リハビリを担当したトレーナー・福田修一さんが体感したエンゼルス・大谷翔平のすごさ
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可動域が広く、バネをかたく使える選手

 福田さんは中垣さんを「体力トレーニングの世界地図を広げられる人」と評して全幅の信頼を置いている。中垣さんのトレーニングメニューで、大谷はスケールアップしたという。
大谷の体の特性について福田さんは「可動域が広く柔軟性があるけど、バネをかたく使えることができる」と表現し具体的に説明してくれた。
「バネをかたく使うっていうのは、例えば上に跳ぶときに、グニャッ、グニャッって跳ぶのではなく、キッ、キッって跳ぶようなこと。
野球は短い時間に大きな力を発揮することが大事でそれができると大きい」。

 練習メニューをこなしても誰でもそうなれるわけではないという。「トレーニングで出来ても、打つ、投げるといった動作でもそれが出来る選手はそうはいない。
頭で分かっていても身に着けられない選手もいる。大谷はあんなに体が大きくても、走って、投げて、打っても自分の体の動きをコントロール出来る」と大谷の素質を語る。
そして練習に取り組む姿勢も認めている。「良く練習するしね。グラウンド上だけでなく、見えないところでもちゃんとやっている。ウエートもガッツリやるし、食事も節制できるしコンスタントに取り組んでいる。そういう選手に生き残って欲しいと思ってみていた」。

ともに“天才” ダルビッシュと大谷の違い

 福田さんは21年間、日本ハムでトレーナーを務めた。多くの選手と接してきた中で天才と思う選手がいる。大谷とダルビッシュだ。「大谷は天才だけど、ダルビッシュはより天才。
大谷が頑張って身に着けたことを、ダルは頑張らなくても身に着けてしまう。例えば絵を見て、その横でそっくりに絵を描ける、絵描きで言ったらそういうことが出来るのがダルビッシュ。
この人の動きがいいねと思ったら体にそのまま“入れて”表現できる。特徴をつかむのがうまい。みんなが出来ないことができちゃう。大谷も天才だけどダルビッシュと比べたらちょっと泥臭いかな」。
2006年はダルビッシュの活躍で、16年は大谷の活躍で日本一を経験しただけに、福田さんにとっては2人とも思い出深い選手だ。