12月7日、福岡市内のホテルで行われた新入団選手発表記者会見。今季日本一に輝いたホークスのユニホームに初めて袖を通した高橋は、他の10人のルーキーたちとともに緊張の面持ちで、多くのフラッシュを浴びた。球界で希少な下手投げ。
「アンダースローで投げるということが1番の武器。今、プロ野球には3人しかいない。アンダースローと言えば、高橋と言われるようになりたい」と決意を込めた。

 高橋のアンダースローへの挑戦はなかなかに早い。松戸第三中学2年の冬だった。「オーバースローで投げていたんですけど、結果が出なかったんです。
そこでサイドスローをやってみないか、と言われて」。多くの子供が本格派の投手を目指すであろう中で、野球少年にとっては大きな決断だったはずである。

「そこから徐々に腕の位置が下がっていって。今の高さになったのは高校3年生くらいです」

 体に負担がかかる投球フォームであるが、「意外と難しいという思いはなかったですね。肩肘に大きな怪我もなくやってこれました」と、スンナリと自分のものになったという。