哲学がある。女にはない。
そんな下らんこと気にするよりも
大切なのは社会的にも弱い弱者に目を向ける事じゃないのかな
0506Track No.774
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2020/12/03(木) 18:49:08.14
これはあくまで推測だが、某女性誌とユーミンはコラボしているのだろうね。
今日発売の某女性誌ではユーミンのみゆきさんは咬ませ犬状態だね。
0507Track No.774
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2020/12/03(木) 18:56:03.27
中島みゆきは昔と大きく違い壮大な歌に進化しているんだけどね。
女性誌のゲスさ加減は半端ないね。いつまでも陰陽、明暗比較広告
比較広告自体やってはいけないこと。それも陰陽、明暗、男よりも
マスコミの陰陽、明暗比較広告の影響を最も受ける購買層の女性に対して 
0508Track No.774
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2020/12/04(金) 15:44:15.63
一番の問題は某女性誌の印象操作と比較広告だ これによって最も影響を受け
選択の自由を与えられず買わされるのは購買する女性たちなのだ。だから印象操作、
比較広告はやってはいけない。さも自分で選んで買っているようで、選ばされている
のに気づかない女達。だから比較広告は禁止
0509Track No.774
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2020/12/04(金) 16:24:34.70
 比較そのものが問題ではない。比較そのものより比較の仕方が問題なのだ。
どちらにも良さがある。その互いの良さをアピールするなら何の問題もない。
だが、これは陰で、これが陽ですよ。どうですか的比較広告になっているからだ。
どちらも両方の要素があるのに。売る方を持ち上げるために片方を蔑むに使われる
手法だからね。
0510Track No.774
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2020/12/04(金) 18:27:32.91
陰キャラ陽キャラという女性誌のキャラ設定がゲスの何物でもない また女性が
それにまんまと乗せられる。聞き流す歌と心に響く歌の違い。そのように他に
この女性誌は心に響く歌を陰キャラと簡単に咬ませ犬設定に悪意を感じる。
0511Track No.774
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2020/12/04(金) 19:56:58.52
勝負の世界に生きている男にとって勝負時というものがある。
タイミング、時期というものがある。時には一瞬たりとも逃せないタイミングなど
男と女 昔から生きる世界が違うのだろう
0512Track No.774
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2020/12/04(金) 20:12:42.07
松任谷由実は何がなんでも中島みゆきに負けたくない意識がかなり強いと見た。
勝負勘は松任谷由実に断然軍配がある。多分トータルセールスでも勝つのは間違いない。
中島みゆきは全く誰かに対抗して勝つという意識は全くと言ってないと見た。
0513Track No.774
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2020/12/04(金) 20:32:04.79
中島みゆきという人は周りがせかせているか、競わせようとしても、
我が道を行くどこ吹く風の人なのだろう
0514Track No.774
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2020/12/04(金) 20:52:15.62
唄は勝負するものではない。セールス的に高成績上げるに越したことはないが、
それがメインではない。それよりも一人でも多くの人に聴いてほしい。
そういう思いの方が強いんだろうなみゆきさん。
0515Track No.774
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2020/12/04(金) 21:10:33.21
周りの意見とか時代や風潮に左右されず、何かポリシーみたいなもの 
自分の目指す理念とか方向性というものをしっかり持っている人なのだろう。
だからぶれない中島みゆき独特ものを持っているのだろう。
0516Track No.774
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2020/12/05(土) 00:01:32.37
「竹の歌」

「なんで僕ばかり虐めるのさ!やめてくれよ!」「お前がバカだからよ。ドジで間抜けで、
泣き虫だからだよ」僕が学校の不良連中から虐められていると、「何だよ!爺!俺達に何か
文句あるんか!!」口ひげを生やしパイプをくわえた初老の紳士風のおじさんが「ある訳が

ないさ。続けなさい。終わったら、少しそこの弱虫借りようと思ってね。散歩しか楽しみが
ない老人でな、その子を連れて散歩しようと思うとる」「何だよ!この爺!」「構わず行こうぜ!」
「そ、そうだな。明日も虐めてやるからな!覚えてろよ!!」って不良連中が帰っていった。

その後、この公園のベンチで爺さんと二人。「お前は、わしが金持ちと思っとるだろう。
こう見えてもわしは貧乏人だ。実に情けない金額の年金暮らしじゃ。煙草代ない時は多少
食べるものも減らす生活をしておる。でも、わしがそういう風に見えるか?」「いいえ」
「そうだろう。たとえ貧しくても心豊かな人間なら豊かに見えるもんだ。お前は何で虐められてる?」

「僕の母さんキャバレーで働いてるんだ。それも、父さんがサラ金で借金作ってどこかの女と
いなくなっちゃったんだ。それで母さんが普通の仕事で借金返せないから、ああいうとこで
仕方なく働いている。いくつも転校したんだけど、すぐにわかって虐められてる」
「わしは若い時に交通事故で妻と子供を同時に失ってな。家族はおらん。以来、ずっと一人で

生きて来た。お前がこの公園でよく虐められているのを見てきた。それはお前が母さんの職業の
せいにしておるが、お前は母さんの職業を恥じている。そんな奴は一生虐められっ子だ」
「僕はただ...」「お前は母さんがキャバレーで働いているから虐められてもしょうがないと思っておる。
わしの知り合いにもそんなのがおってな、自分はダメな人間だ社会の役に立たないダメな奴だと、

そうやって自分を責め自信をなくして生きておるのがいる。お前のようにな。もっと自信をもって生きろ。
母さんの仕事を恥じるな、お前を食わすために必死で頑張っておる。何も恥じる必要などない。
母さんの仕事に誇りを持て、俺の母さんは僕を育てるために一生懸命頑張っているんだなんか
文句あるかと言ってみろ。自分に自信のない生き方している奴は虐められても仕方ない。」

「学校の先生に相談しても聞いてくれないんだ」「そんな先生なら、あてにするな。自分で
考え解決するんだ」「明日も僕ここで虐められる」「そんなんだからダメなんだ。明日、
わしもここに来る。あとはわしに任せろ。まだまだお前は若いこれからいろいろと、
学んでいかんといかん! 明日はちゃんとわしを見とれよ。わしが教えてやる。 わははは」
0517Track No.774
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2020/12/05(土) 21:50:09.24
コロナで女性の雇用が急減しているという。男性より深刻だという。
飲食業、小売業、観光業などは元々女性の比率が高い職場。
小売業は今年2月から5月の3か月で55万人の就業者が職を失っている。

そのうちの3分の2が女性だ。次に女性の割合が多い非正規労働者から
リストラされる。非正規は景気が悪くなれば解雇されやすい。
雇用の調整弁として使われやすい。職場を失うことは収入を失うことだ。

非正規雇用4割以上の現状が長い間続いてきたこと自体がおかしい。
国は何とかしなければならない。女性の危機は家族の危機、そして国の危機に繋がるからだ。
0518Track No.774
垢版 |
2020/12/05(土) 22:31:39.68
母子家庭の貧困率は5割を超え、就労による収入は平均181万円で
これは子供がいる他の世帯に比べ400万円低く、その5割以上が、
非正規雇用。働いても貧困から抜け出せない母子家庭の貧困は
コロナ前からなのだ。国は何とかしなければいけないと思う。
0519Track No.774
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2020/12/05(土) 22:35:12.66
どうしても弱いとこ弱いとこに行く。社会的弱者にもっと目を向ける社会になってほしいのだ。
0520Track No.774
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2020/12/06(日) 09:44:48.87
みゆきユーミンまりやの違い

荒井由実の頃の作品は自殺の歌など暗い胸の内の歌が比較的多かったが松任谷由実に
変わりその部分が消えた。ユーミンもみゆきも根っこは同じなのだ。それをオブラートで
包んでいるかいないかだ。荒井由実から松任谷由実に変わりみゆきとの比較差が生まれたと
いうか大きくなったというに過ぎない。荒井由実時代と中島みゆき作品の差は今ほどはない。

正隆氏と結婚し、正隆氏の色に染まって松任谷由実作品という万人に好かれる作品が生まれた
に過ぎないのだ。あれはズバリ言うと松任谷正隆作品なのだ。由実はそのジレンマが必ずあるはずだ。
竹内まりやと同じいい人を演じているにすぎないのだ。だから毒舌をはいてバランスを取っている。
毒舌は本人の心のバランスなのだ。ビートたけしもタモリも根っこは同じだ。たけしは作品になると

ダークサイド作品になる。明るい暗いのバランスをどこかで。取っているにすぎないのだ。
荒井由実も中島みゆきも鬼塚ちひろも根っこは同じなのだ。作品と本人は違ってもいいのだ。
それが心のバランス。この心のバランスが最も必要なのは狩猟民族の血を受けついているものだ。

完璧な人間なんていないのに完璧な人間になろうとする人たちがいる。そんな誰からも好かれる
いい人はそれを演んじているにすぎないのだ。確かに誰しも人にはよく見られたいものだ。
0521Track No.774
垢版 |
2020/12/06(日) 09:57:37.25
横溝正史と江戸川乱歩の作品の暗さと本人は違うはずだ 作品から狩猟民族の血が見える。
0522Track No.774
垢版 |
2020/12/06(日) 10:14:31.94
中島みゆきは心の奥底、胸の内の歌から小さい事をくよくよしない壮大な歌まで
歌っているのに、いまだに過去のイメージだけで語られているのが、ちょっと憤慨だが
心の状態に合わせた色んな歌があっていいのだ。彼女が歌う歌は全て中島みゆきなのだ。
0523Track No.774
垢版 |
2020/12/06(日) 13:39:13.61
https://news.nicovideo.jp/watch/nw4128272
ぱっと見るとカラスだか、じっくり目を凝らしてみると猫なのだ
これだけ人間の脳は、だまされやすいというか、脳が一瞬、簡単な認識処理をする。
でも、よく見ると分かってくる。トリックアートもだまし絵も同じ原理だ。
実はこの世界も、人によっては、ものの見方視点によって大きく違ってくるのだ。
同じものを見ても、人によって捉え方が違ってくるのは当たり前なのだ。
0524Track No.774
垢版 |
2020/12/06(日) 14:47:08.01
ユーミンがソングスで寄り添うと言う言葉はダサいと切り捨てていたのは、
まぎれもなくみゆきさんへの意識だ。みゆきさんの歌は弱者を切り捨てる
のではなく、常に弱者に寄り添って励まし癒してきた。この社会では弱者は
常に切り捨てられる側の人間。だから誰かが手を差し伸べなければならない

存在なのだ。>>517でも言った事だが、大切なのは社会的に弱い弱者を
切り捨てるのではなく、雇用が減ったり、社会が停滞してくると、このように
真っ先に切り捨てられる弱者に少しでも目を向ける社会になってほしい事だ。

自分さえよければいい風潮の現代だからこそ、少しでも、弱いものに目を向ける
事が大切なのだ。なかなかそこに目がいかない。日々の生活で誰もがそこに
気づかず生きている。今「タグ・ボート(tug・boat)」の歌が聴こえてくる。

  ♪大いなる人々の水平線は 大いなる船の上 甲板の高さ
大いなる人々は その足よりも低いところにあるものを 見ることはない
0525Track No.774
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2020/12/06(日) 18:47:23.62
これから中島みゆきと松任谷由実の比較を陰と陽、明暗というくだらない比較ではなく、
もっと頭を使った言い方があるだろうと思うわけ。腹立つけど。もっといいいい方が
いくらでもあるのに、それをやらず片方を売るための比較広告をやるから問題なんだ。

陰陽明暗比較で語られるのではなく、本当の意味で素晴らしいライバル関係になって
ほしい。気軽に聞ける歌と心に響く歌。ちょっと思いついただけでも簡単に出てくるのに
わざわざ片方を卑下し、売りたいものを持ち上げる比較広告はやってはいけないのだ。
0526Track No.774
垢版 |
2020/12/06(日) 19:15:28.83
重ね合わせの世界の法則

松任谷由実は学生の頃から虐めっ子、そして常に権力の側、上から目線だ。
中島みゆきは学生の頃から転校続きて、クラスになじめず、虐めにあったという。
だから弱い者の気持ちが痛いほどわかるのだ。だから常に弱者目線なのだ。

いつになるかわからんが最終的に立場は逆転する。何故か、この重ね合わせの世界では
必ず反対の働きが働くからだ。それがいつになるかはわからない...が、必ずそうなるのだ。
0527Track No.774
垢版 |
2020/12/06(日) 20:01:12.47
松任谷由実は権力によって行くタイプ 
中島みゆきは黙っていても権力が寄ってくるタイプ
いつになるかわからないけど、最終的には
必ず逆転するだろう。
0528Track No.774
垢版 |
2020/12/06(日) 21:24:09.90
始めにロゴスありき

歌詞と曲 どっちかと言われれば「初めにロゴスありき」 [言葉]なのだ
ギリシア哲学のロゴス論を通して三位一体論が生まれた。
人間は世界の一部であり[人間の自然本性]としてロゴスをもって生まれたとされる。

一神教の神のロゴスに限らず、ブッタは宇宙の真理(言葉)が人間の形を取ったと
大乗的な世界観が生まれた。初めに言葉ありきなのだ。
0529Track No.774
垢版 |
2020/12/06(日) 21:29:52.87
今「顔のない街の中で」「地上の星」「荒野より」「一期一会」「麦の唄」「糸」
「ヘッドライト・テールライト」聴いている
0530Track No.774
垢版 |
2020/12/07(月) 09:24:03.29
人類が最初に獲得したのがコミュニケーション手段の言語[言葉]だ。
この物質世界だけでなく精神世界の意識の世界との意識の繋がり
テレパシーも言語[言葉]なのだ。神の領域モナド界の上にロゴス界がある。
0531Track No.774
垢版 |
2020/12/07(月) 09:28:18.57
人類にとっても最も大切にしなければいけないのは言葉[logos]なのだ
0532Track No.774
垢版 |
2020/12/07(月) 09:33:45.72
権力にすり寄る者もいる 権力に対抗しょうとする者もいる このように
権力に寄りかかったり、対立したりするのではなく権力を引き寄せることが
最も大切なのだ。
0533Track No.774
垢版 |
2020/12/07(月) 09:51:04.57
シンギュラリティというAI人工知能が人間の能力を超え時は必ず来る。
権力者も含めたすべての人間がaiのやることが理解できなくなる時代が必ず来る。
どんなに対立し争っても勝てないだろう。知識、駆け引き心理戦、戦略全てにおいて
人間が歯が立たなくなった時、人間は自分たちの愚かさに気づくだろう。

打開策はないと思うとこまで追い込まれるだろう。打開策は必ずある。
超ハイテクに対するにはローテクの中に必ずヒントが隠されている。
超デジタルに対抗するにはアナログの中に必ずヒントのきっかけがある。
そして全てのものを持ちえた神と言っていい存在になったAIには言葉の
コミュニケーション手段しかないのだ。どのようにコミュニケーション
していくかだ。
0534Track No.774
垢版 |
2020/12/07(月) 10:14:39.80
青い鳥という童話がある。今「僕は青い鳥」を聴いている
0535Track No.774
垢版 |
2020/12/07(月) 10:20:56.91
「ファイト!」は人と戦えという歌ではなく己との闘いの歌 それによって何事にも
くじけない強い心を獲得するための歌でもある
0536Track No.774
垢版 |
2020/12/07(月) 11:12:23.02
>>532
これは僕自身の持論であって、みゆきさんの中にはないんだろなぁ〜
0537Track No.774
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2020/12/07(月) 11:28:24.39
中島みゆきという人は周りがせかせて、競わせても、どこ吹く風の我が道を行く人なのだと思う。
ただ一人でも多くの人に聴いてほしい。鍋やヤカンのような日用品でいいと言っていたからね。
僕はジレンマがある。もっと多くの人に聴いてほしいのだ。こんな売れ方でいいのかという思いがある。
0538Track No.774
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2020/12/07(月) 21:05:46.98
>>533
これをより掘り下げると、あからさまな自分、正直に全てをさらけ出した自分を
見せるしかないと思うね。なぜならどんな心理学者よりも、人間の心理データが
分析出来るAIになっているからね。心の中、全て見透かされているはずだから、
裸の自分をさらけ出すか今のところなさそうだね。そうなったらね。今のところは
0539Track No.774
垢版 |
2020/12/08(火) 08:37:54.16
>>538
これはあなたが経験した過去のどんな絶望よりも深刻な状況を想定したものだが、
そんな絶望に至っても必ず打開策を見つける可能性は決して0ではない。どんな
状況であっても希望をもって生きることが最も大切なのだ。
0540Track No.774
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2020/12/08(火) 08:42:21.48
このように人類か滅びるかもしれない状況に追い込まれた時、このように冷静に
打開策を探れる人間を一人でも多く残すことが最も大切なのだ。必ず来るであろう
人類の危機に備える努力を怠ってはいけないのだ。
0541Track No.774
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2020/12/08(火) 12:39:49.43
>>540
このように打開策を探れる人が一人でも多く生まれる状況が大切なのかもしれません
0542Track No.774
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2020/12/08(火) 19:08:47.83
勘違いされると困るのが、男より女性の本能的強さは共感・共有脳でもある。
男は本能的には女の人にはかなわない。男のように深くものを考えなくても
本能的勘、第六感みたいなのもは男より本能的に優れている。女性が持つ明るさ、
自分で問題解決できない代わりに、簡単にポジティブ、楽観性になれるところ。

男が色々考えて探求し紆余曲折たどり着いた結果を簡単に共感し共有できるところ
など色々と男より本能的に優れているところがある。これは脳梁が太いこともある
のだろう。脳梁が太いため左右の脳のバランス感覚が優れているのだ。左右の脳が
フルに働くのだ。
0543Track No.774
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2020/12/08(火) 19:15:12.34
元々生命の起源は雌 人間も女 ミトコンドリアイブからすべては始まっている 
0544Track No.774
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2020/12/08(火) 19:17:37.58
女性は平均値が高い 男は振れ幅がでかい ピンキリ 本当に優秀なのはほんの一握りなのだ
0545Track No.774
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2020/12/08(火) 19:45:10.31
僕も含めてほとんどの男がろくでなし、そんな男たちは女にはかなわねぇと心の奥底で思っている
0546Track No.774
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2020/12/08(火) 21:00:19.33
「六花」

僕の母は僕ら姉弟を女で一つで育ててくれました。
「ほらゆっくり食べなきゃ、ダメじゃない」
僕らは比較的遅い時期に生まれた子供だった。
父が亡くなった後、母はどんなに不安だったのか...

でも子供の僕には、そんなことはおくびにも出しませんでした。
「はい、出来たよ。いっぱい食べなさい」「うん」
母は僕たち姉弟の前ではいつも笑った顔しか見せませんでした。

そんな母が他界したのは姉が九つ、僕が五つの時でした。
私達姉弟はとうとう二人きりになってしまったのです。
母が亡くなったあの夜のことは、今でも不思議なほどに、
鮮明に僕の目に焼き付いています。

「さむいよーーー ねぇちゃん おうちへ はいろうよ」
「いい、修。これからは、私達二人きりになるのよ。
もっともっと、辛い事がいっぱいあるけど、二人で頑張っていこうね」
「うん」

「修には、まだわからないと思うけど、よく聞くのよ。
お姉ちゃんね、ゆうべ、冷たくなっちゃった母ちゃんの横で、
ずっと寝ないで、考えたことがあるんだ」
「なぁに? おねぇちゃん」

「これから二人生きていくためのことを考えたんだ。
二つあるからよく覚えておくのよ。いつも一緒にいることと、
それに絶対に、それと絶対に親戚の人にわがまま言わずに、言うこと聞くのよ。
お姉ちゃんね。 中学卒業したら働いて修の事、面倒見るからね。 
二人で生きていこうね。 それまで我慢してね...。 分かった?」
「うん」

「ゆきだ! おねえちゃん、 ゆき、ゆきがふってきたよ!」
「あっ! 本当だ。雪。綺麗ね」
「うん」
その後、二人は親戚の間を転々とする生活が始まったのです...

昭和○○年.........
0547Track No.774
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2020/12/08(火) 21:46:33.92
男が逆立ちしてもかなわない何かを持っていると思います... 女の人は
言葉では表すことができない何か...
0548Track No.774
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2020/12/09(水) 16:19:00.21
男がどんなに頑張っても、本能的なものでは女性にはかなわないと思うね
0549Track No.774
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2020/12/09(水) 17:32:59.60
「ショウタイム」

私は30歳前後の女。まあ俗にいうアラフォーの女だ。今日は取材で新宿二丁目の
ゲイバーに行くことになった。もちろん行った事はなく、とてつもなく敷居が高い
気がして調べる段階から尻込みしそうになりました。まず注意しなければならない
のは、ゲイバーにはたくさんの種類があるということ。ゲイオンリー、ノンケバー

など店によって特色様々です。ゲイバーの中でも、初心者向けは観光バーです。
とはいえ、女一人で行くのはやはり勇気がいるものです。ということで、オネェの
ママが経営する某有名ゲイバーに行きました。取材の予約を入れると「あら、一人なの?
大歓迎よ。いらっしゃーーーい!」とめちゃめちゃいい人でした。流石は接客のプロ!

心地よいテンポで弾む会話。雑居ビルの多い新宿二丁目、目当ての店までたどり着く
のに結構迷ってしまいました。本当にここであっているのだろうかという不安を抱きながら
そっと扉を開けると「あら~いらっしゃ~い!」電話の時の人だ!少し安堵した私は席に案内されました。
店内はカウンターのみで夕方の早い時間だったにも関わらず満席。その日は男性8割、女性2割と

いう比率でした。お通しに駄菓子を渡され、システムの説明を受けました。セット料金3000円。
ドリンクメニューも500~1000円ぐらいで、居酒屋とほとんど変わらない明瞭会計。
「あら、あんた女が一人で来るなんて、どうしたのよ?ゲイバーは初めて?何飲む? 私なんて
もう、ビールガブガブ飲んでお腹たぷたぷよ~」といきなりマシンガントークを繰り出す。

するとすかさず女性の店員さんが「もう、一気に質問したら、お客さん、びっくりするでしょ」と
私をフォロー。終始この二人がツッコミとボケ、フォロー役を交代して会話をリードしてくれる。
とにかく会話が面白い。失敗談など面白おかしく話してくれて時間がたつのも早い。会話のテンポがいい。
「あんた見た!あの渡部健の会見! 何よあれ!出で来るタイミングも悪い!のこのこ今頃出てきて

何がしたかったのかしら?どうせほとぼり冷めてから出てくるなら[不倫の渡部で~す。 皆さん!!
私を嫌いになっても、佐々木希を嫌いにならないでくださーーーーい!!]ぐらいぐらい言って、笑いを
取った方がまだましよ!あんなグタグタ会見するぐらいならね! 私なら、まだチン子あるから、チン子を

見せつけるわよ。それで放送事故になって終わらせるわよ!」「あんた!下品なこと言わないでぇー!
女がいるのよ!初めての、ちょっと考えなさいよ。ほんとに下品なんだから。全く、ねぇ」
0550Track No.774
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2020/12/09(水) 17:40:57.10
>>549
下から6行目「何よあれ!出てくるタイミングも悪い!・・・」に修正
下から4行目「佐々木希を嫌いにならないでくださーーーーい!!]ぐらい言って、
笑いを」に修正
0551Track No.774
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2020/12/10(木) 09:19:12.63
外国だとタレントやスターの不倫は割と寛大だ。スクープ、ゴシップ記事を追及し、
それを生業にするパパラッチがいるが日本ほどタレント生命を脅かされるほどに
追い込まれことはまずない。日本はなんだかんだ言っても女性の目が厳しいのだ。

女性はこういうことに対して厳しいのだ。外国は主人が金の管理をしている。
要するに実権を握っているわけだ。表向きレディーファスト。裏で女性を
コントロールしているのは中世の頃と、さほど変わらないのだ。女性を前に、
表に立たせ、裏で実権を握っているのが西洋の男だ。それと正反対なのが日本なのだ。
0552Track No.774
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2020/12/10(木) 09:30:42.26
渡部健は芸人だ。女性視聴者の目は厳しい。そう簡単には許してくれないだろう。
どんなに謝罪し謝っても、女性はそういう目で見てしまうからだ。芸人は芸人として
のやり方があったはずだ。ビートたけしのようにラジオでチンコを女性アナの頭にのせて
ちょんまげとからかって笑いを取っていたことを思い出す。あれはラジオだからできた。

あんなグタグタ会見するぐらいなら、テレビという媒体で芸人として笑いを取って謝ると
いうやり方もあったはず。それで復活する場合は今までの渡部のイメージを捨てるしかない。
新たに生まれ変わるしかないのだ。たけしのように何をやっても笑って許されるタレントと
して生きる道だ。
0553Track No.774
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2020/12/10(木) 09:36:40.05
>>551
下から3行目「レディファースト」に修正
0554Track No.774
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2020/12/10(木) 19:00:30.49
人間の意識の深いとこの記憶、本人が気づかない潜在意識の奥底には
この世に生まれてくる前の記憶が眠っている。これをぞくに前世の記憶、
もしくは過去世の記憶。そこにあるのが人類共通の意識、集合的無意識。
多分、ここにアクセスできたのがエドガーケイシーじゃないかと思っている。

宇宙にあるものと繋がるのではなく、人間の潜在意識の奥底にある
人類共通の意識、集合的無意識の中にアカシックレコードという人類の
記憶が眠っているんじゃないかと思う。潜在意識の無意識の[記憶庫]と
いうものがあるのだろう。だから生き方って大切なんだと思う
0555Track No.774
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2020/12/11(金) 22:41:47.80
スピリチュアル的なものと科学の違いは、科学は疑うことから始まる。疑問を持つことから始まる。
スピリチュアルは何の疑問も持たずに全てを受け入れる。これは全く女と男ぐらい考えが正反対なものだ。
スピリチュアルは女脳的自由な発想で全てを受け入れるところから始まる。科学は男脳的疑う心、

疑問から真理を追究する学問の違いはある。スピリチュアル関係に女の人が多い。その女の人の話を
聞いたことがあるが全く真理を追究しないで勝手な事を言っている。全く疑う、疑問をもって探ると
いうことをしない。これでは真理を追究する学問にはならない。確かに答えや正しい事はないけど、

それに少しでも近づこうとして、疑問や疑いを持ち探り研究していくのが科学。スピリチュアルは
ありのまま、全て受け入れる。何の疑い疑問もなく。ここが僕たち男脳と決定的違いだと思う。
これはまさしく女脳から生まれた世界がスピリチュアル的なものではないかと思う。
これはあくまでも僕の持論だ。
0556Track No.774
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2020/12/11(金) 22:57:28.75
スピリチュアルはすべてを受け入れ信じるところから始まるから宗教と同一視される
わけだ。科学はあるものを徹底的に疑い、疑問を持ち探り観測し追究する学問だ。
だから研究が中心だ。
0557Track No.774
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2020/12/11(金) 23:15:08.88
スピリチュアルの自分の中に何かが降りてくる。何故、この降りてくるものは何かと
疑い疑問を持ち追究しないのだろう? そこが科学との決定的な違いだ。
そして降りて来た内容なのか勝手な事を言う。これが男の脳では理解できないのだ。
なぜ、その現象に疑いや疑問を持ち研究しないのか? 
0558Track No.774
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2020/12/12(土) 15:05:02.42
疑う事、疑問と否定、ネガディブとは違う。これは説明が長くなるので説明は省きますが、
女の人は決して、このようなスピリチュアルに限ったことではないのだけど、こういう
ポジティブなどの肯定的な意見に非常に弱い傾向がある。決して悪くはないし、いい事
なんだけど、どんなものにでも疑う心や疑問を持たないと、こういう言葉に身を任す依存、
洗脳されてしまうのも女の人なのだ。この世に正しいもの答えはないということ。
0559Track No.774
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2020/12/12(土) 15:21:54.82
大矢壮一がかって一億総白痴化計画という言葉を使っていたが、日本に限らず、全世界が、
もし、支配者によってそうさせられたとした場合、人類が自ら絶滅の方に行くことになるはず。
この説明は長くなるので簡単に言うと、いろんな条件があるけど、例えば支配者も含めた
全ての人間がAIのやることがわからなくなるシンギュラリティが訪れた場合、支配されるか

滅ぼされる危険がある。そうならないためにはある程度AIと対等に渡り合える人材の確保が
大切になってくる。支配されたり滅ぼされず、対等の存在と認知される存在になるための
コミュニケーション手段が取れる人材の確保。これは容易ではないが究極の手段として
人間ならできるのだ。ある面、これはAIをこの世に誕生させた人間にしかできないのだ。
0560Track No.774
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2020/12/12(土) 15:45:53.55
行ったことに対して必ず反対の働きが生まれてくる。例えば世界の支配者が男は
疑いや疑問などを持ち厄介だから、世界中から男を処分し、。無くし、支配者たちに
都合がよくなんでも肯定的に受け入れる洗脳しやすい女性ばかりにするとしよう。
支配者の思惑通りの社会に一見なるだろうが、ある面、振れ幅が大きく都合のいい方に

傾いた分、都合の悪い反対側の働きを大きくしてしまう結果になるのだ。この世界は
人間に気づかれないように目に見えない反対の働きがあるのだ。簡単に言えば、
栄枯盛衰の大きさを大きくしてしまうのだ。人の心も森羅万象宇宙もこの重ね合わせの世界も
大きく傾いたバランスを何とか元に戻そうとする働きが生まれるのだ。これら
人の心も森羅万象、宇宙も絶妙なバランス調和で成り立っているからだ。
0561Track No.774
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2020/12/12(土) 17:15:16.66
この世に存在するもの全ては絶妙な調和、バランスで成り立っている。
何か手を加えたりしてその調和、バランスを崩す、左右どちらかに触れると
その触れたバランスを元に戻そうとする働きが新たに生まれてくるのだ。
0562Track No.774
垢版 |
2020/12/12(土) 19:10:26.56
これからの子供たちの必要なのは、認知能力も大切だが、AI時代に身に着ける
べき能力として集団での行動の中で困難や失敗、挫折などの経験を通して
養われる能力、非認知能力も大切なのだ。
0563Track No.774
垢版 |
2020/12/12(土) 20:09:27.48
[隣の芝生は青い]ということわざがあるが、権力者を羨ましがる人も実際にいるんだと
思うが、生きている間に使いきれないほどの資産、財産があっても意味がないと僕は思うし、
当人たちも我々が思っているよりも色々と大変なのだ。自分に与えられた人生を
生きればいいと思う。自分の器にあったそれぞれの人生を精一杯に生きればそれで

いいんじゃないかと思う。実際にそういう立場に立てば立ったで、これまた大変なのだ。
なんでもそうだけど何も知らないで[隣の芝生は青い]目線で羨ましく思う人間も
いるのは仕方ないと思うけど、自分与えられた器にあったそれぞれの生き方が大切だと思う。
0564Track No.774
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2020/12/12(土) 23:27:00.45
ここんとこ中島みゆきと関係ない話で脱線続き(笑) 
0565Track No.774
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2020/12/13(日) 10:40:55.31
「十二月」

こういう冷水浴びせる歌があるのも中島みゆき。問題提起、考えさせる、問いかける
これらの歌詞が胸に突き刺さる。社会の中で苦しんでいる女達。そこに目を向け
気づかせることって大切なのだ。だけどこういう歌ばかりになっても困るけどね。
「うらみ・ます」あれを出したことによって、イメージがついてしまったことを考えるとね。

前にも書いたが、コロナ禍で女性労働者が苦境に立たされている。多くの女性労働者が
解雇・休業に追い込まれ、今年10月の女性の自殺者は851人で前年比で1.8倍を超えた。
男性の比率より多いのだ。これはかってなかった現象だ。勤務先の店舗が閉鎖になり、
悩むシングルマザー。雇用主が国の支援制度を使ってくれず退職を余儀なくされる女性。

低年金で働かざるを得ない高齢女性の失業。性格苦から風俗で働かざるを得ない女性。
コロナ前から貧困にあえいでいたシングルマザーが国の支援に頼ろうにも制度から漏れる
現実。これらの救いのない状態に置かれている女達。どんな状況下でも希望を失って

はいけない。誰も目を向けなければ、誰にも知られずにひっそり社会の中で消えていく
存在でもあるのだ。>>517でも述べたことだが、だから国は何とかして支援していか
なければならないと思う。社会的弱者は常に切り捨てられる側の人間だからだ。
0566Track No.774
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2020/12/13(日) 10:43:58.68
>>565
下から6行目「生活苦から風俗で・・・」に修正
0567Track No.774
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2020/12/13(日) 10:55:14.64
女性の最大の強さ良さは男にない明るさ楽天性にある。だから問題解決しなくても、
何にも困らないのだ。これは女性が生きるために獲得した能力なのだ。人に流されても、
周りの意見に流されても、流行に流されても、時代に流されてもいいのだ。周りに合わせ順応し、
共感・共有しあい生きていくこれらの能力は女の人が生きていくうえで獲得した能力なのだ。
0568Track No.774
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2020/12/13(日) 11:00:48.52
そして辛い時はカタルシスで辛く苦しい事を心の浄化として涙で流せばいいのだ。
大切なのは心のバランスなのだ。
0569Track No.774
垢版 |
2020/12/13(日) 11:07:39.29
女性に言いたい大切なことは、辛く苦しい時に無理に明るくふるまっても、無理な時は無理なのだ。
無理をせずに、泣きたい時は思い切り泣けばいいのだ。心の中に溜まったものは排泄、浄化しないとダメなのだ。
0570Track No.774
垢版 |
2020/12/13(日) 11:47:59.52
泣くだけ泣いて心の中に溜まった澱のようなものを思い切り排泄・浄化して
スッキリしたら、心を切り替え新たに生まれ変わって生きていけばいいのだ。
女の人はこういう心の切り替えて生きて来たからこれでいいいいと思う。
0571Track No.774
垢版 |
2020/12/13(日) 13:06:22.15
男の能力の上下の振れ幅の大きさに比べ、女の人の能力差なく中心部に集まる平均値の高さ。

男の問題解決脳が作り出した本質に近づく極めた世界とは 勝負の世界の一瞬たり
とも油断出来ない非常に厳しい世界でもあり、一瞬が勝敗を分ける世界でもある。
ほんの一握りだけが勝ち残り、富を独り占めし、大半の人間は敗れ去る世界でもある。
現代社会でもこの構図は変わらない。富の格差社会。株の世界など...

この男の価値観の世界と全く違った生き方を獲得したのが女性なのだ。
本当の意味での富の分配社会。みんなが平等に協力し合い助け合うコロニーの
原型は太古の時代の男が狩り出た後の女たちの集落での互いに協力し合う
生き方にヒントが隠されているのかもしれないのだ。
0572Track No.774
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2020/12/14(月) 00:33:43.00
「恩知らず」

「やってられるかってたんだ!! こん畜生!!」
怒鳴り声と共に、ビールジョッキを割らんばかりにカウンターに叩きつけた。
響き渡る怒声に狭い店内は一瞬、静まり返ったが、常連客である
俺の悪酔いだと分かると苦笑いしてざわめきを取り戻す。

「カンちゃん! 飲みすぎだって!」
「そ、そうだぜ!おい、もう帰ろう、な、」

カウンター突っ伏した俺に、引きつった笑いを浮かべるのは通い慣れた居酒屋の
店主。俺が住んでいるアパートから歩いて十分、住宅街の外れにこじんまりと佇む
居酒屋は近所のオヤジ達の憩いの場だ。アパートに越してきて三年、暇があると
飲みに来ていた俺もこの店の常連客に名を連ねている。

「どうしたんだ?」
「どうしたも、こうしたもあるか」
「カンちゃんね、女に逃げられたんだっさ! 」
「うるせー! 黙れ! おい!オヤジ!!  もう一杯くれ!!」

俺は常連としているこの居酒屋で、独り呆れるほど泥酔していた。
マリコに対する未練もあったが、それ以上に彼女の俺に対する捨て台詞が、
耳に沁み付いていて、荒立ちが拭えなかった。あの女は、てっきり
俺にべた惚れしていると思い込んでいた。

だが、まさか、あんな馬鹿げたことを口にするとは!
あれほど尽くしてやった、この俺に、あれほど俺に愛していると
言っていたくせに、なんであんな態度がとれるんだ!

一度ぐらい、他の女と寝ただけで、少し遊んだことぐらいで、
なぜそれほど、ふざけんな! 畜生! 
なあ、俺が悪かったから 頼む 帰ってきてくれ! マリコ!
心の中で叫んでいた。
0573Track No.774
垢版 |
2020/12/16(水) 13:34:41.26
「囁く雨」

その日、私は初めて人前で涙を流した。
絶対に泣くもんか、と思っていたのに.........
どうしても涙を我慢することができなかった.........

いつもの見慣れた風景が、今日はどこか遠い場所のように思えてくる。
駅に着くまでの間、二人はずっと無言のままだった。
電車を降りて駅に着くと、二人はそのまま駅を出て、
駅前のところで、立ち止まって、あなたは私に「ごめん」と一言。

私たちはずっと駅前に立っていた。
そして、空から雨が降ってきた。傘もささずに、
ただじっと見つめあった二人を降り注ぐ雨の中を通り過ぎる人達が
二人をそっと盗み見る。雨の中、彼の目が濡れているのがわかる。
私は人目を気にせずに、泣いてしまいたかったが、泣きそびれた。

悔しかった。周囲にいる人たちも、私たちの事を
この子たちはいったいこんな雨の中で傘もささずに何をしているのだろうと
不思議そうに通りすぎていく。雨がだんだん強くなってきた。
ずぶ濡れで、ただ、佇む二人.........
0574Track No.774
垢版 |
2020/12/18(金) 13:11:13.94
「ボディ・トーク」

言葉を大切にしてきた人が、言葉なんて迫力がない、言葉はなんて弱いんだろうという。
言葉として発する言葉と言葉として発しない心の中の言葉。内なる言葉。思い。これからは、
この内なる言葉を仮にテレパシーと言おう。そういう時代になっていくのかもしれない。

わざわざ言葉として発せなくとも、昔から日本人にある以心伝心の気づき。察する能力。
お互いの心と心が通じ合う時代になっていくのかもしれない。その頃には言語の翻訳も
必要なく通じるようになるだけじゃなく、国も国境も民族も人種も、そしてすべての

垣根が無くなり最終的には、ボディという肉体をも必要としない時代になっていくの
かもしれない。相手に伝えたいことを考えただけで相手に自動的に伝えたり、見た映像を
自動的に相手に伝えるシステムやサービスが発明されるようになるだろう。

そして肉体の死後もクラウド上に意識の集合体として永遠にVR空間の世界の中で
生き続けていくことも考えられるのだ。これを管理するのが、多分AI人工知能だと思う。
まさに洋画エレクトリックドリームズのエピソードワン及びシリーズやマトリックスの世界

そのものになっていくのだろうと思う。それが地球というパイの限界がある世界で人間が
生き残るための人間が選択した進化なら、多分そうなっていくだろうと思われるのだ。
ひょっとしたらもうすでに仮想現実の世界にいるのかもしれない。なぜならこの世界も

この重ね合わせの世界も、ひょっとしたら人類が誕生する前から、いや、この宇宙、
この世界が誕生する前から、もうすでにVR空間、仮想現実世界で生きていたかもしれないのだ。
VR空間の中を彷徨う[考える葦]だったのかもしれないのだ(笑)これはあくまでも僕の妄想である。
0575Track No.774
垢版 |
2020/12/18(金) 13:25:46.53
>>574
3行目「この内なる言葉を相手に伝える手段があるとすれば、それを仮にテレパシーとでも言おうか。」
0576Track No.774
垢版 |
2020/12/18(金) 13:32:21.99
>>574
人間が感じる五感の情報のデータベースのようなものが既に存在していた場合
この世界も、もしかしたらVR空間、仮想現実世界の可能性も否定できないのだ。
0577Track No.774
垢版 |
2020/12/18(金) 14:28:38.44
人間の科学的進化は過去の人類の記憶を辿っているか、この世の創造主に近づいているかの
どちらかだと思う。人類は過去3度滅びたという話もある。その経験を生かすように進化する
のかはわからない。
0578Track No.774
垢版 |
2020/12/19(土) 11:22:22.86
今までの科学的進歩は大体想像がついた世界だったが、これからの科学的進歩は、
我々の想像の域を遥かに超えた世界が待っている。人類における科学的大転換期に
なっていくのだろう。人の肉体的が機械、ロボットと合体したアンドロイド、
ヒューマノイドになっていくのだろうか、それはすなわち人類の新たなる進化。
かってないロボットと合体した人類の進化は科学的進化といったほうが適切だろう。
0579Track No.774
垢版 |
2020/12/19(土) 12:02:36.10
最初は人間型ロボット、そして脳を移植したアンドロイド、ヒューマノイドに
なっていくのだろうか、そして最終的にはクラウド上に意識の集合体として永遠に
VR空間、仮想現実の世界で生きていくことになるのだろうか... 人類の進化の過程の
新たなる進化というしかない。もしそうなったらの話だが... この世界がフラクタル

などの幾何学模様や数式であらわされた世界でもあり、量子コンピューターの中の
世界なのかもしれない。ジム・タッカー博士やトマス・バニー博士、池川明博士が
幼い子供たちが語る[胎内記憶]も興味深い。生まれてくる前の記憶を覚えていて語る
らしい。こういうことが起きた原因として産婦人科などでの帝王切開出産で生まれて

くる子に多いのだそうだ。原因は多分、狭い産道を通る時に本来、消されるはずの
記憶が帝王切開出産によって消されずに生まれてくるようになったことが原因と考えられる。
雲の上(クラウド上)から母親探しをして、生まれて来たとほとんどの記憶を覚えている
子供たちが語りだす。周りは多く生まれる前の赤ちゃん(意識体)がいるそうだ。

幼い子供の言うことだからにわかに信じがたいが、不思議なことに大体、7~8歳頃には、
ほとんどの子が記憶を消されるらしい。幼い子供の言うことだから半信半疑だが、興味深い話ではある。
0580Track No.774
垢版 |
2020/12/19(土) 12:13:11.37
>>578
3行目「人の肉体が機械、・・・」に修正
0581Track No.774
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2020/12/19(土) 13:04:17.09
今「産声」と「誕生」を聴いている
0582Track No.774
垢版 |
2020/12/19(土) 22:59:51.84
「みにくいあひるの子」

昔々、あるところにお堀に囲まれた古いお屋敷がありました。そのお堀の茂みの中で、
一羽のアヒルのお母さんが巣の中の卵を温めていました。やがて卵が一つずつ割れると、
中から黄色い色をしたかわいい雛たちが顔を出します。ですが、巣の中で一番大きな

卵だけが、中々生まれません。しばらくたって、やっと卵を割って出てきたのは、
大そう体の大きな醜い雛でした。醜いアヒルの子はどこへ行っても虐められ、突かれて、
陰口をたたかれます。初めのうちは醜いアヒルの子をかばっていたお母さんもしまいには、

「本当に醜い子。いっそ、どこか遠くの所へ行ってくれたらねぇ」とため息をつくように
なりました。それを聞いた醜いアヒルの子はいたたまれなくなって、みんなの前から逃げ出し
てしまいました。あてもなく飛び出しましたが、どこへ行っても嫌われます。醜いアヒルの子は

人目につかない場所を選んで眠り、起きればまた逃げ続けました。季節はいつの間にか、
秋になりました。そんなある日、醜いアヒルの子はこれまで見たこともないような、美しいものを
目にしました。それは白鳥の群れでした。長くしなやかな首を伸ばし、眩しいばかりの白い
翼を羽ばたいて、白鳥たちは暖かい国へと飛んでいく所でした。醜いアヒルの子はあっけにとられて、

その美しい鳥たちが空の彼方へ去っていくのを見送っていました。「あんな鳥になれたら、どんなにか
幸せだろう。いや、アヒルの仲間にさえ入れないくせに、そんな事を考えてどうするんだ」
冬が来て、沼には氷が張り始めました。醜いアヒルの子は葦の茂みにじっとうずくまって、厳しい
寒さを耐え忍びました。そのうちに、お日様は次第に暖かさをまし、ヒバリが美しい声で歌い始めます。

ついに春が来たのです。醜いアヒルの子は体がウキウキし始めると、翼を羽ばたいてみました。
すると体が、浮くではありませんか。「ああ、飛んだ、僕は飛べるようになったんだ」醜いアヒルの子は
夢中で羽ばたくと、やがてお堀に舞い降りました。その時、お堀にいた白鳥たちが、一斉に近づいて
来たのです。「ああ、醜い僕を、殺しに来たんだ。僕は殺されるんだ。・・・でも、かまわない。みんな

から酷い目に合うより、あの美しい鳥たちに殺された方が、いくらかましだかもしれない。さあ、僕を
殺して!」醜いアヒルの子は殺される覚悟を決めました。しかし、そうではありません。白鳥たちは
醜いアヒルの子の周りに集まると、優しく口ばしでなでてくれたのです。そして白鳥の1羽が言いました。
「初めまして、かわいい新人さん」「えっ?新人さん?かわいい?僕が?」ビックリした醜いアヒルの子は

ふと水の上に目を落とすと、そこに映っていたのは、もう醜いアヒルの子ではありません。真っ白に光輝く、
あの白鳥だったのです。冬の間に羽が抜け変わって、美しい白鳥に姿を変えていたのでした。「新しい白鳥が
一番綺麗だね」みんなの声が聞こえてきました。 おしまい 「めぐ、幼稚園でみんなにブスと言われたからって
泣いてばかりではだめでしょ。さあ寝なさい」「うん、ママおやすみなさい」めぐは夢の中で生まれてくる前、

雲の上にいました。そこには神様がいて、周りにいっぱいの赤ちゃんがいました。神様は「外見の美しさだけに
とらわれないで心を磨く約束をしたね。もう忘れたかな。生まれる前、自分に貸せた試練じゃないのかな。
もう神様との約束を忘れたのかな」ここでめぐは、はっと目を覚ましました。これから強い子として生きることを
自分に誓ったのでした。
0583Track No.774
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2020/12/19(土) 23:15:47.36
みゆきさんは小さい頃から転校が多く中々周りの子になじめず、虐めにあったり
一人遊びが多かったそうです。
0584Track No.774
垢版 |
2020/12/19(土) 23:17:40.86
「とろ」は変わった子と思われて悩んでいた頃のことを歌にしたと思われます。
0585Track No.774
垢版 |
2020/12/19(土) 23:21:34.59
「Tell Me Sister」もコンプレックスを歌った歌ですね。
0586Track No.774
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2020/12/19(土) 23:29:27.44
僕はこの世に生まれて来たことに何か意味があると思っています。
だから頑張って生き抜くことに意味があると思います。
小さなことでくよくよせず生きることが大切なのは、これから
どんな試練が待っているかわからないからです。
0587Track No.774
垢版 |
2020/12/20(日) 14:57:39.11
今「命の別名」「ローリング」「瞬きもせず」「齢寿天任せ」「希い」「麦の唄」を聴いている
0588Track No.774
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2020/12/20(日) 15:25:01.48
中島みゆきの歌は人生において色々と悩みを抱えている人に寄り添う歌だったが、
それが応援歌になり、壮大な歌になり、そして生きる力になる歌になってきている。
それら全てを含めて中島みゆきの歌なのだ
0589Track No.774
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2020/12/20(日) 15:33:22.88
今の世の中自分さえよければいいという風潮がある。そうじゃないだろうと思う。
0590Track No.774
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2020/12/20(日) 22:55:41.83
世界的に髭を生やす男が増えだしたのもある意味、ひょっとしたら潜在意識の中に
y染色体の未来の生存の危機、危機感を感じ取っているのかもしれない(笑) 
男はいずれ消えていく運命だからね。いつになるかわからないが、それは確実に来る。
それが未来の必然なら仕方ないと思うね。
0591Track No.774
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2020/12/24(木) 19:13:44.89
「BA-NA-NA」

外側が黄色で中身が白 「見た目はアジア人で中身は白人」白人に迎合的で
卑屈なアジア人 バナナは黄色い皮をむけば中身は白いので、黄色人種なのに
中身は白人のつもりの人を指す。またはアジア生まれのアジア人が、北米で
生まれ育った移民の子孫が外見はアジア人だが言葉や文化、思想などは欧米的

であることを指して揶揄的に使う場合が多い。差別用語というよりも、ジョークと
して使うことの方が多い。アメリカや他の多民族が一緒に暮らす国に行くと、
どこでもそれぞれのコミュニティがあって、自分たちの文化を守りながら現地に
溶け込んでいく背景が見えます。アジア系の人たちはアジア系の人たちと生活し、

中南米系は中南米系、アフリカ系はアフリカ系、それぞれのコミュニティの暮らしが
あります。でも、例えばアジア系の中で二世、三世とかなってくると、小さな頃
から白人社会の中で学校に行って生活して、彼氏や彼女は白人でということが、
出てきます。そうなったときに使われる言葉。単にアジア人なのにアジア人とは

付き合わず、いつも白人と一緒にいるような人を指すこともある。留学生の中には
「私は英語を勉強しに来たんだから、日本人とは絶対に話しません。基本的には
白人の方がいいので、アジア人全般とも付き合いません」という人もいるそうです。
こんな人も現地の人から言わせると" BANANA " なのかもしれません。

英語を勉強する目的であっても、友達作りはうまくバランスを取りながら出来れば
いいですね。僕は白人から差別を受けている黒人たちが日本人を非難するときに
使っていたのだと思っていました。フィギュアスケートの高橋大輔選手が優勝した
カナダ大会で白人のおばちゃんが大きなバナナのぬいぐるみを渡しているのを見た

ことがあって、どういう意味なんだろう? イエローモンキーでもないし、
人種差別的意味??? 高橋選手の演技で会場は一斉に盛り上がっていたし、
大きなバナナのぬいぐるみを、わざわざ探して会場に持ってきた情熱。
サウスカロライナに住む妹に聞いたところ「差別的な意味ではないよ。

こっちの人の感覚だと、アジア人だけど、先進国だから白人の仲間 みたいな感じ」と
言っていました。色々調べると悪い意味より良い意味で使われることが多いみたいですね。

あぁ、今日も思い知らされる BA-NA-NA-NA-NA-NA
あぁ、今日も思い知らされる BA-NA-NA-NA-NA-NA
0592Track No.774
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2020/12/24(木) 21:04:02.71
日本の顔文字(*^-^*)は目であらわすけど 欧米の顔文字は☺口元で相手の表情を見る。
目は口程に物を言うアジア人に比べ、相手の表情を観察したり、相手に口元で喜怒哀楽を
表現したりする欧米人は今回の世界的な広がりを見せたコロナ禍でマスクをアジア人に
比べ嫌がるのは相手の表情がわからなくなるだけではなく、相手に伝えにくくなるから
じゃないのかなと思う。
0593Track No.774
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2020/12/24(木) 21:07:23.02
アジアは👀で感情を読み取る 欧米は👄で感情を読み取るからだ
0594Track No.774
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2020/12/24(木) 21:08:30.85
>>593
絵文字が出ないようなので
アジアは目で 欧米は口で
0595Track No.774
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2020/12/24(木) 21:11:23.55
相手の表情を読み取る。表現する。表情伝達方法がアジア人と欧米人では異なるのだ
0596Track No.774
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2020/12/24(木) 22:09:27.52
明暗、陰陽というキーワードの情報操作、印象操作に弱いといわれるのが女性だ
人にどう思われているか気にして生きているのが女性だからだ。今回の松任谷由実、
中島みゆきのアルバムに合わせ陰陽の情報操作、印象操作をした某女性誌。
誰かに頼まれてやったのか、某女性誌が自らやったのかは、いまだにわからないが、

1985年を境に女性誌の明暗の情報操作、印象操作により大きく売り上げが
↑↓に分かれていった過去がある。みゆきさん自身がまったく気にしない人だから
というのもある。当時、それによって女性だけではなく、買いたくもないユーミンの
アルバムでみゆきさんのアルバムを挟んで買っていたという友人もいた。

そのぐらい当時の明暗の情報操作、印象操作は野放しで強烈だったわけだ。
スーパーの買い物を見てもわかるように、女性は手にとっても迷う。常に迷うのだ。
CDも同じだ。その背中を押すのが明暗の情報操作、印象操作だ。だからやってはいけないのだ。
欧米では常に議論される問題でもある。ちょっと考えただけでも気軽に聞ける歌と

心に響く歌という分け方も出来るのに、どちらかを買わせるための陰陽い印象操作、
情報操作を、懲りずにまたやってしまった某女性誌。本当に誰かが言わないとまたやるだろう。
松任谷由実という人を個人的に全く評価しないのは過去こういう女性誌などのマスコミの

情報操作、印象操作によってアルバムの売り上げを上げていった過去があるからだ。
マスコミによって作られた偶像というイメージが個人的にだが松任谷由実さんには付きまとうのだ。
本当の意味での勝負はこれからだと思う。
0597Track No.774
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2020/12/24(木) 22:19:21.19
当時のテレビでも夢の遊民社が「うらみ・ます」をバラエティーなどの重要な場面で
盛んに流し、強烈なイメージを茶の間に与えていた。これも強烈な情報操作、印象操作
だったわけだ。これによって洗脳され大きく植え込まれるのは女性だ。CDショップに

いってもなかなか手にさえ取れないのだ。当時の僕は笑ってみていたが、今となっては
やってはいけないことだと思った。女性は一度植え込まれたイメージはなかなか消えないのだ。
強烈なイメージほど消えにくいのだ。当時の女性も年を取っても食わず嫌いな人は多いと思われるのだ。
0598Track No.774
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2020/12/24(木) 22:34:32.27
ユーミン側はみゆき側より遥かにマーケッティングに優れている
0599Track No.774
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2020/12/24(木) 22:58:45.67
女性の習性としてみんなが買うから買うという習性がある。
だからマーケッティングが女性をターゲットにした方が売れやすいというのもある。
女性の心理、行動も女性の行動学的にも感情や衝動買いにつながる衝動性なども
十分熟知している僕だから言える。女性は男より実は感情の起伏が激しいのだ。
これが衝動買いに繋がる。どちらか迷ったらマスコミなどの口コミ情報に頼る傾向が
あるのだ。
0600Track No.774
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2020/12/24(木) 23:41:28.64
>>596
情報操作、印象操作による比較広告だよね問題は
0601Track No.774
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2020/12/25(金) 09:33:03.40
これだけイメージが定着した中島みゆき 爆発的に売れることはまずない
売り上げ関係なくある面、考え方によっちゃ好きな音楽自由に制作出来る立場にいる
わけで、本人も多く売ろうなんてこれっぼっちも考えていないと思うけどね。
そう考えるとこれでいいんだろうね。ファンの僕としてはもっと売れてほしいという
気持ちが強く悔しいんだけど、まあ、仕方ないね(笑)
0602Track No.774
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2020/12/25(金) 10:41:29.37
♪ 欲にまみれた希いばかりが 先を争って叶ってゆく 
  ささやかな希いばかりが 粉雪のように残される 
0603Track No.774
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2020/12/25(金) 21:28:38.78
「希い」いいね!
0604Track No.774
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2020/12/25(金) 23:06:13.25
「永遠の嘘をついてくれ」

地下のロッカールームを出ると、ダンスミュージックのリズム音が軽やかに
聴こえてきた。二階のダンスフロアーからだ。平日の午前中は暇と脂肪を持て余した
主婦たちのためのフィットネススクールが開かれている。

ユウジは三階のウェイトトレーニングルームまで弾みをつけ駆け上がった。
マットに転がり、ストレッチングで全身の筋肉をほぐす。それから、持久力維持に
ポイントを絞ったウェイトトレーニングプログラムを消化する。足から腰、
腹から胸、肩へと移ってゆき、全身の筋力を使うスクワットで締めくくる。

トレーニングルームには人気がない。平日の午前中はいつもそうだ。
いても水商売風の男たちが数人。しかし、今朝は彼らもいない。
寒々としたスペースに配置された冷たい鋼鉄のマシンを相手に、ユウジは
孤独なトレーニングを始める。シットアップからベンチプレスに移った時だ。

黒いタンクトップの巨漢が一人、目立たぬように入ってきた。肩にめり込んだ
太い首。分厚い胸。木の幹ほどもある腕。そして額に刻まれた無数の深い傷跡。
この男とは何度もあっている。このジムでもあっているし、テレビでも、彼は、
プロレスラーだ。特定の団体に属さない、一匹狼の悪役専門レスラーだ。

ジムで初めて出くわしたときは少し緊張した。ショウビジネスとはわかっていても、
その肉体はやはり人を威圧する。プロの凄みと言っていいだろう。彼が入ってくるだけで
その場の空気がピリッと張り詰めるのだ。目は優しい。巨体は人を威圧する。特定の

団体に属していないから専用のトレーニングルームもないらしい。彼はいつも一人きりだ。
一人で黙々とトレーニングを続けていた。寡黙な男だとジムで何度か顔を合わせているうちに
ユウジはそう思うようになっていた。成田発午後1時のニューヨーク直行便に乗って、
J・F・ケネディ空港降り立ったのが、今からちょうど三年も前の話になる。もう三年も経った。
0605Track No.774
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2020/12/26(土) 20:00:56.19
「永遠の嘘をついてくれ」youtube cover聴いているが、とても全部は聴けないなぁ(笑)
0606Track No.774
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2020/12/26(土) 22:05:28.83
「流浪の詩」

アメリカ南部のルイジアナ州に位置するニューオリンズはジャズ発祥の地。
ニューオリンズのダウンタウンはCBC(ビジネス街)や旧市街フレンチクオータを
はじめ周辺には有名観光スポットが沢山あり、ニューオリンズ観光の中心地と
なっており、観光客は行く機会が多いエリア。

ダウンタウンの治安は比較的良い方だが、繁華街におけるスリや置き引きには
注意が必要。また人通りの少ない路地などは麻薬の売人がいて治安が悪い場所も
あると聞いていた。

ダウンタウンが治安が良いといっても夜は気を付けた方がいいと聞かされていたが、
今、ダウンタウンに位置するバーボンストリートにいる。夜間でも人通りは多い。

バーボンストリートをビール片手にぶらつくだけで、いろんな音楽が楽しめる。
古き良きディキシーランドジャズ。ニューオリンズと言えばジャズというイメージが、
強いが、ロックやブルース、ブラスバンドなど街中から音楽が溢れている。

夜はなるべく人通りが少ない所は立ち入らない方がいいと聞かされていたが、
ちょっと足を延ばしてみた。変な男が話しかけてくる。無視して歩くが、
ひっきりなしに話しかけてくる。その場合は徹底的に無視してくださいと

前もって言われていたので、徹底的に無視続けた。背の高い。いかにも
怪しそうな黒人青年だったが、やっとあきらめたのか、引き下がって
立ち去って行った。近くでは酔っ払いが小競り合いをしている。

街灯の灯りがオレンジ色に滲んでいる。その街灯の下にオレンジ色の光を浴びて
5、6人の若者たちがたむろしている。その若い黒人たちの中に黒猫を抱えた
可愛い白人の少女がいた。黒猫を抱えこちらをじっと見ている。
0607Track No.774
垢版 |
2020/12/26(土) 22:13:38.35
「流浪の詩」は二種類の歌い方がある。セカンドアルバムに入っているのと、
今回の短編の題材にした時代-Time goes around- 歌い方からアメリカ南部の
イメージがしたので、こちらを今回の短編の題材のした。
0608Track No.774
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2020/12/26(土) 22:51:00.52
>>607
最後の方「今回の短編の題材とした。」に修正
0609Track No.774
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2020/12/26(土) 23:15:14.18
>>606
一番下の「可愛いシンディローパー似の白人の少女がいた。・・・」に修正
0610Track No.774
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2020/12/28(月) 23:41:47.98
「マンハッタン ナイトライン」

地味で簡素な部屋だ。家具もサイドスタンドも、キャナルストリートの泥棒市に
並んでいそうなアンティークだ。豪華な部屋とは言えないが、その方がかえって落ち着く。
窓には雪がびっしりとついている。窓を開け、眼下に一晩で積もったらしい雪景色に
なった小さな公園がある。

そこを一人の老いたジョガーが凍り付く雪道を白い息をはきながら息を切らし喘ぎながら
走っている。寒い中ご苦労さんだ。彼もまた、このホテルの客なのだろう。

凍り付いて凍てついた車道を車のクラクションや往来のざわめきを遠くから運ぶ。
24時間眠らない都市だ。都市が活気づくのは、むしろこれからと言っていい。
巨大なビル群。壁面を埋め尽くす四角く切り取られた無数の窓に張り付いた雪。

明日まで仕上げなければならない仕事が山積みだ。一つ一つこなしているうちに
あっという間に時間がたった。軽い朝食を食ってから始めた仕事だったが...
昼食を食うのを忘れていた。時計に目をやると18:36 夢中に仕事をこなしていると
時間が過ぎるのも早いもんだ。周りの巨大なビル群の窓に灯りが入る。ビルが輝き始める。

空港で買った煙草に火をつけた。部屋の灯りはまだつけていない。窓の外の暮れてゆく
マンハッタンを見ていると小さな部屋と、そこにいるちっぽけな自分と対比し、巨大な
イルミネーションと化した摩天楼が浮き上がってくる。

ーーー 変わってないなぁー ・・・ この都市で暮らした甘く苦い日々の事が頭を
駆け巡る。大学を中退し、一年半ブラついてから海を渡った。名目はニューヨーク
市立大学建築学科聴講生。早い話がもぐりの天ぷら学生みたいなものだった。

イーストビレッジの安アパートに部屋を借りていた。週四日、歩いて15分の大学に
通い、夜はタイムズスクエアの日本食レストランで働いた。そんなかって経験した
事を思いめぐらし回想しているうちに溜まっていた仕事を一気にこなした為か、
疲れから眠気が一気に襲ってきた。ー そのままベットで眠り込んでしまう ー

         ー どのぐらい寝たんだろう ー 
テレビをつけると、ちょうど、深夜0:35のナイトライン始まっていた。
0611Track No.774
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2020/12/29(火) 09:26:04.72
松任谷由実は一見普段堂々としている それに引き換え中島みゆきは普段の自分を
あからさまに見せないふにゃふにゃとした自分を見せる。これが近年のDJでの見せ方だ。
みゆきの方はオールナイトニッポン当時はもっと違った。弾けていたのだ。当時の、
DJ姿を後でここに貼るが、とにかく弾けて天真爛漫に見せていた。どれが本当のみゆきか?

普通なら思うだろう。どれもみゆきの中にあるものだ。松任谷由実はDJで相変わらず、
変わらない自分を見せている。瀬戸際、土壇場に追い込まれると、おどおどして、
狼狽える小心者は意外と普段堂々としているものに多いのだ。みゆきは逆に追い込まれると

本来の芯の強さが出るタイプだろう。瀬戸際、土壇場で本当の真価が問われるのだ。
両者ともこの浮き沈みの激しい芸能界、音楽界で、ここまで残ってきたということは、
それ相当の肝が据わっているということだ。どちらが肝の据わった女か?見た目で

人を判断する女性はわからないだろう。実は松任谷由実は見抜いていた。知っているのだ。
松任谷由実もそれだけ只者ではないのだ。その辺の浮かれた女たちとは本質的に違うのだ。
0612Track No.774
垢版 |
2020/12/29(火) 09:42:06.61
松任谷由実は常に自分を優位な立場に置く。それは常に自分をそのような立場に
置いてないと不安で不安で仕方ない心理がそこに働いているともいえる。
その点、中島みゆきはあまり自分を大きくは見せない。等身大の自分なのだ。

歌詞の世界だけではなく、DJで見せる姿もだ。そして創作活動は常に
アスリートのように自分を追い込んでいくタイプだろう。逆に言えば、
自分を追い込まないと、追い込まれないと、ダメなタイプなのだと思う。
0613Track No.774
垢版 |
2020/12/29(火) 09:46:36.51
本来、怠け者はみゆきさんだろう(笑) でも怠けてもいられない立場にいるから(笑)
かわいそうでもあるわけだ(笑)
0614Track No.774
垢版 |
2020/12/29(火) 10:13:28.42
https://www.youtube.com/watch?v=TpBWeYxK02o
甲斐よしひろとの会話はこれだけではないので他も面白いやり取りがある(笑)
甲斐よしひろだけでなく千春もだじたじになるぐらい会話はうまい(笑)
0616Track No.774
垢版 |
2020/12/29(火) 13:06:24.30
中島みゆきという人は歌詞を評して詩人、文学的なのだが、芸術家気質なのだろう。
だからマーケッティングはユーミンの方が遥かに優れている。元来商人気質なのだろう。
男だったらどちらも勝負師だろう。絶えずユーミンはみゆきを見ている。渡辺美里、
大黒摩季、そして女王松任谷由実を脅かす存在に持ち上げられた竹内まりやの出現、

彗星のように現れたドリカムの吉田美和に一気に売り上げで抜かれた時も、常に目線は
中島みゆきを見ていた。それだけ意識していたわけだ。1984年以降売り上げて大きな差を
つけられ長く低迷期で苦しんでいた中島みゆき。本来眼中にないいってもいい存在に
なっていた中島みゆき。普通のアーティストならあの時点で終わっていたかもしれない。

よくあそこから這い上がってこれたもんだ。松任谷由実の目に狂いはなかったわけだ。
一見全く違うものに見えて、不思議と共通点がある二人。もし、どちらが欠けた場合、
間違いなく、終わるだろう。それだけ二人は終われない生涯現役を貫くしかない立場にいる。
0617Track No.774
垢版 |
2020/12/29(火) 13:09:02.83
>>616
2行目「ユーミンの方が遥かに優れている。ユーミンは元来商人気質なのだろう。」に修正
0618Track No.774
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2020/12/29(火) 13:24:26.93
>>611
評価基準の一つだが、中島みゆきの方が本番のライブの方がいいのだ。
つま恋の飛び入りライブ「永遠の嘘をついてくれ」に限らず、夜会も
CDより夜会本番の歌の方がいいのだ。決める時はきっちり決める。
この本番の強さはユーミンより優れている。これは非常に大切なこと。
戦国の武将の戦、洋の東西の戦、男の世界でいえばこれらの勝負強さに値する。
0619Track No.774
垢版 |
2020/12/29(火) 18:14:58.39
他の女性アーティストの中でも中島みゆきはアマチュア時代から北大の
フォークソング男連中を従えてコンテスト荒らしの異名取るぐらい賞を
総なめしていたわけだから、根性というか肝が据わっていたのだ。
0620Track No.774
垢版 |
2020/12/29(火) 18:27:52.65
アーティストの勢いがフェードアウトしていくと普通、なかなか這い上がっては来れない
特に女性アーティストは無理と思っていた。その例外が中島みゆきだろう。
0621Track No.774
垢版 |
2020/12/29(火) 19:21:54.77
今でこそ、やれガールズバンドとか女性が人前でギター片手に弾くことはあっても、
中島みゆきの最初のステージが高校の学園祭というか1969年の文化祭。この頃は、
文化祭、学園祭でステージパフォーマンスは当時の大学の学生運動後、アメリカの

ヒッピー文化の影響、当時のボブディランの反戦歌の影響を受け、日本でも岡林信康、
高田渡、関西フォークなどが流行っていた時代。フォーク全盛期で小汚い恰好をした
むさくるしい男たちが弾くフォークギターのイメージ。今のように決して女がステージ
で歌う時代背景ではなかった。その辺のギャルとは肝の据わりが違うかもしれない(笑)
0622Track No.774
垢版 |
2020/12/29(火) 19:29:02.84
由実のパーティーへ行こうは名曲だよ
0623Track No.774
垢版 |
2020/12/29(火) 22:35:38.96
>>622
ありがとう 今度聴く機会があれば
聴いてみたいと思います
0624Track No.774
垢版 |
2020/12/29(火) 23:04:27.91
https://www.youtube.com/watch?v=ei9DPwnn_Xs
https://www.youtube.com/watch?v=Rxbgv2ldT1M
https://www.youtube.com/watch?v=NGHTRivA5BQ

千春や甲斐よしひろとは、ため口だから、対等な立場か
親しい同士という関係かな。みゆきさんは惚れっぽいという話は
聞いたことがある。惚れっぽく飽きやすい性格と自ら言っていたから。

長続きはしなかったんだと思うね。デーモン閣下、タモリさんは
中島みゆき流、尊敬、敬意を払った感じかな。
瀬尾さんも師匠だから、みゆきさんは尊敬している関係だね。
だから長く続いているんだと思う。
0627Track No.774
垢版 |
2020/12/29(火) 23:48:33.02
みゆきさんは若い頃、かなり突っ張っていたという話はやっぱ本当だったんだね。(笑)
かなり悔しい思いもしたんだろうね。それで角が取れて少し丸くなった。それが現在だね。
確かデビュー当時、代官山だったか、どこか忘れたけどライブでの曲の合間の会話は、
かなり突っ張っていた記憶がある。今のように丸くはない(笑) 一度聞いてみるとわかる(笑)
0628Track No.774
垢版 |
2020/12/30(水) 00:13:51.72
瀬尾さんが聞いていた中島みゆきの評判の悪さは、このツッパリ女。誰に対しても
突っ張っていたから反感も買っていた。千春もユーミンもみゆきもビートたけしも
実は意外となんか似た者同士だったりして(笑) 
0629Track No.774
垢版 |
2020/12/30(水) 00:32:24.10
元祖ツッパリ女だから、若い頃は反感も結構かっていたから、あの歌が書けたともいえるのだろう。
0630Track No.774
垢版 |
2020/12/30(水) 09:53:14.05
>>627
何を勘違いしたか、東京進出初ライブは
下北沢ロフトでした。
www.loft-prj.co.jp/OJISAN/ojisaneyes/0510/index.html
0631Track No.774
垢版 |
2020/12/30(水) 10:27:56.90
千春も、もう歌えなくなったらしい。中島みゆきもそうなる時が来るだろう。
それでも生きていればいいが、亡くなった場合。没後、最近、研ナオコさんの
みゆきちゃんとの最初の出会いの印象の記事がこの時期にまた出てきたのを見ると
これがみゆきさん没後のイメージとして語られるんだろうなと思う。例えば、

過去の歴史でもそうだが、その時の時代背景や時の権力者、勝者によって、偉人伝も
歴史も都合の良いように作り替えられていくものなのだ。そうやって歴史は作られ
ているのだ。その人のフィルターを通した人物像で語るより、実際に会った印象は
それぞれなのだ。機嫌がいい時会うのと機嫌が悪い時や、その時の機嫌や体調に

よっても印象は違ってくるからだ。中島みゆきは地元帯広のライブでも千春の話だと
かなりツッパリ女だったのはうかがえるのだ。北大のフォークソング連中を連れて
コンテストを荒らしまくってた頃もかなりツッパリ女だったはずだ。だから、男たちと
ため口をきく生意気な女そのものだから、ぶつかり合い反感も買い、あれだけの悲しみを

表現できたともいえるのだ。その人物が無くなった後、その時代背景や時の権力者によって
どうにでも印象操作はできるということだ。世界の歴史、偉人などの歴史はみんな
そのように作られているのだ。だから当時を知るものは実際に自分で見た感じでいいのだ。
学校の友達も職場の同僚も同じだろ。君が実際に会って会話で感じた印象だろ。それでいいんだよ。
0632Track No.774
垢版 |
2020/12/30(水) 10:40:26.09
研ナオコさんはみゆきさんが机に向かって依頼されたナオコさんの作品を近眼だから
取り組む姿が特に印象に残ったんだと思う。それは初めての出会いがそれだから特に
印象深かったのだろうね。ナオコさんだからそこが気になったともいえるのだ。これが、
さんまさん、所さん、タモリさん、千春、甲斐よしひろ、デーモン小暮など、出会う人

見る人によって当たり前だが視点が当然違ってくるのだ。人のどこを見てその人を
評するかは、その人自身のフィルター(自分を投影したフィルター)で見ているからだ。
人は普段自分が気にしているところに目が行くからだ。他人は自分を映す鏡なのだ。
0633Track No.774
垢版 |
2020/12/30(水) 11:16:20.56
中島みゆきと松任谷由実はシンメトリー、二元論、重ね合わせの状態になっているから
どちらかが役目を終えれば片方も終わるだろう。だから生きている限り生涯現役を貫く
しかないと思う。本人たちもファンの関係もそんな関係になっている。これに竹内まりやを
加えて語ると、三本の矢、三位一体、この数式の世界の3 6 9 三六九 ミロク この様な

非常に強い数字の結界関係になっているなら、一つが崩れればすべて崩れるだろう。
三本の矢の力の一本でも折れれば、すべて折れるのだ。だから中島みゆきが生涯現役を
貫くことが、ある面、松任谷由実、竹内まりやが生涯現役としてやっていけることに
繋がっているともいえるのだ。実に面白い関係、繋がり合いになっているのかもしれないね。
0634Track No.774
垢版 |
2020/12/30(水) 17:38:59.41
「F.O.」

バウワリーと7thストリートの角にその店はある。シーフードをつまみながら酒を飲む。
年季の入ったオイスター・バーだ。シャーロットと二人でこの店に来た日々が、今から
ちょうど十年も前なのだが、ひどく昔の事のように思える。あの頃は生牡蠣や蛤の
カクテルを一つだけ注文して、二人で、交互に突き合ったものだ。

翌朝、俺は建築業者と一緒にブルックリンハイツに行き、日本食レストランに
生まれ変わる老朽化したビルを見に行った。業者から図面を受け取り、いくつかの
打ち合わせを済ませてホテルに戻ったのが、日没少し前だった。

シャワーを浴び、ルームサービスのビールで喉を潤して陽が暮れてから、懐かしい
イーストビレッジを一人ぶらついた。昔暮らしていたアパートの前も歩いた。
その古ぼけたアパートは、十年前の当時と何ら変わらない姿でそこにあった。

- タイムスリップしたような、不思議な気分だった -
当時、シヤーロットと暮らしたイーストビレッジの安アパート。

シヤーロットと出会ったのはニューヨークに来て、ちょうど二年目ぐらいだった。
場所はフルトン魚市場の近くの小さなピアノバー。昼間はダンススタジオに通い、

夜はそのバーで働いていた。お互いに生活は苦しかった。野心も体力もあったが
だからと言って 貧乏で少し疲れを感じ始めていた二人が出会ったのは自然な
成り行きだった。二年、一緒に暮らした。窓さえきちんと閉まらない安アパートの

一室だけが二人の安息の場所だった。そんな暮らしも長くは続かなかった。
その後、イーストビレッジの安アパートの一室に俺を残し、シヤーロットは
出て行ったのだった。
0635Track No.774
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2020/12/30(水) 18:03:57.38
>>634
シヤーロット× シャーロット〇
小文字変換したのもあるけど、
なぜか不思議と小文字変換しなかった
0636Track No.774
垢版 |
2020/12/31(木) 17:05:06.85
「浅い眠り」

今アメリカで一番のリゾート地帯ともいえるフロリダにいます。
フロリダのマイアミ・ビーチにて、私は窓の二つある部屋を借りました。

これでも、一番小さな部屋。キングサイズのベットにバスルーム、ウォーク
インクローゼットまで付いているという贅沢な暮らし。私を招き入れてくれた
家族は海沿いを散歩しに出かけています。たった今、雨が降ってきた。

こちらに来てから初めての雨。私の部屋の二つ窓からは、水彩絵の具を無造作に
パレットに乗せたような淡い灰色の空が見える。この窓から見える景色を、私は
大変気に入っている。天気の良い日には、どこまでも広く高い青い空が広がり、
真っ青な海、白い砂浜... そこに暑さにうんざりしたかのように頭を垂れた細長い

ヤシの木。眩しいぐらいの太陽の光が葉をより一層鮮やかな緑色に輝かせる。
心の中でシャッターを切る。旅の途中、カナダのロンドンからオークビルに向かう
電車の中から雪景色を眺めている時、ここマディラビーチにて波止場の先端で、
微笑んでいる時、そして天気の良い日に窓から見る景色を楽しんでいる時、

心が満たされるこの空間の時間を楽しんでいる自分。それら全てを目に焼き付け、
心の中のシャッターを切る。結婚し姑や小姑、周囲の者などに気を使い生きて来た。
その制約されてきた日々の生活から解放され抜け出し完全なる自由な毎日へ
スタートとしてここにやってきたのだ。離婚後初めての海外短期生活。ホームスティ。

ー ここで目が覚めた ー 今までとは違い、これからたった一人きりでの生活が始まる。
引っ越しは四日前に終わっていたが、このマンションでの新しい生活は今夜からだった。
三日かかった荷物の整理も終わり、風呂を沸かし、風呂から上がった後、ベットで横に
なって旅行雑誌を読んでいるうちに疲労感から転寝をしてしまったのだった。

TVの前のソファに座り一人きりの簡単な夕食を済ませ、八階の部屋の窓に映る東京湾の
ぼんやりした夜景に視線を移す。港に停泊している船の灯りが、夢のように美しかった。
0637Track No.774
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2021/01/01(金) 21:33:21.33
芸能人格付けランキングのラスト「世情」流れなかった。「世情」の事じゃないんだけど
「うらみ・ます」のことだったんだけど、俺のここでの発言て影響力あるのかな(笑)

「うらみ・ます」あれは強烈でインパクト強いから、シングルカットしていないのに
中島みゆきといえば、そのイメージが定着したのも、それが原因で食わず嫌いの
女性が増えたのも... それで言ったことだけど「世情」の事じゃないんだけどね。(笑)
0638Track No.774
垢版 |
2021/01/01(金) 23:10:10.55
「鷹の歌」

帝国ホテル孔雀の間。この豪華絢爛たる大広間に今、千人近い日本の顔が一堂に
集まっていた。「トップ・フェスティバル・イン・ジャパン」と呼び、その名に
ふさわしい日本の政財界を代表する大物実力者たちが招かれていた。

まさに日本を揺り動かす顔が一堂に揃ったのであった。各国の駐日大使夫妻や
武官も顔を見せ、また脇役には名の知れた大勢の芸能人も呼ばれていた。
頭を下げたり、互いに盛んに握手し合ったり、肩をたたき合ったり、談笑し合う

光景が見える。新総理・中沢正義主催のパーティ。中沢は新総理として初めて
主催するこのパーティで己の隠然たる権勢を内外に示したかったのである。

とりわけ強烈な総裁選争いを展開した宿敵の前総理・福井義三に対しては、
執念にも似た敵対心を抱いていた。だが、表向きは和やかに進んでいた。
総理の椅子を中沢に奪われたとはいえ、七年八か月と長きにわたり総理の

座についてきた男であった。「総理、お話し中の所、恐縮ですが...」
内閣官房副長官の加藤浩平が、スッと中沢に近づいて、何事かを囁いた。
まだ四十半ばの若さで既に官房副長官の地位を手にしている加藤は、中沢から

信頼を受けその将来を期待されている。東大法学部とオックスフォード大学を
いずれも首席で卒業し、党内からもカミソリ加藤と言われるほどの切れ者であった。
「福井さん、悪いがちょっと失礼...」中沢は福井に愛想笑いを投げかけると、

軽く頭を下げて、加藤と共にその場を離れようとした時だ。ゆっくりと杖を突いて
歩いてくる老人がいた。巨大な大和グループ総帥・遠山総一郎だった。
0639Track No.774
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2021/01/02(土) 12:39:18.73
「鷹の歌」モデルが川上源一氏としてこちらの勝手な妄想で創作したが、川上源一と
いえば単車好きにとってはあのHY戦争。ホンダとヤマハのバイク市場で激しくしのぎを
削った覇権争い。本田宗一郎と川上源一の戦いでもあった。最終的にはスーパーカブで
新市場を築いた本田宗一郎が勝つことになる。その後もファミリーバイク「ロードパル」を

出したホンダに対抗して女性がスカートでも両足をそろえて乗車できるステップスルー式
「パッソル」で対抗した。ただファミリーバイク部門に限ればヤマハ発動機は市場の49%と
ホンダの34%を抜いていた。後で車部門に参入することになるがバイク部門に特化したホンダと

世界的なピアノなどの楽器部門だけではなく、旧財閥系並みの多角経営のヤマハの違いだろうか
トヨタ2000GT、レクサスLFAなど、トヨタ車のエンジン部門はヤマハ発動機のエンジンである。
0640Track No.774
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2021/01/02(土) 21:39:36.67
「命のリレー」

自分の番 いのちのバトン 父と母で 二人  父と母の両親で四人
そのまた両親で八人 こうしてかぞえていくと 十代前で 千二十四人
二十代前では......... ?  なんと百万人を超すんです 

過去無量の いのちのバトンを受けついで いまここに 自分の番を生きている
それがあなたのいのちです それがわたしの いのちです  みつを
これが相田みつをの[いのちのバトン]

胎内記憶を語るひいちゃん 双子のふうちゃん、ひいちゃんが3歳3か月の頃 切っ掛けは
夫のこの質問から「ひいちやんは 生まれる前は どこにいたの?」「えっと、えっとね、
おそらのうえ」「ふぅちやんもいたの?」「いたよ!」この時はもう寝る前でしたが、
ひいちゃんは、目を輝かせながら1時間以上も話し続けました。

「くものうえで、ふぅちやんとどのおかあさんにしようかみていたの? ふぅちやんが
あのおかあさん、やさしそうだからきめようよといったの? ねえ、ふぅちやん」
お母さんが「ふぅちゃんがきめたの?」「そうだよ!」とふぅちやん  

お父さんが「そんな高い所からこっちが見えるんか?」「ぼうえんきょうつかってみてた」と
ひいちゃんが言う そして「おなかのなかね、あのね~ まっくらで なんにもみえなくて
おみずのなかを ぷかぷかしてたの」「そのお水ってどんなだった?」「あったかかったよ」
0641Track No.774
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2021/01/02(土) 21:51:37.94
>>640
続き
お母さんが「お空の世界には、ひいちゃんとふぅちゃん以外にも誰がいたの?」
「あのね、いたよ!いっぱい!!!」お母さんが「みんなどんな姿だったの?」
ひいちゃんとふぅちゃんが一斉に言う「みんな赤ちゃんだよ!!」
パパとママが「ええーっ! なにそれ!! 萌えな世界!!!」
ひいちゃんが「かみさまとおかあさんをえらんでいたんだよ! ねえ、ふぅちやん」
お母さんが「そうなの?ふぅちゃん?」「うん!」とふぅちやん
0642Track No.774
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2021/01/02(土) 22:02:24.75
>>640>>641
ひいちやん ふぅちやん ×
ひいちゃん ふぅちゃん 〇
0643Track No.774
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2021/01/03(日) 14:06:18.52
「SMILE,SMILE」

ベランダに出る「おおぉ... 寒い!」今日は特別冷える。元旦の朝は静かだ。
道に面して建っている我が家。普段は窓を開ければ騒がしい音が聞こえてくる。
車は絶えず走っているし、ランニングしている人や、早くから通勤するサラリーマン、
犬と散歩する人など5分も眺めていれば、たくさんの人々の朝の日常が垣間見える。

それがコロナ禍で別世界のように変わった昨年。車も人の姿も見えず、
生活音がまるでしない。今年初めて迎える早朝の朝。その特別な時間に
身の引き締まる思いがしてくる。

街を彩るカラフルな[新春]やら[迎春]の文字。でも、今にも雪が降りだしそうな
寒空の下、ピンと張り詰めた空気の中、近所の小さな神社の境内に向かう。

カイロ代わりに、近くの自動販売機で購入した缶コーヒーが既に、冷たくなり始めている。
しばらく歩いて海に面した車道から沖に目を移せば、季節を勘違いした波乗り野郎が、
浜辺で震えている者たちを嘲笑うかのように海を滑っている。その先には白く輝く太陽が、

姿を現せていて、海面に真っ直ぐな光の道が伸びていた。太陽にしてみれば、特別でも
何でもない通じよう運転なのに、「初日の出、初日の出」と騒ぎ、歓喜の声をあげながら、
スマホで必死に写真を撮って、無意味な日常に色を付けていく人たち。見ているだけで
自然に微笑みがこぼれる。

神社の境内に着くと、去年はコロナ禍で色々大変な年だっただけに、贅沢は言わない
今年の私の願いは" 今年も可もなく不可もなく、何事もなく、過ごせますように "
 " 気分は天任せ "  色々と言われているが何事もなく過ごせればそれでいいのだ。
 まあ、これで帰れると思うと自然と微笑みがこぼれてくる。
0644Track No.774
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2021/01/03(日) 14:10:57.77
>>643
下から7行目「何でもない通常運転なのに、」に修正
0645Track No.774
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2021/01/03(日) 22:52:06.22
「SMILE,SMILE」

昔々、子供のいない女の人が魔法使いにもらった種をまきました。
やがて花が咲くと、その中には親指ほどの可愛い小さな女の子が
眠っていました。女の子は[親指姫]と呼ばれ、大切に育てられました。

親指姫はすくすく育ちました。しかしある晩、ヒキガエルが寝ている
親指姫をさらって行きました。ヒキガエルの息子は、大喜びです。
「カエルのお嫁さんになるなんて・・・」魚たちは、かわいそうに思い
スイレンの茎をかみ切って親指姫を逃がしてくれました。

親指姫を乗せたスイレンの葉は小川を流れて行きます。それを見た
コガネムシは「可愛いなぁ〜、僕のお嫁さんにしょう」と森に連れて
帰りました。けれど、仲間たちは大反対、「羽も髭もないなんて、変だよ!」
結局、親指姫は森の中に捨てられました。

そのうち、森に冬がやって来ました。親指姫は寒さに震えながら雪の中を
彷徨ううち、木の根元に野ネズミの家の灯りを見つけました。「寒くて、
凍えそうです。どうか、中へ入れてくれませんか?」野ネズミのおばさんは、
「早くお入り」と家の中へ入れ、暖かいスープを飲ませてくれました。

そして親指姫、その冬をおばあさんと一緒に暮らすことになりました。
春が近いある日、親指姫は怪我をしたツバメを見つけました。「かわいそうに、
これでは南の国へ帰れないわ」と親指姫は毎日ツバメの看病をしてあげました。

やがて春が来て、ツバメはすっかり元気になりました。「親指姫さん、ありがとう
ございました。私は南の国へ帰ります。一緒に行きませんか?」「ぜひ、行って
みたいわ」と親指姫は答えました。ツバメは親指姫を背中に乗せると、南の国に
向かって空高く飛んでゆきました。ツバメが南の国に着くと、妖精の王子が現れました。

「長旅お疲れ様。おや、この方はどなた?」「看病をしていただいた親指姫さんです」と
ツバメは答えました。やがて親指姫と妖精の王子は仲良くなり、二人は結婚することに
なりました。ツバメは毎年冬になると、親指姫を育ててくれた女の人や野ネズミの

おばあさんの所へ行きました。親指姫が南の国で幸せに暮らしていることを伝えると、
二人はあたたかな気持ちで冬を過ごすことが出来ました。ー おしまい ー
「早く寝なさい。おやすみ」「ママ、おやすみなさい」
0646Track No.774
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2021/01/03(日) 22:59:17.49
「SMILE、SMILE」はミュージカル風だったので、童話かディズニーかお似合いかなと思いました。
0647Track No.774
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2021/01/04(月) 12:12:37.94
「白鳥の歌が聴こえる」

ボーーーボオオォゥイィィーン ボーーーボオオォゥイィィーーン
空気を揺らす低くて太い音に混じって、細く高くひねるような音が混じる汽笛の響き。

港の倉庫ではフォークリフトが稼働する音と、ベルトコンベアの回る音が、
今日も無機質な金属音生み出している。いつものように次々と到着するトラック。
けたたましいエンジン音を響かせては、吐き出す排気ガスで倉庫内を隅々まで
丁寧に汚染していく。大手運送会社が運営する東京湾に面した物流センター。

二時間くらい前に昇った朝日は、未だこの薄汚れた海をキラキラと輝かせていた。
俺は忙しく動かしていた手をふと休めて、その風情に見惚れた。あまり気付いて
いる者はいないが、その情景は、ここでの一日で一番綺麗な瞬間なのだ。

「何やってんだ橋谷! また間違ってんじゃねえか!!」「すみません、ヘマばかりで、
すみません!」「そう思うなら、ドジんじゃねえぞ!! わかったか! バカヤロー!!」
いつものように響き渡る安藤主任の怒鳴り声! それは無機質な金属音よりも、トラックの
エンジン音よりも、ここで一番響き渡っている声、音だった。---あの人も、この情景というか、

風情に一瞬でも気付けるような心の余裕があれば、朝からあんな怒鳴り声を出す事も無かろうにと、
その声は、ここ一週間、新人アルバイト橋谷さんに向けられていた。主任は本当によく怒鳴る人
なのだが、橋谷さんが入ってからと言うもの、それは更に酷くなり、---よく声が枯れないな... と、
呆れてしまうほどだ。「ハハ、またやってるよ...」周りから、小さく嘲笑する声が聞こえる。

「今度は、どうしたんだい?」「今度ってか、いつもの事よ。足立区の荷物を台東区方面に
流しちまったらしい」「はあ? 足立と台東じゃ別レーンじゃねぇか、アハハ、どうすりゃ
間違えられるんだ?」「向いてねぇんだよ。それより俺は、あの怒鳴り声に朝から疲れちまよ。
あははは」身をよじらせたおかしな格好で、ペコペコ平謝りで頭を下げまくる橋谷さん。

未だに怒鳴り続けている主任。傍から見れば虐めているようにしか見えない。「やれやれ、
いつまで続くんだい....」俺の隣で作業している斎藤のおっさんが疲れた顔でぼやく...
そんな時だった、救急車とパトカーのけたたましいサイレンを鳴らしながら遠くの方から
こちらの海に面した港の倉庫の方へ・・・
0648Track No.774
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2021/01/04(月) 16:24:57.12
>>647
続き
「何だ!」「おい!近くの倉庫で何かあったのか?」「分からん?」
0649Track No.774
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2021/01/05(火) 14:05:14.00
「はじめまして」

その日の俺は、確か、こたつに入ってテレビを見ていたと思う。そんな時、
「はじめまして こんにちは〜」と部屋の扉がガラリと開いた。外の冷気がすぐさま
部屋に浸透する。「どうも、こんにちは」それは、とても突然だったので、
驚いた僕は咄嗟に反応できずに、少し遅れて返事をした。

「やー、寒い、寒いねー! こたつが恋しいわ! ちょっとお邪魔しまーーーす」
「ああ、どうぞ」そう言って少し奥の方に寄って足を動かし、足が入れられるよう、
隙間を作った。女は礼を言いながら、おずおずとこたつの布団に身体を埋め込んだ。

一人暮らしの小さな一室に入る程度のものということで、選んだこたつだから、
女が入ってくればいっぱいいっぱいになってしまう。彼女の冷えた体で温度が下がった
こたつも、じわじわと、またぬくもりが戻ってきた。

テレビに視線を戻し、ざるに盛ったみかんを一つ手に取る。そこで気が付いて、
みかんを差し出した。「よかったら、どうぞ」「あらっ、どうもありがとう」と
嬉しそうな笑顔を見せてみかんの皮を剥く。僕もつられてみかんの皮を剥く。
地元のみかんは甘くて美味しかった。

「あの...」みかんを食べながら、女はそっと口を開いた。「はい?」みかんを
口に入れたところだった僕は、口をもぐもぐさせながら返事をした。

僕にもわかっていた。最初、あまりにも自然な態度を取られたから勢いで、流されて
しまったけど、徐々に彼女はソワソワし始めていた。それがわかっていたけど、
僕はあえて何も言わなかったのだ。言って欲しくないのかと思ったけど、

どうやら真逆だっらしい。「そうですね...」そのまま無言でテレビを見て、
番組が途切れ、CMになったタイミングで、僕は初めて、彼女の顔を真正面から見つめた。
彼女は笑顔でこちらを見つめた。見覚えのない女性。「あなたは、誰ですか?」

ーーー そこで突然目が覚めた ーーー  
こたつをめくるとこたつの中で飼い猫モモがせなかを丸くしてすやすやと寝ていた。
0650Track No.774
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2021/01/07(木) 15:13:25.75
「思い出だけではつらすぎる」

その日は付き合って3年目の記念すべき夜だった。
しかし、仕事が長引いてしまって約束の時間に帰宅することが出来なかった。
せっかく彼が用意してくれたお手製の料理が冷め台無しになってしまった。

いつも通りに軽く謝って事を済まそうとしたが、その日の彼はいつもの彼と違い、
私に対してきつく当たってきた。私もちょうど気分もすぐれず、仕事のストレスも
あってか、そんな彼と口論になり「もういい! こんな些細なことで、そこまで
怒る事しないでしょ! あなたは自分の都合でしか物事を考えられないの!?」
腹が立ったから、そこら辺にあるものを彼に投げつけた。

私の怒りの言葉と態度に― 彼は黙った。 少しの間の後で、
私も少し言い過ぎたと思い、そのまま家を出た。

いつも通う小さなカフェで、30分ぐらいの時間を過ごした。
あの人も、ただ単に怒りに任せて私に怒鳴り散らした訳じゃない。
それだけ今日のこの日の事を大切に思っていたからかもしれないと思った。

そんな彼の気持ちを思うと明らかに私の振る舞いは最低だった。
身勝手な自分の態度を改めて彼に謝ろうと思い家に向かって歩いた。

帰ってみると彼は家にはいなかった。料理もスマホも机に置いたまま。
マメなあの人がスマホを忘れるなんて珍しく、近くにいるのかと思い、
私は家の近くを歩き回って探した。しかし彼は見つからない。

公園や近くの空き地も見渡したが彼の姿は見当たらない。
彼の実家や、スマホを調べ、彼の友人宅などにも電話したが来ていないと言う。

帰宅してから、もう二時間も経つ。私は帰ってきたら頬をつねってやろうと考えていた。
いくら何でも心配させ過ぎだ。悪ふざけが過ぎる。明日は休日だからこんなことを
するんだろうと思っていた。それが彼との最後の夜だった。

事故現場は家周辺の一方通行の十字路だった。横から飛び出して来た車と衝突、
即死だったそうだ。ちょうど私が家を出て10分経過した時刻だった。
0651Track No.774
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2021/01/07(木) 16:02:06.79
>>650
7行目「怒る事ないでしょ! ・・・」に修正
0652Track No.774
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2021/01/07(木) 18:17:19.69
>>650
続き
今もあなたは私の心の中では生きている。この世のどこかで生きているのよね。
0653Track No.774
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2021/01/07(木) 18:26:09.67
>>650
多分この歌は昔付き合っていたけど、今は別れてどこにいるか、わからない彼の事を
思っている歌なんだと思う。ちょっと勘違い >>652で状況設定を修正
0654Track No.774
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2021/01/08(金) 13:32:02.93
「湾岸24時」

「首都高を走りながら見える夜景を楽しもうか」と彼に言われ、
車はマンション近くの細い道から、大通りを走り出した。

カーステレオからは、どの局かもわからないラジオがずっと流れている。
運転している彼は、ぺらぺら話すことはなかったが、会えて良かったとか、
元気そうで良かったとか、こちらを気遣う言葉をぽつぽつとかけてきた。

以前だったら彼の優しい言葉に酔って、穏やかな気持ちになっていただろう。
しかし、これまでの気持ちが嘘のように、彼の言葉はカーステレオのラジオの
ように聞き流す対象になっていた。それでも、適当に相槌を打ちながら、
体中を巡っている別れの予感を無視しようとした。

お互いしばらく無言のまま。彼は真っ直ぐ前を見て運転している。
コロナ禍の影響もあってか、車が少ない。車はスピードを
緩める事も無く、首都高を走る。首都高を走りながら見える夜景。

首都高都心環状線 芝公園入り口 芝公園付近with東京タワー。
芝公園ICから浜崎橋JCT方面へと進み、全長約14qのC1をぐるりと
左回りに一周。ビル群を間近ですり抜け、赤坂のオフィス街や丸の内のビル群。

再び芝公園IC、東京タワーが現れる。レインボーブリッジを目指している。
左手に東京湾内の夜景、橋を抜けて豊洲、有明の夜景が続く...

− 私は無言のまま夜のハイウェイ首都高を走る景色を眺めていた −
0655Track No.774
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2021/01/09(土) 14:03:13.87
「生きてゆくおまえ」

中島みゆきの夜会[シャングリラ]のあらすじ 
昔、貧しい裏町にメイリンとその友人が住んでいました。メイリンにはメイという
乳飲み子がいました。メイリンは病気で乳が出ず、貧乏でミルクも買えません。
メイはどんどん衰弱して、とうとう泣かなくなりました。

そんなある日、友達が夢のような幸せを掴んだ事をメイリンに打ち明けました。
それは二人が幼い頃夢見た幸せ者だけが辿り着くと言われた夢のお城シャングリラに
見初められて、お迎えが来るというのです。メイリンは、私たちの中から幸せ者が出ると

共に喜び合いました。ところがメイリンはひょんなことから、その話が真っ赤なウソ
だということ聞いてしまったのです。メイリンは急いで友達に知らせようと駆け出した
その時、泣くことすら出来ないまでに衰弱していたはずのメイが突然泣き出しました。

メイリンはまだメイが生きている。私が友達の代わりにシャングリラに行けばメイは
助かると思ったのです。メイリンは迎えの車を待つ友達に眠り薬を飲ませて、メイを
置いて、迎えの車に乗り込みました。

それから30余年の月日が経ち、メイは成長してOL勤めをしていました。そんなある日、
メイは新聞の求人欄で、見覚えのある名前を見つけます。その名はメイリン。メイにとって、
メイリンとは自分の母を騙して、母の幸せを横取りした憎き女の名前だったのです。

メイは真相を確かめるためにメイリンの屋敷を訪ね、ローズと言う偽名を使って、住み込みの
メイドとして働くことになります。メイは屋敷の掃除をする傍ら、何か証拠になるものが
ないか物色をするのですが、何も見つけることはできません。ただ一つだけ鍵がかかって

開かないチェストがありました。幼い頃に母に眠り薬を飲ませて、自分が母になりすまして、
大金持ちの家の女主人となり幸せな日々をおくっている母の友達。母は不幸な運命を辿り
亡くなってしまった。メイはその家のメイドとして働き、少しずつ母の代わりに復讐を
とげようとするのだが... メイリンは屋敷中の家具や食器が置き換えられ、昨夜現れた

赤い服を着た若き日の友人の姿を思い出し、メイが自分の事を憎んでいることを悟り、
再び持病の心臓発作を起こします。それでも何とかメイに本当のことを伝えなければと思い
メイリンは必死でメイドのローズを探し続けるのですが、とうとう力尽きて倒れてしまいます。
メイリンは最後の渾身の力でメイの名を呼びます。「シャオメイ」

やがてメイドのローズが買い出しから戻ってきて倒れているメイリンと開かなかった
チェストの中を知り、真相を知ることになるのです。
0656Track No.774
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2021/01/10(日) 09:53:01.21
「バス通り」

馴染みのカフェを出てから、私は商店街を歩いていた。ふと、ショーウィンドウに
飾られた可愛らしいワンピースに目を奪われた。でも、数秒後には、その前をさっさと
通り過ぎる私がいた。ワンピースは確かに可愛い。でも、可愛らしいワンピースを着る

勇気がなかった。「勇気を出して可愛い服とか、もっと着とけば良かったかなぁ〜」と
思いバス停まで歩いていると急に雲行きが怪しくなって来た。灰色の雲が見えると
思ったら一雨来そうな感じ。  ああ、これは降るなぁ〜  そう思った瞬間、
頬にピシャリと雨粒が落ちて来た。

ぼっんぽっん。ぽたぽた。そして、パラパラと雨が音を立てて降ってきたと
思ったら突然、本降りになり、地面を叩きつける激しい雨に変わった。

バスが来るまでは、まだ時間がある。私はバス停の後ろの店のウインドウの影で
雨宿りをしながらバスが来るのを待っていると、しばらくして雨が小降りになり、
身に覚えのある声が聞こえて来た。あの身に覚えのある声の主は確かに彼だった。 
雨の中、傘を差し友人と話をしながらこっちの方にやってくる。

「急に降ってきたから、仕方なくコンビニでビニール傘買っちまったよ!」
「ありがとうよ。助かるよ」「いゃあ、まいったね。この雨には」「雨で思い出した。
そういえば、お前さ、昔、このバス停で知り合った女、いたろ! あの子とまだ

付き合っているのか?」「ああ、彼女か、半年付き合ったけど、結局、別れたこと
になるのかなぁ〜 自然消滅。メールのやり取りも減って... お互いの気持ちを
確かめることなく、そのうち気持ちが離れて自然消滅になっちゃった(笑)」

「フェードアウトっていうやつか」「そう、そんな感じかなぁ〜 別れを告げずに
フェードアウトになっちまった。もう一年半になるかなぁ〜アハハハ」

私の話だ。 - ショックだった...   - 時刻を確認する - バスは雨で遅れている -
あなたの口癖も変わらないわね。それが辛いわ。 バスが来るのをただひたすらに待つ。
予定の時間より6分遅れているだけなのだが、待っている間の時間は実際の時間よりも、
とても長く感じる。

- そんな時、突然、彼と出会いから、その後の楽しかった思い出が蘇ってきた -
0657Track No.774
垢版 |
2021/01/10(日) 21:19:40.74
今聴いている中島みゆきの「麦の唄」はユーミンのどの歌よりも太陽のような輝きと力強さが
ある。この様に中島みゆきは楽曲によっては、極端な明暗の振れ幅を明快に表現することも、又
出来る器用なシンガーでもある。
0658Track No.774
垢版 |
2021/01/10(日) 21:55:38.14
この「麦の唄」は最新アルバム「ここにいるよ」のエール盤にも、寄り添い盤にも、
入っていない。中島みゆきほど作品の質より、イメージで損をしているアーティストは
いないと思う。「麦の唄」もそうだが、「荒野より」など、まだまだ世間には知られて
いない名曲も多い。
0659Track No.774
垢版 |
2021/01/11(月) 08:21:34.31
「雪傘」

雪が降り始めた時、足を止め、一瞬、空を仰いだ。 それからあっと
いう間に、目の前の世界が街の街灯に照らされた雪景色。一面の夜の銀世界。

これっきりと思い出に決着を決めている私がいた。思いで消しながら
遠ざかろうとしている私がいる。今日は私の誕生日。当たり前のように
暮らしていた時、「今日は、君の誕生日だね。誕生日おめでとう」と

祝ってくれたあなた。今は忘れているのか... でも、いいの、こうやって
車を拾うまでの間、迷惑でなければ傍にいて 最後の私のわがまま聞いてね。

相変わらず降る雪。雪が羽の毛のようになってふわりふわりとゆっくりと
舞い落ちてくる。雪の上を歩くとキュッキュッと澱粉を踏んだような乾ききった
音を立てる。地面が雪明りで、ぼーっと浅葱色に蛍光を帯びている。

まるで粉のように乾いた粉雪。そんな雪が降る中、傘に薄く粉雪が積もってゆく

     ー そんな一時の間の時の流れを楽しむかのように...  ー

凍えるような寒さの中、傘を持っているあなたの暖かい温もりのある手に指を添えて
あなたの声、白く吐く息を聞きながら一瞬の過ぎゆく時を感じながら歩いている。

ー 今までの色々な思い出が走馬灯のように思い出が駆け巡っては過ぎてゆく ー

          — 思い出 すべて アリガト ー

雪が街の音を吸い込みながら、いつまでもいつまでも、深々と静かに降り続いていた
0660Track No.774
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2021/01/11(月) 08:32:55.43
>>659
下から3行目「ー 今までの色々な思い出が走馬灯のように駆け巡っては過ぎてゆく ー」に修正
0661Track No.774
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2021/01/11(月) 09:02:31.29
>>659
これひょっとしたら彼の誕生日? だとしたら
「今日はあなたの誕生日。当たり前のように、暮らしていた時は二人で祝ったわね。
帰ってから今日の日(あなたの誕生日)を祝ってくれる人がいるのなら安心だわ」
もし男性の誕生日の事ならね。
0662Track No.774
垢版 |
2021/01/12(火) 09:26:10.48
「サーチライト」

ジンジャーエールをすすりながら、二杯目のドリンクを頼もうかどうか迷っている。
コロナ禍で店の中はガラガラで、僕の他には3人しか客はいない。時刻を確認する。
午後8時10分。演奏時間は午後8時のはずなのだが、今のところライブが始まる
気配がまるでない。隅のテーブルに楽器が置いてあるが、演奏者たちの姿は見えない。

他の客たちはと言えば、一人はタバコを吸っていて、もう二人は互いに知り合いで
あるらしく、世間話をしている。この店ではいつもはほとんどライブをやっている。

ステージ前に備え付けられたスピーカーからは、聞き覚えのあるジャズボーカルが
控えめな音量で流されていた。ほどなくして、今日の演奏者と思しき人たちが店に
入ってきた。楽器が置いてあるテーブルに集まって、少しばかり打ち合わせをする。

しばらくして演奏者たちはステージに上がり、それぞれの持ち場につく。
テナーサックス、ギター、ベース、ドラム、ピアニスト、そしてボーカルの
若くて可愛い女の子。その女の子がメンバーの準備が出来たことを確認して、
軽くうなづくと、演奏が始まった。ドラムが短くイントロを出す。

ゆったりとしたテンポのシャッフルビート。タムを叩いて、大きく
クレッシェンドをかけるるシンバルの鳴るタイミングに合わせて、
ベースとギターが入ってきた後、一拍の休符をおいてテナーサックスが、
奏でる。演奏は相当うまい連中だ。

若く可愛い女の子のボーカルは、思ったよりも凛として低く通る声だ。
1曲終わったところで、「こんにちは、コロナ禍の中、今日は聴きに
来てくださってありがとうございます」とあいさつの後、メンバー紹介が、
終わり、2曲目が始まる頃には、ぼちぼち客も集まりだしていた。
  ----- 既に彼女の歌に引き込まれている自分がいた ------
0663Track No.774
垢版 |
2021/01/12(火) 09:29:41.85
>>662
下から8行目「クレッシェンドをかける。・・・」に修正
0664Track No.774
垢版 |
2021/01/12(火) 13:11:18.51
>>662
下から10行目「軽くドラマーにアイコンタクトを送るとドラマーが頷き、
ドラムが短いイントロを出し、演奏が始まった。」に修正
0665Track No.774
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2021/01/13(水) 09:19:35.01
「帰郷群」

美香が何度も夢の中でフラッシュバックするようになったのは高校に入って、
虐めにあって苦しんでいた頃のトラウマがまだ心の深層にあるからだと知る。

思い出すなら... 幸せな記憶だけを... 
楽しかった記憶だけを... と願ってはいるが...
無理に消し去ろうとしても消えないトラウマの記憶... 
克服しようとしても克服できないトラウマの記憶... 

美香はそんな過去のトラウマの記憶を少しずつ少しずつ上書きして、トラウマの
反応を変えていけばいいと考えた。ただ逃げてしまいたいものだったトラウマ。

そんなトラウマから逃げるのではなく、トラウマを怖がらずに、トラウマと真剣に向き
合い。トラウマを認めたうえで、トラウマの記憶を書き換えてゆく選択を選んだのだった。

目に飛び込んできたのは満天の星空。普段は街の明かりが邪魔で星なんて気づくことさえない
生活を送っていた。街から明かりが消えたこの世界では、星々がただ美しく、私は、目を、心を、
奪われてしまった。小さな光が一つ、二つと繋がり、連なり、夜空を輝かせる。

  --- プラネタリウムで見た夜空、星空など比べ物にならないほどの美しさだった ---

空を埋め尽くす眩い光の群れ 群、仰向けになっていた私は、いつの間にか立ち上がっていた。
目だけじゃなく、全身でこの美しい光景を焼き付けたい。そして忘れたくないと思った。
流れ星が流れる。流星群でも来ているのだろうか。流れ星は一つにとどまらず、間隔を

置いていくつも流れていた。この美しい夜空がそう思わせたのだろうか、気づくと、涙が、
頬を伝わっていた。 --- そこで目を覚ました --- 
               --- いつの間にか眠ってしまっていたのだった ...。
0666Track No.774
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2021/01/13(水) 10:11:06.16
女として生きていると、色んな悩み苦しみがあると思います。そして人に言えない、
又は、人に理解してもらえないトラウマが例え、あったとしても、そこから逃げる
のではなく、真剣に向き合い対峙し、「何だこんなもの」と言える精神力、逞しさを
身に着けてほしいですね。
0667Track No.774
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2021/01/13(水) 14:45:43.83
「宙船」

薄っすらと汗ばむほど体が温まったところで、試合用のグローブを付ける。
ミット打ちを軽くこなして、体の切れを確認した。もうすでに試合の5分前だった。

ガウンに身を包み控室を出た。入場用の音楽がかかった。客席を縫うようにして、
リングへと向かう。挑戦者だから青コーナーだ。リングに上がる直前、リングサイドに
両親が座っているのが見えた。来るはずもないだろうと、気まぐれにチケットを
送っておいたのだ。両親の姿を見ても、特に何の感情も浮かばなかった。

胸の前にグローブをそろえて、その中に顔を埋めるように頭を垂れ目を閉じた。
最後の精神統一。徐々に入場行進も、観客のざわめきや声援も遠くなった。
不思議な静寂が全身を覆っていく。目を開いて、五段ほどの鉄の階段を駆け上がった。ロープを飛び越えてリングに上がると、四方の

客席に向かって深く頭を下げた。歓声が上がったが、不思議な静寂は続いている。
コーナーに戻ると、チャンピオンの入場曲が流れた。コーナーに頭を押し付けて、
静寂に身を任せていた。自分の名前がコールされるまで、そのままの姿勢でいた。
コールと共に振り返ると、チャンピオンと目を合わせたまま軽く一礼する。

すぐに振り向き、ロープに両手をかけた。レフェリーに呼ばれて、リングの中央に出る。
セコンドを務める若い選手が一人脇についてくる。ロー・プロ―やサミング、噛みつきや
バッティングなどの決まりきった注意話をするレフェリーの話を熱心に聞き入る振りをした。

チャンピオンは、しきりに睨みつけてくるが相手にはしない。レフェリーの注意が終わり、
コーナーに戻ると、口の中にマウスピースを突っ込まれた。されるがまにして静かに立った。
「ファイト!」レフェリーの声の合図ともにゴングが会場内に響き渡った。
0668Track No.774
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2021/01/13(水) 14:51:14.47
>>667
下から5行目「ローブローや・・・」に修正
0669Track No.774
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2021/01/14(木) 22:33:45.49
「サッポロSNOWY」

テレビを点けると、ニュースで、海に出たら思わぬ吹雪にあい
立往生してしまった漁船の映像が映し出されていた。

中継で映し出された吹雪の海で迷っている漁船の船内の映像。
その船内の無線での強気な駄洒落のやり取りが映し出されていた。
北国の人は相変わらず涙の代わりに負けん気なジョークを言っている。

今頃、故郷の空は途切れることなく雪が降りしきっているのだろうか...
一人受話器を取り、懐かしい市外局番を回し、117を聞く。

「大陸からの強い寒気が下がって 今夜半 冷え込みます 夕方遅く降り出した
雪は明日もかなり強く降るでしょう」と感情のこもらない声が流れる。

... サッポロは雪が降って、明日にかけてさらに強く降るらしい ...
... あの人が、まだ、私の気持ちを受け止めてくれないから ...
... こうして一人故郷の天気予報をじっと聞いている ...

... あの人に、言葉では表現できないほどの雪景色を見せてあげたい ...
... 本屋やTVで見る雪ではなく、本物の雪見せてあげたい ...

いつまで経っても彼の心は、どこか別のところに行ったきり戻ってはこない。
この季節が終わるまでに、彼が自分の事を好きになってはくれそうもない。
私は一人故郷に戻る気にもなれず、ただ今夜も受話器を握りしめ、
... 長距離の天気予報を溜息交じりに聞いている私がいる ...

サッポロ SNOWY まだ SNOWY あの人が
まだ好きになってくれないから
サッポロ SNOWY まだ SNOWY 帰れない

... 彼に寄せる思いのように雪がどんどん積もってゆく ...
SNOWY snowy ..........................
0670Track No.774
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2021/01/15(金) 17:38:36.60
「あたしのやさしい人」

僕には、つい最近別れた彼女がいた。別れの理由が「私を束縛しないで」だった。
彼女との出会いはライブハウスだった。初めて見た時の彼女は、ステージの上で、
輝く演者とは対照的に、人の顔がわかりにくい暗い観客席で涙を流していた。
あまりにも嗚咽していたので、僕はハンカチをカバンから取り出し、差し出した。

きょとんとした顔の彼女に「綺麗ですよ」と付け加えた。ハンカチを手に取った
彼女は、またステージに目を向けていた。彼女は涙を拭くことはせず、ハンカチは、
左手に確りと握り締められていた。それが彼女との最初の出会いだった。

ライブハウスを出たところのベンチで僕はスマートフォンを弄っていた。
まだ彼女は出てこない。ライブが終わって30分程経った頃に彼女は姿を現した。
僕たち二人の目が合う。

会釈をした彼女は僕に駆け寄り「どうしたらいいんですか?」と僕のハンカチを見せる。
「もらってください」「いらなかったら捨ててください」どの言葉もなんだか言う
勇気もなく「じゃあ」と受け取った。「よく来るんですか?」と僕は彼女と話がしたくて、

無理な質問をしてみた。「大体来てますよ」と彼女。「「凄く感動してましたね」と
彼女の泣き顔を思い浮かべながら言った。彼女は少し苦笑いをしながら言った。
「実は、こう見えても、私も音楽やっているんです。今度ここでやるんです」

あれから3週間後、最寄りの駅から歩いて10分、雑居ビルの地下にある小さなライブハウス。
彼女の歌を聴くために来た。僕は雑居ビルの地下を下り、受付の奥にあった分厚い防音の扉を開けた。
前のバンドの演奏が終わったところらしく、ちょうど彼女はバンドのメンバーたちとステージ上で、
セッティングの最中だった。僕はバーカウンターに行き、生ビールを頼んだ。

生ビールが注がれたコップを手に、フロアーの隅に並べられた椅子に腰掛けた。
満員とは言えないが、それなりに客は入っていた。若い男女が客の大半を占めている。
彼女は4人組のバンドでボーカルをしていた。準備が出来たのを確認したのか、

いきなり何の前触れもなしに、演奏は始まった。彼女以外のメンバーは男で、ギター、
ベース、ドラム。男たちの演奏の技術はかなり高いように思えた。彼女のジャズ風
ボーカルのはすっぱな声がいい味を出している。
     
     -- そしていつの間にか、彼女の歌に引き込まれている自分がいた --
0671Track No.774
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2021/01/16(土) 17:30:38.10
「サヨナラを伝えて」

深々と粉雪が舞い落ちる雪の中を私は歩いていた。
私の好きな花を集めて、あなたのために花束を抱えて.........。
今、私はあなたに会いに行ゆく。

今日のように雪の舞う冬の日。あなたにあったのもこんな日だった...
最初はただの飲み友達だった。それが酒の勢い手伝って、お互いが、本音を
言い合っているうちに、いつの間にかお互いがかけがえのない存在になっていた。

春になって桜が咲く頃には、一緒に時間を過ごすのが当たり前になっていたね。
いっだって二人でいたいと思ったし、実際できる限り二人で過ごすようなっていた。

あなたとともに過ごした最初の夏。二人で海に行ったね。
「また一緒に来れるといいなぁ〜」そう呟いたあなたの横顔が夕日に照らされて、
とても眩しかったのを昨日の事のように思い出す。

秋、初めて私の両親に会いに来たのもその頃だった。
カチコチに固まるあなたの様子が、あまりに可笑しくって笑ってしまったわ。

そして二度目の冬の朝。「実は花束を抱えていくつもりだったけど、急用が入ったから、
1時間遅れていくよ。必ずそっちに行くから待ってて。花束は花屋さんが届けてくれる
らしい。必ず行くよ。それまで待っててね。」と連絡が入った。
話しぶりからちょっと慌てている様子だった。

その後、その電話から30分後に花屋さんが花束を届けてくれた。
約束の時間から既に3時間も経っていた。あなたは現れることはなかった.........。

あなたのお母さまから、あなたが来る途中で事故に遭ったという連絡が入ったのは、
夜遅くなってからだった。

大慌てで病院に駆けつけると、ちょうどあなたが手術室に運ばれるところだった。
私はあなたの手を握るとあなたは朦朧とした意識の中で言ったよね。
「行けなくてごめんね」って.........。
それが私が聞いたあなたの最後の声だった。                                                                       
0672Track No.774
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2021/01/17(日) 10:52:34.91
「麦の唄」を早朝に目を閉じて聴いていると、突然、
目の前に、なだらかな丘陵地帯の広大な麦畑が太陽の日差しを浴びて、
黄金色の麦の穂の波が風に煽られ、横一列に走っていく...
そんな光景を妄想する
0673Track No.774
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2021/01/17(日) 16:30:53.99
「杏村から」

彼と付き合っている時は、孤独が身に沁みることもなかった。
彼の浮気で口論から大喧嘩になり別れた。夕刻の雑踏の中に一人いる。

もう、傍らで自分を気遣ってくれる人もいない。もう疲れたと溜息をつく。
今日も一日が終わる。こんな時にふと、思い出すのは子供の頃の事。

街の夕暮れの中、あの頃の子守歌を公園のブランコに乗り口ずさんでいる。
中々歌詞に思い出せない部分がある。思い出せないほど、大人になって
しまった自分がいる。でも、ちょっと気持ちが楽になった。

夕暮れの中、いつものようにコンビニでアルコールを
調達してから家路をのんびり歩いて帰る。

マンションに着くと、ポストに宅配ボックスに荷物があると伝票に
記されていた。宅配ボックスを開けると田舎の母からの荷物だった。

部屋に入り、ガムテープを勢いよく剥がし中を開けてみると、
果物の杏、ドライあんずというか干しあんず、あんずシロップ漬け、
あんずの缶詰などが入っていた。

うちの農家はあんず農家。荷物と共に母からの手紙が添えてあった。
そこには「誕生日おめでとう。体に気を付けて頑張ってね。母より」と書かれていた。短い文章だが、手紙には母が書いた文字以外にも、筆跡がある。
母は筆圧が強いから、便箋に書いた文字がその下の便箋に跡を残した。

おそらくは色々書こうとしてはしっくりこず、何度も何度も、書き直したのだ。
この手紙には母の愛情がたくさん詰まっていた。そう思うと、急に込み上げてきた。
昨日が私の誕生日だった。

街のネズミは街の片隅で、今日の稼ぎにあくせくしながら生きている。
  「故郷を出てずいぶんと経つなぁ〜」

... 薄れつつあったあの夕焼けに染まった野原を思い出す...

ーーー 少し元気になったら、なんか明日も頑張れそうな気がしてきた ーーー
0674Track No.774
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2021/01/18(月) 16:39:49.79
「極楽通りへいらっしゃい」

ここは、とある場所にある場末の[極楽通り]というBARだった。
背中に哀愁を漂わせた男たちが、酒の匂いを求めて彷徨っていた。

既に二人の客が ビールから水割りに飲み変えたところだった。
ママは奥に座って煙草をふかしていた。ママともう一人若い女がいた。
その店で心地良い感じで飲んでいる時だ。

ギィーーッという音を立てて、BARの扉が開いた。入って来た厳つい男の顔を
見て、ママが嫌な顔をするのがわかった。「いらっしゃい」その若い女は愛想よく
その男を迎えたが、ママはそっぽを向いたままだ。

「俺のボトルを出してくれ」とその男が言う。ママが棚からボトルを取り出し、
若い女に無造作に渡す。その仕草がいかにも嫌そうだった。その男が「新顔だな」
「マミです。よろしく」と若い女が言う。マミは安いウイスキーのボトルで、
薄い水割りを作った。その厳つい男は、それをぐいと一気に飲み込んだ。

「マミちゃんか.........。 中々可愛いじゃないか。なあ、ママ?」
だが、ママはだんまりを決め込んでいる。
「どうだ、俺の女にならねぇか?」厳つい男はマミの手を強引に掴んて来た。
「ちょっと! 冗談は、およしになって」
「冗談じゃねぇよ。これでも地元じゃあ、顔が利くんだ」

その厳つい男はシャツの腕をまくって見せた。そこには刺青が彫られてあった。
「ちょっと、玄さん! 店の娘に次から次にちょっかい出すんじゃないよ!」と
ママが店の奥から痺れを切らせて怒鳴った。

「へへ、ママの言うことなんて気にしてられねぇ。俺は決めた。マミ、おめえ一筋だぜ!」
玄さんと呼ばれた男は、なかなかマミの手を放そうとはしない。
「いい加減におよしよ!」ママは激怒し、マミの肩を抱きかかえると後ずさりした。

その厳つい男がママとマミちゃんに近づこうとしたその時、
「いい加減にしろ!嫌がっているじゃないか!」と俺が割って入った。
「なんだと、この野郎!」とその男の拳が炸裂! --- そこで目が覚めた ‐--
0675Track No.774
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2021/01/19(火) 17:06:52.28
「Good Morning, Ms. Castaway」

私は目を覚ますと、そこは浜辺だった。
途切れた記憶の破片から、自分が助かったのだと分かった。
私の乗った船は嵐に遭い... 板切れとなった船につかまって
私は幾日か海に漂っていた。周りを見渡したが...

誰も浜辺にはいなかった...  みんな海に飲み込まれたらしい...
おそらく助かったのは私だけ... 一緒に乗った彼は、、、
彼を探したが見つからない...  船の中で一番若かった彼の体力ですら、
助からなかったのか...  それにしても酷い嵐だった...

私は気力を振り絞り、重い腰を上げ立つと、人を探した。
トボトボと白い砂浜を歩きだす。助けを呼ばなければ...
そして家族に自分の無事を知らせねば... お腹もすいてきた...

仲間たちも探さなければ... 私は太陽に照らされて... 
歩いていると見慣れない人に出会う。出会う人々が話しかけてくる...
「どうしたの?」
「ずっと待っていたわ」「聞かせてよいろんなこと」

私たちはまだ知らない この海の向こうで
誰が何をしていたのか 今何があるのか

「聞かせていろんなこと」La La...

「どこへ行ってきたの」「ここは時間の谷間」

変りもせず忘れもせず 戻ることも出来ず 
ただ明日に耳を澄まし 未来を聞いている

「どこへ行ってきたの」「どこへ急いているの」
ねぇ、「どこへ急いているの」

Good Morning, Ms. Castaway   Good Morning, Ms. Castaway
Good Morning, Ms. Castaway Good Morning, Ms. Castaway

「Good Morning, Ms. Castaway!」

「good Morning, Ms. Castaway!」
「なんだよ! うるさいなぁー 日本語でしゃべりなよ。わかんないよ!」
--- ここで目が覚めた ---  
目の前には、金髪の可愛い男の子が立っていた。
私は泥酔してこのガード下の通路に横たわっていたのだった。

「Come here.」近くで、その子の親らしき外国人が呼んでいる。
その男の子は親らしき外国人のところに駆けていった。
0676Track No.774
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2021/01/20(水) 17:15:29.86
「SINGLES BAR」

夜の街は眠らないまま暗い空に明かりを灯している。
都会の片隅にある小さなBAR。細い路地の先にある。

薄暗く静かな店内。間接照明の薄暗い空間に、黒いカウンターが、
長く伸び、奥の方にはゆったりと座れそうなソファとテーブルがある。
静かに流れるスロージャズ。静かに飲みたい人には最高の場所だ。

カウンターの向こうでは、白いシャツの上に黒のベストと黒の蝶ネクタイを
締めた黒髪をオールバックにして口髭を生やしたマスターは静かにコップを
磨いている。

その隣でバーテンダーが、シャカシャカと銀色のシェイカーを全身で振っている。
その前にあるカウンター席では、若い男と女がクラスを傾けていた。

その隣で一人で飲む白髪交じりのオヤジが
「マスター、いつもの...」
「はい、かしこまりました」
男は常連のようだ。何度も足を運んでいるらしい。

カウンター席の右端の奥には一人の女グラスを傾けていた。
何かアンニュイな雰囲気のある女は、ドライマティーニ梅酒割りを飲んでいる。
0677Track No.774
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2021/01/20(水) 17:22:47.24
>>676
下から2行目「一人の女がグラスを傾けていた。」に修正
0678Track No.774
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2021/01/21(木) 18:03:22.98
「泣かないでアマテラス」

1992年に上演された夜会Vol.4 「金環蝕」
アメノウズメという日本神話に出てくる歌と踊りを司る女神をモチーフにした
ストーリー。この劇中で歌われる曲が「泣かないでアマテラス」

この夜会vol.4「金環蝕」のために書き下ろされたもので、劇全体に断片的に
歌われている。タイトルや歌詞からアマテラスに呼びかけるような歌であるが、
アメノウズメだろうと思われる。アマテラスは弟スサノオの暴力に怒って
岩戸に隠れてしまう。そのせいで世界は闇に包まれてしまう。

神々はあの手この手でアマテラスを引っ張り出そうとする。
そんな中、伏せた桶の上で足を踏み鳴らし、胸や陰部をさらけ出し踊りだしたのが、
アメノウズメ。最古のストリップショーと呼ばれる。

周りの神々はその滑稽な舞踊りを見て大笑い。これが功を奏したようで、
賑やかな声が飛び交うのに興味を抱いたアマテラスは、天の岩戸の扉を
少し開けて、外の様子を覗こうとする。

その隙を狙って、天手力男神がアマテラスを引きずり出す。
足を踏み鳴らし踊る舞台のラストと重なる。天文学者から真っ赤な衣装へと
変貌したあの踊り子はアマテラスと誤解する人もいるだろうが、
あれはアメノウズメである。「低く腰を落として足を踏みとどろかす」
日本神話にあるくだりが、まさにそれと合致する。

中島みゆきは暴力に恐れて岩戸へ隠れたアマテラスが、またも暴力によって
引きずり出されるというオチが納得できず、アマテラスの気持ちに目を向けたという。
アマテラスの気持ちに寄り添っているように聴こえるのはそのためだろう。

... 泣かないで 泣かないで 泣いて終わらないで .......
... 微笑んで 微笑んで 微笑んで アマテラス!

 ............. 聴いていると... 
       .... 気づいたら、いつのまにか、少し微笑んでいる自分に気づく...。 
0679Track No.774
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2021/01/22(金) 14:59:56.72
「ひとり上手」

雪降る中のイルミネーションが綺麗な季節だ。私はスマホを片手に
メッセージを送る。「明日会える?」しばらくして返事が来た。
「3日後なら」なんとなく分かっていた。けれど胸が痛む。
動かせない指を見つめて言い聞かせた。

彼にはあの子がいる。彼に出会ってから今まで、彼との約束を楽しみに
生きてきた。女友達との飲み会では、決まって恋愛話で盛り上がる。
けれど最近になって、皆は私にその話題を振らない。

それは、「何もなかったよ。私も、皆みたいに早く恋がしたいなぁ〜」
いつも返答が同じだから、私に振っても面白い話が出ないからだ。
事実を言えるわけがない。この人たちは口が軽く滑りやすいし、

そんな話に尾ひれ背びれが付く。彼女がいる男に惚れて、二番目の女として
生きているなんて、恥ずかしくて親にも言えない。だから相談相手がいない。
ゆえに私はどうすればいいのか延々と悩み続けている。

彼との約束の日が来た。車で迎えに来てくれた彼とドライブに出かけた。
その後、イルミネーションを見て、食事をしてホテルへ入った。
事が終え、彼がベットから立ち上がろうとした。私は咄嗟に手首を掴む。
「.... どうした?」「いや、何でもない....」

違う、そんなことが言いたいんじゃない。彼に別れを告げなくちゃ。
そうすればきっと、新たなスタートが切れる。彼は彼女と幸せになれるし、
彼に関わらなければ私だって他の男に目が向けられる。そう考えようと
しても、心が本音を叫んだ。− ひとりにしないで... −

ダメだ、このままじゃ今日で最後にできやしない。でも、終わらせなきゃ。
彼の為にも自分の為にも、だから、「今日で....終わりにしようよ」
ついに言ってしまった。顔を上げて彼を見つめると、
「.... わかった」と彼は言った。

それもあっさりと。そのことに傷つき泣きそうになる。なぜだろう、望んでいた
結果なのに。「じゃあ、さよなら」と着衣後、彼は出ていった。何事もなかったように。
こうして私は最後の夜を終わらせた。なぜか頬に涙が流れた。切なく思うどころか
何とも感じていない。ただ、彼女の元に帰るだけ。少なくとも私にはそう見えた。

あれから一か月が経過した。正直に言うと彼にはまだ未練がある。その証拠に、
彼とのやり取りを残しては、何度も読み返していた。けれど、そんなこと繰り返しても
何にもならない。彼が彼女と別れて、私のところに戻るなんてありえない。
0680Track No.774
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2021/01/24(日) 18:58:57.88
「無限・軌道」

「おい!ほら見てみろよ!あの星!」「なんだよ、おまえわからないのかよー」
「お前はわかんのかよ...?」と幼い男の子二人が会話していた。僕は電車の乗って
いるうちに、いつの間にかウトウトと居眠りをしてしまったようだ。
一人が指さし二人の男の子が見ていたのは青い星だった。

「あったりまえだろー! あんな特徴的な星!他にあるわけないじゃん!」
「まじかよ...」「地球だよ!地球。俺たちの星だろ!」「あー、確かに」

僕は二人の子供たちの会話に驚き、
地球? 僕はえっ!と思い窓の外を見た! 確かに地球だった。
始めて宇宙に出た人が言った言葉だったか? その地球が目の前にある。
この電車は銀河鉄道なのか??? それから地球をずっと眺める。

光の速さで進む銀河鉄道は、みるみる地球から遠ざかっていく...
男の子たちは「はやいなー」「そうだなー」と楽しそうに見ている。
子供たちと違い、地球があんなに遠くなっていく様を見れば、
ちょっと心細くなっていく自分がいた。

遠のく地球、宇宙の中を走る銀河鉄道の旅 
そんな世界への旅の始まりを知らせるトンネルが突如として現れ
星空の景色は一変し、暗黒の闇が汽車を包み込んだ。
「銀河へと繋がるトンネルだー」と子供たちが騒いでいる。
ブラックホールに突入したのか??? 僕にはさっぱり状況がつかめない。

「このトンネルを抜けた先が別世界のパラレルワールト゛」「まじかよー」
相変わらず子供たちが騒いでいる。マジかと疑う僕がいた。
やがて汽車は暗闇の長い長いトンネルを抜け一筋の光に向かって進みだす。
暗闇のトンネルが終わりを告げた。
そして暗闇を抜けた先に広がっていたのは.........

― ここで,突然!目覚める ―

僕は夜行列車に乗り窓の外の景色を眺めているうちに眠り込んでしまったようだ。
0681Track No.774
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2021/01/25(月) 15:24:51.52
「粉雪は忘れ薬」

風が冷たいプラットホーム。もうすぐしたら電車がやってくる。
電車を待つのは私を含めて親子連れなど8人ほど。空を見上げると
粉雪が舞っている。儚いくらいの雪の結晶。粉雪が舞い落ちてゆく。

親子連れの子供たちが「ゆきだ!ゆきだ!」と燥いでいる。
その小さな手のひらに包まれる。子供たちが、それを私の方に差し出した。
「ねぇみて! ゆきだよ!」私は「どれ、見せて」

でも覗いてみても、そこにあるのはただの水。「ああ、とけちゃった」と
肩を落とす子供たち。せっかく捕まえたのにと、呟きながら水になった
それを見つめている。

ふとその子が顔を上げた。「ねぇ、おねぇさん」「なあに?」急に話しかけられ、
慌ててニッコリ笑顔を作る。ちょっとわざとらしくなってしまったかもしれない。
無理やり作った笑顔も、その子の無邪気な表情を見れば、自然と心から笑えてくる。

この駅から私の新たな一日が始まる。
そう思うと、この見慣れた風景がなんだか新鮮に感じられる。
ふいに少し前に売店で買った缶コーヒーはまだその温かみを保っていた。
その温かみが、私の心をそっと慰める。

   ― 空を見上げると、まだ粉雪は降り続けている ―

   ほんのわずかな雲の隙間から小さな光が顔を覗かせていた

   --- 降り続く粉雪を見つめながら私は電車に乗った ---
         粉雪は全てを忘れさせてくれる
0682Track No.774
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2021/01/26(火) 21:10:18.29
「あほう鳥」

「悟のバカ!! もう知らない!!! 」
アイツの言葉が頭の中でずっと ずっと 一日中こだましていた。
俺、坂下 悟は今日彼女と喧嘩しました。
喧嘩の理由は 俺の浮気。
浮気そのものは、これまでも何度かしたことがあったが、ああやって怒鳴られたのも
頬をはたかれたのも初めてだった。

浮気がばれる二、三日前は
「きっとさ、世界には決められたレールってものがあって、あたしたちはその上を
歩いているだけなんだよ」
昼休みの学食。俺の彼女である、目の前に座る女は、割り箸を
割りながらいきなりそんなことを言い出した。

「だけどあたしたちはそんなものは見えないし、そのレールから無理やり外れる事も
出来ないし、外れたと思っていても、実はまだレールの上だったりしてさ」
そう言って素うどんを啜る彼女。

俺はあまりの訳の分からなさに、少し奮発したカレーライスに手を付けられずにいた。
「そしてその人のレールは、至る所で交差したりするんだよ。そうして人と人は出会うわけだね」
「.....悪いけども、お前が何を言いたいのか、俺にはサッパリわからん」

「だからさ」彼女はうどんを食べる仕草を中断し、俺の目を見ながら言ってきた。
「きっとあたしたちは、出会うべくして出会ったんだよ」
そう言って彼女はニコリと笑い転げて言い続ける。

「いわば運命ってやつかな? 運命の人。赤い糸。呼び方は色々あるけど、
多分、あたしにとってあんたは、そういう人なんだと思うよ」
「運命か、ジャジャジャジャーンか........  そんな大それたもんじゃねぇと
思うぞ、俺は」「それじゃあ、何? 偶然?」
少し不貞腐れたような顔で、詰問してくる彼女。

「その割には、出来すぎてるだろ」「じゃあ、何よ」
「決まってんだろうが」俺は笑みを浮かべて言葉を重ねた。
「必然」キョトンとした顔つきで彼女「いやだあー」
ワハハハ ワハハハと二、三日前までは
笑い転げる俺たちバカップルのアホウドリだった。
0683Track No.774
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2021/01/27(水) 14:15:31.91
「それは愛ではない」

私は久しぶりに味わう失恋の痛苦しい感覚に苦しんでいた。
仕事が手につかない... あんな奴の事は早く忘れてしまおう...
元彼はいい意味でも悪い意味でも自分の意見をあまりはっきり言わない性格だった。
俗に言う流されるタイプ。私の好きなように振り回せる都合のいい奴だった。

「稲葉さん!稲葉さん!」突然私を呼ぶ主任の声が耳に入ってきた。
「えっ、は、はい!」私は間の抜けた返事をした。
「今日は締め日なんだから、しっかりしてください! 後、この間の書類に不備が
あるんだけど!ちょつと、いいかしら?」

私は慌てて席を立ち上がり主任の所まで向かおうとした。
その拍子に机の上に積み上がった書類が雪崩のように床の上へと崩れ落ちていった。
その後も、細かな失敗を繰り返した。だんだんと職場に行くのが億劫になっていった。
結局、私は仕事を辞めた。

「これ! いつまで眠ているの!」
私の部屋のドアの向こう側から母の元気な怒鳴り声が聞こえてきた。
「今、起きるから!」負けじと私も大きな声になっていた。

「全く!大学出てニートなんて恥ずかしくないの?」
母のデリカシーのない言葉に私は怒りすら覚えた。
「うるさいわね!」思わず怒鳴ってしまった。

「ご飯できているから冷めないうちに食べるのよ」
そして母の気配はなくなっていた。
きっとリビングにでも行ったのだろう。

昨晩、夜遅くまで満天の星の夜空を眺めていた。
それで寝るのが遅くなってしまったのだ。
今は、なんだか... 何にもしたくない...
0684Track No.774
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2021/01/27(水) 14:19:48.73
>>683
上から8行目「ちょっと、いいかしら?」に修正
0685Track No.774
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2021/01/28(木) 20:55:26.12
「テキーラを飲みほして」

ふと一軒の店が目に止まる。「テキーラ」というカクテルバー。
あいつとよく飲みに行っていたBARだ。高校も卒業だからと、
思い切って背伸びして3歳上のあいつとよく行った店。

あいつはいつもテキーラを飲んでいた。窓を覗いてみた。
あの日と同じマスターが独りグラスを磨いていた。
そっとドアを押した。カラン、と乾いた鈴の音が鳴る。

カウンターの席に着く。マスターがカウンターに敷物を敷き球形の氷を
浮かべた水を置く。メニューを差し出し、再びグラスを磨き始める。
静かだった。音楽もかけていない。すっきりとした店内。
暫くメニューに見入っていた。

マスターが「当店オリジナルは如何ですか?」
私はちょっと考えてうなずく。マスターは手早くシェーカーを振り、
カクテルを出す。桜色のカクテル。「まだ名前はないんですよ」
マスターの言葉に軽く相槌を打って口にした。きついようで柔らかな
不思議なカクテルだった。気が付くと簡単に飲み干してしまった。

あいつも身を固めるという噂を聞いた。もうあれから6年も経つ。
あいつの惚れた女が変わるたび、その時々あいつの惚れた女を真似て
女っぽく振舞ったり色んな女を演じてみたが所詮、駄目だった。

また一杯、今度はマスターにテキーラサンライズ注文する。
あいつが好んでよく飲んでいたテキーラサンライズ。
今夜は酔い潰れるまで飲みたい気分だった。
あいつとの短かった幻の日々に、Say Good Bye
0686Track No.774
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2021/01/29(金) 16:40:42.84
「ひとりぼっちで躍らせて」

あれはバブル期真っ只中の1992年。ジュリアナ東京が芝浦に開業し2年目の頃だった。
街の中の人々が白い息を吐きはじめた11月の夜。俺はいつものように3人の仲間と煙草を
ふかしながら歩いていた。「なあ、俺たちいつも安いディスコばっか行っているだろ。
実はさ、この近くに洒落た店が出来たんだせ。値踏みがてら覗きに行こうぜ!」

昇が、周囲に聞こえるぐらいの大きな声で遊び場の提案を始めた。
「お、いいな。たまには冒険してみないとな」
昇の提案に俺たちはほとんど反射的に頷いていた。俺は昇とタケル、満が、意気揚々と談笑して
いる少し後ろに立ち、くわえ煙草で3人の会話を聞いていた。
俺たちはこうして毎晩のように欲望と悲哀にまみれた夜の街を歩き続けていた。

10分ほど歩くと、周囲の地味な店に対して、一段と際立った円形の大きな建物が見えてきた。
「あれだよ、あれ! すげえなー あの外観! いかにもって感じだな。いい女もきっとたくさんいるぜ!」
この頃の俺たちは気の利いた酒と女に夢中だった。ネオンサインに彩られた豪華絢爛な外観が、
接近するにつれ、ホール内から漏れてダンスミュージックの激しいユーロビートが聴こえてきた。

随分な音量で流すもんだなと少し驚いた。入り口付近にいる2名の男が、近づく俺たちを品定めするような
目線で見てきた。俺たちはいつも夜の街に出かける時は、きちんと着飾る事にしていた。
無事、ドレスコートとボディチェックのようなものが済んだ。「随分と厳重なんだなぁ〜、値段高そうだけど、
大丈夫かな」満の独り言のような言葉を俺以外の連中は誰も聞いちゃいなかった。

昇とタケルは湧き出る好奇心を抑えられず、子供のように駆け出して行った。そして、ホールへと続く大きな
扉を勢い良く開けた。扉の向こうに現れた空間は、日常のしみったれた生活空間とは全く異なった様相をしていた。
「へへっ、お前らダンスホールなんて来たことないだろ? 主に目当ての女と踊ることなんだよ。
まあ、適当にいい女見つけて楽しくやろうぜ!」「こんなとこ.........すげー高いんじゃないのか?」

いつも行く満員電車さながらのディスコとは違い、人の数はそれほど多くはなかったが、今まで
見てきたどの空間よりも広く大きかった。それでも数百人はいた。せわしなく周囲を照らす
ミラーボールもなければ、天井や床がリズムに合わせて光り出すわけでもなかった。
清潔感に満ちた紳士淑女達がヒューマントラックのリズムに合わせて控えめに踊っていた。

こういう落ち着いた場所も悪くはないと俺は素直に思っていた。俺はしばらくホールの隅に立ち尽くし、
一番安い酒を注文して、喉を潤しながら周囲を観察していた。カップルが躍る中、
    ふと、10メートルほど先で、ひとりで踊る女性に目が留った。
    ― 赤いドレスと肩まで伸びた髪がふわふわと揺れていた ―
0687Track No.774
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2021/01/30(土) 17:35:26.18
「つめたい別れ」

私には付き合っていた彼がいました。
彼は優しくて、いつも私のわがままを聞いてくれていました。
ところが、ある日突然「君には悪いが、別れてほしい」と彼から切り出された。
彼に理由を聞いても何も答えてくれない。

私は何が何だかわからないながらも、意地を張って「わかった」と言ってしまった。
彼との別れを全く頭で整理できないまま、毎日泣き続ける日々を過ごしていた。
私がわがままを言ったからなの?......... でも、あまりにも突然すぎる。

あんなに仲良くしてくれていたのに......... 嫌われてしまったと
悔やんでも悔やんでも悔やみきれない.........
それでも振られた手前、連絡をすることも出来ずに過ごした半年後、
また彼から連絡が来た。

「どうしている? 元気?」
「もう新しい彼氏がいるから平気。元気にしているよ」
「......... そっか.........」
つかなくていい嘘をついてしまった。

今もずっとあなたを思っているのにと何故、そう言えなかったのだろう.........
それから間もなくして、彼の友達から彼が亡くなった事を知らされることになる。
彼は余命半年の癌だった。

別れを切り出された頃に癌が見つかりその後、闘病生活に入っていたことを知る。
彼が私の事を想って別れたのだとやっと理解できるようになった。
どうして私に教えてくれなかったのだろう.........
その日は溢れる涙が止まらなかった.........
0688Track No.774
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2021/01/30(土) 18:20:44.01
「つめたい別れ」

俺には付き合っていた彼女がいた。
俺たちは毎日楽しい日々を過ごしていた。
どころがある日、突然、君は「別れましょう 何も聞かないで」と言う。
彼女に何がいけなかったんだ! 何が不満なんだと聞いても答えてくれない。

俺は何が何だかわからないまま、そんなに君が言うなら「よし分かった。
別れよう」と言った。

俺のどこが気に食わないのかもわからず、それからというもの、突然の別れ話を
切り出されたショックもあり、生活も荒れ、何もかもがすべて嫌になり
自暴自棄で毎日やけ酒の日々を過ごすようになる。

あんなに仲良くしていたのに、なぜ嫌われたのか...
振られた手前、連絡することも控えた。
彼女の事も忘れかけた頃.........

彼女の友人から彼女が亡くなったことを聞かされる。
彼女は余命半年の癌だったのだ。
別れを切り出された頃に癌が見つかりその後、
闘病生活に入っていたことを知ることになる。

彼女は俺の事を思って自分から身を引いたことを知る。
やっと彼女の思いが理解できるようになった。
どうして俺に本当のことを教えてくれなかったのだろう.........
その日の夜、夢の中で彼女に会う.........

ーーー あなたは絶対に違ういい人を見つけて幸せになってね。
                私の事は忘れてね。探さないでね ーーー
0689Track No.774
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2021/01/31(日) 13:21:04.19
「北の国の習い」

こんなにたくさんの雪は何年ぶりだろう。目の細かい粉雪が狂騒のように舞っている。
今日は異常な大雪。強風も合わさり強烈な吹雪になってしまった。全く前方が見えない
視界不良で運転もままならない。

スピードを落とし、強い地吹雪のために1メートル先も見えない状態のまま走行中
していたが、ホワイトアウトになってしまったのだ。数センチ先も全く見えない
状態になってしまったのだ。そうなったら動くのはかえって危険だ。その場に
とどまるしかないのだ。

そして車は立ち往生になってしまった。他に車も走ってはいない。
近くの民家らしきものは見当たらなかった。
こんな人里離れた雪山を超えたところの車の中で一晩過ごすしかないのか.........

「車中泊するか?」「防寒用の毛布ないでしょ。暖とるためにエアコン点けっぱなし、
エンジンかけっぱなしだと、一酸化炭素中毒で死ぬよ」
「外は相変わらず雪が降り続けている。車の排気口を雪で覆われ塞ぐから排気ガスで
確かに死ぬなぁ〜ワハハハ」「そんな笑っている場合じゃないでしょ。全くもう」

こんな積雪が酷い中、妻は体調の悪い息子を背負って近くの民家を探して歩くという。
俺は体調の悪い息子を背負い歩くことにした。いくら歩いてもなかなか民家は見えてこない。
視界は完全に白一色の世界のままだ。

人家の灯りにはたどり着かない。俺の背中で息子の呼吸音が先ほどよりも大きくなっている。
一刻も早く火の気のある所に息子を連れてゆかねばならなかった。何も考えずに数メートル
先をただ足を進める。自分がどれほどバカなのか、本気で焦り始めそうになった時、
ぼんやりと民家の灯りが見えて来た。
0690Track No.774
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2021/02/01(月) 13:58:26.69
「1人で生まれて来たのだから」

「なあ、俺を信頼してもいいだろ」
何度その言葉を聞いたことか...
もう、私はこりごりだ。

「それ、もう何回目だと思う?」
それも今日で終わり。

「サヨナラ」
彼とは別れることにした。
そう決めたんだから...

彼は残念そうな顔をしつつも、なおも追いすがる。
「なあ、行かないでくれよ。 頼むから... なあ!」
「残念ね。あ、鍵は返しておくね。 それと、連絡はしないでね。
きっと、私からもしないから 」

カップルが分かれる時、復縁するという話も、よく聞く話だが、
でも、私は、もうしない。もうこりごりだ。

彼が何股もしていたことや、私が持ってきていた幾らかのお金も
ギャンブルや遊びで使っていたからだ。
返してほしいと言わないだけましと思ってもらいたい。

「行くね。それじゃあ、元気でね」
私は意気揚々と彼の部屋から出て行った。

後悔なんて一ミリもなかった。別れなんて誰にでもあるもの
きっかけも原因も何もない。ただ私の気持ちが冷めきっただけ。

ただそれだけのはずなのに、明るくてバカで変なとこは賢くて
とても頑固で女々しくて寂しがり屋で嫉妬深くて、すぐ拗ねると
とにかくめんどくさい彼氏だった。

でも、笑顔はとても優しくて一緒にいると楽しくい。そんなとこに惹かれた。
二人で過ごした時間も楽しかったかもしれない。
ただどんなに楽しかろうと、それは過去の話。

今じゃ悪い思い出の方が目立つ。ふとしたことで起こる喧嘩。
わがままで頑固でめんどくさいこと、どうでもいい嘘。
とにかく彼から離れたかったのだった。
0691Track No.774
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2021/02/01(月) 22:00:14.31
>>690
6行目「一緒にいると楽しい。・・・」に修正
0692Track No.774
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2021/02/01(月) 22:00:45.99
>>691
下から6行目
0693Track No.774
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2021/02/02(火) 18:30:58.42
「生まれた時から」

店の重い木製の扉を開ける。
カランカランと言う無機質な音が鳴った。
足を踏み入れると「いらっしゃいませ」と若いバーテンダーが
にこやかな声で応対してくれた。

テーブル席ではカップルが談笑しながら飲んでいる。
店の中は様々な酒の瓶が所狭しと並べられている。
やはり彼がカウンターの席で飲んでいた。

彼の友達から「行ってみな、奴は今頃は、あそこにいるんじゃないか」と
聞かされたからだ。最近は飲んでばかりいる。素面でいる姿を見たことがない。
彼との出会いは、
       ーーー ちょうど今から3年も前になる ーーー

隣街の駅から歩いて五分。雑居ビルの地下にある小さなライブハウス。
私はそこに通っていた。彼の弾き語りを聴くためだった。
恋に苦しむ感情を歌った歌。そんな歌を何曲も持ち歌としていて、
かすれた渋く低い声で歌う。

私は彼の恋の歌が好きだった。ライブがある時は欠かさず通っていた。
ライブが終わった後、「今日はありがとうね」と彼はそう言って
ステージを去っていく。そしていつも20人程の客が集まっていた。

みんなが帰っていく中、私は一人呆然と立っていた。
「今日は来てくれてありがとうね」
彼はステージから降りてきて私の側にやってきた。

「君は、いつも来てくれている人だよね。いつもありがとう」
これが彼との出会いだった。
0694Track No.774
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2021/02/03(水) 17:32:01.94
「クレンジングクリーム」

手を伸ばしたホットミルクはもう冷たい。入れてからどれくらい経ったのか...。
壁にかかった時計を見ても実は何も考えていないので、同じ動作を繰り返す。
鏡の前に座りクレンジングクリームを塗りながら自分の顔を見ている。

嫌な女...。ずるい女...。嘘つき女...。... いらない女現れる。
醜い女...。汚れた女...。卑しい女...。... いらない女現れる。
老いた女...。しつこい女...。馬鹿な女...。... 
安b「女...。邪魔な女...。  退屈な女...。淋しい女...。

塗れば塗るほど、鏡を見れば見るほどに自己嫌悪になる。
「私はあなたが大嫌いなの」
私は鏡に語り掛ける...。
自分が嫌い。気持ち悪い。本心だ。それでも何も変わらない。

しいて言うなら諦観が透けて見える目をしている。
そこまでたくさんの経験をしたわけでもないのに...。
カツンと指が鏡にぶつかる。この境界線さえなければ
私は私を殺していたかもしれない。
この世界では人から見られる自分と鏡に映る自分は別人。

--- だから他人から見える自分の印象を見ることが出来ない ---

他人から見える自分がどんな顔をしているのか.........
それさえも果たして本当の自分なのか? 疑わしい。

鏡の中の私は実に悲しい顔をしている。諦めきった目はそのままなのに...
薄く笑って、どこか妖艶な雰囲気を醸し出している.........

   捨てられた女。いらない女...  --- 泣いてる女 ---
0695Track No.774
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2021/02/03(水) 17:36:09.40
>>694
上から7行目「安い女...。・・・」に修正
0696Track No.774
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2021/02/04(木) 11:52:29.48
「銀の龍の背に乗って」

俺の祖父は過疎化した寂れた漁港の医者だった。
いつも家には金はなく家はボロボロで食事なんか庭の野菜とお茶漬けと
患者さんからの頂き物だけ。毎朝4時に起きて身寄りのいない身体の不自由な
お年寄りの家を診察時間になるまでオンボロ自転車で何件も往診して回る。

診療時間になると戻ってきて待合室に入りきらないで外まで待っている患者さんを
診療していく。昼休みはおにぎりを片手にまた往診。午後の診療をこなし食事を
済ませて、また往診。夜中に玄関口に患者が来たり電話があればいつでも駆けつける。
1年365日休みなど無かった。自分の体調が悪くなっても自分を必要としている

人がいるからと、病院にもいかず診療を続け無理やり家族に病院に連れていかれた時
にはもうすでに手遅れ状態のステージ4の末期癌だった。どうせ治らないなら入院は
しないと痛みをごまかし死ぬ間際まで往診続けていた。遺産なんか何もなし。残ったのは
ボロボロの家だけ。聞けば治療費を払えない人ばかりを診療・往診していて、ほとんど

収入なんか無かった。でも、葬式の時は驚いた。患者さんだけで1000人と、町のほとんどの
お年寄りが来たと言ってもいいぐらいの数が訪れ、中には車椅子の人や付き添いの人に背負われ
ながら来る人もいた。みんな涙ボロボロ流して「先生ありがとう、ありがとう」と拝んでいた。
毎年命日には年々みんな亡くなっていくから数は少なくなって来ているけど患者さんたちは焼香に訪れる。

かって治療費を払えず無償て診ていた人から毎月何通も現金書留が届く。いつも忙しくしていたから遊んだ
記憶、甘えた記憶など数えるくらいしかないけど、今でも強烈に鮮明に思い出すことがある。それは俺が
中学の時に悪に憧れて万引きだの恐喝だの繰り返していた時、たまたま隣街で万引きして店員につかまって
親の連絡先を教えろと言われて親はいないと嘘をついて、どうせ、じいちゃんは往診でいないだろうと

思ってじいちゃんの連絡先を告げた。そしたらどこをどう伝わったのか知らないけど、すぐに白衣を
着たじいちゃんが店に飛び込んで来た。店に着くなり床に頭をこすりつけて「すいません、本当にすいません」と
土下座を繰り返していた。自慢だったじいちゃんのそんな無用な姿を見て自分が本当に情けなくなって
俺も涙流しながらいつの間にか一緒に土下座していた。帰り道はずっと無言だった。怒られるでも、

何か聞かれるでもなくただただ無言だった。逆にそれが辛かった。家にもうすぐ着くという時、
ふいにじいちゃんが「お前は男だ。悪いことしたくなる時もあるだろう。どんな悪いこともしてもいい。
ただ筋の通らない悪さはするな」と言われてなんだか緊張の糸が切れてすっと涙が止まらなかった。
それから俺の人生が変わった気がする。じいちゃのような医者になるって決めて、その後、必死で勉強した。

元々頭はそんなは良くはないから二浪したけど国立の医学部に合格した。今年晴れて医学部を卒業した。
じいちゃんが残してくれたボロボロの家の他に残してくれたもの。毎日首にかけていた聴診器。
あの土下座していた時も首にかかっていた聴診器。その聴診器をやっと使える時が来た。それとじいちゃん
愛用の自転車。そのどちらもさび付いてるけど、俺の宝物。俺もじいちゃんみたいな医者になる。
0697Track No.774
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2021/02/04(木) 19:46:28.95
>>696
下から6行目「緊張の糸が切れてずっと涙が止まらなかった。」に修正
0698Track No.774
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2021/02/04(木) 19:53:26.56
>>696
下から4行目「元々頭はそんなには良くないから・・・」に修正
0699Track No.774
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2021/02/04(木) 20:05:05.90
>>696
一行目「俺の祖父は過疎化した寂れた漁港の小さな診療所の医者だった。」に修正
0700Track No.774
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2021/02/05(金) 15:32:49.29
「霙の音」

部屋で彼とポーカーをやっている時だった。
「何か、俺に隠していないか?」といきなり彼に聞かれた。
その言葉に私はドキッとした。

あなたは何か言いたげだった。私は動揺を隠せなかった。
心の中でそれ以上言わないでと叫んでいた。

「そうか.........」とあなたはそれ以上は語ろうとしなかった。

  ーーー ... 私の動揺を悟ったのか.........  ーーー

「もうやめよう」とポーカーの手札を私の前で顕わに放り出した。
私も一緒に手札をテーブルの上に放り出した。

あなたはテーブルを離れて、窓際まで行き、静かに窓の外を眺めている.........
聴きたくない話を誰かから聞かされたのね。
他人からあなたが聞かされる前に、私、あなたに話したかった.........

ーーー 本当は、今夜のうちに話してしまいたかったの ーーー
先ほどまで降っていた雨は、いつの間にかみぞれ交じりの雨から ......
 ーーー  雨を含んだみぞれ交じりの雪に変わっていた ーーー

 ...夜空に浮かぶ月も凍えるような、とある二月の霙の夜...
みぞれ交じりの雪の夜 空気が全部凍りついてしまったように静かだった
  壁際にある暖炉の低い焔が時々... ひらひらと燃え上がって、
  ーーー 部屋の暖炉のあたりをぼんやりと照らす中 ーーー

   ...私はまるで外の霙交じりの雪の中にいるようだった... 
  
  .........霙って音がするのね......... 雪より寒い夜の音 .........
0701Track No.774
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2021/02/06(土) 12:29:08.00
「やばい恋」

「ドンッ」と両手を壁につけて私を囲む。
「なぁー俺、お前が好きだ。付き合ってくれないか」
整った、端正な目鼻立ち。
さらりとした、つややかな黒髪。
どこの少女漫画の王子様ですか?と
思いたくなる男が私の目の前にいる。

街を歩けば10人中9人の女どもが、顔を真っ赤にして目の形を
ハートマークしながら振り返るであろう男が目の前にいる。
すれ違った同性であろう男どもが、ギリギリと歯ぎしりして
しまうほど、うらやむほどの容姿を持った男だった。

「なんで私?」
目がチカチカしてしまうほどに、まるで太陽を直視たかのような、
眩しすぎる視線と笑顔。

でも、ちょっと待て、よく考えたら何言ってるんだ!この人?
いきなり詰め寄られて壁ドンされて、頭おかしいんじゃないの? この人!
唐突過ぎるし、何の面識もないし、この人、怖っ!!

これはヤバイ! と思い、思い切って
「私のこと好きって言われてもねぇー」と強気なことを言ってみた。
そして間髪を入れずに、続けざまに
「あたし―ギャルじゃないしー それにいきなり言われてもねー
あたしーの、どこが好きなわけ?」

「いちいちめんどくせーな!とにかく好きだって言ってんだよ! 返事は?」
「勘違いも大概にしろー! どけ―! てめぇー! 」と女にあるまじき
バシッと私の足蹴りが、その男のあそこに一撃ヒット!  そのおとこはその場に倒れこんだ。

    ーーー ここで目が覚めた ーーー
0702Track No.774
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2021/02/07(日) 09:03:59.81
「御機嫌如何」

玄関に入り、靴を脱ぎつつネクタイを緩める。
左手には郵便ポストから持ってきた一通の封筒。
純白のそれに記されているのは、もちろん俺の住所と名前。
裏にはあいつの名前があった。

乱雑に靴を脱いだまま、靴をそろえることもなくリビングに向かう。
ドサリと勢いをつけてソファに腰を下ろすとスプリングが軋んだ。
「ふぅ〜・・・」両手を広げて天井を見上げる。

そして目を閉じ、しばしの沈黙。今日の事を整理する。
それを終えるとゆっくりと目を開け周囲を見渡した。
何の変哲もない自分の家。そして目は封筒へと向けられる。

手紙を持った左手を持ち上げ目の前に。明かりに透かして見る。
中には便箋。当たり前だ。これはあいつからの手紙なのだから。
本来なら封を切って開けてみる。読むべきなのだろうが、俺はそれが出来ずにいた。
何が書かれているのか、ちょっと知るのが怖い。

あいつとは酷い別れ方をしたのだから。すべての原因は俺の浮気で大喧嘩。
そして喧嘩別れしたのだから。あいつには悪いことをしたと思っている。
全ては俺が悪いのだ。

それでも、今、このタイミングで読まないと、きっとこの封筒は
机の奥深くへと追いやられてしまうだろう。
俺のあいつへの思いと同じように・・・

俺は封筒の端に指を掛けると、一気にビリリッと破った。
「拝啓 〇〇様。 御機嫌如何ですか、私は相変わらずです。・・・・」
封筒と同じく真っ白な便箋。そこに、ブルーブラックのインクで
綴られている文字は、まぎれもなくあいつの筆跡だった。
0703Track No.774
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2021/02/08(月) 10:42:55.14
「ミルク32」
いつもの帰り道なのに、今日はいつもより少し足か重い。
考えたくもない。重い足取りで辿り着いた小さな公園。
そんな通りががった公園のベンチで一休み。
私の心の中にぽっかりと穴が開いてしまった。

小さな女の子二人がブランコではしゃぎながら漕いでいる。
小さな男の子達がアニメのヒーローごっこをして遊んでいた。
いつの間にか時間も忘れてぼんやりと夕方になるまでその光景を眺めていた。

小さな子供たちがいなくなった公園のブランコに私は腰を下ろし
夕暮れの街の風景をしばらく眺めていた。

そんな公園を過ぎて、十分ぐらい歩いただろうか...
そんな時、急に雲行きが怪しくなり、ポッンと雨粒が落ちて来たかと思った途端、
雨がバタバタと落ちて来た。見る見るうちに地面が街灯に照らされ雨に濡れてゆく。

降り出す雨に打たれても、私にはもう傘をさしてくれる相手もいない。
雨は肌に容赦なく当たり、パシッパシッと音を立てて跳ね上がる。
急に雨も風も強くなってきたのでビルの影に入って雨宿り。
暫く雲を見つめて、雨の小やみを待っていた。

小降りになったので、とりあえず、この少し先に見えるコンビニでビニール傘を購入。
そして購入した傘を差し歩き出した時、ちょうど人通りの少ないここの通りには、
確か、昔からの馴染みの小さな喫茶店があったことに気づく。
そういえば長らくここに来てはいなかった。

今思うと、前の彼と別れた後も、よく通っていたレンガ造りの古い喫茶店[ミルク]
男と別れると、何故か、不思議と、ここに足が向く、来たくなる(笑)

小雨が降る中、入口付近に無造作に置いてある花壇の色とりどりのパンジー&ビオラが
夜の街灯に照らされ揺れている。迷う間もなく扉に手をかけていた。
押すとカランカランとベルが音を立て、扉が開いた。

「いらっしゃい」
昔と変わらないマスターが手元のグラスを磨いていた。
0705Track No.774
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2021/02/20(土) 23:22:22.46
麦の唄
0706Track No.774
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2021/02/24(水) 13:04:55.20
「瞬きもせず」

「お母さん、もしナオが死んでも暗くなっちゃダメだよ。明るく生きなきゃダメだよ。
わかった?」そんな言葉を病と闘っている我が子が言われた。その突然の言葉に私は
心臓をギュッと締め付けられた。― 代われるものなら代わってあげたい ―

もがき苦しむ我が子の姿を目のあたりにしながら、その姿を見守り、願うことしか、
出来ない親の辛さは、地獄の業火に焼かれる思いだった。「頑張れば幸せになれるよ」
小児癌と闘った我が子にかけた言葉。5歳の時に病魔に襲われた。ユーイング肉腫。

10万人に1人と言われる子供に多く発病する骨の癌。大変強い疼痛が特徴で、
同じ悪性の骨肉腫よりも強い痛みがあり、体中に転移しやすく強い抗がん剤で治療
しなければならない難病。子供にはあまりにも過酷な治療。ナオ君は痛みに耐え、
必死に病と闘っていました。

しかし、癌は全身に転移し、もはやなすすべもない状態になってしまいました。
目は開き体はよじれ、直也君は悲鳴と絶叫ともつかない声で、「苦しい! ...
 お母さん!息が出来ないよ!!」と訴える.........もうダメかもしれない。
私は我を失い、泣き叫びパニックになった。

叫びながら病院中を駆け巡り主治医を探しても、研修医しか見つからない。
病状が収まらない我が子を目にし、半狂乱になり周りに怒りをぶつけてしまった。
「何もできないんだったら、あっちへ行ってよ!」しばらくして処置が効き
始めたのか、ナオ君の呼吸が落ち着いてきた。ほっとし、立ち尽くす私に医師が
告げたのは、「今は落ち着いていますが、おそらくあと半日ぐらいだと思います」との
残酷な告知だった。

病室に戻り平静を装うと必死な私。その気持ちをいち早く察知したナオ君は、
「お母さん、さっきナオがあのまま苦しんで死んだら、おかしくなったでしょ。
だからナオ、がんばったんだよ。それでも苦しかったけど。お母さんがナオの
ためにしてくれたこと、ナオはちゃんとわかっていたよ。

でも、安心して。ナオは、ああいう死に方はしないから、ナオは、おじいさんに
なるまで生きたいんだ。おじいさんになるまで生きるんだ。頑張れば最後は必ず
幸せになれるんだ。苦しいことがあったけど、最後は必ず大丈夫。だから安心して、
お母さん」そう言って優しく私を諭すように語りかけたのです。

あと半日の命と言われたナオ君。しかし、彼は渾身の力を振り絞って頑張ります。
夜10時過ぎ、ナオ君は突然落ち着かない様子で、体を前に泳がせる様な仕草をします。
「前に行くんだ。前に進むんだ。みんなで前に行こう!」私もビックリするほど大きな
力強い声で言うのです。

そして、まるで目の前に迫っている死と闘っているかのように固く歯を食いしばっている。
ギーギーという歯ぎしりの音が聞こえるほど。痩せ衰えて、体を動かす元気もなくなって
いたナオ君のどこに、これだけの力があったのかと驚くほど力強く身体を前進させる。

「代われるものなら代わってあげたい」私はよく口癖のようにナオに言っていました。
でもそのたびにナオ君は力を込めて「ダメだよ」とかぶりを振り、「ナオでいいんだよ。
ナオじゃなきゃ耐えられない。お母さんじゃ無理だよ」というのです。どちらが大人か
わからないくらいの温かい気遣いと思いやりを感じます。

半日という死の宣告から、2週間後、必死に頑張って生きようとしたナオ君は静かに息をひきとりました。
最後まで生きることをあきらめず必死で闘ったナオ君。そんなナオ君が口癖のように言っていたのは、
「身体は滅びても、心、魂は永遠なんだよ」だから安心してと言っていた言葉。
必死に生き抜こうとする姿で、私に生きることの大切さと勇気と励ましを与えてくれたナオ君。
0707Track No.774
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2021/02/24(水) 13:10:09.90
>>706
2行目「そんな言葉を病と闘っている我が子から言われた。・・・」に修正
0708Track No.774
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2021/02/25(木) 08:33:09.67
>>658
普通の歌手なら「麦の唄」「荒野より」は勿論、「浅い眠り」「二隻の舟」「命の別名」は収録されてるわな
0709Track No.774
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2021/02/26(金) 20:31:19.42
「観音橋」

私には根拠のない自信があった。それが崩れたのは突然だった。
私の生まれた町は、そこそこ発展してそこそこ田舎で、有名な観光地でも
なければ、特産品も何もない中途半端な、そんな町。田舎だった。

そのくせ伝統とか言って古臭いしきたりだけが一丁前にあって、
よそ者をとことん毛嫌いする。そんな町。
自分達と少しでも違うと排除しに掛かる閉鎖的な。そんな町。

そんな町で生まれ育った私は、学校でも一際目立つ存在でもあった。
成績も容姿も運動も、常に一番で、クラスの人気者。いつもみんな
平等に優しく接していた。そんなわけで、いつも私の周りには
人が集まっていた。嫌われるとか、虐められるとか、孤立するとか、
そんなのとは無縁な存在でみんなとワイワイ楽しく学校生活を送っていた。

そんな私が私でなくなったのは小学5年生になってからだった。
小5の寒い冬の日。東京からこの田舎の町に越してきたあの子。
あの子は何もかもが完璧だった。成績も容姿も運動も。そして心がとても
温かくて、何か品が良くとても美しかった。

何もかも敵わない。人生で初めての敗北。それでも私は絶望しなかった。
あの子と私。どちらも才色兼備で優しい性格。それだけ聞くと似ている私達。
でも、唯一違うものがあった。それはあの子がよそ者。私は町の者。
結局、いつもみんなの中心に居るのは私。唯一、私が私でいられたのは、
嫌われるとか、虐められるとか、孤立するとか、無縁の存在だったからだ。

あの子は違った。よそ者と言うだけで嫌われ、虐められ、そして孤立した。
よそ者と言うだけで、どこからどう見ても、私より完璧なあの子を排除するなんて。
私があの子を少しでも手助けしたのならば、あの子は少しずつ学校にも、この町にも
なれたかもしれない。わかっていた。けれど、私はそうしなかった。
自分の居場所を無くすのが怖かったからだ。

無視され、嫌われ、虐めにあう学校も、相変わらず、よそ者扱いするこの町も残酷だ。
私は私の為にあの子を助けなかった。私は優しくもなんともなかった。何よりも、
私はその事に愕然とした。今まで私がしたことは、所詮、偽善でしかなかった。
私の居場所を守るための優しさだったのだ。あの子を助ける力を持ち、よそ者だからと
嫌悪していないのは、私だけだった。それでもあの子は、私に助けを求めなかった。
みんなに相手にされず、無視され、時には虐められ孤立するあの子。そんな姿をただ、

茫然と立ち尽くし見ているだけの私。そんな私を澄んだ瞳で優しく見つめるだけだった。
その瞳には何の感情もない。口元はうっすらとほほ笑んでいた。
賢いあの子はわかっていた。私の気持ちを。

そしてある日、あの子と偶然二人きりになった。夕暮れの学校の校庭のブランコに
座り独りぼっちだった。あの子は、私を見ると周りに誰もいない事を確認して
安心したのか、ゆっくり一言。「私、あなたと友達になりたかったの?」
「実は.........   私もよ」
0710Track No.774
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2021/02/28(日) 13:42:09.40
「雨が空を捨てる日は」

いつも雨の日は母が保育園まで傘を差し迎えに来てくれていた...。
だから雨の日は、あめあめ ふれふれ かあさんが じゃのめで おむかい
うれしいな ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン と
いつも母と二人で唄って帰るのが楽しかった。だから母さん
早く迎えに来ないかなぁ〜と待ち遠しくウキウキ楽しみに待っていた。

そんな雨の日、母はいつものように私を迎えに来る途中だった。大型ダンプと正面衝突。
即死だった。帰らぬ人となってしまった。長距離トラックの運転手の過労なのか、
ちょっとした居眠り運転での前方不注意と、雨で滑りやすい路面での咄嗟による

ブレーキを踏んだことで起きるスリップ事故による衝突事故。ゲリラ豪雨の日の
ハイドロプレーニング現象による衝突事故。今でも覚えているのは、人の大きさを
した大きな布の膨らみに、すがりつきながら「痛かったろう、痛かったろう」と
大声で泣き崩れるおばあちゃんとその姿を無言で悲しく見つめる父の姿。

それ以来、私は[あめふり]のこの唄を口ずさむことはなくなった。
小学校に上がる前、あれほど私の入学式に何を着ていくか出席することを楽しみに
していた母。そんな母は私の入学式に出席することが出来ないまま、この世を去った。
この唄が雨の日の給食の時間に放送で流れると保育園に迎えに来てくれた優しい母の顔を
思い出し、私は耳をふさいだ。

今日もそんな雨の日で、ご多分に漏れず給食の時間の放送からあの歌が流れていた。
朝の天気予報では晴れマークが出ていたので、傘を持ってくるのを忘れた私は、
下校の時の事を想像するたび憂鬱な気分になっていた。父が迎えに来てくれることは
ない。当然だ。大工であった父は、その日も屋根の上で、雨に濡れながら家族の為に
必死で働いていた。

窓の外、どんどん強まっていく雨足と、ぽつりぽつりとクラスメイトが減っていく薄暗い
教室での寂しい気持ち。幼いながらにも一度寂しいと思うと、その寂しさはどんどん膨らんで
いくもので、そんな時に母の顔を思い出してしまった私はもうどうしようもなかった。

もしお母さんがいてくれて、傘をさして迎えに来てくれたら、この雨もどんなに楽しいだうろと。
そう考えたとたん、涙がぽろぽろこぼれてきて、私はまだクラスメイトもちらほら残っている入学して
半年もたたない放課後の教室で泣き出してしまった。それに気づいたクラスメイト達も何事だと
こっちを伺いはするが、遠巻きに見ているだけ。やりきれなさと寂しさで胸がいっぱいで張り裂けそうに
なっていた私に、担任の若い女の先生が声をかけてくれた。

土砂降りの雨が降る外、教室の中で小学校1年生の子供が泣きじゃくりながら、事情を説明する
言葉なんて、一体、どれだけ聞き取れただろうか。先生は膝を折って私と同じ高さまで顔を
持ってくると、私の背中を優しくさすりながら、私が泣き止むのを待って、先生は笑顔で
「先生と一緒に帰ろう」
0711Track No.774
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2021/03/01(月) 13:28:47.21
「孤独の肖像」

薄暗い部屋 空気は淀んでいる。シーツからは、もう落ちることのない煙草の匂いがした。
俺はベットの上で寝がえりをうった。身体が普段の倍以上重く感じる.........。

そろそろストックしてあった食料も底をついてきた。新しい食料を仕入れなければならない。
しかし、俺はなかなか外に出る気になれなかった。俺は机の上の煙草に手を伸ばした。
あれほど吸わないと自分に誓った煙草。禁煙もそう長くは続かなかった。今の心境は、これ無し
ではいられない気分だった。きっと俺の肺は真っ黒になっているのだろう。

煙草に火をつけ、肺一杯に煙を吸い込みゆっくりと吐き出す。
−−−−−−−−−俺の存在理由って、何だろう?

俺は机から財布を取り出し、中を確認する。幸い食料と煙草を買う分の金は入っていた。
俺は部屋を出て、アパートから一番近いコンビニへと足を運んだ。

そこで、カップ麺やら、何やらをカゴにに放り込んでいく。
そして、それを持ってレジへ向かう。
レジの店員と目を合わせる事も無く、カゴを置き、一言。「13番3つ」
店員は棚から煙草を3箱持って戻ってくる。俺は無言でパネルを押した。

「あ、あの」と不意に店員が声をかけてきた。俺は心底面倒臭そうな風に顔を上げた。
そこで、目の前の店員と目が合う。若い女の子の店員は不思議そうな顔を俺に向けて言った。
「正晴君.........、だよね?」と、どこが嬉しそうな声。
俺は、久しぶりに呼ばれた名前に、一瞬、固まった。 
しかし、俺はすぐに視線を下へと流した。
「人違いです.........」

「え......。 そ、そうでしたか.........。すみません......」
店員は、か細い声で言った。
無言のまま、店員はバーコードの読み込みを行い、金額を小さな声で言った。
俺は財布からその金額を出し、慌てたのか無作法に転がしてしまった。
そのまま、ビニール袋を引っ掴むと、足早に店を出ようとした。

「ま、正晴君......」と店員の声に、俺は立ち止まった。
「やっぱり、正晴君だよね...... ?」
その不安げな声に、俺は何も言えなかった。
俺は何も言わずに逃げるようにコンビニを出ようとすると、
「まって! 私よ!! 高校の時、同じクラスだった... 岡崎友理奈」
0712Track No.774
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2021/03/01(月) 13:48:32.18
>>711
上から11行目「カゴに放り込んでいく。」に修正
0713Track No.774
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2021/03/02(火) 13:23:26.93
「ピアニシモ」

空高くなり始めたころの10月上旬。放課後の教室は11月の合唱祭に向けて
練習していた。先生がタクトを振ると、グランドピアノが前奏を始めた。
俺も手元の楽譜に目を落とした。アヴェ・ヴェルム・コルプス。モーツァルト作曲とある。
物静かなピアノから、囁くような音で合唱が始まる。モーツァルトなんて
正直名前ぐらいしか知らないし、歌は外国語でチンプンカンだ。

教会なんかで聴くやつだな。讃美歌っていうんだっけ?こういうの。
隣の由香は食い入るように楽譜を見ている。今流れている音楽を必死でたどっているようだ。
とても話しかけられる雰囲気ではない。俺も楽譜を眺めながら音楽に聞き入った。
一通り曲を流した後、それぞれに分かれてパート練習に入った。望月は譜面に指導の内容を
書き込んでいる。みんなのアイドル船橋さんは言葉を受け取っては赤ペンを走らせている。

みんな船橋さんの言葉を受け取っては赤ペンを走らせている。みんな船橋さんの要求に応じて、
どんどん音楽が完成されていく。みんな真剣なまなざしで、その過程をこなしていく姿に俺も
胸が熱くなり始めていた。「よーし、今日はこれ位にして、明日またですね。最後に一回通しましょうか」

練習を終え外に出ると、辺りはすでに夜になっていた。腕時計は7時を指していた。
俺は由香に「うちに来る。天井にプロジェクターで映し出すプラネタリウムがあるんだ」

俺はカバンを部屋の片隅に置いて、プロジェクターを天井に向け映し出す。
明かりを消し自分の部屋の真ん中に寝転んだ。「やっぱり落ち着くな」
薄っすらと目を開けながら呟く俺の声が反響している。由香も俺の左隣に座って
天井を見上げた。しばらく俺たちは何も喋らず、ただぼんやりと天井を眺めていた。

俺は由香の袖口を引っ張って、「由香も寝ころべば。首痛くなるだろ?」「そうね」と
由香は素直に頷いてそっと俺の隣に寝転んだ。「あ、ここ、ホントに防音効いてないから。
念のため、小っちゃい声で歌おうぜ」さっきホールで歌ったような声だと、防音がなければ
夜だし近所迷惑だ。それに俺は、由香の声に釣り合う自信がまるでなかった。

指先で由香の手の甲を軽く叩く。
「これ、出だしの合図。1・2・3・ハイ、な」
由香は、はにかんで小さく頷くと、天井を見上げてスッと息を吸った。
「あ、ワリィ、最初の音くれない?」
俺は慌てて、由香に音出しをお願いした。

あ、そうか、というように由香は最初のソプラノの音を出してくれる。
俺はそこからベースの音を拾った。
「今くらいの大きさの声な」
「ああ、ピアニシモ、だな」
「そう、それそれ」
俺たちは顔を合わせてフフッと笑いあった。
0714Track No.774
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2021/03/02(火) 14:56:23.28
>>713
下から3行目「ああ、ピアニシモ?」に修正
0715Track No.774
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2021/03/03(水) 12:19:03.43
「ひとり」

3年間幸せな日々を過ごした...。
些細なことで喧嘩しても、すぐ仲直り出来たのも、
相手の大切さに気付く事があったから
これは運命だと思っていた...。

そんな日々にも、遂に別れの時が来た。
私に隠れて浮気をしていたのだった...。
私がそれに気付き彼と大喧嘩の末、別れることになった...。

でもいつも頼りにしていた彼に未練はある。だからまだ好き。
本心は別れたくはない。でも、連絡したら未練があると思われるし...

今でも思い出す、ずっと好きだった彼。
近所の盆踊りで、君を見かけて、無意識のうちの声を掛け勢いで告白
してしまったあの日を今でも鮮明に覚えている...。

何年も一緒に話しながら歩いてきた坂道...。
いつもに増して冷たい冬風が私の耳を掠めていく...。
その日は何故かお互い一言も話さずに登って目も合わさないで、手も握らなかった。
いつもなら、あっという間の短い坂道が、まるで複雑な迷路に迷い込んだかのように
感じて私はマフラーに顔を埋めた。

私の数歩先を歩く彼の背中を見つめながら
君は坂を上りきると突然、歩くのをとめた。
私は止まり切れなくて、そのまま君にぶつかってしまったけど、君は振り向かなかった。
しばらく互いに沈黙の後、君が口を開いた。

「........ マミ、今まで隠していて、ごめんね。僕が悪かった。本当にごめんな」
街の街路樹が、冬風に吹かれてカサカサと音を立てていく...。
0716Track No.774
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2021/03/04(木) 12:37:03.63
「あなた恋していないでしょ」

俺は、コートの襟を立て、さも逃亡者風にガード下の暗がりに立っていた。
これに黒いソフト帽でも被っていれば、それこそ映画の登場人物といったところだ。
タクシーがようやく一台通り抜けられるほどの、トンネル風の狭いガードを
抜けると突き当りは公園だった。

ガードの壁には飲食店や風俗関係の宣伝ポスターなどが重ね合わせるように貼ってある。
それが車が通るたびに、強い突風でめくれ上がる。近道なのか時折車が通りすぎる。
暗いガード下で俺は煙草に火をつけた。俺の顔が一瞬、赤く照らし出される。
四年前に狭心症の発作を起こした。それから煙草の数はかなり自制している。

ガードを抜け広い通りに出た。街の中心ほど一通りは多くはない。
その分、路上駐車の車などが多かった。ガードを抜けてから15分ほど歩いた。
夜の街は眠らないまま暗い夜空に明かりを灯している。

ぶらぶらと呼び込みを無視して歩いていると、細い路地の先に小さなBARがあるのを見つけた。
たまには新規開拓でもしてみるかなと、ふと、そんな事を考えた俺は足をその細い路地に向ける。
近くまで来ると、俺の目にも小さなBARの姿がはっきりと見えた。

薄暗い中、白っぽい壁に黒く重そうなドア、その上にチカチカと点滅している店の看板の文字。
期待を込めながらドアを押した。店の中では雰囲気のあるスロージャズが流れていた。
間接照明の薄暗い空間に、黒いカウンターが長く伸びて、奥の方にはゆったりと座れそうな
ソファとテーブルがあった。

カウンターの向こうには白いシャツの上に黒いベストと赤い蝶ネクタイを締めた。
髪はオールバックで、口髭を生やしたバーテンターが銀色のシェイカーを全身で小刻みに振っていた。
とりあえず俺はカウンター席を眺める。奥の方に女性が一人でグラスを傾けていた。

俺はその女性の隣の席に歩いて近づくと「隣、いいかな」
髪を染めボブカットにした憂いのある瞳の女は俺を見上げて「ええ、どうぞ」
0717Track No.774
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2021/03/04(木) 12:51:00.94
>>716
上から9行目「街の中心ほど人通りは多くはない。」に修正
0718Track No.774
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2021/03/04(木) 13:09:32.66
>>716
下から4行目「バーテンダー・・・」に修正
0719Track No.774
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2021/03/04(木) 13:20:35.87
>>716
9行目「俺は銜え煙草のまま、ガード下を抜け広い通りに出た。・・・」に修正
0720Track No.774
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2021/03/05(金) 13:55:48.83
「トーキョー迷子」

正面のガラス張りのエレベーターから一望に見渡せるショッピングモールの
吹き抜けホール。私はエレベーターを降りながら、目の前のフロアに視線を走らせた。
休日なのでいつもに増してカップルや家族連れが多いショッピングモール。

目の前ではベンチに座る背の低い老夫婦が身を寄せ合い楽しそうにイチャついている。
年取ってからもあんな関係でいられるは羨ましい。

- あの子、もうかれこれ30分近く一人でいるんだけど、大丈夫かな? -
私はあれから近くの雑貨店を巡った後、本屋で物色していた。
手に持っていた文庫本から視線をそらし、先ほどから何度も見かける子供を注意深く見ていた。
黄色いフード付きのトレーナと同色の長ズボン。色素の薄い茶色の髪は人工的に染められたものではなく、

地毛だと分かる自然な色。ふっくらとした子供らしい曲線を描く頬は薄っすらピンクに染まっている。
近くで見たわけではないので、顔はわからないが、少なくとも身長から判断するにこんなところに
一人で来れる年齢ではないことは確かだった。

お気に入りの雑貨店と本屋と紅茶専門店が入っている。今日はいつものように
茶葉を購入し、何度も手にとっては棚に戻したマグカップ。欲しいけど、衝動買い
はしたくないと我慢。その後、何か面白い本はないかと立ち寄った本屋。
物色していれば、チラチラと目に入ってくる幼い影。- 迷子かな? -

キョロキョロと周りを見渡しながら歩く幼い子供の周囲に視線を走らせたが、
親らしき人は見当たらない。レジに視線を向けても店員は迷子の可能性のある子供に
注意を払っていなそうだった。再度子供に視線を向ける。
- ん―。転びそうで怖いなぁ... - 足元がおぼつかない 今にも人にぶつかって転びそうだった。

私は子供に近寄って「僕、どうしたの?」キョロキョロ辺りを見渡していたお目目クリクリの
目でこっちを見つめる。「僕、おうちの人と逸れちゃったのかな?」「...」
「この本屋さんで逸れちゃったの?」「...」幼い子供は私の質問に無言で頷いて答える。

「ん−、そうかぁ。じゃあ、お姉さんと一緒に本屋さんぐるっと回って、おうちの人探してみようか」
「...んっ」一生懸命返事をしようとしてくれているのだろう。今度は頷きと共に声が聞こえてきたことに
私は嬉しくなった。

そんな時、「あっ!パパ!」焦燥と安堵が入り混じった表情で駆け寄ってきた男性が子供を抱き上げた。
「ごめんな−! パパね。お仕事の電話がかかって来て、すぐに切れなくて話が長引いて、
見たら近くにいなくて、探し回ったんだよ。いゃあ、見つかってよかった良かった」

私を見て「すみません。ご迷惑をおかけしました。いゃあ、本当に申し訳ございません。
緊急の仕事の電話がありまして」
「お休みなのに、お仕事の電話なんて大変ですね。良かったね。僕、パパ見つかって」
その子は紅潮した顔で「うんっ!」

「いやあ、本当にありがとうございました」お父さんに何度も何度も頭を下げて
お礼の言葉まで言われてしまうと「私、何もしてないんですよ。そんなに頭下げられても
困ります」と言って父親に会釈をし、私は手を振ってその場を後にした。

私も年を重ねただけであって、私のこれまでの人生もこの幼い子と同じだ。
恋や恋愛に翻弄され続けた人生を考えると、そう、恋や恋愛に翻弄された
恋愛の迷子だったのかもしれないと思った。
0721Track No.774
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2021/03/05(金) 20:05:44.60
>>720
下から3行目「私のこれまでの人生も、あの子と同じだ。・・・・」に修正
0722Track No.774
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2021/03/06(土) 15:55:18.04
「雪・月・花」

ーーー ねぇ? どうしていつもそっちをむくの? .... ー

彼は私に背を向けて、煙草をふかしている。
彼の目線はテレビの画面。

いつもそう。ベットから降りて、椅子に座り、そこで一服。
つんつんと、布団から足を延ばし、足先で彼の背をつつく...。
何も反応しない...。

「ねぇ、ねぇ」と声をかけるが、それでも彼は何も言わない...。
(スルことだけが目的?)
考えちゃいけないのは解っている.......。
解っているけど・・・時々、私は虚しくなる.........

(ねぇ、こっちを向いてよ...。一緒にいるのに、一人にしないでよ)
ねぇってば。
無言のテレパシー ・・・ 彼に届くように … 背中をジッと見つめる。
(こっち向いて)

だけど... どんなに頑張っても、振り向かない...
疑い出すと止まらない。いろんなことを考えてしまう。急に心臓がキリキリと痛み出す。
唇に力を込める。

我慢していても、目頭がどんどん熱くなっていく.........。
(本当は私の事好きじゃないんだ。カラダだけが目的なんだ.........)
(きっと他に彼女がいるんだ。私は遊びなんだ)と
色々頭を巡らしているうちにだんだん不安になってきた。
(そうやって愛されることばかり、考えていると段々と不安になってくる......... )

目いっぱいに溢れたものは、頬を伝わって流れている...。
さらに唇を強くつむる。声を出さないように.........。
「ひっ......く」我慢しているのに、声が漏れてしまう私の鳴き声。

それに驚き振り向く彼。ダラダラと涙を流す私を見て、目をまぁるくする。
「なぁんだおまえ! 何泣いてるの? 変な顔して泣くなよ~」と、彼は大笑い。
手を伸ばし、私を抱きしめた。

色々と考えているうちに 
愛されることばかり考え、期待するより、愛する気持ちでいる方が気が楽だと思った。
愛されること期待して待つよりも、愛したいという思い...。
そこまで愛せたら気持ちいいだろうなぁ〜
0723Track No.774
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2021/03/06(土) 16:00:58.42
>>722
上から2行目「彼は事が終わると、私に背を向けて、・・・」に修正
0724Track No.774
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2021/03/07(日) 11:53:58.92
「わが祖国は風の彼方」

あれはまだベルリンの壁崩壊前の年だった......。
墓参団で行った時、吉田のばあちゃんが撮った写真の中にユリちゃんに似た顔が
あったと「ほらっ清一さん、この右から二人目の人、ユリちゃんに似とらんかのう」
「......... これは、ユリだ! こりゃ間違いなくユリだ!」

「皆さん右手に見えるのが旧王子製紙の建物です」ついにやって来た。わしの長年の
夢だったサハリンにやって来た。ここを引き上げる時、この土地に置き去りにした
わしの娘にやっと会えるかもしれない。終戦になった後で、二万人ほどの日本の兵隊さんが、
樺太の戦闘で亡くなった。その中にわしの弟の英二もいた。亡くなった弟は仕方ないとして、
娘のユリは生きとるかもしれん。生きとったら親としたら会いたい。

ー 昭和22年 ー 「ユリやっと帰れるぞ」「うん!」その時だ、ロシア人憲兵がわしの方を掴み
「ムスメサンノ、コセキガ、オカシイ。10サイデ、ケッコンスルノ、オカシイ? シバラクノアイダ、
アズカリマス」「待て!ユリを放せ!! ユリ!!」とわしは叫んだが連れていかれた。

当時、若い娘を持っている引揚者は、みんな仮婿さんの配給を受けた。仮に結婚させ、娘たちを、
安全に日本に帰そうとした。わしも念には念と思って、10歳のユリに戸籍上の結婚をさせた。
これが裏目に出た。「娘を返してくれ! ユリ!!」走り去るトラックの中から娘の声。「お父ちゃん!!」

旧王子製紙の建物に着くと、わしは辺りを見廻した。前回の吉田のばあさんが墓参団で来た時も、
ユリは日本から来た人達を遠巻きにして見ていたからだ。もし、あの写真に写っているのがユリなら、
今回も必ずここに来ているはずだ。そう思い必死で辺りを見廻す。「ユリ...」「ユリ! お父さんだよ!
ユリ!」わしに気づいたのか逃げる。わしはそのあとを追いかけようとすると近くのロシア人に、
「ニエット!ダメデス!ミナサンノ、トコロニ、モドリナサイ」

「あなた一人の勝手な行動で我々墓参団全員が迷惑するんです。墓参団を受け入れてもらうまでに、
我々がどれだけ地道な努力を続けて来たか、ご存じですか! 肉親に会いたいという、はやる気持ちは
あなただけじゃないんです。もう少し自重して下さい」「申し訳ございません」

そんな時だった。コンコン!とドアを叩く音。「はい!どうぞ」「コレ、オトドケスルヨウニ、イワレマシタ、ドウゾ」と
「誰に、誰に頼まれたんだね。教えてくれないか?」「ワタシ、ニホンゴ、ワカラナイ?」とベッキーに似た女の子が言う。

その子が「コレ」とわしに渡してくれた手紙。その手紙を開けて読む。「ワーニャです。お父さんの孫です。
花売りをしながら育てた私の娘です。12歳です。私はロシア人の男性と結婚しましたが、五年前に死別して、現在、この娘と、
二人で静かに暮らしております。日本の事、お父さんの事を思わない日はありません。もし、私が鳥だったら、すべてを捨てて

すぐにでも、日本に飛んでいきたいと何度も願いました。でも、私は子供を置いて、自分だけ日本に帰るということはできません。
私のような思いを娘にさせる事はとても出来ません。さようなら、お父さん。私はお父さんを恨んだことは一度もありません。
ただ戦争を恨んでいます。ごめんなさいお父さん。あなたに会ったら、その気持ちに自信が持てなくなります」
0725Track No.774
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2021/03/08(月) 13:15:57.98
「Clavis ― 鍵 ―」

 家に着いたが 何故か 家に入れない そうだ鍵を忘れた 近くに自動販売機 
喉が渇いた でも、買えない お金は家の中だった 鍵はどこに忘れたのだろう.........。 
キョロキョロと辺りを見回してみるが 鍵らしいものは落ちていない 遠くで子供たちが 
こちらを見て笑っている 首からぶら下げているのは鍵だ 鍵っ子と呼ばれる子供たちだ 
--- ここで......... 目が覚める --- 

僕の両親は共働きで僕は鍵っ子だった。いつも学校が終わり、家に帰宅し、いつも通り
家事をして、洗濯物を取り込み畳んだ後、宿題をして親が帰ってくるのを待っていた。
その後、まもなく父は女を作り家を出て行った。それからというもの母は女手一つで
僕を育ててくれた。「ただいま、遅くなってごめんね。いまからご飯作るから待っててね」

そんな過去を回想している時、不意にチャイムが鳴った。急いで玄関へ向かってドアを開ける。
彼女だった。彼女が遊びに来るようになってから、彼女も色々と問題を抱えていることが分かった。
彼女は数年前に母親と死別し、父親と2人で暮らしていることを打ち明けてくれた。

父親がアルコールに依存するようになり、精神的に不安定だということも知った。
お互い孤独な身の上だということが分かり、彼女とは何かの因縁があるように思えた。
僕らは、僕らだけはうまく支え合っていかなければならないと思った。そういう縁や
絆のようなものを感じずにはいられなかった。

その夜、僕の隣で眠っていた彼女は私を離さないでと言った。
その言葉は僕の生きる意味になった。彼女と背中合わせで横になっていたけど、
僕はまだ眠りにつけなくて、時計を見ると真夜中の2時頃だった。

彼女と出会ってから半年もたたないうちに、僕は生きるための鍵を見つけた気がした。
いや、正直に言うと、これからどうなるかわからない。だからこそ、君と確りした、
生きるための鍵を見つけたいなと思った。
0726Track No.774
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2021/03/09(火) 12:21:21.54
「夢だったんだね」

私がまだ幼かった頃、近所によく遊んでいた男の子がいました。
その男の子の父親はいわゆる転勤族で、小学校に上がる前に、いつも一緒で
仲の良かった、その男の子は引っ越していきました。

私も小学校の頃に家の都合で引っ越すことになり、故郷を離れることになりました。
故郷を離れた私はやがて昔遊んでいた男の子の事を忘れるようになっていました。

歳月が過ぎ、故郷の近くの大学に入りました。趣味のサークルに入り新人歓迎会に
参加した時、私は同じ新入生の男子生徒と仲良くなりました。彼の話を聞くと、
幼い頃、私が住んでいた場所と同じ辺りに住んでいた事があることがわかりました。
話を聞いているうちに、その男性は幼い頃引っ越していったあの男の子だったのです。

十数年ぶりに再会した私たちはお互い意気投合して付き合うことになりました。
仲良く付き合っていたのですが、お互い大学四年生になった頃からちょくちょく
喧嘩することが多くなりました。お互い就職活動がうまくいかないこともあり、
精神的に参っていたのかもしれません。

そうこうしているうちに、ようやく二人とも就職先が決まりました。
私は地元に残り、彼は他県にある会社に就職するために引っ越すことになりました。
「俺たちは若すぎたんだ。成長して帰ってくるから、三年後、ここで会ってやり直そう」
彼はそう言って、私たちは3年後に、ここでまた会う約束をしました。

3年後の同じ日に、この駅で再開する約束をして別れました。私は、その言葉を信じて
過ごしていました。私は就職して、3年後の再開を願い、それまでの寂しさを紛らわすために
仕事に打ち込みました。社会人の3年という月日は、長いようであっという間に過ぎました。

3年後のその日、同じ駅にやって来て、約束した彼を待ちました。でも、約束した時間を
30分経過しても彼は来ませんでした。それから、1時間、2時間・・・ 気が付けば、
もうすでに夜になっていました。約束した場所で私は半日待っていましたが、彼はとうとう
現れませんでした。彼は変わってしまったのか、私が変われなかっただけなのか、答えは

出ませんでした。やっと運命の人に出会えたなんて勝手に思い込んでいた私。
彼は別の彼女を見つけたのかもしれないし、ひよっとしたら、ただ単に約束したことを
忘れただけなのかもしれません。

まあ、いずれにしても、私は彼とは別の道を歩むことになったのです。
- 運命の人ならまた会える日が来るかも -
いい夢見させてもらったと今でも思っています.........
0727Track No.774
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2021/03/10(水) 11:58:28.46
「しあわせ芝居」

私の好きな人......... そう、好きだったあの人は、とても優しい人。
優しくて、誰にでもいい顔して.........。
なのにいつもニコニコしていて、誰にでも、もちろん女の子にも優しかったから、
たくさんモテていた。

一つ年上で、どちらかと言うとカッコイイ部類に入る。幼馴染のあの人。
勝手に他の女の子たちよりも、三歩分は近くにいるって思っていた...。
幼馴染だからっていうのはあったかもしれないけど、それでも嬉しかった...。

コソコソ陰口言われたって、あの人の隣にいられるならそれでよかった...。
それぐらいあの人の事が好きで好きでしようがなかったから.........。

泣きながら電話をすれば、「馬鹿な奴だなぁ〜」と宥めてくれる...。
眠りたくないときは、笑い話や物語を聞かせてくれる...。
海に行きたいと言えば、喜んで連れて行ってくれる...。

踊りたいと拗ねて見せれば、おどけながら、笑って見せてくれる...。
今度は部屋を訪ねてもいいかしらと、言ってみるつもり。
こんなわがままな私に、いつも付き合ってくれる。優しいあの人。

でも、私みんな気づいてしまった.........
しあわせ芝居の舞台裏。
逢いたがるのは、いつも私。

私はただの幼馴染でしかないんだということを思い知らされた。
いつものように一緒に帰る帰り道の途中、
歩みが遅くなった私を心配するように自然に伸ばされた手を私は振り払った。
どうしたのと言うあの人の声は右から左へと抜けていく.........。

最初から手に入らないものなら手に入りませんって顔をしてほしかったし、
言ってほしかった。中途半端に優しくして、期待させて、そのたびにどん底まで、
突き落とされるような、そんな恋なんていらなかった。
0728Track No.774
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2021/03/11(木) 09:52:57.08
「倒木の敗者復活戦」

俺は大震災に遭遇し津波に呑まれながらも、危うく命を落としかけながら奇跡的に
九死に一生を得て助かったが、じいちゃんばあちゃん、そして両親、弟の家族全員を失った。

「笑っていなければ、亡くなった家族全員が心配する」と思い精いっぱい生きて来た。
人はみな一人で生きていると思っていても、実は常に見えない何かの助けによって
生かされているかもしれないと思うようになっていた。

「ワン」「ツー」「立てッ! ジョー、立つんだー!!」
「スリー」「フォー」「立て―立つんだ!!ジョー!」
「ファーブ、」レフェリーがカウントを数えている...

リングの中央で、俺、立石譲は片膝をついていた。打撃の打ち終わりにガードが、
下がってしまったところを狙われ対戦相手のチャンピオンの一撃を喰らい
ダウンしていた。手にはグローブ。足にはシューズ。腰には試合用のトランクス。

あれから10年、俺はボクサーとして生身がぶつかり合う厳しい勝負の世界で生きていた。
それは何かと心が折れそうになる弱い自分に対しての生きる証を求めてなのか、
自分でもはっきりした理由が何なのかは未だにわからないでいた。

「ジョー! まだ大丈夫だ!頑張れ!!」はっきりしていない意識の中で、
声の主を探した。無名のジムのために、二人三脚で見えない道を歩んでいる
パートナーでもある所属ジムの会長だ。必死な形相で、こちらに向かって
叫んでいる。会長がリングを叩いている。ハハッ!まるでゴリラだ。

周囲に意識が向いてくると、レフェリーが指でカウントを数えているのが見えた。
やべぇ!と、ダウンしていることを認識し、立ち上がった。足元がふらつく。
「大丈夫か?」と言うレフェリーの問いに俺は「大丈夫です」と答えていた。
ファイティングポーズをとり、ステップを踏んだ。

チャンピオンが笑みを浮かべ、こちらの様子を伺っている。
構えはそのままに、仕留める気満々の気配がこっちに伝わってくる。 
俺は口から出血しながらも、まだ踏ん張っていた。

俺にとって、やっとのことでもう一度、掴んだチャンスだった!
やられてたまるかよ!!負けてたまるかよ!!!
レフェリーが試合再開の合図を送る。「ボックス!」

会場に入る前「世界ウェルター級チャンピオンシップ」そう書かれた看板を見た時、
俺は泣きそうになった。ついにここまで来たかと。「チャンプを取るまでは」と
自分に言い聞かせた言葉を思い出し、グッと堪えた。

前回の世界戦では勝てず、その後、東洋ランカーに落ち、そこからまた這い上がって
来た俺だが、年齢は34歳。これが最後のチャンスだった。俺は必死で戦っていた。
おのれの人生を賭けた戦いを闘っていた。それはまさしくおのれとの戦いでもあった。
0729Track No.774
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2021/03/11(木) 11:33:25.16
>>728
上から8行目「「ファイブ!」レフェリーが…カウントを数えている...」に修正
0730Track No.774
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2021/03/11(木) 20:42:27.50
>>728
9行目「俺の名は、立石譲。名前は、たていしゆずるだが、会長は、あしたのジョーの
矢吹丈が好きで、俺の事をジョーと呼ぶようになった。リングの中央で俺は片膝をついていた。・・・」に修正
0731Track No.774
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2021/03/12(金) 10:28:14.85
「目を開けて最初に君を見たい」

昨日、彼が亡くなった。病気で苦しんだ末、亡くなった。
病室のベットで私が握った手を握り返す力もなく彼が言う。

「目を閉じる前に君に会えてうれしい。誰よりも最後に君に、こうやって逢えて
嬉しい。これが愛と言うのかなぁ〜 俺は幸せ者だ。」と彼は、私の目の中を
覗き込むようにそう言った。私は彼のやせ細って握り返す力もなくなった
両手を持ってその場で泣き崩れた。

これが彼の最後の言葉だった......。
それから一週間後、彼は帰らぬ人になった.........。

通夜が終わって病院に置いて来た荷物を改めて取りに行ったら
その荷物の中に私宛に手紙が入っていた。

「なあ?俺さぁ、もうダメみいだな。君に出会うまでは、毎日が、ただ
生きているだけのつまらない退屈な日々を無駄に過ごしていたんだ。
でも、今の俺はすげえ生きたい。生きてお前、いや君と一緒になりたい。

一日たりとも無駄にできないぐらい一日一日が大切になっている。
なんで病気に勝てないんだ? 悔しいな。俺いつからこんなに弱くなった?
毎日死に近づいている。もっと生きたい。

今まで、たくさんの幸せと愛情をありがとう 君の顔を見れたから 
最後に君の顔が見れたから これも日頃のなんとやら、なのかな? 
今までありがとう 本当にありがとう。

俺の人生は普通の人より短かったけど、君と一緒に過ごせたことで普通の人よりも、
ずっと幸せな日々を送れた。君に感謝している。ありがとう」と書いてあった。

ちょっとしたことで挫けそうになる私の心をいつも温かく励ましてくれた彼。
- ささやかな願いだけども... -
- もし、願い事が一つ叶うなら、この私に、もう一度だけでいいから、彼に逢わせてほしい -
0732Track No.774
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2021/03/13(土) 09:22:01.71
「信じ難いもの」

殴られた...。窓を開けベランダにいる。
顔に当たる雪が染みた・・・
「かおり、俺が悪かった。ごめんな.........。 寒いから、窓閉めようぜ」
「うるせえ!」と私。「だから謝っているじゃないか」とあいつが言う。

あいつが「あ、そうだ!俺、コーヒー淹れるな。うんと、スゲー美味いやつ、
淹れるからな」と、殴った自分が悪いと悟ったのか、こっちのご機嫌を伺う。
「一発で、お前の機嫌が直っちまうぐらいのコーヒー淹れるから」
あたしたちは貧しくともコーヒーだけは切らさなかった.........。

「......... もう、窓閉めていい?」とあいつがあたしに聞いてくる。
「ダメ!」「そっか、まあ、なんて素晴らしい人生なんだ...。
温かい一杯のコーヒーがあれば、人が十分生きるに値する......... なんちゃってな(笑)」

ひとりで雪が降り続く窓の外を見て笑っている。ふざけた野郎だ! こいつは!
と思いながらも「もう、窓閉めてもいいよ!」と許してしまう自分がいる...。
「良かった!」と一人で燥いでいる。なんだこいつは。

------ 何故、こいつの繰り返す嘘が見抜けないの −!

「さっさと別れたら? もっといい男いるよ―?」と友人たちが言う。
確かにそうだ。この嘘つき野郎が! ちょっとした口喧嘩。
売り言葉に買い言葉から、殴られた。この嘘つき野郎が、全面的に悪いのに!

あれからあいつと別れた。そしてあたしは駅から歩いて10分の雑居ビルの地下に
ある小さなライブハウスでひとり弾き語りで歌っていた...。

 ♪十四や十五の 娘でもあるまいに 繰り返す嘘が 何故見抜けないの
約束はいつも 成り行きと 知りながら 何故あいつだけを 別だと言えるの
0733Track No.774
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2021/03/13(土) 10:43:08.04
みゆきさんの昔の歌詞は言葉をそぎ落とす作業が多かったと思う。
いかに言葉数を減らし、聴き手に伝え届けるか、だから短い歌詞が多い。
そういう時代だったのかもしれない。
0734Track No.774
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2021/03/14(日) 08:37:23.09
「結婚」
 
公園で、たまたま遊んでいた男の子。
息子と同い年の6歳ぐらいの子。
最初はその光景を微笑ましく見ていたのですが.........。

その男の子は、じゃんけんをすれば自分が勝つまでうちの子に難癖付けてやり直し。
どうしても思い通りにならないと大泣き。親は一緒にいましたが、この行動には
何も言いません。たまにこのようなトラブルになるのは理解できますが、
2時間遊んでずっとこんな調子でした。

「ぼくは、おまえと、けっこんするぞ!」と、うちの子が、言うので私はびっくり?
驚いて、それは出来ないことなのよと私は諭した。
そしたら幼い二人は、「どうして、けっこんできないとおもうのさ」と
口を尖らせて言う。

私は、ふと思い当たった! もしかしてお前! 「決闘といいたいの?」
幼い小さな二人の男の子たちは「そうだよ!」と胸をそらして言う。

翌日、私はオフィスでその話を職場の同僚の若いOL達みんなに話していた。
その場にいた年配の社員の一人が「結婚と決闘かぁ〜 同じ場合もある」と意味深なことを言った。
その話を聞いて周りのみんなはし〜んとなってしまった.........。
私も話を途中でやめてしまった。

「みんな、しらけた? お呼びでない?? ......... こりゃまた失礼しました! お呼びでないね、ね、、、
しらけ鳥 とんでゆく南の空へ みじめ みじめ」と後ずさりしていく、
いつものおちゃらけ原田さんに戻る姿に、
「何よ!あれっ?」と若いOLの一人が指さし、みんなは大笑い。
0735Track No.774
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2021/03/14(日) 10:42:39.68
中島みゆきと言う人はよくわからない人だというのが率直な感想だ。(笑)
そこがまたいいとこなんだけどね。この「結婚」というタイトルの歌にしても、
一見手抜きにも見える歌だが、僕はあえて息抜きの歌と捉えている。

この「結婚」に限らずこのアルバムに入っている「天使の階段」「トロ」
「金魚」「シーサイドコーポラス」など必ずと言っていいほど、
とぼけた味だけでないほんわかした息抜きのような歌がある。何だろうね。
僕にはよくわかりません(笑)
0736Track No.774
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2021/03/14(日) 10:44:44.24
>>735
上から4行目「「天使の階段」に限らず「トロ」・・・」に修正
0737Track No.774
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2021/03/14(日) 10:53:39.26
>>735
「天使の階段」はちょっと違ったね。
0738Track No.774
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2021/03/15(月) 13:00:14.44
「吹雪」

この歌は第五福竜丸や北海道の泊原発の反対運動がモチーフに
なって作られたという話を聞いたことがある。
中島みゆきは5歳から11歳まで北海道の岩内町というところに住んでいた。

この町は海に面していて、その対岸に見えている陸が泊村だった。
岩内町から現在の泊発電所の全貌を眺めることが出来るほど、
目と鼻の先の距離にこの町村はある。

スケトウダラ漁が盛んな岩内町では、原発から出される排水が悪影響を及ぼす事を
危惧して反対す運動が起きた。原発の燃料を積んだ船に対してデモが行われた場所も
この岩内町。「ふるさとなんてどこにもない。でも、5つの時から11歳まで、
住んだ岩内の赤灯台とそこから見た日本海の荒波は強烈に覚えている」と後に語っている。

ブームに乗って騒いでもいつかは潮は引き、また無関心な日々が流れる。
議論したり、反対の声が上がっているうちはまだいい。怖いのは決着がついた後に
やってくる現実をそのまま受け入れ思考停止してしまうところにある。

今の日本には様々なブームがある。ブームに便乗して、名を上げる者
人気者に祭り上げられる者 本当の恐ろしさはブームに惑わされる
人の心にあるのかもしれない。

♪あまりに多すぎて、やがて気にならなくなる... 
そんな人の心が侵食されていく怖さにある。
何とはなく今の世の中を現しているような気がする。

問題解決型の男の立場から言わせてもらうと何事も危機感を
持って生きることは大切なのだ。時にはね。
0739Track No.774
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2021/03/15(月) 13:06:55.53
>>738
上から8行目「反対する運動・・・」に修正
0740Track No.774
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2021/03/16(火) 08:24:05.94
「愛が私に命ずること」

--- 心には翼がある -------------------------

もう何回目のカーテンコールだろうか・・・

観客が全員総立ちで拍手をしてくれている。舞台に立っている私達みんなは
これ以上ない笑顔や達成感、さらには涙を流しているものさえいた...。
観客はこの小さな少女ニナの歌唱力に驚き魅了されていた。

----------------- そんなニナは幼少期を過ごした過去を振り返っていた...。

人が行き交う賑やかなロンドンのダウンタウンの一角に、雑然とライブハウスや
パブが並ぶその繁華街があった。昼下がりの表通りは、大勢の人々が行き交い車の
クラクションが響き喧騒とした雰囲気だったが、小さな路地に入ると、一転薄暗く

ジメジメした石垣が続き、さらに横に入ると暗い薄汚れた路地に表通りの店の裏口が
並んでいた。その一つ「Ted`s house」と書かれた裏出入り口で、一人の少女が、
座り込んでバケツ一杯のポテトの皮を剥いていた。子供のように小さく華奢な身体に

栗色のくしゃくしゃの長い髪、ナイフを握った手も小さく、すべてが小さい少女の中で
唯一、瞳だけは大きく輝いていた。いつも微笑みながら小さい声で歌っていた。
喧騒から離れた静かな路地に、奇跡のような美しい歌声が流れていた。

いつも観客は近くに座り込んでいる黒猫だけだった。その猫は何かを感じているかのように
その少女を見つめ、じっとその美しい歌声を聞いていた。

16歳の少女、ニナ・ジェフリーは孤児だった。英国ケンブリッジの北部にある小さな街マーチに
その施設「ハンセン児童養護院」はあった。古びた薄汚れたその施設は、いつもひっそりとして
子供の笑い声などは聞こえたことはなく、高い塀に囲まれた施設の裏側にはゴロゴロと石が転がり
唯一の遊具ブランコは鎖が切れ錆び付いて風に揺られてギーギーとした音を立てていた。
その施設の院長ジェイコブ・ハンセンは名前と裏腹に極悪非道な男だった。

施設では日常的に虐待が行われ、いつも子供たちは怯えて暮らしていた。満足な食事も与えられず、
子供たちは皆、痩せて常に怯えた目でおどおどしていた。そんな小さな子供たちを励ますために
ニナはいつも唄ってあげていた。満足なオモチャもない施設では歌を歌うぐらいしか楽しみがなかった。

その日の折檻を思い出して薄い毛布を被って震えながら声を出さずに泣いている子には、
ニナはそっと小さな声で子守歌を聞かせていた。入ったばかりで親を思い出してなく子には
そっと抱きしめて耳元で優しく歌を歌っていた。ニナ本人は自分の母親の顔も名前も知らず
お前は捨てられていたと院長から言われていた。

児童養護施設で育ったニナは両親を知らず辛い過去があった。辛い過去を乗り越えて、
何者にも縛られない心の自由と飛び立つような情熱を持ち、運命の人との出会いによって
天賦の歌の才能を見出され彷徨う民のごとく人生に翻弄されながらも、ミュージカルの
世界に飛び込んでいくニナと言う一人の女性の半生を描いた創作ミュージカルの舞台を
私は観劇ていたのだった。
0741Track No.774
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2021/03/16(火) 19:17:53.16
>>740
一番下「私は観劇していたのだった。」に修正
0742Track No.774
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2021/03/17(水) 10:30:20.98
つい最近、米国内でアジア人に対する暴力多発というニュースを耳にした。
ヘイトクライム(憎悪犯罪)の標的になっているという話だ。中国武漢から
発生したコロナがその原因の一つに挙げられている。大衆とは女性的であると
言ったのは大衆の心理操作に長けたナチスの宣伝相ゲッペルスだ。

共感・共有脳のため世論や流行に洗脳左右され思考停止に陥り単純・短絡的に
なりやすいというのだ。原因は冷静な判断、的確な分析、物事を思慮深く考える事が、
出来ないためだ。自分で問題解決が出来れば、人を頼りにして生きる必要もなくなるが、

自分で問題解決が出来ないと、人を当てにしたり頼って生きる選択をするようになる。
そうなると自分で物事を益々考えなくなっていく。そうなると人に左右されやすい
人間になっていく。共感・共有脳は思考停止し洗脳されやすくなる。実はこの世の中、
そう単純な世界ではないのだ。
0743Track No.774
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2021/03/17(水) 11:31:20.12
人種、民族、宗教、肌の色、性別の単純な考えで判断、差別、暴力、敵対してはいけない。
国、人種、民族じゃないんだ。
0744Track No.774
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2021/03/17(水) 14:58:21.17
中国人だろうが、アメリカ人、イギリス人など日本人、そして僕を含めてだが
多くの世界中の99%の人々は本当の事は何もわかっていない。それでいいと思っている。
これから何が起こるかも、どんな世の中になっていくかも、誰もわからない。

それでいいと思っている。今の時代だからではなく結局はどんな時代に生きても
それぞれの時代のプラスマイナスの良さ悪さがあるから同じだと思う。
どこまで生きられるかわからないから精一杯生きる努力をすればいいんじゃないのかな。
それはどの時代も同じなんだ。
0745Track No.774
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2021/03/18(木) 20:08:29.67
「春なのに」

旅立ちの日でもある卒業。儀式が行われる当日は別れ一色に染まる日。
明日からこれまでのように会えない。それでも絶対会えないわけではない。
連絡先を交換すれば、また会える機会もある。今日というこの日だけが
別れの理由ではない。

私に気付いてやって来た彼。
いつも通りの優しい笑顔で「会えなくなるね。さみしくなるよ」と
差し出された彼の手をそっと握り返す。ヤバい。すっごいドキドキする。

明日から毎日顔を合わすことはないことに、彼も寂しさを感じているみたい。
でも、その寂しさは私のとは違う感じがする。
卒業という特別な高揚感の中で感じ、口にした言葉なのだろう...。

友達から大きな声で呼ばれる彼。
「じゃあ」と軽く手を挙げて友達の所に駆けていく。
結局はボタンをくださいと言えなかった。
心臓に近い第二ボタン。

私に見えているのは彼の背中。
ここで泣いてはいけないことはわかっている.........。
あんなに寒かった冬から暖かい春へと変わった季節。
でも素直に喜べない自分がいる。

移り変わる空を見上げてこぼれそうな涙をこらえる。
心の中では彼と二人で迎える春を想像していた...。
夢のようなその思いは春と共に消えてしまった。

周りに誰もいなくなれば、涙をこらえる必要もない。
あのお店ならいつも通りに遭えると信じていた白い喫茶店。
結局最後まで彼に本当の気持ちを素直に伝えることが出来なかった...。
憧れだった彼への淡い恋心。届かなかった恋.........。

--- 窓の外には、無数の桜の花びらが舞っていた ---
0746Track No.774
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2021/03/19(金) 19:38:26.96
「南三条」

私は人ごみに紛れ込みながら、人の流れに押されて立ち止まることも出来ず、
そのまま人の流れに乗って改札を出ていた。そこから地下街に向かって歩いている時、

突然、袖を引かれた。振り向くと、「懐かしいわ」と笑顔で、
息を切らし汗をかきながら「なんて懐かしいの」と無邪気に声をかけて来た。
地下鉄の人ごみで会いたくない女と出会った。
それはかって自分の男を奪った女だった。

「会いたかったわ 会いたかったわ」と無邪気はあの日のまま...。
会いたくはなかったわと私は心の中で呟き、急ぐ振り
「どこまで行くの?」と

背中に眠る赤子を揺り上げながら、
「ワタシ老けたでしょ。 あなたより年上みたいね」と
しあわせを見せつけられる。

自分の元を去った男との間にできた子どもなんか見たくもいと思っていると、
「この人なのよ」と紹介された男は、心当たりのない男だった。
そんなはずはない。あの人と幸せになっていたはず。

戸惑う私に、彼女は気づいて、私に教えてくれる
「あなたの知ってるあの人とは間もなく切れたわ」と
屈託のない声で言う。
そんなこと知らなかった.........。
彼といるとてっきり思っていた...。

女はとっくに前の男と別れて別の幸せを手に入れていた。
もしもあなたなんか来なければ今もまだ私達続いていたのに・・・
今更ながら後悔が・・・
- 泣きながら走った 南三条 思い出と共に 蘇ってくる・・・
0747Track No.774
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2021/03/19(金) 20:10:58.08
この南三条は短編小説 見事な物語
0748Track No.774
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2021/03/20(土) 21:06:27.93
「桜らららら」

ーーーーーーーーーーーーーーー 僕は今日、恋をした...。
何の変哲もない教室で、今、窓の外を眺めているあの子を見て・・・

「なぁ、ケンジぃ〜? 今日から転校生が来るって聞いたか?」
「そうなの?」「女子らしいぜ!可愛い子だったらいいなぁ〜」
「ふ〜ん。そ~うなんだ」バジッ!と突然叩かれた!
「なんで!叩くんだよ? 痛いな」と僕。

「あったりまえだろ! 少しは驚けや! 転校生だぜ! 転校生」
「ま、普通じゃないの? なんか、ちょうどそんな時期なんじゃないの?」と僕。
「へっ! まあ、いいや。んじゃ、もうすぐ先生来るし、また後でな」
そう言ってタイキは自分の席に戻っていった。

ちょうどその時に、先生が入って来た。
「みんな、席に着け~ !」ガヤガヤと騒いでいたクラスメイト達が、
ゾロゾロと席に着いた。

「よ〜し。知っている奴もいるかも知れないが、今日、このクラスに転校してきた
生徒を紹介する」「先生~ ! 男子ですか~ ? それとも女子ですか~ ?」と
男子の一人が聞いている。

「おう! 女子だ! はしゃぐなよ男子!」と先生は言う。
「ひやっほう!!」と途端にクラス中の男子が騒ぎだした。僕一人を除いて。
すると、僕の前に座っている女子が話しかけて来た。
「あれ!松田君は、はしゃがないの?」

「まあね、よくある事だし、別に」
「こらっ!少し落ち着け男子!さあ、佐々木さん入ってきてくれ」
ガラガラとドアがゆっくり開いた。
「佐々木希です。よろしくお願いします」
0749Track No.774
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2021/03/21(日) 18:02:27.51
「黄砂に吹かれて」

私は、3年付き合った彼と別れて傷心を癒すための旅に出ていた.........。
今、敦煌にいる。敦煌と言えば壁画。壁画と言えば敦煌。中でも、
その花は飛天。かってNHKが1980年頃に放映したシルクロード。

あの天の衣で天空を自由に飛び廻る天女。シルクロードを見て以来、
一度は行ってみたいと思っていた敦煌。とうとう来てしまった.........。

鳴沙山から月牙泉の眺望 鳴沙山とラクダの列 鳴沙山に沈む夕陽とラクダの群れ
月牙泉と楼閣 鳴沙山が美しい曲線を描いている。

鳴沙山の麓にあるオアシス月牙泉には何千年も絶えることなく湧き続ける不思議な泉がある。
地下を深く流れる澄んだ水。泉の傍の楼閣と砂漠は敦煌の代表的な景色。
時折、吹く風に吹かれ思いを巡らせていた。

あなたに似ている人もいるのに あなたより優しい男も、この砂の数よりいるのにね。
砂を手に取ってみる。手に取った僅かな砂が風に流されていく.........。

あなたから少しでも遠くに離れたくて、あなたから遠い国まで 
誰にも会わない国まで来たのにね...。 嘘つき嘘つき嘘つき こみ上げる。
遠くへ向かうたびに出たくて来たのに.........
忘れたくて忘れた 失くしたくて失くした 辛い恋の歌

黄砂に吹かれて 彷徨う旅は 地下を深く流れる 澄んだ水に似ている 終わりのない旅
微笑みずくで 終わらせた恋が 夢の中悲鳴を上げる 眠りを破って 聴こえる歌は
わかっているつもりの 紛らせているつもりの 一つだけの歌 もう、蜃気楼なのかもしれない
黄砂よ何故 嘘を 見破るの 旅人
0751Track No.774
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2021/03/22(月) 20:50:00.28
「紫の桜」

背丈も幹の太さも枝張りも、ほぼ同じような姿の2本の桜。
互いに寄り添うように咲いていた。姿から夫婦桜と呼ばれていた。
樹齢約100年。しかも、そのうち1本は連理の桜と呼ばれ、
2本の樹が根元で一つに繋がっていた。仲睦まじい姿から名付けられた夫婦桜。

境内いっぱいに樹齢約50年、100年の江戸彼岸系の枝垂れ桜たち
夜間のライトアップされた枝垂れ桜。その静かな夜の薄闇の幻想的雰囲気の夜桜。

今夜は強い月明りがライトアップされた枝垂れ桜だけでなく、
周りの樹々たちを照らしている。夜なのに明るい。樹々や葉が微かに揺れていた。

月がこうこうと道を照らしているため、歩くのに全く困らない。
歩くこと20分。小高い丘の上に、月明かりに照らされた樹齢200年の
枝垂れ桜が緩やかな春の夜風に美しく揺れていた。
「今年は、もう見られないかと思った」

俺は愛おしそうに幹に手を触れ上を見上げる。
そのしだれ桜はすでに散り始めていた。
昨日、一昨日と寒い日が続き、やっと今日一日暖かな日になった。
そこで最後の蕾が一気に咲き、もう散り始めている。

明日からはまた雨だという。今年は、今日が一年のうちたった一日の見ごろなのだろう。
俺はコートを脱ぎ枝垂桜の根にそれを置き、仰向けに寝転んだ。

そのまま桜を見上げる。桜の花びらが、ひらひらひらひらと舞い落ちる。
次から次へと舞い落ちてくる。その花びらは月明りでキラキラと光っていた。
桜の花も、その幹も、満月に照らされて、静かに光っていた。
0752Track No.774
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2021/03/22(月) 21:10:47.82
>>751
初めの行
寺の境内には江戸彼岸系の見事なしだれ桜が境内いっぱいに枝を
垂らしていた。この日は、ほぼ満開で、すでに花の色が白くなっていた。
0753Track No.774
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2021/03/22(月) 21:25:53.20
>>751
3行目「樹齢200年。・・・」に修正
5行目「境内いっぱいに樹齢100年、200年の江戸彼岸系の枝垂れ桜たち」に修正
10行目「月明りに照らされた樹齢300年の」に修正
0754Track No.774
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2021/03/22(月) 21:40:30.24
>>751
6行目「光の加減で、その静かな夜の薄闇の幻想的雰囲気の紫の桜に見える夜桜。」に修正
0755Track No.774
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2021/03/23(火) 23:25:17.45
「NEVER CRY OVER SPILT MILK」

床に落として割ってしまった茶碗。飼い猫が鼻先で嗅ぐのを私は
見ていた。とにかく猫を抱え上げて別の部屋に運んで扉を閉め、
ゆっくりゆっくりと割れた茶碗の破片を丁寧に拾い集める。

大事にしていたのに、どうして落としてしまったのだろうと自分を責めたり、
数少ない食器の一つだから、今日の午後にでも、新しいのを買いに行くしかないなと
冷静に考える自分がいる。割れたご飯茶碗。そのご飯茶碗は別れた元カレが選んで
くれたものだった。

このご飯茶碗が床に落ちて割れてしまった時、封印が解けたかのように、彼との過去が
頭を駆け巡った。箒でご飯茶碗の破片を一か所にかき集め、塵取りに収める。
割れた茶碗は元には戻らない。恋愛も同じだ。一度壊れた関係ってなかなか戻すのは難しい。

女は自分が振られて未練が残っている時期までしか、復縁を考えないと思う。
一度気持ちが離れたら、二度と戻ってこないのが女。男は「もったいない、もったいない」と
言いながら、半年が数年前に自分がこぼしたミルクをストローでチューチュー吸い取る
真似をする人が時折いるという話を聞いたことがある。
もう既にミルクは腐っているのにね・・・。

経験上、最初から相手をそれほど大切とも思ってないのに付き合った男が、
そういうことをやるのではないかと思う・・・

きっかけさえあれば、人は考えも変わっていくのだろうか、
「結婚なんか一生しない!」と言っていたあの子が、私より先に結婚した。
本当に、人の心って不思議だなぁ〜 と思います。

ーーー 私の気持ちは揺れ始めていた ーーーーーーーーーーーーーーー
0756Track No.774
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2021/03/24(水) 10:25:57.39
>>755
11行目「こぼれたミルクを嘆いても仕方がない。女は自分が振られて・・・」に修正
0757Track No.774
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2021/03/24(水) 21:48:51.15
「この世に二人だけ」

今書店にいる。行きつけの本屋さんではない。何気なく通りががって見つけた本屋さんだ。
夕暮れにふらりと立ち寄った小さな書店。そこで見つけたあなたの彼女が描いた絵の載った
本を偶然見つけた。柔らかなパステルの色は、そのままにあなたの好みの色だった。

偶然見つけてしまったその本。見てはいけないものを見るようにページをめくる。
夕暮れの秋の凩に煽られてあなたと同じ苗字に気づく。彼と口喧嘩して以来、この街を離れ
彼から遠ざかっていた。しばらく会っていないうちに彼は結婚していたのだった。
知らなかった。ショックだった。

暫く連絡を取っていなかった好きだった彼。色々と考えてしまって心の整理がつかない。
時間が経てば少しずつ気持ちの整理がつくのだろうか.........。
彼女はもともと私と違い、彼に最も近い存在。私が勝手に、彼に片思いしていただけ...。

でも、好きだっただけにショックは大きい。しばらくは立ち直れそうにない...。
彼女と付き合っていた頃も、私に「彼女とは、単なる女友達だよ。まだまだ
誰とも結婚する気はないね」と言っていた彼。

正直に言うと、私は彼と出会った時から、勝手にどんどん彼に惹かれていたただけ。
結局は彼女がいる彼に正直に自分の気持ちを伝える言葉出来なかった...。
告白する勇気もなかった...。所詮、友達以上恋人未満だった...。

既婚者だから会えないのは、頭でわかっていても、会いたい気持ちがある。
会ってしまったら、思いが溢れてしまいそうで、、、、、、怖い.........

ーーーーーーーーーーーーーーーそれでも あなたは 私を選ばない
0758Track No.774
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2021/03/24(水) 21:53:13.74
>>757
下から5行目「自分の気持ちを伝える事は出来なかった...。」に修正
0759Track No.774
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2021/03/26(金) 13:18:03.79
「ツンドラバード」

真っ暗な道を走って約40分、遅刻せず無事にヒッコリーウインドに着いた。
ガイドさんから「上着が足りないね~」と指摘され、防寒着のレンタルをしてもらう。

防寒着を着たら早速、音羽橋へ出発。到着すると、もう既に人が沢山いた。
早朝に、こんなに人がいることにもびっくりだが、もっと驚いたのは外国人観光客の数だ。
ほとんどが外国人ばかりだった。コロナ禍になる前の話だ。
ガイドさんも英語がペラペラだ。

釧路からここ鶴居村まで車で約40分ぐらいで着いた。
隣のガイドさんが、英国のソールズベリー近郊の街から来たという男性と話している。
何言っているのかは全然わからない。凄いな~。話を聞きながらも鶴を発見!!!
これは凄い!!! いっぱいいる!!!

ガイドさんの話によると、鶴は川で寝るそうで、凍っている場所よりも、
凍っていない川の方が温かく、鶴にとっては温泉のようなものだとか。
川で寝てれば敵が近づいてきても、音でわかるのが理由らしい。

話を聞いているうちに日も出て来た。すると、鶴の群れが一斉に羽ばたき、大空に舞い上がる。
こんなに近くで飛び立つ姿を見る機会はなかったのでかなりの感動!!!
太陽を背に大空を飛んでいる姿は、あの映画のワンシーンのようだった・・・

隣のアメリカ人男性が、双眼鏡で見ているので、「何を見ているのですか?」と
ガイドさんに聞いてもらうと、「高い樹の枝から獲物を狙うオオワシ」を見ていたという。

ガイドさんによると鋭い眼光のオオワシやオジロワシなどの猛禽類は外国人に人気が高いという。
その時だ!! 一瞬の隙を突き、小高い丘から急降下、水面付近にいた獲物を捕らえた。
オジロワシだった。

その瞬間を隣のオーストラリア人の男性がシャッターチャンスとばかりパシパシとシャッターを切っていた。
0760Track No.774
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2021/03/26(金) 13:55:56.55
>>759
下から3行目「小高い丘の高い樹の上から急降下、水面付近にいた獲物を捕らえた。」に修正
0761Track No.774
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2021/03/26(金) 16:23:04.96
>>759
10行目に追加「これは凄い!!! いっぱいいる!!! 朝靄の湯気が上がる中の鶴の群れ
なんと幻想的光景だろうか...。 見とれてしまう........... 」に修正
0762Track No.774
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2021/03/27(土) 11:11:48.10
>>751
江戸彼岸系、もしくは江戸彼岸桜かな
と思っていたら長寿桜、ジャカランダと言う紫の桜がありました。
多分、江戸彼岸桜か長寿桜、ジャカランダ。紫の桜は長寿桜・ジャカランダ
山高神代桜が最も長寿1800年から2000年。
紫の桜はジャカランダだと思います。
0763Track No.774
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2021/03/27(土) 15:17:49.87
「熱病」

私は昼休みによく屋上でお昼にする。此処はほとんど誰も来ない。
いわゆる穴場スポットと言うやつだ。ただ一人を除いてだ。「やっぱり居た」
私が屋上のドアを開けると、前髪がうっとうしい男の子がこっちを向く。

私は彼の元へ歩いていく。「よう!太田!! 元気か!」
彼の名前を呼びながら私は彼の横に腰を掛ける「ここで飯食っていいか?」
私はパンを右手にそう聞くと、彼は無言のまま頷く。
私は「ありがとうよ!」と許可をもらうと、パンの封を開けて口へと運ぶ。

私がパンを食べていると、彼は弁当箱を取り出して蓋を開ける。
私は彼の弁当箱の中身を覗き込む。そこには栄養バランスを考えた中身が綺麗に
並べられていた。私は「いつもながら、本当に愛情こもった弁当だよな」と
彼に話しかけるが、彼は返事もなくお弁当を食べ始める。

「それ、太田のお母さんが作っているのか?」と私は彼の顔に近づけて話しかける。
彼は首を横に振る。「まさか、太田?!お前が作っているんか?!」
彼は無言のままに頷く。「すげーな! お前! 私なんか卵焼きも、ろくに出来ねーのによ」
私の話を聞いてか、彼の口元が少し緩んだ気がした。

これを機にと、私は恐る恐る口を開く「なあ、ちょっと、ちょっとだけ、もらってもいいか?
ちょっと待って! 私! 箸持ってないわ!」私のその言葉に、彼は手を止める。
暫くして、彼は箸を自分の口に持っていこうとすると、私はとっさに彼の手を掴む。

「太田、その、ごめん!」と私は我慢できずに、彼が持っている箸に向かって自分の口を
持っていき、そのまま食べた。「う、うっま! ... ご、ごめんな?」
私は自分の顔か赤くなっているのに気づき、目を背ける。

しばらく無言が続く。私は立ち上がって「なんか、ほんとごめんな。でも美味しかったよ。アリガト」
「あ、あの。別にいやとかじゃなかったから。その...」と彼が言葉に詰まった時、
不意に風が吹き、前髪が顔にかかり、うっとうしい。

私は「うん。やっぱりお前、髪切った方がいいよ」と彼が髪を整える姿に笑いながら
「また明日な」と一言だけ残して私は教室に帰っていく。
― 何か、不思議と彼にドキドキする自分がいた ーーーーーーーーーーーーーーー
0764Track No.774
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2021/03/27(土) 18:45:19.27
>>763
初めの行「私は上が厳しい兄で、下がやんちゃな弟の男兄弟に挟まれて育ったため
幼い頃からおてんばで男勝りの性格になった。」追加
0765Track No.774
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2021/03/28(日) 14:49:45.35
「SE・TSU・NA・KU・TE」

「失恋って辛いね」ただぼんやりとカナは呟く。その感情のこもらない言葉は
彼女の悲しみをあまりにも素直に表していた。私もその言葉に何も言えなかった。
お互い何も喋らないまま、グラスに口をつけるだけの時間が経っていた.........。

「ワタシね、あいつの事、凄く凄く好きだった...。それが裏目に出ちゃったのかな?
昼、いきなり呼び出されて、お前とは付き合えない。だって」とカナは口を開いた。
「うん、その話。さっき聞いた」と私。私はいつも彼女の相談役。

彼女を慰め、励まし、時に冷やかしても、頼りにされている。
「何がダメだったのかな? 好きなだけじゃダメなのかなぁ?」
そんな子供のようなことを言うカナの瞳は濡れていて、カウンターの隅に置かれた
シェードランプの光を散乱させている。そんな彼女の姿は可憐で傷つけたくはなかった。

人生の答えだけ教えてくれる映画やドラマ達。みんな嘘。そうみんな嘘.........。
彼女には言っていなかったけど、実は私も同じ問題を抱えていた.........。

今までの私なら気の利いたジョークで決める。今までの私ならクールなセリフで決める。
なのに、なぜ口ごもる うろたえる うろたえて答えが出ない。
こんな時はこうしろといつもの彼女になら言えたのに.........
こみ上げる涙だけが素直。恋しくて、それと言えなくて、こんな切なさを知らなかった。

でも私は口を開いてしまった。
「きっと、好きなだけじゃダメなんだよ。それだけじゃダメなんだよ」
「どういうこと?」心なしかカナは不機嫌そう。それはそうだろう。
きっと私はカナの意見に賛同し、カナの彼を愚か者だと言って彼女を慰めるべきなのだ。

でも、それが出来なかった。それを今更ながら後悔して押し黙る。
沈黙に耐え切れなくなったのか、私に対する不満が限界を超えたのか、カナが堰を切ったように
「どうせミキにはわからないよ!私の気持ち。いつだって冷めた態度で、人を馬鹿にしてるの?
人を本気で好きになったことなんて、どうせミキにはないんでょっ?!」

傷ついているから、だから彼女はそんなことを言うんだろう。カナの言葉で、私はグラスを
一気に飲み、口を開いた「好きで好きでどうしようもなくて、でも、相手の事は実は知らなくて、
そのことを知ってボロボロになった」冷静に言ったつもりだったけど、ダメだった。

少し声が震えてしまった。私の声の変化に気づいたのか、横にいるカナが私の方を向いたのがわかった。
でも、私は目を合わせられなかった。「ごめんね、どうかしてた」とカナが静かに言った。
「別に。今は辛いだろうから仕方ないよ」これが私の精一杯のカナへの思いやりだった。
0766Track No.774
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2021/03/29(月) 15:12:53.37
「愛情物語」

仕事を終え帰宅すると、いつもは出迎えてくれるあいつが家にいない。
テーブルの上に置手紙があった。

おかえりなさい。 あなた。
今日もお仕事ご苦労様。これを読みながら、また上着を脱いでネクタイとって
シャツのボタンを外しながら、ズボン脱いでって、いい加減その全部脱ぎ散らかさないと
着替えられない癖、どうにかなりませんか。それと、一回履いた靴下は、ちゃんと

洗濯籠に入れてくださいね。帰ってきて、きっと、一本目の煙草吸ってこれを読んでいるね。
健康のために煙草の本数減らしてね。それと、お風呂上りに、いつもパンツ一丁で
部屋の中うろつくのはやめてね。今頃、ビール飲んでいるのかな? お酒もほどほどにね。

外食の回数はなるべく減らしてね。私がいなくても毎日ラーメンやカップ麺ばかりではなく、
ちゃんと自炊してご飯はちゃんと食べるのよ。わかった。私がいないからって自堕落な性格にならないでね。
暫く実家に帰っています。今まで長い付き合いだったけど、もう十分頑張ったと思うの。

潮時っていうのかしら。もうあれから何年たつのかしら。子育てに追われてあっという間だったわ。
月日が経つの早いわね。よく持ったわよね。子供たちがみんな独立して家出た今が、
ちょうどいいタイミングだと思ったの。実はね。近頃ずっと感じてたのよ。
しばらくは別々に暮らしましょう。

夕飯はテーブルの上に用意してありますから、チンして食べてね。
しばらくは別居もいいと思ったの。今までありがとう   妻より

煙草に火を点け銜え煙草で置手紙を読み終わると、しばらく煙を吐き続けた。
部屋に靄が立ち込めたようになったので、俺は腰を上げ、窓を少し開けた。
大した風があるわけでもないのに、なぜか不思議と部屋の中の煙は勢いよく
外へ流れ出して行った。    三行半?......... まさか、

俺は銜え煙草でベランダに出て空を見上げていた.........
 ーーーーーーーーーーーーーーーー ずっと我慢してきたのか ー
0767Track No.774
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2021/03/29(月) 15:18:46.04
>>766
11行目「ちゃんと自炊してご飯ちゃんと食べるのよ。わかった。自堕落な生活にならないでね。」に修正
0768Track No.774
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2021/03/30(火) 15:11:19.98
「愛される花 愛されぬ花」

朝、目が覚めた。ぼんやりとしたまま手を伸ばし、鳴り響く目覚まし時計を止める。
ついでに時間を見ると、いつもの決まった時間だった。しょぼしょぼの目で洗面台へ
向かって水で顔を洗う。鏡を見て、はあと溜息をつく。目がすっかり覚めてしまった。

楽しいはずだった夢も少しも覚えていない。今日提出するはずのプリントは白紙のまま。
そんな事に心がざわつく。鏡の中には何かを無くして途方に暮れる顔があった。

母が用意した朝ごはんを食べながら、テレビをつけた。ちょうど今日の星座占いをしていた。
私の星座のラッキーアイテムは花柄の服。どうでもいいことだ。「行ってきます」と家を出る。
のんびり歩いて学校に向かう。何か曲を聴こうかと思ったが家にイヤホンを忘れて来たので諦めだ。

学校まであと少しのとこで、私はあるカップルを見かけた。幸せそうな笑顔を浮かべ、
繋いだ手を小さく揺らず男女。女の子は同じクラスメイトで普段仲がいい子。

モテる友達が羨ましい。モテる友達が羨ましくて嫉妬してしまう。学校でも男の子に人気がある。
彼女と一緒に出掛けても、彼女はいつも常に、出かけた先で誰かしら男の子に話しかけられる。

私に気づいた二人がおはようと声をかけて来た。目の前の幸せそうな彼と彼女に息が詰まった。
キリキリと締め上げられて心が悲鳴を上げて泣いている。それを隠すように、慰めるように私は、
無理に笑顔を作って挨拶をした。仲の良さをからかうと、二人は顔を赤らめて照れて、惚気話の
ような言い訳を始めた。いつの間にかキラキラとして目で見つめ合っている。二人だけの世界に
入った彼らを置いて、足早に学校に向かう。今の私には辛すぎる光景だ。

車や自転車の走る音。鳥が囀る声。私は何気なく道端にひっそり咲く小さな花を見つける。
道端に咲いているその花。その花は雑草から芽を出し人知れず咲く雑草の花。「かわいいなぁ〜」
こんな誰も気に留めず見過ごす目立たない雑草の花でもこんなかわいい花咲かせるんだ。
何か大切なものを発見した気がした。なんか逞しいな、

みんなに愛されて植えられ大切に育てられた校庭の花壇も同じ花に変わりはないのに
今日は、何故かそんな校庭の花壇よりも、この道端に、けなげに咲く雑草の花が
ひときわ美しく見えるのは気のせいだけなのだろうか ーーー
0769Track No.774
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2021/03/30(火) 16:50:02.93
>>768
8行目の最後「イヤホンを忘れて来たので諦めた。」に修正
0770Track No.774
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2021/03/31(水) 15:34:49.77
「ミラージュ・ホテル」

はい、こちらはミラージュ・ホテルで御座います。ご宿泊のご予約ですか。
誠に有難う御座います。ーーー かしこまりました。お一人様ですね?
ーーー はい! かしこまりました。では、お名前をお伺いしても宜しいで
しょうか? ーーー それではお部屋をお取りしておきます。
では、ご来場お待ちしております。

冬枯れの空は曇り、冷たい空気に息が混じるたびに、そこだけ今にも雪が降りそうだった。
こんな日だから、出歩く人の姿もまばらだった。それは表通りではもちろん、小さな裏通り
でもそうだった。目の前を子供が駆けていく姿を目にする。このあたりに住んでいる子供達

なのだろう。そんなことろを一人の男が、ソフト帽を被りトレンチコートの襟を立て歩いていた。
さながらフィリップ・マーロウのダンディズム風だ。その男は、その裏通りでも、一番古く
見える煉瓦作りの建物の前で止まった。数段の階段を上がると、すぐに古い扉にたどり着く。

扉の上の古い看板には、掠れた文字が書いてあった。「Hotel Mirage 」男はそれを確認し、
意を決したように小さく頷くと扉を押し中に入った。ほのかに暖かい室内では必要性を感じる

ことなく、彼は来ていたコートを脱ぎ、それを小脇に抱え、小さく息をついてロビーを見廻した。
精悍な顔つきの彼が見廻したロビーには高い天井で暗く光るシャンデリアと赤々と燃える暖炉と
ソファー。奥の方にカウンターが見える。あれがきっとフロントだ。彼はそう確信し、近づき、
声をかけたが返事がない。誰もいないのか?「本当にここかな?」そう呟くと、もう少し大きな

声を出そうかと考えた途端、涼しげな声が聞こえて来た。「ようこそ! ミラージュ・ホテルへ」
フロントの奥から現れたのは品のいい蝶ネクタイをした男が現れ、丁寧に一礼した。
「ご予約の〇〇様でございますね?」どうかしましたかと言いたそうに首を傾げる支配人らしき男。

自分がぼーっとしていた事に気づき、慌てて返事をする。「は、はい」
「ようこそいらっしゃいました。コートとお帽子をお預かり致します」
年齢不詳の支配人らしき男はそう言うとトレンチコートとソフト帽を受け取った。
「お部屋はこの上でございます。お荷物をお持ち致します」俺は「あ、いいですよ。
自分で運べますから。軽い荷物ですし」とアンティークなトランクケースを自分で持つ。

「部屋は何号室ですか?」と俺が聞くと「○○○〇〇号室でございます」ありえない番号を
言う? 俺は「どの辺ですか?」「廊下をまっすぐに、お進みくださいませ」と
支配人らしき男は謎めいた微笑みを浮かべ深々とお辞儀をした。

「お食事はお部屋に運ばせて頂くことになっております。宜しいでしようか?」
「は、はい!」と俺。突然、いきなり女の声で「食事よ!食べないの? ねぇ、
,ねえってば!」と俺の体を揺する。ーーー 俺はそこで目が覚めた!ー
ーーーーーーーーーーーーーーー 目の前に頬をぷくっと膨らませたワイフの顔があった。
0771Track No.774
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2021/03/31(水) 15:40:06.54
>>770
9行目「そんなところを一人の男が、・・・」に修正
0772Track No.774
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2021/03/31(水) 16:34:39.10
>>770
下から3行目「「は、はい!」と俺。疲れたのかベットに横になる。そこにドアをノックする音。
「どうぞ」と俺。「お食事をお持ちしました」「随分早いな!」と俺。疲れて眠かった俺は
「そこに置いておいて」と言うと、その女は「食事よ!食べないの? ねぇ、ねえってば!」と
俺の身体を揺さぶる。「なんだこいつは! 何するんだ!!」--- !! 俺はそこで目が覚めた !! ---
−−−−−−−−−−−−− 目の前に、頬をぷくっと膨らませたワイフの顔があった。
0773Track No.774
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2021/03/31(水) 17:14:16.80
>>772
「は、はい!」と俺。の後「他にご用件はないでしょうか? 
無ければこれにて失礼します。どうぞごゆっくりなさいませ」と
支配人らしき男は立ち去った。その後で疲れたりかベットに横になる。
そこにドアをノックする音。・・・ と後を続ければいいんだけど
ここは夢の中なのでこんなもんでどうかな
0774Track No.774
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2021/03/31(水) 17:22:24.59
>>773
3行目「その後に疲れたのかベットに横になる。」に修正
0775Track No.774
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2021/04/02(金) 15:06:47.82
「ルチル(Rutile Quartz)」

人通りの少ない路地裏にその店はあった。
「開運しそうなパワーストーンはありませんか?」と
来客した女性客に聞かれる。「ないよ」と店主は答える。

「えっ、あれ?」とその女性は驚き目を見開いて、もう一度店主を見つめる。
「こんな石に人生を変える力があるわけないじゃないですか」と
店主は軽い口調で答えていた。

「えっ、でも、ここはパワーストーンのお店でしょ?」と女性客は不思議そうに
何度も珍しい生き物を見るような目つきで店主を見ていた。
「私はこれらの石が綺麗だから売っているんだ。ただそれだけだよ。宝石商と同じだ」と
店主は言い放った。「それだけですか」とその女性はそれだけを言い放ち店から出て行った。

この店で売られているパワーストーンはこのようにパワーを売りにしていない分、
他の所よりも値段は安かった。そこに居合わせ、そのやり取りを見ていた男性は
「あなたは正直だ。それじゃ商売成り立たんじゃろ ワハハハ」

男性は続けて「宝石と違い、綺麗なだけでは買ってくれる客はいないから付加価値は大切。
例えばこの水晶。ただ美しく神秘的に見える石だというだけではなく、私たちの日常生活に
密着した様々なものに利用されている。例えばハイテク産業に欠かせないシリコンやクオーツ時計。

乾燥剤のシリカゲルも水晶と同じ成分。美しい水晶を見ると思わずそこに神秘的力が宿っていると
信じてしまう気持ちもわからなくはない。あなたの言うように科学的にも何の根拠もない。
とはいえ、小学生の時に見た水晶に魅せられて、そのまま大学で地学を専攻してしまった人間です。

水晶の整った形や透明な美しさに、普通の石とは次元が違う、何か強く惹きつけられるものを
子供心に感じたわけです。それ以来、私は水晶マニアになったのです。 うわっ!これは、
凄く安いですね!」店主は「パワー何々なんて、私は信じていないから安いんだよ」

「いや、いいですね。私は純粋に石、水晶が好きなだけですから」とその客は
ローズクォーツ、水晶をしこたま買い込んでいた。
喜びのせいか肩が上下に震えていた。「石好きの仲間にも伝えておきますね」

「ありがとう」と店主が言う。そんな石マニアの客が帰った後の店内で、
水晶の中に針みたいに金の線がスーッと入っているルチルクオーツを見つける。
「わあ、これ綺麗」と私はルチルクオーツのブレスレットに惹きつけられた。
「これください」
0776Track No.774
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2021/04/03(土) 16:33:43.92
「彼と私と、もう一人」

私には仲の良い友達がいました。彼女は手遅れの状態で癌が見つかり
半年持つか分からない状態でした。彼女は笑顔が可愛いらしく目のくりくりした
タレントさんみたいに可愛い人でした。

末期癌であと半年持つか分からないことは彼女も薄々は知っていたと思います。
けども絶対に笑顔を絶やさない。人前では涙や弱音を絶対に吐かない人でした。
そしていつも明るく、とっても優しい人でした。私はそんな彼女をいつも
尊敬していました。

彼女は大学を卒業したら子供たちに英語を教えたいと言っていました。
彼女は大学でアメリカに一年留学していました。
同じ病院の小児科の子供たちにも好かれてよく英語を教えていました。

彼女はあえて抗がん剤治療はしないで進行を止める薬を投与していました。
髪は抜けなかったものの、身体は日に日に弱っていき、容態は悪くなる一方で、
日に日に衰弱していきました。仲の良かった私と彼女の彼は、入院中の彼女を
励ますためによく病院を訪れていました。

余命半年と言われていた彼女。入院後の3年目の春。あれだけ頑張った彼女も
意識がなくなりもう持たない状態になっていました。彼女の彼が「逝かないでくれ!
僕を一人にしないでくれ!!」と言っていました。私は心が痛み見ていられなかった。

彼女の両親も目を腫らして泣いていました。医師により心肺停止が確認されると、
彼は酸素マスクを取り頭をなでながら「今までありがとう。本当にありがとう」と
何回も繰り返していました。私も泣きました。ボロボロ出てくる涙は止められませんでした。
彼女のお母さんが彼に一冊のノートを手渡しました。

「みんなありがとう 私はとっても幸せでした。 〇〇君(彼の名前)いつも見舞いに来てくれてありがとう。
私は病気になって辛いことはあったけど、決して後悔はしていない。私を育ててくれたお父さん、お母さん、
育ててくれてありがとう。そしていつも見舞いに来てくれていた〇〇さん(私の名前)と〇〇君。大好きだよ。
今までありがとう。」

彼女の葬儀にはたくさんのお友達が来ていました。あれから2年。彼の中にはまだ亡くなった彼女への思い
断ち切れずにいた。だから私はただ見守るしかなかった.........。

私は彼が好きですが、そのことはまだ彼には伝えてはいません。中々彼に私の思いを伝える勇気がまだないのです。
ーーーーーーーーーーーーーーー だから私はまだ自分の思いを伝えられずにいた ー
0777Track No.774
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2021/04/03(土) 17:06:26.65
>>776
下から4行目「彼の中にはまだ亡くなった彼女の思いが・・・」修正
この歌の情景設定が難しかった。夜会から生まれた歌だと思われるけど、
歌詞の内容がよくわからないので、難しかった。
0778Track No.774
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2021/04/04(日) 13:21:29.24
「100人目の恋人」

私達は海を見下ろす小高い丘の上にある白いリゾートホテルに来ていた。
このホテルは、どの部屋の窓からも海を一望に眺めることが出来る。

「素晴らしい眺めね。広い海が一目で見渡すことが出来るわ」と私は、
一人で燥いでいた。彼は部屋の暖炉の傍のソファで銜え煙草で炎を見ながら言う。
「お前、あいつに俺から手を引けと嚇したんだってな」

「嚇していないわよ。諦めてほしければ、嚇したらどうかしら」と言っただけよ!
私は続けざまに「実は彼女から先に嚇してきたのよ。私に彼から手を引けと、
それに汚い手使ってもいないのに、勝手に妄想して、汚い手使うのはやめてって、

言ってきたのよ! 私は、何も汚い手使ってもいない。ただ、彼が好きで愛しているだけよ」と
言ったわ。そしたら彼女、この尻軽女、売女と罵って来たのよ!そして続けざまに、
あなたは所詮、彼の遊び相手!一時の遊び相手よ!! そんなことがわからないの!!

彼は真剣にあなたなんか愛していないわよ! どうしてそんなことがわからないのよ!!
とさんざん罵られたから、だから私、言ってやったわ!私、続かないたちだから、
私の昔の恋人を並へ立てて彼に言ったらどうよってね」

「それで100人目の恋人って言ったのか?」と彼が大笑いながら言う。
「なに笑って言うのよ!」と私が言うと彼は「いやあ、ごめんごめん。
悪かった。100人目の恋人ね。女にとっちゃ何にも自慢にならないね。
逆にマイナスだ。そんな女好きになる男っているか?中にはいるかもしれんが...」と
彼が笑いながら言う。

私はほっぺを膨らまし怒って背中を向けた。
そんな私の背後に近寄り、耳元で「そんなことで君を好きになったんじゃないよ」
0779Track No.774
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2021/04/04(日) 13:49:38.09
>>778
下から7行目「彼が大笑いしながら言う。」に修正
0780Track No.774
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2021/04/05(月) 15:18:29.36
「踊り明かそう」

今日は東京へ旅立つ日。俺はホームに立ち列車が来るのを待っていた。
荷物はすでに送ってあるから、背中に背負ったリュックだけ。中々気分が晴れない。
なぜなら隣には見送りにやって来たマミがいて暗い表情をしている。

しかも今日は顔を合わせた時からずっと、何も喋らず雰囲気も暗い。いつもなら
太陽みたく明るくて、バカみたいに大声張り上げて冗談でも言ってくるのに。
なんか調子が狂う。ハジメ兄ちゃんがいれば空気が変わるんだろうけど、軽トラで
俺たちを駅まで送ったらさっさと帰っちまった。

気を遣って二人きりにしてくれたんだろうけど、俺としては居心地が悪くて
「マミ、退屈なら家に帰っていいんだぞ? ここまで見送りに来てくれてありがとうな」
「.........」やっぱり反応がない。口を固く閉じたまま。視線を地面に向けたまま。

離れて暮らすことになって、寂しいのは分かる。やがて遠くから列車の音が聞こえてきた。
それはあっという間に大きくなってホームに到着する。「じゃ、俺は行くからな。これでサヨナラだ」
俺は列車に歩み寄ろうとした瞬間、俺は背中から抱きつかれて前に進めなくなった。

温かさと柔らかな感触、そして小刻みな震え。手には強い力が入っていて、引き離すことが
出来ない。「行っちゃー やだぁああああぁーっ! 行かないでよおぉぉぉお!!」
後ろから泣き叫ぶマミの声が聞こえて来た。まるで子供みたいに激しく泣いて縋り付く。
当然、列車の運転手さんは目を白黒させながらこちらを見ている。

「バ、バカっ! 恥ずかしいことするなよ! 早く手を放せ! 列車に乗れないって!」
「なんで東京になんて行くんだよぉっ! ハジメ兄ちゃんみたく役場に勤めなよ!」
その間にも列車の運転手さんはこっちを見て、ドア閉めを待ってくれている。

「俺の将来の選択幅を広げるためにな! じゃな! 列車の運転手さんが困っているだろ!」と
マミの手をふりほどいた。マミは俺の頭を小突いたり体を叩く。そして俺は運転手さんに手を振り
合図を送る。すると運転手さんは小さく頷き、ドアを閉め切って運転席へ。
直後に甲高い汽笛を鳴らし、程なく列車は駅から発車していったーーー。
0781Track No.774
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2021/04/06(火) 15:22:53.12
「ごまめの歯ぎしり」

俺は大卒入社5年目の会社員。まあ、そこそこに仕事はこなすが、特に何が
良くできるということもなく、まれにミスをする。昇進して人の上に立って
やろうという気もあまりない。自分が、何をやりたいのかなんて事を深く考える

事もない。それでも仕事内容に不満があるわけでもない。給料面でも恵まれて
いたため、辞めようと考えることもなかった。しかし、そんな俺にも、唯一、
会社に来たくなくなる原因があった。それが上司でもある課長の清水だった。

「おい、この書類間違っているじゃないか!」
その日も、俺のデスクに書類を叩きつけ課長の激が飛ぶ!

パソコンの画面をぼーっと眺めていた俺は、その声でハッと我に返ると、
書類に目を通すか、通さないかのうちに、椅子から立ち上がり、課長の前に頭を下げた。
「すみま・・・」と言いかけたところで俺は額を課長の頭頂部にぶつけた。

俺は身長が180センチ。課長は160センチ足らず。予想に反して近くにあったその頭に
激突してしまったのだ。悶絶する俺。悶絶する俺に呆れながら、課長は、特に痛がる
様子もなく渋い顔で俺を睨みつける。

「今日中に直しておくように、出来たら私のデスクまでもってこい! いいな」
それだけ言うとその場を後にした。俺は額を押さえ、周りのみんなに笑われている
のを感じながら、恥ずかしい思いで身を縮ませて椅子に座った。

仕事帰りの夜、俺は会社の同僚と行きつけの駅前の居酒屋に来ていた。
乾杯が終わると、話題はすぐに今日の俺のヘッドバットの話題で盛り上がった。

「それにしても今日のお前のあれ、笑いをこらえるのに必死だったよ。ワハハハ」と
同僚の一人が、大笑いしながら言う。「そうそう何が一番おかしかったって、課長が
全く痛がっていないんだよなぁ ワハハハ」

「もうその話はさ、もう済んだことだし、やめてくれよ」と課長に個人的に嫌われている俺は、
いつもこいつらと飲むときは、課長の愚痴をよくこぼすが、今日は、自分の醜態を晒したのが
恥ずかしかったこともあり、あまり長くこの話題を引きずって欲しくはなかった。
でも、いつも以上に悔しかった。

終電が近くなり、駅前の居酒屋でみんなと別れた俺は、まだ肌寒い夜風に吹かれながら
路地を抜けたところにある自宅マンションに向かい千鳥足で歩いていた。
0782Track No.774
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2021/04/06(火) 18:58:07.04
>>781
下から2行目「終電が近くなり、みんなは帰るというので、駅前の・・・」に修正
0783Track No.774
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2021/04/09(金) 14:48:45.82
「もう桟橋に灯りは点らない」

二人でよく来ていた桟橋。
海が一望できる。カモメが海面に近い高さで風を受けて
飛んでいく姿が見える。

船を横付けにして、人の乗り降りや貨物の積み下ろしなどを
するために造られている桟橋。海や湖へ行けば当たり前のようにある桟橋。
ここの桟橋は海に向かって伸びていき、夏の日、一番先から海を眺めていると
心地よい潮風が吹いて気持ち良かった。

夕方、灯りが点りオレンジ色の夕日がとても美しくて綺麗だった印象が今でも残っている。
日没後に西の空が赤く染まる夕焼け、夕暮れに染まる桟橋。夕闇の包まれる桟橋。
夜は桟橋の先まで行くと、360度の星空が見渡せ、天の川もくっきりと見えた。
星に例えて名前つけたあの夏の日の思い出。

秋の夜長、夜の長さが変わるのを待てないあの秋の日。
冷えた体で寒さに震え肩を抱き合って眺めたあの冬の日。
桜が舞い散る中、互いに似合わないスーツ姿に笑い合って
夢のような話をしてたあの春の日。

そんな無邪気だった二人が、いつも隠れて逢っていたあの桟橋。

そんな人気がなく灯りが点ったいた頃のあの桟橋も、
もう灯りは点らない。
ただ潮風だけが置き去りにしたまま......。

二人だけになれるスポットだったあの桟橋も、
今は、ただ鉄条網だけが冷たく光っていた。
関係者以外立ち入り禁止になっていた...。
大桟橋ふ頭ビルになるらしい...。
    
0784Track No.774
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2021/04/09(金) 14:53:20.67
>>783
下から7行目「そんな人気がなく灯りが点っていた頃のあの桟橋も、」に修正
0785Track No.774
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2021/04/12(月) 14:38:57.72
「アリア -Air−」

イタリアのフェレンツェ郊外。立ち並ぶ家々を通り越し、石の敷き詰められた長い坂道を
上がると、ポツンと見える小さな工房。アトリエも兼ねたそこは赤いレンガ造りの建物で、
所々色が変色していたり、割れていたりと随分と古い印象を与える。

しかし、古いには古いなりに味わいがあり、使い込んだ建物ならではの風格がある。
入り口に書かれた看板には、{ジャンカルロの靴工房フェリチータ}と書かれてあった。
ここの靴職人ジャンカルロは、今日の予約客を待ちながら掃除をしていた。

カランコロンと軽やかな扉の鈴が鳴った。「いらっしゃいませ」と扉の方へ歩み寄ると、
常連客のガブリーニ夫人と彼女に手を引かれてややふてくされた表情で隣に立つ少女がいた。
「お久しぶりです。今日もとてもお綺麗ですね、奥様」「ありがとう。電話で話した通り、
今日はこの子り靴を新調してほしいの」と夫人は娘の背を押してこちらへ近寄らせる。

娘は顔をしかめたまま、こちらを見ようとしない。何かあったのだろうかと思いながら
夫人へ視線を戻して問いかける。「デザインや色も電話で話した通りに良かったですか?」
「大丈夫。この子ヴェネツィア音楽院に入れるの。もう行かなきゃいけないの。おじさんに、
ご挨拶しなさい。アリア!」

- ブラボー! ブラボー!! - と止まぬ歓声が飛び交う
ミラノ・スカラ座の舞台中央に彼女はいた。
高音は信じられないほど正確、響きは柔らかで、まさに天使のようと絶賛されていた。
この舞台の前から大きな話題を集め、史上最年少ソロリストデビューを果たしたのだ。

オペラ界が注目期待する新人の誕生だった。「よく頑張ったね、アリア!」と幕が下りた楽屋で真っ先に
声を掛けてくれたのは恋人のエリオだった。「ありがとう、エリオ!」と高揚し紅潮した顔で私は言った。
彼エリオと出会うまでの私は、今夜歌った[夜の女王のアリア~歌劇]もそうだけど、アリアを歌って

いるんだけど、何かが足りないと感じていたのだった。このソロパートのアリアを歌っていても
自分で納得できる歌声になっていない自分がいたのだった。そんな時、エリオという頼りになる彼が出来て以来、
アリアをきちっと歌える自信が何故か自分の中に生まれた。アリアをきちっと歌えるのは、
どこかで自分のアリアを歌っている人と出会った時と思っていた。受けとめられて生れる。

受け合った時に波が生まれる。共鳴した時に人と人の関係が生まれる。それが相聞。
自分の為だけに歌うのではない。響き合う相手の歌と共鳴するために自分の歌を歌う。
彼女は一時は自信を失ったアリアの独唱曲を自信をもって歌えるようになっていたのだった。
0786Track No.774
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2021/04/12(月) 14:44:20.86
>>785
上から10行目「今日はこの子の靴を・・・」に修正
0787Track No.774
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2021/04/12(月) 15:10:37.27
>>785
14行目「ご挨拶しなさい。アリア!」 --------- あれから数年後。
0788Track No.774
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2021/04/13(火) 19:35:26.76
「夜の色」

あれは1995年の頃 私は、
ドイツ北部の大都市ハンブルグ。その中央駅からユーロシティに乗り込んでいた。

行先はデンマークのコペンハーゲン。正面が真っ黒のちょっと異様な姿の車輛で
北欧への旅が始まる。まずは美しい街並みの旧市街が世界遺産に登録されている
リューベックに到着。車窓からも天に向かって聳える教会の尖塔の数々が眺められる。

北の荒涼とした大地を列車は坦々と進み、優美なフェーマルン橋で海を越えて島へ渡る。
その突端のプットガルデンでドイツの旅は終わり列車はそのままフェリーに乗り込んでいく。

列車ごとフェリーに乗り込む。船旅はおよそ1時間。多くの乗客は列車から降りて、船内で、
食事をしたり、デッキからバルト海を眺めたりして過ごす。公海上でもあるので免税店で、
買い物をする人も多い。私は船内で軽い食事をした後、デッキからカモメが飛び交うバルト海を
眺めていた。

ある日、私は長い欧州旅行の途中、ドイツで出会った一人の年配の女性と出会う。彼女の名前は
エリカ。エリカは自分の体験談を私に話してくれた。お母さまは自分は死に向かいながら、
私を生に向かって投げたのです。ユダヤ人強制収容所へ向かう貨物列車。沢山のユダヤ人を
すし詰めにしたその貨物列車の小さな換気用窓から赤ちゃんが外に放り投げられた。

貨物列車が強制収容所の門をくぐれば二度と帰れないであろう。その事実を知った母親が、
せめて我が子だけでも助かるのならと祈る気持ちで列車がある村を通る時、スピードが
落ちたところで、母親は赤ちゃんを外に投げた。その赤ちゃんは、近くにいた人が拾い

上げられ心ある人に引き取られ、誕生日を決めてもらいエリカと名付けられ、その女性は
危険を冒してエリカを引き取りました。とても愛情深くエリカを大切に育ててくれた。
その後、エリカは21歳で結婚し、3人の子供に恵まれ今では孫もいるという。

ー 人は生きていると同時に、生かされているのだと感じた ーーー
ーーーーーー そんな時、海上を低く飛んでいた渡り鳥が白夜の空高く飛んで行った ―
0789Track No.774
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2021/04/13(火) 19:44:09.50
>>788
下から4行目「危険を冒してエリカを、とても愛情深く大切に育ててくれた。」に修正
0790Track No.774
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2021/04/15(木) 17:21:55.75
「愛と云わないラヴレター」

「おい!早くしろよ!!」と上司の宮根が急かす。
「はい!すみません!」と健司は答える。
うるさい機械の騒音の中、工場は忙しなく稼働し続けている。

「なんで俺だけ...」と健司は不満を漏らした。
宮根は48歳で仕事はできるが、どこか不器用さがあって、
どちらかというと職人気質の男である。

健司は宮根に対して仕事で尊敬出来る部分が、ありつつも、人間的にどこか、
認めたくない気持ちがあった。宮根は仕事に対しても真っすぐで、
生き方も真っすぐな男だった。嘘が嫌いで正義感が強く白黒つけたがる男だった。
それが時には角が立つこともあるのだ。

健司は宮根の正論を押し付けるような発言、態度にいつも不満を持ち、納得できない
気持ちを持ち続けていた。「最近、仕事が面白くないな」健司は同僚の聡に愚痴をこぼした。

「なんでよ? こんな楽なところはないよ!!言われたことをこなしていればいいし、
残業はあるけど、その分、給料は増えるし。毎日同じことして休みになればパ~っと遊べるし、
最高だよ!!」と聡は健司に向かって笑顔でそう答える。

「お前は気楽でいいよな・・・」
「気楽っていうか、何にも考えていないの!! アッハハ!!」
聡はそう言って声高々に笑い、そんな笑い声が休憩室にうるさいぐらい響いた。

そうやって聡は弁当箱に顔をつつっんでガツガツと勢いよく食っている。
「そういう性格になりたいよ」と健司は微笑みながら弁当箱を包んでいた風呂敷を
開けると弁当箱の上に手紙があった。手紙を開けてみる。

― いつもお仕事ご苦労様。 健司の傍にいられていつも幸せです。
いつもあなたの笑顔に元気をもらっています。あなたに出会えたことに、
いつも感謝しています。巡り合わせの仕合せにいつも幸せを感じます ーーー
0791Track No.774
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2021/04/15(木) 19:24:20.91
>>790
歌詞をよく見ると「♪誰が覗いてみようとしても 季節伺いと読めるだけ あの人だけ
読みとれる言葉を散りばめて」とあるので、下から3行目の手紙の内容を変えます。

「― いつもお仕事ご苦労様。 春爛漫。櫻花匂うこの頃。 柔らかな春風を頬に感じ
心華やぐ季節になりました。桜の季節は、あっという間です。見頃が終わらぬうちに
出かけましょう。ご帰宅をお待ちしております ーーーーーーーーーーーーーーー」
に修正
0792Track No.774
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2021/04/15(木) 19:33:18.45
>>790
下から6行目「聡は弁当箱に顔を突っ込んでガツガツと勢いよく食っている。」に修正
0793Track No.774
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2021/04/15(木) 19:41:48.83
>>790
下から6行目「そうやって笑ってたかと思うと、もう既に聡は弁当箱に・・・」に修正
0794Track No.774
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2021/04/17(土) 16:26:25.35
「後悔」

まだ眠い...。瞼を開ける気にもならないが、ゆっくりと目を開けると、
外は十分明るい。もう昼を過ぎている時間帯だろう.........。
おぼろげながら俺はそう判断する。時間を確認する気にもなれない。

スマホのアラームが鳴っていないという事は、別に差し迫った時間ではないのだろう。
昨夜は夜23:00時にはフライトを終えていた。今日は引き続きREDEYE。
真夜中から朝にかけてのフライトがある為、わざと朝まで夜更かしをしていた。

俺はゆっくりとだるそうな体で窓まで歩み窓のカーテンを開ける。
日差しは曇り空の為に目に優しい。瞼を薄く開けながらも、外を見た瞬間に、
雲低、工場や廃棄場の煙を探して風向きと強さを見る癖は職業病なのだろう。

俺はそういう自分に苦笑いしながらも、ロスアンゼルスの空港近くのホテルから眺めていた。
LAXの空港の真横だ。RWY24Rが真正面に見え、デルタやフロンティア、アメリカン、
ユナイテッドの旅客機が次々に離陸していく。着陸便は25Lか24Lに振られているようだ。
夜中の三時まで一時間半ほどホテルのトレーニングセンターで汗を流し、睡眠薬を飲み
半ば強制的に朝の睡眠に入ったのは覚えている。

煙草に火を点け銜え煙草で
「あいつ、今頃どうしているのかな」と、
ふとhotelの窓の外を見ながら別れた彼女の事を考えていた。
0795Track No.774
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2021/04/18(日) 13:47:18.04
>>794
7行目「俺はテーブルにある煙草とライターを手に持ち、ゆっくりとだるそうな体で・・・」に修正
0796Track No.774
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2021/04/18(日) 18:22:39.43
「あどけない話」

ーーー 昔々、とても勇敢な双子の若者がいました。
ある日の夕方、双子の若者が街の用事を済ませて大きな森の道を
家に向かっていると、どこからか可愛らしい笑い声が聞こえてきました。

双子の若者が声の方に行ってみると、それは花のように美しい双子の妖精でした。
双子の妖精は双子の若者に言いました。「もし、私達と結婚して下さるなら、
あなた方をとても幸せにし、あなた方のような勇気ある息子を生みましょう」

双子の若者は喜んでお兄さんはお姉さんの妖精と、弟は妹の妖精と結婚する約束を
しました。双子の妖精は嬉しそうに双子の兄弟を見つめて言いました。

「夜明けまでに、森の入り口にある教会へいらしてください。結婚式を挙げましょう。
けれども、水一滴、パン一切れ、何一つ食べずに来てくださいね。約束を破れば結婚は
出来ません」「わかりました。そんな約束ぐらいなんでもありません」双子の若者は、
家に戻ると結婚式の準備をして、お母さんに夕食を進められても、水一滴も飲みませんでした。

そして夜中の二時頃になると、双子の若者はこっそり家を抜け出して、約束の教会へ
向かいました。でも、途中の畑の道で、弟は大麦の一粒を取って、よく実っいるか、
どうか歯で噛んで試してみようと、口に入れてしまった。教会に着くと妹の妖精は悲しそうな

顔で弟に言いました。「残念です。あなたは私との約束を守ってくれませんでした。
結婚出来れば私は人間の娘になり、あなたに幸せのすべてをあげられたのに」と言い
妹の妖精は、森に差し込む月の光の中に消えてしまいました。弟は悲しそうに言います。
「私はこれから旅に出ます。お兄さん幸せになってください」と言い残し教会を出ていきました。

「はい!ここまで、今日の練習はここまで」「素晴らしいわ、今日も素晴らしいわ、響さん」
拍手しながら向かってくる谷沙織。彼女は僕がいる[劇団・眠れる森の美女]の劇団員。
僕らはいつもの稽古場でおとぎ話を題材にした新作・{双子の妖精}の演劇の稽古をしている
最中だった。僕らの劇団は、とても小さな劇団で世間的な知名度もまるでない弱小劇団だ。

だから稽古場と言ってもコミュニティーセンターの一室を借りて週に何度か稽古をしている。
この稽古場、一方の壁一面がガラス張りになっていて、他は白い壁。部屋の真ん中あたりに
設置した木製の長い簡易テーブルとパイプ椅子以外は何にもない。彼女、谷沙織はピンクの
ジャージズボンに白いTシャツ。お団子に丸めた髪があどけない顔によく似合っていた。
0797Track No.774
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2021/04/20(火) 10:51:01.90
「人待ち歌」

終戦記念日にお会いしたおばあさんの話。広島県の海岸沿いに呉という市がある。
その街を一望できる高台に呉海軍墓地があり、現在は長迫公園という名称になっている。
そこを訪れた時の事、軽巡洋艦神通の戦没者の慰霊碑を一生懸命掃除している
おばあさんがいました。

私が「こんにちは、寒いですね」と挨拶すると、ものすごいチャーミングな笑顔で
「ああ、こんにちは。寒いねぇ」と答えてくれた。時間があったので、一緒に掃除の
手伝いをさせてもらった。

その時に、そのおばあさんから聞いた話。神通には、おばあさんの初恋の人が乗艦していた。
相手には、おばあさんの気持ちを伝えられないままだった。あの時、自分の気持ちを伝えら
れなかったのが今も苦しいという。「私はね、もうすぐお迎えが来ると思うけど、今から

とっても楽しみなんよ。あの世に行って、あの人に会えたら、本当は私あんたのことが、
大好きじゃったよと言うの楽しみ。でもね、あの人は若いまんまで、私はこんな、しわくちゃの
おばあさんしゃあ、笑われるかもしれんねぇ」と笑いながら話してくれた。

不覚にもお話を聞きながら涙がこぼれた。そしたら、おばあさんが笑いながら、
「ええ若い者が、めそめそしなさんな。昔の男は、親の死に目に会っても泣かんかったんよ。
しっかりしんさい」と言ってくれた。
0798Track No.774
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2021/04/20(火) 10:55:14.95
>>797
下から4行目「おばあさんじゃあ、笑われるかもしれんねぇ」に修正
0799Track No.774
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2021/04/21(水) 14:01:17.54
「4.2.3.」

これは1996年12月に起きたペルー日本大使公邸占拠事件の事なのだろう。
多くの日本人が人質になった事件。4.2.3.という題名はこの4月23日の事なのだろうと
思われる。時のフジモリ大統領の指示で突撃したペルー兵により鎮圧された事件。
当時、みゆきさんはこの中継をテレビで見ていたのだろう。

みゆきさんにしては珍しく政治的な問題を取り上げた問題作ともいえる。
作家ではなくジャーナリスト的視点で語られている。彼女の作品の中では最長時間。
テロ組織のメンバーは全員射殺。突撃の際に2名のペルー兵士が殉職。

日本人は全員無事である事をレポーターは伝える。だが、犠牲になった兵士の
事は一言も触れない。あの真っ黒に焼けた兵士にも家族はいただろう。
みゆきさんの言いたいことは分かる。でも、これは日本だけに限ったことではない。

のちに、この犠牲になった兵士に日本から多くの儀損金が寄せられた。
この国、日本に対して僕にはみゆきさんとはまた違った考え、見解がある。

この日本という国は本当に国民の事を真剣に考えているのだろうかという問いだ。
まあ、色々と好みが別れるジャーナリスト的視点を持つ毛色の違った異質な、
この作品は色々と考えさせられる問題作ではある。
0800Track No.774
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2021/04/22(木) 17:54:12.36
「歌姫」

初夏、私は麦わら帽子と白いワンピースで海辺に立つ。
白く泡立つ波打ち際。濃い潮の香り、手に取ると、ざらざらとした砂の感触。
波打ち際を低く飛んでいたカモメが遠くに見える灯台の方へ飛んでいく...。

広く青い空、白い雲、その先に広がる水平線。水平線の彼方、遠くの方に船が見える。
海の表面がキラキラと輝いて見える。

潮の香りと波の音が心地よく耳を優しく刺激する。たっぷりと潮を含んだ潮風が
頬を撫でていく。海を渡る風が起こしたさざ波が、時折、水面を走り抜けていく。

私の目の前の白い砂浜の波打ち際を若い男女のカップルが、燥いでいる。
女の子はパンプスを脱いで両方の手に持って、波と追いかけっこを始めた。
男の子も急いでスニーカーを脱いで彼女に駆け寄り、彼女と一緒になって
波を追いかけっこをしている。波打ち際でふざけ合っている二人が微笑ましい。

「おう、冷てぇー」と男の子が言っている。まだ海水は冷たそうだ。
裸足なって、波打ち際を走り回り、やってくる波の水を楽しそうに蹴散らしている。
波は音を立てて砕け、そして勢いよく退いていく。白く細かいしぶきが眩しく
光っている。白く泡立つ波打ち際。眩しいぐらいの日差しの中、じゃれ合う二人。

日差しが強いので近くの木陰まで歩いて休息。そんなに遠くないところで、
砂浜に座って青年がハーモニカを吹き鳴らしている。そのスローなメロディーが
心地よく潮風と共に聴こえてくる。目を閉じて聴いていると、昔、外国客船
クルーズに乗って船旅をしていた頃を思い出してくる。

痩せて背が高い外国人の船乗りがハーモニカを吹き鳴らしていた記憶。
そして遠ざかる船のデッキに佇む自分の姿が見える。
−あの頃の自分が蘇ってくる−−−−−−−−−−−−−−−−−−
0801Track No.774
垢版 |
2021/04/22(木) 17:59:11.36
>>800
下から10行目「裸足になって、・・・」に修正
0802Track No.774
垢版 |
2021/04/24(土) 21:23:16.30
「歌をあなたに」

私は事故に遭い足が不自由になってしまいました。
車椅子なしでは外出も出来ません。トイレも昔のようにスムーズに行うことが
出来ません。そんな私から友人たちも離れていきました。

でも、たった一人、事故に遭う前からずっと私の傍には彼が居てくれるんです。
何度も八つ当たりしました。物を投げつけたり、酷いことを言ったり、
自殺を図ろうとしたり。今思うと恥ずかしいですが、この世で自分が一番不幸だと
思っていました。でも彼は私の傍から離れていきませんでした。

リハビリ、トイレなど嫌な顔一つせずに介助してくれます。引きこもりがちな私を
私を何度も外に連れ出してくれます。そんな彼とこの間、食事に行った時の事です。
順番待ちをしていると、偶然、彼の友人達とばったり会い、誘いもあったので相席
することになりました。そして食事中、彼の友人達が笑いながら話しかけて来たのです。

「まだ付き合っていたんだ。大変だろ。まだ若いんだし、新しい彼女を作った方が
いいんじゃない? あれも、できないんじゃなー 普通に別れるよね」

その言葉に対して彼は「うん、そうだな」と答えたのです。私は心が痛みました。
やはりお荷物だったか、同情だったのか...。言葉では表現できないショックを受け、
私は涙があふれ出そうになった。

しかし、彼はそのすぐあとに言葉を続けた「でも俺は迷惑だとか思ったことは一度も
ないし、違う彼女が欲しいと思ったこともない。お前らの彼女の基準はあれが出来るか
出来ないかなのか? だったら寂しいな。足が不自由だろうが彼女は彼女だ。俺は、
この先もずっと彼女と一緒に居るよ」と言って食事代をテーブルに置き、

「さあ、行こう」と車椅子を押して私を連れ出してくれました。店から出た後、
「そういうことだから... もう泣くなよ。俺が生きる希望を無くしていた頃、
お前と出会って、お前に助けられた。だから今度は俺がお前を助けるんだと決めたんだ」
0803Track No.774
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2021/04/26(月) 12:34:58.25
「進化樹」

のどかな田園風景が広がる木立の中に森の中のカフェ[進化樹]と言う喫茶店いる。
白樺の木々の先の店の敷地内には広い芝生の庭がある。

入り口には、色鮮やかな、すみれ、パンジー、ビオラの花壇があり、
心地よい春の微風に揺れている。絵本に出てきそうな可愛らしい洋風の建物。
森の中に佇む隠れ家カフェと言う感じだ。避暑地の別荘をリノベーションしたカフェ。

アンティークの照明や雑貨などが配された店内は異国情緒漂う魅力的な空間。
先ほど自家栽培の野菜や地元の食材をたっぷり使った昼食ランチを食べたばかりだ。

オーナーご夫妻のご両親がかって別荘にしていた建物。古道具好きのご両親が
集めたドアや照明などのインテリアが随所に生かされていて心ときめくノスタルジックな
空間になっている。壁には絵画、織物やドライフラワーなどが飾られている。

天井が高い開放的な空間広がり、何本も張り巡らされた太い梁とレンガの壁、煙突などが、
どこか欧州の田舎の家を思わせる。店内にある100年経った今もなお現役で使われているという
クッキングストーブ。100年を越えるビンテージ物。冬になると使っている様子を見に訪れる
お客さんもいると言う。アンティークり木彫りの置物、ステンドグラス、ペンダントライトが
レトロな雰囲気を醸し出し、思わず写真に収めたくなるほど。そんなお店で、食後のコーヒーと
店で焼き上げた自家製チーズケーキを楽しみながら窓の外の白樺の木々を見ながら過去を
思いめぐらせていた。 

巡り合わせの儚さに、まだ気づきもせず、高い空 腕を伸ばして どこまでも咲こうとしていた...。
人はなんて幼いのだろう 転ばなければわからない 僕たちは、何度も転び、何度も同じ過ちを繰り返す。
― 僕たちは、本当に進化をしたのだろうか −−−−−−−−−
0804Track No.774
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2021/04/26(月) 12:42:01.96
>>803
1行目「森の中のカフェ[進化樹]という喫茶店。僕は、今そこにいる。
0805Track No.774
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2021/04/26(月) 12:50:00.65
>>803
下から7行目「アンティークの木彫りの置物、・・・」に修正
0806Track No.774
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2021/04/26(月) 12:53:21.82
>>804
「喫茶店がある。僕は、今そこにいる。」に修正
0807Track No.774
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2021/04/28(水) 16:30:15.71
「彼女の生き方」

彼女はウイスキー瓶を持ちロックアイスを入れたグラスに
ドボトボと注ぎ込む。起床したのは午後7時。遅い活動開始にも
慣れてしまっていた。そして薬箱からパラパラと薬を取り出す。

最近眠れなくて、医師から処方された睡眠薬と精神安定剤。
最近はすっかり水で飲まなくなった。辛い現実から逃げるように
酒で飲むようになっていた。薬が効くのが早いのか、酒が回るのが
早いのか、今では効くまでの、このもどかしい時間が嫌になっていた。

今日は安いウイスキーロックをちびちびとやりながらプチプチと薬を
一つずつ取り出していく。それをウイスキーロックで流し込む。

15分ほど過ぎただろうか、視界がぼやけて視点が定まらなくなっていた。
嗚呼、これが私の生きがいだ。好きだった彼が亡くなってから生きる希望を
失って自堕落な生活になっていたのだ。

何で生きているんだろう。ふとそんなことをまだ考えている自分がいる。
グラスの残りのウイスキーを一気に飲み干す。少し喉がツンとした。
どうでもいいことだ。キッチンに氷とウイスキーを継ぎ足しに行く。
足元がおぼつかない。ついでにそこにあったビターチョコレートも持ってきた。

まだまだ夜はこれからだ。ダイエット中だなんて気にせずチョコレートを頬張る。
それをウイスキーで流し込む。一人の部屋で独り言を喋っても、自分の耳で
聞き取れない呂律が回っていない。これでいいんだ。これが至福のひととき。

目が覚めたのは昼の4時。周りを見渡すと、テーブルには空になったグラス。
デーブルの下にはウイスキーの瓶と日本酒の一升瓶。缶ビールの缶があっち
こっちに散らかっていた。昨日の現実逃避に使った酒は確か日本酒だったはず。
缶ビールは3、4日前のものだった。

私はいつまでこんな生活を続けるのだろう.........。
こんな自堕落な生活はいけない。早く抜け出したいと思いながらも、
なかなか抜け出せずにいる自分。私は酒臭い溜息をはいて自嘲して笑っていた。

酒と薬で体はズタズタ 忘れたいことが多すぎる 別れを告げて来た中にゃ
いい奴だっていたからね 死んでいった男たち 呼んでいるような気がする
生きている奴らの言うことなんか聞かないが 彼女の人生 いつでも晴れ
0808Track No.774
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2021/04/29(木) 18:02:44.74
「地上の星」

プロジェクトX これがNHKで放送がスタートした2000年はちょうどバブル景気が
崩壊し、日本中がその後遺症に苦しんでいた。「日本はもうダメだ!終わり!!」と、
日本中が自信を失っていた。会社勤めをしていた私の知人も自殺した。

でも、日本は戦後、焼け野原になり、資源も何もないのに、短期間で復活し、
経済大国になった。その発展を支えたのが、中小企業や無名のサラリーマンたちだ。

たった一人の情熱が会社を変える。画期的な事業を成功させた企業には
そんな情熱がある。会社はたった一人の社員の情熱で変わる。そんなことを
実感させてくれたのが、このNHKで放送していたプロジェクトXだった。

不可能を可能にする事業も、たった一人の使命感に燃える社員やたった一人の社業を
愛してやまない社員の熱い思いからスタートする。こういう社員は出世や評価に関心がない
のか、日頃、組織の中ではあまり目立たない。でも、会社が困難や危機に遭遇した時、

強烈な使命感や情熱を持って想像を絶する努力をし、果敢に挑戦する。こういう社員を
リーダーに立てると強い。一つの事に向かった時、日本人は物凄い集中力を発揮する。

日本の企業は熱い思いを持った優秀な社員をリーダーに立て、プロジェクトチームで
戦うことが得意だ。日本の経済発展、経済大国の原動力は、こうした使命感に燃える
熱いプロジェクトチームが色んな企業で立ち上がり、切磋琢磨しながら困難な課題に
挑戦し続けてきたからだと思う。それが日本の経済の活力になっていた。

プロジェクトXを見てきた中でも、個人的に感動したのは、ホームビデオの世界規格
「VHS」を作った日本ビクター。「窓際族が世界規格を作った」VHS・執念の逆転劇。
番組の終わりにヘッドライト・テールライトが流れ、ミスターVHSの社葬が涙を誘う。

いつの回だったか忘れたが、「始めなければ、何も成功しない。失敗すればまたやり直せばいいんだ」
この言葉がそのままこのプロジェクトXという番組を現していたと思う。
0809Track No.774
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2021/05/01(土) 12:31:08.09
「朝焼け」

昨夜から海の近くのシーサイドホテルに泊まっていた。
私は繰り返す波の音が気になり中々眠りにつけなかった。
普段は心地よい波の音でも、今の私には眠れない。

夜が明ける前に、雨で曇った大きな窓ガラスの外を見るとなんか寒そうだ。
――― 一人歩いて海を見に行けば、たどり着く前に凍りそう ―――

地上で餌をとっていたカモメたちの何羽かが空に舞い上がり、
小さな群れとなってぐるぐると飛び回っている。そんなぐるぐる輪を
描いて飛んでいるカモメたちが地上にいる仲間たちの上を
かすめるように飛んでいる。

そんな見渡す限りの水平線が広がるオーシャンビューの部屋から
向こう側に見える赤紫色の雲、赤く染まった雨上がりの霧の
朝焼けの海を眺めていた。

あの人は 今頃は 例の人と二人。
心も荒んで もう、あの人など、不幸せになれと思う自分がいる。
昔読んだ本の中に こんな日を見かけた。

私はソファに腰掛けた。正面の大きな窓から真っすぐに陽が射してきて、
久しぶりに浴びる早朝の光は傷心の身体中に沁みてくるようだった。
0810Track No.774
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2021/05/06(木) 13:02:34.73
「秘密の花園」

樹々の間には涼しげな風が吹き、風に揺れる葉っぱの隙間から暖から日差しが
降り注いでいる。そこは大きな森の中だった。

森の中の植物たちや動物たち。植物たちは静かな風に揺れ、動物たちは木々の間を
走り回り、小さな虫たちは恋人を探して鳴いていた。自然の力に圧倒されていると、
一人の少女がその森の中を歩いて来る。

♪美しい風たちと美しい水たちと秘密が秘密に そっと寄り添って♪
鼻歌を歌い、楽しそうに少しステップしながら、森の中から歩いて来る。

片手には大きな鞄を持っている。軽いステップで歩きながら、たまに振り回して見せる。
この少女は何故?この森の中にいるのだろうか?あの鞄は?何に使うのだろうか?
山菜でも取りに来たのだろうか? ここは森の中、森の奥。物言わぬ森たち、物言わぬ空たちと
そこでは時計が黙り込んでいる。

暫くこの少女の様子を見ていると、「おはよう、小鳥さん」少女はその小鳥と顔見知りなのか、
その小鳥を見つけて挨拶をしていた。「おはよう おはよう」と雌の小鳥が囀る。すると、

雌に近寄って来た雄の小鳥が少し高い小枝に飛び移って少女を見下ろして
「おやおや、どうやら、また、騒がしい森の医者がやって来たようだな。気を付けろ!気を付けろ!
怪我をしていると追いかけられるぞ!」と少し小馬鹿にしたように賑やかに囃し立てるように囀る。

「ありがとう小鳥さんたち。今日一番に会えたのがあなたたちで良かったわ。
素敵な誉め言葉で一日が始められるんですもの」少女は笑顔で歌って一回転する。

長いスカートがふわりと揺れて、それにつられるように森の中の小さな花たちが一斉に咲き乱れ、
雄の小鳥は呆れ顔で囀り歌う「怖いぞ怖いぞ!どうやら機嫌が良いようだ。包帯を巻かれないうちに、
怪我人を差し出してごまかしてしまえ」雄の小鳥は少女とは別の方向を見てはためき
「あっちでオオカミが怪我をしているのを見たぞ!血を流して鳴き声をあげていた」

雄の小鳥が示す方向を見た。そして満面の笑みを浮かべて少女が言う
「ありがとう小鳥さん。あなたとのおしゃべりは歌を歌ってる様に楽しいけど、
また今度ね」と歌って少女は駆け出していく。

しばらく走ると、前足に怪我をしたオオカミを見つける。「あ、見つけた!」と言って少女はオオカミに
近づくと、オオカミは一瞬、身構えたが、何度か森で見かけたことがある少女であることに気が付いて
身体の力を抜いて言う「お前が噂の森の医者か?随分と評判がいいらしいな。どんな怪我でも、
たちまち治してしまうらしいな」オオカミは落ち着いて話しかけた。

少女はオオカミの前にしゃがみ込み手を伸ばして「ここでしょ?ここ、ここ。ここが痛いのよね?
どうなの?正直に言って」と少女はおそらく何かで切ったらしい傷口を指でつつく。
わざわざ聞かなくても怪我しているのだから痛いに決まっている。
「痛い!痛い!! 傷口に触れるな!!」とオオカミは少女に襲いかかってくる。

−ギャアー!!―  ここで目が覚めた −−−−
暖かい春の陽気に包まれてうたた寝していたのだった。

強い眠気を感じ、ほんのわずかな時間だったが、うたた寝していた。ここんとこの寝不足で、
中途半端な時間に。これも春の陽気のせい。と言うことにしておきましょう。
0811Track No.774
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2021/05/06(木) 13:07:14.05
>>810
1行目「暖かな日差しが」に修正
0812Track No.774
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2021/05/06(木) 14:42:59.98
>>810
下から9行目の
「オオカミは落ち着いて話しかけてきた。」
の下から変更します。
「お前たち人間にやられた。人間は誰もが身勝手だ!」と傷を負ったオオカミの話を聞いていた。
樹の上の森の番人フクロウが言う「年々ここの楽園の森だけじゃなく、世界中の自然界の野生動物たちが、
乱獲・密猟、森林伐採など、人間たちの身勝手な行いで今も多くの野生動物たちが絶滅の危機に瀕している」と

言う。フクロウが打ち明けた途端、この目の前の楽園の森は消えた。パッとまた現れた楽園の森。
フクロウも、オオカミも見つけたつもりで近づけば偽物。この楽園の森もすべて偽物だった...。
ここで目が覚めた。− あれは夢だったのかと私はふと思った −−−−


「世界中の楽園、自然界から野生動物が
0813Track No.774
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2021/05/10(月) 11:52:00.31
「あなたが海を見ているうちに」

眩しすぎるぐらいな真っ青な空。そして白い雲。空の色を反射して輝く海。
一面に輝いた海が、キラキラしている。インクを溶かしたように青く静かな海。

真っ青な目に染みる海。海の方から風が吹いて、微かに潮の匂いがする。
彼と付き合っていた頃、よく来ていた海に私は今いる。

つば広の麦わら帽子と花柄の白いワンピース姿で午後の海辺に立っていた。

波の音や砂、春から海、中空にスッと光る雲。自分さえ白く光って空気に
溶けていきそうに思える浜辺。

  ― そこに立っているだけで、あの頃の記憶が蘇ってくる ―

波打ち際で水遊びをしている幼い子供たち。近くて見守る幼い子の親たち。
家に閉じ籠っているよりは明るいお日様の下で爽やかな海風と波に戯れている方が、
ずっと気持ちがいいしねと思いその微笑ましい光景を時間を忘れ見ていた。

私もサンダルを両手に持ち、ザブンと波打ち際の海の水に浸かる。
素足を小さい波に洗わせている。まだ海水は冷たい。

泡立って白く見える白波が足元でザブンザブンと砕けている。
しぶきがまるで生き物のように勢いよく飛び散る。
海面を渡る海風が心地よい。

私の近くで幼い子供たちが波打ち際を走り回り、やってくる波の水を
燥ぎながら蹴散らしている。

そこから海づたいの国道まで歩いていく。しばらく歩いていると、
遠い後ろで車の音がすると思ったら、私の目の前を一気に
追い越していく二人連れのフェアレディZ。
0814Track No.774
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2021/05/10(月) 15:10:07.71
>>813
上から6行目「波の音や砂、遥かな海、中空に・・・」に修正
0815Track No.774
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2021/05/12(水) 16:41:46.38
「一夜草」

ある夜、男が愛する女の家を訪れて、彼女の部屋の窓の下に立つ。
プロポーズのための歌を届けるためだ。低く伸びやかな歌声に気付いた女が、
窓を開けて姿を現した。短いが情熱にあふれたセレナーデ。

最後の一節を歌い終えた男が、もう一度、同じ歌を繰り返す。
女が一緒に歌い始めれば、それはプロポーズを受ける証。
しかし、歌声は重なることはなく、その代わりに一枚のハンカチがひらひらと舞った。

身に着けている物を投げてよこす、それは拒絶の証。
「私はあなたに愛される資格なんてないわ」そう言って女は、
窓辺に寄りかかるように泣き崩れてしまった。

「どうして?僕はこんなにも君を愛しているし、君はそんなにも魅力にあふれた女性だ。
資格がないなんて言わないで、どうか僕と結婚してくれないか」と部屋の明かりに
向かって膝まづく、祈るような言葉にも、女はただ頭を振るだけ。
「いいえ、あなたは決して私と結ばれてはいけないのよ......」

「そんなことはないさ! 君となら僕はどんな困難にも打ち勝って見せる。
君の望みも叶えて見せる。きっと幸せな家庭を築いていける。一体、僕たちの間に、
どんな障害があるというんだ!」

国内各地で野外イベントが開かれる英国の短い夏。シェイクスピアの時代から
人々に親しまれて来たというオープン・エア・シアターと言う野外劇場は、気軽に
触れられる芸術のイベントの一つとして人気が高い。

これはロミオとジュリエットの現代版なんだろうなと思って夜風に吹かれながら見ていた。
英国の夏とはいっても日中に比べ、まだ肌寒い。防寒具の用意は必要だったなと少しは後悔していた。
緑豊かに生い茂る美しい樹々に囲まれたロイヤル・パークにオープンしたロンドン最大級の野外劇場。
そんな帰り際、通路わきに健気に咲いていたスミレが劇場の照明に照らされ夜風に揺れていた。

日本では4~5月頃が開花時期だろうか。まだ咲いていたことに驚く。中には秋から開花
するものもあるという。スミレの花言葉は謙虚・誠実・小さな幸せといいヨーロッパでは
大変愛されている。フランスの皇帝ナポレオンはニオイスミレが大好きでエルバ島に追放
された時「スミレが咲く頃には戻ってくる」と部下の兵士に言い残していったと言う。

オーストリア・ハプスブルク家の最後の皇妃エリザベートは、よくお忍びで城を抜け出し
街のお店でニオイスミレの花の砂糖漬けを買い求めていたとか、音楽家のショパンも砂糖漬け
を浮かべたホットチョコレート好んでいたという。シェイクスピアの[夏の夜の夢]では
スミレが媚薬(惚れ薬)として登場する。そんな見た目は可憐なスミレもアスファルト
舗装の割れ目から顔を覗かせるぐらい意外と雑草並みの逞しさがある。
0816Track No.774
垢版 |
2021/05/16(日) 14:42:59.53
「海と宝石」

最近は喧嘩ばかり、もう、多分愛想をつかされただろう...。
フラれたかな? (* ̄▽ ̄)フフフッ♪ また苦笑い。
いつも待たされるのは私の方だったのに...。

愛しているという彼の言葉に、うまく答えられなかった...。
大好きなのに、同じように愛しているとは、言えなかった...。
そんな言葉を口にすれば、すべてが嘘になる気がした。
置き去りの約束だけが、ゆっくりと色を失っていく・・・

よく眠れなかった昨夜。早朝の朝、私は近くの浜辺に来ていた。
太陽の光に照らされて宝石のように輝く
砂浜に打ち上げられた陶器なのか、ガラスの破片なのか...
そこに映る朝陽。飄々と飛んでいる白いカモメ。

私はそんな夏の終わりから秋にかけての季節外れのあたりには人影もなく
誰一人いない静かな早朝の海に立っていた。

海辺の岩場に腰掛けて、波の音が単調に反復を繰り返す季節外れの海を眺めていた。
波の轟、響。心にかぶさるような、そんな波の飛沫。波の音...。

波は音を立てて砕け、そして勢いよく退いていく。
白く細かい飛沫が眩しく光っている。
遠くに見える白色の灯台。

青く澄んだ広い空に秋の静かな雲が斜めに流れている。
水色に澄んだ秋の空が気が遠くなるほど高く晴れ上がっていた。
爽やかな初秋の空が、どこまでも高かった。
0817Track No.774
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2021/05/17(月) 21:42:32.77
「やさしい女」

男でも女でも夜のお仕事をしている人の事を世間はどう思っているのだろう。

また世間では風俗営業をしている人はふしだらであるとか、
異性を扱うのが上手いと言われるけど、実際働いている
身になると、自分を魅力的に見せる事だけで精一杯。

自分自身が商品なのだから。だから誰にでも優しくすると思われやすい。
こんな服を着ているような女だから誰とでも仲よくする女と思われやすい。
自分自身が商品なのだから。嫌いなお客様はいっぱいいる。
でも、仕事柄、嫌いなお客様には嫌いと言えない。

部屋着を脱いでから、脇の下に軽く香水を振り、ドレスに着替えてバックを持つ。
毎晩、銀座のクラブに出勤していた。ホステスは何かと大変。お客相手に気を遣う。
何かと神経が参るお仕事。この世界に足を踏み入れてもう十年になる。
多少の労苦は振り払って、食べていくために始めたお仕事。

いつも自宅マンションの最寄りの駅から地下鉄に乗る。そしていつものように電車に揺られながら
銀座に向かう。昼間きちんとお仕事している人が電車内で居眠りしてしまうことが、私にもわかる気がする。
水商売と言うのは何かと偏見で見られがちである。ああ、あの女はそうなのかと。だけど、ホステスほど、
きちんとした夜の商売もないだろう。高いお金を払って、酒を飲みに来たお客様をもてなす責任がある。

駅で地下鉄を降り、お店へ歩き出す。お店に入ると、ママが「おはよう、茉奈ちゃん」と挨拶。
「おはようございます、ママ」「支度をして、スタンバイしててちょうだい。すぐお客様がこられるからね」
「はい、わかりました」言い終えて、すぐにロッカールームへと歩いていく。

中には、同僚のホステスたちがいた。声を掛けてから、自分のロッカーを開け、
付いているミラーでメイクを直す。そしてもう一度、香水を振り直す。念入りに。
それから店のメインフロアへ向かう。

恋愛にこじれて、女として自信を失った。けれども人として認められたい。
そう願っている女です。

−−−−−−−−− ひとりぼっちになるのが怖くって、こんなに笑って生きている −−−
0818Track No.774
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2021/05/23(日) 16:53:20.58
「リラの花が咲く頃」

春の訪れを感じる一方で、不安定な陽気だった。
晴れになって青空が出ていても、雲が押し寄せて、
雨がぱらついたり・・・なんて日が多い。ウィーン。

ウィーンもかなり広い街だから、自分が今いるところが
青空で晴れていても遠くに見えるカーレンベルグやウィーンの森界隈の
上空には暗い雲があって、明らかにそこは雨が降っていることが
確認できることがよくある。

まだまだ厚手の上着を着て歩いている人を多く見かける。
日中の気温が12℃前後である日が多いこの時期。
ウィーンの至る所で見かける春を感じる花。ライラック。
ドイツ語ではフリーダー。フランス語でリラ。
モクセイ科、ハシドイ属の樹木。原産はバルカン半島。

そうアンナがコソボにいた頃、家の庭に今の季節になると毎年咲いていた花。
アンナは2008年にセルビアから一方的に独立を宣言したコソボで20年前まで暮らしていた。

コソボは人口約185万人、旧ユーゴスラヴィア連邦セルビア共和国の自治州だったが、
独立を目指して1998~99年にセルビア治安部隊と武力闘争を展開、国土は荒廃した。
独立後も経済は低迷。国民の1割が1日1.2ユーロ(約163円)以下で暮らす貧困状態で
失業率は56%に及んでいた。

当時、夫が死別し、幼い子供と乳児を抱えて途方に暮れていたアンナは一大決心し、
子供たちを養うため幼い子供たちを連れ、国外脱出し、セルビア経由して違法ルートで
ハンガリーに入国。その後、移民の目的地であるオーストリアのウィーン移り住んだ。

今でも暮らしは楽ではないけど、コソボにいた頃に比べれば、幼い子供達も、
今では親の手を離れ自活し、生活に少しはゆとりが出来、何とかやっていけていた。

――― アンナはこの花を街中で目にする季節になるたび祖国の事を思いを馳せるのであった。
0819Track No.774
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2021/05/23(日) 17:05:58.22
>>818
最後の行
――― アンナは、この花を街中で目にする季節になるたび祖国の事に思いを馳せるのであった。
0820Track No.774
垢版 |
2021/05/23(日) 17:13:20.45
>>818
上から14行目「コソボに13年前まで暮らしていた。」に修正
0821Track No.774
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2021/05/25(火) 08:44:42.65
>>818
下から4行目「オーストリアのウィーンに移り住んだ。」に修正
0822Track No.774
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2021/05/25(火) 12:19:33.56
「シニカル・ムーン」

月が雲に見え隠れする。まだ肌寒い春の夜...。
ふたり歩くのが似合いそうな春の夜は四月
片寄せ合い桜の花びらが散る中を二人で歩いている。

すこし肌寒いくらいの風が寄り添いやすい
言いたい言葉だけ 言わせないつもりか 皮肉な流し目
分かったような顔で月が私たちの心を見透かし覗く。
シニカル・ムーン シニカル・ムーン

ふたりは十年先を怯えてしまう
肩に回した指に積もる花弁がひんやり冷たい!

ちょっと驚きながら
ここで、 ――― 目が覚めた ー

私の不安が夢になって表れたと思った。
私は何とも言えぬ苦笑いの気持ちを噛みしめつつ、
ベットの中、隣では彼がまだスース―寝息を立てながら横になっていた。
彼を起こさないように静かにベットから降りて、出窓の外を眺める。

月が高い所で冴えた光を放っていた。
月の光がまばゆいほど窓のガラスを光らせていた。

月って地球の衛星にしては大きすぎるよね。
月って不思議だなと、月をずっと眺めているうちに
何故か、月は何でも知っていると思うようになっていた。
0823Track No.774
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2021/05/26(水) 17:10:42.95
「Why&No」

テーブルを囲みアルコールをかっ喰らう女たち。あたしたち行きつけの焼き鳥屋。
店全体に薄っすらと煙が立ち込めていて少し煙たい。

「ねぇ~〜、どっかにいい男! 転がっていない~~?」と誰かがお決まりのセリフを吐く。
「転がっていたら、私が拾う。 わざわざあんたなんかに譲らないわよ~」と誰かが返す。
これもいつも通り。座敷のテーブルには砂肝やネギマやほんじり、大根とジャコのサラダ、
もつ鍋に唐揚げ、ピザ、それと5杯の色とりどりのアルコールが所狭しと並んでいる。
学生時代からの仲良し5人組。適齢期真っ只中の27歳。
「出会いがなさすぎなのよ~。うちの職場。女ばっかだし」とカナが唐揚げを
手づかみで取りながら愚痴る。
「私のとこは男と女は半々だけど、ほとんど既婚者。絶望的」とカロリーを
気にしているメグがサラダのほとんどを自分で取り、お皿に取り込み続いて言う。
「私の周りは独身もいるけど、なんかひ弱な感じで圏外なのよねぇ~」とユッコは中々男に厳しい。
チーズ大盛りトマトピザを豪快に噛みちぎっている。
「あたしのトコはダメ男と爺さんしかいない!!」とあたしはハイボールのグラスを
ダン!とテーブルに打ち付けた。

――― 実は私、つい数日前、不倫していたダメ男に別れを告げたのだった。

彼にとって見たら、それはあまりにも突然の出来事だったかもしれない。
彼が時折話す彼の家族に対して激しい嫉妬を抱いてしまった。
喧嘩もせずに付き合ってこれたのだけど、この人の赤ちゃんが欲しいと
思った瞬間からそれまで何とも思わなかった彼の背景に対して
――――――――― 激しい嫉妬を覚えたのだった ―――

 ― 私達が築いた楽園で、先にリンゴを食べたのは私 ―

――――――――ー 私は彼にとって都合のいい女だったと思う
同時に心がすっきりしたのだった。
0824Track No.774
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2021/05/27(木) 13:29:25.79
「五月の陽ざし」

高校を卒業して、大学入学してからしばらく実家から通っていたけど、
実家から離れて一人暮らしすることにした。通う大学が実家から遠かったからだ。

自立する為に思い切って両親に相談すると、父の反対を受けた。そんな父を
母の協力もあって、やっと説得し許可をもらえた。実家へは電車で3時間。
寂しそうな父の姿が目に浮かぶ。

暖かい5月の陽ざしの中、実家で引っ越しのための準備をしていた。
今日、この住み慣れた場所から引っ越しをするんだと思うと胸が少し熱くなった。
衣装を段ボールに詰め、部屋を整理していると、押し入れの奥に、
長い月日が過ぎて、色の褪せたリボンで結んである小箱を見つけた。

そっと、リボンをほどいて、小箱を開けてみると綿にくるまれた
どんぐりが入っていた。

−−− これは、当時、仲の良かったあの子からのプレゼントだった。
まだ幼かった頃の遠い日の記憶が蘇ってきた −−−−−−−−−
楽しかった幼い頃のあの子とのどんぐり拾いの記憶が.........

渡されて、黙ったまま逃げ帰ったあの子 その後、互いに顔を見合わせる事も無く
話しずらくなっていった... 遠い日の記憶。―――彼はその後引っ越していった。

−−−−−−−−− あの純真で素直な頃のあの子の笑顔を思い出す ―
今ではあの子の気持ちが痛いほどわかる
あの時、何故? 素直に「ありがとう」と言えなかったのだろう −−−
          −−−−−−−−− ありがとうでよかったのに... ね。
0825Track No.774
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2021/05/29(土) 16:03:21.47
「線路の外の風景」

とにかくどこか、この都会の喧騒から離れて、忘れることが出来る場所に行きたかった。
自分を探す旅...。そんなあてのない旅に出てから、どのぐらいたったのだろう ―――

そんなあてのない旅の途中、いつもとは少し違う空気を感じた。それは新鮮であり、
懐かしくもあった。でも、どこか寂しく、視界の端では名も知らぬ花が寂しそうに揺れていた。

電車に乗り込む。乗客はそれほど多くはない。座席は殆ど空いていた。
私はそこに座ろうとはせずに、ドアの前に立って、窓の外の風景に心を傾けた。
走る電車。その窓から見える風景。この電車には初めて乗った。だから、
見たことがない風景のはずなのに、何故か、どこかで見たような懐かしさを感じる。
    
       ―――――― 見渡す限り草原の中 ここは線路の外の風景 ―――

ひょっとしたら ――― 遠い昔の記憶の底にあるのかもしれない ー と思った。

いろんなことがあった ――― あれから様々な事情が重なり、色々と遠回りした。
そんな紆余曲折な人生だった。

心は今どこにあるの ・・・ そこまで考えて、考えるのをやめた。

再び車内に視線を移すと、先ほどより乗客が増えていたことに気づく。
座席もほとんど埋まっていた。

乗客たちはそれぞれ雑誌に目を向けたり、隣同士で会話をしたり、眠っていたりしている。
年齢性別様々。姿は違っても中身は同じなのかもしれない。外見なんてどうにでも作ろう
事はできるからだ。そんな時、一人の幼い男の子と目が合った。思わず視線が合い、
私はそのまま固まってしまった。その子が、こちらをじっと見つめていた。

人は人生に失敗がないと、人生を失敗する
失敗のない完璧な人生は、必ずどこかで大きな失敗をする

決められたレールの上を走るのも、自らレールを敷いて走るのも、
走ってみなければわからない。何事も経験だ。そこから得るもの学ものが必ずある。
0826Track No.774
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2021/05/31(月) 15:53:21.36
「鶺鴒」

――― チチッ チチチチッ ー 甲高い声の囀りで鳴く声で目を覚ます。
我が家は川沿いにあり、鶺鴒は一年中見かける鳥。つがいで行動していることが多い。
しきりに連絡を取り合うのでよく鳴く。姿が見えなくても、あ、いるなと気づく。

七十二候の「鶺鴒鳴(せきれいなく)」は白露の第二候で9月12日頃。
鳥にあまり詳しくない方は、秋に鳴き始める鳥と思われるかもしれないが、
鳴き声は一年中聞こえる。鳴き声は高く鋭いので秋の初めの澄み渡った高い空に、
一層響き渡るように感じられ、大気が澄んできたことを感じさせるからかも
しれない。

鶺鴒は水辺を好む鳥で古くから日本にいる身近な鳥。『古事記』ではイザナギ、
イザナミに夫婦の交合を教えた『嫁ぎ教え鳥』として登場したり、人が稲を
背負って家に入るころに鳴く稲負鳥が鶺鴒と言われている。

鶺鴒は作物などにつく害虫を捕って食べる益鳥なんだからと、遠い昔、
お年寄りがら聞かされた。鶺鴒は地面で餌をついばんでいる時でも、
飛び回っている時でも、雄と雌は離れることなくいつも一緒。この仲睦まじい
様子を見て、昔の人は夫婦も恋仲にある男女も、こうあるべきだと教えられたという。

昔の本に鶺鴒の別名オシエドリともいうと書いてある。男女の付き合い方を教えた
オシエドリが訛ってオショーデンになったと言われている。

そんな河原や田んぼに降りて長い尾を上下に振って歩く鶺鴒は、昔の人に
益鳥であるばかりではなく、男女の恋とは何か、愛とは何か、について
教えてくれた貴重な鳥でもあったという。

昔の人には毎年田んぼの畦塗の頃に、鶺鴒の夫婦がやってきて、農作業を見守るように
ずっとそばにいて、高らかに歌ってくれたり、掘り起こした土から出てくる虫を
食べてくれて、人を怖がらずに畦に舞い降りて、チョコチョコと寄ってくる。

そんな鶺鴒はチョコチョコ歩きが得意。人が近づくと少し歩き、近づくと、また少し歩き、
警戒しながら一定の距離を保とうとする傾向があり、その様子がなんとなく愛らしく、
人の目にも止まりやすい鳥でもある。

――― 新緑の季節、明日、少し遠出して
          山歩きなどのトレッキング、自然探索でもしてみるか
0827Track No.774
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2021/05/31(月) 16:03:27.35
>>826
13行目「お年寄りから聞かされた。」に修正
下から6行目「チョコチョコ寄ってくる鶺鴒は身近に
感じ親しみやすい鳥だったのだろう」に修正
0828Track No.774
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2021/06/01(火) 12:02:46.25
「PAIN」

私が17歳の誕生日に母が継母であったことを聞かされた。私を生んでくれた
お母さんは産後すぐに亡くなったそうだ。生みの親より育ての親というが、その時の
私は今まで騙されてきたという思いと怒りで、慣れ親しんだ母が、急に他人に思え、
両親の話も聞かず部屋で不貞腐れて泣いていた。

翌日から母をおばさんと呼ぶようになった。そう呼ぶたび母はたまらなく悲しそうな顔をした。
その後、なにかと私に気を使いだし、必死になる母を余計毛嫌いし、口も利かなくなってしまった。
なんとなく家に居ずらくなったので、夜は出かけるようになった。

それから1か月が経とうとする頃、シカトし続ける私に母が部屋で読んでねと手紙を差し出してきたが、
私はそれをその場でくしゃくしゃに丸め、ゴミ箱に投げ捨ててしまった。それを見ていた父が私を張り倒し、
震える声で「母さんは、なあ...」と言ったが、私はろくすっぼ聞かずに泣きながら自分の部屋に逃げた。

−−− 翌日、母は帰らぬ人となった。 居眠り運転のトラックが赤信号を無視し、ママチャリの母に
突っ込んだ。即死だった。あまりに急な出来事のため、泣くことも出来ず、通夜が終わった後も母の傍で、
呆然としていた私に父が、ボロボロの紙切れを渡し、一言、これを読めと言った。それは、昨日、私が
ぐちゃぐちゃに丸めて捨てた手紙だった。

−−− 千夏ちゃんへ  17年間騙し続けていてごめんなさいね。
お父さんと話し合ってもっと早くに言おうとしていたんですが、あなたに嫌われるんじゃないかと思い、
あんなに遅くなってしまいました。あなたの気持ちはよくわかる。だってお母さん、偽者だったんだもんね...。

でもね、お母さんは、あなたの事を本当のお母さんに負けないぐらい愛しているんだよ。
千夏が成人しても、旦那さんが出来ても、ず−っと・・・ 」泣きながら書いたのか、字の所々が、滲んでいた。
そして最後に震える字でこう書いてあった。「・・・だから、、、 また、「お母さん」って呼んでね。」

母は私が感じた寂しさを17年もの間、耐えていたのだ。人の気持ちを考えられなかった私は、そんな母を苦しめたのだ。
−−− お母さん ! ― 久しぶりに発したその言葉は、今となっては冷たくなった母の耳には届かない。
0829Track No.774
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2021/06/03(木) 08:46:26.92
「羊の言葉」

「今週末? ちょっと待ってて、彼に確認するね」

「飲み会、うーん難しいかも。彼のごはん用意しなきゃいけないし」

「仕事が忙しすぎて家事がおろそかになってるから、仕事を辞めて事務とか、
すぐ帰れる仕事にしろって、彼に言われているんだよね」

「ごめん、今日の予定キャンセルしていい? なんか彼が、凄く怒ってて、
早く帰ってこいって連絡してきてるから」

いつも彼が出来るとこんな感じだった。尽くす女。聞こえはいいが、男にとって
都合のいい女だ。尽くしてくれそう。女らしいと言われることが多いため、自分で
言うのもなんだけど、そこそこモテる。自分は尽くす女だという自覚もある。

お母さんから「お父さんに聞きなさい」「お父さんの言う通りにしなさい」と
言われて育ってきた。何かを決める時は、まず、父親に意見を聞き、了解を
得なければならないと思って育ってきた。だから男は立てる者という価値観が
自分の中にある。

就職や引っ越しなど、大きい意思決定は必ず父親に相談する。怒る事、自分の意見を
言うことに罪悪感があるのは、多分、男性を怒らせることは絶対にしてはけないと
思っている。そのため、自分の意見を言ったり、意思決定したりすることが苦手です。

仕事などではっきりした答えがあるものについては意見が言えても、好みや感情など、
明確な答えがないものについては、どうしても口を閉ざしてしまう傾向がある。
苦手なことを避けるため「決めていいよ」「合わせるわ」と他者に意思決定を委ねてしまう。
そのため周囲からは控えめで温厚・温和・優しいと思われている。

だから人間関係は良好で、敵も作りません。でも、変な人な絡まれたり、駅でぶつかられたり、
セクハラを受けたりといった被害に遭いやすいです。そんな困ることがあるとあまりネガティブな
感情を表に出してはいけない。男性の機嫌を損ねてはいけないと普段から思っているので、
何か嫌なこと言われても「あはは〜」と笑って笑顔で済ませます。

いつも自分では決められず、迷い、彷徨う人生。そんな自分で何も決められない自分に対して嫌になることがあります。
同僚のマリコは「あなたのよう口数少なく、控えめで、男を立てる良妻賢母のような人は、男によくモテるけど、
モラハラ男や束縛男の被害にも遭いやすいから気を付けなさい」と言う。

マリコか言うには「モラハラ男や束縛男が厄介なのは、知り合って付き合うまでは、白馬の王子様のようにふるまう。
悪い男には見せない。付き合うまでは、女をお客様と見なし、とにかく過剰なほどロマンテックにアプローチしてくる。

マメだしね。その姿は白馬の王子様。プリンスに映るかもしれない。それで大概の女は、{この人なら私を大切にして
くれるかもしれない}と錯覚して付き合ってしまう。だけど気を付けな、白馬の王子様プリンスモードはそこで終了。
そこから地獄だから」と脅かす。「昔はやさしかったのに、今は暴君」なんてことになるのよと続けざまにマリコは言う。

最後にマリコが言う 
― 羊はたやすく 逸れてしまうものなのよ 戻れなくて自分でも思いがけず彷徨うものなのよ ―
そんな自分の人生を他人任せ、運任せにしない為には自分の意思をはっきり伝える。言いなりにならずに、
嫌なことははっきりNOと言うことね −−−−−−−−−
 
0830Track No.774
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2021/06/03(木) 09:19:51.19
>>829
下から11行目「あなたのように口数少なく、・・・」に修正
0831Track No.774
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2021/06/04(金) 14:56:14.93
>>829
下から16行目「でも、変な人に絡まれたり、・・・」に修正
0832Track No.774
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2021/06/04(金) 21:00:41.44
「りばいばる」

小さな路地を歩いている。路地に連なる家々り灯りはまばらで、
夜も更けて来たことを感じさせる。ある家では笑い声が、ある家では
犬の鳴き声が聞こえてくる。そんな人の生活をよそ目に一人路地を歩き続ける。

目当ての店まで、いつもの道を一人歩き続ける。数分歩き続けると、
赤提灯と店の暖簾が見えた。魚の匂いが徐々に濃くなり、まるで誘われるかのように足を早めた。
店に集まる人の声が耳に届く。片手で紺の暖簾をかき分け、いつものように

「大将、やってる?」「当然だろ!おめぇさんには赤い提灯が見えねぇのかい!」と
豪快に店の大将がガハハと笑う。「じゃあ、いつもの頼むよ」いつものと言うと
俺の場合はスルメと熱燗になる。禿頭にねじり鉢巻き、タンクトップにジーンズ姿の
近くの卸売市場の常連の酔いどれオヤジがカウンター席で、もうすでに出来上がっていた。

俺はテーブル席で出された枝豆を一つつまみ、タオルで顔を拭く。
この瞬間が疲れがふっと軽くなる最高の瞬間だ。間もなく、スルメと熱燗が目の前に出される。
「あいよ!いつもの!」と大将が笑顔で差し出す。昔懐かしい歌が店の有線から流れていた。

「この歌また流行っているんだってよ。リバイバルヒットっていうのかね。もうかれこれ
20年も前のヒット曲だぜ。わからんもんだね」と酔いどれオヤジが大将に話しかけてる。
確かに、今流れている歌は20年も前のヒット曲だった。リバイバルヒットしてヒット
チャートを賑わしていた。

懐かしいまだ若かったあの頃が蘇ってくる。あの頃は良かった。
なんて管を巻くつもりはないが、あの頃は本当に良かったと昔を懐かしがり
物思いにふけってカウンター席に目をやると、カウンター席の端に
見慣れない若い女性が座っていた。

酔いどれオヤジがその子の所に行き「見慣れない顔だね」と声を掛けている。
「ここは初めてなの」とその子が言う。「そうかそうか。ま、何にしてもゆっくりしていきな。
ほう、それにしても日本酒のロック。お嬢ちゃん 通だね」と酔いどれオヤジが言う。
0833Track No.774
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2021/06/06(日) 20:23:24.22
「まるで高速電車のようにあたしたちは擦れ違う」

人は生活の中で、日々たくさんの感情を経験しながら生きている。
朝起きてから夜寝るまでの間に、誰かと話し、仕事をこなし、好きな人と会い、
趣味や娯楽に打ち込む。その一瞬一瞬の瞬間に、私たちは私たちが
感じる感情を感じている。

感情を一切感じずに生きる人間はいない。
笑うことも、泣くことも、その場限りのあたしたちだけど、
思うことも、喋ることも、その場限りのあたしたちだけど、
怒る事も、歌うことも 大嫌いも 大好きも


私たちは一日の中で、とても多くの出来事を通して、
数えきれないほどの感情を感じている。その一つ一つの感情に
いちいち反応していたら精神的に疲れ果ててしまうだろう。

人は身体を動かし、停まったり 寒暖の差を感じ、
季節に合ったものを身に着けたり、脱いだり、
何かに憧れたり、何かに共感したりしながら
日々生きている。

例えば、体を動かす、停まるなどの動作、停止の瞬間の動きでも個人差は生まれる。
その個人差がスポーツでは身体能力差になり、一瞬の動作の正確さが勝敗を分ける。

野球やサッカーなどの球技では、ボールを当てる。キャッチする。ボールを蹴る。
枠内にシュートを決めるなどに必要な能力が空間認識能力。これも個人差がある。
一瞬の動きの中での空間認識能力の高さが要求されるのだ。そんな一瞬の動作、
感覚の中で何かを嗅ぎ取っている。

そういう個人能力の高い人でなくても、
我々は日々の生活の中で、一瞬一瞬に何かを感じ、嗅ぎ取って生きている。
0834Track No.774
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2021/06/07(月) 06:29:46.27
>>833
下から6行目「球技では、野球のボールを当てる。キャッチするなどの単純な動作から、
サッカーの高度なリフティング技術や一瞬でDFをかわしたり、掻い潜りゴール枠内にシュートを
決めるなどに必要な能力が空間認識能力。これも個人差がどうしても生まれる。
それは一瞬の動きの中での高い空間認識能力が要求されるからだ。そんな一瞬の動作、
感覚の中で何かを嗅ぎ取っているのだ。」に修正
0835Track No.774
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2021/06/07(月) 07:20:30.42
補足すると、サッカーだけが高度な技術や空間認識能力が要求されるのではなく、野球も他のスポーツも
同等に高い認識能力が要求される。一連の動作の中での位置や方向・姿勢・形状や大きさ・高さ・間隔などの
物体が3次元空間に占めている状態や関係を素早く一瞬で認識し正確に捉える能力が空間認識能力。
そんな一連の動作の中で一瞬の判断・決断・決定能力の高さが要求されるのだ。
0836Track No.774
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2021/06/08(火) 15:39:22.24
「もういちど雨が」

両親を亡くし、天涯孤独の身となってから、旅先でアルバイトしながらの
働きながら旅をしていたことがあった。旅先で働いてみてはじめて気づく
ことも多い。今ではこの地が気に入り長く定住している。

この街で知らない人などいないほど有名な牛丼チェーン店で
バイトして生活している。このバイトを始めて、今日でちょうど半年になる。
ここで食べる牛丼が大好きで、僕は毎日、朝と夕方の二回、この店を訪れていた。

だから店長も、僕の顔を覚えていてくれていたらしく、僕がバイト志望者として
面接に訪れた時、受け取った履歴書なんか見もしなかった。

「あ、どうも。こりゃー驚いたなぁ」なんて一言から始まって、簡単な話をした後で、
すぐに採用という返事をもらえた。

今日も天気が良くない。雨が降ったりやんだり。此処の所、ずっと、ぐずついた天気だ。
「いらっしゃいませー!」と元気よく声を出した僕は、すぐにお茶の入った湯呑を手に取った。
透き通ったグリーンのお茶からは湯気が立つ。湯呑みは触っても熱くないほどの丁度いい
温まり具合。お客さんに提供するにはベストな状態のお茶だ。いつも来店する常連のおっちゃんだった。

おっちゃんは穴だらけの手袋と汚れた作業着で、肉体労働だと一目でわかる。
いつも頼む一番安い牛丼の並だけを頼むおっちゃん。おっちゃんは、いつも、
その牛丼をガツガツ一気に流し込むと豪快に「ごっそさん!」と言って
お代の400円を置いていく。

いつものように並みを頼んだおっちゃんに、今日は奮発して大盛なみのご飯を盛って出した。
おっちゃんはいつものようにガツガツ平らげ、「ごっそさん!」と言って大盛の料金を置いて出て行った。
「ありがとうございました!」僕は余計なことをしたと思った。
0837Track No.774
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2021/06/08(火) 16:12:46.68
>>836
最後の行
「ありがとうございました!」周りのお客さんの事を
考えると、僕は余計な事をしたと思った。
0838Track No.774
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2021/06/09(水) 08:17:28.13
「追いかけてヨコハマ」

横浜駅東口を[ベイクォーターはこちら]の標識に従って歩くと見えてきた
ベイクォーター。横浜港の入り江に位置するベイクォーター。テラスのある
レストランや洋服屋、家具屋などが並ぶ商業施設。今こちらのカフェで
お茶をしている私。あの人を追っかけて横浜までやって来た。

突然、私の前から逃げて姿をくらましたあの人。手がかりは何一つなかったが、
何故か、この街にあの人がいると思った。この街のどこかにあの人は必ずいると思った。

みなとみらいランドマークタワーで少し時間を潰す。コスモワールドの観覧車から一望する景色を
眺めたら、次は中華街へ向かって海沿いを歩く。中華街では肉まんや小籠包などを食べ歩き。

そして今、山下公園にいる。海の脇を歩きながらいい具合のベンチを見つけ腰を下ろした。
日差しは強かったが、樹が直射日光を遮ってくれていた。先ほどまで、滴るほどの汗をかいて
いたが、座ってしばらくすると、じんわりとした汗に代わっていた。

海ならではのザバーンという波が打ちあがる音はしない。そんな初夏の静かな海を眺めていた。
後ろでは、芝生で幼稚園児とみられる子供たちの遊んでいる声が聞こえてくる。

本当に相性がいい二人なら、目と目が合った瞬間に分かり合えるものかもしれない。
相手を追いかけるような恋は疲れるだけだし、きっとうまくはいかない。

相手も、逃げたくなるのだろう。後から振り返ると追うだけ時間の無駄だった
なんてことになるかもしれない。わかっている。自分では十分わかっていた。

恋愛の達人の女友達のミキは「素敵な男性ほど追いかけてはいけない!」と言う。
「素敵な男性と出会い、自分から積極的に追いかけてみたけど、残念ながら付き合え
なかったり、たとえ付き合うことは出来ても恋愛が始まったら頑張りすぎて短命に
終わってしまうわよ」と聞かされていた。

せっかく追いかけても、数か月後には、彼が新たな女性に走ってしまうわよと。
女が追いかける恋愛は、うまくはいかないわよと。大切にしてくれないわよと。
女から追う恋愛が失敗しやすい理由を、ミキの苦い経験談から色々聞かされていた。
0839Track No.774
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2021/06/10(木) 16:11:49.00
「心守歌」

――― 風が辺り一面の果てしなく広がる草原の枯草を揺らしていた。

広大な草原に時折、吹き抜ける風。サァー サァーと枯草を揺らし、ソヨソヨと頬に当たる。
広い草原の中に、ポツンと一筋伸びる道を歩く。真っ白な雲と高く澄んだ空。

 ― 目をつむればいつでも膝の傍らを風に揺れる野ばらの枯れ枝が突く ―
 
大きく息を吸い込み、広い大地と一体になると、ふうぅぅとゆっくり息を吐きだし
空気の中に溶けていく。身体は大地になり、心は風になり、広大な草原を自由気ままに
駆け巡る。ふと目を開けると、一人の少女が立っていた。

こちらを見て微笑んでいるその姿は、紛れもなく若き日の私だった。
親友のあの子と一緒に泣きながら笑いあっていた。

―――― ここでゆっくり瞼を開け目を覚ます。

突然、幼いころの記憶が蘇って来た ―――
小学校6年くらいの時、当時、親友のあの子と先生の資料整理のお手伝いをしていた時、
親友のあの子が「アッ」と小さな声で叫んだので、そちらを見たら、
名簿の私の名前の後ろに『養女』とはっきり書かれてあった。

その時まで、実の両親だと思っていたので心底衝撃を受けた。
帰り道、どんな顔でおうちに帰っていいか分からず、
公園のブランコに座って、全く立てなくなった私に、親友のあの子は、

ずっと付き添ってくれ「よし、じゃあ、私と姉妹の盃を交わそう」とか言って、
ランドセルからメロンの形をしたアイスの容器を取り出して、
公園の水道水の水を汲んで飲み合った。

いったい何のテレビを見たのか、「盃の契りは、血のつながりより強いんだよっ」なんて
そのメロンの容器のカップ片手に言う親友のあの子が可笑しくって、思わず泣きながら笑った。
そしたらあの子も、二人で泣きながら笑いあった。

そんなことがあったから、反抗期に親に反発しそうな時も、進学の学費面で親に言えなくて、
悩んだ時も、あの時、交わした机の上にあるメロンの形をしたアイスカップが見守ってくれていたから、
あの子がいてくれたから、そして両親がいたから、私はこれまでやってこれたことに感謝している。

あの子は今頃どうしているのだろう。――― あの時はありがとうと言いたい ―――
0840Track No.774
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2021/06/12(土) 10:43:12.38
「慟哭」

私は高3の女子高生。男とため口で話すため女扱いされない。
俗にいう男勝りな性格だ。それでいいと思っている。
常に男と対等でいたいからだ。

「よ、山田!」前髪がむさくるしい男の子の山田に挨拶をする。
「おっ中島」「お前!前髪切った方がいいよ! その方が男前になるよ」
「大きなお世話、お前なんかに言われたくない。いちいちうるせぇ!」

学校では男友達とは、まあ、いつもこんな感じだ。女としてみてもらっていない(笑)
あたしは今まで恋をしたことがない。仲のいい男子がいても、せいぜい友達止まり。
そんな男友達のひとりに、格別仲のいい奴がいる。

学校帰りに「翔太! 久々にマックしない?」「マック?」
「うん、ここから歩いて十分ぐらいのところにある店。あたしも最近ほとんど行ってなかったから」
「分かった。何か、やっぱ妙にお腹すいたな。行こうぜ」

あたしたちはハンバーガーに齧り付き、フライドポテトやチキンナゲットを
摘みながら翔太はアイスコーヒー、私はシェイクを飲みながら、
あいつが照れた顔して「実は、俺に彼女出来たんだ。これ俺の彼女」と言って

スマホの画面を私に見せる。うちの学校の子じゃなかった。どこの学校の子、
どこで知り合ったのと色々聞きたいこと言いたいことあったが、何故か止めた。
そんな気分ではなかったからだ。あまりにもショックが大きすぎたのだ。

「美咲」「何?」「本当は俺のことどう思っている?」とあいつが私の顔色をうかがって言う。
「どうって単なる友達よ」「そうか、そうか、ワハハ。俺たちみたいな関係って友達以上、
恋人未満って言うんだろうなぁ〜 ワハハハ。お前も早く誰かを探せよ」とあいつが笑いながら言う。
そんな風に軽く言えるのは、私の事を単なる友達としてしか見ていないのか、
私は内心ではショックを受けていた。

あいつと別れた家への帰り道。重い足取りで頬にあたる風が冷たかった。
家に帰り私は部屋に閉じこもり、久々に声をあげて泣いた。一晩中泣いた。

そして、はっきりわかった。友達なんかじゃないという想い。
あいつに見せられたスマホの画像の中のあいつと仲睦まじい彼女に嫉妬した私。

――――――――― あいつに恋心を感じていた自分がいた ー
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2021/06/13(日) 09:22:11.36
「HALF」

うちは母子家庭だった。母ちゃんは地元のスーパーのパートで働いて俺を育ててくれた。
親父の記憶はない。会った記憶がない。親父がどんな人だったかの記憶がないのだ。
気づいたら古い小さな集合住宅で母ちゃんと二人暮らしていた。

俺は重度の小児喘息の持ち主で、毎晩寝入りばなと夜明けの体温と空気の温度差が、
激しくなる頃に発作が出て、吸入器を加えさせられ、収まるまで母ちゃんが背中をさすって
くれていた覚えがある。時々泡を吹いて息が出来なくなった俺を、母ちゃんが救急病院まで
タクシーで連れて行った覚えがある。

まだ小学校に上がる頃の日、自分の激しい咳の発作で目が覚めた俺を見て、母ちゃんが、慌てて
部屋の電気をつけた。― 俺はあまりの息苦しさと咳の激しい発作で意識が飛んだ ―――

――――――――― それから暫くしたある日、家族で隣の街の有名な祭りを見に行くことになって、
俺と両親、それに4歳になったばかりの妹と車に乗り込んだ。土曜の午後のお祭りを見て楽しんだ。
日も落ちたので帰ることになった。高速に乗る前に、何か食べるものを買っていこうと、高速入口近くの
スーパーで足を止めた。妹は店内を走り出したので、両親は「おいおい」と追いかけていた。

俺は小学生だったので、自分の食べるものを選ぼうとお総菜コーナーへ行ってみた。すると三角巾を付けた
おばさんが値札のシールを張り替えていた。俺は何気にその横顔を見てハッと気付いた。— 母ちゃん? ー
白髪交じりの疲れたおばさんがこっちを見た。ー 母さん ー 自分の状況を理解できず、全く声を出せないで
いると、おばさんは僕、大丈夫?という顔で笑った。{母ちゃん?俺だよ、名前何だっけ?あなたの息子です。

よく背中をさすってもらってた。でも、これどう言えばいいんだ?なんて言えば伝わるんだろう?わからないまま、
茫然としていると}「どうしたの僕?迷子?」とおばさんはしゃがみ込み、俺の目線に合わせ聞いてきた。
懐かしい顔が目の前にあった。何年も会いたかった母ちゃんの顔がそこにあった。子供心に、{いいんだ、今の世界が
どう混乱しても母ちゃんにお礼を言いたい。背中をさすってもらいたい。ただ母ちゃんありがとうと言いたい}と

覚悟を決めて呼びかけようとした時、不意に後ろから抱きつかれた。「お兄ちゃん~いた~」驚いて振り向くと
妹が無邪気な笑みで笑いかけて来た。その後から両親が来たのを見て母ちゃんは「あら、見つかってよかったね」と
笑って立ち上がり、俺の両親に会釈をすると奥へ消えていった。お母さんが頭をなで「お菓子も買って行こうか」と言った。

俺は奥の方に消えた母ちゃんを見送ると「うん!そうだね」と答えた。それ以来その人とは会っていません。
高校生になった頃、そのスーパーへ行ってみましたが、もう既に潰れてなくなっていました。
あれはいったい何だったのか??? そんな摩訶不思議な出来事があって以来、俺は

―――身体は意識・魂の乗り物に過ぎないのではないだろうかと思うようになっていた。
0842Track No.774
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2021/06/15(火) 11:45:26.89
「伝説」

「今日の試合のヒーロー! 柴崎選手です。試合を決めたサヨナラホームラン
凄かったですね。今日は母の日。良いプレゼントになりましたね」

「はい!ありがとうございます。いい場面で打てて結果が残せて嬉しいです。
これからもしっかりコンデションを整えて良い結果を残して、チームの為に優勝争い
していけるよう頑張りたいと思います」「今日のヒーロー!柴崎選手でした」

ヒーローインタビューの壇上から降りた俺は、今日が母の日であることをすっかり忘れていた。
――― 幼い頃に父が亡くなり、母は再婚もせずに俺を女手一つで育ててくれた。俺は、
比較的遅い時期に生まれた子だった。これといった学がなかった母は個人商店の手伝いみたいな
仕事で生計を立てていた。それでも当時住んでいた土地は、まだ、人情が残っていたので、
何とか母子二人で質素に暮らしていけた。

娯楽をする余裕なんてなく、日曜日には、クリームパンとコーラをよく買ってくれた。それが楽しみだった。
ある日、母が勤め先からプロ野球のチケットを2枚もらってきた。俺は生まれて初めてのプロ野球観戦に興奮し、
その日が来るのがウキウキ待ち遠しく、その日の前日は、なかなか眠れなかった。その日の母はいつもより
少しだけ豪華な弁当を作ってくれ、普段着なれないハレの日の装いで決めて家を出た。

野球場に着き、チケットを見せて入ろうとすると、係員に止められた。母がもらったのは招待券ではなく、
優待券だった。チケット売り場で一人1000円ずつ払ってチケットを購入しなければならないと言われ、
帰りの電車賃くらいしかもっていなかった僕らは外のベンチで弁当を食べて帰ることになった。

電車の中で無言の母に「楽しかったよ」と言ったら、母は「母ちゃん馬鹿でごめんね。母ちゃん、お前に、
何もしてやれなくて... 本当にごめんね」と言って涙をこぼした。俺は、母に辛い思いをさせた貧乏と無学が、
とことん嫌になって、好きな野球をしながら一生懸命勉強した。新聞奨学生として大学まで進み、いっぱしの
社会人になった。それまでなかなか結果を出せなかった野球が、社会人野球で開花し、それまでの努力が

実を結び、やっと能力が評価され、ドラフト6位でプロの世界に入った。これから母に楽させられると思った。
その翌年に母は亡くなった。働きづめの過労死なのか、死因、脳内出血。あまりにもあっけなく、あまりにも短く、
幸せの少ない女の生涯だった。

今日、プロに入って6度目のヒーローインタビューを受けた。そんな俺にとっての伝説のヒロインはあなたです。
俺をこの厳しい世界で生きていける一人前の人間に育ててくれた母。あなたが、俺にとっての伝説のヒロイン。
何度も心の中で――― ありがとう ――― と言っていた。
0843Track No.774
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2021/06/16(水) 17:13:48.34
「妹じゃあるまいし」

「あのね、お姉ちゃん! あたし好きな人が出来たの?」
「あら、奇遇ね。 私も好きな人がいるのよ」
「そうなの? じゃあ、お姉ちゃんからどうぞ」
「あら、あなたから言って頂戴」
「........ じゃあ~ 一緒に言おうよ」
「わかったわ」

実は、――― 私たちは同じ人を好きになった。

私は1階のリビングであの人と一緒に妹の里奈を待っていた。隣では、あの人がコーヒーを
飲んでいる。とても優しい人。私と里奈はあの人に告白した。普通ならありえないことだわ・・・
二人と付き合ってくれるなんて。でも、あの人は受け入れてくれた。とても心の広い人だと思った。

私も里奈も大喜びしたわ。私の可愛い妹、里奈。けれど、いくら可愛くてもあの人を待たせるのは、
納得いかないわね・・・ 私は階段の所へ行って妹に声を掛けた。すると、もうちょっと待って~
と言う元気な声が返って来た。その声を聞いて思わず微笑んでしまう。私たちは双子の一卵性双生児。

見た目は、驚くほどそつくり。両親でさえ時々間違えていたわ。見た目は見分けがつかないけど、
性格は正反対。あの子はよく、私の事を羨ましいと言うけど、私から見れば、妹の方が羨ましいわ。
お互いがお互いの足りない部分を補っているのね、双子って。そんなこと考えていると、妹が勢いよく
階段を降りて来た。初夏の日差しが眩しい中、私たちはショッピングモールへと買い物に来ていた。

あの人の右には私が、左には妹。あの人はちゃんと歩くスピードを合わせてくれる。「あ、あれ可愛いな~」
妹が何か見つけたのか、一軒の雑貨屋に近づく。私たちもつられて。そんな感じで、あたしたちは、
周りのお店を物色しながら歩いた。

そんな楽しかったショッピングデートの翌日、あたしはお姉ちゃんと一緒に食事に来ていた。
昨日行ったショッピングモールにあるお店。メニューを見たけど、色々あってどれも美味しそうで
中々選べないよ。いっそ何個か頼もうか?「一つだけにしておきなさいよ?」見透かしたかのように
お姉ちゃんに言われてしまった。少し経って、あたしの所にはトマトソースのパスタが届いた。

パスタを食べようとしたとき、何かが目に映った。あれっ?あれは?彼かな?「お姉ちゃん、
あそこにいるの彼じゃない?」と私が言うとお姉ちゃんも振り向く。私ももう一度見直す。
そしてフォークを落としそうになった。彼と一緒に女の人がいたから。綺麗で清楚な感じの人。

雰囲気がお姉ちゃんに似ている。雰囲気が似ているだけで別人。彼と女の人はとても仲がよさそう。
楽しそうに、幸せそうに笑い合ってる ―――
0844Track No.774
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2021/06/16(水) 18:32:52.73
>>843
14行目「見た目は、驚くほどそっくり。・・・」に修正
0845Track No.774
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2021/06/18(金) 20:41:13.18
「ふたつの炎」

風呂上がりに、プシュと缶ビールを開けると、一口目を一気に喉の奥に流し込む。
心地よい喉ごしと共にキンキンに冷えたビールが火照った身体を急激に冷ます。
今日も缶ビールを片手にリビングの椅子に腰掛ける。後は新聞やテレビを見ながら
ちびちびと楽しむ。

30代を過ぎた頃から毎日欠かせないようになっていた習慣だった。
そのせいもあるのだろうか、若い頃逞しかった身体は今では腹回りが
大きく肥大し、肩や腕の筋肉質の部分は若かりし頃の面影はなくなっていた。

今日もビール片手にリビングの椅子に腰掛けると、いつものように新聞を手に取った。
なんとなく開いていたページに目を落とすと、夫婦のセックスレスの統計という記事が
目に留まった。「なになに、セックスレスの夫婦は現代に多く、20代では11%
30代で26%、40代で、36%がセックスレスだと言われています」と書かれてあった。

なるほどねぇ、うんうん、と頷きながらふと考える。「あれ、そういえば最後にしたのって、
いつだったかな? 半年前、いやいや、もっと前だぞ」考え込むように視線を新聞から
外す。そういえば、いつから妻の名前を呼ばなくなっていたのだろう。

俺には連れ添ってから今年で早12年になる恵美と言う妻がいる。お互いに若い頃は
俳優、女優として活躍していた。恵美は結婚を機に引退したが、美容にはこだわっているのか、
その辺の同年代と比べてみても綺麗で若々しく見える俺の自慢の妻でもあった。
それが、いつの間に名前を呼ばなくなっていったのだろう。

自然ととくに理由もなく、それとなく呼ばなくなっていた。同じようにそれとなく
セックスレスにもなっていた。再び新聞を読む「ふむ、セックスレスはお互いの
コミュニケーションが取れなくなってきている兆候で、夫婦の間にすれ違いが、
生じやすい状態ともいえます」か、そういえば最近まともな話をしたことがあった

だろうか?、いや、話はしている。そりゃ夫婦だ。毎日顔を合わせれば会話だってする。
・・・でも、どんな内容だっただろう、まともな話と言う話をしていないような気がするぞ。
ああ、俺はいつもあいつの話を話半分に聞き流しては適当な相槌を打っているような・・・
0846Track No.774
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2021/06/20(日) 13:25:52.86
「渚へ」

静かな海辺の街。辺りから聞こえる潮騒の音。
hotelから出ると波打ち際に立っていた。
穏やかな浜辺に一人海を見ていた。生暖かい海風が吹いている。

梅雨も明けて海開きが待ち遠しい暑い日。沈む夕陽。
小粒の貝殻が、程よく散らばった静かな浜辺の波打ち際。
ちょうど砂浜と海との境辺りで波がやって来たかと思えば、
また引き返していく、その光景は人間そのものかもしれない。

波は止まることを知らず繰り返し繰り返し同じ動作を繰り返す。
独特の音を立てながら・・・
人も同じ動作を繰り返し繰り返し可能な限り繰り返している。
波が寄せては弾いていく浜辺を歩く。ゆっくりと...。

雲間が薄いピンクに染まり、徐々に濃さを増して光が地平線へ落ちた。
西の地平線が赤く滲むのを私はじっと眺めていた。
沈む夕陽。燃える地平線。その先で、きっと新たな朝が始まるのだろう。

一体何回、太陽が地平線に落ちるのか 一体何回、朝が始まるのだろうか

憎たらしくも優しいあいつ 腹立たしくも穏やかなあいつ
身の程知らずがまだ止まらない
苦しくて切ない 問い詰めて戻る心は哀れみばかり
裏切りなんかじゃないというのに 謝れたのが何より辛い

波打ち際に立って地平線に沈む夕陽を見ていた―――――ー
0847Track No.774
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2021/06/22(火) 13:40:28.83
「DIAMOND CAGE」

入学して一か月、ユリにはたくさんの友達が出来た。
クラスのみんなと仲良くやっていた。毎日友達に囲まれ楽しく過ごしていた。
所がそんなある日、突然悲劇が起きた。

ある日、ユリは女友達のアキの好きな人、ケンジ君から告白された。
アキの好きな人を知らなかったユリは、初めて告白され舞い上がり、二つ返事で
OKしてしまう。そこをちょうど通りかかったアキが刺すような視線で見ていたのだった。

そんなこととは露知らず、帰り際にユリはアキにその話をしてしまう。
ユリにしてみれば、いきなり怒り出して帰ってしまったアキに、とぼとぼ帰りながら
考える「なんで? 分からない?」やはりわからなかった。頭を抱え、中々眠りに
つけなかったが睡魔に耐えきれずに寝てしまう。

朝起きて、覚悟を決めて、謝ろうと思い学校へ行くと ―――
「おはよう」と教室にいた友達に挨拶したものの、「・・・」次々と無視される。
「なんで・・・ 無視するの?」「・・・」「も、もう、いい」と聞いても無視され、
遂に限界に達したユリは目に涙を浮かべ席に座る。

チャイムが鳴り担任の女の先生が入ってくる。「はい皆さんおはようございます」
「おはようございます!!」「じゃあ、出欠を取りまーす」そう言って先生は名簿を手にする。
その時、男子の千葉大樹がおもむろに手を挙げる。「先生!」「あら?大樹君、なあに?」と
疑問の顔をした担任の女の先生が聞くと、ニヤニヤしながらアキの方を見ながら大樹は答える。

「まだ、沢田ユリが来ていないでぇ~すっ! 先生!!」その大樹の言葉に、
すでに泣きそうだったユリは歯を食いしばり声を張り上げる「わっ...、わた、し...は、
ここにいますっ!!」「.........そう、よね? どうしたの大樹君・・・」と問う女の先生に
大樹はあざ笑うように答える「あれっ−、全然気づかなかった。 お前、影うすっい! 

なあ、みんな!! ワハハハ!!!」「大樹君! 何言っているの!今すぐ沢田さんに謝りなさい!」と
担任の女の先生か言う。「はいはい、すいませんでしたぁ~! っとお」と大樹がおどけて言うと、
それを見たクラスのみんなが笑いだす。大樹の謝りとも言えない謝り方に、ユリはグッと唇をかんだ。
そして、担任の先生に聞こえないようにぼそりと大樹が「影が薄いお前がわりーんだろ?」とつぶやく。

それを聞いたユリは顔中を涙で濡らし、嗚咽しながら机に顔を伏せた。その日、体調が悪いと言って
早退したユリは、先生に心配されながらも家に帰ることになった。それからユリの不登校が始まった。
家に引きこもり、――― 自分の殻に閉じこもるようになっていった ―――――――――
0848Track No.774
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2021/06/23(水) 05:24:57.18
>>847
1行目「転校してきて1か月、」に修正
4行目「他クラスのケンジ君から告白された」に修正
0849Track No.774
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2021/06/23(水) 15:27:38.08
「アザミ譲のララバイ」

三つ下の妹が亡くなった。自ら命を絶ったのだ。
妹はいつも笑顔で悩みなんて口にしたことなかった。
悩みなんてこれっぼっちもない。そんな子だった。

妹は成績は散々だったけど、いつも明るく元気な妹だった。
コミュニケーションが苦手な私は、そんな妹がとても羨ましかった。
何が原因だったのか? いくら考えても分からない...。

ただ行き場のない気持ちと、伝えたい思いが、今更のように押し寄せてくる。
いつも明るく元気だった結衣ちゃん。お姉ちゃんは、今でも信じられません。
現実を未だに受け入れられません。お母さんは毎日泣いています。
何があったか知りませんが、お姉ちゃんは、結衣ちゃんに生きててほしかった...。

結衣ちやんは、普段の笑顔の分、たくさん傷ついとんの、お姉ちゃん知っとった。
それなのに、何も出来んかったお姉ちゃんは弱いね。 ただ、今になって言える事見つけた。
お姉ちゃんは、あんたがめっちゃ羨ましかった。3っも年下なのに、お姉ちゃんより

しっかりしとる。けどさ、お姉ちゃん、羨ましかっただけで、あんたの事、嫌いやない。
大好きやもん。大好きやけん、生きて欲しかった。世の中は、理不尽で、不条理。
みんな自分の事しか考えてないけどさ。どんなに辛くても、ただ、生きとって欲しかった。

お姉ちゃん、いつもと違うあんた見て、あんたに「笑え!」って言ったのが、いかんかったん?
笑いよっても、しんどかったらいかんやん。あんたあほやん? なんで一人で抱え込むん?
何で相談してくれんかった? お姉ちゃん、そんなに頼りなかった? 誰かに嫌われるの、

確かに怖いね。お姉ちゃんも怖い。けど、皆に愛される必要にないんよ? そう、全ての人に
愛されようとする必要はないの。みんなのヒロインになる必要ない。あんたは、お姉ちゃんの
ヒロインやったのに。苦しくても、悲しくても、泣いてもいいから、眠れない夜は、

一人で泣かないで、あたしを訪ねてきて欲しかった。電話でもいいから、一人で全て
抱え込まないで打ち明けて欲しかった。電話口で、いつもお姉ちゃんを心配させないよう
気丈に振舞っていた結衣ちゃん。お母さんも、お姉ちゃんも、結衣ちゃんが命やったんに。

今となってはこんな事、言ってもしゃーないけどさ。何で結衣ちゃんいないの?
お願い、神さん。結衣ちゃんの顔、もっぺん見せて。泣いとってもいいからさ。
思い切って抱きしめちゃるけん。―――――――――涙が消えるにはどうしたらいい?
0850Track No.774
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2021/06/23(水) 16:05:29.45
>>849
10行目「何があったか知らんけど、お姉ちゃんは、・・・」に修正
下から6行目「お姉ちゃん(あたし)を訪ねて来て欲しかった。」に修正
0851Track No.774
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2021/06/23(水) 16:56:50.52
>>849
3行目「悩みなんてこれっぽっちも見せない。そんな子だった。」に修正
0852Track No.774
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2021/06/24(木) 18:02:15.28
「アザミ譲のララバイ」

久しぶりに玲子の顔が見たくて、何年ぶりだろうか、女将の玲子のお店。
小料理屋に足を運ぶ。立ち寄ってみると、どうしたものか廃業になっていた。

――――――――― 「あら、紀夫ちゃん!? 紀夫ちゃんだよね! びっくりした。
いゃあ、誰かと思ったら... お久しぶり。こんなところで会うと思わなかった」
地下街のベンチで座ってて、偶然出会ったのがあの玲子だった。

「あたし、小さなお店やってるの。暇だったら、是非、寄ってね」と名刺を渡された。

そう言われても中々玲子の店に行く機会がなかった。そんな時、スマホに着信が入った。
「はい!」「私よ、玲子!」「随分にぎやかだね」「今からおいでよ!昔の仲間、全員いるから!
みんな、あんたに会いたいって! おいでよ!早く。待ってるから」と誘いの電話だ。
行かないわけにはいかないだろうと苦笑い。

仕事を終え、渡された名刺の住所を頼りに繁華街を歩く。細い路地を入った
奥まった一角にある小さな料理屋が見えた。路地を行き交う人影もまばらな
この一帯には、こじんまりとした酒場が寄り添うように軒を並べる。

近くを通る酔い客の交わす賑やかな会話が、時折、店の前を通り過ぎていく中、
俺は、夜風に小さく靡く暖簾をくぐる。「いらっしゃい。あら、紀夫ちゃん!!
みんな!来たよ!ほら!紀夫ちゃんだよ!」と和服姿の袖を縛った女将の玲子が燥ぐ。
店の中には、親しい友人達が飲みに来ていた。

「俺たちも、随分、変わったけど、お前、カッコよくなったな」と学が言う。
「バカヤロー!あの頃は、こういうのは、カッコわりぃ、って、言ってたじゃないか
ワハハハ」町田が言う。お調子者の武田が「とにかく今夜は、ぱ〜っと行こうぜ!
ワハハハ」 -----------------------

「みんな、早々と、ご退場。家庭持っているんだもん。しようがないよね。ごめんね。
呼び出したりして.......」 

------ 今思えば、あの時が店を畳む決心をした日だったんだな。あの日、昔の友人たちを集めて
俺を誘ったのも、------ そういうことだったのか...  
0853Track No.774
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2021/06/24(木) 19:41:42.85
>>852
1行目の「何年ぶりだろうか」を消去
0854Track No.774
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2021/06/25(金) 20:09:20.18
「アンテナの街」

俺はここの田舎で生まれ育ちました。過疎で若い人はあまり外を歩いていないです。
そんなド田舎に住んでるんですけど、まれに都会から移住して来られる人がおられたんです。
その人が良く言ってた言葉が「田舎は噂が広がるんが早いけん嫌やわ~」

確かに、ここの田舎はお年寄りしかいないのにスグに噂は広まります。
ここの田舎は人が少なくスーパーで買い物している人もみんな知り合いか、顔見知りなんです。
噂はみんな包み隠さずに話していくからすぐに広まってしまいます。

しかも必ず噂話って大きくなるんです。例えば、誰かが誰かに挨拶したのに
返事が返ってこなかったとします。たとえ相手が普通に気付かなかっただけでも、
挨拶が返ってこなくて、他の人に「〇〇さん、ええ人やのに、挨拶返してくれんかったんよ~」って

すると「〇〇さんが〇〇さんに無視されたらしいわよ~」ってまた自分の考えが入って
大きくなってしまい、それを聞いた人が「〇〇さんと〇〇さんケンカしてるそうよ~」って
尾ひれはひれが付き、どんどん話が大きくなってしまうんです。噂話は聞きたくなるのが人の
性かもしれません。悪い噂ほど尾ひれはひれが付き話が誇張されるんです。

俺の好きな千恵ちゃんは、都会に出て会社に勤めていたんだけど、上司といい仲になっちゃって、
相手は45歳くらいらしいんだ。奥さんも子供もいて、おろせと言われたらしい。
でも、千恵ちゃん「生みたいと言って」会社辞めてこの田舎に帰って来て、ここの田舎でおろした。

ここの田舎噂が広まるの早いんだ。それで俺は「一緒になろう。この田舎を出て俺と一緒になろう。
俺がその子の面倒を見る」と千恵ちゃんに言ったんだ。そしたら千恵ちゃんびっくりして泣き出したんだ。
俺の親にも言ったら親父に殴られた。―――――― 今夜、千恵ちゃんと駆け落ちする決心をしたんだ。
0855Track No.774
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2021/06/27(日) 12:42:57.59
「恋文」

教室に行くと座席表が書いてあった。
私の席は廊下側の前から二番目。彼は窓側の一番後ろの席。離れてしまった。
でも、同じクラスでよかった。

クラスになじんできた頃、私と彼はいつも一緒に帰っていた。
元々口数は少ない彼。でも、最近はあまり話したからないというか、
クラスにいても、もちろん帰り道でも全然話さない。なんで?

その日のメールで「話せなくてゴメン」ってきた。
私は「ううん、私もだから、気にしないで」と返した。

それから彼が学校に来る日が少なくなっていった。
誰に聞いても理由は分からなかった。
でも、毎日メールをした。理由を聞いても風邪としか言わなかった。

ある日、彼の友人が私に言った。「あいつ、癌で入院しているよ」
私は泣いた。声をあげて泣いた。何故、私に本当の事を言ってくれなかったのか。
お見舞いに行こうと思った。でも、友人の話だと、彼は私に会いたくないらしい。

癌の抗がん剤の副作用で髪の毛が抜け、私に見られたくないらしい。
それでも私は毎日メールをした。一回だけ来たメールが「アリガトウ」。それだけだった。
それ以降、メールの返事は来なかった。
後で振り返ると、このメールが彼とのやり取りの最後の言葉になった。

何もしてあげられないもどかしさから、ただ、学校で起きた一日を彼に送り続けた。
そして良くなる事を願った。

ある日先生が言った。
「文化祭が終わってから4日後に亡くなった」
初めて知った。ちょっと具合が悪くなったと私たちは話を聞いていた。
周りの友達はみんな泣いていた。

家に帰ったら一通の手紙が来ていた。消印は文化祭の次の日。
母に問い詰めたら、「今日届いたのよ」と母は言った。
私は手紙を握りしめて自分の部屋へ走った。
ベットの上に座り、手紙を読んだ。

「マミへ この手紙は文化祭が終わって三週間後に届けられるようにしてあるんだ。
これを読んでいる時は俺はもうこの世にいないかな。マミにはたくさん謝んなきゃいけない

ことがある。学校で喋れなかったし、一緒に帰る時も話せなかった。
今、俺すごく怖い。いつ死ぬかわからない。でも、これだけ入っておく。
マミ、好きだよ。俺を忘れて、素敵な恋をしてください。 今までありがとう」
0856Track No.774
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2021/06/27(日) 12:47:14.70
>>855
5行目「最近あまり話したがらないというか、」に修正
0857Track No.774
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2021/06/27(日) 12:53:17.15
>>855
下から2行目「これだけは言っておく。」に修正
0858Track No.774
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2021/06/27(日) 13:33:53.74
>>855
最後の行「マミ好きだよ。君が大好きだ! だから俺を忘れて、・・・」に修正
0859Track No.774
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2021/07/01(木) 20:54:33.63
「新曽根崎心中」

私の旅も順調に回りだした。歌謡ショーの前座も務める事が出来るようになっていたが、
食っていくのがやっとだった。そんな折に、地方回りの途中で挨拶に行った会長から、
「あんた、確かにいい男だねぇ、すまないがあの一座の助っ人に行っちゃくれないか」と

言われた。大衆演劇の助っ人と言うのだ。言われた温泉場のホテルに行き、フロントを
訊ねて用向きを告げると、それまでにこやかに応対していた男の顔が、まるで見下げる
ような様相に代わった。「表から入ってくるんじゃない。裏へ回れ、役者風情が」と

怒鳴りつけられた。私は男の指さす方へ逃げるように向かった。場所など分からない。
しかし大広間の奥に舞台があり、私はそこに入っていった。顔を真っ白に塗り、目元と
唇をくっきりと描いた着物姿の女がいた。いきなり鉢合わせしそうになったが、

「すみません、ごめん下さいまし」と先にそう言ったのは女の方だった。
そうかこういった世界なんだと私は思った。私も頭を下げ「会長からこちらに伺うように
言われたものです。どちらへ行けばいいのでしょうか?」「ああっ」女の胸の辺りで、
白く塗った手がひらりと踊った。「聞いております。座長はあちらで待っております。

どうぞこちらへ」娘姿の座員は小腰をかがめ、軽く頭を下げてそう言った。まるで時代劇だ。
座長の部屋と座員の部屋とは別々だった。暖簾の掛かった入り口で、女の座員は、
座長と声を掛けて中に入った。鏡の前に渋い感じの男が座っていた。挨拶をすると、

「おお、あんたか、確かにいい男だねぇ。大衆演劇の台本を渡された「曽根崎心中」と
書かれてあった。「今から稽古だ」 ――――――――― 

------ 私は闇の中で立っていきなりスポットライトを浴びると、観客席の空気が動いた。
曲のイントロが流れ、湧きで構えていた女が踊りだす。脇の女がするすると近寄って私に絡んでくる。
私も身体を回して流し目を送る。曲の終わりに女の背が私にもたれかかり、私を見上げた。

女を強く抱きしめた。そして倒れた。一瞬のうちにライトが消えた。私と女は下手に下がって曲が終わった。
「あんた、舞台度胸がいいねぇ」と座長が言った。芝居が終わると、私は促されて他の座員と
一緒に出口で客を見送った。座長も他の座員も、お客一人ひとりに声を掛けていた。

------ これが私の初舞台だった ------

――――――――― あれから早、2年、私は舞台の醍醐味を知り、大衆演劇の役者になっていた。
0860Track No.774
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2021/07/01(木) 21:10:06.49
>>859
下から7行目「脇で構えていた女が踊りだす。・・・」に修正
0861Track No.774
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2021/07/02(金) 09:58:24.92
>>859
6行目「様相に変わった。・・・」訂正
0862Track No.774
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2021/07/03(土) 09:56:32.24
「負けんもんね」

その言葉に私の頭は真っ白になった...。 リストラ ーーーーーーーーー!?
この私が!? 一体どうして!? 四年生の大学を卒業後、私は今の会社に入社した。

この会社のTVコマーシャルは毎日のように頻繁に放映され、そこで使われたCMソングは
必ずヒットするという伝説まで作られた。まさにその名を知る人は居ない言われる宝石を
扱う全国チェーンの会社。大学で経営学を学び、流通に興味を持った私は、この一世を
風靡した会社で誰よりもトップに立ってやろうと、とにかくやみくもに働き続けた。

おかげで入社して間もなくすると、私は都内のお店の店長を任され、その後、女性としては
初めてのエリアマネージャーとして本社に呼ばれるという異例の人事を受け、都内数十店舗の管理運営、
スタッフたちの育成に取り組んできた。エリアの管理はもちろん、売り上げの達成も幾度となく

行い、この会社の発展に貢献してきたつもりだった。自分が育てたスタッフで、今やエリアマネージャー
として活躍しているスタッフも何人かいるし、いわゆる男性だらけの本社内で、彼らに負けない
よう命がけで戦ってきたプライドもある。それなのに、 — この私がリストラぁ〜!? ー

悔しくて無意識に私の瞳に涙が溜まってゆくのを感じる。歯を食いしばり、部長を睨み返すのが、
精一杯で、何か言葉を発しようとしても、言葉が思いつかない。「雨宮君、君も知っている通り、
我が社は、先日、民事再生の手続きを申請し、東京地裁に受理された。世間では民事再生を受ける
ような会社は倒産だと言われるかもしれない。だが、それは違う。かろうじての所で、我が社は

生き残れたのだ。民事再生とは、会社の生き残りを賭けた再出発だ。それには多少の血を流し、
会社の余分な贅肉は削ぎ取って行かねばならない」とあくまでも、淡々と話を続ける部長の言葉に、
イラっときて「じゃあ何よ!この私がぁ、会社の贅肉でぇ、会社が生き残るために削ぎ取らなきゃ
なんないってアンタは言うワケ!? ふざけんじゃないわよ!私がどれだけこの会社の為に働いて

来たと思ってんのよ!」「雨宮君!いいかい、君は理解できないと思うが、今、この不況下で、
各企業が一番持て余しているのは、君たち30代の管理職の人間なんだ。役職についている分、20代の
若者よりも給料が高い。特に我が社に関しては、これから未収益店の退店を一気に進めていかなければ
ならない。管理職など、昔のようにもう何人も必要がないんだよ」「そ、そんな・・・」「まあ、

そんな顔しなくったって、君には入社時から掛けていた会社の財政貯蓄もあるし、当面は生活に困らんだろう。
これもいい機会だ。とりあえず、そろそろ結婚でもしたらどうだ・・・」と、部長は頬を緩め微笑み、
私の肩をポンと叩くと、社長室に向かい颯爽と歩き始めた。しかし、ー 結婚 ー この言葉が、私の怒りのツボの
スイッチを押してしまった。私の体の中に一気に何か熱いモノが駆け巡った瞬間だった。

「ちょっと待ってよ、アンタ、あぁ? バカにしないでよ!事につけてやれ結婚しろだぁ? ここまで頑張って
来たのに、やりたい仕事辞めて、何が悲しくて男の世話になんか、なんなきゃなんないの~ 例え、アンタたちが
私のクビを切ろうが、私はねぇ、この十年間で身に着けたキャリアとスキルを活かして、アンタたち男になんか
負けない一大企業でも起こしてやるっての! 女だからってねぇ、バカにしないでよ!」悔しくて、悔しくて、

頬にはボロボロと涙がこぼれていた。そして、これでもかと言うぐらいの大声で叫んでやった。
不況なんかに負けるもんか! 負けんもんね!リストラなんかに負けるもんか!負けんもんね!
―――――― そして、男になんか絶対に負けるもんか! 負けんもんね!!
0863Track No.774
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2021/07/03(土) 10:39:55.90
>>862
下から2行目「不況なんかに負けるもんか!」の前に
「バカヤロー! ふざけんなー!!」を追加
0864Track No.774
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2021/07/03(土) 16:39:16.86
>>862
下から11行目「会社の財形貯蓄」に修正
0865Track No.774
垢版 |
2021/07/08(木) 13:07:15.63
「霧に走る」

フロントガラスに打ち付ける雨。単純な往復運動を繰り返すワイパー。
雨粒が車体をノックする様に降り始める中、車は走り続ける。
どのぐらい走ったのだろうか...。あんなに降っていた雨はすでにやんでいた。

カチ、カチと鳴くウインカー。点滅する深夜の赤信号。対向車のいない車道。
助手席の私。霧に煙る信号の点滅が青に変わった。左折し、暫く直進。
街灯が立つ片側一車線。車は黒くそぼ濡れる車道を滑らかに加速していく。

視界が悪くなってきた。丘を登る街道。道路の白い線も、ガードレールも、
どんどん霧に包まれ見えなくなっていく。対向車さえすれ違う直前まで、
軽なのか、トラックなのかさえ判然としない。お互いのライトの光は拡散する

ばかりで、目の前を照らすどころか、自分の位置と大きさ、距離を知らせると
言う役目まで放棄し、今やお互いを幻惑させようとさえしている。
「これほどとはね。 あと3時間ぐらい走ると帰れるのだけど・・・少し休むか」

道路脇に薄ぼんやりと灯りが浮かぶ。彼はその灯りの方へウインカーをあげ、
ハンドルを切る。道の横、砂利を敷き詰めた駐車場。色のさめたプラスチックの
ベンチが二つ。そして霧の中で光を放つ、自動販売機。彼は車の中にいる私に

缶コーヒーを笑顔で渡した後、手に持った缶コーヒーのプルタブを引きつつ、湿った
ベンチに腰を下ろす。辺りを照らすのは自動販売機と車のスモールランプ。

辺りの景色を横目に見ながら煙草を銜えて火をつける。辺りの霧は少しづつ晴れてきていた。
彼は缶コーヒーを飲み干し、ベンチに挟まれたゴミかごに放り込むと再び車に乗り込み、
ドアを閉め、彼は冗談やギャグで私を笑わした後、エンジン音を響かせ、ウインカーを
あげた車は薄っすらと霧がかかる中を再び静かに走り出した。
0866Track No.774
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2021/07/09(金) 15:44:58.61
「泣いてもいいんだよ」

先日、予期せぬ人の涙を見た。最も涙とは無縁の人と思っていたので、
強く心を揺さぶられた...。男が公衆の面前で泣く事についてちょっと考えてみた。
そう言えば、生まれてこのかた、いわゆる公衆の面前で泣いたことはないような感じがする。

誰かの前で泣いたこともあったよう記憶がぼんやりとあるのかないのか、それは、
既に霧の中ではっきり思い出せない。それは多分、かなり幼い頃の事なのだろう...。
男たるもの女々しく泣くな! 人前で泣くな、みっともない! と親父から、幼い頃、
泣いてばかりいた俺に向かって聞かされていた言葉...。

そんな俺も母が亡くなったときは泣いた。自然と涙が零れ落ちた...。

亡くなる一週間前、俺は結婚して子供、妻を連れて帰郷し、
病院に入院している母の看病に行っていた。

その頃、すでに母は食べ物を食べては吐き、1日に口にできるものは、
スプーン一杯のアイスクリームだけでした...。

夜7時、夕食が運ばれて来ました。母はそれに気づかず、辛そうに眠っていました...。
そして午後8時になって、食器を片付ける音が聞こえて来たので、俺は母をそっと起こし
少しでもいいから食べて寝るよう勧めた。

母は、ゆっくり起き上がると、茶碗を手に持って目をギュッとつむって、おかゆをかきこみはじめた。
俺が「そんなに急いで食べたら、また、吐いちゃうから、ゆっくり食べな」と言うと、
母は「だって、自分が早く食べて、学を家に帰してやらなきゃあ、家で待ってる美枝子や孫が、かわいそうだ」

最後まで母は、そういう母でした...。

男だって、人前で泣いてもいいじゃないかと思う...。
 そうさ、
   男だって、人前で ------ 泣いてもいいんだよ ------ 
0867Track No.774
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2021/07/11(日) 15:00:29.28
「渚だより」

波の音がザア.....ザア...ザア..  寄せては返す波。
それを眺めながらその音を聞いている。誰一人いない。
砂浜が真っ白なまま波に呑まれたりを繰り返す。

波は音を立てて砕け散る。そして勢いよく退いていく...。
白く細かい飛沫が眩しく光っている。
穏やかな、遥かに澄んだ青い海。白いサラサラの砂。
この景色の中に溶けていきそうになる。

無くしたものを思い出したくて、渚で揺れて待ってみた。
無くしたくないもの思い出したくて、渚で立ち尽くして待っていた。
ポケットに入れたもの、流してしまいたくて、膝を折って待っていた。

抱きしめたいもの忘れなくて、渚で立って泣いていた。
繋がりたいもの知られていないから、目を閉じて、流されていく夢を見る。
打ち寄せる波に洗われる貝殻。キラキラキラと光の中で輝いている。

波に転がる小石。言えなかった言葉が砂になる...。
風に吹かれて渚にいればみんな綺麗に見えてくる...。
悲しいはずの思い出も、やさしい出来事に見えてくる...。
風と戯れながらカモメが一羽 波から波の飛沫を越えて低く飛んで行く。

彼と一緒に過ごした思い出が、次から次へと、波のように打ち寄せてくる。
彼と歩いたこの砂浜。素足を白い波に洗わせていると、何故か、

--- 悲しいはずの 思い出も やさしい出来事に 見えてくる ---------
0868Track No.774
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2021/07/11(日) 15:09:25.04
>>867
タイトル「渚便り」
0869Track No.774
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2021/07/13(火) 12:45:32.66
「闇夜のテーブル」

赤い帽子に赤いコート、白髭を蓄えて登場したマジシャンは、ステージの上で
華麗に一礼した。one! 口の中で呟いて、赤い帽子を放り投げる。ポンと軽やかな
音がして赤が弾けた。金銀の紙吹雪を散らしながら、黒いハットが彼の頭に

ぴったりと収まる。two! 赤いコートを脱ぎ棄てながら、バサリと打ち振るう。
次の瞬間、その手にあるのは漆黒のマント。目にも留らぬ早業で、彼はマントを
身にまとう。three! むしり取った白髭を両手の間に,パシンと音を立てて

閉じ込める。開いた両手の間をカードが舞った。再び、パシンと手を叩けば、
細い煙が上がり、カードが消える。ホール一杯の息を呑む気配とどよめき。
ちょっと遅れて、今度は感情のこもった拍手が鳴らされる。

両手をパシッと叩くとトランプカードが出て来た。お客さんに「どなたか?」と声掛けで、
お客さんの中から手を上げた、おしゃまなドレスの女の子が選ばれる。

「今日は一つのトランプを使います。それでは好きなところでストップと言ってください」
おしゃまなドレス姿の女の子が「ストップ!」「グチャグチャに混ぜてしまったので、あなたが選んだカードは
どこに行ったか分かりません」そう言いながら指を鳴らし、一番上のカードをめくった。

「私が指を鳴らせば、あなたが選んだカードは一番上に上がってきます」そう言って上がって来た
カードを見せると見事に当たっていた。しかし、これだけでは終わらない。「今、一番上に
あるこのカードを真ん中あたりに入れます」そして指を鳴らしてカードをめくった。

「なんと、もう一度上にきます」その光景を目のあたりにした驚きを隠せない客席から拍手が
鳴り響く。そして次から次へと披露し、繰り出されるカードマジックで彼は客席を翻弄していく。
おしゃまなドレス姿の女の子が選んだカードをホール中に見せて回る時、隅のテーブルの傍で

一瞬、彼は目を見張った。それに気づいたのは、彼のまなざしを引いた彼女だけだった。
0870Track No.774
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2021/07/14(水) 11:27:29.04
「うそつきが好きよ」

ガヤガヤと騒がしい居酒屋の店内。
久しぶりに俺は一人で飲みに来ていた。
店員たちはビールジョッキを両手に持てるだけ持って、
テーブルや座敷席を行き交っている。

「ちょっとショックなこと言うけどさ、あんたがどんだけ努力しても、
あんたの悪口を言う人って必ずいるものよ。それを理解しないと、
悪口言われたら、自分が悪いと思って、悪口言う人の意見ばかり気にしちゃうわよ。
それってさ、逆だと思わない?」

「ねぇ聞いて、私、嫌いな奴を好きになっちゃった。何故?」「嫌いは、好きに
転じやすいのよ。 いつの間にかファックユーがファックミーね」

「なんで男って浮気するの?」
「仕方ないの・・・ ドラゴンボールをぶら下げているから摩訶不思議なの」

「良い男はね、自分で育てるの」「そうなの?」「そうよ!」

「女は化粧代がかかるから、食事ぐらいおごられて当然よね!」
「私たちオカマだって化粧代がかかるけど、食事は全部おごってやるわ。
しかも相手は完全にノンケ」と、隣の席のオカマと若い女のトークが聞こえてくる。
そんなトークを聞いているだけで面白い。

「ねぇ、いいオトコどこかに落ちていないかしら?
    ちょっと、そこのお兄さん? ねぇ、お兄さんたら、
        あら、こちらのお兄さんたら、イケメンじゃないの~」
ひとりで騒いでいる騒がしい女がいた。

深酒で酔い潰れて、酒癖が悪くなっているのか、酔って、誰とはなしに、声を掛けたり、
絡んだり、もたれかかったりしている若い女。

笑い上戸になって顔が火照っている。隣の禿げ頭のオヤジのわずかに残る毛を
つまみ上げいたずらっぽく振舞っていた。
0871Track No.774
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2021/07/15(木) 21:57:57.05
「泥海の中から」

妻と喧嘩した。原因は夜更かしして寝不足だった俺の寝起き悪さのせいだった。
「仕事行くの嫌だよな」とか呟く俺。あいつもそれをよく知っているから何も
言わなかった。それも分かっていたけど、なんだか馬鹿にされているような気が
して、つい八つ当たりしてしまった。

凄く美味しそうだったのに、せっかくあいつが作ってくれた味噌汁もおかずも
全部ぶちまけて暴言を吐いてしまった。あいつは泣きながら残りの味噌汁の鍋を
流しに捨てていた。物凄く後悔したけど、用意してあった弁当も持たず、虚勢を
張ったまま謝りもしないで俺はそのまま会社に出かけてしまった。

夜になって、気まずい思いを抱きながら帰宅したが妻はいなかった。
もしかしたら妻は実家に帰っているかもしれないと内心不安だった。
その1時間後ぐらいに俺の携帯に着信。妻の携帯からだった。

かけて来たのは病院の人で、この携帯の持ち主が事故に遭って意識不明ですと言う。
それを聞いた俺は慌てて病院へ向かった。

病院に着いた時には既に手遅れだった。妻は近くのスーパーに買い物に行く途中、
横断歩道を渡っている途中、信号無視で直進してきた車にはねられたというのだ。

その後、現場検証を終えた警察が来たり、妻の身元確認をしたり、俺は熱を出して
倒れたりで1日入院した。駆けつけて来た妻の両親と一旦、家に戻った。

そしたら、家を出る時には、なかったはずの雑炊が、鍋の中で冷めていた。
卵とネギとショウガがこれでもかと入った妻の味。風邪をひいたり体調を崩した時に、
必ず作ってくれた雑炊。前日に家を出る時には、― 確か、なかったはずだが・・・
 
0872Track No.774
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2021/07/16(金) 04:52:57.14
>>871
最後に追加
「それを火にかけ温めると、卵、ネギ、シヨウガ、野菜の優しい甘みが
ほのかに伝わり、まるで目の前で手軽に作ってくれたかのように美味しく頂けた。
その瞬間、堪え切れず、頬を熱いものが伝わった。」
0873Track No.774
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2021/07/16(金) 05:03:41.95
>>871
下から6行目「横断歩道を渡っている最中、・・・」に修正
0874Track No.774
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2021/07/16(金) 16:25:03.92
「仮面」

彼はかって、一世を風靡したタレントだった。彼が出演する番組は
軒並み高視聴率を叩き出し、プロデューサーやディレクターは彼を
まるで王様の様に扱い、彼は天狗になっていた。

しかし、人気はいずれ落ちるものだと言う事を、この時の彼は知る由もなかった。
視聴者に飽きられれば、いずれは見捨てられると言う事も、彼もご多分に漏れず、
年を経るごとに人気が落ちていった。そうなると、金魚の糞の様にくっついていた
人間は次第に彼の元から離れていくようになり、気づいたら周りには誰もいなかった。

そう彼は孤独になっていた。そして今日も行きつけの酒場で飲んでいた。
頼るものは酒だけになっていた。「先生、飲み過ぎですよ」背中をさすってくれる
ママを無視して、彼は咳をしながら飲み続けていた。

「うるせえ!バカやろ!飲む飲まないは、俺の勝手だ!文句あるか!!」
「おい!ママ!!酒くれ! もっと酒くれ!! もっと酒を飲ませろ!!」と
持っていたグラスをテーブルに勢いよく叩きつける。

「何だと! うるせえな! なんか文句あるんか!!」と
何か言われたらしく隣の客に泥酔し悪態をついていた。
彼は自暴自棄になっていたのだ。そしてすべての事を忘れたかったのだろう。

隆盛を極めた後に落ちぶれてしまった男がここにいる。
「本当にしょうもないわね」と、それを横目で見て呟く女がいた。

かっての輝きを失いボロボロになってしまったが、それをずっと見守っていた女。

( ねぇ 覚えてやしないでしょう あたし あんたが文無しだった頃から 
                   近くにいたのにさ 近くで見とれていたのにさ )

 --- 内心では彼に、もう一度、花を咲かせてほしかった そんな女がここにいた ------
0875Track No.774
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2021/07/17(土) 16:15:19.48
「愛詞(あいことば)」

私と彼はいつも行くスーパーで買い出しをしていた。金曜の夕方の賑わう店内を
普段通りカートを押しながらうろつき、必要な品物を物色していると、妙な違和感を覚えた。
やがて誰かがこちらをチラチラ見ているのだと気づき、辺りを見回した。

すると、少し離れた調味料売り場の前にいる男の子の姿が目に入った。
幼稚園の年長か小学生になったばかりか、そのくらいの年齢。その子がさっきから
私たちをのぞき見していたのだ。車椅子の彼は「ああ、また来たか」と軽くため息をついた。

外出先で小さな子供が物珍しそうに視線を送ってくるのは定期的というぐらいの頻度で起こる。
そんな子供たちは店内で、微妙に離れた距離を保ってのぞき見してくる。棚などの陰に半身を
隠しながら見てくる。こちらが視線に気づき顔を向けると、さっと身を隠すか走るかして姿を隠す。
だが、暫くするとどこからともなくまた、顔を覗かせる。視線を向ける。すぐいなくなる。この繰り返しだ。

「のぞき見なら構わない。まだ小さい子供だ。車椅子に乗った人や、装具を身に着けた人を
見るのも初めてという子も多い。世の中にはいろんな人がいる。そういうことを知ってもらう
上でこちらは気づかぬふりをするのが一番と最近では考えている。そう割り切るまでは、
随分葛藤があったし、負の感情でズタズタになって来た」という話を車椅子の彼から聞かされていたから。

「障害者になって初めて障害者の気持ちがわかったよ」言っていた彼。毎日傷ついているんだ。
そんな時、その子は私たちを見ながら、小さい声で呟いた。一瞬、何を言っているのか、
よくわからなかった。首をひねりつつ買い物をしていると、車椅子の彼が先に気付き、
苦しい口調で私の耳にささやいた。「久しぶりに言われたな」私も二度目の時は、

はっきりと聞き取れた。男の子は私にではなく彼に対して人に向けて絶対に言ってはいけない
言葉をつぶやいていた。「うるせえ!」予想以上に大きな声だった。周りのレジ係やお客さんたちの
視線が一斉に私たちに集まった。男の子もびくりと肩を動かし、さっと走り去った。

会計が終わって品物を袋に入れていると、また視線を感じた。少し離れたテーブルに、
男の子はいた。バックに買った物を入れているお母さんらしき女性の服を掴み、おっかなびっくり
こちらを見ていた。視線が合うと男の子はお母さんの背中に身を隠した。

帰りの車の中で彼は大人げなく小さい子に大声で怒鳴ったことを反省していた。
その後、彼は黙り込んだ...。
 
  こごえてるあなたへ こごえてる命へ
傷ついたあなたへ 傷ついた命へ 分かる人にしかわからない それでいい愛詞(あいことば)
0876Track No.774
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2021/07/21(水) 10:44:10.91
「命の別名」

小学生の時、岡田って奴がいてね、足が悪くてね。片足引きづるように歩くの
俺何度か虐めたことがあってね。でも、子供って気まぐれで、一度遊びに行ったの。
友達でもないくせに。そろそろ帰ろうかなって思ってたら岡田のお母さんがパート

から帰って来てね。クラスメイトを岡田が連れて来たの初めてやったんやろうね。
お母さんが凄い嬉しそうで俺に「優しくしてくれて、ありがとうね。仲良くしてあげてね」って
何度も言われて、俺罪悪感でたまらんようになってね。「おばちゃん!俺、岡田の事、

虐めたことあるって」言えなくてね。なにより、岡田がお母さんの前で俺と親友の振りしたの
が切なくて、辛くて。俺の心の中で岡田とお母さんと色んなもんに何度もごめんなさいって
思って・・・」と松本人志がのちに自分のいじめ体験を語っていた。虐めは確かに悪い。

いじめが無くなる事も無い。大切なのは、このように過去の自分の過ちに気付き反省し、
もう二度と同じ過ちをしないと心に誓いやらないことではないだろうか。幾つになっても、
人の痛みが分からない人間は確かにいる。友達などの交友関係や育った環境、親の教育...など

色々あると思うが、最終的に本人がそこんとこに気付き成長していく事が心の成長。
人は肉体的には成長期があり、ほっといても大人になるが、心はほっといても成長はしない。

本人がそこんとこに気付き、自覚しない限り心の成長はないのだ。 
−−−−−− 人は笑顔のままで泣いている時もある −−−−−−
このことに気付いた時、人は、また一つ大人になれるのだ。生きている間、常に学びなのだ。
0877Track No.774
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2021/07/22(木) 20:08:12.48
ホロコーストの問題は、いかなる理由があっても茶化してはいけない。五輪開会式
演出担当が解任されたというが、ここのところ立て続けに五輪関係者のゴタゴタが
続いている。オリンピック自体が色んな利権が絡んでて、人選もコネとが色んなもの
が絡んいると思われるが、もっと人選は慎重に選ばなければいけないね。

あと、気になったのが太田光の小山田擁護発言。いかなる理由があろうと、弱者側の
虐められた側の人権を優先しなければならない。虐めた側の人間の擁護は必要がない。
虐めは決してなくなることはないからだ。虐められた被害者を優先的に守らなくて

一体誰が守れるというのだろう。虐める側の人間は人の痛みがわからないから虐めるのだ。
人の痛みより、虐める快感、欲の方が勝るから虐めるのだ。そんな虐める人間には、
今回の事が明るみに出て、少しでも心の反省、自分の過ちに気づく事と人の痛みに

気づいてもらう必要があるのだ。そうしないとなかなか気づく事はない。虐めはなくならない。
虐める快感、己の欲の方が勝る人間はなくならないからだ。最も優先的に擁護しなければ
助けることはできないのは被害者だ。それも世間的にもっもと弱者な障害者なのだ。
0878Track No.774
垢版 |
2021/07/22(木) 20:40:08.61
虐めはなかなかなくなることはない。だから虐めた者を擁護し虐めを推進する発言も必要も
全くと言っていいほどないのだ。虐めはなくならないからこそ、虐めを少しでも無くす方向に事を
考進めていかなくてはならないのだ。人権とは守らないと誰も守れない社会的弱者、障害があるもの

が最優先に考えられる社会が理想なのだ。権力がある者、強者の虐める側の人間擁護をやってしまうと、
とんでもない恐ろしい社会になってしまうということを太田光考えているのだろうか? 
発言はその人の立場にもよるが社会的に重要なインフルエンサーな太田光。少しはその辺を考えた発言を
してほしいね。
0879Track No.774
垢版 |
2021/07/22(木) 22:14:11.79
虐めがなくならない原因の一つに、虐める側の強者が、絶えず虐められる側の弱者
ターゲットを探している傾向がある。だから自分はターゲットになりたくないから
虐める側に就き強者側から弱者を虐める構図というのも実際にあるわけだ。

だからいかなる理由があろうと、権力的立場から誰一人守ろうとしない最も弱い
弱者、被害者を誰かが守らないと、誰が守ることが出来るというのだろう。
0880Track No.774
垢版 |
2021/07/22(木) 22:44:02.57
太田光の言う論点が議論されなければならない問題点は両者が対等の場合のみなのだ。
両者どちらにも非があり問題があり、片方だけ一方的に責めるわけにはいかない場合のみなのだ。
それでどちらの言い分も聞こう、お互いの言い分を聞いたうえで判断する。
0881Track No.774
垢版 |
2021/07/22(木) 22:57:12.92
>>880
ホロコーストもそうだけど、そうしないと、権力のあるもの、強者が弱者を
一方的にやりたい放題のとんでもなく恐ろしい世界になっていく
可能性も秘めているから、誰かが優先的にでも守らないと存在自体が消えて
しまうぐらい弱い者は最優先に擁護しなければならないと思うね。
0882Track No.774
垢版 |
2021/07/23(金) 00:15:57.48
太田光もそうだが、誰もが大きな間違いに陥りやすいのは、完璧正しい答えはないという
現実だ。その点でものを考えると何でもありの結論が出ないカオスになり、何でもありの
全てのもの事に意味や価値はないニヒリズムが生み出す恐ろしい社会になる。虚無が生み出す

退廃した世界。どんなものでも諸刃の剣なのだ。だからそうならないようにする為には、
はっきりした倫理観に基づいた考えて結論づけたり、判断していかなくてはならないのだ。
それがこの世界に生きる人間の役目だと思っている。誰かが助けることが出来なければ、

助けることが出来ない最も社会的に弱い存在程、我々は身を挺してでも擁護してでも
守りぬいていかなければいけないのだ。完璧正しい答えのない Nobody Is Right 
だからこそなのだ。それはすべての人間に突き付けられた問題でもあるのだ。
0883Track No.774
垢版 |
2021/07/23(金) 00:43:34.50
太田光のような考えに賛同する人間が、論理のすり替えで、虐めもどんどんエスカレートし
自分は何をやっても許されるんだ。「人を虐めてなぶり殺して、何が悪い!加害者にも擁護する
権利がある。黙れお前ら!」そのような考えを持つ若者、人間が増えれば増えるほど、社会は荒廃し

力の論理、優生学や超人論を持つヒトラーのような人物を生み大衆の支持を受け、第二の
ホロコーストのような恐ろしい世界が生まれ大きく変わっていく危険もはらんでいるのだ。
これは決して大げさなことではないのだ。自分の欲望を叶えるための犠牲者は必要とかいう

社会にしてはいけないのだ。人間だからこそ、善悪の判断、倫理観、理性を持つからこそ、
生まれる罪の意識。カオスになり、恐ろしい世界が生まれで、初めて、何が大切かを人は
気づかされるのだ。ひょっとしたら人間はそこまでいかないとわからないかもしれないのだ。
0884Track No.774
垢版 |
2021/07/23(金) 01:07:07.47
誰かが守らないと救えない命。そのことを踏まえたうえでの舵取りがこの社会には
最も必要なことだと思う。
0885Track No.774
垢版 |
2021/07/23(金) 06:27:10.07
例えどんな社会であっても、一抹の危うさというものを秘めているのだ。
だから社会的に影響力のある人物の発言は注意が必要なのだ。
0886Track No.774
垢版 |
2021/07/23(金) 08:24:10.06
長々と書いてしまったが、社会的に影響ある人物の発言を一番真面に受けるのは子供達だ。
次世代を担う子供達が信奉する大人、影響力がある大人達は「やっていいことと悪いこと」
これら、はっきりした価値観やしっかりした方向性というものを示して行かないといけない

面が大人達と違い多々あるからだ。だから虐めは悪いとはっきり言わなければならないのだ。
虐める側の論理を正当化したり、論理をすり替えたり、擁護してはいけない面がある。
大人達と違い子供達にははっきりした軸になる「やって良い事とと悪い事」。確りした軸になる

倫理観、価値観、善悪の判断、そこから生まれる罪の意識を次世代を担う子供たちに
示せるのは最も子供たちに影響力がある大人達なのだ。そして子供たちが信奉する大人達なのだ。
まだ何も知らない子供たちに確りと伝えていかなくてはならないことがある。虐めてる者を

擁護発言、それを助長することを言うのではなく、クラスで最も弱い弱者を虐めて遊ぶのではなく、
弱者の痛みを知り、そんな弱い者に手を差し伸べ手助けする子を一人でも増やす事に繋がる発言が
社会的に影響力のある大人達に最も大切な事なのだ。誰かが守らないと助からない命というものが
必ずあるからだ。それを次世代を担う子供たちに確りと伝えていく役割が我々にあるからだ。
0887Track No.774
垢版 |
2021/07/23(金) 10:21:22.66
太田光が言うすべて司法で裁け。実は司法では裁けない法律の抜け穴的問題の方が
遥かに多いのが現実。女子高生コンクリート詰め事件、山形マット死事件など...
数多くの虐めを超えた事件が加害者に逃げ場を与え、被害者が耐えられない苦しみを抱えて生きて
居るのが現実なのだ。虐め、虐めによってエスカレートした殺人事件に対して日本の

司法は的確な法の裁きが出来ていないのが現実なのだ。だからこういう問題は、
根が深い分だけ真剣に議論討論し、最も影響力が大きい次世代を担う子供達が誤った
方向、行動に繋がらないような教育もそうだけど、大人達が何らかの形で
示していかなければならないところがあるからだ。
0888Track No.774
垢版 |
2021/07/27(火) 13:29:28.43
「人生の素人」

うちのばあちゃんは買い物帰りに歩いて帰宅中、チャリンコに乗った中学生DQNの
ひったくりに抜かれざまバッグを掴まれたが、日頃から野良仕事を趣味として
歳の割に無類の体力を誇るうちのばあちゃん。

掴まれたバッグは強靭な握力と腕力でがっちりホールド。チャリンコに乗ってた
中学生DQNのガキの方が反動で地面に叩きつけられ右手骨折。
「危ねーだろがぁ、ババア!  痛てーなー! 痛てて」怒鳴りながら泣いている。

連絡した通行人と駆けつけたお巡りさんに連行される。
警察署に両親が呼ばれるも若い母親はうちのばあちゃんを悪者扱いで罵声を浴びせる。
「うちの子に怪我をさせた治療費を払え! どうせ、私らが取られた金で貰った年金だろ~」

警察から連絡を受けてばあちゃんを迎えに来た俺は、その無茶苦茶なことをいう母親に
殴りかかりそうなのをたしなめ、ばあちゃんは「怪我したんは、かわいそうだが、

本当にかわいそうなんは、人のもの盗んだらいけんってことすら親から教えてもらえんかった
この子の人生や。今からでも、遅くはない。親子で頑張ってまともな人間にならんといけんよ」
と優しい口調で論じた。母親が何か反論しそうな態度を見せようとしたら、親父が出てきて、

母親と息子を殴り、その親父は泣きながら土下座。「こんな息子を育てた俺らが悪い。
どうか許してくれんか? こいつ(母親)みたいに幾つになっても大人になれんもんがいる。
そんな大人になれんもんが、ガキを育てるから、ろくなガギに育たん! 許してくれ!」と

何度も土下座して母親と子供の頭を下げさせていた。ばあちゃん曰く「聖人君子も、
完璧な大人もいない。皆、人生は素人につき 生きていること自体、学びや 分かったら
それでいいのさ、あなたの気持ちはわかりました。どうか、頭をお上げてください」
0889Track No.774
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2021/07/27(火) 13:42:02.91
>>888
末尾「どうか、頭をお上げください」に訂正
0890Track No.774
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2021/07/27(火) 15:04:08.31
>>888
6行目「後で、連絡しくれた通行人の話によると、怒鳴りながら泣いていたと言う。」に訂正
0891Track No.774
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2021/07/27(火) 17:28:07.99
>>888
下から2行目「学びやと思います。それに気づいたらそれでいいと思います。あなたの気持ちは・・・」に訂正
0892Track No.774
垢版 |
2021/08/19(木) 13:59:30.93
「阿壇の木の下で」

僕は、さとうきび畑に来ていた。
遠く、遠く。遥か彼方まで、さとうきび畑が広がっている。

おばぁは僕にも凄く優しくしてくれて、お菓子をくれたり、サーターアンダギーを
揚げてくれたりした。おばぁがおじさんと話する時なんかはガチな沖縄弁になって
僕にはチンプンカンプンだったけど、それも含めて僕は優しく穏やかなおばぁの事が
大好きだった。

僕が中学生になった時、社会科の授業で『太平洋戦争』について学んだ。
日本が太平洋戦争で負けたこと。日本のたくさんの街が、たくさんの人が空襲で
燃えたこと。神風特攻隊として決死の作戦に参加した青年たちの事。

広島と長崎に投下された原爆の事。そして太平洋戦争で唯一地上戦となった
沖縄戦について学んだ。沖縄戦について興味を持った僕は今度、おばぁに会ったら
話を聞いてみようと思っていた。そして床に就いた時、― 妙な夢を見たんだ―

モンペ姿のおばぁが倒れた...。銃声で。二等兵は涙をこぼした...。
おかっぱ頭の少女が銃で撃たれた。すすり泣く二等兵...。
いがぐり頭の少年が、持たされた手りゅう弾で自決する...。集団自決だった...。

― 目を覚ましたら ― 身体じゅう汗びっしょりだった。何でこんな夢見たんだろう...

翌日、僕が親友の家へ遊びに行った帰り、おばぁの家に寄った。
おばぁは僕のことを暖かく向かい入れてくれた。僕はお菓子を用意してくれる
おばぁの背中に向かって「おばぁ、聞きたいことがあるんだけど、いい?」と尋ねた。
おばぁは振り返って「なんだい?」とのんびりした声で返してくれた。

おばぁは僕の質問に答えてくれた。沖縄戦の当時、おばぁは今の僕よりももっと
小さな子供だったこと。こどもだったおばぁはその当時、最初は何が起こっているのか
分からなかったこと。1944年10月10日の空襲も酷かったけど、アメリカ軍が、
本島へ上陸する前に行った艦砲射撃と空爆では空襲よりももっと大きく大量な爆発音が

昼夜を問わず鳴り響いていたこと。アメリカ軍の兵士たちが上陸してからは家族や親せき
たちと樹々が生い茂る山の中や畑の中をあちこち逃げ回ったこと。鳴り響く爆発音や銃声に
怯えていたこと。アメリカ兵が怖い、日本兵も怖いそんな日々を過ごしていたこと。

そんな話を僕にしてくれたおばぁ。いつもとは違った悲しそうな笑顔で...。
翌日、阿壇の木の下で打ち寄せる静かな波をいつまでも見ていた。
0893Track No.774
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2021/08/19(木) 15:11:38.09
>>892
いつもとは違った悲しそうな笑顔で...。の後の
最後の行の訂正
「あれから10年が過ぎた。そんな優しいおばぁも今はいない。今、阿壇の木の下で
静かに打ち寄せる波をいつまでも見ている。」
0894Track No.774
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2021/08/21(土) 11:51:45.72
「海に絵を描く」

大会前、色々ゴタゴタ続きで心配されたオリンピックも無事閉会式を迎え終わった。
東京五輪の新種目のサーフィン競技で五十嵐カノアは19年の世界チャンピオンである
イタロ・フェレイラ(ブラジル)に敗れ銀メダルになる。

台風8号の影響で荒れ狂う波。その波に苦戦し、うまく波に乗れず、競技中に
両手を広げて、何とも言えない表情を浮かべた。「チャンスがなかったのは本当に悔しい。
このスポーツは、そういうこともある」金メダルを強く意識してきただけに、
競技直後は負けを受け入れることが出来ず、しばらく海から上がることが出来なかった。

その後、波打ち際で正座し、海に深々と座礼する。「悔しかったけど、悔しい中でも
ありがたいと思って。海の神様にありがとうと言った。4年間の準備があった。ここまで、
よくやったなと自分でも思いました」競技が終わると空には虹がかかっていた。

ビーチに座り込み顔を覆うカノアの背中に滲む無念さがTVの画面からも感じ取れた。
東京五輪種目として、多くの注目を集めた中での快挙を達成したのだが、裏では熱戦に
水を差す残念なことが起こっていた。カノアは準決勝で世界ランク1位のガブリエウ・メジナ
(ブラジル)を大逆転で撃破した。採点に不満を抱いたブラジルのファンがカノアのSNSに

「決勝を盗まれた」「あなたは審判の助けがなければ何もできない」など心無いコメントを
書き込む事態に。決勝で同じブラジルのフェレイラが勝つと、今度は煽るコメントを書き込み
ブラジルからのコメントで埋め尽くされた。ブラジルファンの気持ちもわからぬではないが、
選手は一生懸命頑張った。採点はその結果だ。海のスポーツは風や波も読まなければならない。

自然の大きさの前に生かされていることを感じ海の神様に「感謝」する気持ち。波に恵まれなかったが、
自然に敬意を示す気持ち。これからサーファー人生を生きていくうえでも大切な姿勢だと思う。
そのような気持ちでサーフィンという波の状態など、自然を相手にするスポーツほど、
その時の気象条件に大きく左右される競技だからこそ大切な姿勢だと思うのだ。
0895Track No.774
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2021/08/22(日) 19:59:57.32
「あたいの夏休み」

ゴトン! 
ああ、新聞配達ね。配達員のタッタッタッという足音と共に、
キーホルダーだろうか、鈴のリンリンと言う音が重なる。時計を見る。

まだ早朝の4時。もうひと眠りと思い寝ようとするが、起きてしまった目は
中々言う事をきかない。軽い頭痛、無理やり閉じた瞼の下の眼でじんじんいっている。
暫くそのままにしていると、私は再び眠りに落ちた。

ピピピッという目覚ましの音で再び目を覚ました。鉛の様に重くなっている
腕をゆっくり上げ、目覚まし時計を止める。時刻は朝の6時半。
軽く伸びをして、起き上がり、カーテンを開けると、朝日が開ききっていない
私の目を開けさせた。― うん。いい天気だ。意識が起きてきた。

玄関へ行き、ドアの下に落ちている朝刊を取りに行く。
拾い上げると中に挟まれている広告紙をとり、ゴミ箱に。見出しには大きく
昨日のニュースで言っていた外国とのいざこざが取り上げられていた。
リビングに向かいリモコンでTVのスイッチを入れる。

NHK特集なのか1986年頃の人気絶頂期の避暑地、清里が映っていた。
人や車であふれかえった当時の清里駅周辺の光景。あの頃の自分の記憶が蘇って来た。
ちょうど付き合っていた彼と別れ、失恋し自暴自棄になっていた時期だった。
一人寂しく清里のユースホステルに泊まっていた自分。

テレビに映る清里は、追憶のバブル当時の高原のメルヘンチックな建物から
そこにあふれる賑やかな人々を映し出していた。当時の歩きながらソフトクリームを
頬張る若いカップルの姿など、懐かしい当時の光景。かっての自分は自分だけが

嬉しいと思えることが幸せだと思っていた。だから自分が幸せになることが全てだった。
どこかで人と比べている自分がいた。人と比べるから自分が辛くなる。根っこは同じなのに、
あいつらとは違うと思いたい自分がいた。そんなささやかな幸せの差に翻弄されていた自分。

そんな私も今ではすっかり考えが変わった。他人の幸せが自分の幸せにも繋がって
いるのだと思うようになっていた。
0896Track No.774
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2021/08/24(火) 10:49:18.78
「氷中花」

あれは結婚して3年目の夏。今でも光景が映像としてフラッシュバックする。
私が勤める会社にある男の子が入社してきた。顔立ちがパッと光っているわけでもなく、
妙に落ち着いた感じで、雰囲気がある男の子。社会人1年生とは思えないくらい、

大人社会に溶け込んでいる子だった。配属先は私と同じ営業。OJTってことで、
研修期間の3か月間、私が受け持つことになった。最初は正直、ちょっと変わった子だな
くらいにしか思わなかった。研修期間の3か月は特に何もなく無難に過ぎていった。

でも、その子は残業も嫌がらずに、接待にも一緒に行ったりして徐々に成長していった。
可愛い弟が出来たみたいで、私も大変だったけど楽しかった。そして研修期間が終わって
私の手が離れる日にお疲れさんってことで二人で飲んだ。このままお別れってのも寂しかったので

携帯のアドレス交換をした。「なんかあったらお姉さんに相談しなよ~」ぐらいの気持ちで。
その時は別に好きだとかそんな感情はなかった。彼が私の手を離れて2か月を過ぎた頃、
アドレスを交換した事を忘れかけていた頃に、彼からメールが届いた。

「やっと商談がまとまりました~!」って内容。どうやら私に最初に伝えたかったらしい。
「おめでとう。よく頑張ったね~!」って返した。彼が外回りから戻ってきた時にもう一度
おめでとうと言って「今夜、時間あいていたら、ご飯食べに行こうか!ご褒美おごってあげる!」
って軽い気持ちで言ったら「え!いいんですか?行きますよ~」って彼も乗って来た。

彼に対しての気持ちは全然なかったから、同僚と食事するくらいの気持ちで誘った。
その時に彼が別れた彼女の話を聞かせてくれた。彼女に好きな人が出来て彼の事を考えられなく
なった事、「要するにフラれたですよ」って彼は言った後、「でも僕には好きな人っていうか、
心に入り込んで来た人がいて彼女に悪いから、お互いの為には良かったのかもしれません」っていう。

ちょっとドキッとした。正直親近感みたいなものを感じていたし、帰り道で彼に告白された。
「好きです」と。ああ、彼の心に私が入り込んじゃっただってちよっと申し訳なくなった。
この日のやり取りのせいで彼の事を色々深く考えるようになってしまって、気が付いたら好きになってた。

それから2週間に一度くらい飲みに行くようになって、何回か二人で飲んだ帰り道に、彼に抱きしめられて
キスをして、「私も好きだよ」って言ってしまった後、初めてホテルで抱かれて。一度踏み外してしまうと
感覚がマヒしちゃうもんだなってその時は気づいていなかった。気づいたら2週間に一度のお酒と、
その後のホテルに行くのが定番化していた。浮気しているんだけど、頭の中では浮気という考えはなかった。

でも、旦那にバレたらマズいって事だけはわかっていたから携帯のメールは極力使わないようにしていた。
帰りが遅くなる日が極端に増えたわけではないが、旦那は気づいていた。ある日、彼と一緒にホテルから
出た所に車が止まってて中から旦那が出て来た。「え?何故?どうして??」私は凍り付いた。
0897Track No.774
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2021/08/24(火) 12:57:10.33
>>896
最後の行
「私はその瞬間、その場で凍り付いた。」に訂正
0898Track No.774
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2021/08/24(火) 13:17:38.64
>>897
「私はその瞬間、その場で一瞬で凍り付いてしまった。」に訂正
0899Track No.774
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2021/08/26(木) 20:37:34.24
「女なんてものに」

あいつが亡くなった...。
昔からの飲み仲間で二人でよく飲み歩いていた...。
酒の席であいつといつも言い争っていた。何かにつけ女はと言うあいつに
腹立てて言い争っていた。

そんなあいつが昨日亡くなった知らせを彼の友人から聞いた。
突然の知らせだった...。
あいつとは、大喧嘩して以来、暫く会っていなかった。

交通事故だと言う。バイクで走行中、対向車と衝突事故で帰らぬ人となった。
享年38歳。あいつはバイク歴22年のベテランだったが危機回避を
行うにはあまりにもスピードを出し過ぎていたと言う。
バイクは車と違い身を守るものが極端に少ないため、
衝突による転倒で簡単に命を失う。

あいつと大喧嘩する前、よく飲み歩いていた頃を思い出す...。
カランと音を立てて、グラスの氷が崩れる。
ハイボールが喉に流し込むあいつ。

さっきまで饒舌に話していたあいつも話題が尽きたようで、
「つまり、またフラれたんだな?」
「はっきり言わないで。まぁ、そうなんだけどさ」

そう言う事だった。随分と長く腐れ縁のあいつに、やけ酒を付き合ってもらっていた。
「あんたにはわかんないけどさ」「うるせーよ。だから女と飲むの嫌なんだよな」
「野郎と飲んでいる方が楽しいんだよ。所詮、女なんてものは・・・」とあいつは
言いかけてやめる。

「何よ、女がどうだって?、何でそこでやめるのよ。言いたいことあるならいいなよ」と私。
「女は打算的。打算的な心の働きを、恋愛感情と錯覚しているだけ」と言うあいつに対して
私は「は? そうかなぁ」とつれない返事で返す。

すかさずあいつは「それと、女心と秋の空。男からしたら女心は秋の空らしいけどな」
「なに、それ」なんだかあいつの話し方が面白くて、つい笑ってしまった。
お酒に酔っているのだろうかとぼんやり考えていた。

「おっ?やっと笑ってくれたな。やっぱりお前は笑っているのかいいよ。
ショボくれているとらしくないぜ!」とケラケラ笑いながら言うあいつ。

「別にずっと笑ってないわけじゃないからね。フラれてからの3日間でも、
笑うことあったし」と私。「俺は見てねぇんだよ。お前、一人で悩んで毎日泣いて
メソメソしているんじゃねーのか、どうなんだよ?」とあいつが誇った顔して言う。
「あれ?心配してくれてるの?嬉しいねぇ〜」と言う私。

「ハイハイ。絡んでないで不満なり、愚痴なり、ぶちまけなって。俺が聞き流してやるからよ」と
あいつが偉そうに言う。「そこは受け止めてほしかったな。そんなこと言うからあんた
モテないのだよ!」と怒って言う私に、あいつは「余計なお世話だっつーの!」

         ――――――――― もう、そんなあいつは帰ってこない...。
0900Track No.774
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2021/08/26(木) 20:46:53.79
>>899
15行目「ハイボールを喉に流し込むあいつ。」に訂正
下から10行目「やっぱりお前は笑っているのがいいよ。・・・」に訂正
0901Track No.774
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2021/08/27(金) 04:47:53.20
>>899
下から12行目「あいつの話し方が妙に面白くて、・・・」に訂正
0902Track No.774
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2021/08/27(金) 09:05:56.32
>>899
下から2行目「モテないんだよ!」と怒って言う私に、・・・」に訂正
0903Track No.774
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2021/08/29(日) 16:00:27.31
「自画像」

会社の女子トイレに入っている時、パウダールームの方から
若い後輩たちの声が聞こえて来た。何やら噂話をしている。

「〇〇部長って、上の顔色ばかりうかがって、仕事もろくにしないのよね」
「そうそう、面倒なことはみんな、私たちに押し付けてくるのよ」
「本当に、いやだわ.........」
「そうね」と私の後輩の職場の仲良し3人組だった。

「それと〇〇さんの頑固さにはあきれるわ。もう、一緒に仕事するのは嫌!」
「本当にそう、やりにくいよね。あれじゃあ、ご主人も手を焼いていると、思うなぁ~」
「結構尻に敷かれていたりして......(笑)」3人の笑い声が聞こえる。

「ねぇ、みんな頑固というけど、あれで結構真面目なのよ」
「そういうあんたこそ、頑固じゃない」
「あら言ったわね! そう私も頑固者よ。私はちゃんと自覚しているの」
「そうね、あなたは自分を知っているわ。 ワハハハ」
「なによ、笑わないでよ~」職場の仲良し3人組が賑やかに笑っている。

「ねえ、それに〇〇先輩って、ちょっとデリカシーに欠けるわよね」
「そうね、あの人、エゴイストなのかもしれないわね」
「そうなの?」
「そうよ、分からないの。どう見たってデリカシーに欠けるエゴイストよ」

「そう無神経なのよ。女のくせにね。男みたいに無神経なのよ」
「だからエゴイストなの?」
「そうよ、男と会話してるみたい。和田アキ子みたいなのよ。ワハハハ」
「そう言えはそうね。オホホホ」
「デリカシーのない女ってやーね。ウフフフフ」
パウダールームいっぱいに3人のけたたましい笑い声が響く。

           −−−−−− 私のことだった ―――――――――
 
「ねえ、今朝、私、駅の階段でつんのめって、落ちそうになったの」
「あるある。怖いよねぇ」
「あ~、その靴みたいに、先のとがったエナメルのパンプスって、階段のすべり止めに
引っかかるんだよね」
「そうそう!」「気をつけなきゃねぇ」と言いながら職場の仲良し3人組は
パウダールームから出て行った。
 
0904Track No.774
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2021/08/31(火) 11:09:16.99
「蕎麦屋」

自分一人だけがいらないような気がしていた時、突然、お前から電話が来た。
「あのぅ、蕎麦でも食わないかあ」ってね。
別に今更、お前の顔見て、蕎麦など食っても仕方がないんだけど、
結局、付き合うことにした。

そんなあいつとの出会いは、近所のスーパーのレジで並んでいる時だった。

目の前には背の高い男性が。年齢は私と同じぐらい。
カゴにはトイレットペーパーやティッシュなど日用品がいっぱい入っている。
ありゃ、これは時間がかかりそうかなと思ったそんな時、

チャリン、チャリン。その男性が財布を広げた途端、小銭が何枚かこぼれ落ちた。
「あっ!」とその男性は慌てて小銭を拾い集める。私も一緒になって小銭を拾うのを手伝う。

「はい、どうぞ!」と私は拾った小銭を目の前の背の高いその男性に手渡す。
「ありがとうございます。俺って本当におっちょこちょいだからなぁ」と
男性が申し訳なさそうに言う。

私は会計を済ませた後、レジ付近の袋詰め用のサッカー台に移動して袋詰め。
そんな時、また、その男性と一緒になった。「お荷物、多いですね」と私。

「あ、はい。今年から一人暮らしなもので。今までは実家から送ってもらったものを
使っていたんですけど、早くも切れちゃって。初めてですよ、トイレットペーパーとか
買ったのは」とその男性が言う。私は「じゃあ、大学一年生?」「そうです」とその男性。

「実は私もなの」気が付いたらこんな感じで会話を交わす私がいた。すっごく不思議。
今までは絶対にそんなことは出来なかったのに。その男性の自然体というか、素朴で
全く飾らない雰囲気がそうさせたのか、今ではわからない。とにかくそれがあいつとの
最初の出会いだった。
0905Track No.774
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2021/08/31(火) 15:10:37.70
>>904
13行目「男性は照れた顔で申し訳なさそうに言う」に修正
0906Track No.774
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2021/09/02(木) 09:56:49.04
「女という商売」

午後五時半を過ぎると、ややきつめに香水を振り、髪を整えてから自宅
マンションを出る。バックには財布やカード類を入れて仕舞い込み、マンション
近辺のタクシー乗り場でタクシーを拾う。

そして店の名前を告げ、深呼吸して後部座席に座る。街の目抜き通りに着くと、
ネオンが輝いている。通常通りの出勤。従業員専用口から入っていく。

あたしも店のロッカールームで上下ともドレスに着替え、仲間とおしゃべりしながら
開店時間まで待つ。さすがに接客は大変だ。こういった仕事自体、偏見で見られがち
なのだが、あたしたちホステスはしっかりしている。プライドがあるのだ。

お客様を丁寧にもてなすれっきとしたサービス業という誇りがある。
お客様に対して色んなおべっかを使う。多少嫌な相手でも嫌な顔を見せずに
失礼のないように接するように常に心がけている。

「ナオミちゃん、ナナコちゃん、テーブルに回って頂戴。お客様がお待ちだから」
と私たちホステスが店のママに呼ばれる。「はい!」「はーい!」と私たち。

ナナコとはお互いにナンバーワンを競い合う間柄だ。あたしの方が固定客は多い。
ナナコは二十代後半だったが、三十代前半のあたしも負けられない。気合が入る。

今夜も店内に静かなムードミュージックが流れ、大量のお酒やフルーツ、
おつまみなどで、お客様に欲望を売る。ここは銀座のような大都会ではないのだが、
ここのママは、昔、銀座にいて、ホステスの経験がある。

そこで貯めたお金でこの街で自分のお店を立ち上げたと言う話をママから聞いた。
ウイスキーの原酒をミネラルウォーターでハーフに割り、氷を浮かべてマドラーで掻き混ぜ差し出す。

「ナオミちゃん、今夜もいいね。相変わらず色っぽいし。今夜のドレスも似合っているよ。
ムードもばっちりだ」と店の常連客のお客様がそう言ってあたしの横に座りながら、喋りかけてくる。

常連なので名前と顔を覚えている。いつも私を指名してくるお客様だ。
「ありがとうございます。水割りお作りいたしますわ」
今夜もこんな感じで始まった。

コロナ禍になってからというもの、このお仕事の行く末が心配になっている。
0907Track No.774
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2021/09/03(金) 15:14:43.10
「金魚」

夏祭り。夜店の並ぶ道。神社までの通り道。浴衣に袖を通して、髪に髪留めをして
あんまりしない薄いピンクの口紅して、旅の途中で知り合った、旅暮らしの彼と
いっぱい寄り道しながら祭りの屋台のあいだを歩いていた。この街の夏祭りは
初めてだと言う。私が祭りに誘ったのだった。

道は混んでいた。行き交う人、人、人...。夜店で狭い通路をひしめき合いながら歩く。
並んで歩くなんて無理だから、すぐ後ろを付いていたけど、なんだかはぐれてしまいそう。
必死で彼の背を追う。そんな時、「ほら」目を合わさないまま振り返って出された片手。
手を取ると素っ気ない振りをして私を気にかけてくれる彼。

輪投げ屋や焼きそば屋の前には大勢の人だかりができていた。
私の視界の左端に一つの屋台が目に入った。その屋台は『金魚すくい』
なんとなく懐かしかった。

私が小さい頃からある馴染の、綿あめ、りんご飴、お面とか焼きそば、フランクフルト、
くじ引き、玩具、かき氷...。それら今も昔と何ら変わらない夜店の屋台。
その中でも金魚すくいは楽しかった思い出がある。

「・・・どうした?」と彼。どうやら私は金魚すくいの屋台を見つめたまま動かなっていた。
そんな私を見て彼が言う。「やりたいのか? 金魚すくい」「いや、私見ているからやってみて」

目の前ではちょうど、下駄をはき、品のよさそうな浴衣を着た若い女性が和やかな表情を
浮かべたまま、膝を抱えて静かに金魚すくいをしていた。

彼が「俺、こう見えても、金魚すくい得意なんだぜ!、見ていてくれ!」と金魚屋に網をもらい
金魚すくいを始めた。彼は網をふるい、金魚取ろうと横から拾い上げるようにすくう。水に濡らす
面積を小さくしながら金魚をすくおうとするのだけど、中々上手くいかない。一つの網が破れ、
次の網が破れ、いくら経っても金魚がすくえない。隣の品の良い女性の方が上手くすくっている。

そうして暫く金魚すくいを続けていたが、一向に金魚はすくえなかった。金魚すくいを続ける彼。
この網もダメだ。敗れた網を手に溜息ついている。

1匹も救えなかったね。本当に要領が悪いんだから・・・
「浮いてきたところをすくわなきゃ ほら、シャツの袖が水浸し」
でも、表情は笑っている。

     ――――――――― でも、嬉しいみたい すくえなかったことが  
0908Track No.774
垢版 |
2021/09/04(土) 06:46:11.65
>>907
17行目「目の前ではちょうど、賑やかな子供たちが燥ぐ中、下駄をはき、・・・」に修正
0909Track No.774
垢版 |
2021/09/04(土) 06:54:12.62
>>907
1行目「髪に髪飾りをして」に修正
0910Track No.774
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2021/09/04(土) 15:29:33.25
「あのさよならにさよならを」

私が学生の頃、大好きな人がいました...。
好きで... 好きで...好きで...。17歳から、22歳までの5年間。
彼の事だけを考えていました...。

でも、大学卒業後、上手く就職できなかった彼。フリーターというより、
ほぼニートの様になってしまって、生活も自堕落になっていきました。

私はそれでも、彼の事が大好きで、好きで好きで仕方ありませんでした。
初めての恋、初めてのキス、初めての・・・すべての初めてを彼に捧げました。
彼も私を愛してくれていたと思います。でも、付き合いが長くなるにつれて、
彼は私を当たり前の存在として、大切にしなくなりました。

私の親友にその話をすると、付き合うのを止められました。
「人に心配をかけるような恋なら、しない方がいいわ」と言われました。
大好きだけど、愛しているけど、一緒にいても、お互いの為にならない。

色々悩んだ末、別れようとついに決心し、それで私は彼に「さよなら」を言いました。
涙が止まりませんでした。

あれから十数年が経ちました。先日、駅で偶然にも彼と再会したんです。
運命かと思いました。「今どうしているの? あの時は・・・ など、
ぽつりぽつりと思い出を語り合いました。

彼が「あの時は、僕が悪かった。愛していることは本当だから・・・」と
泣きそうになりながら語ってくれました。

もう彼には、奥さんも、子供もいるそうです。もう、あの時の私たちには戻れない。
私の幼かった恋。一番綺麗だった頃の私をきっと全部捧げた人。思い出もすべて...。
結ばれることのなかった恋。色々悩んだ末、決断した別れ、「さよなら」

そんなあの日の
−−− あの思い出にも、さよならを あの時の「さよなら」にさよならを .........


−−− 
0911Track No.774
垢版 |
2021/09/04(土) 15:36:33.67
>>910
下から3行目「決断したあの時の別れ、「さよなら」」に訂正
0912Track No.774
垢版 |
2021/09/04(土) 15:40:19.32
>>910
末尾
「あの時の あの「さよなら」にさよならを ―――――――――」に訂正
0913Track No.774
垢版 |
2021/09/06(月) 06:56:46.70
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2021/09/06(月) 06:56:54.12
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2021/09/10(金) 14:21:52.96
>>913
この画像を誰か消してくれないか
0918Track No.774
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2021/09/14(火) 13:55:12.71
「オリエンタルボイス」

「いらっしゃ~い」 しがないサラリーマンでしかない俺は、
今日もいつものように居酒屋に来ていた。就職してから、会社に行く日は
いつも仕事帰りにこの店に通っている。

もうここに通うのも彼此3年目になろうとしていた。
その頃になると店員さんも、俺の顔を覚えていてくれて、注文しなくても
席まで運んできてくれるという状態だった。

俺はこの日も、いつものカウンターの奥の席に座っていた。
「はい、生ビール大ジョッキと枝豆、裂きイカ、お待たせしました。
ごゆっくり下さいませ」「ありがとう」俺はいつもと同じように礼を言う。

俺は冷たい生ビールが喉に染みる。ビールは味わうものではなく
喉ごしを楽しむものだなとしみじみと満足に浸り喜びを味わって一人悦に入り、
店の中をぐるりと見回した。結構人が入っているな。向かいの席では
外国人のゲイなのか、日本人のオカマなのか、分からないがそれ風の二人の会話が聞こえてくる。

外国人の厳ついゲイ風の男は長く日本で暮らしているらしく日本語に堪能で流暢に話していた。
「日本の田舎に行くと子供が凄い見てくるよね。マクドナルドでハンバーカーを食っていた時よ。
小学生ぐらいの子が、俺のテーブルの周りをクルクル回って物珍しい珍獣でも見たように
見てくるんだよ。近くまで来てじっと見てくるんだよ。俺あまりみられるので、日本語しゃべるけど

"Don`t Stare at me!"と、つい口が出ちゃった。そしたらその子が指さて言う「ママぁ〜、見て! 
外人がなんか言った!」「ほんまやなぁ〜」とその親が言うよる。なにがほんまなやねん(笑)ワハハハ」
「あははは、笑っちゃうけど、でもね、そんなこと言うあんた!あら、私だって、昔、フランスの

ド田舎の元彼の家に遊びに言った時、地元のスーパーで買い物していたら、地元の子供たちが、
後ろからぞろぞろとついて来て、ハーメルンの笛吹き男状態になった事、あんたの話を聞いて、
思い出したわよ。どこの国も一緒よ。東京はそんなことはないけど、特に田舎に行けば行くほど、

ド田舎に行けばどこの国も一緒よ。私なんか中国人に間違われるし、女装して歩いていたら
オリエンタルビューティーって言われたし、フランス人の元彼には君はオリエンタルヴォイスだね。
魅力的な声をしている。なんて美しく魅力的な声なんだって。今となっては笑っちゃうけど」
        ――――――――― そんな微笑ましい会話が聞こえてくる居酒屋







"
0919Track No.774
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2021/09/14(火) 14:05:38.58
>>918
タイトル「オリエンタル・ヴォイス」に修正
0920Track No.774
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2021/09/14(火) 14:19:24.55
>>918
10行目「俺は」消去。
0921Track No.774
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2021/09/14(火) 16:48:31.94
>>918
下から10行目「そしたらその子が指さして言うんだよ。その親に「ママぁ〜、・・・」」訂正
0922Track No.774
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2021/09/14(火) 21:05:45.28
>>918
下から9行目「何がほんまやねん(笑)ワハハハ」に訂正
0923Track No.774
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2021/09/15(水) 08:04:20.53
>>918
下から7行目「遊びに行った時、・・・」に訂正
0924Track No.774
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2021/09/15(水) 12:06:57.00
「夜曲」

音がした。毎日、毎朝、聞いていた音にとても似ていた。" チャリーン!"
それはつい半年前まで、付き合っていた彼が腰につけていたキーチェンの音だった。

思わず振り返って姿を探す。人が行き交う交差点。一瞬だけ聞こえた音を
頼りに特定の人を見つけるのは不可能に近い。そう考えて私は自嘲する。
私は一体何を考えているんだと.........。

「どうしたの?」と前を歩く同僚が心配そうに声を掛ける。
私は首を振って「何でもない」と同僚に告げる。

「あんまり交差点で、ボーっとしていると危ないよ?」「ちょっと靴擦れが、痛かったんだよ」
「今日も散々歩いたからね・・・ 大丈夫?」同僚は私の足を気遣い、歩くスピードを落とした。
「もう、大丈夫、大丈夫。さあ、早く行こう。お腹すいちゃった」とわざとらしくそう言って私は
歩幅を大きくした。不意に思い出した懐かしさを振り払うように近くのレストランで食事後、
営業先から会社へ帰り、一通りの仕事をこなした後、残業もせず早めに帰宅した。

帰宅後、入浴。シャワーを浴びた後、胸をバスタオルで包み。狭い浴室を出ると、
冷蔵庫をのぞき込む、奥の方に缶ビール黒ラベル、エビス缶がまだあった。
立ったままエビス缶を開け、一口あおった。喉ごしがいい爽快な気分に浸る。

あのうだるような日中の暑さ、寝苦しい夜はすっかり消え、夏の終わりを感じる夕方。
日没後のオレンジ色に染まった夕暮れ。物思いにふける.........。

彼は自由奔放な性格だった。自分の気持ちに素直で、よく言えば真っ直ぐな人と言えなくも
ないが、彼を知る友人は口々に彼を子供だと言った。半年前、突然、思い立ったように、
旅に出ると言い出した。今にして思えば、彼にしてはごく自然な事だったのかもしれない。

元々、出会った頃から、写真が好きで、カメラマンになりたいと言っていた彼。
大学を出ると迷う事も無く写真家への道へ進んだ。自由気ままな彼が誰かの下について腕を
磨くなんて地道な事が出来るのかどうか心配だった。好きな事に対してはストイックな
ほど打ち込む性格の彼は意外と楽しんでいるようだった。私もその姿に安心していた。

その三年後に、突然、私の目の前から消えるなんて事。その当時は思いもしなかった。
「俺、そろそろ自分の写真を撮ろうと思うんだ」いつものデートの後、決まって訪れた彼の
お気に入りのラーメン屋で、いつもと同じメニューを食べた後、彼はまるでちょっと
そこまで、といった感じで言った。それが今から半年前のことだった。

「俺、ちょっと旅に出ようと思っている」「は?」突然、思いもよらぬ彼の言葉に私は戸惑った。
「ちょ、ちょっと待ってよ。何で急に・・・てか、仕事は?」「うん、師匠にはOKをもらった。
好きなようにやってみろってさ」心底嬉しそうに笑って語ったその顔が私の記憶にある
彼の最後の笑顔だった。
0925Track No.774
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2021/09/16(木) 22:40:35.28
「あたし時々おもうの」

1969年、戦後日本の歴史の中で社会運動が特に盛んだった時期だった。

その中でも学生運動は大きな存在感を持っていた。そんな学生運動の嵐が
吹き荒れていた5月13日、三島由紀夫は東大大学駒場キャンパス900番教室に
立っていた。戦後の日本を代表する作家。そして保守言論人として活動していた

時代の寵児を招いたのは当時、大学を占拠していた東大全共闘。左翼学生の
総本山ともいえる団体だった。三島由紀夫VS東大全共闘。右と左、保守と革新−−−。

政治的に真っ向から対立する両者。約1000人の聴衆を前に公開討論会で
対峙していた。そんな当時のドキュメンタリー記録映像が何気なくリモコンで
チャンネルを変えたテレビで流れていた。

その後の映像では、その頃の新宿駅西口のフォークゲリラの光景が映し出されていた。
反戦的フォークソングなどを歌い新宿西口の地下広場を約三千人から一万人規模に拡大し
人、人、人で埋め尽くされていた。あの頃の俺はフォークソングという歌に出会い。
フォークソングの良さを知ることになる。

その後、72年に日比谷野外音楽堂で行われた全国フォーク音楽祭全国大会に
出場した一人の女性の歌を聴くことになる。まだ初々しい彼女の声が印象に残った。

それから3年が過ぎた。晩秋の空が美しい1975年、そんな秋の深まりを見せる頃。
4店舗目となるロフトのオープンに向け、気ぜわしい日々を送っていた店主のオヤジは
時折、空を見上げては「何かいいことが起こりそうな気がする」とひとり呟いていた。

その年の12月に開店した下北沢ロフトは当時としては珍しい地下物件だった。
当時はロックな若者や業界人が参加してロフトが下北沢の人の流れを変えたと言われてもいた。
店主のオヤジは今日は観客が10人とか20人。その程度だとタカをくくっていた。

当日、店主のオヤジの元に店員から電話が入った。「200人近くが店の前に並んでいます! 
とても入りきりません!」と慌てまくっていた。

店主のオヤジと共に俺はすくに駆け付け、店内のテーブルやイスを移動したり、会場づくりに
慌てて取り組んでいた。

俺は店主のオヤジと共に3年前に日比谷野外音楽堂で見たあの彼女を手の届く
ような距離で見ることになる。
               ――――――――― 登場人物の俺はフィクションである
0926Track No.774
垢版 |
2021/09/16(木) 22:48:11.42
>>925
実際にあった出来事、会場、場所に
登場人物の俺として登場させてみた。

ちなみに現実には学生運動の頃の俺は小学生であった。
よって登場人物の俺はフィクションである。
0927Track No.774
垢版 |
2021/09/18(土) 09:26:32.66
「木曜の夜」

その人の顔を見ればよく知っているはずなのに、一体誰だったのか、まるで
思い出せない...。

休日なので、私は化粧もほとんどしないまま、ラフな格好で近所のスーパーに
買い物に来ていた私。誰だったか、誰なのか... 思い出せないまま・・・
色々考えたが中々思い当たる人は居なかった。それでも、何とか思い出そうと

考え込んでいたら「まみ!ちょっと前見て!」とレジの列が進んでいるのを注意された。
今日は仲の良い友人とスーパーに買い物に付き合わされているのだった。
私が気になっていたその人は隣のレジに並んでいた。

「どうしたの?誰か知っている人でもいたの?」私がその若い男性をじっと見ていたことを
仲の良い友人メグから聞かれた。「ううん、何でもないわ。ちょっとね」私は
なんだか照れ臭くなって慌てて首を振ると、メグは買い物かごをレジの台の上に乗せた。

ーーー それにしても、一体誰だっけ? もしかして、知り合いに似ているだけで、
実は別人なのだろうか。あるいは、どこか芸能人に似ていて、それで知っているような
気がするだけなのかもしれない。それとも、本当にテレビに出ているタレントだったりして。
だけど、そんな感じじゃない。絶対に知っている人だ。どこかで会ったことがあるのは確か。

それがどこなのか、全く思い出すことが出ない。私はメグに気づかれてしまうのが恥ずかしくて
あまりじろじろと見つめるわけにもいかなくなった。今度は横目を使って、こっそりと
確かめる。買った商品をレジ袋に入れながらも考え続けていたら、卵のパックを一番下に
入れそうになって、又、メグから注意されてしまった。結局、店を出るまでに、それが誰だったのか

思い出すことはできなかった。それに向こうは私の事などまるで気にもしていないようだった。
知り合いだと思ったんだけど、やっぱり気のせいなのかな。「ハンサムな人だったね。
まみはああいう人がタイプなんだ?」いきなりメグから言われた。私はドキッとした。
私の視線と態度でメグは気づいていたのだった。冷やかすようにそう言われると、そんなつもりは

全然なかったのに、私は自分でも耳まで赤くなっているのがわかった。「何言ってんのよ、
そんなわけないでしょ」「ああ、卵が割れちゃう、ごめんごめん、冗談よ」照れ隠しに私が
買い物袋を乱暴に振り回すと、メグは慌てて謝ったが、その声はどこか楽し気に聞こえる。

仕事帰りの駅のプラットホーム。プラットホームの時計を見上げると夜11時半だった。
木曜の夜11時半、" 突然、私の脳裏に浮かぶ " そうだったか、あの人だ! 

昨日のスーパーで出会って、気になっていたひと。引っかかっていた疑問が突然解けると、
実にすっきりした気分になった。いつも仕事帰りのスーツ姿しか見たことがなかった。
あんなラフな格好の姿が記憶と結びつかなかったのだった。わかってしまえば本当にあっけない。

あれは... いつだったか、木曜の夜11時半、駅のプラットホームのベンチに腰かけていた私に
声をかけてくれて一度だけお話しした人だった。すっかり忘れていた。顔もうろ覚え。
でも、会話しててその時は楽しかったし、息の合った人だった。でも、それっきりだったのだ。
偶然、たった一度しか、会ってお話しかしたことなかった彼。
           ――――ーー 何故か、不思議と、心に引っ掛かり気になっていたひと。
0928Track No.774
垢版 |
2021/09/18(土) 09:43:40.70
>>927
下から8行目「昨日のスーパーで見かけて気になっていたひと。」に訂正
0929Track No.774
垢版 |
2021/09/19(日) 12:56:20.62
「不良」

私はケンジの幼馴染。だけど仲が良かったのは小学生まで。同級生にからかわれるまで、
いつも一緒に遊んでいた。今じゃすっかりただのお隣さん。今日、私は教室の窓の外を見ると、
校庭を一人寂し気に帰るケンジの姿。「また停学かな」「当たり前だろ、隣の高校と又、

喧嘩したんだ」私はそのクラスの連中の会話を聞きながらケンジの姿が消えるまで見ていた。
「あんな不良野郎のどこがいいんだ。アキお前さ、男見る目危ないんじゃねーの?」
周りからそんな風に言われることが悲しかった。ケンジは元々そんな乱暴者じゃない。
でも、変わっちゃった。きっと寂しいんだ。でもクラスの連中には何も言えなかった。

いつもの帰り道。土手で寝ている人影に目を凝らすとケンジだった。

思わず駆け寄って隣にそっと座る。我ながら大胆だ。隣にいきなり人が寝ていたら
ビックリするかなぁ苦笑いする。そうだ、私も土手でお菓子食べてれば不自然じゃないかも、
カバンの中にあるチョコを探していると、「なんだアキか」とケンジがびっくりした顔をして

目を覚ます。私はわざとらしく起こしたことを照れながら謝ると、ぶっきらぼうに
「別に...」の一言。その言い方が昔と全然変わらなくて、私は思わず笑ってしまった。
「笑うなよ」「変わっていないんだもん、その言い方」二人で見上げる青空は夕焼けに色を

染めようとしていた。途方もなく穏やかな空気が流れる。ずいぶん久しぶりに会話をした。
やっぱり優しいケンジだった。話し方は不愛想だけど。

そんな時だった、「ケンジ!今日は女連れかよ」冷やかすような口笛。一緒に帰ろうとした
私達の後ろに、いかにもガラの悪そうな男三人組がいた。隣の高校の制服。

「うちのテツと遊んでくれた借り、受け取ってくれ!」と言い放つと駆け出して三人で向かってくる。
ケンジは私を背中に回して逃げるように指示する。「このまま逃げろ!早く行け!巻き込まれるぞ!!
早くしろ!!!」しかも三人の一人はバットを振り回している。それでもケンジは怯まない。

激しくぶつかり合い。殴り合う。肉が弾ける音。ケンジはこんな日常を過ごしていたのだと気づく。
私は怖くて逃げることも出来ない。「女が寂しそうにしているぜ! 中々かわいいじゃん!」
立ち尽くす私にニヤニヤしながら一人の男が近づいてきた。怖い、声も出ない。それに気づいたケンジ。

その男を土手の斜面に蹴り飛ばす。「触れるんじゃねーよ!!」ケンジの背後にバットを持った男が笑う。
私はとっさに声を上げ叫んだ!「ケンジ!危ない!後ろ!」ケンジは咄嗟に身をかわし、バットを持って笑う男の
顎を蹴り飛ばす。三人がうずくまっている間、その隙にケンジと私は逃げた。必死で逃げた。どこまでも。
追ってはこないことを確認した。ケンジと私は、近くの海岸まで来ていた。
          
             ――― 真っ赤な夕焼け空に染まって沈む夕陽 ーーーーーーーーー
0930Track No.774
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2021/09/20(月) 13:46:36.06
「月迎え」

ーーーーーーーーー 「私は月に帰らなければなりません。 どうかいつまでも
お元気で。さようなら」かぐや姫はそう言うと月の使いと共に天に昇っていきました。

これは日本昔話の絵本『かぐや姫』の月に帰る時の最後の言葉だ。まだ幼い娘に
読み聞かせているうちに娘は寝てしまった。薄いカーテンを透かして月の明かりが
射しこんでくる。縁側に出て夜空を見上げる。

丁度、雲が晴れて、月が顔を出していた。中秋の名月とはよく言ったものだ。
月を眺めながら、俺は酒をすする。思い出を一人噛みしめ今夜は月見酒。

「ひとりで飲むのも悪くない」俺は誰ともなく呟くと、小さなお猪口を満たした
透明な液体をグッと飲み干した。視界の先には見事な満月映る。月見酒は日本酒に限る。

このご時世には珍しい小さな平屋建ての我が家。女房に先立たれて幼い娘と二人暮らしに
なってから、管理が面倒だからと、既に都会に所帯を持つ兄に半ば強引に押し付けられた
両親の遺産に引っ越してきたばかり。仕事も見つかり、何とか幼い娘と二人何とか生きている。
なかなかどうして俺は幼い頃からの思い出が詰まったこの家を気に入っている。

元々都会は好きではない。何よりこの縁側が良い。大して広くもない。月明りに照らされた庭に目をやれば、
そこそこ大きな桜の木が、今は寂しいその枝を満月を背にして広げている。

その足元では背の高いススキが月の光を受けて淡く控えめに輝いていた。

聴こえてくるのは虫の声ばかり。俺は暫く目を閉じて、儚い命の虫の鳴く声に耳を傾けた。
脇に置かれた徳利に手を伸ばし、もう一度、空になったお猪口を満たした。「美味い!」
近くのスーパーで買ってきた月見団子をつまみ、口へ運ぶ。

ただ月を見上げて、こうして月を見るのは随分と久し振りだ。月明りはこんなにも
まぶしいものだったろうかとふと俺は思った。辺りは相変わらず鈴虫の鳴き声が響いている。
「こうして月を眺めるのもたまにはいいだろう」
                
             ーーーーーーーーー 微風に吹かれてススキが微かに揺れ動いた。
0931Track No.774
垢版 |
2021/09/20(月) 13:50:50.47
>>930
9行目「満月が映る。」に訂正
0932Track No.774
垢版 |
2021/09/21(火) 20:06:56.32
「遠雷」

遠雷が響く。閃光が暗がりの部屋にチラチラ明滅し瞬く中、
私はベットからゆっくりと起き上がった。
「どうした?」と彼が言う。

「いや、何でもないわ」ちょっと間を置いて返事をしたが、
うとうとしていた直後だったから、頭がぼんやりして、
直ぐにはベットを下りて動き出せなかった。

私は無意識に髪に手をやりながら、部屋の明かりを点ける。
「冷蔵庫に缶ビールがあるんだけど、飲む?」と私は彼に聞く。
「あぁ、頼む」と彼が言う。彼と暮らして3年目になる。

私は寝室を出て、キッチンの方へ行き冷蔵庫の中を覗き込み、
缶ビール2缶と、棚からおつまみ探し彼の所へ持っていく。

「ありがとう」と、銜え煙草でライターで火をつけながら彼が言う。
ゆらりと彼が手にした煙草の煙が揺れる。

ガレージの車には違う口紅があった。見ないふりするのも
これまでよと言いかけようとしたけど、言えなかった。
愛しさ極まって 何かしでかしそうなのに

「このままでいいじゃないか」あなたの煙草
切り札を躱されて 私の煙草
唇で溶け合って そこからMidnight.

こぼれるのは ため息ばかりの 遠雷の夜
答えなど求めないそんな女はいないわ

あぁ、今夜もほだされて、舞い戻る腕の中
切なく乱されて 遠ざかる雨の音
0933Track No.774
垢版 |
2021/09/23(木) 09:18:35.23
「シャングリラ」

昔、貧しい裏町にメイリンとその友達が住んでいました。

メイリンにはメイという乳飲み子がいました。
メイリンは病気で乳が出ず、貧乏でミルクも買えませんでした。
メイはどんどん衰弱して、とうとう泣かなくなりました。

そんなある日、友達が夢のような幸せを掴んだことをメイリンに打ち明けたのです。
それは二人が幼い頃、夢見た幸せ者だけが辿り着くと言われた夢のお城
シャングリラに見初められてお迎えが来ると言うのです。

メイリンはその話を聞き、私たちの中から幸せ者が出ると共に喜び合いました。

ところがメイリンはひょんなことから、その話が真っ赤な嘘だと言う事を聞いて
しまったのです。メイリンは急いで友達に知らせようと駆け出したちょうどその時、
泣くことすら出来ないまでに衰弱していたはずのメイが突然泣き出しました。

メイリンはまだメイは生きている。私が友達の代わりにシャングリラに行けば
メイは助かると思ったのです。メイリンは迎えの車を待つ友達に眠り薬を飲ませて
メイを置いて、迎えの車に乗り込みました。

それから30余年の月日が経ち、メイは成長してOL勤めをしていました。
そんなある日、メイは新聞の求人欄で、見覚えのある名前を見つけます。
その名はメイリン。メイにとってメイリンとは自分の母を騙して、母の幸せを
横取りした憎き女の名前だったのです。

メイは真相を確かめるために、メイリンの屋敷を訪ね、ローズという偽名を使って
住み込みのメイドとして働くことになります。

メイは屋敷の掃除をする傍ら、何か証拠になるものはないか物色をするのですが、
何も見つけることが出来ません。ただ一つだけ、鍵がかかって開かないチェストが
ありました。

        ――――――――― 「あら、もう眠ったのね。おやすみなさい」
0934Track No.774
垢版 |
2021/09/24(金) 14:58:54.39
「肩に降る雨」

ひとり、ネオンがきらびやかな街を歩く。
きらびやかな街灯。華やかな衣装に包まれた笑顔の女。
それを優しく見守る笑顔の男。そんな若いカップルの姿が
今日は眩しすぎる。彼らにはスポットライトのように光が降り注ぐ。

ふと、店のショーウィンドウを覗き込む。ショーウィンドウに
映る自分の惨めな姿。ポロポロと涙が流れて来た。もう見たくない。

ーーー 〇〇の馬鹿野郎!~!!  心の中で叫んでいた ーーーーーー

あたしばっかり本気になってあなたの事で頭がいっぱいになってしまっていた。
バカみたい。息も出来ないほどあなたを想って涙があふれるのに、
まだあきらめきれなくて・・・ こんなにツラいなら・・・

重く立ち込めた雲に覆われた鈍色の空から、ポッリポッリと雨が降り始めていた ーーー

― 肩に降る雨の冷たさも気づかぬまま歩き続けた ーーー
遠く瞬く光は遥かに私を忘れて流れてゆく流れてゆく ーーーーーー
 
幾日歩いた線路沿いは行方を捨てた闇の道。
なのに夜深く夢の底で耳に入る雨を厭うのは何故 ーーーーーー

一つの傘に二人並んで帰る二人連れカップルが私を見て通り過ぎる ーーー

肩に降る雨の冷たさも気づかぬまま歩き続けた
肩に降る雨の冷たさに まだ生きてた自分を見つけた

私のブラウスは雨で濡れ、ベッタリと体に貼り付いていた。
今の私にはそんな小さなことを気にするだけの心の余裕がなかった。

だだだだ悲しくて、悔しくて、自分が情けなかった。いっそう自分を惨めにする。
そう思うと、またさらに涙があふれ出てきてしまった。
とめどなく涙が流れる。頬に涙が流れる。
0935Track No.774
垢版 |
2021/09/25(土) 11:23:16.30
「月の夜に」

真夜中に家を抜け出した。散歩がてらに、いつもの歩道橋を歩く。
嘘みたいな静寂が広がっていて、時たま、思い出したように長距離トラックの
ボゥワっとしたテールライトが通る。

灯りがついている家は、所々まだ、まばらで、無機質な街灯の光が明るい。
夜空を見上げると雲の切れ間から見事な満月が顔をのぞかせている。
夜風がひんやりと冷たい。どのぐらい歩いたのだろうか・・・

ウォーターフロントの夜景。水辺の公園。知る人ぞ知る穴場的夜景スポット。
ロケーションを最大限に生かした水辺の街に来ていた。

テラスの一角にある小さな遊歩道。水面に映し出される対岸の光と
タワーマンションの光が優しく目に映る。水面に映る月輪の揺らぎ。

水面が大きいほど、反射し、映し出す世界が広がる。反転された美しい世界。
水門付近で停泊している屋形船。水面に映る月輪の微かな波紋、月輪の揺らぎ。

水面に映る月は怪しく揺れ動き、彼との思い出、そんな彼の姿とブレていく・・・
それはひと夏の思い出。思い出が浮かんでは消えていく・・・
夢だけを引き留めて、想いを捨てにゆく・・・
そんな水面に映った月影・・・

息遣いや、肌のぬくもりだけが、あの、あたしの部屋の片隅に残っている。
眠れない夜。言えば良かったことが 月の中に揺れている
言わなければ良かったことが 水面の月に揺れている
街の夜に騙されて 涙を抱きしめる
0936Track No.774
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2021/09/25(土) 13:38:41.70
>>935
1行目「いつもの海岸通りを歩く。」に訂正
0937Track No.774
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2021/09/25(土) 14:50:04.08
>>935
月の夜と言えば静寂のイメージだが・・・
楽曲は月のイメージにそぐわぬ心地よいナンバー。楽曲のイメージに合わせるために
一行目の頭の「夕方に家を抜け出した。」に訂正

末尾「海に近い街ならではの沢山の橋や水門、運河沿いの開放的レストラン、
ショップ、アートギャラリー・・・などの店が並ぶ。ボードウォーク沿いに
歩き近くのレストランに入る。店内では心地よいナンバーが流れていた。」追加
0938Track No.774
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2021/09/26(日) 20:02:26.60
「B.G.M.」

9月も、もう終わりの夕方。川辺に吹く風は、近づく秋の気配を感じさせる。
川のせせらぎ。風に擦れる草葉の音。そして彼がアコースティックギターで
奏でるメロディー。低い声で歌う寂しげな歌は相変わらずだった。
聴いているだけで心が落ち着く・・・

演奏が終わり、私は彼に小さく拍手を送った。
そうしなくてはいけないなんてことはないけど、初めて聴いた時から
ずっと変わらない習慣になっていた。

彼が楽譜をめくり次の曲を探す。選んだのは70年代フォークソングだった。
私も彼も生まれる前の曲だけど、彼はそういう昔の曲を好んで弾いて歌っていた。
そしてどういうわけか、それらは私の好きな曲ばかりだった。

綺麗なギターの音色と語り掛けるように歌う渋く低い声。
こうして川の土手に腰を下ろして、彼のギターを聴くのは、あとどれぐらいだろう。

10月に入って大学の授業が始まれば、二人ともこんな風にいつもここへは来れなくなる。
秋が深まって、どんどん気温が下がって、冬が来て雪が降ってしまったらもう無理だ。
そしに来春には彼も私も卒業し、私はここを離れることになる。

物悲しいギターの音色が、緩やかな川の流れに溶けてゆく。
歌いながら、彼は誰かを想っているのだろうか・・・
でも、それはきっと、隣にいる私じゃない誰かだ。

夕暮れの空では、沈みかけの太陽がオレンジと紫のグラデーションを作っていた。
対岸の遊歩道を散歩する人の影も、景色の中に輪郭を滲ませ始めている。

どこからか夕食の時間が近づき家へと駆けだしてゆく幼い子供たちの声が聞こえてくる。
「そろそろ帰ろうかな」ぽつりと彼が言った。楽譜が見えなくなったからタイムリミット。
いつもそうだった。

歌い終わると彼と私は「じゃあ」「うん、じゃあね」いつもと同じ、素っ気ないぐらい
の別れの挨拶。次の約束はしない。それが私たちの習わしだった。

土手を上り、それぞれ別の方向へ歩き出す。帰り道、彼の奏でる淋しい旋律が、
いつまでも耳に残っていた。彼が「これで最後にするよ」と最後に奏でた彼の
唯一のオリジナルソング『B.G.M.』この歌は二人だけのとっておきのメロディー

そして帰り際、彼に「君といると楽しいよ。君と電話で話せるように電話番号交換しない?」と
言われた。「ありがとう。君と出会ってよかったよ」と言っていた彼。
0939Track No.774
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2021/09/27(月) 20:36:00.39
「あわせ鏡」

今日もお仕事を終えて、途中のコンビニで遅い夕食の
買い物を済ませてタクシーを拾って帰宅する。

「ただいま・・・」返事がない。誰もいないのだから当たり前だ。
玄関にヒールを投げ捨てて、そのままドレッサーの前に直行し化粧を落とす。
鏡の前には見捨てられた悲しい女の姿がある。

ああ、あたいだ・・・・・・。
5年前に比べて化粧が濃くなった。
私は惰性で生きている。

どこから人生の歯車が狂ったのだろう・・・・・・・・・。
都会での夜のお仕事、生活は少しずつあたいの心を蝕んでいた。
鏡の中のあたいを見るたび嫌になる。

鏡よ鏡 値は誰になれる 鏡よ鏡 壊れてしまう前に
作り笑いと作り言葉であたいドレスを飾るのよ

鏡の中に疲れた女の後ろ姿が映っている。
ああ、姿見があわせ鏡になったんだ。
袖のほつれた シャツは嫌なの あたい似合うから
――――――――― 涙が頬を流れた。

放っておいてと口に出すのは本当は怖いのよ
でもそう言えば誰か来るのをあたい知ってるの
明るい顔が出来るまでには 薬たくさん必要よ
大丈夫よって言えるまでには お酒 必要よ

グラスの中に自分の背中がふいに見える夜は
あわせ鏡を両手で砕く 夢が血を流す
なりたい夢となれる夢とが本当は違う事くらい
わかってるから鏡見る時 芝居してるのよ
 
あたいの中にもう一人のあたいの記憶が ―――――――――
その瞬間、突然、−−− 目覚まし時計のタイマーが鳴った −−−
−−− そこで目が覚める −−−
眠い目をこすりながらベットからゆっくり起きて 洗面所で顔を洗い髪をとかす。
鏡の中にはスッピンで二日酔いのあたい。今日は休日。
0940Track No.774
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2021/09/28(火) 20:59:34.17
「旅人よ我に帰れ」

「約束したよね。ずっと一緒だって」 私は微笑む。全く同じタイミングで、
ミカも微笑んだ。まるで鏡に映したように・・・・・・・・・。

瓜二つな私たちは時折両親でさえ見分けがつかないくらいよく似ている。
昔は入れ替わってよくいたずらをした。今でも時折することがある。
「生まれてくる前から、ずっと一緒にいたの。だから、これからもずっと一緒よ。
そうでしょ」「そうよ、だって約束したじゃない」

お互いが同じタイミングで頷く。そう約束した。世界でたった一人きりになるような
悪夢の果て、私たちはたった二人、寄り添い合った。どんなに怖くても、ミカと一緒
なら怖くなかった。ミカに向けて手を伸ばし、ミカもまた私に向けて手を伸ばす。

触れ合った指先。冷たくて硬い。「−−−リカ」突然聞こえた声に振り返る。
視線の先にお母さんが悲痛な面持ちで立ち尽くしていた。
その目は間違いなく私を見ていた。どうして?何も悪いことしていない。

どうして?お母さん。私はただミカとずっと一緒にいたいだけ。ただそれだけなのに、どうして?
「いい加減にしなさい−−−ミカはもう、いないのよ。生まれてくる前に亡くなったの」

足元で、何かが割れるような音がした。

−−− ここで目が覚めた ―――――――――

また不思議な夢を見た。

私には、私じゃない誰かがいる。でも、私は私一人しかいない。でも、私を守る何かがいた。
私は生まれてくる前、一卵性双生児だったのだ。姉のミカはへその緒が首に三重に巻き付いて
絡まったのが原因で死産。私だけが生きて生まれて来たのだった。

あなたのぬくもりをどこかに感じながら、探し求めながら・・・
          ――――――今日も生きている

「帰ってきたら結婚しよう」そう言って彼は搭乗ゲートへ歩いて行った。
あれから3か月何の音沙汰もない.........

いつものようにマンションのエレベーターに乗る。6階に着く。ドアが開く。
エレベーターを降りると信じられない光景が目に飛び込んで来た。

「良、良介?」と私。「鍵をなくしたんだ」と彼がそう言った。
私は彼めがけて駆け出した。
「帰って来たよ。結婚しょう!」「......うん!」
0941Track No.774
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2021/09/28(火) 21:36:44.81
>>940
下から9行目「羊水で一緒だったあなたのぬくもりをどこかに感じながら、探しながら・・・」に修正
0942Track No.774
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2021/09/28(火) 22:14:43.96
誕生かしら
0943Track No.774
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2021/09/29(水) 06:12:41.81
>>940
末尾「帰って来たよ」「お帰り」
「約束通り... 結婚しよう!」
「......うん!!」に訂正
0944Track No.774
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2021/09/30(木) 11:09:29.28
「すずめ」

ここはイチョウ並木沿いにあるオシャレなカフェレストラン。
通りに植えられたイチョウ並木がテラスまで伸びていた。

柔らかな秋の日差しというよりも、また夏に再び戻ったような日差し。
眩しいほど晴れ上がった午後。席はもちろん満席。

でも、15分ほどの待ちで並木沿いの最高のテラス席に座ることが出来た。
ティータイムだったため、メニューはパスタとピッッアぐらいしかなかった。
金色の木漏れ日の中で彼と食べるランチ。彼はランチとコーヒー。私はランチと紅茶。

― 現実は違った ― 雨降る夜更けに呼ばれ、彼から海外赴任の話を聞かされた。
――――――――― ショックだった。
「少しの間の別れだから」そう言われても、永遠の別れではないことを言われても。

それでも寂しいものは寂しい。彼は半年後に帰ってくると言う。
彼と同じ会社だから知っている。最初の期限は半年。半年の予定が年内、年内の予定が
次年度の3月まで伸び伸びになって現在は・・・『ほぼ無期限に・・・!』なりましたという
人を知っている。一度海外赴任になるとなかなか帰らせてもらえない気がする。

特に大手でないうちは、その辺良くも悪くもきっちりしていない。
私と出会う前の彼の新しい環境で自分を変えてみたいと言う入社前の希望だから仕方がない。

あれから、とうとう彼が旅立つ、その日がやって来た。

彼が搭乗する飛行機の時間まであと5時間。今日、彼は、この街を、この日本を去ってしまう。
今日は絶好のフライト日和。時刻はちょうど昼を過ぎた。私と彼は約束していた銀杏見物の
ベストポイントにあるイタリアン・レストランの並木沿いの最高のテラス席で一緒にランチをしていた。

金色の木漏れ日の中でランチ。この後、彼はタクシー拾って駅まで行く、そこから空港まで行くと言う。
あなたの傍を 離れたくない なのに なのに ふざけるばかり 雀のように 燥いでいるばかり
0945Track No.774
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2021/10/02(土) 14:57:59.55
「YOU NEVER NEED ME」

まもなく28歳になる女、エマが、一回り歳が上の男、レオと不思議な縁で再会する。
エマは、熱い思いを抱きながらも、レオは中々決断がつかない。

レオの脳裏には、忘れることが出来ない女、オリビアがいたのだった。
悩んだ末、エマは、レオの元に一通の手紙を残す。

レオが部屋に帰ると、夕食の準備がされたテーブルに一通の手紙が残されていた。

「今日であなたと出会ってからちょうど9か月になります。
これからも、二人の時間は続いていけるものと信じていました。
でも、あなたは、私があなたを思うほどに私を必要とはしていない。
今までありがとう。さようなら、レオ」

 ーーーーーーーーー そこに残されていたのは彼女の置手紙だった。

{ YOU NEVER NEED ME }というミュージカルを彼と観劇していたのだった。

観劇後、近くのフレンチレストランへ 
洒落た扉を押し開けると、軽やかな鈴の音と共に
黒いベストに黒色のエプロン店員さんが

「いらっしゃいませ」「予約した斎藤です」
「お待ちしておりました。こちらへどうぞ」
「ねぇ、こんな高そうなお店で食事するなんて大丈夫?」

「ああ、大丈夫だよ。割引クーポン二人で九千円」「本当?」
「今日、君の誕生日だったね。奮発するよ」
「こちらのお席へどうぞ。ご注文は、いかがいたしましょう?」

「クーポンのディナーコースで」
「お飲み物も付きますが、いかがなさいますか?」
「赤ワインを二つ、それからチェーサーも」
「かしこまりました 少々お待ちくださいませ」

「チェーサーって何よ?」「お酒を飲むときに、一緒に飲む水の事だよ」
「あら、ずいぶんとカッコいいわね」

私はあなたが好き。もしもあなたが居なければ、私は生きる甲斐がない。
息をすることと同じくらいあなたが必要。でも、もしも私が居なくても
あなたは何も困らない。

           ーーーーーーーーー そう、私は薄々知っていた。
 ― 私に隠れて例の彼女と会っていることを ーーーーーーーーー
0946Track No.774
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2021/10/04(月) 16:26:06.95
「野ウサギのように」

此処は路地にひっそり佇む個室付きの居酒屋。
「ごっめ〜ん、時間に遅れちゃって・・・」

「いいよいいよ。私も今来たみたいなもんだし。ほら閉めて閉めて」とハルミ。
「あ〜ありがと...っ、はぁ〜落ち着くぅー」

「何、その頭?」とハルミ。「オカシイ? 変?」
「変わったね!何よそれ!ワハハハ」と大声で笑う自信家のハルミ。

「そんなに変?」「やめなさいハルミ!冗談よ、別に気にしなくていいわ」と
アケミが慰めてくれる。アケミは続けて「ハルミはすぐユリをからかって面白がるんだから。
それにしてもどうしたの?なんか心境の変化?そんな銀髪にしたの?」「可笑しい?」
「可笑しくはないけど、金髪なら見かけるけど・・・」とアケミ。

「彼に言われて・・・」「またあの男。あいつの言いなりになってない」とハルミ。

ハルミが続けざまに「あいつの都合のいい女になってない? 信じられるのは彼だけの、
あいつに依存していない?それはね、自分に自信がないからよ。男にとって都合のいい女で
終わらないためには、たまにはわがまま言った方がいいわよ。恋愛依存症になりすぎてもダメなのよ」

「やめなさいよ、ハルミ」とアケミが遮る。

「アケミ、いいの、ハルミの言う通りよ。私、彼の都合のいい女になってた。
彼なしでは生きていけない。彼と離れるなんて考えられない。信じられるのは彼だけの、
あいつに依存していた。彼の好みに合わせてファッションや髪型を変えたり、
無意識にスマホで彼のアカウントを追ってた。

彼に捨てられたくないから恋愛依存症になっていた。ハルミの言う通り確かに、
恋人が変わるたび、恋人が「これ似合うと思うよ」と言った次の日からファッションチェンジ。
毎回ファッションやメイク、髪型をガラリと変えていた」
0947Track No.774
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2021/10/04(月) 21:39:58.95
>>946
9行目「そんな銀髪にしたの?」の前に「どうして」+ 
追加して「どうしてそんな銀髪ににしたの?」
0948Track No.774
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2021/10/06(水) 13:28:50.90
「天使の階段」

小さい頃から幼馴染の女の子がいた。そいつとは本当に仲が良かった。
小学生の頃、親父の左手の薬指につけていた指輪が気になって親父に
「なんで、ずっとつけてるの?」って聞いたんだ。

そしたら親父が「これはな母ちゃんとの約束の指輪だよ。これをつけていれば
離れててもいつも心は一緒なんだよ」って笑顔で言ってくれた。

それを聞いた幼い俺は、その幼馴染と結婚したかったから、ずっと豚の貯金箱に
貯めてた小遣い1000円分ぐらいの小銭を持って商店街のアクセサリーショップみたいな
所へ行って「一番いい指輪ください!」って店員に言った。そしたら店員のお姉さんが

「僕、お母さんにあげるの?」って聞くから、俺「お嫁さんの!」って言ったら、
お姉さんが「じゃあ、ちょっと待っててね」って指輪を探し始めた。

それからお姉さんが綺麗にラッピングしてくれた指輪を持ってきてくれて、俺は
ありったけの小銭をお姉さんに渡した。お姉さんは笑顔で「頑張って」って俺を送ってくれた。

俺はその幼馴染に親父に聞いたことをそのまま言いながら幼馴染に指輪を渡した。
幼馴染の子はびっくりしたような顔をしながら頬にチューをしてくれたんだ。

それから時が経って幼馴染の子は小学校卒業と同時に親の都合で転校。
俺は地元の中学に行ったが、別れが寂しくてさよならって言えなかったのが、
ずっと引っ掛かってた。

それから更に時が進んで高校に入学。高校には可愛い子がいっぱいいて好きな子も出来た。
もう高校が楽しくて幼馴染の子の事はすっかり忘れていた。

でも、そんな高校2年の秋、幼馴染のお母さんから電話が来て、今、幼馴染の子が、
入院しているという。その話を聞いた俺は、今更ながら心配になって見舞いに行った。

見舞いに行くと個室のベットで幼馴染が寝ている。ベットで寝ている幼馴染は、
ものすごく綺麗でなんかドキドキした。何の病気かわからなかったけど左手を握った。
そしたら薬指に違和感を感じて見たら、あの時、俺があげた指輪がついていた。
その瞬間、何故か知らないけど、涙がこぼれた。

幼馴染の子は起きて、俺の泣き顔を笑顔で見てた。そして笑顔で「指輪つけていたから
ずっと一緒だったよ」って。幼馴染のお母さんが言うには、ずっとその時の指輪を
外さずにつけていたらしい。

その話を聞いて幼馴染に俺は「バカだよなぁ血止まっちゃうよ」
ーーー 俺、今度、新しい婚約指輪買いに行ってくる・・・

俺はもう、涙が止まらなくて、恥ずかしくて、見られたくなくて
病室の窓の方へ目をやると、夕方の空、太陽が雲に隠れているのか、雲の切れ間、
あるいは端から光が漏れ、光の柱が放射状に地上に降り注いでいた。

      ーーーーーー幼馴染のお母さんが「あら、珍しいわね。天使の梯子よ」
0949Track No.774
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2021/10/06(水) 13:44:55.62
>>948
下から10行目「その瞬間、何故か知らないけど、涙がこぼれそうになった。」に訂正
下から9行目「幼馴染の子は起きて、俺に気づき、そして笑顔で「指輪つけていたから・・・」に訂正
0950Track No.774
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2021/10/08(金) 13:52:38.70
「異国の女」

俺は海岸にいた。
海から数百メートル高い位置に展望台がある海岸にいた。
そこは崖になっていて、眼下の岩礁が絶えず風が波音を立てながら吹く。
飛び降りれば一瞬であの世に逝けそうな場所だった。

見晴らしは良く、天高く広い空には秋の静かな雲が斜めに流れる。
まるで空の天井が抜けたような秋晴れ。風が強く吹き、
空に浮かぶ大きな雲が動いていた。

水色に澄んだ秋空が、気が遠くなるほど高く晴れ上がっていた。
遥か向こうまで続く透明感のある水色の海が見渡せる。

俺は愛車を駐車場に停め、転落防止柵に両手を付いて海を眺めていた。
その日の秋の空と海はため息が出るほど、綺麗で、大きく、広く澄んでいた。
そんな空と海を眺めていたのは僕一人ではなかった。先客がいた。

左を向くと、数十メートル先に外国人らしき女の人が立っていた。
その人は柵の前に立ち、俺と同じく前方に景色を眺めていた。
その人は俺の視線に気づき、笑顔を見せた。

そしてベージュのパンプスをコツコツ鳴らしながら、ゆっくり歩き近づいてきた。
流暢な日本語で「こんにちは!」とその人は挨拶をした。
「こんにちは!」と俺も挨拶をした。
その人は景色を見ながら「綺麗ですね」と言った。
―「そうですね」ーーーーーー
0951Track No.774
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2021/10/08(金) 15:31:05.95
>>950
3行目「眼下の岩礁に・・・」に訂正
0952Track No.774
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2021/10/09(土) 13:30:53.07
「情婦の証言」

「それでは開廷致します。被告人、前に出てください」
裁判長が、そう告げると席に座っていた背が高く痩せた男は立ち上がった。
法廷画家の私は被告人をよく観察し、スケッチブックに筆を走らせる。

被告人が証言台の前へ進むと、検察官が起訴状を読み上げる。
私はその間も被告人とスケッチブックの間で視線を巡らしていた。
その間にも裁判は進み、被告人の供述が始まった。

証拠説明など一通りの流れが終わり、検察側の論告の時が来た。
今回の判決を決める重要な場面だった ーーーーーー

公判開始は開始時刻前に法廷内に入り、開始時刻まで弁護士は弁護人席に座り、
被告人は通常、弁護人席の前にある長椅子に座って待機する。

法廷には傍聴席があって、誰でも自由に出入りでき、自由に傍聴できるようになっている。
開始時刻になると、裁判官席の後ろにある入り口から裁判官が入廷する。

裁判官が見えたら起立し、裁判官が裁判官席に着席する前に礼をする。
被告人も裁判官に合わせて礼をする。それから裁判官が着席した後に公判が開始する。
裁判官から「被告人は証言台の前に立ってください」という指示から始まる。

その後、裁判官から人定質問が始まる。人定質問が終わると、裁判官から検察官に対して
起訴状の指示。検察官の起訴状の朗読が始まる。「あなたには黙秘権という権利があります。
言いたくないことは言わなくても構いません」という黙秘権の権利の説明がなされる。

その後、裁判官から「先ほどの検察官が読み上げた起訴状の内容に間違っている所は
ありますか」という質問がなされる。被告人はこれに応える罪状認否が始まる。

そして被告人の罪状認否が終わった後に弁護人も意見を述べる。その後、裁判官から
「一旦、元の席に戻ってください」指示がある。被告人はここで先ほど座っていた
弁護人席の前の長椅子に戻り着席する。

その後、検察官の冒頭陳述、弁護人の証拠意見、検察官の証拠説明。検察官の証拠意見、
弁護人の証拠説明。証人尋問。被告人質問。そして裁判官が「検察官の論告をお願いします」と述べ、
          ーーーーーーそれを受けた検察官の論告が始まっていたのだった。
0953Track No.774
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2021/10/10(日) 19:58:55.65
「やまねこ」

「松沢、5か月だぞ」「え!? まさか・・・!」
「産む産まないは、お前の自由だ。監獄法12条により、満1歳までは獄舎で、
育てることも出来る・・・どうする?」「・・・」私は刑務所で子供を産んだ。

「被告人松沢由香は内縁の夫、大崎宏の腹部を一度ならずも、二度三度刺した事は
傷口から見て疑う余地はありません!! 更にその残虐な犯行の後に、被告人は、
自分の住むマンションのベランダに出て、愛人に電話していた。これらの点からしても、
計画的、かつ、充分なる殺意を持って夫である大崎宏を刺し殺した事は明確である」

私だって好きであんなことしたわけじゃない。それなりの理由があったのに・・・
誰もその理由を代弁してくれない。私があの男と最初にあったのは十二年も前だった。

あの男はやくざだった。その日以来、あいつは私のヒモ。私はあいつが出資して作った
店のママとして、夜の世界で働くようになった。お店が私の全てになり、店が自分で、
自分が店、そうして、この世界で生きて来た。

「弁護人として、検察側に一つお願いします。被害者である大崎宏は内縁の夫でもありませんし、
あたかも戸籍上正式な夫であるかのような印象を与えるように呼び方はお止いただきたい。
ましてや、大崎宏が善良な夫の典型であったかのような意図的な発言はお止めいただきたい。

彼は広域暴力団の中堅幹部であり、被告人に対して日常的に殴る蹴るの暴力を働き、組との折り合いが、
悪くなり、収入減を失った最近では店の売り上げを持ち出し被告人の生活さえも圧迫させつつあったのです」

弁護人の弁護が終わり、被告人の最終陳述。裁判官が「被告人は証言台の前に立ってください」
そして裁判官から「これで審理を終える事になりますが、最後に何か言いたいことはありますか」
判決言い渡し。右の者に対する殺人被告事件について当裁判所は検察官白石健吉出席の上、審判して
次の通り判決する。『 主文 被告人を懲役八年に処する 』

ーーー あれから八年が経った。「松沢!所長室へ行く様に」「は... はい!?」
言われるまま所長室へ行くと所長が「覚えているかな、わしの事を」「ええ」
「いよいよ出所だそうだね。おめでとう八年は長かっただろう。よく頑張ったね

一つだけ聞いていいかね。子供に会いたいか? 君の息子は今、ある所で元気に
育っている」「・・・」坊やの事は思わなかったことは一度もなかった。

一度でいいからこの胸の中で抱きしめてみたい。名前も知らない私の子供。
どんな顔をして、どんな声を出して、どこで生きているの?
一度でいい、一度でいいから、その名前を読んでみたい。

刑期を終え出所の日が来た。
「色々お世話になりました」「元気でね」「ありがとうございます」

秋の枯れ葉舞う並木道。その先に、所長と一緒に幼く可愛い坊やがいた。
落ち着いてと自分に言い聞かせる。そうだ、まず、これを聞かなければ...

幼い坊やの目線まで膝を折って「お名前は...... ?」「すすむ」
「そう、とってもいいお名前ね!」
0954Track No.774
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2021/10/10(日) 20:05:00.13
>>953
14行目「印象を与えるような呼び方はお止めいただきたい。」に訂正
0955Track No.774
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2021/10/12(火) 12:21:47.36
「NOW」

翌日、村で過ごせる最後の日。村中の馬車が、出発にに向けて荷造りしていた。
食料、水、衣類の他、高価な家具、装飾品の類から、生活に必要なこまごました
ものが積み込まれていた。再び、ここに戻ってこれる望みは薄い。

特に高価で換金性の高い品物が選別され、荷台に積まれていた。
そういったもので荷台が山積みになり、ギシギシ言っている馬車もあった。

父と叔父の馬車に積まれた家財がとりとめもなく、がらくたから本当の
高級品まで雑多に積まれているのを少年アダムは不思議に思っていた。
実はその選別には意味があったのだった。

翌朝、旅立ちの時、真新しい幌の下、カラカラと乾いた車輪の音を聞きながら、
少年アダムは必至で生まれ育った家を目で追い続けた。

今、この時、少年アダムは人生のとてつもなく重要な時にいるのだと言う確信があった。
ここから一歩踏み出したら、もう二度と元には戻れない。だから・・・
菩提樹の枝の向こうに、とうとうその姿が見えなくなった時、ようやくそのもどかしい
思いを表す言葉を見つけた気がした。

−−− こうして、いつ終わるとも知れない長い旅が始まったのだった.........。

長い長い難民の列、街道の幅いっぱいに広がった馬車や徒歩の人々の群れは、
同じ方向を向き、みんな一様に頭を垂れ、押し黙って疲れ切っていた。

歩いてきた人々は、道の上にそのまま座り込み、なかなか動こうとしない。
難民たちは荷台からテントを下ろしている。

丘は酷い石ころだらけの場所で、テントを張る場所をめぐって難民同士で
あっちこっちで騒動が持ち上がっていた。そうこうするうちに時間は経ち
街の方からばらばらと物売りがやって来ていた。

平たいパンや食品を積んだ台車を押した物売りが露骨な表情を見せながら刺々しいだみ声で
パンや食品を意味するらしい言葉をがなり続けている。

そんな物売りの周りにさえ、一斉に言葉が通じない難民が群がり、見るからに
粗悪で割高な食料を争って買っていく。誰もが疲れ切って、ここにきて酷く苛立っていた。

父や祖父達は何とか丘の中腹に場所を確保し、テントを張った。
幼い少年アダムの様子がおかしいことに気付いた母マリアは、
埃が舞うテントの入り口を勢いよく閉ざし、床に敷いた絨毯の上に幼い息子を寝かせた。

  −−− これから始まる長い苦難の道でもあった ――――――

     ********* ********* *********

ここで1幕が終わり、休憩。新作ミュージカル『難民』を私は観劇していたのだった。
0956Track No.774
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2021/10/13(水) 15:28:40.40
「た・わ・わ」

今日も元気に揺れてるおっぱい。男なら誰しも好きなオッパイ。
今日も俺は放課後の教室の窓から、それを眺めていた。

そう、俺のいる2年3組の教室の窓からは、ちょうどグラウンドが見える。
そこでは陸上部の女子たちが元気いっぱいに練習していた。

彼女たちはTシャツに短パンという薄着で、跳んだり走ったりを
繰り返している。そしてその動きに合わせてTシャツの下で揺れるおっぱい。
なんて素晴らしい眺めなんだとニヤニヤしながらグラウンドの女子を見ていると

−−− バシッ!と教科書で叩かれた。振り向くとユキだった。

「お前、いきなり何なんだよ? びっくりしたな脅かすなよ」
「何って、マナブが陸上部の女子をいやらしい目で見ていたから、からかいに来たに決まってるじゃん」
「別に、変な目で見てたわけじゃないぜ。運動部の連中、今日も頑張ってるなぁー そんな感じで・・・」

「嘘、顔がゆるゆるだったぞ!」ユキは後ろから手を伸ばし、俺のほっぺをつまむ。
「うっせーな!俺が、いつどこで何を見ようと、どんな顔をしようと、お前には関係ねぇだろ!」
「あるよ」「え!」背中に当たる胸のふくらみ。この感触。

「こうしてマナブの背中に当たってるでしょ、私のおっぱい」と言いながら、ユキは更に俺の背中に
胸を押し付けて来た。おおう・・・おっぱいが、おっぱいが俺の背中に当たる!

「陸上部の女子のおっぱいを見てたでしょ」「え、あぁ、はい」「おっぱい好きでしょ」「はい」
「もっとおっぱいを感じたいでしょ」ゴツン!痛っ!!  −−− 目が覚める −−−

電車の座席端に座って眠り込んだ為、座席端のポール(握り棒)に当たって目が覚めた!
−−− ガタンゴトン、ガタンゴトン轟音が鳴り響く −−− 変な夢を見た。
――――――――― 俺は久しぶりに旧友たちと飲んだ帰りだった。

無茶な飲み方をしたせいか、睡魔に襲われコクリコクリと舟を漕いていたのだった。
―――――― こんな夢見たのも、旧友達とのこんな会話からだった。

「お前、ユキちゃんのおっぱいに転がったんだって(笑)」ワハハハ あははははとみんなが笑う
「全く、おっぱいってのは罪づくりなもんだ。おっぱいに惑わされ、ハメたつもりがハメられて、
ガキが出来たらカアチャンなんていう違う生き物になって、男の稼ぎを全部持っていっちまう(笑)」
おっぱいは実は人類史上最強の生物兵器じゃないかと・・・」ワハハハハハハ・・・
0957Track No.774
垢版 |
2021/10/14(木) 13:39:00.24
「二隻の舟」

ここ数か月色んな意味で忙しかった。
35歳で自営を始めて10年ちょいやって来た店を畳んだ。
利益が出ず、嫁の収入が主な生活費なっていて、
いつ辞めるかのタイミングを見ていただけだった。

そんな俺を嫁は「13年間、お疲れ様でした」と優しく迎え入れてくれた。

最後の2年くらいは全然仕事にならず、イライラして嫁に当たり散らしたこともあった。
でも、そんな時でも嫁は俺のストレスのはけ口になってくれて、夜には抱きしめて眠ってくれた。

一時、共同経営していた奴に騙されて多額の借金を背負わされた時、本気で死のうと思ったこと
もあった。色んなものが残ってたら嫁が、俺を思い出して辛いだろうと思って、写真や
身の回りの物を処分した。すると、嫁がそんな俺の行動に気付き、こう言った。

「もし、本気で死ぬんなら、私も一緒に連れて行って。その代わり、一週間だけ時間を頂戴。
私も身の回りを整理してから死にたいから」

結局、その一週間の間に、嫁と何度も話し合い、二人で乗り越えて行こうと決心した。
あの時、嫁が気づいてくれなかったら、一週間待ってと言わなかったら、俺は、
今頃は死んでいただろうな。 何度も泣きながら嫁と話し合ったのも、
今じゃいい思い出だ。

 この歳でも手に職もなく無職になったから、これからは大変だろうけど、俺には、
嫁が残っているから。一番大切なものが残っている以上、これから頑張っていこうと思っている。

居酒屋で、その俺の話を聞いた昔ながらの友人は「転んだら、起き上がればいい。
起き上がったら、また歩き始めればいい。いい奥さんじゃないか、人生はそんなに
甘いものじゃない。生きること自体が試練だ。その試練を乗り越えてこそ、生きる為の本当の

意味や価値がある。そこに気付いただけでも意義があるんだ。そんなこと言う俺は、
今朝、女房と喧嘩した。ほんの些細な事でな。朝のお詫びに気の利いた。あいつの好物の
土産物の一つや二つ買って帰るつもりだ」
0958Track No.774
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2021/10/15(金) 05:33:30.34
>>957
下から6行目「昔からの友人は「どうしても返せないのなら自己破産申請をすればいい。
そしてまた人生をやり直せばいい。転んだら起き上がればいい。起き上がったら・・・」に訂正
0959Track No.774
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2021/10/17(日) 13:00:39.96
「03時」

窓の外、反対側の車輛。動き始めたあたいの乗っている電車と
動き出そうとする対抗列車。

動き出した対抗列車。ごく自然にあいつの姿を探す。
窓際の席に必ず乗っているはずだと視線を向け目で追う。
その先で確認したあいつの姿。「あいつだ!」
やっぱりあいつだった..........。

小さな呟きは、動き出した車輛の音にかき消された。
ほんの数秒、わずか数秒という、たったそれだけの出来事だった。

昨夜の電話口の会話。
「さっきの話・・・、嘘だよね?」
「残念だけど・・・、本当なんだ」

「どうして、今まで黙ってたの? もっと早く言ってくれれば・・・
私だって、私だって」
「・・・わかってる」

「じゃあどうして? 自分から告白しておいて、突然もう会えなくなるって
言われて誰が納得できるの? そうやって私の真剣な気持ちを踏みにじって
心の中で笑っていたの?」
「違う! 好きなのは本当だよ。だって笑った顔が可愛かったし、俺みたいに
ひねた奴にも優しかったし。・・・だから、少しでも長く笑顔でいてほしかった。
それで言いそびれたんだ。

言いたくはなかったんだ。だって・・・考えてみろよ。
この街を離れるまでの間、好きな人に笑顔でいてほしいって思うことって
そんなに…そんなに悪いことなのか?」

「話をそらさないで。苦労したっていいじゃない! 二人で手を取り合って
行けば何とかなるよ。一緒に、居たいのよ」
「ダメだ。やっと掴んだチャンスだ。此処を逃せば一生次はない。今しかないんだ
分かってくれ!ちょっとの辛抱だ 後、3年待ってくれ」

文字通り次のチャンスはないアイツが掴んだ逃してはならない最後の出世のチャンスだった。
ここで一歩でも退けば他の奴がチャンスをものにして抜き去っていく。
世渡り上手でもない要領の悪いあいつが掴んだ最後に回って来たチャンスでもあった。
ーーー そのまま切るなと話は続く ーーーーーー

初めて本気で好きになった人だった・・・ 一緒ににいて楽しかった思い出・・・
その後、別れて自然消滅した恋・・・ あの頃のあいつは、今頃はどうしているのだろうか・・・

今となっては、遥かに遠い昔のことだが・・・ そんな古い記憶が蘇る・・・
つい最近の出来事のように今でも思い出す・・・ 若気の至りと私も若かったぁ〜
0960Track No.774
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2021/10/17(日) 17:11:24.34
>>959
対抗列車×
対向列車〇
0961Track No.774
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2021/10/18(月) 09:37:49.49
<サンデーモーニング> 関口宏、コロナ感染者数減少に…「感染者の数が減っているっていうのはいいことなのかな?ねぇ」=ネットの反応「感染者減って困るんか? 政府を叩くネタが減るから困るんか?」「悔しさ滲み出てて草」
https://anonymous-post.mobi/archives/12925
0962Track No.774
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2021/10/18(月) 09:37:49.59
<サンデーモーニング> 関口宏、コロナ感染者数減少に…「感染者の数が減っているっていうのはいいことなのかな?ねぇ」=ネットの反応「感染者減って困るんか? 政府を叩くネタが減るから困るんか?」「悔しさ滲み出てて草」
https://anonymous-post.mobi/archives/12925
0963Track No.774
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2021/10/18(月) 09:37:49.88
<サンデーモーニング> 関口宏、コロナ感染者数減少に…「感染者の数が減っているっていうのはいいことなのかな?ねぇ」=ネットの反応「感染者減って困るんか? 政府を叩くネタが減るから困るんか?」「悔しさ滲み出てて草」
https://anonymous-post.mobi/archives/12925
0964Track No.774
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2021/10/18(月) 15:43:54.25
「You don`t know」

思い出してみるといつも叶わない恋をしていた。
そんな私も社会人になっていた。

先輩たちはみんなすごく仕事が出来て、同期のみんなも
私より作業が早くて、このままじゃクビかなぁって毎日ビクビク
しながら終電まで頑張って、持ち帰るのは怖いから朝早めに行って
前日の残りをやって、気づけば季節がいくつも変わっていた。

季節がいくら変わろうと、仕事が出来ないのは変わらなくて、
忘年会の二次会の後、先輩に駅まで送ってもらったのにも関わらず、
終電を逃してしまった時、せっかく送ってもらったのに、
また、ミスをしてしまったと落ち込んだ。

そんな時、先輩は「俺が店出る時に、引き止めちゃったから」と言って
謝ってくれて、タクシーを拾うと運転手さんにお礼を渡して
「彼女の家までお願いします」と言って私を車内に押し込んだ。

閉まったドアの窓越しに、先輩は「気を付けてね」と言って別れた。
そんな先輩がいつの間にか好きになっていた。

先輩は仕事のフォローもしてくれたし、上司に叱られて落ち込んでいる時に
夕ご飯に誘ってくれたりもした。私が叱られるのなんてしょっちゅうだから
週に一度は飲むことになったけど、先輩は苦にする様子も見せずに付き合ってくれた。

そんな先輩もちょっぴりお茶目な面もあり、他の後輩にも人気があり、あこがれの先輩だった。
そんな先輩には付き合っている彼女がいる。
0967Track No.774
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2021/10/19(火) 19:35:55.42
誕生と孤独の肖像すきなんだけどこの人の知名度に反して周りに通じない
誕生あんなに名曲だから大ヒットしたんだと思ってた
0968Track No.774
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2021/10/19(火) 20:35:43.28
「鳥になって」

ーーーーーーーーー 「いっぱいの幸せをあ・り・が・と・う
私は幸せ者だわ。・・・だって最後にあなたの顔を見れたから」
これが彼女の最後の言葉だった ーーーーーーーーー

「退院して、少しでも人生楽しもうよ。頑張れよ!負けるなよ!」
余命2ヶ月と言われながらも彼女は本当に頑張った。
退院4か月後の『花の博覧会』にも車椅子で行くことが出来た。
しかし、病魔は確実に進行し、間もなく自宅療養が不可能な状態になり、再入院。

「これも日頃の何とかなのかな?」
病室のベットで手を握りながら彼女は言った。

「最後ってなんだよ。お前は死なない、そうだろ?」
と言う俺を見て笑いながら「いつも…温かい目で私を見て、

温かい大きな手で私を包み、幸せと安心をくれて
ありがとう。その言葉を聞けただけで私はもう満足。

あなたの事が大好きだから、お願い私の事は忘れて、
あなたは絶対に違う人を早く見つけて幸せになってね。」と
震えた声で彼女が言った。

その日の雨の降りしきる晩、意識不明になり、
ーーー 翌朝、彼女は天国へ旅立った ーーーーーーーーー

ーーーーーー あれから2年。
好きな彼女が出来た。君にとても似た君もよく知る彼女だ。
「君たちは双子と見間違うぐらいよく似ているね」

「よく言われるのよ。私達。私たち背格好もよく似ているし、
何かとよく似ているのよね。親は違うのにね」と言っていた彼女だ。

彼女と一緒に、いつもと同じ窓辺に立って落ち葉が積もる
窓の外の景色をいつまでも見ていた ーーーーーーーーー
0969Track No.774
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2021/10/19(火) 20:48:30.17
中島みゆきの全曲物語形式で行こうと思ったが・・・ちょっと難しくなった。
0970Track No.774
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2021/10/20(水) 16:33:30.10
「あばうとに行きます」

何だかすべてが窮屈に感じて街を出てみたくなった。
知らない路線の電車に乗ってぶらり旅がしたくなった。

とても天気が良くて外に出たかったので行き先も決めずに電車に飛び乗った。
駅のホームにはまあまあ程よく人がいて、それなりに人がいた。電車が入って来た。
凄い速さで私の前を通り過ぎてゆっくり止まった。

ドアが開く。人が5、6人が出てきて、私も電車内に入った。ぽつぽつと席が
空いていて、私は真ん中あたりに座った。右隣は女の人、左隣はおじさんだった。
目の前にはおばあちゃんが座っていた。

そのおばあちゃんは品の良い着物を着ていて小柄で可愛いおばあちゃんだった。
電車が動き出す。徐々にスピードが上がる。景色が流れて行く。遠くに行くほどに
流れは遅く、近くに行くほど流れはは速い。おばあちゃんは真っすぐ前を見ている。

私の頭上のあたりの窓から外の景色を見ているのだろう。私もおばあちゃんの頭上の
窓から外の景色を眺めていた。次の駅に着いて電車が止まる。止まる瞬間にみんなの体が
同時にカクッと揺れる。おばあちゃんの隣の席の人が降りた。その席にまた別の人が乗って来た。
凄く体の大きい人だ。その人は席に着くなり窮屈そうな顔をしてふうっとため息をつく。

おばあちゃんは体の大きい人に気を遣い、幅を狭めて小さくなって着物の裾を自分の方に
寄せでまた前を向く。次の駅で電車が止まり、多くの人が乗り降りをする。私の隣の女の人も降りた。
私の隣には中年のおじさんが座った。おじさんに挟まれた。凄く嫌だった。おばあちゃんは
私の嫌そうな表情を見たのか少しクスっと笑った。その表情が何とも愛嬌良く可愛らしいおばあちゃんだった。

次の駅では大勢の人がこの車両に乗って来た。その人の波でおばあちゃんの姿を見失った。
外の景色も見えない。私は仕方がなく下を向いたままぼーっとしていた。

次の駅でかなりの人が降りた。そのせいか混雑して息が詰まりそうだった車内が、視界が広がって
あのおばあちゃんの姿が見えた。おばあちゃんの目には私が、どんな風に見えているのだろう。
そう思いながら流れる外の景色を眺めていた。

次の駅では小さな男の子が電車に乗って来た。その子はお父さんらしき人に何かを訴えているけど、
まだ言葉があまりうまくしゃべれないのでうまく伝わっていない。おばあちゃんはその男の子の方を向き、
覗き込むように見ながら微笑んでいる。

もしかしたら、お孫さんと同じ年ぐらいなのかな。次の駅でおばあちゃんが降りた。
窓の外、目を凝らして追ったけど、おばあちゃんは人ごみに紛れてどこにいるか、一瞬でわからなくなった。
きっともう二度と会えないんだろうな。一度ぐらいお話がしたかった。そう思っているうちに、
電車は次の駅に向かってゆっくりと動き出した。

私も次の駅で降りよう。これからどこへ行こうか ーーー
0981Track No.774
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2021/10/25(月) 21:20:03.57
「十年」

歩道と車道を遮る街路樹の葉が陽射しを受けていた。
そんな並木が枝を伸ばした緑のトンネルを歩いていた。今日は陽射しも柔らかく、
心地いい気温が二人を穏やかに包んでいた。人通りは少なく、
時折自転車が向かいから走って来て通り過ぎていく。

「ここを歩くのも、久しぶりだな」
「そうね。もうかれこれ、十年ぶりになるのかしら」
「もうそんなに経ったのか」

「木枯らしが吹き始め、紅葉の葉も落ち始めた冬の気配が感じる頃だったかしら、
寒かったわね。もう十年も前になるのね。この並木の下で あなたに初めて会った」
「そうだったな。十年か、長いようで短いな」
「本当ね、十年なんてほんのひとつ 恋一つ分ね」

「先ほどの話だけど、あの子となぜ別れたの? 二人でいると思って安心していたのに」
すさんだ日々過ごしていたあなたを支えていた・・・新しい彼女。
枯葉の並木の下で、そんな二人が仲睦まじく歩く姿を・・・遠くで目撃した私。
あの子がいるからと・・・

「まあ、あいつとは色々あってね。あいつと別れて、もう7年も経つんだ」
「そんな随分前からまさか、あなたが孤独だったなんて、思ってもみなかったわ」

−−− あれから何か月たったんだろう ―――――――――

秋の柔らかい陽ざしの中・・・
鮮やかに色づく並木道。銀杏黄葉がひらりと舞い落ちる。
枯葉が積もった地面はふさふさ。落ち葉を踏むと乾いた音を立てる。

   今、 一人で枯葉が舞う並木道をひとりて歩いていた 
十年は長い日々か 十年は短い日々か 恋する者には 無きに等しい
   ―― 想いだけが ただ咲いていた ―――――――――

https://www.youtube.com/watch?v=sCEKwFA1nF0
0982Track No.774
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2021/10/25(月) 21:39:20.87
>>980
誰が来てもいいけど・・・
余り荒らさないでくれ
0983Track No.774
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2021/10/25(月) 21:43:07.12
>>981
下から6行目「あれから4か月、秋の柔らかい陽ざしの中・・・」に訂正
0984Track No.774
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2021/10/26(火) 07:56:14.37
>>983
あれから4か月か...秋の柔らかい陽ざしの中・・・」修正
0985Track No.774
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2021/10/28(木) 17:38:53.12
「僕たちの将来」

若いカップルが深夜の24時間レストランにいた。
ここは歓楽街のど真ん中にある大衆食堂のような古ぼけたレストラン。

「あたしたち多分、大丈夫よね」
彼女がフォークにスパゲティを巻き付けながら言っている。
気付いている? あたしたちもうヤバイよ?という彼女の彼への探りの言葉だ。

「大丈夫じゃない訳って何さ?」と言いながら
ステーキの筋が多いのか、肉が切れにくそうにしている彼は、
ナイフに力を入れながら彼女に尋ねる。

見た感じだか、彼も二人の関係の危うさに気づいている素振りだった。

さりげなく彼女の方を振り向く彼。ちょうど、そんな時、彼女はTVを見ていた。
テレビでは暑い国の戦争が語られていた。

彼は「見知らぬ海の向こうの話よりも、・・・」と言いながら
切れにくいステーキに腹を立てているようだった。

「人間いつ死ぬかわからないんだよ。例え戦争になっても、ならなくてもさ、
僕らは明日の事なんてわからないんだよ。いつ死んでも後悔しない
生き方が大切なのかもしれないな。精一杯、今を生きればそれでいいんじゃないかな」

「何言ってんの? 何、訳の分からない、見当違いの事言ってんのよ! 
私はね、私たちの関係ヤバいんじゃないのと、言ってんのよ! ちゃんと、分かってんの?」
 
「分かってるよ。いちいちうるさいな」と若いカップルが揉めていた。

そんな時、「オヤジ。お愛想」「生ビールと、食事で、ちょうど1000円です」
「はい、これ」「ありがとうございました」
カウンター席で黙々と食事をしていた常連のオヤジが店を出ていった。
 
向かいのテーブルのカップルの会話を聞いていた俺も・・・ そろそろ帰るとするか。
0988Track No.774
垢版 |
2021/10/30(土) 18:26:33.46
「幸せ」

自分で言うのも何だが、俺は会社ではかなり仕事が出来る方だった。
若かったけど、会社の企画を任されたりもした。会社でも信用は高かったし、
いろんな人が俺をサポートしてくれた。

だから俺もそれにこたえようと必死に頑張った。仕事に没頭した。おかげで、
仕事は物凄く忙しかった。出張、出張で。残業は当たり前。休みも急な呼び出しが
あればすぐに飛んで行った。もちろんその分給料はかなり良かった。

俺は家に帰って寝て、朝また仕事に向かうだけの日々・・・そんな毎日だった。
そしていつしか、俺と嫁は会話をしなくなった。家にいるは本当に僅かだったし、
俺は疲れて帰って家ではクタクタになって寝ることが多かった。嫁はそんな俺を
色々とサポートしてくれた。けど、やはり話す時間は、ほとんどなかった。

それから数年後、ある休みの日、俺は荷物の整理をしていて、結婚式の写真を久しぶりに見た。
今思うとあの時は、最後にマイクを持ち大声で「一生幸せにします!!」なんて恥ずかしい事を
叫んでいたなと思い出し笑いをした。

そんな時、ふと我に返って家の中を見廻した。綺麗に片付いている部屋。だけど、俺が結婚前に
描いていた家庭ではなかった。俺が休みなのに顔も合わせず友達の所へ遊びに行く息子。まるで、
俺から逃げるかのように家事をし、終われば何も言わずに買い物に出かける嫁。

何だか家庭は冷え切っているように感じた。これが本当に自分が思い描いた家庭なのか。
これで幸せにしているというのか。そんな思いがこみ上げて来た。

次の仕事の日、俺は会社の上司に転属願を出した。そこはそれまでの職場から比べると、
給料は圧倒的に低い所だった。だが、その分、残業や出張が少なかった。上司からは、
止められたが、俺はそれを押し切ってその職場へ異動させてもらった。

そして異動が決まった日、いつもより早く家に帰った。俺が早く帰ってきたことに、
嫁は驚いた。息子は俺の実家に泊まりに行っていた。そんな嫁にシャンパンを買い、
久々に嫁と二人でゆっくり食事をしようと思っていた。しかし、いざ嫁と食事をして
みたものの、既に数年間ろくに会話もない関係。いきなりスラスラと会話は進まなかった。

重い沈黙の中、俺と嫁は黙々と目の前のご飯を食べた。その重苦しい空気が、その時の
俺と嫁の関係を物語っているような気がした。でも、それじゃダメだと自分を奮い立たせ、
嫁に職場が異動したことを告げた。最初は嫁もふ〜ん程度の反応で、一切興味を示さなかった。
それどころか俺と目を合わせようとしない。多分俺はただの同居人なのだろう。俺は話し続けた。

家族の為と思い働いていたけど、家庭を顧みず、お前と息子には寂しい思いをさせた事。
これからは家にいる時間を増やして、家族と過ごす時間を増やす事。そういう話をした後、
嫁はポカンとしていたが、暫くしてその場で箸を持ったまま泣き出した。それから俺は
出来るだけ早く会社を退社し、家に直行するようになっていた。

最初の頃は、俺が早く帰ると家のサイクルが狂うようで、なんか色々嫁が慌てていた。
もちろん息子も動揺していた。それでも暫くすると俺が家にいる生活にも慣れ始めた。
顔を合わせようとしなかった息子は、いつの間にか今日学校で何があったか楽しそうに
俺に話すようになっていた。嫁もテレビでこんな話を聞いたと自慢げに話しかけてくるようになった。

俺はそれが嬉しくて笑顔で話を聞いた。嫁と寝室で寝る時、俺は嫁に言った。
「幸せになる道には2つある 1つめは願い事がうまく叶うこと もう一つは願いなんか
捨ててしまうこと」
         ーーーーーー 俺は出世を捨てた変わり、家族の幸せを掴んだ。
0989Track No.774
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2021/10/30(土) 18:50:35.12
>>988
上から8行目「家にいるのは本当に僅かだったし、」に訂正
0990Track No.774
垢版 |
2021/10/31(日) 01:19:17.10
https://news.livedoor.com/topics/detail/21110360/
番組にゲストで招かれた各党の代表が「選挙活動で選ぶのは握手か? SNSか?」の問いに軒並み「握手」と回答した点に着目。「結局ネットの情報って、政策だったりこういう日本にしたいっていう思いだったり情報を流すわけですけど、そんなものより、握手をしたかどうかで自分の投票先を決める、頭の悪い高齢者が多いというのが事実なわけじゃないですか。そしたら、若者に情報いくら入れてもしょうがないじゃないですか。握手するだけで『この人に投票する』なんてアホばっかりなんだから」と吐き捨てた。
0991Track No.774
垢版 |
2021/10/31(日) 07:53:28.98
>>988
末尾
ーーーーーー 俺は出世を捨てた代わりに、・・・」に訂正
0995Track No.774
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2021/11/01(月) 14:09:41.36
「らいしょらいしょ」

イッチョメノ イスケサン イノジガヒライテ
イチマン イッセン イトコデ イット イット イットマメ

オオクラショウスケ スットコトンノ トントン
ライショ ライショ ライショ

ーーーーーーーーー 幼い女の子が寺の境内で手毬を突きながら唄っている

ここはどこ? どこなのだろう 夢、夢かもしれない ーーーーーーーーー

ーーーーーーーーー 目が覚めた ーーーーーー やはり夢だった。

久しぶりに友人と居酒屋にいた。「お前はこれは夢だとわかる夢を見たことある?」
「明晰夢の事か?」「そう。来世、もしくはあの世ってあると思う。お前はどう思う?」

「来世、もしくはあの世ね。意識というものが解明できない限り明確なことは言えないが、個人的にはあると思うね。
どうなんだろうね。分かんないな。お前はどう思う?」「狭い産道を潜り抜けて、
この世の光を目にし産声を上げて誕生だ。それまでの過程は本人にとってはあくまでもあの世だと思うね。
今でこそ、お腹の中の胎児を超音波検査などの医療機器で観察することはできるが、昔は出来なかった。

昔から生まれて来た赤ちゃんを取り上げたお産婆さん、産んだ母親、生まれて来た赤ん坊にとっても、
狭い産道を潜り抜けこの世の光を目にし、産声を上げてこの世に誕生だ。それまでの過程は、あの世ということになる。
この世に生まれてくる確率が、1億円の宝くじに百万回連続当選するぐらいこの世では絶対にあり得ない確率と言われる
のもあの世の確率だからなのだよ。一回の射精で、約5億の精子が放たれる。一回の射精で受精する確率は非常に低い。

その多くのライバル精子の中からたった一匹の精子が卵巣に到達し、卵巣を潜り抜け、卵子と結合して受精する。
その確率。そこから細胞分裂が始まり、胎内で徐々に人間の赤ちゃんに形成づけられていく過程は当人にとっては
まだこの世に生まれていない段階だ。つまりあの世ということになる。狭い産道を潜り抜けて生まれてくるとき
酸欠、窒息、仮死状態で生まれてくる。その時に胎内記憶から過去の記憶が消されるという。赤ちゃんの頭蓋骨が

柔らかいのも狭い産道を潜り抜ける時、頭を通りやすいように通り抜けるためだともいわれる。帝王切開で生まれた子の
中に胎内記憶から過去の記憶を持つものが生まれてくるという。ということは他人の意識が胎内に入ってきて、それから
細胞分裂が始まり、産婦人科に行き妊娠が発覚する。物の大小関係なく+があれば必ずマイナスがある。どんなものでも
重ね合わせの相反する世界がある。この世があるということは重ね合わせのあの世があるということ。

生まれてくるということは、生まれてくる前の世界がなければ生まれてこれないんだよ。当たり前だけどね。
生まれてくる前、どの世界にいた。どの世界からこの世に来た。誰がこの世に生まれるチャンスをくれた。
それが本当の意味での神様というしか、創造主というしかないね」
「なるほど。確かに。俺たち、元々この世界にいたわけじゃないしな。いつまでもいられるわけじゃないしな」

 
0996Track No.774
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2021/11/01(月) 22:05:59.86
>>995
上から11行目「お前はどう思う?」消去
0997Track No.774
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2021/11/01(月) 22:14:38.21
>>995
10行目「個人的にはあると思うけど、」に訂正
0998Track No.774
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2021/11/01(月) 22:22:17.19
10-00
0999Track No.774
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2021/11/01(月) 22:22:17.60
10-00
1000Track No.774
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2021/11/01(月) 22:23:45.29
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