アメリカは、
ブラックミュージック、ブルース、ジャズ、ファンク、ヒップホップを自国の独自文化アピールの要素として用い、

イギリスは、アメリカ人のコンプレックスを刺激するクラシックやオペラの要素で戦おうとする(コンセプトアルバム、プログレに代表される組曲構造、クイーンのオペラ風歌唱など)

そういうふうにざっくりと言えると思うのだが、

日本の文化左翼の弱点は、UK派に立つにせよ、US派に立つにせよ
外国陣営の対外的な自国文化アピールの中にある自国アゲの「ナショナリスティック」な関心を見落としちゃうことで
外人の建前上の音楽の普遍性や無国籍性の主張(音楽に国境はない)を鵜呑みにして、
自国の文化アイデンティティをアジアや世界に対して強くプッシュしてる権力の構造は無視しちゃう
そういう欠点があるんですね

どっちの陣営も自分が日本人であることを忘却してるという、そこが馬鹿に見えちゃうと
(あげく自称名誉白人である黄色人種の自分のアイデンティティクライシスの不安を、世界の白化の妨害をする「黒人」に投影し「黒人」の消去を望むようになったりする
、それによって自分が白人になるわけではないのに)