>気分良くなりたい

だからその 「 気分 」 に新しさがある、という話なのよ、これ
たとえば60年代ならヒッピー幻想みたいなお花畑な「気分」をどう表現するか、だったし
70年代はその幻想が冷めた後のシラケ感、80年代は東西冷戦の西側のバブリーな多幸感
90年代は世紀末に向かうスピード感と相反する躁うつ感、00年代は失速後の「5月病」的な停滞感

それぞれの年代における 「 フィーリング、アトモスフィアを、どう表現するか 」 ここにリアルがあるのであって
表層的なサウンドの差異に新しさがあるわけじゃない

逆に言えばいくらサウンドが実験的でも同時代的な「気分」がそこになければ、リアルな音楽とは呼べないわけだよ