“日本でThe 1975がどれぐらいビッグな存在か?”という質問への答えはこうだ。
それは、今年の残りは千葉ロッテマリーンズの本拠地となるZOZOマリンスタジアムを、
3万人の観客が埋め尽くすほどには十分な規模である。

「基本的にはDirty Hitフェスティバルだったんだ」
と、The 1975の所属先であり、彼がクリエイティブ・ディレクターも務めるロンドンのレコード・レーベルDirty Hitを引き合いに出す。

「Beabadoobeeとリナ・サワヤマも出演していて、二人とも俺達と同じステージだったから。
で、ショーが終わったらみんなで飲みに行って、めちゃくちゃ酔っ払ってた」

ー誰が最後まで倒れずに残っていたんだ?

「絶対にBea のクルー。俺は既にぶっ倒れてたよ」

「Beaとリナ、彼らは二人とも素晴らしいアーティスト。だから、Dirty Hitにおける俺の役割の一つは、
レーベルのアーティスト達のエゴやビジョンを実現しやすくする手助けをすることでしかない。
肩書きである”クリエイティブ・ディレクター”という仕事は、もっとThe 1975のレコードに対して当てはまる。
誰かクリエィティブ・ディレクターという人がいて、リナ・サワヤマやWolf Alice を指導しているわけじゃないんだ。
彼ら自身で何もかも全て上手くやれているからね。
The Japanese HouseやPale Wavesのミュージック・ビデオやプロダクションの一部に関わったことはあるし、
いつでも手助けしたいと思ってる。けど、それは彼らの方から頼まれた時だけなんだ」