あと、
ついでなんで触れておくと、
「プログレやポストハードコアやマスロックには黒人音楽要素はない」というのも違う


これは、黒人音楽要素をブルースに限定するかのような、偏った間違ったメディア言説が影響しちゃってると思われるが、

黒人音楽がポピュラー音楽にもたらしたのはブルースだけではないし、むしろそこが本質ではまったくない


まず、旧来西洋音楽になかったドラムセットが生まれる際に
黒人の貢献は大きい
(セットの核とも言えるバスドラのペダル使用をはじめたのは黒人。←これによりドラムセットを黒人の発明とする意見もある
ハイハットの仕組みの原理になったのも黒人の使い方から)

コレにより旧来音楽と違うビート表現が可能になる
まずドラムセットの発想込みで作られた音楽はそれだけで黒人影響下にはあると言える


さらに、そこで作られるリズムパターンが、黒人音楽のシンコペーション&バックビート感覚を得て、スウィングからエイトビートの発明に至る

この有名なパターンを軸に、ロック音楽の多くが作られているし
プログレやマスロックも例外ではない

ソレを大改造し、別の、
クラシックから継続してるような音楽性を表現しているものは、「黒人音楽要素が薄い、黒人音楽的なものをを目指していない、」と言うことはできると思う。

ソレでも「混じってしまったもの
(=ドラムビート、バックビート、エイトビート)が存在するものに関しては、
「黒人要素が『ない』と言うのは誤り」となる

あくまでその要素が「薄い」という事です。