俺が小6の時に書いてた小説がヤバすぎるww
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俺の名前は日色浩一。多分どこにでもいるアニメが好きな小学6年生だ。みんなからはよ
く"変わってる"って言われるけど、そこまで変わってないと思う。
…一人称は俺だけどね 最近俺は小説を書くのにハマっている。小説を書いている時は、その世界に入りこんで嫌
で嫌でたまらないこの世界から逃げることができるからだ。今日は新しいお話を書き始め
た。大人より大人な4歳が怪病にかかってそれを治すお話。 夢中になってキャラ設定などを考えていると夜の10時になっていた。そろそろ寝ないと…
いつも小説を書いている黒歴史帳を閉じるとふと昔のことを思い出した。 「お母さん!続き読んでよ!」
「え〜、もう寝る時間だからだめよ。」
「やだやだ!読んでよ!」
「浩一、知ってる?絵本を枕の下に置くと絵本の世界にいけるんだって。」
「なにそれ行きたい!行きたい!」
「じゃあ早く寝ようね」
「うん!」 …そんなこともあったっけ。俺は黒歴史帳をそっと枕の下に置いた。
いけるかな、この世界に 目を開けるとさっき設定に書いた家があった。新しくかいたお話の主人公、ゆずちゃんの
家。
「マジか、本当に来ちゃった…」
お母さんごめん、あれ嘘だと思ってた。心の中で謝るとまぁまぁ外が蒸し暑いことに気づ
いた。そうやぁ、少し寝苦しくなった5月下旬…とか書いた気がする。
あの家にゆずちゃんはいるのかな。いたとして俺のことはわかるのかな。でも、せっかく
来たんだし…。こういう時は
「やってみなきゃ分かんない…かな!」
そうして俺はゆずちゃんの家に凸ることを決めた。 ピンポーン
チャイムを震える手で押した。夢とはいえ、怖いよね。
「どうぞ"ゆいおねぇちゃんでしょ。"入って」
そう聞こえた。なんで?どうして?その名前を知っているの?
ドアを開けるとゆずちゃんはクスッと笑って
「やっぱりゆいおねぇちゃんだ!」
確かにそういった。 ゆい、その名前は俺が書いているお話の作者名に使っている名前。俺以外知らない名前を
ゆずちゃんはさも当たり前かというようにその名前で呼んだ。
「ビックリだね、本当に来れちゃうなんて。」
それは俺のセリフだ!てかその口調だと俺がここにきた経緯とか知ってるんじゃ…
「あれ?考えたのはゆいおねぇちゃんなのにどうしてそんなにビックりしてるの?私の設
定、忘れたの?」
そう言われて思い出す。 広川ゆず 4歳
・なんかすごい、作者が考えていないようなところまで考えている。
・自分が小説の登場人物ということを分かっている
・ほぼほぼ全知全能
この3つの設定ですね。はいはいなるほど。 「で?この世界でどうするつもり?」
あ…そっか、この世界じゃ戸籍もないのか…
「…っふふ…なーんて!実はこの世界でも戸籍はあるんだ。今、ゆいおねぇちゃんは"天野
柚子花"ってことになってるけどね!」
「え?」
待って展開早すぎワロタの大草原で草生えるんだけど
「んで、そろそろ来るかなー!」
ピンポーン
チャイムがなった。 足音からして…5人かな?
ドアが開いて入ってきたのは…
「は?え?」
怪病医ラムネの5人だった。うん、勿論3度見したよ。
「なんだゆず、合わせたい人がいるって…師匠まで」
「そうそう!柚子花おねぇちゃんだよ!」
みんな誰ってなってるよね…
「この子は…そうだな…まずこの世界が小説だっていったら信じる?」
「俄かに信じられんが、怪のことなどを踏まえ考えれば信じられないこともない」
「そ!だからこの子はこの世界を書いてる子なの!まぁ正確には二次創作だけどねって顔
してるけどそれでも書いてることには変わりないからね」
「あっはい」
ゆずちゃんに言われて、まぁそういう解釈もありだなって思った。
「でね、柚子花おねぇちゃんはみんなのこと大好きだから合わせてあげたくって…」
そういって俺の方を見てくる。そうだよ大好きだよ!まじで夢かと思った…夢か 「行ってきな」
そうゆずちゃんにそう、背中を押されてみんなのところに行った。
「あぅ…本物じゃ…」
背伸びしたりツンツン触ったりしてそう確信した。(触ったのはラムネだけだよ)
嬉しくておかしくなったんだろうな、頬に水が流れてきた。
「大丈夫?」
丹己にぃに言われる。推しに会って大丈夫な方が少ないと思うよ…そう思いながら溢れた
涙を手で拭う。
「大丈夫」
「でも泣いてんじゃねぇかw」
ラムネに笑われる。
「泣いてねぇ!」
「じゃあこれはなんだよ」
涙を拭かれる。
「水…塩水だ!」
「いや、違うだろ」 「あぁ!もう!ラムネだいっきらい!」
そういってラムネに抱きつく。
「女の子を泣かせるなんて…医者としてあり得ませんね」
「そうよ」
「彩芽さんの仰る通りです。うちの"阿呆弟子"がすまない。」
なんかすごいい声で会話してる。すげぇ… 俺はラムネから離れてラムネの肩に手を乗せると思い切り下に下ろした。ラムネはそのま
ま正座している。無理矢理笑顔をつくりラムネに上から
「いい?俺は泣いてない。泣 い て な い。分かった?(^∇^)ニコォ」
と、相当低いトーンで言った。
「ひゃい…」
「よろしい」
そんな訳で怪ラの5人と仲良くなったのだった。
第1章 終わり 面白そう続き期待
小6の時点でここまで書けるのは大した物と思うw 次の日、夢だから覚めて現実に戻るのかなぁと思っていたらゆずちゃんの家のソファで目覚めた。
でも、もしかしたらこれ元の世界に戻れなくなっちゃうんじゃないかと途端に心配になった。
「あー!起きてたんだ。ごめんね痛いでしょソファで寝かしちゃったから。」
ゆずちゃんの高い声で一気に目が覚めた。
「んーん、でいじょーぶ!畳より断然寝心地いいから。」
「畳…」
「ごめん聞き取れんかった」
「ん、なんでもない」
ゆずちゃんの表情が少し暗くなった気がした。気の…せいかな? 「ところで、"柚子花おねぇちゃん"は学校どうするの?」
「え?でも俺たまに来るレベルじゃないの?」
てか帰れないと困るんだけどなぁ。
「うーん…そうだな。あっちの世界の夢に当たる部分がこっちに来てることになって
るって言えば分かる?夢一回につきこっちの記憶一週間…みたいな」
「なんとなく理解した」
「ごめんね分かりにくくて…じゃなくて学校!言ってなくてうっかり補導とかされたらど
うするつもり?」
「あー…分かった、行く」
「はいはい。で、この学校なら多分馴染めると思うんだ。でも、遠いから引っ越してほし
いんだ。米花町っていうとこに。一週間に一回行って食料渡すから。」
「あっはい」
そんなわけで学校に行くことが決まった。 3日後の水曜日俺は帝丹小学校に来ていた。
漫画みたいに教室に入って自己紹介をしろと言われた。
「えと…俺の名前は天野柚子花です。お喋りが少し苦手なのでじっくり聞いてもらえる
と助かります。何かと至らぬ点もあると思いますが、よろしくお願いします。」
「じゃあ柚子花さんは鏡音仁さんの隣に座ってください。」
席に着いてよろしくというとそっぽを向いてしまった。 3日後の水曜日俺は帝丹小学校に来ていた。
漫画みたいに教室に入って自己紹介をしろと言われた。
「えと…俺の名前は天野柚子花です。お喋りが少し苦手なのでじっくり聞いてもらえる
と助かります。何かと至らぬ点もあると思いますが、よろしくお願いします。」
「じゃあ柚子花さんは鏡音仁さんの隣に座ってください。」
席に着いてよろしくというとそっぽを向いてしまった。 昼休み、漫画みたいに人が集まってきた。
「ねぇ、どこから来たの?」
「髪綺麗だね」
「どうしてランドセル黒なの?」
「あと"俺"って言ってたよね」
「誕生日いつ?」
「もしかして黒好き?」
「肌白いしきれー!」
「お洋服どこで買ったの?」
「おうちどこにあるの?」
「字ー綺麗だね」
「お友達になって」
「僕の彼女になってよ!」
「うわ、要きも」
「うるせー」
「私のうち来ない?」
「かわいいねー」
「なんでズボン履いてんの?」
「あっ…えと…」
「声かわいいね」
「でもちょっとかっこいいかも」
「目、真っ黒!」
「その…」
「おいお前ら!困ってんじゃねぇか。」
そう言ったのは隣の席の子だった。
「しゃべんのが苦手なんだろ、もうちょい落ち着いて喋ってやれよ。喋りたくてもしゃべ
れなくなるだろ」
そういうとみんな謝ってここから立ち去った。 「ふぅ、大丈夫か?」
「うん、ありがとう。えと…」
「仁だ。乱歩って呼んでくれるとありがたい」
「乱歩って…江戸川乱歩?」
「そ、このクラスで探偵ごっこみたいなことしててよ、コードネームとして」
「へー!面白そう!俺も混ぜてよ乱歩!」
俺、探偵物好きなんだよね!
「え、まぁいいけど」
「じゃあ俺のコードネーム恭介ね!」
「いいね!」
乱歩って以外にそういうの詳しかったりするのかな?
「名前決めようよ!」
「うん。花子くんとかから取りたい。」
「いいね、放送室組ーとか、放課後組ーとか。」
「でもなぁ、なんか足りない気がする…」
で、ふと黒い折り鶴のシーンが頭に浮かんだ。
「黒鶴…とかよくない?」
「いいじゃん黒鶴!」
「てことで決定!」
そんなわけで、黒鶴(探偵コンビ)が生まれたのだった。
第2章 黒い鶴は突然に 終わり ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています