( ↑ の続き)

当時のレコメンテッドレーベル日本支部のイースタンワークスからリリースされたミニアルバムの一曲目であるコレは次の4th・UZEDの、特に1曲目とラスト5曲目の習作的な造りになってる

そのUZEDの1曲目と5曲目は終盤に爆縮レンズの作動と核爆発を思わせる程の音の密度と凝縮を持つカタルシスが起こるが、それを超えるモノはクリムゾンにもマグマにも創り出せてない

例えて云えば核ミサイルを組み上げて発射し標的地で爆縮・爆裂する所までを音で再現してる様な楽曲で、その終盤の核爆発に至るまでの曲の流れは完全オートメーションで核ミサイルを組み上げる精緻精密な製造ラインみたいなモノです

余分も不足も無く、必要な材料(音)とパーツ(パート)と工程(楽曲構成・接続とその順序)がすべて完璧に配置され動作しないと、爆縮・爆裂しない

アルバム全体に無駄音が一切含まれず、最初に材料をセットしてスタートボタンを押すだけで精緻な完成品が出来上がる工業製品製造工程の様な楽曲だけで構成されてる

ロックというのは、究極的にはその様な楽曲を鳴らすのが目的の音楽ジャンルなんだよ


UZED のアルバム自体はトータルで聴かないと意味が無いので貼らないが、アルバム1曲目の Presage を何度も何度も聴いたうえで、それを打楽器抜きの管弦室内楽としてカバーした ↓ を聴いてみると、ドラマー/リーダー/ UZED の全曲作者であるドゥ二の細かな装飾音や、
シングルリード吹いてる Dirk Descheemaeker の音の「抜き方、下げ方」が、如何に次の展開への「伏線/フック」となっていたのかが、ドラム/パーカッション抜きの限定された声部による再現で浮かび上がってきます

ALTROCK CHAMBER QUARTET - PRESAGE
https://www.youtube.com/watch?v=t3YeDriBalw