ある男の話をさせてくれ

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 01:58:15.77

酔ってるけどスレが立つなら書く、書き溜めてないのは許してくれ

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 02:00:06.10

そいつは中学のテニス部に所属していた。成績は優秀、某全国テストで一位を取る秀才で容姿端麗、絵に書いたような奴だった

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 02:01:46.65

そいつはそれでも目立ちはしなかったが誰にでも優しくイジメがあれば止めに入り誰もがそいつが来れば言うことを聞くほどに人望もあった。

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 02:05:17.71

そんな奴にも奇妙な馴れ合い相手がいた。
同じ中学でほとんど学校に来ない、来たとしても学校で一番の暴虐の限りを尽くすやつの相棒、カッコ良くいえば不良のＮｏ．2

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 02:07:05.15

何故か知らないがその二人は会えば毎日下らない話をしてお互いを分かち合った、お互いの日常があまりにもかけ離れてたかもしれない

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 02:09:28.51

そんな日々を会えば必ず繰り返した、いつしか中学2年の時その秀才はその馬鹿なやつに言ったんだ「お前さ、生徒会に立候補しないか？」

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 02:11:42.27

そいつは言った「金髪で学校に来てはタバコ吸って勝手にいなくなるやつに誰が投票するかよ笑」って

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 02:14:43.39

何を考えたのか知らないけど「大丈夫、お前は馬鹿じゃない、ただ流されてるだけだ、一緒にいよう」馬鹿は考えた。まぁ面白ければいいんじゃない？生徒会になるもならないも楽しければそれでいいかって

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 02:18:53.09

でも生徒会になるにはマニフェストが必要だった「お前、俺のマニフェストは自由に書くぞ？あとで怒るなよ？」そいつは笑った「お前が思った事書けよ、お前の言葉は皆に届く自信はないけどお前には一緒にいてもらいたいって

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 02:24:28.36

馬鹿は自分なりに考えたマニフェストは「染髪を自由に短ブレ制服の下に何を着てようが許す」今考えても馬鹿なマニフェストだった。秀才君は笑った、お前らしいよ馬鹿正直なお前が俺には新鮮だって

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 02:30:18.21

驚く事に馬鹿は生徒会副会長になっていた、何を評価されたのか分ならない先生からは顰蹙しかない、でもそいつは必死に与えらて事、秀才の役に立てるなら頑張ろって思えた

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 02:35:32.10

秀才はことある事に馬鹿に電話してボランティアを手伝わせた。馬鹿は何を考えてんだろ?そんなやつに時間かける時間があるなら自分に使えよって、でも馬鹿は暇を埋めるかのようにそいつに付き合った

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 02:47:53.40

ある日馬鹿はマラソンの選手に任された、ただ少し皆より早く走れたか運命かどうかは知らない、そいつはきっと自分が走れななかった悔しさはあったハズなのにわざわざ馬鹿のパートナーを選んだんだ。結果は見事8人抜き馬鹿は横から応援してくてたきっとそいつの応援がなけ
れば
走り抜く事は諦めてたと思う

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 02:53:25.98

勿論馬鹿は生徒会副会長お構い無しに金髪でやりたい事許され無いことを担任と言い争ったでも秀才は笑て聞いてた、お前の発想は面白いって何が面白いのか馬鹿は正気理解出来なかった

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 03:00:03.67

馬鹿は徐々に秀才に考えを変えた、役に立てる事、秀才にとって人を許す事がコイツのいい事なんだって

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 03:05:18.23

ある日馬鹿は生徒会の集まりをバックれた性根の腐ってる場所は変わらなったからだ。それななのにアイツは次の週わざわざ俺の事に来て言ったんだ「お前がいなきゃ言えない事が沢山ある」だから明日は顔出せよ、また明日な」って

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 03:12:30.16

でも次の日、学校皆が泣いていた案の定寝坊した馬鹿は何が起こったのか理解出来なかった。結論を言うと秀才は死んだ、火事が原因だったらしい

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 03:20:21.78

明日は来なかった厳密に言うとそいつの明日は来なかった。初めて馬鹿は喪失感を覚えた。死とい実感を知らなかった。

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 03:24:06.43

気付いた時そいつの死に顔を見た。いつも笑って俺を許してくれたそいつの笑顔はそこには無かった。一人が笑わない事にこんな苦しい事があるなんて馬鹿は知らなかったんだ

**名無し戦隊ナノレンジャー！** · 2019/05/23(木) 03:32:15.14

馬鹿は気付いた人に優しくする事がこんなに大変な事んだってもう一度お前と話がしたい、幽霊がいるなら何度でもの墓標の前に行くから教えてくれお前の優しさがまだ真似できないんだよ、もうすぐ命日、また聞きに行くから今度こそ教えてくれ