977名盤さん
2023/04/08(土) 23:47:20.12ID:xjfwIZDj
>>976 の続き♪

さて改めて「UZED」なんだけど、その音と音、パートとパートの繋がりの抽象的な意味が一瞬も損なわれない事と、それが「ピタゴラ」のカラクリとして完全に機能してる、という事が先ず一点

次に、そのカラクリにストーリーの「伏線」として、ウッドブロックやカナモノ等パーカッションの音や、それまで同じ演奏の反復だったのに、一度だけ半音下げるサックスが、次の展開の為のフックとして働いてる、という音の配置・アレンジの細かさと正確さ、ですよ

イントロの一音が決まった瞬間に、全てのパートの構成とその音の配置や装飾音のアクセントまでが決定されてしまってるんだと、
その音楽楽曲は元々その形を持ってこの世の何処かに存在していたのが発掘されただけなんだと思わせる程の精緻精密な合理性整合性がUZの4th・UZEDの凄さなんですよ・・・

UZEDというアルバムはトータルで聴かないと意味が無いので、代わりにコレを貼っておく

https://www.youtube.com/watch?v=V8C0sJG24hE

リード奏者がダブルリードのベルクマンからシングルリードの Descheemaeker に変わったミニアルバム(リンクは別のV.A収録音源)からだけど、
それまで木管やオルガン、ピアノなんかのアコースティック楽器のみをリードとしてたのに、電子キーボード(DX7)を導入してファンからの不評を買ったんだな
でも、リード木管がシングルリードに変わった事で薄くなった中音域をカバーして持続音を提供するのに電子キーボードが必要になったんだろう
ピアノでは持続音が出せずオルガンだとアタックが弱い

控え目なドラムとベースはリズムパートと云うより装飾音の提供が主で、配置とアクセントが吟味されまくってる
こういった音の話法を精緻に積み上げる事で終盤のカタルシスを効果的に鳴らせるんだな