【甘口辛口】苦闘を続ける大谷の動向が気がかり…開幕をメジャーで迎えられるか
http://www.iza.ne.jp/kiji/column/news/180321/clm18032113070003-n1.html
 いきなり全開は無理としても、ここまで打てず、こうまで打たれるとは予想外だ。エンゼルスは契約時に開幕ロースターを保証したも同然のような口ぶりだったが、米メディアの中には「投打両方で苦しむ大谷はマイナーリーグで開幕を迎えるかもしれない」との報道もあった。

 打つ方に関しては左投手、右投手を問わず徹底的に内角を攻められ沈黙が続く。日本では相手投手が“球界の宝”にぶつけてはいかんと遠慮してか、外中心に攻めていた。「メジャーの投手はそんなことお構いなし。
プライドも高いから、なめんなよとばかり当然のように内角を攻める。この克服が先決」と専門家は指摘する。

 投手としては、日本の打者ならファウルにするのがやっとの160キロ近い剛速球をいとも簡単に打ち返される。マウンドの高低、ストライクゾーンやボールの違いなど、乗り越えることが多すぎるのだろう。
ふつうの選手ならどちらか一方でいいのに投打それぞれの課題を克服し、結果を出さなければならない。

 そういえば5年前、日本ハムでの初キャンプ初日は例のない二刀流に練習メニューも混乱し、大谷は消化できずに立ち往生したという。それでも二刀流は完成させた。日本人の夢と期待を集めてのメジャー挑戦。何とか苦境を乗り越えての朗報を待ちたい。 (今村忠)