アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版28th [無断転載禁止]©2ch.net
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2.サイレン ★★ 嘘だろと思うほど演奏がしょっぱい、短調のアップテンポ。シャ乱Qの曲をNaifuが演奏したような90年代邦ロック。 一周回ってwikiにオルタナティヴ・ロックと分類される始末。サビ前のキメとか大昔のヒーローアニメって感じ。 最初のAメロのベースなんかも何がどうなってそのプレイにしたのか。ドラムも強弱に乏しく、そもそも全体的に弱に寄り過ぎ。 ギターソロもヤバすぎる。ソロ中はギター3本入ってるが、それでもこのスカスカ具合。変な着地点でバランスを取った迷演。 歌詞のメロディへの乗せ方なんかは普通にスキマスイッチあたりの長所を引き継いだ感じなのに何故この迷演?頑固な個性のある曲。 3.ヒロイン ★★★★ 一気にありがちなバラードアレンジになるが、そこに安堵を覚えるコバタケプロデュース曲。 清水は音数の多いメロディに日本語詞をきれいに乗せ切るのが上手い、王道の国産ソングライターという印象。 曲がちゃんとしてるので演奏さえまともなら一気に良くなる訳だが、さすがにコバタケが目を光らせてるお陰か、丁寧に仕上がっている。 ギターの効果的なオブリは前曲と同一人物の演奏と思えないほど。ドラムは淡々として盛り上げきれてない感じなのだが、 ストリングスとかが盛り上げてくれるので問題なし。イントロのリフ的な高音ベースのフレーズも良い。自力で考えたのかは不明だが。 詞はサビだけ聴くとヒロインに想いを伝える瞬間を切り取ったラブソングのような印象だが、実際にちゃんと聴くと状況が異なる。 告白どころか天気の話題でメールする事すら躊躇する始末。「全部君がいい」と歌ってはいるが伝えてはおらず、実際は一人で 「やっぱり僕は君が好きなんだな」と思うだけの曲。タイアップ先やヒット曲ランキングでサビだけ流れた時のオレ主人公感と、 フルで聴いた時の失恋フラグ確定モブ感で二重の印象を持たせてくる曲。 4.僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい ★★★★ コバタケ編曲の明るいハネモノ曲。やっぱりコバタケが絡む曲だけベースの音価とか全然違うので、なんか指導を受けてはいるのだろう。 詞は清水得意のモブ恋もの。曲名通りの状況で、彼氏もいないみたい(そこも未確定)なのに振られる歌。 漫画とかでも、ヒロインのモテキャラを強調するために登場して告って振られてそれ以降出番なし、みたいなモブは多いが、 そのモブにも描かれなかったその後の人生があって、本編に関係なくずっとヒロインが好きなまま引きずってるのかもしれない。 そんなモブの視点で歌ったものの、モブなので主人公補正は無く、それなりの結末。それを描き切るのが清水の持ち味か。 5.泡と羊 ★ 夢かと思うほど演奏が下手なアッパー曲。詞中の冴えない主人公とリンクさせてるんだろうか。ベースの音粒が1曲目と全然違う。 ドラムも手数が厳しいうえにスネアもバスドラもパワーなさすぎ。女子並。かといって神経質なリズムキーパーでもなく、 アウトロなんかはガッツリとリズムが走ってるうえに高揚感も無い。テンポの速い8ビートでハイハット閉じたまま頭4つ打ちとか、 悪い意味で予想を裏切るプレイ続出。ギターもせめて歌ってない時はもっと切れのあるストロークをしてほしいところ。 ていうか絶対もう1人ギター要るだろこのバンド。コバタケ編曲が4曲じゃ足りない。12曲くらい必要。 6.ミラーボールとシンデレラ ★★ 出来ないことを無理にやろうとした結果、妙なマジックが発生した感じのフォーキー演歌ディスコナンバー。 流麗なメロディにテンポよく詞を乗せる手腕は見事。常田にアレンジさせれば普通にスキマスイッチだが、そこはバクナン。 イントロではディスコっぽく持っていこうとしているが、Aメロでは4つ打ちのドラムにアコギのコードストローク、 8分弾きのベースというよく分からない取り合わせが登場。誰ルーツだ?ていうか尊敬する奏者とかいるのかこの人達? 演奏に埋もれるようなか細いボーカルでもないし、サビでカッティングしてるエレキはもっと大音量にしてよかった気がする。 7.クリスマスソング ★★★★ あざといイントロのコバタケ編曲バラード。アコギとピアノだけをバックに歌ってる時の何ともいえぬソロシンガー感。 間奏の高音ベースリフがまたも良い感じ。グルーヴ云々よりこういうのが向いてるのかも。ある意味ミスチル中川タイプ。 詞は例によってモブい。「君が好きだ」と歌ってるものの、今直接伝えてるシチュエーションではない。恒例の独り言。 ていうか2番で既に振られてることが判明する。ああモブい。恋人とのハッピークリスマスソングでは無いだろうと思ったが、 これから勇気を振り絞って告るぞ、という歌ですらない。ゴージャスなストリングスアレンジとの対比で、孤独感がより浮き彫りに。 とはいえ卑屈に転びきってはおらず、まだ逆転の望みを持ってるのだが、かえっていたたまれない気持ちになる。 きらびやかな街並を独りで歩きながら聴けば、今失恋してない人でも過去の嫌な記憶がフラッシュバックしそうな曲。 8.助演女優症2 ★★ 女性視点で歌う、分類不能のオリエンタル演歌レゲエ。ちゃんと吸収してないものを無理にアウトプットしてるせいか、 ちょいちょい謎のポテンシャルを発揮している。詞はいわゆる2番手の女の悲哀を女言葉で歌ったものなんだが、 メロディの平井堅っぽさも手伝って、そっち系の人の恋愛事情を歌ったものに聞こえてしょうがない。 意識的にねちっこい感じに歌い分けてるうえに、演奏のチープさから漂う道化臭がさらに二丁目感満載。 9.東京の夕焼け ★ 上京してきた人の心境を歌うミドルテンポ曲。飾らない自己表現を心がけた結果、素直すぎて印象の薄い詞に。 途中でギターとキーボードがユニゾンするノスタルジックなリフが田舎っぽくて良い感じ。歌い方もちゃんと素朴な感じに変えてる。 しかし全体としては演奏が物足りない。ベースは速い曲よりこの位の曲のほうが得意そうだが、ドラムはどっちもダメっぽい。 10.Liar ★★ 妙に空間の空いた感じの演奏が逆にインディーロックっぽさを醸し出した、マイナー調のアップテンポ。 誰一人上手い人がいないのに無理にLUNA SEAとかみたいな曲を演ろうとして、予定と違うところに着地した感じ。 敢えて例えるなら初期のBUCK-TICKみたいな印象なのだが、実は両者とも群馬出身だったりする。直接の影響なのか? 残響する変なギターソロと、ベースの奏でるスラップにも似た何かが妙に面白い。天然系オルタナティヴ・ロック。 11.アップルパイ ★★★ きれいに伏線を回収する作詞技術が光る、長調のミドルテンポ。倦怠期に入りかけのカップルの恋愛事情を上手く歌っている。 長い文を器用に繋げながらリズミカルに詞を紡ぐサビに関心して聴き入っていると「もうアレをアレにするよ」とか言い出す。 おいコラ。それはお前コラ。しかしこれがベテランカップルならではの、こなれた親密さを感じさせる。こういうのは上手いと思う。 ふざけてるのではなく、ふざけた感じを演出した作詞。最後のキー上げ転調までの流れも自然。最終的にはサビで何度も投げかけた 「甘酸っぱいってどんな味だっけ」を受けて、冷めかけのアップルパイもきっと美味しいから食べようよと誘って纏める。 歌詞のみを見た時より、見ずに音楽として聴いた時に活きる作詞。 12.手紙 ★★★ 母への感謝を素直に綴ったバラード。アレンジもノスタルジック。元々田舎臭いバンドではあるけど。 清水が母へ宛てた歌なので、聴き手が自分の母へ向ける想いとイコールではないと思うが、最大公約数として大体拾えてる感はある。 直球で「母さんありがとう」という詞ではなく、「母」も「ありがとう」も使わずに想いを伝える詞になっている。 しかも「感謝を今歌にするよ」という感じではなく、「気持ちをいつか歌にしよう」という内容になっており、 歌にして伝えることを決意した時の気持ちを歌にするという、照れ隠しに照れ隠しを重ねたような遠まわしな歌になっている。 まあ何だかんだでオリコン上位に入るような作品で親への感謝を歌うのは恥ずかしいし、それが出来るのは親孝行だと思う。 総評 ★★★ ギターボーカルで全詞曲を手掛ける清水を中心とした3ピースバンド、back numberの4th。 演奏は課題が山積みで、誰もリーダーシップを取れない状態。負担の大きい清水はともかく、ベースとドラムはお荷物すぎる。 胡散臭いアート気質を発揮してる曲もあるにはあるが、狙ってやってるようにはとても思えない。コバタケが入ったときは王道だし。 弾けるなら王道プレイで上手く弾きたいところなのに、下手すぎてスベリ笑いのようなものが起こってるように感じられる。 今回は何とかなってるが、技術的に読モより下というのはなんかおかしいと思う。最初から読モのほうが上手かったならまだしも。 作曲はとにかくメロディで埋め尽くそうというミスチルタイプで、似た感じの売れ線歌謡ユニット達と比べても上手い部類だと思う。 歌謡曲のいい所を素直に吸収してる印象。日本語詞をキレイに収めるために忙しく音符を詰め込んで歌い上げており、 メロディの上下が多い割に日本語として区切りやイントネーションの不自然さを感じる部分も少なく、言葉が自然に耳に入ってくる。 中田ヤスタカみたいにキャッチーなメロディ+キャッチーなワードを反復して洗脳してくるような作曲をするのは苦手なようだが、 多分反復を多くすると言いたい事を収めきれなくなってしまうタイプなんだろう。そういうシンプルな曲は1個もない。 そもそも詞世界がカリスマとかアイコンのソレとは逆ベクトルになっている。準レギュラーですらない、正統派モブ路線。 卑屈になり過ぎると今度は苦悩のヒーローになってしまうが、清水はその辺の立ち位置をわきまえた熟練のモブという印象。 変に苦悩をこじらせず受け止めて、上手く行かなくても周りのせいにしないし、友人にも愚痴らずに内に秘めるモブ。 露骨にお涙頂戴な路線ではないし、永遠とか運命とか言い出すような壮大な感じでもないが、自然と共感を集めるタイプだと思う。 イケメンっぽい曲を歌うキャラでもないな、と自覚してるモブい人のカラオケ定番曲として丁度いいラインなのでは。 そんで好きな子とカラオケ行く機会が来て、内心ドキドキしながら想いを込めて歌ったけど全然気付いてもらえず、 ああこういうシチュエーションってバクナンの歌みたいだなって思うところまでセットな感じがする。 総じて共感する層が決まりきっているものの、その層がかなり分厚いので、割と人に薦めやすい作品。演奏に拘らない人なら。 UVERWorldや[Alexandros]のような主人公属性のバンドのファンには不向き。 乙なんだぞ! 愛がこもってるいいレビューだったぞ! これからも真面目にレビューに励めよっ! >>4 ~>>10 乙です!需要はあるかどうか知らないけどQOOLANDのレビューを。 QOOLAND/COME TOGETHER 1.Come Togather ★★★ QOLANDの「パンク」の要素が全面に出た曲。青春パンク!って感じの曲調に泥臭い歌詞が乗る。 格段に聞きやすくなっているとおもう。「一緒にやろう、一体になろう」がテーマの曲。それ以外は特にいうことなし。 2.Shining Sherry ★★★★ イントロから乗ってくる高速タッピングが引き込まれる。サビではQOOLANDなしからぬキャッチーなメロが聞ける。これまた一般受けしやすそう。これもファンにむけて書いた曲らしいが、これは♪1と違いもっとスケールの小さな、個人的な一人の人に向けた曲だとおもう。 3.セレクト(うーっはーっ!!) ★★★ イントロの変な掛け声で嫌な予感がしたが、曲はごく王道な西海岸風。なんか尾崎豊的な青臭さあふれる詞が印象的。バンドとしては珍しく、ツインタッピングを一切使ってない曲。 4.ある事無い事 ★★★★☆ 初期からアルバム曲候補に入っていたらしい曲。♪1と♪2の中間を歌ったような曲で、「大切なファン」 の幅がより狭く、濃くなっている気がする。ストレートな歌詞とは対象的に、複雑なギターのリズムなど、なかなかトリッキーな曲。久しぶりにB.菅の甲高いシャウトも聞けます。 訂正- QOLAND→QOOLAND 5.一つの法則 ★★☆ 詞も曲も他と比べて軽め。余談だが自分はPeople In The Boxの「花」を思い出した。(そっちも偶然にも11曲中の5曲目)。中盤に全員の見せ場が作ってある。ラストでいつも笑う。 6.ループは止まった ★★★★★ 古くてありがちだが爽やかで儚いメロディーを使うことで綺麗にまとまっている。歌詞は以外とかなり重い。「綺麗すぎたきみ」が「死ぬ」という言葉を「年齢が止まる日がきた」と表現しているのがとてもいいと思う。タッピングも主張しすぎず程よくまとまってるのも好印象。 7.言えない人が言えてたら ★★☆ これは…。かなり新感覚。でもあまり印象にはのこりませんでいた。 8.叫んでよ新宿 ★★★ 先行シングル。シングルらしくキャッチーなメロが多いだが、これもあまり印象に…。またまた大人に対する反抗ソング。そしてそれを悔やむ曲。「赤字も戦も~」の下りは銀魂繋がりなのかも。「弾いてみた」でも銀魂のコスプレしてたし。 9.ラストセンサー ★★★★ 今度はアジカン風。ギターソロとかまさにそう。タッピングもそんなないし。ほかの曲と比べてやたらシンプルな構成。なりげなく毎日鳴る「危険信号」をそろそろ気づけよ、そんな曲。地味に結構聴いてるかも。 10.ゆとり教育概論 ★★★★ 妙に初期っぽいとおもったら結構前の曲みたい。ライブで盛り上がりそう。タイトルが鼻についたが、詞は今作で一番気に入った。「有名になろう ため息ついたままで 全てを学生時代時代のせいにしよう。」が特におきにいり。 11.Today Today Today&Yesterday ★★★★★ ラストはこれしかない。珍しく優しげなメロディーに、喪失感に溢れた歌詞がシンクロしている。 Vo.の子ども時代の思い出がテーマ。「女性の無償の優しさ。」がテーマらしい。明るめだがどこか陰を感じる曲。締めにはふさわしい。 sec.Talking Attack ★ メンバーがはしゃぎながら曲を解説していく。収録時間だけなら今作の大半を占める。終わり方が中途半端な気がす(ry 総評 ★★★★ 新宿区を拠点に活動するバンド、QOOLANDの2ndアルバム。今作はクラウドファンディングという支援プロジェクトにより資金が集まりリリースされた。全曲Vo.平井拓郎のセルフライナーノーツ付き。 ほとんどの曲にツインタッピングを取り入れるのが特徴で、音楽性は斬新。 「QOOLANDとファン」がテーマの作品で、全体的に前向き。 これまでの問題をうまく解決出来ている印象これまでは2chを斜め読みしたようないけすかない詞(キュウソよりかは幾分もマシだが)それをうまく排除して、リアルで、そして泥臭く青臭く生々しい世界観(っていうほどのものか?)に仕上がっている。 (続き)もう一つの問題はタッピングをほとんどの曲でしているせいか、曲が似たり寄ったりになるという点だが、今回はメロディーの引き出しが増えた反面、タッピングの出番が減っているのが気になる。 自分を潰してまで引き出しを増やす必要ないけど…。 前作までと比べてかなり聞きやすくなった感じ。次回作に期待。 久しぶりに書いたらかなりつかれた…。 駄文におつきあいありがとうございました。 すごい便利なスレだ 誰か煽り抜きでセカオワのアルバムレビュー書いて欲しい 正直バンドのスタンスが合わなくて、アルバムをレンタルしようかどうか悩んで借りてない 聞かず嫌いもダメかなとは思ってるんだけど中々踏み出せない レンタルなんて200円なんだからとりあえず借りてみればいいのにw >>15 乙!初めてきいたけど、ギター以外もうまいね >>24 もしよかったら、「毎日弾こうテレキャスターagain」か「教室、千切る」もぜひ。 気になったら聞く、これが1番良いよ 昔OLDCODEX馬鹿にしていたけどアルバム聞いたら、すいませんでした!!になったw というわけで第3者の感想を聞きたいので誰かアレキの新作のレビューを・・・ >>4 レビューお疲れ様です。 個人的にもサイレンのドラムは問題アリだと思いましたが、ここまでダメダメな感じなんですね。 スリーピースなのにドラムがイマイチなのは厳しいですよね… ちなみに、1曲目のSISTERはコバタケではなく蔦谷好位置編曲らしいですよ。 もう年末ですなぁ diorama/米津玄師 1.街 ★★★ あんまり好きじゃない。面白い曲だと思うが、如何せんメロが弱い。 中盤のスキャットも(今作では頻繁に出てくる)も地味っていうか、あんまり楽しくなさそう…。まあ掴みのためにいれたんだろう。 2.ゴーゴー幽霊船 ★★★★ リード曲。あっという間につきぬけるアッパーチューン。歌詞の意味は本人以外わからなさそう。 「君に愛されたいと願っていたい」ってすごい謙虚wwww好きだけど以外と形容し辛い曲。 3.駄菓子屋商売 ★★★★ 米津さんお得意のチャカチャカ系お祭りソング。イントロのボイスサンプリングが気持ち悪くて実にいい。その他のパートも同じく実にいい。歌詞の意味は 「お前ら賞味期限がきれた駄菓子のようなクズの相手してる暇はねぇんだよ!ボケが!」 って意味だと思います。多分。すいませんでした。この曲のスキャットは楽しそうですごく好き。 4.caribou ★★★☆ サビとCメロが特徴的。この曲な詞が秀逸。低レベルなケンカを嫌味なく皮肉っている。 最後適当過ぎ笑った。声外してんじゃんww 5.あめふり婦人 ★★★ イントロとアウトロでそれぞれテンポアップとダウンがある。3分にも満たない曲の中で 狂気に溢れた世界を構築している。「真っ赤な笛の音が はしゃぐ子供たち〜」の下りは「vivi」 の伏線かも。 6.ディスコバルーン ★★★★ サビのメロディーがシンプルながらにインパクト大。こういうメロディー作れるってすごい。 なんか無償にアウトロー感漂う曲。「何にも知らない夢のまま 死んでゆけたら幸せだ」 っていう歌詞が印象的。 7.vivi ★★★★★ とろけて行くような、淡い曲調の曲。あの米津玄師が「愛している」というストレートな詞を書いたのは素直に驚いた。 ラブソング名のだが、ここまでひねくれたラブソングも珍しいwww Cメロがとてもいい。ここでカリブー再登場。「あめふり婦人」の消えた子供の下りも出てくる。 何気に「魚」「閑古鳥」など次の伏線も貼っている。最後は井伏鱒二の詩を引用し綺麗にフィニッシュ。 8.トイパトリオット ★★★★ 子供のような、無邪気な印象を受ける曲。スキャットも一番楽しそう。でも歌詞はどこか病んでいる。ロリコンの歌なのかもww パトリオット=ミサイルの名前ってなのがまた…。 9.恋と病熱 ★★★★★ 夕暮れを彷彿とさせる、儚げな曲。これもラブソングなのだが、ここまで鬱なラブソングも珍しいwww 個人的には一番好き。ラストはノイズで途切れて終わる。余談だが、この曲の南方研究所が制作したMVは必見。なんなんだよアレwww 10.Black Sheep ★★★★☆ まとわりつくような、気だるげな雰囲気の曲。ところどころろれつが回っていない。 もともと壊れた雰囲気の曲が多い今作でも、随一の狂気を感じる曲。もはや怖いレベル。 何だか米津さんの精神世界の奥地にたどり着いたような恐怖が味わえます。 11.乾涸びたバス一つ ★★★★☆ 詞も曲もストレートな、ある意味一番異質な曲。影響を受けたと公言しているBUMPっぽい。 歌詞が情景が想像出来て、何だか哀しくなった。米津さんの苦しそうな、貴重なシャウトが 印象的。 12.首なし閑古鳥 ★★★☆ 珍しくアコギが使われた、愉快なお祭りソング。Bメロがおちゃらけた感じで、以外だったが、 全体としてみたインパクトは薄い。 13.心像放映 ★★★ 米津さんは一番好きらしいが、個人的には一番印象に残らなかった。イントロでガラッと雰囲気が変わるところ(とってもBUMPっぽい。あとそこだけベースがダンサブルで好き)でおっとなったが、本当にそれだけの曲。 14.抄本 ★★★☆ 何かをひっかくようなノイズとブブゼラ?のような音、それに無機質なドラムが合流し、ギターが幾重にも重なる…。 を2分近く延々と繰り返したあとシューゲイザー風のギターと共に米津さんが少し歌ったあと、またまた例のノイズが30秒程なって終了。何とも評価に困る迷曲。 総評 ★★★★☆ ボカロPとしても活動しているミュージシャン、米津玄師(本名)の1stアルバム。 良くも悪くも独特なセンスを持った人で、今作は壊れたおもちゃのような不思議な雰囲気の曲が並ぶ。 あと全部の曲がモノクロというか、セピアに色あせている印象を受けた。 最近の米津から入った人は相当面食らうと思う。だけど本来米津とはこんな人だったので このアルバムが嫌いというのは複雑な気分…。 悪い点をあげると、全体的に似たり寄ったりな曲が並ぶのと、後半少し(かなり)失速気味なのが気になった。 それがなければ★五つの出来。 数々の誤字脱字、数々の意味不明なくだりなどとんでもない駄文にお付き合いありがとうございました。 もう決まり文句みたいになってるな…。 >>28-33 レビュー乙です ∧_∧ ( ´・ω・) < 5年ぶりにリニューアル予定。 (つ旦と) てことで、ドラフト版をうp。 と_)_) スマホ・タブレットでも見やすくなったかな? http://www10.plala.or.jp/puusan/test/index.html ※ウィンドウサイズによりレイアウトが若干変わるようにしてます。(調整中) 現まとめサイトにて document.write() に頼ったツケを頑張って返している最中ですw >>33 乙です。 >>34 PCからはすごく見やすくなってますね! スマホからだとレビューが右側の帯に隠れて・・・自分のスマホが古いからかも? >>34 おっ、復活するんですか! iPadからでも普通に見れますよ 以前のサイトより文字サイズ大きめで見やすいですね >>35-37 ご指摘ありがとう。見やすくなったといわれると嬉しい。 あと、Webブラウザはかなり新しいやつである必要があります。すまぬ。 FireFox系ブラウザの挙動が若干不安ですが、とりあえず、 ∧_∧ ( ´・ω・) < まだ調整中なところはあるものの、 (つ旦と) このスレの3つのレビューについてまとめてみました。 と_)_) http://www10.plala.or.jp/puusan/review/aldom_idx.htm ※レイアウトの調整をしつつ 新しく投下された順(27th.〜)からマトメていこうと思ってます。 >>39 過去のレビューはまとめられないんですか? 誰か今いろんな意味で話題のゲスキワの「両成敗」お願い。 初レビューです。よろしくお願いします! あんまり話題にならないDOESのアルバムレビューします DOES 2nd album SUBTERRANEAN ROMANCE(2007) 1.シンクロニズム ★★★★★ タン、タン、タン、タン、という乾いたドラムから重っ苦しいギターが入り、そこから気怠いボーカルが入る。 演奏はシンプルだし曲も短いけれどとてもカッコイイ。「完璧な恋はこうやって作られる」という歌詞が好き スリーピースながら演奏も計算されている気がする。個人的に、掴みとしては完璧な曲だと思うけれど、あえて不満を言うなら 間奏のギターの音をもうちょっと大きくしてほしかった 2.サブタレニアン・ベイビー・ブルース ★★★★ イントロがイエモンのあの曲っぽい!イントロの最中で「お姉さん・・・」とか呟きが入ったら完全にあの曲と間違える! 軽快なロック・ナンバーで、何度でも聴ける。シンプルなのに飽きが来ない。それから歌詞がユニークで面白い。 「世界の片隅であくびをしている野良猫のような目で」という歌詞があるのだけれど、 退屈な学生の日常の描写からなんか一気に世界が広がったような感じになる。良い歌詞です 3.修羅 ★★★★☆ 初のオリコンTOP10にランクインした彼らの代表曲のひとつ。演奏は超シンプル。よく文化祭とかでコピーされてるし。 どのパートも初心者向けに作られているというシンプルさ。 特にエイトビートで突っ走るドラムが良い。短く、激しく、シンプルで。歌詞とメロディの相性も抜群だ。 2番から入るコーラスもセンスあるなあと思います。 シンプルながら聴き手を飽きさせない工夫が凝らしてある佳曲 4.戯れ男 ★★★★ 「たわれお」と読む。歌詞から察するに夜にぶらぶらしている人かな?よくDOESは和のメロディ とか言われるけれど、それが顕著にあらわれている曲。 「身から出た錆が楽しい」「綻びた傘を開いて二人でまた暇つぶし」「浮世の隅に流され紅い月を眺め汗まみれ」 歌詞カードを眺めているとなんじゃそら?と思うような歌詞だが風景描写に妙な説得力があり聴き手に情景を浮かばせるのがうまいなと思った。 5.ブラックホール・シンドローム ★★★★ どこか物寂しさを感じるイントロのギターリフ、対して軽快なドラム。このギャップが面白い。 ベースはおとなしい。歌詞も楽しさは見られず、終始寂しい感じ。 「君」のせいで「ぽっかり空いた胸が塞がらない」。「たしかに言ったよね」「返事はいい加減なまま」と、 歌詞の主人公は心に穴が空いた原因を全部「君」のせいにしている。 どんな状況で、何が原因でこうなったんだ?と思わず首を傾げてしまうような歌詞だ。 「ぽっかり浮いた月が戻らないかぐや姫を待ってるみたい」という歌詞にワタルさんの感性の凄さを感じた 6.オーライとオーイエ ★★★☆ 深夜の会社にひとりぼっちでちょっと覚醒しているような、そんな歌。演奏もなにやら怪しい。滲み出るアングラ感。 最初はなんの歌なんだろう?と思ったが、夜中に同じ職場の女性にメールしてOKもらって会いに行って性行為をする・・・と自分なりに解釈した 「Eメールは相互 OKです。で、GO!GO!GO!GO!」(メールしてOK貰って会いに行く) 「君と僕はまあまあだけれど最高だったようだ 結果オーライ」(普段の人間関係はまあまあだけれど肉体関係は・・・) そう考えるとこのタイトルもなんだかいやらしい。個人的には、途中からの変な曲展開がツボ。あとメロディに対する歌詞の当てはめ方もツボ 7.バスに乗って ★★★★★ シングルカットしても良いくらいのキャッチーさと爽やかさを持った曲。 ドラムが気持ちいい。ケーサクさんのドラムは、人間味があって良いなあと思わされる。なんだか、ドラムに表情があるんですよね ギターソロでなんか急に失速した感じがするけど、それでも楽しい曲だ。文句なし! 8.色恋歌 ★★★☆ 「いろこいうた」と読む。最初聴いたとき「凄い和風なメロディだ!」と衝撃を受けて何度も聴いたけれど、 今聴くと他の曲と比べてちょっと物足りないというか、飽きやすいかな たぶん、リズムが平坦すぎるのが原因だと思う。メロディは非常に優れていると思うので、 演奏をもうちょっと工夫すれば化けたかもしれない。 歌詞は素晴らしい。曲を聴かずとも一度は歌詞を眺めてみるのをおすすめします。 9.チャイナ・マーダー ★★★★★ これは詞・メロディ共に高評価。途中の畳み掛けるドラムが良い。それから静と動の使い分けが巧いなと思った。 歌詞はカタカナがやたら多い。危ない街で迷子。隙を見せたら見つかる。 この歌詞が主人公が実際に危ない街に迷い込んでいるのか、主人公の心情(周りからの孤立?)を表しているのかいるのかはわからないが、 「チャイナ」マーダーというタイトル、所々の風景描写から、前者かなぁ思う。 「けものだらけの街は霧でヘブンみたい」というところがメロ・歌詞ともに好き 10.眠れない夜に ★★★★★ 最初は「なんか、三月の繋ぎに置いたような曲だなあ」と思ったが、後々聴いてみて、短いながら良い曲だなと思った ここからラストまでの曲の流れは完璧。 歌詞は、前曲から打って変わって一気に現実に引き戻される感じ 「ねぇ 誰かが言っていた事が忘れられなくてムシャクシャしている」 「どんな時も自分の事ばかりで僕は訳がわからないよ 幸せが欲しいだけなんだ 悪気はないんだ」 など、グサッとくるフレーズが結構多い。最後は「眠れない夜に吼える」で終わる。なんとなく共感はできるが、 でもよく考えたら、「イラついて眠れない自己中が夜中に奇声をあげる」という割とカオスな曲 11.三月 ★★★★★ シングル曲。個人的には卒業の歌は尾崎でも3月9日でもさくらでもなくこれ。 DOESお得意のエイトビートにシンプルなコードでジャキジャキ攻め込む曲。 おお!これぞロックだ!と感じるくらい潔いロックナンバー。曲も短くあっという間に終わる。 歌詞は別れがテーマになっていて、シンプルなメロディに切ない歌詞が沁みる。 でも演奏はゴリゴリのロックだから、力強さも感じられるし、寂寥感も感じられるという不思議な曲 その時の気分によって感じ方が変わる曲。これは結構凄いと思う。さすがワタルさん 「瀬戸際の今はすべて すべて忘れて 忘れていたいよ」という部分が特に切ない 12.ハッピー・エンド ★★★★☆ ラストは静かなバラードで終わる。三月でわき上がった熱を冷ます感じ。 「特急列車の中で音楽を聴きながらハッピー・エンドはいつごろだとか考える」 音楽を聴きながら夜の電車でぼーっとしてる時って確かにそんなこと考えちゃったりすると思います。 そして曲の歌詞では、答えは満月が教えてくれた となっている。だからあのジャケットなのかなぁ。 「ありもしない予定など立てて適当らへんで切り上げる のんびりやろうぜ ユルさだっているんだって」 なんとなく、背中を押された気になれる曲。最高の締まり方だと思いました 総評 ★★★★★ スリーピースロックバンド「DOES」のセカンドアルバム。 個人的には、邦楽史に残って欲しいアルバム。隠れた名盤だと思います。 曲は一番長くて4分41秒。他は殆ど3分台で、トータルでも12曲45分と非常に短い。 とにかく歌詞が他の邦楽ロックバンドと比べても異質というか、唯一無二です。歌詞カードを眺めていても楽しいのですが、 その歌詞があのシンプルながらも独特なメロディに乗っかった時に大きな衝撃を受けると思います。 ミッシェルでもブランキーでもエレカシでもブルーハーツでも違う、独特の「味」と「日本語詞」のカッコよさ。 それからこのアルバムの凄い所は、全く飽きが来ないこと。 自分はこのアルバムを購入してもう8年になりますが、未だに新鮮な気持ちで聴いています。曲の鮮度が落ちないんです。 こんなにシンプルなのに、曲も短いのに、なぜなんだろう?と毎回思わされる。ボーカルの氏原ワタルさんのソングライティング能力の高さは間違いないと思いますが、 メンバーの鳴らす音もクールで良。演奏も計算されているように感じます。 この頃の飾ってないDOESが一番好きです。 震災後はやたら明るくストレートな歌詞、がなるような歌い方、キラキラしたアレンジが気に食わないので、 そろそろ原点回帰してほしいなあ と願っています。 以上です。自分は結構なDOESファンなので、評価高くしすぎたかなあと反省していますが、 それでも凄く良いアルバムなのでぜひ聴いてみてください 文章も下手で申し訳ないです。 あとこんなにレス使ってしまってすみません・・・。 >>42-46 力作乙。 >>40 現行まとめも移行します。(ただし、別ページにする予定) ∧_∧ ( ´・ω・) < ほぼほぼレイアウトが固まりました。 (つ旦と) アンド、今後URLはコチラ(↓)でたま〜に見に来てくれればと思います。 と_)_) http://www10.plala.or.jp/puusan/review/aldom2_idx.htm ※途中経過とか状況とかについては、以後は避難所にてお伝えします。 すみません、前回のレビュー作業が楽しかったのでまたまたDOESいきます DOES 6th album『DOES』(2014.8.6) 1.カリカチュアの夜 ★★★★ 謎の歓声から始まる3分弱のオープニングナンバー。 嫌みのないロックでいつものDOESという感じ。 前作よりは前々作のモダンエイジに入ってそうな曲。 跳ねるドラムが良いね。コーラスもはしゃいでいるので、ライブで盛り上がりそう。 ワタルさんの解説によると、二次元的な感覚が当たり前になった現代を風刺した曲らしい。 「騒げ騒げ、騒ぐ騒ぐ」や、「遊べ遊べ、遊ぶ遊ぶ」は「附子」の「あおげあおげ、あおぐあおぐ」からのアイデアだという。 面白いが、ちょっと狙いすぎな感じもする。とはいえ短いのでサラッと聴ける。 2.紅蓮 ★★ アニメタイアップ曲。シングル。 正直、あまり好きではない。イントロで「おっ」と期待させておいて、曲の展開が結局いつものDOESなのが笑える。 エイトビートを使った彼ららしいシンプルなロックナンバーなのだが、サビがイマイチ。 じわじわハマるメロディーは良いのだが、ワタルさんの歌唱がなんだか中途半端なので、 迫力がない。ドラムもなんだか盛り上がりに欠けるような・・・。 四つ打ちのサビではハイハットをメインに攻めるより、『曇天』のサビのように力強く攻めた方がインパクト良かったのではないか? と思ったので個人的にはそこもマイナス。 間奏は「さあソロを見せるぞ!」というより、「ここで小休止・・・」といった感じ。 曲が激しいので聴いている側としてはここでなんだか肩透かしくらった気分に。 また、アニメの為の書き下ろしとはいえやたら暑苦しい歌詞もDOESらしくないなと思った。 正直これならば『ジャック・ナイフ』の方が良い。 3.春 ★★★ ゆったりした叙情的な曲。アルペジオが曲の雰囲気を上手く作っている。 しかし演奏はメリハリも有りしっかりしていて力強さが感じ取れる。 そういう点では『三月』に似ている。曲調は全然違うけど、タイトルも春に関連しているし。 さてこの曲、サビ締めで「めぐり合うならまた君がいいと青く想えた春でした」というフレーズがある。 なんかここで一気に普通のJ-POPになった感じがする。 「この曲はバラードですよ」って聴き手に確認の念を押している感。 もっとワタルさんらしいフレーズがチョイスできたのではないか?と思った。 このアルバムから入った人は多分、「良い曲だ!」と感じるかもしれないが古参のファンはどう思ったんだろう。 自分は、「普通のバラードじゃねーか!」と思ってしまった。でもやっぱりメロディーは良い。 万人受けするような普通の曲なので1stの個性的なバラード群には及ばないと思う。 4.殺伐とラブニア ★★★★ 前曲とは打って変わって激しいロックナンバーに。「ラブニア」とは、「LOVE NEAR」からの造語らしい。 イントロの勢いそのまま突っ走るのかと思いきや、ちゃんと演奏に起伏があり、サビもわかりやすく、結構凝った作りになっている。 最近気になっていたワタルさんのがむしゃらな歌唱もこの曲には合っている。 間違いなくライブ用に作られたと思われる。 『紅蓮』のように間奏で一旦小休止をとるような展開になるが、こっちは上手くハマっている。 メンバーのコーラスも良いアクセントになっている。 シングル候補だったらしいが、こっちを出したほうが受けは良かったんではないだろうか?タイアップに負けたのか・・・。 歌詞はワタルさん曰く「愛するものが近くにある、それが故に殺伐としていく少年って感じ」らしい。 やたら漢字が多い。「どう?漢字多くしてDOESっぽいでしょ?」と、バンドが保守に回った感じがしてなんだか鼻についた。 自分たちのイメージをなんとか残そうとしたような。 あと、最後の「ニャー!」がダサい。良いトシしたオッサンが何やってんだ!と思った。 「オレ達これから明るくやっていくから!」という意思表示だろうか?そういうのは前作みたいな曲でやって欲しい。 5.リリス ★★★★ ミドルなロックナンバー。イントロのギターが良い。それからBメロのヘンテコな雰囲気が好き。 Bメロに入る前のドラムも心地良い。 サビも覚えやすく、これは昔のDOESには作れないなと思った。でもアレンジはほぼ全部ワタルさんがやったのか・・・。うーむ。 歌詞は前曲同様、やたら漢字が多い。それでも上手くメロディーにハマっている。 しかし、2番の「ゴミクズカスでも〜」というフレーズが引っかかった。 投げやりというか、下品すぎるというか、 3.と一緒で、「もっと別の表現出来たでしょ」と考えてしまった。そこがマイナスポイント。 出来は良いのだけれどどこか引っかかるものを残してしまったなんだか惜しい曲。 6.問題 ★★★ 7分を超えるレゲエな曲。長いが案外サラリと聴ける。中盤ではグラスが割れる音も。ドラムが大変そう。 さてこの曲、いきなり「原発や増える人口 戦争を繰り返す国」というフレーズから始まる。歌詞が問題である。 正直、時代や社会をイメージさせるワードを入れてほしくなかった。 今まで彼らが拘ってきた「日本語詞とロックの融合」の魅力が覆されたような、裏切られたような気がした。これはDOESが歌うべきテーマじゃないと思う。 2番サビ後の「あれもこれも問題ってそもそもいったい全体何だい?」から始まる歌詞も苦手。なんか説教臭い。 初めて聴いたとき歌いだしのフレーズで驚いたが、「どうせわからない事はそのままでいいのだ みたいな煙に巻いた感じで落ち着くんでしょ?」とか考えていたら、 「考えは後にして今はふざけて踊ろう」というフレーズが流れてきて思わず笑ったのを覚えている。 あ、この歌でそのテーマの回答をするわけじゃないのね・・・。「問題はクソくらえ」とか言ってるし。つまりこの曲の存在自体が問題ではないか。 あと現代社会の問題も大事だがワタルさんには自分の喉の問題を何とかしてほしい。 7.レーザー・ライト ★★★★★ これだけ歌詞が横書き。ダンサブルなロックナンバー。ぶっちゃけ今作で一番好き。 サビの爆発するようなギターが凄く心地良くてたまらない。ドラムの四つ打ちも気に入っている。『リリス』同様、今までになかった感じの曲。 また4.のように、がなるような歌い方もハマっている。間奏ではヤスさんのベースソロが炸裂。 『オーライとオーイエ』を彷彿とさせるようなワタルさんの絶叫もカッコ良い。というか改めて聴くとこの間奏結構カオス。 あとこの曲では英語のフレーズが組み込まれているがそこがダサい。なんだかカッコつけて歌っているように聴こえる。 ともあれ「バンド感」が良く出ていて聴き込んでしまう曲だ。 8.ブラック・チェリー ★★☆ 重い曲。ゆったりした曲調、重い演奏、シリアスな歌詞はなんだか『トーチ・ライター』を彷彿とさせる。実際似ていると思う。でもあっちのほうが良いかな。 これといってあんまり印象に残らない曲。ところどころがなるワタルさんの歌唱がちょっと耳障り。間奏は好き。 それと4分40秒もあったことに驚き。もっと短く感じる。 9.アイスクリーム ★★★☆ 遊びで入れたという、夏らしさを感じる曲。 途中演奏が止んで、ドラムインでまた曲が始まる、曲調がガラリと変わる、と思ったら途端に加速するなど、遊び心満載な展開は聴き手を飽きさせないように工夫されている。 DOESでこういう展開の曲は初めて。このアルバムは彼らの新しい可能性を見せてくれる曲が多いね。 歌詞は夏をエンジョイする野郎共を描いている。メロディーと歌詞の融合度が高い。 Bメロの畳み掛けるような感じがたまらない。しかしサビがなんだかイマイチ。 10.君とどこかへ ★★★ 良い曲なのだけれども、歌詞が普通すぎる。耳に引っかかるワードがない。 今までの彼らの楽曲は何かしら引っかかるワードがどこかにあったので何回も歌詞を読み返したが、この曲にはそれがない。 それから演奏も普通。綺麗に纏まっているけれど、その辺のちょっと優等生なバンドという感じ。 曲の展開もAメロ、Bメロ、サビ、2番、Cメロ、サビというJ-POP王道パターン。 サビ前でコーラスを入れるあたりもベタ。アウトロも物足りないというかつまらないなと思った。 小奇麗に纏まりすぎているのが仇になってしまったかな。 11.わすれもの ★★★ 前曲同様、歌詞にこれといったワタルさんの個性が見られない。いきなり「夜のコンビニ」というワードが出てくる。 なんだか違和感がすごい。昔は「珈琲屋」とかそういうワード繰り出してたのに。 その次には、「イヤホン片方はずして聞いた知らない人の話し声」と続く。 彼らの楽曲は、曲の雰囲気と歌詞のイメージ(風景描写や言葉遊びなど)をうまく混ぜ合わせる事で1曲1曲にキチンと世界観が構築されており、 聴き終ったあとまるで1本の短編小説を読んだような満足感が得られる所に良さがあると自分なりには思ってきたが、 この曲は結構具体的な歌詞なのにそのような満足感が得られなかった。 前の曲と似ているからだろうか?普遍性が高い歌詞だからだろうか? 良い曲なのは確かだ。 ワタルさんの歌詞は「小説」から「エッセイ」に切り替わったのだろうか。 12.終わりのない歌 ★★★ アルバムの締めには持って来いのロックナンバー。暴れるようなギターが良い。 Cメロから大サビ前の歌詞があまり好きではない。「〜でしょうか」というフレーズも似合っていないように思えた。 しかし最後の曲に来てもメロディーの安定感が凄い。 聴きやすく、そして飽きさせないメロディーを生み出すコンポーザーとしてのワタルさんの才能は非常に優れていると思う。 聴き終ったあと、「あー終わった!」とすっきりした気持ちになれる。 総評 ★★★☆ スリーピースロックバンド「DOES」の6枚目となる、セルフタイトルのアルバム。 さて、このアルバムの良い所を挙げると、まず1つに曲順が挙がる。 明らかに計算されていて、聴き手を飽きさせないよう様々なジャンルの楽曲が偏らないように散りばめられている。 そのため、あっという間に聴き終わる。流れに嫌みがないのは良いと思った。 それから、「バンド感」が増した事。 今まではボーカルの氏原ワタルがほぼ1人で作詞作曲はもちろん、アレンジまでもこなし、それをメンバーに演奏してもらっていたらしいが、 今作はメンバー全員で楽曲のアレンジに携わった事でこれまでになかったリフ(サポメンのオサムさんが考えたものなど)や曲構成が見られた。 ベースソロなども聴きごたえある。曲へ付ける飾りが増えた事で、彼らの新たな一面を見る事が出来た。 同じような曲が並んでいた前作よりもボリュームがあり、クオリティも高く、よくまとまっているアルバムだと思う。 次に、気になった点。 まず、ワタルさんの歌唱。喉を心配してしまう。前作から既にがなるような歌唱になっていたが、 メッセージ性の強い歌詞に合わせてわざとそう歌っているようには考えられない。 単純に喉が劣化しているのだと思った。特に音域が明らかに狭くなっているのは割と深刻な事ではないだろうか。 mid2D〜Eあたりで既にがなっているようでは、正直、これまでの楽曲を今まで通りクールに歌いこなすのは難しいだろう。 今作でも、その歌唱が楽曲の質を下げているなと感じる所がいくつかあったのが残念。 『赤いサンデー』とか今歌えるのかなあ。心配なので、ちゃんとケアして欲しいです。 それから、歌詞。 震災後(正確には第二期始動となるアルバム『MODERN AGE』あたりからストレートな歌詞の曲は少し見られていた)、ワタルさんの歌詞は明らかに「日本語の美しさ」より「メッセージ性」を重視している。 確かに、「伝える」事はとても大切だ。普遍性の高い歌詞は、聴き手に迷いなく届くだろう。 しかし、これまでの楽曲に見られた個性的な言葉のチョイスや、独特な表現、風景描写。 ロックと日本語詞の融合を高い次元で表現してきた彼らの個性が鳴りを潜めてしまったのは残念だと思った。 スピッツのように、草野マサムネ氏の妄想、ドロドロした性と死の世界観、暗号のような初期の歌詞から、 前向きなメッセージを入れつつ、巧みにメタファーを組み込み、しっかりと個性を残したまま徐々に「内」から「外」へ変化したのではなく、 DOESは震災以降、(根底は変わっていないにしろ)バンドのイメージを一度壊して、再構築しているように感じられた。 自分はまだ彼らの突然の変化に戸惑っているが、今のワタルさんの書く歌詞、歌を肯定できる人にとっては、このアルバムは十分満足できる出来だろう。 個々の楽曲のクオリティは高いし、ワタルさんのメロディーメーカーとしての才能は健在だ。 相変わらず聴き手を飽きさせない、練り込まれた良いメロディーを聴かせてくれる。 バンドの状態も良いし、彼ら自身もこのアルバムを「最高傑作」と評価している。 今の彼らをどう感じ取るかによって評価が変わる1枚だと思った。 藤井隆 「Coffee Bar Cowb」より 乙葉 『make over』 https://youtu.be/AwbYnzC-6DQ 探してた人はどーぞ! 岡村靖幸 / 幸福 01.できるだけ純情でいたい ★★★★ Me-imiのラストの続きのような環境音のあとに、 ヘビーなベースリフで始まる曲。 コーラスやパッドの音がいい味を出している。 後から思い返せば、この曲が一番Me-imiあたりの路線に近かった。 中間部のソロがアコギなのが要チェックポイント。 ラストのソロはオーケストラヒット?などを重ねて派手にしている。 2.新時代思想 ★★★★ このアルバムを特徴づける、 「ファミコンみたいな電子音を単音で鳴らすシーケンスフレーズ(長い)」が聞ける曲。 そのシーケンスフレーズとファンキーなベースの上で岡村ちゃんがひたすらラップする。 アルバムタイトルである「幸福」も登場することだし、 前のアルバムで言う「ア・チ・チ・チ」みたいなアルバム内で重要なポジション付けであると思われる。 3.ラブメッセージ ★★★★☆ ポップなブラック・ミュージック+ビートルズフレーバー。 岡村ちゃんといえばこういうイメージを持ってる人は多いと思われる。 しかしこのアルバムではこういうちゃんとメロディのある歌ものは少ない。 それだけに重要なポジションを担う。 Cメロ? である「君がいた青春は〜」のフレーズの先走りまくりのボーカルがたまらない。 4.揺れるお年頃 ★★★★★ 意外と珍しいアコギカッティングをフィーチャーした曲。 過去作では、しいて言えば「家庭教師」に近いが これは新機軸と言ってもいいと思う。 エレクトロな方面に進んでいる岡村ちゃんだが、生演奏の身体性も忘れてはいないということか。 5.愛はおしゃれじゃない ★★★★☆ ラブメッセージと同様、ポップな方向の岡村ちゃんが聞ける。 特にストリングスのピチカート弾きをイメージしたようなシンセ音の入り方が かなり岡村靖幸的。 予備知識無しで聞いていたら別の人の声が入ってきて驚いたがBass Ball Bearの人だった。 ギターも弾いているようだがそのせいかこの曲も4.と同様生演奏に近いノリがある曲である。 6.ヘアー ★★★☆ 出だしのキメフレーズがやかましく、 そのまま音圧高めなノリで突き進むハードなファンク。 2.とはちょっと違うが、ファミコンみたいな電子音も登場する。 7.ビバナミダ ★★★★☆ 冒頭から「ファミコンみたいな電子音を(略)フレーズ」が炸裂する 今の岡村靖幸を象徴するナンバー。 Bメロ〜サビでの雰囲気の変わり方がうまい。 中間部のベースソロ的な部分のリズムでの遊びぐあいはファンクへの深い造詣を思わせる。 8.彼氏になって優しくなって ★★★★★ ジャジーな冒頭から自然な流れでドンツクドンツク言うファンクへ持っていく手腕がすごい。 メロディもすごいのだが、 昔のようなJ-POPの歌ものというよりはブラック・ミュージックのノリになってしまっている。 例えば「だいすき」「ラブ・タンバリン」あたりのメロディと 「モン-シロ」やこの曲のメロはもう別人である。 まあどっちがいいというものでもないが。 9.ぶーしゃかLOOP ★★★ 改めて聞くとクリーンなアコギとファミコンみたいな(以下略)の対照的なフレーズをうまくまとめ上げた 傑作であった。 歌詞カードが面白い。 総評 ★★★★☆ 安心の岡村ちゃんクオリティだが★5つは上げない。 その理由の一つとして、これ、トータルアルバムではないのである。 「家庭教師」などに代表とされるように、岡村靖幸のアルバムといえば 曲順やつなぎ目までもこだわったトータルアルバムの作りが定番だった。 しかしこの曲は曲順はともかくつなぎ目の処理がない。 「出来た曲を寄せ集めた」タイプのアルバムなのである。 「ぶーしゃかLOOP」などが入っているあたりかなりそう。 まさかの変化だがなんか私生活も調子良さそうだし かつてのような偏執的なこだわりも取れたのかな、と前向きに考えておく。 あとは製作ペースがもうちょっと上がってくれれば言うことはない。 誰かGalileo Galileiのsea and the darknessお願いします KANA-BOONのoriginお願いできませんか? どなたか清 竜人の『MUSIC』お願いします! 竜人のレビューひとつもないみたいなので… このスレって誰でもレビュー投稿して大丈夫な感じ? それなら自分も投稿したいんだが 吉澤嘉代子/ 東京絶景 1 movie ★★★★ アルバムの最初の曲はロマンチックなミドルチューン …と見せかけて歌詞は夢の中までも追いかけていくよというかなりのホラー 彼女の楽曲世界を最も良く表現してる良曲からスタート 2 ひゅー ★★★ 口ずさみやすい軽いメロディーと優しいアレンジ 内容は付き合いたての浮かれた心がひゅーひゅーとはやしたてて煩いっていう、困ってると見せかけたニヤニヤソング 3 胃 ★★★★ ピアノとちょっとノイジーなギターが印象的な曲 男にわがまま放題して、彼の胃をキリキリ痛ませてフラれたら私の胸もキリキリ痛んだという、自業自得ではあるが誰でも起こり得る切ない曲 4 ガリ ★★★★ カントリーっぽい曲 1番は半額の寿司パックを買ったらガリが入ってなかったっていうコミックソングかと思わせて、2番以降では好きな人をガリに例えるというアクロバティックな展開 個人的には1番好きな曲 5 ひょうひょう ★★★ シンプルなポップソング 飄々としてるアニメキャラへの憧れと現実のギャップを歌っている 前作でも出てきた魔女の宅急便のキキがここでも登場 6 ジャイアンみたい ★★★★ 題名とは裏腹のバラード スネ夫のものは俺のもの 俺のものは俺のもの(歌詞ではちょっと違う表現)や心の友などのフレーズで男にわがまま放題した自分への後悔ソング ところどころ吉澤嘉代子本人の実体験と思わせるような歌詞が出てくるが、個人的にはこれも彼女のイメージ戦略だと思っている 7 手品 ★★★★ 明るいメロディーとアレンジ 恋愛の駆け引きを手品に例えた曲 この曲に限らずアルバム全体に言えることだが、最近の若手ミュージシャンのアルバムの中では突出してアレンジと演奏に気合いと恐らくコストがかかっている 回収出来るのかはわからないけど、こういう姿勢のミュージシャンは個人的に応援したい 8 化粧落とし ★★★★ インディーズ時代の楽曲の録り直し 男の立場からしたらホラーでしかない曲であるが、とにかく強烈な歌詞と秀逸なアレンジ 9 綺麗 ★★★★ 先行シングル曲 本作で1番キャッチーな歌詞とメロディーと豪華なアレンジ 可愛い楽曲に見せかけて、女性の怖さを隠さないところが吉澤嘉代子の個性なんだろう 10 野暮 ★★★ ギターとコーラスだけのシンプルな楽曲 自身のときめきやジェラシーポイントを形にする野暮な事をあえてやるという野暮なようで粋な曲 11 ユキカ ★★★ 先行シングル曲 アルバムの中で1番ストレートなラブソング これはこれで良い曲だと思うが、このアルバムの中に入ると凄く浮いて感じるのもまた一興 MVも是非見て欲しい 12 東京絶景 ★★★★ 元々ライブの定番曲 一般的に美しくない景色ばかりを切り取って、美くしく感じさせる説得力は鳥肌もの 東京に住んでて一度もこんな気持ちになった事の無かった自分への啓蒙ソングかもしれない 総評 ★★★★ 吉澤嘉代子セカンドアルバム ストッキングで注目された頃は純真無垢な大人になりきれない少女っていうイメージが先行していたが、元来は女性の良い面と悪い面両方を超濃縮したようなぶっ飛んでる楽曲が持ち味 今回のアルバムはそれをうまく表現出来ていると思う そしてやっぱり個人的に1番のセールスポイントは演奏のゴージャスさ 好き嫌いわかれる音楽性だと思うので満点評価ではないが、まずは是非聴いて欲しいです 長文失礼しました >>75 レビュー書いた者だけどサンクス 印象だけど彼女自身の楽曲や才能に賭けて、関係者は身の丈以上のサポート体制を組んでる気がする そういうのも含めて応援していきたいミュージシャンです ESCORT / group_inou 1.ESCORT ★★★★ しょっぱなちょっと奇妙なシンセリフから始まる曲。しかしまたこのループするリフが中毒性が高い。 最初は音の隙間が多めで割と淡々に進んでいくが、後半でどんどん盛り上がっていく。 サビのメロディがやはりキャッチーで耳に残る。歌詞は下ネタ多め。 僅かながらファンク入ってる気もする。本当に僅かながら。 2.CHAIR ★★★☆ 包み込むようなシンセが浮遊感を醸し出している曲。どことなく不気味なこの雰囲気は初期inouの十八番。 歌詞は、前半は唐突に選手とコーチが結婚したりと意味不明だが、後半は一転鋭く叙情的な雰囲気が漂う。 歪んだシンセが入ってきてからが肝。意味深な「椅子は一つしかないからね」のリフレインが印象的。 3.RIP ★★★★★ PVあり。このアルバムのリードトラックであり、キラーチューンと呼ぶに相応しい超絶キャッチーな曲。 とにかく緩急の付け方やキメの入れ方などがツボを突いていて、聴き手を凄まじく高揚させてくる。 RIPとLIPとR.I.P.を掛けて、下ネタまみれなのに何故か切なくなってしまう歌詞も素晴らしい。 割とスルメ曲が多い気がする初期inouにおいて、この曲は初聴でもかなりインパクトがある。現在の作風にも繋がる曲だと思う。 4.SOS ★★★☆ 前曲と次曲が割と詰まった曲だからか、軽めの曲。メロディは勿論ポップだけどこのアルバムではちょっと霞む。 この曲は暴走しまくるcpがメイン。本当に暴走しまくってる。名言の連発。 「それっていわゆる18禁?」の流れにはちょっと笑ってしまった。どういうことなんだ。 5.BOTTLING ★★★★★ チープで打ち込み感丸出しのピアノとコーラスが中心に据えられた、美しいメロディの曲。 cpのリリックというか歌詞はとても断片的で抽象的だが、何故か常に切なさを伴っているのが本当に凄いと思う。 勿論それはimaiの作る美しいトラックに組み合わさることで本領を発揮するもの。そんな奇妙な切なさに満ちた曲。 後半の一分、cpが畳み掛けるようなラップをし始める瞬間に襲いかかる謎の感動、 そしてそこからの展開が歌詞も相まって本当に素晴らしい。 総評.★★★★☆ トラックメイカーimaiとMCのような何かcpの二人組、group_inouのミニアルバム。2009年発表。 このアルバムは特にキャッチーなフレーズやメロディが多く、中毒性が高い。ただまだ分かりやすいポップさではない。 曲数は少ないながら、各曲の完成度がとても高く、アルバム全体の構成もバランス良くまとまっている良作。 入手もしやすいので初心者にお勧め。ポップで美しいメロディを求めてる人や個性的な音楽を求めてる人は是非。 >>78 乙 heartしか聴いた事無いけどこれも面白そうだね >>42 >>50 すんごい久しぶりにこのスレ来たら大好きなDOESのレビューあって嬉しかったわ 読み応えありました、乙です 自分は最近のワタルさんの声も歌い方も割と好きだけどそんな劣化というほど気になるかな? 個人的には「FIVE STUFF」の頃の声が一番好きだけど >>66 BUMP OF CHICKEN/Butterflies 1.GO ★★★★ 前作の続編みたいな電子音から始まる、キラキラ光るオープニングナンバー。 かなり長い(6分ほど)だが、あっという間に感じてしまう。つかみとしては上出来。 「バンプは電子音を取り入れてかわってしまった」という意見をよく聞くが、やっぱりメロディー、歌詞、そして藤原の歌声を聞くと「あぁやっぱりBUMPだ」と感じる。「叱られるって思い込む 何か願った それだけで」というフレーズが何気に刺さる。 2.Hello,World! ★★★★★ アニメ「血界戦線」OP。全曲と後曲と違いバンドサウンドがメイン。まさにアニメの世界観にピッタリな疾走感あふれる佳作であった。古臭いギターが好き。 途中から少しだけシリアスになる曲の展開も素晴らしい。まさに最初の山場の2曲めって感じ。 3.Butterfly ★★★☆ EDMサウンドを全面に押し出したことが賛否両論をよんだ今作のリードトラック。 これはちょっと…。あまりにもEDMすぎて、なんかBUMPが歌う必要が特にないように思えてくる。セカオワあたりが歌ってそうだな〜という印象。 あとサビはとても開放感溢れてて気持ちいいが、それ以外が地味なのも減点ポイント。 4.流星群 ★★★ 今度はしっとり系のバラード。なんか「太陽」に似ている。聴いてて気持ち良いが、 これも7分近くあるのでなんかダレる。これもまたサビが出色の出来。コーラスも秀逸。 5.宝石になった日 ★★★☆ 電子音とバンドサウンドの中間と言った感じ。疾走系としっとり系の中間とも言った感じ。 不思議な感覚。聞く人によっちゃ「どっちつかずで微妙」と切り捨てるかもしれん。好き嫌い別れそうな曲。 歌詞がまたいいんだよな。亡くなった人を思う曲なのかな。一見明るいけど、空虚に満ちている。 6.コロニー ★★★★☆ 最初聴いた時は、「地味だなぁ。まあ映画音楽だしあってりゃいいか。」程度だったが、 この流れで聞くと実にいい。優しいピアノの音、ソフトな電子音、静かな打ち込みドラム、 そして藤原の穏やかだが熱を込めた声で聞くものすべてを癒してゆく。 ただあの気色悪い巨人がいっぱい出てくるMVは控えめにいってひどい。 7.パレード ★★★★ 疾走感あふれるキーボードリフと緊張感漂うボーカル、 そして不気味な歌詞が最高にカッコ良く、不安を煽る。なんか「乗車権」に似た怖さである。 8.大我慢大会 ★★★☆ 今度は最近よく出てきた、おちゃらけた雰囲気のナンバー。 ダークで凶暴な全曲の後においたのは正解。歌詞も明るいっていうか「もう細かいこと なんか気にしちゃいけないな〜開き直ろうな〜」といった内容。とにかくリラックスして聞ける。 9.孤独の合唱 ★★★☆ 久しぶりにカントリーのテイストが入った、これまた爽やかで前向きなナンバー。 なんか「車輪の唄」をもっとあかるくしたような、そんな曲。最後の「ハッ」が向井秀徳チックで、笑える。 そしてその「車輪の唄」のアンサーソングが次ですと。 10.Yow were here ★★★ もうすぐ終わりだなっかんじの静かな曲。歌詞は「車輪の唄」のアンサーソングというか、続編と言った感じ。 「大きくてを降って見送った」主人公が思い出に浸ったり後悔したりするが、 「いつの日かまた会おう」という約束を叶えるために立ち上がると言った内容。 というかラストの「もう消えない 消えないよ〜全て超えて合いにいくよ」はストーカーソング… ってひねくれすぎかwww 11.ファイター ★★★★☆ ラストに持ってきたのは大正解、全てを突き抜けて爽やかにおわる。 これ以外の曲がラストだったら絶対に閉まらないと思う。 あと言い忘れたが「コロニー/パレード」は映画「寄生獣」の主題歌。 そしてこれが「三月のライオン」とのコラボソングと。アニメ/漫画関連大すぎだろ今作。 sec.TO.I.K.I ☆ みなさんお待ちかねシークレットトラックで区すが、聴いてからのお楽しみということでwww 藤原が一番張り切って歌ってる気が…。 訂正〜で区すが→ですが、 総評 ★★★★ BUMP OF CHICKEN8thアルバム。今作は構成がすごくいい。一曲一曲がしっかりと組み込まれている。 例のEDMサウンドは微妙な評判だったが、自分はたいして気にならなかった。 ただ、一曲一曲の小物感は否めない。次回作に期待な作品。 「庶民派爆弾さん」のレビューをリスペクト。 まだまだ新米 / 打首獄門同好会 1.TAVEMONO NO URAMI ★★★☆ ハードな演奏に乗せ、取っておいたプリンを食べられた悲しみを叩きつける曲。基本的にこんな曲ばっかり。 メタルっぽいシンフォニックなコーラスも織り交ぜつつ、疾走感と恨みたっぷりに駆け抜ける。 2.日本の米は世界一 ★★★★ ハードな演奏に乗せ、日本の米の素晴らしさを歌い上げる曲。 今までもうまい棒やドーナツの種類名を叫ぶ曲があったが、この曲ではついに米の品種名を叫びだす。 丼の名前を羅列して米米叫ぶだけで格好良いバンドはこいつらだけ。 3.だいたいOKです ★★★★ ハードな演奏に乗せ、だいたいOKであることを歌い上げる曲。 歌詞の適当加減と主体性の無さがいっそ清々しいけど曲が格好良いのでだいたいOKです。 4.猫の惑星 ★★★★★ ハードな演奏に乗せ、猫の住む惑星に生まれてきた喜びを歌い上げる曲。 例え自分がどうなろうと猫が幸せなら問題なし、という歌詞には悲哀さえ滲む。共感出来るのが恐ろしい。 生半可な猫好きアピール、猫好きソングを蹴散らす、全ての猫好きのアンセムになるべき名曲。 5.ナイスフォロー ★★★★☆ ハードな演奏に乗せ、ある女性に友人の良さをアピールしまくる曲。フォローと称して貶しまくられる友人の幸せを祈りたい。 ノリの良い曲で、ライブではサビで間違いなく一丸となって盛り上がること間違いなしの曲だろう。叫ぶ内容が内容だが。 6,New Gingeration ★★★☆ ハードな演奏に乗せ、岩下の新生姜をアピールしまくる曲。聴いてるだけで腹が減る歌詞。 他のアピール系の曲もそうだが、こいつら本当にそれが好きなんだなということが伝わってくるので聴いていて気持ち良い。 7.だから貯金がたまらない ★★★★ ハードな演奏に乗せ、ついつい金を使ってしまう、だから貯金がたまらないことを歌い上げる曲。 アルバムの終わりに相応しい割とまったりな曲。ポップなメロディは思わず口ずさみたくなる。 総評.★★★★ トリプルボーカルの生活密着型ハードロックバンド、打首獄門同好会のミニアルバム。2015年発表。 ゴリゴリのハードロックに乗せて、身の回りのあるあるな歌詞を歌い上げる様は格好良いかつ面白い。 一歩間違えたらコミックバンドにでもなりそうな歌詞だが、親しみやすいキャッチーなメロディに、盛り上がるツボを抑えた曲展開で、曲だけでも聴かせる力量を感じさせる。 7曲という曲数もちょうどよく、そして何といっても一曲一曲の完成度が高い。全てがキラーチューンになりうるほど。 これからも末永くゆるく続いてほしいバンド。 >>89 乙!前回も打首獄門同好会のレビューしてた人かな?楽しいバンドだよね 中村一/海賊版 1.スカイライン ★★★★★ 全体的にバンジョーを取り入れた、春らしさをどことなく感じる爽やかな一曲。この曲ですでに今作の今までにない明るい路線を象徴していると思う。カントリーチックな曲は以外と新機軸かも。 「おーおーおぁ〜」というコーラス(ライブの客の声らしい)とか、まさに海賊! 2.アドワン ★★★★ 今度はシティポップ風?な一曲。やたらしゃくれたAメロでなんか笑っちゃう。 >>89 乙!前回も打首獄門同好会のレビューしてた人かな?楽しいバンドだよね 中村一/海賊版 1.スカイライン ★★★★★ 全体的にバンジョーを取り入れた、爽やかな一曲。 この曲ですでに今作の今までにない明るい路線を象徴していると思う。カントリーチックな曲は以外と新機軸かも。「おーおーおぁ〜」というコーラス(ライブの客の声らしい)とか、まさに海賊! 2.アドワン ★★★★ 今度はシティポップ風?な一曲。でも下町情緒みたいな何かも漂う。 なんかラスベガスを新小岩に無理やりつくったような…。やたらしゃくれたAメロでなんか笑っちゃう。 そして歌詞は某赤と緑の兄弟の出てくるゲームについて歌ったという衝撃の内容。 途中でマ○オのジャンプ音らしき音が聞こえてくるが著作権的にだいじょうぶなのだろうか…。 3.MAD⚡MUD ★ わりかし定番?なつなぎ曲。ハイテンションな外人ラジオDJがふざけながら次曲の伏線を貼っている。 ちなみに曲名の⚡は黒色に表記されているが、 どう頑張っても変換できなかったのでこれで勘弁して下さい。 4.GTR. ★★★★ 100s時代を彷彿とさせるピアノから始まる軽快な一曲。歌詞はとある架空のミュージシャンの反省を歌うというコンセプチュアルな内容。最後の「64だって?だとしたって。立ってやるって、あのステージに。」というフレーズが好き。本当にやんのかなぁ。 >>89 乙!前回も打首獄門同好会のレビューしてた人かな?楽しいバンドだよね 中村一/海賊版 1.スカイライン ★★★★★ 全体的にバンジョーを取り入れた、爽やかな一曲。 この曲ですでに今作の今までにない明るい路線を象徴していると思う。カントリーチックな曲は以外と新機軸かも。「おーおーおぁ〜」というコーラス(ライブの客の声らしい)とか、まさに海賊! 2.アドワン ★★★★ 今度はシティポップ風?な一曲。でも下町情緒みたいな何かも漂う。 なんかラスベガスを新小岩に無理やりつくったような…。やたらしゃくれたAメロでなんか笑っちゃう。 そして歌詞は某赤と緑の兄弟の出てくるゲームについて歌ったという衝撃の内容。 途中でマ○オのジャンプ音らしき音が聞こえてくるが著作権的にだいじょうぶなのだろうか…。 3.MAD⚡MUD ★ わりかし定番?なつなぎ曲。ハイテンションな外人ラジオDJがふざけながら次曲の伏線を貼っている。 ちなみに曲名の⚡は黒色に表記されているが、 どう頑張っても変換できなかったのでこれで勘弁して下さい。 4.GTR. ★★★★ 100s時代を彷彿とさせるピアノから始まる軽快な一曲。歌詞はとある架空のミュージシャンの反省を歌うというコンセプチュアルな内容。最後の「64だって?だとしたって。立ってやるって、あのステージに。」というフレーズが好き。本当にやんのかなぁ。 曲名の⚡は書き込むと普通に黒色になりました。すいませんでした。でもこんなに細くないので 結局曲名通りは無理でした。 5.世界は笑う ★★★★ ♪1と似たような、バンジョーを全面に押し出したカントリーチックな一曲。違うのはストリングスも若干押し出されてるところか。もうバカなの?ってぐらいに明るく前向きな一曲。嫌いじゃない。 6.我燦々 ★★☆ なんか誰かのなんかの曲に似てる…あと中村自身が出した何とかって曲に似てる…。 耳触りは悪くないがオリジナリティにかけた残念な曲。中村相当歌下手だなぁって悪いところが 強調されちゃってる気がする…。 7.こうでこうでこう ★★★☆ ♪2に似た感じの一曲。オシャレにまとまってはいるが淡々としすぎてインパクトに欠ける印象。でもギターソロはかっこいい。 歌詞が意味深ってか、批判めいた不穏な空気が漂っておりちょっと怖い。avex批判なのかな…。 一番と二番で二人称が変わってるけど、ひょっとして一人じゃなくて二人に向けてる? 8.大海賊時代 ★★★ この曲もバカなの?って言いたくなる。それくらい前向きで能天気な一曲。 曲は一応壮大にしているが、なんか広がりきれてない気が…。 あと「『あの鐘』ってのを連打中」って歌詞に吹いた。和○アキ子に喧嘩売ってんのかwww と思ったが元ネタはどうやら違うらしい。 9.ビクターズ ★★★★★ ♪8はこの曲のために用意されてたのかも。文句無しの名曲。サビの高揚感が半端ない。 特にラップ?っぽいところとかもう舞い上がりそう。ライブで絶対に盛り上がるであろう一曲。 渋めのブルースハープもいい。 10.あれやこれや ★★★ いきなりあずままどかが歌ってて驚いた。というかこののメロディ「ショートホープ」に似てる気がする…。サビは「君ノ声」っぽいし。何曲かの曲をベースに作っていると思われる。 曲は悪くないが、これまた♪6ほどではないがオリジナリティにかける。 11.魂の子守唄 ★★★★ ラストはしっとり系のアットホームな一曲。悪くないじゃん。締めとしては最適。 この子守唄が流れ、最後に中村の愛犬「魂(ゴン)」が吠え、このアルバムも安らかに眠る… sec.魔法をかけてやる ★★★ ことはできなかった…。この曲自体は別に悪くないしむしろ良くできた佳作だと思うし、 途中の中村の声もまあまあ面白いのだが、何とこの曲、まえの曲とおよそ30分もブランクが空いているので、聴いてるこちら側としては30分待たされたのですっかりさめてる。 むしろ「こんなたいして面白くもない曲はこんなに待たされたのか」と怒る人もいるかもしれない。 総評 ★★★★ 中村一義実に4年ぶりのアルバム。今作はこれまでにないぐらい明るく、クリアなアルバムだと思う。 前作「対音楽」で持てるすべてを出し切った結果なのだろうか、とてもフレッシュで初々しさ すら感じる。あと今作は4thアルバム「100s」に似ていると思う。あの明るさやキャッチーさを すごく感じるので4thすきなひとは是非。 ただいい歳して「海賊」はねーよ、中村さんといいたいところだが楽しそうにやってる分100s時代よりかはマシかな。 庶民派爆弾さんの人とは別人みたいですね。恐れ入りました。 乙 今もいいけどERAとかOZみたいな大作はもう作らないのかと思うとなぁ 88だけど勘違いさせてしまったようで申し訳ない、自分もあのレビュー見て知った口です なかなか話題にならないアルカラをば。 アルカラ/こっちを見ている 1.半径30cmの中を知らない ★★★★☆ どことなくセンチメンタルなイントロから急に演奏がハードになり、Vo稲村の独特な声が重なる。しばらく聞いていると一気に解放感溢れるサビにつながる。しばらくすると一瞬だけセンチメンタルな雰囲気に戻るがその後も激しいサビが続く。 このかなり詰め込んだ曲で3分ほどにまとめたのは見事。 2.癇癪玉のお宮ちゃん ★★★☆ ♪1と間髪入れずにつながる。曲名通り和風というか時代劇風。ってか時代劇風のコントっぽい。かなり良くできた曲だと思うがあまり好きじゃない。複雑なイントロと弾けたAメロが聞き所。逆にサビは印象が薄かった。 3.しょうがないなぁ ★★★★ 静かなAメロからまた一瞬激しくなるが、それ以外は特にトリッキーなギター以外いうことが見当たらないまったり系の曲… かと思いきやサビで爆発。この曲に限らずAメロやイントロでトリッキーな事をやっといてそのままキャッチーなサビに持っていくのがアルカラはうまいと思う。 4.デカダントタウン ★★★☆ この曲も複雑なリズムを刻むギターからスタート。 この曲は夜のイメージ。メロは良い意味で昭和っぽい。アルカラ結構歌謡曲っぽい曲多い。 この曲もサビで一気にクリアになるが、それよりも激しさをます感想がちょっとプログレチックでかっこいいと思った。 5.わ、ダメだよ ★★★ この曲はちょっと言葉で説明しにくい。レビュアーの乏しい語彙と音楽知識をひねり出すとコサックっぽいのか?ロシアっぽいAメロと和風?なBメロ、そして 爽快なサビが見事に融合している。どうでもいいけどさっきロシアといったせいでジャケがちょっとマトリョーシカに見えてきた。アウトロはなんかカオスな事になってる。 6.キャラバンの夜 ★★★☆ バイオリンの入ったプログレッシブなインスト。 疾走感は申し分ない。モンゴルの平原を走っているようだ。バイオリンの音を二胡?っぽく聞こえてきた。 7.グラス ★★★★☆ アルバムも終わりが見えてきた。Aメロはこれまでになく不穏で落ち着いた雰囲気。稲村さんの甲高い声もどこか不気味に響く。この曲はサビがいい。霧に包まれてまどろんでいるような、浮遊感溢れるサビだ。 歌詞もどこかアダルトな雰囲気を醸し出してる。 大人のアルカラ?w 8.秘密基地 ★★★★ 不思議なギターの響きで幕を開けるラストナンバー。 歌詞はほろ苦いラブソング。それにしても「割と穏やかな風」とか「割と威勢のいい声」とか「割と」余計な一言が多いのは実に彼ららしい。 そしてなにより素晴らしいのはやっぱりサビだ。秋晴れの空のように爽やかに突き抜け、余韻を残していく。タイトル「こっちをを見ている」の伏線の回収もいています。 sec.こんにちはおかあさん 「どうして、どうしてそんなところで一人で凍えているの?」っせーのっ 「こっちできてあったまろうよー!!」 なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ ラストの余韻を打ち壊す迷曲。もうやりたい放題。曲もはプログレッシブっていうか完全に曲のつぎはぎ。曲になっとらん。 最後はVo稲村のお母さんと思しき人物からお叱りの言葉をいただき終了。 これは評価しない。っていうかできるわけがない。 総評★★★★ 神戸出身の四人組バンド、アルカラの4thアルバム。 このバンドの特徴はとにかく展開が多い。一つの曲で二転三転する。それでもしっかりキャッチーさを失っていないのはすごい。やりたい放題やっといてしっかり聞かせることができている。 ただこの特徴は年々薄れていった気がする。だんだん分かりやすくなっていってちょっと残念である。 このアルバムは比較的キャッチーな曲が揃い、バランスもいいので初心者にオススメする。 全8曲、シークレットトラック入れても30分台という短さなのも嬉しい。 バインのBurning treeとBABEL,BABEL お願いします もう解散して10年以上たつのかー SUPERCAR/B 1.(AM I) CONFUSING YOU? ★★★★ 記念すべきデビューアルバムの2曲めに選ばれた曲。ちなみに一曲めはデビュー曲"cream soda" なので、アルバムの曲順は同じである。あおさ全開でいい感じだが、何か一つ足りない。一応クリスマスソング。 2.LOVE SONG ★★★★ バンドにとって始めてのミキちゃんボーカル。こちらも青臭さがあるが、こちらは徹底的に青いのでかなり好き。 拙い演奏が逆にいい。 3.HELLO ★★★★ このレスの2曲は、2ndシングル "Lucky"のカップリング。この曲は1stの全19曲中18曲めとかなり終盤におかれた。 アップテンポで、地味に好き。もうちょい演奏がうまければなー。 4.RIGHT NOW ★★★ 2分ほどの短い曲。これと言った特徴が見当たらないが、それが逆にいい。 5.Yes.★★ この曲は3rdシングル"PLANET"のカップリング。アルバムでは捨て曲扱いだが、こうして単品で聞いても正直いい曲ではない。 このバンドには珍しく使った三拍子と特徴的な歌詞以外コメントのしようがない。 6.ALRIGHT ★★★★☆ この2曲は4thシングル"DRIVE"のカップリング。かなり好きです。爽やかなフォークロック系の曲なのだが、 フォークロック特有の田舎っぽい泥臭い爽やかさを演出している。ミキの声もいつもより通ってる(気がする)。 「諦めなんかじゃない。これは、19で覚えたジョークなんだ」のフレーズにやられた。A面よりずっと好き。 7.HALKROAD ★★★ この曲もミキボーカル。この曲はまえのインパクトが凄すぎたためか、インパクトのうすいまったり目の曲。 最後のフレーズがお気に入り。 8.Seven Front ★★★★ 5thシングル"Sunday People"のカップリングであり、この曲から2nd"JUMP UP"期にはいる。 まずブレイクビーツ風のドラムとセンチメンタルなギターが静かにフェードイン。 サビだけノイジーなギターが入って盛り上がるが、すぐもとに戻るのがポイント。 歌詞は意外と難解。解釈分かれるかも。 9.Wavement ★★★★ 6thシングル"My Girl"カップリング。センチメンタルなアコギとナカコーの声が特徴的。 全体的にまったりと進んでいく。夕暮れを思わせるようなエモーショナルな一曲。 歌詞は「美しさ」がテーマなのかな。水辺の花の美しさ、色あせた毎日の美しさ、偽りの毎日の美しさ、 そしてそれも僕らの夢が…自分でもなに言ってんのかわかんなくなっちゃった。 10.Sleeping Bag ★★★ 7th"Love Forever"カップリングの2曲。 コーダイ作曲のゆらゆら揺れるような一曲。悪くないけどよくもない。 11.Electric Sea ★★★☆ 重苦しいドラムで幕開け。でも曲自体は夜の街を思わせる幻想的な一曲。 ちなみにこの曲のあと、シングル盤では何ともカオスなシークレットトラックが入っていたが、今作ではカットされている。 12.PINK ROCK ★★★☆ 9th"White Surf Style 5"のカップリング2曲。で3rd"Futurama"期の今作収録分では唯一のシングル。 (8thはすべてA面のRemix,Remixはすべて今作から省かれている。) 初期のロック路線を復活させたような曲。悪くない。 13.Gumnova ★★★★ カオスの一言。閉鎖感、狂気、そして轟音が一気に攻めてくる問題作。 [Disc2] 1.Rainbow Rain ★★★☆ 10th"Storobolights"のカップリング2曲。そして4th"HIGHVISION"期の始まりにして後半戦の突入である。 A面と同じくピコピコした電子音がフィーチャーされた一曲。 「そとはレインボーレイン」というワンフレーズだけを延々と繰り返して行く。これはトリップできるかも。 2.Free Your Soul ★★★★☆ さっきより速度をまして疾走するナンバー。大気圏を抜けるような。途轍もない高揚感に包まれる。 3.WAYDO ★★★☆ 言わずと知れた11th"YUMEGIWA LAST BOY"のカップリング。 ストロボのシングルは原曲統一感があったが、この曲に関してはA面と打って変わってスローなロックナンバー。 静かなギターとストリングス?が心地よい。 4.UNIVERSE ★★★★ 12th"AOHARU YOUUTH"カップリング。このバンドにしては珍しくステレオで音を混ぜている。 まさ宇宙を漂うように美しく神秘的な曲。A面より好きかも。 ちなみにシングル盤に収録されているStrobolightsのRemixが絶妙の出来なので手に入った人は是非。 5.SORATOBI ★★★★☆ この曲は13th"RECREATION"のカップリング2曲のうちの一つであり、ついにラストアルバム"ANSWER"に突入する。 美しいギターの響きを延々と繰り返し、トリップするような感覚。本当にSORATOBIである。 6.Rou ★★★☆ 10分越えの曲。この曲の作詞はフルカワミキ。最初は打ち込み系の曲で始まり、途中から変な民謡ふうのパーカッションがなる摩訶不思議な曲に切り替わる。 正直言って不気味。 7.ININTERMISSION このレスでは14th"BGM"の2曲。最後の4枚のシングルはコンセプトがバラバラという人が多くいるが、これを聞くとよくわかる。 まさにINTERMISSION=小休憩と言った感じの3分ほどのインスト。不穏な電子音が続くが、途中からミュートされたギターと水滴の音が入り、 全体的に優しい仕上がり。 8.HIRAMEKI INSPIRATION ★★★★☆ アンビエントチックな一曲。静かな序盤、盛り上がる中盤、そして綺麗にまとめて余韻を残す終盤の構成が素晴らしい。 9.ANTENNA ★★★★ このレスでは15th"LAST SCENE"からの2曲。 A面によく似た、綺麗で寂しげなメロディと歌詞。寒い日に聞きたい。 10.SCALE ★★★★☆ この曲もとても美しいのだが、何なんだろうこの胸がギュッと締め付けられる感じは…。 深い悲しみに押し潰され、だだっ広い虚しさに溺れ、ついには窒息したような曲だ。 名曲。 11.ALIVE ★★★★ ここからの4曲は、ついにラストシングル"WONDER WORD"のカップリング。 シンプルの一言に尽きる曲で、地味だが良くできた曲だと思う。綺麗に盛り上がるサビはやっぱり健在。 歌詞も哲学的で大変よろしい。 12.VOICE ★★★☆ アップテンポなナンバー。しかしこれまでになく落ち着いている。やっぱり大人になったというか、 すっかり冷めちゃったメンバーを象徴している曲な気がして素直にいいと言えない。 13.ROLLIN'ROLLIN ★★★★ まさにゴロゴロ転がるような、 愉快なロックナンバー。歌詞も韻を踏みつつおどけててなんかかっこいい。 やっぱりジュンジの詞はいいなと思った。ライブで盛り上がりそうな一曲だが、もうすぐでスーパーカーが終わるとかんがえると切なくなってしまう。 14.FOX,DOGS,AND DOVES ★★★★★ スーパーカー最後の曲となった一曲。すすり泣くようなアコギとサウンドエフェクト、ナカコーの淋しげな声、 そしてこれから別れる事になるメンバー達に宛てただろう歌詞が2分ほどの短い時間に詰め込まれ スーパーカーの全てを凝縮している。 総評 ★★★★★ 色々と偉そうなことを書いてしまったが、スーパーカーを知ったのはつい最近のことである。 最近このバンドを知ってなんでもっと早く、解散する前に知ることができなかったんだろう と思ったほどだ(まあ、レビュアーがうんと小さかったころの話だけど)。 このアルバムは、全シングル16枚のカップリングをまとめた一枚(2枚)だが、 どの曲も凄くいい。明るい曲に暗い曲、シューゲイザーな曲にエレクトロな曲、 攻めた曲にスタンダードに曲まで、まさに「変わった」所と「変わらない所」の二つがよく見える。 スーパーカーの全てを表していると言っても過言ではないと思う。 是非とも復活して欲しいがもう10年以上立ったし、ナカコーとジュンジは未だに仲悪いままだし、コーダイは公務員になったしで、 もう再結成は絶望的なのが悲しい。 >>118 すみませんINTERMISSIONの評価は★★☆です。 >>122 乙 何気にこれのレビューってまだ無かったんだな なかなかどうして名曲揃い 最近よく聞くこのバンドを。 amazarashi/世界収束二一一六 1.タクシードライバー ★★★ 雑踏と綺麗なピアノの音で幕開け。そこにドラムがフェードインしそのまま曲が始まる…。 と思ったら秋田氏の攻撃的な語りで流れる。と言ってもかなりメロディアスな語りである。 サビとか普通に歌ってるし。盛りあがりに欠ける上にかなり長いためあまり聞いてない。 掴みとしても微妙だし。 2.多数決 ★★★★ 全て多数派が話を決め、少数派が淘汰される世界への不満を吐き散らす今作のリードトラック。 曲はAメロ、Bメロ、サビとそれぞれに聞きどころを作っており、フックが効いてて聞き飽きない。 渋いギターと感想で一気に派手にビートを刻み出すドラム、エッジの効いたベースなど 一つの音に絞っても特徴はこんなにある。 3.季節は次々死んで行く ★★★★☆ アニメ「東京喰種√A」ED。前曲はそれぞれのパートに聞き場を作っていたいたが、 これはサビで爆発することによりメリハリをつけている感じ。 壮大でダークなこの曲はアニメの世界観に良くあっていたと思う。Cメロは意外と爽やかに仕上がっているが、サビやCメロにメリハリをつけすぎてツギハギ気味になることもなく、 一つの曲として完成されている。「季節は次々生き返る」という〆方も絶妙。 でもこれの3Dプリンターで切り出された肉を ひたすらがっつくMVはどうにかならんかったのかなあ。 4.分岐 ★☆ 今は未来の「あの時」かもしれない、今のさりげない決断が未来を大きく左右するかもしれない ということを語った1分38秒の短いポエトリー曲。まあつなぎにいれたんだろうし はっきりそんなに面白い曲ではないが、 秋田さんの声が若干水曜日のカンパネラっぽくてなんか笑えたので➕☆ 5.百年経ったら ★★★☆ 淡々としたピアノから始まり、その後も淡々と続く一曲。 サビの「百年経ったら起こして」あたりのメロがいいと思った。レビュアーの貧弱な語彙と音楽知識では何とも言えない。 でもそこ以外のメロディーは微妙っていうか古臭くて悪い意味でアニソンっぽい。 「故郷は雪が積もるから嫌い。でもあの娘が育ったあそこは好き」って歌詞があるが、可愛いなおいwww そしてこの曲の後半からこのアルバムのコンセプトが見え始める。 6.ライフイズビューティフル ★★★★☆ 清らかなオルゴール?とメトロノーム、そして荘厳なピアノが響く。夜明け前の雰囲気。 歌詞は秋田さんの半生とこれまでのミュージシャン人生を振り返る内容。 これはサビで思い切り盛り上がるタイプ。でも淡々としたAメロも捨てがたい。 歌詞はここにきて妙に明るい。amazarashiの数少ない応援歌かも。 「俺たちの夜明けはもうすぐそこだ。」とか。そして最後のサビで本当に夜が開ける。 秋田さんの歌詞って妙に現実的で生々しいのもあるけど「お前」ではなくて「俺たち」 とリスナーにさりげなく擦り寄ってくるから嘘くささや押し付けがましさがないんだろうな と思う。 明るいからか「アルバムから浮いている」という人がいるが、この曲はかなり重要な曲だと思う。 こういう明るい曲をいれてくるから、他の重い曲ははより一層重みをますし、 この曲が一層輝くのだだと思う。かしに「わい」などと津軽弁?が使われてるのも地味にポイント。 >>106 ,124 乙です THE BACK HORN/運命開花 1.暗闇でダンスを ★★★☆ 初聴時は初っ端の「オーマイソー キョーマイソー」で困惑。 近年の人気的に陰りが差している彼らのバックグラウンドありきの歌詞なので若干反則感はあるのだが、それでももう一度一花咲かせようという腹をくくったような意思が見られるのにはグッと来る。 2.ダストデビル ★★★ 若干メタルチックなギターエフェクトが特徴なアルバム2曲目。 演奏的にはアルバム2曲目の盛り上げる役割は果たしているのだが、歌詞は何に怒り荒ぶっているのか、何が蠢いているのかが掴めず、身につまされる感が無いのでいまいち好きになれない。 3.その先へ ★★★☆ シングル曲であり、アルバムの核となる曲。 前作のバトルイマを力強さはそのままに演奏をブラッシュアップしたような曲で、より万人受けしそうな曲になっている。 4.tonight ★★☆ 大雑把に言うと「君が応援してくれた過去があるから今頑張れる」という曲。 疾走感と爽やかさが共存した演奏は良いのだが、歌詞はありきたりさが否めず。 バックホーンに求めるのはこれじゃない感がある。 5.コンクリートに咲いた花 ★★★ ここまでが気を張るような曲が多かった中で、いい羽休め的な曲になっている。 地味なので初聴では印象に残りにくいが、一休みしてからまた歩き出そうと思える良曲。 6.記憶列車 ★★★ 2番以降のギターアレンジが良アレンジだと思う。 あとドラムの抑揚が感情の揺れ動きを表現しているようで、地味ながらいい仕事をしている。 7.胡散 ★ 現代批判をしたいのかもしれないが、抽象的すぎて何が言いたいのか分からない。 無理のある語呂合わせも寒いし…。 岡峰は夜空や虹の彼方へのような等身大の心象を描いた歌詞の方が合っているのでは。 8.魂のアリバイ ★★★★☆ 久々に素直にいい!と思える曲。 Bメロの声や刃のような和を連想させるメロディラインにシンプルながらストレートな歌詞。 演奏を進化させてセルフ〜パルス期の頃に回帰したような曲で、今後のライブアンセムになりそう。 9.悪人 ★★★★ 万人受けとは真逆のバックホーン独自の世界観を煮詰めたような曲で、特にCメロは好き嫌いが非常に分かれそうである。 しかしこれをシングルカットしたのは、恐らくこのようなバックホーン独自路線の曲をまだ作ろうという意思表明もあるのだろう。 近年バックホーンを離れた人に是非聞いて欲しい曲。 10.シュプヒレコールの片隅で ★★ 最後のコーラスには夕焼けマーチのような狂気を少し感じられて良かった。 11.君を守る ★☆ 「ステイ・ウィズ・ミー いつまでも」はさすがに陳腐すぎやしないですかね…。 12.カナリア ★★★ 00年代前半ごろの青春パンクを連想させるメロディ。 M3で「共にゆこう」と歌い、M12では「友よ また会う日まで」に繋がる流れが綺麗。 しかし同じ山田歌詞でアルバム的に似た役割の、8thアルバムのラスト曲であるパレードと比べると、歌詞の密度が薄いように思えてしまう。 総評 ★★★☆ THE BACK HORN11枚目のアルバム。 本人たちは「バックホーンらしさを追求した」と謳っているが、若い頃のような初期衝動のままに歌ったような曲群ではなく、どちらかと言えばパルス期の路線への回帰だと思う。 歌詞は昔は頻出だった1フレーズ聞いただけで衝撃を受けるようなものや身につまされるものが少なくなっているのが非常に苦しい。 昔はGt.菅波の書く歌詞には怒りや衝動を伴ったストレートなものが多く、それがバックホーンらしさとして評価されてきたと思うが、近年はその熱量が薄れてきたのかそのような曲数が少なくなり代わりに趣向を凝らした歌詞が多くなっている。 メッセージや物語性を考えて作詞しているのは分かるのだが、それが曲の良さに繋がっているかと言うと少々厳しく、どちらかと言えばネタに困っている故に試行錯誤しているという印象を受けてしまう。 また、昔菅波が書いていたような曲はVo.山田やBa.岡峰が積極的に作るようになったものの、言葉選びが良くてより感情移入できるのは昔の菅波の歌詞の方であり、それと比べるとどうしてもアルバムの中心に据えられるようなレベルには達していないと感じざるを得ない。 声辺りからリード曲のテーマは「リスナーを応援する」「自分の気持ちを奮い立たせる」のようなテーマの曲ばかりであまり変化がないのも厳しいところ。 演奏はアルバムを出すごとにブラッシュアップされており、以前にも増して多彩な表現ができるようになってきたと思う(特にM6の哀愁が籠もったドラム)。 色々書いてきたが、シングル曲が実質3曲あり(M3,M8,M9)、M2,M4あたりも人によっては好評のようなので、近年の中では比較的高評価なアルバムになりそう。 パルス前後にファンになりその後離れた人にとっては、戻ってくるきっかけになり得る1枚としてお勧め。 7.吐きそうだ ★★★★ 珍しくラップ調に韻を踏んだ、リズミカルなナンバー。 秋田さんが内称的に自分を歌っているのは実はこのアルバムでは珍しいかも。。 歌詞は誰かに話してるように感じるが、 ひょっとして秋田さんは自分自身に自分を言い聞かせているのかもしれない。 というより、間奏から入る妙に軽いクラップ、耳障りだから外して欲しかったな。 8.しらふ ★★☆ 再びポエトリー曲。これでもかというほど否定の言葉を並びたて耳が痛い。 おそらくこれは次曲「スピードと摩擦」のために用意された、長い苦痛から解放させて カタルシスを引き出すための滑走路のようなもの。 歌詞カードの、例のてるてる坊主とそれを抱える秋田さん?の表情が何とも言えない。 9.スピードと摩擦 ★★★★★ アニメ「乱歩奇譚」OP。イントロの打ち込み連打からテンションが上がる。 リズミカルに進展するが、しっかりと溜め場などを用意できている。 これは「一曲すべてがつながっている」タイプ。 この曲から何処かだかを切り出して聞くことはできない。 全ての箇所が一体となってどれか抜けると成立しないからである。 3分31秒とポエトリー曲を除けば最も短くコンパクトなのも嬉しい。 ただ、この穴だらけのトイレでダンスするMVはどう贔屓目にみてもひどい。 タイアップさきのアニメも「江戸川乱歩」を名乗るのがおこがましいレベルだった気がする…。 10.エンディングテーマ ★★★★☆ このアルバムも終わりが見えてきた。ベタベタなJ-POPのメロディーが使われているが、 それが逆にいい。まあBメロとか十分オリジナリティあるけど。 歌を聞いて煽り抜きに涙が滲んだのはいつぶりだろう。まず「人生という映画の最後に お世話になった人たちの名前がエンドロールで流れる」という発想だけで勝ったようなもん。 メロディも壮大になりすぎず、ちょっとこじんまりしているぐらいで、この曲の優しさを増している。 その分最後の「やっぱりありがとう」とかいうベタベタすぎる〆は残念だった。それが無ければ星五つ。 11.花は誰かの死体に咲く ★★★☆ 前曲から一転、いきなり不穏なピアノとシーソーやブランコが軋むような不思議な音から始まる とても暗いナンバー。歌詞もこれまでトップクラスに難解で、よくわからないが、 「これまでの誰か犠牲があるから僕らがいる」と言った所だろうか。 正直そんなにいい曲とは思えないがコンセプト的に次の曲ともつながるしこれで正解なのだろう。 12.収束 ★ 〆にもポエトリー曲。妙に明るいサビが不安を煽る。前曲のあと 何もかも壊れはて、荒廃した世界だ。いや荒廃したとは人の言い分だ。ここに人類はもういないのだから。 総評 ★★★★ 2人組ロックバンド、amazarashiのセカンドアルバム。amazarashiを知ったのははずかしながら 「東京喰種√A」のEDを知った時である。 このバンドを本格的に聞くまで(EDを聴くまで名前は知っていた。)Syrup16g のようなバンドだと勝手に認識していたが、聴いてみればかなり違う所と、Syrupを受け継いでるようだなーという所と半々だった。 まずsyrupは基本的にシンプルは3ピース構成だが、amazarashiはピアノにストリングスにとかなり豪華である。 (ストリングスは打ち込みくさいけど)そしてamazarashiはかなりポップなメロディというか、綺麗なメロディにたけている。 こんなに美しいメロディにこんなに毒々しい歌詞をよく載せられるなと想う。 悪いところをあげると、秋田さんの歌詞とメロディセンスは一流だが、編曲センスはひどい (本人がやってるわけじゃないんだろうけど)そこらへんのJ-POPと何ら変わらない。 似ている所は歌詞はもっとファンタジーな世界をイメージしていたが、 歌詞はSyrup同様妙に現実的で生々しい。だからこそそれだけ歌詞に魅入られるひとが両者多いのだろう。 ずっとSyrup16gと比べ続けてきたが、本人らにしかできないことはもちろんたくさんあるので 今後に期待しているバンドの一つ。 >>130 乙ですが お願いですからレビュー中にレビューで割り込むのはやめてください… >>134 最後の投稿から多少時間が空いてたからてっきり投稿終わったのかと すまんかった、気を付けます 定期的に名前の上がるgroup_inouを。 group_inou/foods&System Kitchen 1.STATUS ★★★★ いきなり始まるのは語りにも似たcpの独特すぎるラップ。 それにしてもこの頃は歌詞が過激www(今もだけど) 延々とこのラップを聞かされるのかと思いきや、「一体全体お前は誰?」から ポップでメロディアスなシンセが入る。 途中の「ダイッ!ダイッ!ダイッ!ダイッ…」のバックのコーラスは「MONKEY」に近いもの を感じる。「パラポラデラマラ…」のフレーズは「QUEST」にも使われているし、 「それ貸衣装か?」の下りは「KNUCKLE」にそのまま出てくる。 イノウ最初の曲にしてその後の音楽性を表現した様な曲。 2.ROD ★★★☆ 今度は打って変わって暗くて気持ち悪い電子音から入る。その後も淡々と続く、 やっぱり陰気で不気味な曲。途中のピコピコ音と壊れたようなcpの声が入る所とか凍りつきそう。 比較的序盤の「ファー!」と叫び声が笑いを誘う。 と言っても終盤にテンポアップして一応盛り上げてくれる?のでご安心を。 今ではほとんど聞かれなくなったくらい曲だが、この暗さは初期イノウの醍醐味でもある。 歌詞がまた見事にイッてて何とも形容しがたいが、まえに"foods"単体のレビュー をされていた方のレビューがそれをうまく表していると思う。 3.COIN ★★★★☆ この曲は比較的ラップ然としたラップから始まる。さっきも言ったけどやっぱりリリックが過激。 ペ○スとか普通に出てくる。Aメロはひたすらラップが続くが、 ーBメロでは若干メロディアスになり、そのままポップなサビにつながる。 この曲は比較的わかりやすくて乗りやすいので初心者にもオススメ。 最後は何気に切なめのメロと以外と胸に刺さるリリックで〆。 cpは歌メロのセンスにも長けていると思う。 4.PR ★★★ いきなりcpが訳わからんやたら壮大なこと言ってるが、流石にもうびっくりしない。 1分半という短い間によく展開され、中々良くできた曲だと思うが、その後のREMIX が凄すぎるので、相対的に見たこの曲のひょうかはそこまで高くない。 「ちょっと大きいミニウサギ ちょっと大きいミニウサギ ちょっと大きいミニウサギ 不思議ちゃんは絶対名器」 5.STATUS(LOSS VERSION) ★★★☆ "ffods"サイドのトリを飾るのは、♪1の別バージョン。原曲と比べると、大分暗くなったなー という所。あんまり説明の言葉が浮かばない。でも中々の曲なのでぜひ聞いて見てください。 訂正ー「ffods→foods」 6.STATUS(matsu&take aerobics mix) ★★★★ REMIXアルバム"System Kitchen"サイドのオープニングを飾るのは、♪1のREMIX。 原曲と比べると大分グルービーになってて、踊りやすくなってるかな。 まさにエアロビクスしてるみたい。以外と長いのが欠点。 7.PR(u.u.o mix) ★★★★☆ 原曲がより華やかに鳴った印象。ピコピコ感が、増している。ライブではこっちのバージョンをやる事が多い。 これも乗りやすくなった感じ。ただそれだけでなくより聞きやすくなっている。 8.COIN(great escape mix) ★★★★★ すいません一番キたのはこれです。原曲の良さを殺す事なく見事に別の曲に昇華している。 これは原曲にさらに疾走感と、浮遊間が加わった。繰り返し何回も聞きたくなってくる。 ちなみに言い忘れたが、この曲は原曲、REMIXともにMVがついている。どっちもいい感じ。 9.ROD(bad area mix) ★★★★ ♪2をトラックメイカー、imaiがREMIXしたもの。原曲より曲の線が強調され、 より印象的になった感じ。imaiは原曲をグレードアップさせるのがうまい。 10.STATUS(matsu&take's paradise mix) ♪1のREMIX。カオスの一言。cp噛みまくりwww こんなよくわからない曲だが、全体的にカラーが統一された曲なので、 うまく行けばトリップできるかも。 11.STATUS(night wind mix) ★★★☆ ラストはcpの別バンド、"uri gagarn"によるREMIX。 曲名通り夜をイメージさせる物静かで幻想的な仕上がり。若干アンビエントっぽいかな。 後半にかけてかなり不気味な盛り上がりを見せるが、やっぱり〆を飾るのには最適な曲。 12.BPA ★★★★★ 今作のボーナストラック。500枚限定で発売されたgroup_inouのデビューシングルであり、 長らく幻の名曲とされていた一曲。 最初こそどんより暗めの曲だが、だんだん後半になるにつれ温度が上がってくる。 歌詞は乗ってないので聞き取るしかないが「ズンズンズル剥け」やら「ケツまで褐色」やら… これはね、名曲。自分でも何を根拠に言ってるのかよくわからないけど、 名曲。とにかく聴いてみてください。 総評 ★★★★ トラックメイカーのimaiとMCのcpの2人組ヒップホップ(?)ユニット、group_inouの 入所困難となっていた音源をまとめたもの。 まずヒップホップに対するコメントとしては微妙だが、とにかくメロディが素晴らしい。 ピコピコ音らしいポップさ、何処と無く哀愁漂うサウンドが見事に融合している。 逆にcpのラップは微妙。もっと頑張れ。 今と比べると、大分変わったなぁという印象。まずサウンドがバリバリしている。 聞き応えがあるといえばあるか。あと今もそうだけど当時はそれ以上に過激。 そういうのが苦手な人はかなりキツいかも。 今の爽やか路線もいいけど、この頃の路線も同じぐらい好きです。 >>141 乙 COINいいよね… 僕の住んでいた街 / くるり (カップリングベスト) Disc1 1.東京レレレのレ ★★ 発売当時(2010年)での新曲。後に「言葉にならない、笑顔を見せてくれよ」に収録。 エセ民謡的な一曲。正直ダサい。終盤で泣きメロに移行するのが岸田らしい。 2.尾崎の魚 ★★★ ここから1st「さよならストレンジャー」期。「東京」のカップリング曲。 妙ちくりんなギターリフのイントロ→昭和歌謡→ギターロック→テンポが倍になってハードロック→元に戻って昭和歌謡、と目まぐるしくジャンルを行き来する4分半。 この気持ち悪い躁鬱加減はまさに最初期のくるりを体現してる。ベストに入ったのも頷ける怪曲。 3.ラブソング ★★★★ 打って変わって淡々に刻むブリッジミュートとSEが優しい、美しいメロディの曲。 それでいて混沌とした間奏など、初期くるりらしい要素も忘れない佳曲。 「愛って何?歌にして分かるの?」の一文はくるり随一のキラーフレーズだと思う。 4.りんご飴 ★★☆ 「虹」のカップリング。後にアルバムにも収録。 アコギ+ピアノで弾き語られる、のんびりしたカントリーっぽいフォーク。嫌いじゃない。 5.ハロー・スワロー ★★ 「虹」のカップリング。 チェンバロのフレーズが軸になっているまたもや昭和歌謡的な曲。 いきなり転調したり美メロになったり全く別の曲調になったり。どうにも扱いに困る一曲。 6.サンデー・モーニング ★★★☆ ここから2nd「図鑑」期。「青い空」のカップリング。 今までの流れから打って変わって超分かりやすい快活なギターポップ。 サビの耳に残るメロディは流石というか。そしてドラムが全体的に凄くいい。 7.ガロン ★★★ 「青い空」のカップリング。後にアルバムにもSUPERCARのナカコーリミックスで収録。 メロディはポップなものの、かなり実験的で取っ付きにくい一曲。やりたい放題。ドレミファインバータ出てくるし。 ある意味「図鑑」での音響路線を体現してる曲だと思うし、今後の打ち込み路線の萌芽を既に感じさせる曲であるが……。 アルバム版とこっち、どっちが良いかは完全に好みの問題になると思う。筆者はアルバム版の方が好き。 8.台風 ★★★★ 「街」のカップリング。正直表題曲より好き。 「サティを意識した」らしい岸田のピアノが良い意味で曲に不安定さを与えているし、メロディもポップながらひねくれていて最高。 そしてアウトロのピアノが非常に美しい。 9.ギター ★★★☆ 「春風」のカップリング。 タイトル通りアコギの弾き語り+αで進む曲。中盤にサンプリングのコラージュが挟まれている。 とにかくギターのコードの響きが綺麗だし、どことなく狂気の潜んでいる感じがたまらない。良い曲。 10.サマースナイパー ★★☆ ここから3rd「TEAM ROCK」期。「ワンダーフォーゲル」のカップリング。 表題曲のキャッチーさ+打ち込み成分が嘘かのような、フォークっぽいじめじめした薄暗い曲。 これをワンダーフォーゲルと並べようと思ったのは凄いが、曲としてはあんまり。 11.ノッチ5555 ★★★★ 「ワンダーフォーゲル」の初回限定盤にのみ収録のカップリング。 ごめんなさいこういうの超好き。かなり爽やかでキャッチーなメロディのギターロック。 並のバンドだったら多分これをシングルで切ってるはず。 切なさを伴って疾走する感じがすごいストライク。ただくるりらしくはない。爽やかすぎる。 12.青写真 ★★★☆ 「ばらの花」のカップリング。 歪んだギターノイズと途中挿入される語りが印象的な、清涼感のある曲。確か「ジザメリを意識した」とどこかで言っていたはず。 どんどん歪んだギターがボリュームを上げていく後半がとてもいい。擦り切れるような切なさがある。 13.イメージファイト ★★☆ 「ばらの花」のカップリング。 ハードロック的な格好良いギターリフが延々繰り返され、その上に加工された意味不明な語りが乗っかる。 紛うことなき怪曲。まあ聴こうと思っては聴かない。 14.リボルバー ★★★☆ 「リバー」のカップリング。 11と似た疾走ギターロック。ただこちらは恐らく意図的に、不安定な雰囲気が漂っている。 ちょっと意表を突く感じになっているサビのメロディが耳に残る。 15.リコシェ ★★★☆ 「リバー」のカップリング。 環境音+弾き語り。環境音が耳に優しく、そしてサビのメロディがとても美しい。まったり。 16.踊りませんか次の駅まで ★★★ ここから4th「THE WORLD IS MINE」期。といってもリミックスなどは今作に収録されていないので2曲のみ。 「男の子と女の子」のカップリング。 何故かウェスタンな感じの賑やかなカントリーミュージック。 17.ハローグッバイ ★★★☆ 「男の子と女の子」のカップリング。正直表題曲より好き。 メロディの美しい叙情的な打ち込み+ロックな曲。 絶えずバックで流れる水音など、この時期特有の音響的な要素も取り入れつつ、サビはストレートで雄大なギターロック。 「ハローグッバイ」のコーラスが印象的。そして終わり方が滅茶苦茶好き。 Disc2 1.地下鉄 ★★★★☆ ここから5th「アンテナ」期。「HOW TO GO」のカップリング。何故かこれと次曲だけ収録順が逆転。 どことなく洋楽っぽいロック。4分過ぎてからの展開がとても良い。 歌詞も「東京」などとはまた違った叙情感、青い感じがあって素敵。 2.すけべな女の子 ★★★★☆ 「HOW TO GO」のカップリング。 この曲は前からライブでは披露されていたみたいでこの時期になって初音源化。 どこまでも広がる夕暮れを想起させる、疾走感があり、かつスケールも感じさせる佳曲。 3.さよなら春の日 ★★ 「ロックンロール」のカップリング。 民謡っぽい。としか言いようがない。 「アンテナ」のこういう民謡的な曲はそれでも印象に残るパートがどこかしらあったと思うけど、この曲はひたすら印象薄。 4.真夏の雨 ★★ ここから6th「NIKKI」期。「BIRTHDAY」のカップリング。 7分を超える淡々とした曲。前曲と並んで印象薄。 5.帰り道 ★★★★ 「Superstar」のカップリング。 力強いドラムと刻まれるギター、ベースが格好良いオルタナな曲。 「こんこんからからここんこん」という歌詞がまた面白い。 こういう骨太なロックはやっぱり「アンテナ」を通過しないと作りえなかったと思う。 6.真昼の人魚 ★★ 「Superstar」のカップリング。 イタリアの民謡を思い起こさせる(しかしメロディは歌謡的)、ギター+弦楽器という構成ののんびりした曲。 7.The Veranda ★★ 「Baby I Love You」のカップリング。 アルバム曲にありそうな落ち着いた雰囲気の曲。ちょっとメロディが単調すぎる。 8.ヘイ!マイマイ!! ★★★☆ ここから7th「ワルツを踊れ Tanz Walter」期。「JUBILEE」のカップリング。 ギターリフが面白い、どことなくヨーロッパ民謡的っぽいリズムの曲。 妙に高いオクターブで苦しそうに歌う岸田がまた面白い。 アルバムで聴くとここまで落ち着いた雰囲気の曲が続いたので良いアクセントになってる。 9.ベーコン&エッグ BACON AND EGG ★★★★ 「ワルツを踊れ Tanz Walter」iTMS限定予約特典の曲。 「ノッチ5555」や「ブルー・ラヴァー・ブルー」も勿論そうだけど、なんでこういう佳曲はちゃんと発表しないのか……。 というわけで普通にリリースされていてもおかしくない、クオリティの高い佳曲。 「ハム食べたい」と同路線な感じ。まったりしつつしっかりとメロディも立っている。 10.WIEN 5 ★★☆ 「言葉はさんかく こころは四角」のカップリング。 Salyuがゲストボーカルで参加。 暗い。それに尽きる。多分くるりで一番暗い曲。このどんよりした空気を表現出来るのは凄いと思う。 11.BLUE NAKED BLUE ★★★ 「言葉はさんかく こころは四角」のカップリング。 ベースの佐藤さんがリードボーカル。 はっちゃけたギターフレーズと初期くるりっぽいコーラスが印象的な快活な曲。 途中の語りは何なんだ。 12.京都の大学生 ★★☆ ここから8th「魂のゆくえ」期。「さよならリグレット」のカップリング。 ピアノが先導する、ジャジーな一曲。 確かに洒脱な感じで京都っぽい(関東民の感想)。歌詞も京都弁だし。 13.pray ★★★ 「さよならリグレット」のカップリング。 「NIKKI」期を思わせる優しく綺麗なメロディのロック。嫌いではない。 14.かごの中のジョニー ★★★★ 「三日月」のカップリング。アルバムにも収録。 「魂のゆくえ」に奇妙な雰囲気が漂っているのはこれによるものが大きいのではないかと思う。 弦楽器なども入っているが、「ワルツを踊れ」期の曲とは印象が異なりテイストは無国籍。 お洒落でポップなメロディながら(初期とは別の意味で)掴みどころのない雰囲気はなかなか他の曲にはなく個性的。 15.夢の中 ★★★★ 「三日月」のカップリング。BO GUMBOSのカバー。筆者はこれで初聴。 まったりしたリズムが心地よく、メロディも耳に残る良い曲。 後半に向けてどんどん盛り上がっていくのがまた良い。ラストの岸田の叫びが胸を打つ。 16.丸顔 ★★☆ 「愉快なピーナッツ」のカップリング。 最近のくるりがたまにやってるハードロック的な曲。どうにも印象薄。 17.かもめはかもめ ★★★★☆ 「愉快なピーナッツ」のカップリング。 ちょっとだけファンクっぽい感じもある、ノリの良い曲。ベースが動く動く。 あからさまに美メロって感じではないけど、この淡々と情感を表現する感じは個人的に凄く好き。 ピアノが時々意図的に音を外しているのがまた良い。そしてこの曲のギターフレーズはやたらと格好良い。 総評.★★★☆ ロックバンドくるりの2010年までのカップリングベスト。 曲のクオリティにはばらつきがあるし、キャリアを総括出来るかと言われると首を傾げたくなる。 それでも「尾崎の魚」「すけべな女の子」など、くるりを語る上では外せない曲が幾つか入っているのは間違いない。 ある程度くるりの曲を聴いてから聴くのがおすすめ。 >>149 乙 今回のツアーではアンテナ期のカップリングが聴けたが地下鉄が最高に格好良かった >>149 乙 因みに今のところくるりにとって唯一のオリコン1位のアルバム カップリングアルバムだけがオリコン1位ってのがまたくるりっぽい できれば「魂のゆくえ」もお願いしたいです。まとめに無いので ちゃんとしたレビューは他の人にお任せしたい 魂のゆくえ / くるり 1.LV45 ★★☆ 少しづつアルバムの世界観に引き込んでいく、淡々としたオープニングナンバー。 10曲目までの全曲に言えることだが、全編通して抜けのなくどんよりとした奇妙な雰囲気が漂っている。 タイトルは3rd「TEAM ROCK」収録の「LV30」に掛けたものだろうが、歌詞はそれとは違い雰囲気重視でファンタジックな印象を受ける。 最後の一文の繰り返しがぶつ切れて次曲に繋がるギミックは格好良い。 2.愉快なピーナッツ ★★★★ シングル曲。にして現在2011年以前発表の曲で唯一のベストに収録されていないシングル。 くるりのシングル曲としてはかなり地味な部類に入るので、その措置も仕方ないと言えば仕方ない。 前曲に引き続きローな空気を引きずって淡々と進む曲。 メロディはポップで優しいものの、歌詞がなんか暗いというか、どうにも出来ないどんずまった感じ。 そのおかげか、どうしようもないやるせなさのようなものが曲全体を覆っているような気がする。 展開にあまり起伏が無いのもそれを加速。 3.太陽のブルース ★★★ チオビタとタイアップしてた曲。夏の茹だる暑さを感じさせるどっしりとしたロックナンバー。 ゆっくりと盛り上がっていく演奏+メロディは壮大で広がりを感じさせるが、やっぱり歌詞がやたら暗い。 4.夜汽車 ★★ 軽快なピアノが先導するお洒落なジャズっぽい曲。シンプルでこじんまりとした演奏。 シチュエーション的には「グッドモーニング」に似た歌詞だが、受ける印象はやはりファンタジックで空想的。 5.リルレロ ★☆ 「NIKKI」からのアルバムに一曲は入ってる気がする、くるり流ハードロックな曲。 歌詞は言葉遊びに徹しており、曲としては大したことない曲だが流れ的には必要か。 6.つらいことばかり ★★☆ ひねくれたピアノのフレーズが印象的な曲。 「つらいことばかり」と言いつつどこかあっけらかんとした空気を漂わせるメロディに演奏。あと歌い方がなんか変。 7.さよならリグレット ★★☆ シングル曲。ピアノ中心で奏でられる、優しい雰囲気の曲。 メロディはまさに岸田の書く歌謡曲って感じ。「魔法のじゅうたん」とかの系譜か。 8.かごの中のジョニー ★★★☆ 「三日月」のカップリング。7分以上あるこのアルバムの収録曲で最長の曲。 ピアノにバイオリンと様々な楽器が跳ねまわる賑やかな演奏はどこか架空の楽隊っぽい雰囲気。 歌詞の意味不明・ファンタジック加減はここでピークに。 楽器隊がフリーダムに動き回る長いカオスなアウトロがこのアルバムの空気を象徴してるような気がしないでもない。 9.Natsuno ★★★☆ 格好良いギターリフから始まる、ポップで明るいギターロック。 この曲までずっと奇妙な雰囲気の曲が続いていたので、流れで聴くとこの何の衒いも無いポップさに救われる。 地味にくるり全曲の中でもこういうストレートに明るいギターロックは珍しい気がする。「THANK YOU MY GIRL」くらい? 10.デルタ ★★ ピアノ中心のゆったりとしたバラード的な曲。歌詞がやっぱり空想的。 メロディは美しいが、やはり次曲のためにある曲という感じがする。 11.魂のゆくえ ★★☆ タイトルナンバー。明らかにここまでの10曲の流れはこの曲のためにあったのが分かる配置。 晴れやかな演奏にメロディ、希望を感じさせる歌詞だが、カタルシスを感じさせるにはちょっと弱いか。 終盤、サビのコード進行が変わってからの展開はとても好き。 12.べべブ ★★★ 跳ねるようなリズムで進むノリの良い60年代っぽいロック。 まさに夏っぽい、情景描写が綺麗な歌詞も良い。 13.背骨 ★★★ 6分かけて進むどっしりしたロック。「アンテナ」期を思わせる骨太なロックだが演奏は良い意味でルーズ。 歌詞はやっぱりよく分からない。ついでに言うとなんでこれがラストにあるのかも分からない。 「魂のゆくえ」で本編は終わって、「べべブ」とこれは本編の余韻を10分かけて味わってる感じか。 14.三日月 <BONUS TRACK> ★★ 最後にもう一曲。シングル曲でタイアップ曲。 優しくしっとりとしたメロディはラストには合ってるが、雰囲気的にはやっぱちょっとズレてる気がする。 総評.★★★☆ ロックバンドくるりの8thアルバム。2009年発表。 正直言って多分くるりの中でも群を抜いて地味なアルバムだと思うし、「ワルツを踊れ」〜「横濱ウィンナー」からの流れで期待値が上がっていた当時のファンが肩透かしを喰らったであろうことは想像に難くない。 しかしどこか空想的で奇妙な雰囲気、ピアノ中心の洒落た音作り(三柴理さんが参加)などはくるりのアルバムの中でも異質なもので、魅力的なものだと思う。 ついでに言うと地味さもこのアルバムの魅力。 ただやっぱりコンセプトアルバムと言うには世界観の構築が今ひとつだと思うし(そもそもノーコンセプトで作られたアルバムみたいだけど、それにしては結構曲順がちゃんとしてる)、 単体で聴くにはあまりに曲がシンプルだしで、微妙なアルバムであるという評価を下されるのも仕方ないと思う。流石に「アンテナ」までと比べるのは酷だし……。 余談ながら筆者がくるりを初めて聴いたアルバムがこれ。個人的な贔屓目を入れてこの点数。 乙 まあその次のアルバムは更に地味になるわけだがこの頃のルーツが見える曲作りは嫌いじゃない >>155 乙 魂がくるり初体験なのが俺以外にいたとは。 スミマセン&トートツではございますが、 15年ぶりにサイト全体の引っ越しをすることにしました。 それに伴い、まとめサイトのURLがまた変わります。 アンド、コレを機に新旧まとめをすべて一本化することにしました。 ※現在は未まとめ分のみ(このスレの104以降にレビューされたアーティスト)をうpしてます。 ∧_∧ ( ´・ω・) < 新URLはコチラ(↓)のアドレスで。 (つ旦と) たま〜に見に来ていただければと思います。 と_)_) http://puu11745.html.xdomain.jp/review/aldom_idx.htm ※引っ越し前のページはしばらく残す予定です。(今年一杯くらい?) ※途中経過とかについては避難所にてお知らせします。 乙です ちょっとずつで良いので更新を続けてもらえると嬉しい とても今更感があるけど、Syrup16のレビュー投下します 全体的に点数甘めになっているのはご容赦を Syrup16g/Copy 1.She Was Beautiful ★★★ 静かな楽器の音色と共にワンフレーズの歌詞が繰り返し歌われる。 5分超えの曲だが、演奏の展開が巧みに変わるため長さを感じさせない。 2.無効の日 ★★★★ 「本気出してないままで終了です」「君の心の価値は薄い」といった歌詞に表れているように、曲の根底にある感情は今回のアルバムのテーマでもある諦念なのだが、同時に「それをどうして悲しいと言うの」「開けて」といった前向きな感情も混在している不思議な歌詞。 イントロの不穏な曲調とAメロからの一転穏やかな曲調もそれに拍車をかけている。 3.生活 ★★★★ 曲調はかなり明るいが、歌詞はM2以上に諦念などを感じさせるもので、ある種のヤケクソさすら感じられる。 しかしショック療法的というか、落ち込んでいる時は前向きな歌詞よりもこれくらいネガティブな歌詞を聞いた方が元気が出るような気もする。 4.君待ち ★★★ 箸休め的な立ち位置。 酩酊しながら過去を振り返っているかのような、現実感のない歌詞が展開される。 悪くはないが、名曲揃いのこのアルバムの中だとどうしても相対的に印象が薄くなってしまう。 5.デイパス ★★★★ ロックチューンで、自傷するかのような自責的な歌詞と攻撃的な演奏である。 ただ、その途中に挟まる世界の綺麗さを表現した歌詞がとても印象的。 6.負け犬 ★★★★ 全体を通して非常に重たく、特にCメロのCdimが不穏感と緊迫感を表していて非常に効果的である。 アルバムとしてはこの曲が一番の山場か。 7.(I can’t)change the world ★★★★☆ タイトルはエリック・クラプトンのChange the worldのオマージュ? 曲調は穏やかだけど歌詞は前曲に引き続き重たい。 5分近い曲で、ほぼAメロとサビだけの構成なのにやはり飽きさせないアレンジになっているのは流石。 8.Drawn the light ★★★ ここまで動きが少なかったベースが打って変わって面白いように動いており、ライブ映えしそうである。 アルバムの中にもう1曲くらいは、このようにベースが動き回る激しめの曲があっても良かったとは思う。 9.パッチワーク ★★★★★ 軽快なメロディに乗せてあけすけに「楽をしたい」と歌い、最後の方で「でも楽するだけじゃ駄目なんだよな」と悟る。 言わばそれだけの歌なのに、何故こんなにも胸を打つんだろうか。 明るいメロディとそれに乗せる歌詞の言葉選びが秀逸で、個人的にはSyrup16gのキャリアの中でも相当の名曲だと思う。 10.土曜日 ★★★★ ラスト。途中で若干盛り上がるものの、全体的にはアルバムの最後を締めくくるに相応しい落ち着いた曲。 土曜日は恐らく「心が平穏に過ごせる日」みたいなものの比喩で、「土曜日なんて来るわけない」とアルバムの最後まで一貫して悲観的である。 総評 ★★★★☆ Syrup16gのインディーズでのデビューアルバム。 メロディは基本似たようなダウナー系で、耳に残りやすい曲はM3, M5, M8くらいなので初聴時には良さは見えてきにくいかと思う。 しかし、アルバム全体では諦念というテーマで一本芯が通っており、歌詞を見ながら何度か聞いて曲が馴染んできたらある日突然良さが分かる、かもしれない(自分はそうだった)。 平たく言えばスルメ盤。 それにしても、たとえインディーズでもフルアルバムを初めてリリースする時は普通なら少しは将来への希望や気負いがあるものだと思うのだが、そういう分かりやすく前向きな曲が本当に1曲も無いのが良くも悪くも五十嵐隆らしいというか。 あえて不満点を挙げるならばダウナー調の曲に少し偏りすぎていると思うので、もう1曲ロック調の曲を間に挟んでも良かったのでは。 アルバムの曲順がしっかり考えられているので、退屈さやマンネリ感は感じないけれども。 ひたすら主人公体質でなく、精神的苦痛や生きづらさを抱いている歌詞ばかりなので、その手の感情に共感できる人には救いになり得ると思う。 また精神的に非常にネガティブな一方で、歌詞の中に世界の美しさを歌ったものが意外にも多く出てきており、その点ではただ世界に悲観している訳ではないのも特徴的。 15年前に発表されたアルバムであるが、今も色褪せないテーマ性と優れた演奏力がある名盤なので、興味を持った人は是非。 BUMPのpresent from you・B'zのFRIEND、FRIENDU 御願いします まとめに無いので なかったようなので RADWIMPS/×と○と罪と 1.いえない ★★★☆ オープニングに大人しめの曲を入れたはちょっと驚き(ふたりごととか、言うほど珍しくもないけど)。 歌詞は捻くれてるけど失恋ソングでいいのかな?「五月の蝿」裏切られた怒りや狂気を表現した凶暴なナンバーとすれば、これはあくまで穏やかな別れの歌。 6分半越えと以外と長く、一曲めらしくなく、さらに言ってしまえば地味なので、ダレる人もいるだろうとこの点数。 2.実況中継 ★★★★ スクラッチというか、ノコギリの様なベースのスラップ音で幕開け。その後もカオスな空間が続く一曲。「ギミギミック」や「G行為」と同じ系列の曲だと思われる。 歌詞は「神様と仏様がひたすら下界を実況中継していくが、最終的には人間らと何ら変わらない下らない理由で喧嘩が始まる。」と言う非常にシュールな内容。 ちなみにこの曲のMVも中々の出来なので機会があれば是非。 3.アイアンバイブル ★★★★☆ 色んな楽器が入り乱れる、楽しげなイントロで幕開け。その後も賑やかな雰囲気。こういう普通に爽やかな曲は今作では始めてだと思う。 歌詞は抽象的とか哲学的とかそういう難解で意味不明な歌詞を並びたてて韻を踏んでいるが、なんかすごい前向きな内容なんだろな〜と言うことだけは伝わる。ほのぼの出来ていいね。 ラストのぶっ壊れてた様な締め方も秀逸。オススメの一曲。 4.リユニオン ★★★★☆ RADでは始めて(独白とか、一部の例外を除いては)友達について歌われた一曲。 また♪3の流れを組んだ、普通に爽やかなほのぼの系の曲。ただこっちのアレンジはかなりシンプルで、 アイアンバイブルと人気が割れそう。友達=バンドメンバーと言う解釈は安直すぎるか。 中盤でちょっとだけ不穏?な空気になるところがお気に入り。 5.DARMA GRAND PRIX ★★★★ ここら辺で気分転換。中々トンがった曲。Gtr.桑原の左手がえげつないことになりそうだ。 歌詞は人生の競争を「だるまさん転んだ」に例えてるのかな。かなり新感覚な一曲。ありそうでなかった。 ラストの墜落するようなギターもすき。 6.五月の蝿 ☆〜★★★★★ 今作最大の問題作。野田がひたすらドロドロした恨み節を爽やかなメロディに乗せて歌い上げる。 ここまでグロテスクで救いようのない曲だが、それだけ愛していたことの裏返しなのなかな。 相手をここまで恨めるというのは、それだけ愛していてないとできないと思う。 正直自分ではこの曲をどう解釈したらいいか未だにつかめずいるので評価を上のようにした。 ただ、一回だけのインパクトは絶大だが、正直重すぎてアルバムから浮いてるし入れなかった方がよかったのでは…。 それぐらいなら未収録の「シュプレヒコール」をいれた方がバランスはよかったきがする。 7.最後の晩餐 ★★★★ 今度は一転、穏やかなカントリー調に。これ単品でもそれなりによく出来ていると思うが、やっぱり あの大問題作「五月の蝿」の後に置いたのはいいクールダウンとなってて正解だったと思う。 歌詞もこの世の不満をあくまで明るく茶化してて好印象。サビの歌詞がとても好き。 「60億個の当たり前の中で 365個の出逢いの中で 僕は作ってる 大事にあっためてる 吹き飛ばされそうな その一個を今も育ててる」 8.夕霧 ★★☆ ピアノと木琴をメインとしたインスト。ジブリ系のアニメに使われてそうで素敵。 9.ブレス ★★★ 今度もピアノから始まるピアノバラード。ひたすら淡々と続くと思えば、途中から激しいギターが挿入される。美しいAメロも一気に盛り上がるサビも素晴らしいが、如何せん長すぎるのでダレる。 もうちょっとコンパクトに仕上げたらよかったと思う。 10.パーフェクトベイビー ★★★★☆ 久しぶりに軽快なナンバー。♪3と若干雰囲気が被っている。歌詞もかなり楽観的になっている。 歌詞に出てくる男女?のバカっぷりが眩しい。でも今回は幸せそうで大いにアリ。 途中で入るジャズ風ピアノが個人的な聞き所。 11.ドリーマーズ・ハイ ★★★☆ シングル曲だけどこのタイミングで聞くとなんとも微妙…。♪10と被ってるし…長いし… ただ曲の出来は中々だと思う。ゆったりしているようで疾走感のある曲調、人の気持ちを数式?で表現した歌詞、サビの英詞やギターソロ、ドラムソロも気持ちいい。大サビの浮遊感もいい。 ただやっぱり「シュプレヒコール」を収録した方が曲同士差別化がはかれてよかったかも。 12.会心の一撃 ★★★★★ アルバムでは一番疾走感があるかな。今作のリードトラック。若干だれてくるこのタイミングでいれたのは大正解。歌詞もリスナーを鼓舞するように力強く、同時にどこか優しさを感じて大変よし。 やっぱり変にひねった曲よりこういう曲が好き。 13.Tummy ★★★☆ 今度はまたリラックスできる、まったり系の曲。ちょうど♪4をさらにソフトにしたような感じ。寝る前に聞きたい。 ただあえて黙っておいたけどこの曲に限らずちょくちょく歌詞がキモいよ野田さん…。 「お母さんのお腹はどうでした?」って…。 14.ラストバージン ★★★★ アルバムも終わりに近づいて来た。これまでにないくらいストレートなバラードナンバー。 やっぱりこういう曲は落ち着く。ラスト一つ前って感じ。 でも一番驚いたのはこの曲があの「五月の蝿」と両A面だということ。向ける矛先が違うだけで人の愛 はここまで変わるということをよく表した2曲だと思う。余談だが、このグルグル回転するMVを見るとみょうに落ち着くのはレビュアーだけだろうか。 15.針と棘 ★★★ ラストは今作最長、7分20秒にも及ぶピアノの弾き語りナンバー。 アルバムを締めるには一番無難なんだろうけど、長いしダレる。正直もっとスカッとするような曲で締めて欲しかった。 訂正ー ピアノの弾き語り→ピアノをメインとしたバラード 総評 ★★★★☆ 四人組バンド、RADWIMPSによる2013年作の7枚目のアルバム。実はレビュアーが始めてRADを聴いた作品でもある。 まず一つ言えるのは、前までのアルバムと聴き比べると明らかに作風が変わっていることである。 これはおそらく東日本大震災の影響で野田の中の何かが変わったのだろう。アレンジも明らかに様々な楽器を取り入れるようになったし、歌詞もこれまでの内相的なものやユーモラスで笑えるもの (多分、全部味噌汁'Sにつぎ込んだ)は減り、(五月の蝿を除けば)全体的に 外へ開かれた内容になっている。 曲一曲のクオリティは素晴らしいが、全体的に見ると気になるところが幾つかある。 一つは、曲一曲が長いということだ。5分、6分越えの曲が大半を閉め、 トータル全15曲76分51秒という長さだと、どうしてもだれてくる。 もう一つの点は、意図的なのだろうが似たような曲をまとめすぎてこれまた聴いててだれてくる。 もうちょっと曲を分散させた方がよかったと思う。 近年は映画の主題歌に抜擢されたり、東京メトロのCMソングを歌ったりと勢力的に活動しているが、 Dr.山口氏が病を理由に脱退したりなど、いろいろ不安定な状況なのでもっと頑張って欲しい。 長い駄文にお付き合いいただきありがとうございました。 乙です! 「絶体絶命」や「1」もレビューしていただけたら幸いです。 どのレビューでもインストには評価低めになってるなあ 桑田のベスト「TOP OF THE POPS」か「I love you」をお願いします アルバム未収録のシングルとか新曲とか、多数収録されてて気になってるので >>185 いいね〜swimyのレビューしてみたら? >>177 絶体絶命/RADWIMPS 1.DADA ★★★★ かなりヘビーな演奏から始まるミクスチャー?ロック。演奏は荒いがメロディはキャッチーで、全体的には聴きやすい感じ。歌詞は難解だけど「怠け癖がついて愚痴ばかり言ってる人への批判」かな? やっぱりよくわからない。RADは「おしゃかしゃま」といい「ギミギミック」といいこういうタイプの曲を2曲目におくイメージが強かったからオープニングからこれはかなり驚いたが、掴みとしては今ひとつという印象。 2.透明人間18号 ★★★☆ ♪1よりポップで聴きやすい印象。歌詞もやっぱり難解だがかなり明るい感じ。「誰にも染まらず自分が本当に成りたい自分になろう。」という内容。 「黒発:白着 鈍行に乗り 何万回目かの里帰り」や「愛さないで 愛でよう~」の下りなど言葉遊びも秀逸。 3.君と羊と青 ★★★★★ これは名曲。W杯の中継ソングに選ばれたのも納得。2分42秒という短い時間にとてつもなく爽やかで疾走感溢れる曲に甘酸っぱくて青臭くて苦苦しい詩が見事にマッチしている。RADを知らない人に一曲だけ聞かせるならこれかな。 4.だいだらぼっち ★☆ こじんまりした演奏に野田がボソボソなんか歌ってる。聴いてて眠くなってくる。 5.学芸会 ★★★☆ 再び激しい曲調に。「学芸会の演劇」をテーマに脇役の少年D役を任された主人公の苦悩、 誰かの影でしか生きれない人へのRADなりの応援歌だろうか。 それにしても「俺の中では俺が主人公だ」とか言って暴れ出す主人公はかなり危ない。あと曲名もひどい。「学芸会」ってw せめて「少年D」とかにしとけ。 6.狭心症 ★★★★★ 演奏はシンプルすぎるくらいの4分の4拍子。それに合わせて7分ほど延々と続く。 ひたすら野田がこの世に対しての絶望・失望をぶちまける。この世の汚い部分をさらけ出し 「もうこんな世界は見たくない」「もうこれ以上叫び声を聴きたくない」とひたすらふさぎこむ鬱曲。聞けば聞くほど胸が締め付けられる様な苦しさに襲われること請け合い。 これの続編と言えば「五月の蝿」が思い浮かぶが、それにはこれほどの絶望感はない。レビュアーが初めて聴いた時度肝を抜かれた曲。ぜひ聴いて見てください。 7.グラウンドゼロ ★★★★☆ 比較的綺麗なイントロから始まる。そこからいきなり疾走感溢れる曲が始まる。 隠れた名曲だとおもう。「未来は嫌でも僕らを運んで行く。 だから自分から勇気を出して切り開かなきゃいけない」いう内容だが、時の流れを星の公転に例えるなど詞はかなり秀逸。メロディーもただ盛り上がるだけでなく、きちんとメリハリを持たせて細かく展開させているから飽きずに聴ける。 8.π ★★★☆ ピアノが入ったスイングアレンジの軽快なナンバー。思い曲が続いてたから中々いい気分転換。 これまでのRADでは「いいんですか?」とかに該当する曲。歌詞もやっぱりふざけてるが 案外しっかりしたメッセージが込められている。今までのRADにありそうでなかった一曲。 ちなみにレビュアーはこの曲名を聴いた時、もっと激しくて重い曲だとおもってた。 どちらかと言えば人造人間…もとい透明人間18号の方がふざけてそうだと思っていたが、 RADの曲名って結構合ってなかったりする。 9.G行為 ★★★★ メロディはほとんどなし、変則的なリズムと野田がひたすらラップをかましてくるかなりハードコアなナンバー。これも以外とありそうでなかった感じ。歌詞は滅茶苦茶面白い。 男と女の欲に満ちた自己中心的すぎる悪口やら言い訳やらが羅列されている。最初こそ面食らうが 慣れてしまえば以外とノれる曲。あと実は今作で歌詞に英詞が出てくる曲はこの曲だけだったりする。さらに言えば歌詞カードのフォントがこれだけ手書きで初回盤ジャケ(透明シートに一枚ずつ歌詞が書いてあって、文字が重なりあって模様の様に見える)でもかなり目立つ。 10.DUGOUT ★★★☆ DUGOUTとは「壕」のことらしい。またまた疾走感のある曲。歌詞はかなり生々しい表現を使っているのが印象的。「母の腹を裂いてまで 生まれて来たこの娑婆~」や「産道通って帰りたくなるよ~」など。タイトルの様に怖いものから逃げ続けてやっと逃げて引きこもった狭い世界 から何とかしてでも出なきゃという焦燥感が伝わってくる。 中々よくできた曲だが如何せん印象に残らない。終わり方は中々かっこいい。 11.ものもらい ★★★ ミドルテンポで儚げな一曲。僕の目がなくなったら…僕の耳がなくなったら… なくして始めてものの大切さがわかるということか。これも前曲同様印象が薄い。 多分中途半端にクオリティ高いから余計個性がなくなるんだろうな。 でも中盤の民謡っぽいギターソロは素敵。 12.携帯電話 ★★★★☆ イントロがBUMPのあの曲に滅茶苦茶似てて笑う。(本編は別に似てない)穏やかなカントリー調で淡々と続いて行く、非常に優しい一曲。携帯とかネットって、悪いところばかり取り上げられるけど、 上手く使えさえすれば人と人をつないだり、想い出をいつまでも保存できたり、 嫌な想い出までも風化させず戒めていられるという事を気づかさせてくれる、素敵な詞だなと思った。 (このレビューを書いているのもネットを使ってである) 13.億万笑者 ★★★★ 曲自体はかなり王道な印象。お金だけを持ってても幸せにはなれない、 自分の生きる意味を知っている 者が一番幸せだという力強い歌詞をあの野田が歌うとは思わなかった。 「トレモロ」といい、「夢番地」といい、「叫べ」といいRADはラストから2番目にメッセージ性 が強い曲を持ってくる事が多いと思う。 14.救世主 ★★ 最後はミドルテンポなバラード。これがまた地味な上にやたら長い。RADって何でこういう地味でダルい曲でアルバムを〆るんだろう… sec.ツクツク法師 ☆ こんがらがったーwwwこんがらがったwwwこんがらがっちゃたーwww 総評 ★★★★ 四人組ロックバンド、RADWIMPSの2011年発売の通算6枚目のアルバム。 まず、発売直後に起こった東日本大震災で野田が変わったと言われるが、 実はこの頃からすでに変わり始めているとおもう。野田の書く詞はこれまでかなり具体的で生々しい ものが多かったが、今回はかなり抽象的で余韻を持たせる方向にシフトしている。 そういうわけか、全体的に言われる「詞の気持ち悪さ」はだいぶ軽減されて聴きやすくなっていると思う。あと関係無いとは思うが英詞がかなり減ったのも気になる。やはりメッセージ性を重視したのか、それとも… 上記の様に、歌詞が控えめで曲自体も聴きやすいので初心者にオススメのアルバムである。 あと、レビューでも少し触れたが、初回盤は透明シートに歌詞が一曲ずつかいてあって、 文字と文字が折り重なって模様の様になっている。発想は面白いのだが 歌詞カードの管理はめんどくさいわ歌詞はよみづらいわカード同志がくっつくわ 実際に見たらそこまで綺麗じゃ無いわであまりいいものではなかった。 前にDOESのレビュー書いてくれた人イノセンスは聴いたのかなあ 夏休みだからいっぱい人くるかなと思ったが全然そんなことなかったな Mrs.GREEN APPLE/TWELE 1.愛情と矛先 ★★★ ベタだが中々かっこいいギターリフから始まる。 「僕たちMrs.GREEN APPLEとはこんなバンドですよー」的な曲。 サウンド的にはかなり激し目のギターロックだが、サビや感想で時々絡んでくるキーボードのおかげでか割とさらっと聞ける。冒頭の「夢を語ったって 今じゃ笑われる世の中さ」は若いなと思った。 掴みとしては最適だと思う。 2.Speaking ★★★☆ 今度はポップによった印象。先行シングルだからというか、今作一キャッチーで派手。 派手過ぎて若干ケバケバしいかも。キーボードもうるさいし。なんか普通のJ-POPになってる。歌詞も若さが悪い面で出てる。かなりイタい。でもなんだかんだ言って好きだし、 曲の完成度も高めなのでこの点数。 3.パブリック ★★★★★ リード曲。今作のベストトラックだと思う。 サウンドは8ビートを軸とした激し目の王道なギターロック。 だけどメロディーは依然ポップでききやすい。そして歌詞がかなりいい。これまで「若さ」 が際立っていたが、今度はかなり悟っている。「人は汚い生き物だが、その汚さまでもを自分は受け入れるぞ」と言った内容。若干中二病じみてるが、だからこそ響くものがあると思う。 4.藍 ★★★★ 「あお」と読むらしい。ひずませた音がなる、かなりヘビーで暗い一曲。 本当に嫌になった時、空の青さみたいな他愛も無いことまで恨めしく思えちゃうね、そんな曲。 ひたすら自分を否定し続けるかなりの鬱ソングである。 5.キコリ時計 ★★★☆ ホーンが入った賑やかなナンバー。Aメロでギターがかなり面白い動きしてる。 その割には歌詞は相変わらず暗いというか、投げやり。「立ち上がる勇気なら一応あります 立ち上がる気がないだけです」とかひょっとしてわずかながらにシロップとかART-SCHOOLの 遺伝子引き継いでんのかこの人たち。明るめのamazarashiというか。 でも最後は一応前向きになってたりする。 6.私 ★★★ ピアノが幻想的なバラード。クオリティは高いが、でもあんまり印象に残らない、 あくまで箸休め的な一曲。 ちょっとお行儀が良すぎるというか、あんまりミセズには求めていない曲。 歌詞もメロディーもアレンジも普通のJ-POPといった感じ。 7.No.7 ★★★★ 7曲目にNo.7とはやっぱり洒落てんのか。歌詞はかなり毒々しい感じ。いろいろと尖ってる。 サビの「ナーナナーナーナナー」というコーラス最初は若干笑ってしまったが、 謎の中毒性を持ってたりする。最初は普通のポップロックだが、 途中でテンポがガクッと下がって和太鼓が入って 阿波踊り風の怪しげな曲に豹変するという若干プログレっぽい曲。 8.ミスカサズ ★★★☆ ♪4と同じ系列のダークな一曲。淡々と進んで行くのがまた怖い。日々のやるせなさを歌った曲だが、 ♪4と比べれば明るい気がする。 中盤のギターがわずかに憂いを含んでそうで好き。 9.SimPle ★★★☆ 太めのベースとハネるドラムから始まるイントロが印象的。メロディーはどこか民謡風。 北欧当たりの匂いがする。歌詞は久しぶりにポジティブな感じ。 「悩みの種もいつだってシンプルだ」という歌詞がこの曲をよく表してると思う。 10.InTerLuDe~白い朝~ ☆ 30秒ほどのインタールード。「白い朝」という意味不明な言葉が妙にしっくりくる不思議な曲。 11.Hug ★★★☆ ♪10からそのままつながるミドルテンポな曲。「おはよう また今日が始まったね おやすみをいうまでの辛抱だ」という歌詞が印象的。疲れた自分を慰めてくれるような、そんな優しい曲。 12.HeLLo ★★★★ 終わりに向かって疾走してるような曲。でも歌詞動揺、ほのかに温かみを感じさせる一曲。 終わり方もゆったりとしていい。今までありそうでなかった曲。3分12秒のいう短さも嬉しい。 13.幾度の唄 ★★★★ 木琴のような音から始まるラストナンバー。全体的にほのぼのとした感じ。童謡チックなメロディーが 可愛い。やっぱり最後を占めるのはこういう曲がいい。爽やかな気分で終われる。 総評 ★★★★★ 5人組ロックバンド、Mrs.GREEN APPLEのアルバム。 結論から言ってしまえば、文句無しの出来だった。全体的に若さ、青さを感じるが、 色んな楽器を盛り込んだりしてかなり凝っている。しかも今作、外部プロデューサーの手は 加わっていないらしい。弱冠19歳にしてここまでの詞、曲、アレンジを手がけるVo&G大森氏は 一体何者なんだろうか。 ただ、一つ心配なのは元々大森がジャニーズっぽい顔をしていたためか、 最近アイドルっぽい売り方をし始めたことだ。 アイドルっぽい売り方をすればそりゃあ早く売れるだろうが、 本質の曲を聞いてもらえなければ寿命が尽きるのも早いだろう。 このままだとセカオワやゲスキワと同じ末路を辿りかねない。 なるべく早く元に戻って欲しいものだが… もう解散しちゃうんだね…ってことでこのアルバムを ちなみに初レビューです SMAP/SMAP 007 Gold Singer 1.KANSHAして(Wah Wah Version) 16thシングルのアルバムバージョン。 もう解散しちゃうんだね…ってことでこのアルバムを ちなみに初レビューです SMAP/SMAP 007 Gold Singer 1.KANSHAして(Wah Wah Version) ★★★☆ 16thシングルのアルバムバージョン。 一発目からワウギターの伝道師、Wah Wah Watsonを迎え入れている。 ギターは勿論のこと、ドラムや間奏のトランペットが滅茶苦茶カッコいい。 惜しむらくは、OL目線の歌詞が曲に合っていないこと。シングルの方が、歌詞との協調性は高い。 2.ルーズなMorning ★★★☆ 森・香取がボーカル。まだ香取の声がかなり若い。 この曲もイントロからギターとブラスが一気に流れ出す。この時期のSMAPには必要不可欠だったCHOKAKKUが編曲しただけあり、かなりお洒落な出来となっている。 ちなみに歌詞は休日っていいね〜みたいな内容。カッコいい曲なのに歌詞がこんななのが、The SMAPって感じ(?) 3.雨がやまない ★★★★ 木村・森がボーカル。 (SMAPの中では)安定した歌唱力のツートップなので、かなり安心して聴ける。 これまでのテンションとは変わって落ち着いた雰囲気の曲。 4.しようよ(Let's do it) ★★★★ 17thシングル。間奏にテクニカルなサックスソロが追加された。 流れるような歌詞がGood。打ち込みであるが、ここまでの生音の曲と変わらない安定したクオリティ。 聴いていて楽しくなってくる。 5.切なさが痛い ★★★☆ ギターとエレピが静かに入ってきたあと、バンドサウンドでじっくり聴かせる曲。 正直お洒落なカフェとかで流れてても全然違和感はない…と言いたいところだが、やはりここまで来ると歌唱力との差が…(笑) ボーカルは木村・中居。中居はガラガラ声ではまだないから、多少聴きやすいかもしれない。 6.感じやすい不機嫌 ★★★ ボーカルは木村・草なぎ・香取。 落ち着いたイントロの後、一気にテクニカルな展開になる瞬間が非常に気持ちいい。 ブラスなどは打ち込みであると思われるが、それでも素晴らしいクオリティ。 7.たぶんオーライ ★★★★★ このアルバムの核となる曲。15thシングル。シングルに比べ演奏がさらに激しくなっている。始めのサックスや間奏のドラムソロなど、聴きごたえ抜群。これ、今のアイドルじゃとてもじゃないけど出せないだろうなあ。それぐらい圧倒的。 8.君がいない ★★★ もう演奏がテクニカルとしか言うことがなくなってきた…。このアルバムの中では珍しく全員が歌っている曲。 この流れで来るとどうしても2段ぐらい落ちる。単体だと素晴らしい出来だが。 9.人知れずバトル ★★★ 全編打ち込みで作られている。始めのピアノから、また一気にテンションが高くなる。打ち込みでもここまで作ってしまうあたりが、90年代のSMAPの凄さなんだろうなあ。 ボーカルは木村・森。 10.A Day in the Life ★★☆ ジャニーズはあるあるな感じのエセラップ曲。トラックはなかなか退廃的でいいものの、やはりラップがどうしても笑ってしまう。 ラップ曲なら次作に入っている「Slicker's Blues」の方が完成度は高い。 サビも若干古臭さが目立つ。ところでタイトルはビートルズから取ったのだろうか? 11.Alone in the rain ★★★☆ ミュージカル的なバラード。相変わらずバックが豪華だ。マジで宝塚が歌ってても違和感はない。いや、あるか。さすがに。 12.それが僕の答え ★★☆ ロック色が強い曲だが、これで締める気だったのだろうか?正直前曲で終わらせて良かったと思う。打ち込みで作られているが、これだったら生音の方がパワーが出ていたと思う。 13.Theme of 007(James Bond Theme) ★★★★☆ いつもはオープニングにテーマ曲が設置されているが、今回はラスト。故におまけだと思っていいと思う。 5分以上あるインストだが、演奏がハイレベルすぎて全然飽きない。ストリングスやブラスも総動員で参加した曲だけあって迫力が半端じゃない。お腹一杯になれます。 ほんとに素晴らしい出来なのだが、SMAPのメンバーが参加していないという意味で一つ星を減らした。 にしても豪華すぎんだろ、ほんとにアイドルのアルバムかよこれ… 総評 ★★★★☆ 前作「006」ぐらいから豪華ミュージシャンの起用を始めていたが、今回で一気に本気を出したような感じ。始めクレジット見てぶっ飛んでしまった。 NYスタジオで録音したこともあってか、音の広がりもなかなか良いように感じる。何よりも演奏が超ハイクオリティであるから、ミュージシャンを知らなくても「何これ!?凄っ!!」となると思う。 SMAPの歌唱力が逆に曲の良さを減らしているんじゃないか…と思ってしまう部分はあるが、SMAPだからこのアルバムが作れたのだと思う。 90年代のアイドルのアルバムがどれだけ本気だったのか知りたい人は是非。 勿論、聞き流したりするのも良いと思う。 レビュー乙。 当時はミュージックマガジンとかの年間ベストでSMAPが1位だったりして、 次のタコマックス買ったりしたの思い出した。 この頃の歌詞の方がまだ好きだな。 世界に一つ〜あたりのヒットから主語が僕らは云々と なんかでかい世界観になって説教くさくなったよね。 >>195 イノセンス聴きましたよー。 『NEWOLD』『MODERN AGE』のレビューをしようと思っていたのですが、 一人で同じアーティストのレビューをいくつもして良いのかなと投稿に戸惑っています・・・。 活動休止してしまうので、この機会に他の方のDOESレビュー見たいなとか思ったりしています。 自分もDOES好きだけどこういう見方もあるんだって思えて面白かったですよ! 書きたいけどレビュー書いたことないから時間掛かりそう… >>212 ありがとうございます。最近の作品はイマイチ好きになれず評価は辛口になってしまいましたが クオリティはさすがですよね。だから活動休止は余計に悲しい 自分も初めてのレビューだったので結構時間かかりましたが書いてると楽しいですよ〜 キリンジ、スピッツ、伊藤真澄さんも大好きだけど音楽の教養無いからクッソショボいレビューになりそう >>209 ありがとうございます! 世界に〜が売れたのは良くも悪くもその後のSMAPの方向性を決めてしまいましたよね >>175 脱退じゃないぞ 無期限休養じゃなかったっけ 神聖かまってちゃん / 夏.インストール(2016.7.6 release) 1.きっと良くなるさ ★★★☆ 以前のかまってちゃんだったら想像のつかないようなポジティブ応援歌。 テンポよく1番、2番が進みラスサビに突入する王道的な仕上がり。正直最後の「きっと良くなるさ〜」を連呼するのはしつこい。 前作収録の「新宿駅」でも感じていたことだが、せっかくキャッチーな曲を書いてもそれでは台無しだ。弾き語りで披露した際の2分半程のバージョンの方がしっくり来る。 2.僕ブレード ★★★ 前身バンド「びばるげばる書店」時代の楽曲「へにゃブレード」をアレンジしたもの。 AmとGmのシンプルすぎる2コードに乗せての子がシャウトしまくるパンキッシュな1曲。ちなみに、「Right-on 夏の衝撃祭2016」CMソングで、かまってちゃんキャリア初となるCMタイアップ曲だ。 ライトオンよくこの曲採用したな...w 落ち着いて歌詞読んだら狂気の沙汰だぞ... 3.そよぐ風の中で ★★★★ 「僕ブレード」からは打って変わってミディアムなポップバラード。 このような曲も以前のかまってちゃんでは想像できなかっただろう。 今作はいつも以上にアコースティック色が強い(実際 リリースイベントやネット放送でのプロモーションもアコースティック編成で演奏した)のだが、この曲はまさにそれを象徴するような仕上がりだ。 歌詞では、過去に死にたいと叫んでいたの子が鉄道自殺について触れるような表現もあり実に感慨深い。 4.リッケンバンカー ★★★☆ この曲も前身バンド・びばるげばる書店の「リッケンバッカー」のアレンジである。 2015年夏に自作PVとデモ音源がYouTubeにアップされ、親友でもあるセカオワ深瀬に「の子は夏の曲を作るのがうまいね」と評された爽やかナンバーである。 また、過去に「知恵ちゃんの聖書」で「当たり前田のクラッカー」という歌詞を入れたら前田製菓からクレームが来て無音処理されるという事件があり、それ以来の子は微妙に商品名などは1,2文字イジるようにしている。 5.たんぽぽ ★★★★☆ こちらもびばるげばる書店時代の「知らんぷり」のアレンジである。 何と言っても歌詞がいい。「錆びついた髪 汽車に絡ませて今夜僕は風を枕にするよ」 これはたんぽぽの綿毛が旅立って行く様子ともとれる。詩情溢れる歌詞を引き立てるように入り込むバイオリンも効果的だ。 6.drugs,ねー子 ★★☆ かまってちゃん初期(2009年)にデモ音源とPVがアップされ、ファンの間ではアルバム入りが長らく待たされていた。 まあ、いろんな意味で初期衝動溢れる仕上がりだ。タイトルのねー子は歌詞にも出てくるネコと"やるきねー子"のダブルミーニングだが、drugsはそのままドラッグという意味だろうか?アブねーアブねー。 7.ロマンス ★★★★ こちらは「リッケンバンカー」と共にYouTubeにアップされた最近の曲。彼らのアルバムで言うと「楽しいね」(2012)あたりにありそうなボイスエフェクターを使用したコーラスが印象的なホーリー系の曲だ。 1番、2番と「ごめん、ねえ」「悪いんだよ僕が」などとひたすら謝罪の言葉を連呼しているのだが、終盤にさしかかるところで相手を「レイプして殴り続けてく」などの衝撃的な歌詞も出てくる。最後の狂ったように連打されるキーボードもやけに怖い。 8.天文学的なその数から ★★★★☆ 最後に王道ポップロックナンバーを持ってきてくれた。七夕をテーマにして離れてしまった「君」への思いを募らせているという、前曲「ロマンス」よりもロマンチックな曲だが、サビでの子が「会いたくて」と繰り返すのも意外性があって面白い。 また、ラストでは今までコーラスをやってきたちばぎんのボーカルソロもあり、実験的である。 総評 ★★★★☆ ベストアルバムのリリースやTHE BLUE HEARTSのトリビュートアルバムの参加を経て実に2年振りとなるオリジナル作品。 曲単位で見るよりもミニアルバムとして通して聴いた方が飲み込みやすいと思う。 前フルアルバム「英雄syndrome」ほどJ-POP寄りではなく、今作こそ本当の意味でメジャーシーンに殴り込める作品になっている気がする。今までCD音源よりも自作のデモが好きだと言っていた の子が何度も「買って欲しい」「オリコン1位にしたい」と発言したため、本人にとっても自信作なのだろう。 しかし一つ思ったのは夏をコンセプトにしているのなら、同じテーマの「8月32日へ」の方が夏作品としてはオススメである。 また、初期曲がだいぶ多いのが人によっては気になると思うし評価の分かれどころである。 最新アルバムが豪華制作陣だからどんな感じか気になってるし教えてほしい いや、むしろ「お願いしたいんですけどダメなんですか」のニュアンスでいったんだが… >>216 星野源/YELLOW DANCER 1.時よ ★★★☆ ファミコンで使われてそうな電子音を軸に進んでいく曲。サビのどこまでも突き進むような勢いがいい。 ちなみに電車が通る駅の中で歌うPVはこの曲の世界観をよく表していると思うので見て欲しい。 2.Week End ★★★★☆ 「めざましどようび」のテーマソングとして作られただけあって、非常に爽快な出来。サビで出てくるハンドクラップが効果的。 これはシングルでもよかったと思う。アルバムの中でも特筆すべき曲。 3.SUN ★★★☆ この曲で紅白に出場し、知名度を上げた曲。カラオケでも話題になったと思う。 本人は「気持ちが上がったり、思わず腰が動くものを作りたい」と言っていたが、まさにそれを象徴するような曲。 ストリングスが使われているが、最近ありがちなくどいアレンジではなくあくまでさらっとした仕上がりになっているのも好印象。 4.ミスユー ★★★☆ テンションの上がる曲を続けてきたなか、ここで落ち着いた曲が登場。 ピアノが特に良い。このアルバムの中では割と長めの曲だが、流れていくように終わるのであまり長く感じない。お洒落だなあ、と感じる1曲。 5.Soul ★★☆ ここで黒めなメロディの曲になる。しかしこういった曲調になると、彼の声は声量があるわけではないので少々物足りなさを感じる。悪い曲ではないだけに残念。 6.口づけ ★★ アコギでゆったりと聴かせる曲だが、あまり残るものがないというか、まあはっきり言って地味。ちょっとここらへんは中弛みの印象が。 7.地獄でなぜ悪い ★★★☆ 様々な楽器が暴れまくり、ビックバンドのようなイントロを抜けてから軽快に進んでいくシングル曲。さっきまでの流れを一気に変えていく感じがいい。 実は歌詞はそこまで明るいわけではないが、曲調がとにかく賑やかなので、自然に気持ちが明るくなる。 8.Nerd Strut ★★★ ベースを細野晴臣氏、それ以外の楽器全てを星野氏が担当したインスト。レコードでいうA面B面を分けるような感じだろうか。 木琴の音が可愛らしく、インストだが非常に良い出来。 なぜか森の中のイメージが浮かんだ。 9.桜の森 ★★★ エレピとストリングスを中心にして進んでいく曲。唯一このアルバムの中では演奏時間が5分を超えている。 単品で聴くといいのだが、若干アレンジにマンネリ感が漂い始めるのもまた事実。 歌詞に「鬼」というワードがでてくるのがちょっと意外。 10.Crazy Crazy ★★★★ シングル曲。ピアノとドラムが勢いよく進んでいくのが爽快。 サビの歌詞で「頭揺らせ」と言っているが、確かに頭や体を動かしたくなるような曲。 実は前まであまり印象に残っていなかったんだけど、最近になって急に好きになってきたので意外とスルメ曲なのかもしれない。 11.Snow Men ★★★☆ 落ち着いた雰囲気の曲を入れてくるタイミングが絶妙。少しR&Bの影響も受けているようなドラムがいい。 メロディも聴いていて心地がいいのだが、Bメロとサビの繋がり方に違和感を感じる。 12.Down Town ★★★★☆ イントロから引き込まれる。ブラスも程よく挿入されているし、メロディもいいし、「いい歳してるけど 免許もな・い・ぜ!」とかいうちょっとおバカな感じの歌詞もよい(ちなみに彼の住んでいた町をイメージにして作ったとかなんとか)。 Tr.2と共に、個人的にはイチオシの曲。 13.夜 ★☆ 個人的には印象がTr.4とかなり被っているので印象が薄い…、ピアノを中心としたバラードといった感じか。 ラストナンバーへ向けての子休止と考えるのが吉だが、それでも4分あるしなあ… 14.Friend Ship ★★★☆ だがこの曲のイントロを聴くと、長いトンネルを抜けたような気分になって非常に爽快。気持ちいい。木琴が使われてるのが目立つ。 「友情と愛情の間の微妙な感情」をイメージしたらしいが、なるほど明るいのに切なさを感じる。 最後にファミコンのような音が使われてるのがTr.1を思いださせる。 映画のエンドロールを見ているような感じで見事な終わり方だと思う。 総評.★★★★ 「SUN」で話題となったシンガーソングライター、星野源の4thアルバム。 全体的な印象としては、明るいメロディと生音の豪華なアレンジが見事に合わさった、という感じ。 ソウルやR&Bを日本人好みに料理しているからか、非常に聴きやすい点が良い。ただそんな感じのアレンジが全面にされているので、合わない人はとことん合わないだろうなあと。この感覚はSURFACEに似たものを感じる。 個人的には聴いていて爽快だったし、思わず歌いたくなるような曲がたくさん入った、おもちゃ箱のような印象を持ったアルバムだった。 この人のアルバムはまだこれ以外聴いたことがないが、かなり開放的だなあと思っていたら、彼のくも膜下出血が直ったのも影響しているんだとか。なるほど。 この開放的な感じが好きなので、これからの活動にも期待していきたい。 Perfume『COSMIC EXPLORER』 1.Navigate ★★★ 今回はアルバムのイントロ部分は再び短めに。 宇宙空間の風景から徐々に1隻の宇宙船にフォーカスしていくような展開。 2.Cosmic Explorer ★★★★★ 今作で一番最後に完成したといわれる一大問題作。 ゆったりと、そして堂々としたテンポで展開する壮大なサウンドは宇宙探検のイメージそのもの。しかしそれに乗る歌声は極めて単調で細い。 そして、一番盛り上がるべきサビのところに、歌が無い。 これは未知の世界を探検するワクワクする宇宙の旅ではなく、 英雄に祭り上げられ、宇宙船に乗せられ、自分たちで降りることのできない旅を続けている人たち 自分たちがどこへ向かっているのか、何のために旅を続けているのかも見失いかけている人たちの歌に聞こえてくる。 曲の終盤になって初めて、サビに歌が乗る。しかしウーウーというハミングのみで歌詞は無く、しかもオートチューン無しの3人の地声。 この過酷な旅の主人公が3人の少女であるということを思い知らされる。(アラサーですけどね) そして最後、無機質なのっちの声が途切れたあとに、まるで宇宙船から交信が途絶えたように、曲は終わる。 どうなる?Perfume? 3.Miracle Worker 前曲の少々深刻な雰囲気から一転して明るくポップな曲に。困難な状況も明るく乗り越えて行けよっていうメッセージに思えてしまうのはやはり考え過ぎか? 曲としてはもう職人技といっていいほどの自由自在な展開とアレンジで、あの細々した振り付けで歌い踊る3人が容易に想像できる出来映え。 あと驚いたのが3人の声の処理で、こんなに伸びやかに加工したのは過去に例が無いんじゃないかと思うくらい。あまりに伸びがよいので最初に聴いたときにかしゆかの声がわからなかったw こうして見るとかしゆかは声が独特なだけで、実は歌い方に関してはあ〜ちゃんやのっちのほうがクセがあるのかもという新しい発見がありました。…って、曲には関係ないですが。 3.Miracle Worker ★★★★★ 星つけ忘れた 4.Next Stage with YOU ★★★☆ ナイル・ロジャースあたりを思い出しそうなカッティングのギターから始まるのが彼女らとしては斬新。ベンツとのタイアップということで購入者のおじさん世代にアピールすることをちょっと考えたのかな? 曲的には正直普通な感じで下手すると右から左へ聞き流す的なのだが、「ネクステー『ジ』ウィーズュー♪」と少々『ジ』が強調されるヘンな譜割りが妙に耳に残るのがヤスタカ氏の巧妙なところかも。 5.STORY ★★★★★ 前作では『Party Maker』という王道的なクラブ系の曲があったが今回その裏街道的なのがこれ。かなりやりたい放題にやってるが、多分あの『Edge』とかと同様に、リミックスすればいくらでも伸びる曲だと思う。 最初は謎の研究室からの宇宙船打ち上げようなモチーフで、ロケットエンジンの噴射とカウントダウンも始まるが、実際に打ち上がったのはとてつもなく珍妙なもので、それが宇宙で暴れている。そんな感じの曲。 途中のかしゆかとあ〜ちゃんによる数字の掛け合いが妙に気持ちよい。 途中4行分だけ歌が入るが前後の演奏とはほとんど関連ないメロディーで、楽曲としては破綻しているのかも知れないが、自分は好き。でも流石に聴き過ぎるとちょっと飽きてきたかもw 6.FLASH ★★★★ 映画『ちはやふる』主題歌。以前から公開されているバージョンとは異なり、『ぶぅぅぅ〜ん・シャンシャンシャン・ピッ』で曲が始まる部分が非常に格好よく、全体的によりポップになった印象。 全体的に和風を意識したメロディーと譜割りに職人技を感じるが、個人的にはやや平凡な印象が拭えないのが正直なところ。 でも取って付けたように連呼される映画タイトルが少々ウザく感じながらも耳に残ってしまうところが、まんまと術中にはめられた感じで悔しい。 7.Sweet Refrain ★★★☆ シングルで聴いたときはさほど印象が無かった曲だが、アルバムバージョンではイントロで歪んだピアノの音を最初に持ってきてセピア色を表現するという神業にまず脱帽。全体的にもタイムトラベル感がぐっと高まった。 曲の内容も過去を振り返る的なモチーフであることから、詞にも曲展開にもそこかしこに今までのPerfume曲の十八番のフレーズが出てくる印象。 ただ、正直に言うと、シングルの企画としては良いのかも知れないが、実際には超二番煎じにしか聞こえなかったりもするんです。 8.Baby Face ★★★ こういう曲が普通に出てくると、『テクノポップユニット』っていう名称はもう過去のものなんだなあと改めて思う。 もうキーボード1つ持って路上ライブでもできそうだよね。 曲は…わりと普通w 9.TOKIMEKI LIGHTS ★★★★★ どこか70年代風な明るさと切なさと希望に溢れた印象の曲で、個人的にツボに入りまくり。 シングルバージョンよりもコンパクトになり暖かさもアップしていて、思わず古き良きPerfumeの姿を投影してしまう。 特に『銀河を超えて〜』に始まるブリッジ部分の切なさが絶品で初めて聴いたときに泣きそうになったのは内緒。 10.STAR TRAIN ★★★☆ Perfumeのドキュメンタリー映画の主題歌としてリリースされた曲。自分はまだ映画を全く見ていないのだが、エンドロールのバックに流れるのが自然に想像できる感じの堂々とした作品だと思う。ドラムというより太鼓をイメージさせるリズムが印象的。 今回のアルバムには宇宙を旅するようなモチーフの曲が3曲(2・9・10)ある訳だがそれぞれテイストが全く違うのが面白い。 でも正直言うと、曲と詞の向こうにドヤ顔が透けて見えるような印象がどうしても抜けなくて、ちょっと苦手でもある。 11.Relax in the City ★★★★ 『微かなカオリ』などの系統を継ぐ癒し系可愛い系の1曲。オルゴールの中で3人が歌っているようなイメージで、初聴時のインパクトは薄いが、私も含めて人生に疲れている人が病みつきになりそうな何かがあると思う。 また、あ〜ちゃんの英語の発音のクセが妙に気になる曲でもある。 12.Pick Me Up ★★★ こちらはまたお得意のせわしない系の恋愛ソング。この系統だと先の『だいじょばない』が振り付けまで含めて神業すぎたので、どうしても普通に聞こえてしまう。 13.Cling Cling ★★★★★ Perfumeの作品の中でも最も意味不明な部類に入る1曲だが、アルバムバージョンは中近東風味の訳のわからなさがさらに強調された仕上がり。 しかしこれは最大級の褒め言葉。何も考えずに体が動きそうな魅力に溢れている。 ただ、考えさせられるのは、よく言われていることでもあるようだが、楽曲的な意味でのきゃりーぱみゅぱみゅとの棲み分けはどうなのかという点。 この曲なんかはきゃりーバージョンを想像するのはものすごく容易だし、あちらのボツ曲を転用したと言われれば嘘でもうっかり納得してしまうかも知れない。 もちろん2組でテイストはある程度変わるのかも知れないが、ヤスタカ氏の中でどのように折り合いをつけていくのか、多少興味あります。 14.Hold Your Hand ★★★☆ 今までのアルバムのシメ曲はそれぞれいろいろとインパクトの強い曲が並んでいたので、今回これで大丈夫か?と思ったのが第1印象。 あとこちらも自分にとってはきゃりー曲的な印象があるのでう〜んとなってしまったのが正直なところです。 ただ、それらの余計な観点を除けば、普通にかわいい良曲には間違いない。 大袈裟に始まったアルバムが最後に可愛く終わるというのも、いろいろ祭り上げられて大きな存在になったようにも見えるけど、Perfumeの本質は結局はファンとの交流を大事にする可愛いグループなんですよ、というメッセージなのかと思わず妄想したりもする。 総評 ★★★★ ユニバーサルに移籍して2枚目のフルアルバム。各曲レビューではいろいろ御託を並べてしまったが、全体的にはクソ曲はひとつも無く、安心して聴くことができる。ヤスタカ氏の円熟の名人技に脱帽です。 ただ、今回は何か既存のファンに訴えかけるような印象の曲が多い気がするので(例えば7・9・10・14)『このアルバムを聴いてPerfumeのファンになりました』という新規獲得力は今までに比べても低くなっている気もしてしまう。 (因みにヤスタカ氏は日頃から詞には興味ないし重きを置いてないと煙幕を張っているが、そんなはずはないとみんな密かに思ってるんじゃないだろうか?) ただ、これからPerfumeはどうなっていくのか、岐路に立っているのがひしひしと感じられる、そういう意味でも重要なアルバムだと思う。 あと、今回のアルバムに収録されているシングル曲はほぼ全てがアルバムバージョンに変えられているが、それがまた全部シングルバージョンより良い出来なのが特筆すべきところ。シングルを聴いてピンと来なかった人も一聴の価値は絶対にあると思う。 逆に言うと最近のシングルの通常盤にインストを付けなくなったのはなぜなのかといろいろ考えてしまったりもするのですが… 以上、需要無いとは思いつつ失礼しましたm(_ _)m >>237 乙です 久しぶりに聴いてみようかなPerfume >>237 乙 意味がある無しに関わらずヤスタカ程歌詞に重き置いてるミュージシャンって実は少ない 復活おめでとうございます エレファントカシマシ/東京の空 1.この世は最高!★★★★ 前作で「右往左往で あくびして死ね」と歌っていた彼からは考えられないくらい詞も曲調もポジティブで一曲目としては申し分なし。 バンドサウンドも前面に出してきてロックバンドとしての存在感をこの一曲で十二分に発揮している。 2.もしも願いが叶うなら★★ ボーカルを重ねたりして実験的要素の強い曲。途中でハープも。 歌詞は暗いが以前のアルバムで漂っていたやるせなさ・重苦しさとはちょっと違う感じ。 アウトロで町の喧騒をサンプリングしたりしてるがちょっと長すぎるか。 1曲目と3曲目に挟まれてイマイチ影の薄い曲。 3.東京の空★★★★☆ イントロの力強いカッティングからトランペットの音が鳴り響く3曲目にして12分を超える大曲。 宮本氏のVoもここに来て最高に極まっている。以前までの彼とは別人のように綺麗で伸びのあるシャウトを聴かしてくれる。 電化マイルスとはまた違う、トランペットとバンドサウンドの化学変化。これ聴きながら東京の空の下を歩いたらたぶん泣く。3曲目にして今作のハイライト。 ただ無理して次の曲に繋げるがために余計な音を入れたのは唯一の失敗では・・ 4.真冬のロマンチック★★★ あまり冬の曲っぽい感じはしない。Kyon(ex.BO GUMBOS)のピアノのためなのか大学の友人同士のおちゃらけたパーティーみたいなポップなメロディ。 間奏で妙にバンドっぽさを意識したのかギターをつま弾いたりベースが前面に出たりする。 5.誰かのささやき★ うーむボーカルをサビで重ねすぎて肝心な部分が聞こえづらいという失敗曲、という印象 詞も一曲目と言いたいことがかぶってるような・・ 6.甘い夢さえ★ ドラムがやたら大きい音してるけど正直それだけ。 7.涙★★★ アコギ弾き語り。ちょっとダレてきたかな〜と思ったところでこの曲は正解だとおもう。 気分を変えてアルバム後半へ。 8.極楽大将生活賛歌★★★★ シングル曲。軽快なアコギを軸にしたポップロック。 ちょっと不器用で朗らかな一家の大黒柱視点の歌詞が面白おかしいが聴いてるとなんだか元気が出る。 9.男餓鬼道空っ風★★★★ 前曲のバンドサウンドを前面に出したような感じ。 曲間の掛け声が面白い 10.明日があるのさ★★ このアルバム中唯一のストリングスを使用。 こういう曲は結構長めだがさらっと2分半で終わる。 11.星の降るような夜に★★★ マーチのようなメロディで楽しげ。これこそ学生時代を思い出す。 Tr.3でもあった町の喧騒のサンプリングがここでも登場。 12.暮れゆく夕べの空★★★☆ Tr.3を彷彿するロッカバラード。 今作は別撮りのボーカルを重ねて使用する曲が多かったがこの曲はその集大成。 決してボーカルの邪魔にならず夕暮れの雰囲気をこれでもかと醸し出している。宮本氏のボーカルの表現力・歌唱力にはただただ圧倒。 ちょっとハミングがしつこかったり途中に入る男女の笑い声が少し不気味なのがちょっと残念 総評:★★★★ EPIC時代最後の作品となった今作。この後ポニーキャニオンへ移籍し「今宵の月のように」「悲しみの果て」でブレイクを果たすのは後程・・・ 前作までの憤り・厭世的な詞・宮本氏の絶叫はなくなり、とにかく詞・曲とも良い具合に前向きで肩の力が抜けた名盤。 ポニーキャニオン時代の3作品を聴いた後に是非。 >>241 乙 この作品は初期の衝動とポニーキャニオンの時みたいなキャッチーさが両立されてていいよね eastern youth/ボトムオブザワールド 1.街の底★★★★☆ アルバム発売前からPVと共に先行公開された曲。イースタンユースのアルバムの1曲目にはよくある攻撃的で疾走感あふれるナンバー。 ザクザク切り刻むギターと吉野氏の激情たっぷりのマシンガンのごとく放たれるボイスの数々、これ以上にこのアルバムを盛り上げる1曲目はないでしょう イースタン特有の日々の生活の中での葛藤・希望を歌うが「いつしかその涙は否定され それからその鳴き声も奪われた」という一文に尖ってた初期イースタンの匂いを感じる。 2.鳴らせよ 鳴らせ★★★ またまた「これぞイースタンユース」と思わせる疾走感あふれる一曲。 前曲と雰囲気が被るが曲単体としては悪くない。 3.イッテコイ カエッテコイ★★★☆ ギターを刻みながら静と動が入り混じるイースタンお得意のナンバー。 間奏のフィードバックノイズも良い。 4.ナニクソ節★★★★☆ 震災後、bedside yoshino名義で発表された曲をバンド形態でセルフカバー。 これでもかとリスナーのケツを叩くような前向きな詞に直球のバンドサウンドが合う。 エレキ弾き語りのソロバーションより疾走感・高揚感は格段に上昇した。ソロバージョンも聴いてほしいですが。 ラストがスパッと終わるのも良い。 5.コンクリートの川★★ ちょっと印象薄いか。小休止。 6.茫洋★★★☆ 厚みのあるフィードバックノイズと揺蕩うベースラインが広々として限りない様(=茫洋)をやるせなく表現している。 7.テレビ塔★★★★★ 2013年に急逝した吉村秀樹氏(bloodthirsty butchers)の追悼曲。残酷な時の流れを季節の移り変わりとともに切なく力強く歌い上げる。 7分弱あるが盟友として邦楽ロックシーンを駆け抜けた吉野氏の熱く切ないボイスを聴けばそんなことは気にならない。今作のハイライト。必聴。 8.道をつなぐ★★★☆ ここでまたイースタンらしい曲。 前後の名曲2曲に挟まれてはいるが悪くはない 9.直に掴み取れ★★★★☆ ポエトリーリーディングからゲスト参加の射守矢氏(bloodthirsty butchers),cp(group_inou)の分厚いコーラスのサビへ続く今までのイースタンの作品群ではあまりなかった曲。 途中ではなんと向井秀徳氏(ZAZEN BOYS)の渾身のラップも。アルバム後半に入っても曲のエモーショナル感・疾走感は全然抜けない。らしいといえばらしいのだが。 なお、ライブではラップ部分も吉野氏が歌います 10.万雷の拍手★★★★ 静かなAメロ・Bメロから血管がちぎれんばかりの絶唱のサビというイースタン最長の7分半の曲。最後を締めるに相応しい。 総評:★★★★☆ 長年にわたってイースタンユースのベーシストを務めてきた二宮氏参加では最後の作品。 長尺な曲が以前までのアルバムに比べて増えたが、感受性応答セヨあたりのエモーショナル度を取り戻したかのような作品。 3ピースというシンプルなバンド編成で数えきれないくらい名曲を歌いあげてきた彼らだが今作品でも同様。個人的にはここ数年での彼らのアルバムでは最高傑作だと思います。 前述の感受性応答セヨあたりのアルバムが好きな人は気に入るかと。 バンドのほうも新ベーシストを加え新たな船出に旅立ちました。是非また彼らの雄姿をライブで拝んでみたいものです。 ソナーポケット/ソナポケイズム2〜あなたのうた〜 1.あなたのうた ★★★★☆ ギターとピアノの響きが優しいミディアムな曲。なかなかいいじゃないかソナーポケット! ていうかこのメロディー作ってるのメンバーだったらなかなか侮れないなと思ってクレジット見たら作曲してるのは織田哲郎。 相変わらず凄いな織田ちゃん!いいメロディー作ってくれるよ織田ちゃん!やっぱさすがだな織田ちゃん! 歌詞のほうは「あなたに会えてほんとよかった、これからもよろしく(超訳)」みたいな感じ。まあこの歌詞は彼女に向けてるものなんだろーなーとは思うけど、割と両親とかファンとかに向けてのメッセージとも捉えることはできるし、素直に聴ける。 1発目からゆったりしてんのは正直どーなの?って思ったけど、まあいいんじゃない? 2.ネバギバ! ★★☆ ちょwタイトル恥ずかしくないこれ?w 普通に「Never Give Up!」でいいじゃん…歌詞の方はそっちの書き方してるわけだし。 曲の方は割とストレートなアップテンポになってる。歌詞もアニメのタイアップが付いてたからか(デジモン。俺は毎週見てたんだよなあ…いいアニメだったなあ)「仲間がいたから前へ進んでいけた!」みたいな感じになってる。 そんな引っ掛かる場所はないけど爽快に仕上がってるしアニメで流れてきたときはテンション上がったもんよ。 ちなみにこの曲は一番ラップらしいラップが聴けるけど歌詞がなかなか強引。「動かなくっちゃ!チャッチャチャっと茶番は終了!」ってなんだよ。お前ら茶番してたのかよ。 3.100年先まで愛します。 ★☆ タイトル見て察した人も多いと思うけど、バリバリの結婚ソング。 曲が同じようなアレンジを続けてるからまだ3曲目なのに飽きてきたぞ。大丈夫かソナーポケット。 そして飽きてきたリスナーの前で遂にソナーポケットの歌詞がエンジンを点火させる。 甘ったるい歌詞が悪い意味で引っ掛かるなこれ。 初っぱなから「今から100年先まで愛します きっと100年経っても愛してます」とか言ってる。 「きっと」とかつけるならんな余計なこと言わんでよろしい。 こんな感じでどんどん突っ込みが出来てしまうという… 「夜中何時間も電話をして いつも気付けば朝方になって 正直寝不足でキツかった」じゃあ寝ろよ。 その後も彼女が「海外に行きたい」とか言ってるから、その願いを叶えるよ!みたいな歌詞が続くんだが、新婚旅行とかで海外は行けるんじゃないかと。 そういうときは「幸せな家族を作りたい」とか言うべきなんじゃないかと思うんだけど。 もしかして俺の恋愛観が屈折してるのか。わからん。 4.君へ… ★ 曲は前曲と大して変わらんのだが、問題は歌詞。更に酷くなってる。 「桜の花びらが舞い散る頃君と出会った それなりに友達も多かった でも僕はいつも一人で悩んでは泣いていた なぜだろう強がってばっかだった」 まずこの出だしの歌詞に違和感。 「僕」は何で悩んでるんだ?友人関係で悩んでたとかを理由にするのが一番それっぽい方法なのに、それを即座に廃棄。 何かもっと納得できるような理由でもあんのかな、と思ったらまさかの放置プレイ。 そんなんなら始めの桜の舞い散る頃にうんたらかんたらみたいな描写絶対いらない。 その後「君は優しく包んでくれて、僕はいつも君の前では素直になれた」みたいな歌詞があるんだが、これも出会った時期を前に出したせいで違和感。 桜の舞い散る頃ってことから4月に「僕」と「君」の出会いが会ったとする。 これで「君の前では素直になれた」時期がいつからなのかが問題になってくる。 例えば5月、6月とかだったら受け入れが早すぎだろ。 なんで会ったばかりの女にそんなベラベラ自分の悩みを話せるんだ。 かといって5カ月後とか半年後…みたいな感じになると、お前いつまで悩んでるんだってなってきて、 変に「僕」の女々しさにイライラするし。 時期の描写を出したのは確実に間違いだったんじゃ… その後サビで「どんなに離れていても君は一人じゃない、僕が守る」というベタなメッセージを経て2番に入るが… ここで最大の難関に到達する。 2番の始めの歌詞「桜の花びら散る頃に また君のこと思い出すよ」 はい!?!?!?!? お前ら付き合ってなかったのかよ!?えっ!?じゃあ男のほうが一人で思い出してただけなの!? 一人で僕は君が守るとか言ってたの!?かなり迷惑…っつーかむしろストーカー心理働いてるよね? よく見たら「君と繋がって『いた』」からとか言ってるし。なぜ過去形!? もう訳わかんねえ。深読みすると止まらなくなってしまう。 とりあえず「僕」は女々しくてキモくてストーカー、っていうボロクソなイメージしか浮かばなくなってしまった怪曲。 5.ハレルヤ‼‼‼! ★☆ なんでこんなビックリマーク多いんだよ… 曲の方は若干ロックな感じになったって言うかギターが前に出たイメージ。 でもドラムは打ち込みだし歓声みたいなSE入ってるしなんか中途半端。 んで歌詞も相変わらず変わらない。 1番で退屈な日々に一筋の光が差した!みたいな展開になって、「それはあなたと出会えたこと 何も無い道に花が咲いた」とかいう歌詞が出てくる。 なんだそりゃ。「あなた」凄すぎだろ。伝説のポケモンみたいだな。 でもこれも仲間やファンに置き換えることできなくもないな…と思ったら、2番での 「世界に一人いる女神が俺の心晴れにしてくれる」という歌詞でその可能性が完全になくなる。 最近の投稿は>>1 読まない奴多すぎ このスレだけじゃなく2ちゃん全体の長文投下の基本ルールだろ >◆レビューする側は十分に準備をして短期間に投稿を終えてください。 勝利の女神をイメージしてるんですよ、とか言われても絶対騙されねえぞ俺は。 サビではいきなり「ウォッウォウォッウォ〜」とかいうコール&レスポンスが始まる。 ダサい!なんだこれダサい!でもサッカーチームの応援ソングっていうことを考えると、これぐらいの盛り上がりパートも必要なのかな。 いやでもじゃあなんで歌詞を仲間路線じゃなくて恋愛路線にしたんだよw なんで変なところでタイアップ先を意識してるんだ。2曲目みたいな歌詞にすりゃよかったのに。 6.遠恋だけど逢えない時間もアイシテル。 ★ 曲はもう印象に残らねえっていうかどうでもよかったり。 ただ変化もなく淡々と進んでいくのに5分超えはキツイな。 歌詞はこれ遠距離恋愛なのね。なんで「遠恋」とか言うんだ。全然分からなかった。 んでまあ中身は、お前と離れて何回も別れそうになったけど、やっぱり離れたくない…逢いたい…いつか逢えたら二人で一緒に暮らそうな!みたいな内容。 なんか全然進展のない歌詞なので、男のほうが一人で思い出して逢いたい逢いたい…って言ってるように思える。 はっきり言ってそれは気持ちわりい。 なんせサビの歌詞が「逢いたい。逢えない。辛い。寂しい。逢いたい。笑い合いたい。ギュッとしたい。」だもんな… 言いたいことは分かるがもうちょい工夫できんのか。ボキャ貧の臭いしかしないぞ。 まあ確かにTwitterとかでこういうカップル見かけるけどさあ…まさかそういう若者への皮肉なのか? そんな勘違いすら起こしてしまいそうだ。 そして歌詞のパターンの使い回しにも気になってくる。 何時間も電話すんのは3曲目で出てたしなあ… 7.Dear ☆ ソナポケのボーカルっていうかよく歌ってる方っていうか、そんなKo-dai氏のソロ。 彼は歌いかたがネチッこいし、なんか若干ナルシスト気質が入ってそうで苦手なんだよな。 じゃあなぜお前聴いてんだよって感じだが。 んでもう歌詞ももう飽きてきた。歌詞に飽きるとかあんのか、とか思いつつ飽きてきた。 ほとんど読んでないけど歌詞に細かく突っ込むのは野暮だわ 小説じゃねーんだから お前は高嶺の花だったから昔はカッコつけてたけど、今俺の隣にいるなんてな…みたいな歌詞なんだけどこれ正直自慢にしか感じないんだよなあ。 「今お前と二人で歳を重ねる喜びを いつまでも忘れないよ」とか言ってるのそれカッコいいようで全然カッコよくなかったりするからなあ。 しかも2番では記念日にケンカする(その前はキスをしている)みたいな描写も出てくる。もう嫌。 8.東京 ★★☆ ここでラップ担当のeyeronくんのソロに入るそうで。アコギが流れる割と今までの流れを変えるこのアルバムの中ではいい曲。 東京に住んでる主人公が田舎に向けてメッセージを送るみたいな歌詞なんだが、意外とこれはラブソングっぽく見えなくて斬新。 ん?ラブソングじゃないだけで斬新って訳わかんねえな…まあいいや。 「Hello Hello そっちの調子はどうだ?友達、family」と言ってるのになぜか2番で「お前」という謎の人物が出てくるのは気になるけどな… まあ、ラブソングではないということにしておこうw 9.さよならナミダ ★★ 割とシリアスなイントロから始まって「さよなら さよなら 流した涙」と出てくる。 昔の自分との決別みたいな歌詞なのか…!?幅を広げたなソナーポケット!やったなソナーポケット! …とか思ってたら「もしも君に出会えなかったら素直に笑うことも 素直に泣くことも出来なかったよ」と。 結局そんな歌詞なのかよ…4曲目とかとメッセージ丸かぶりじゃねえか。 10.青空 ★☆ アレンジがロックっぽくなったなと思ったらほぼ5曲目と変わっていないんだが… でも割と歌詞は背中を押してくれる感じがするっていうか、なんか体育会系のイメージが沸いた。 「お前らしくないぞ これで終わりか?」とか。 11.好きだよ。〜100回の後悔〜 ★★☆ なんか女子高生とかから異様に支持が高かった記憶がある。でも確かに今までの中ではメロディーがかなりいい出来。 タイトル通りめちゃめちゃ後悔しまくってる歌詞だから逆になんで別れたんだよお前、みたいな気分になってくる曲。 ただ「気が付けばお前の『幸せ』は『辛い』になってた」という歌詞は、個人的に一番ヒットした。 12.マイペース ★ 最後もゆったりで終わるんだけど如何せんミディアムの曲ばかりだからここまでくると飽きが来てしまう…歌詞もなんか10曲目と同じようなこと言ってるしなあ… 焼き直しに感じてしまうのはちょっとしょうがないのかなあ。 13.Summer Love ★★★ ボーナストラックなんだがこの曲がかなり新鮮な出来。サマーチューンみたいな感じで、ライブでも盛り上がりそうな出来だなあと思った。なんでこれを通常盤だけに入れるんだwもったいないぞw 総評 ★☆ 恋愛マスターみたいな感じで評判になったソナーポケットの2nd。 ヴォーカル2人+DJ1人っていうファンモンを思い出してしまう感じの編成だが、割とDJの存在感が薄い。今回のアルバムの中ではDJのプレイを見せるようなところが全然なかった。 そして歌詞。自分は非リアだからあまり共感が出来なかった。これ、付き合ってる人はよく分かるのかな? あまりにも変なところで引っ掛かってしまうところがあったので突っ込みばっか入れてしまったが、ちょっと甘すぎるかなあ、と思ってしまう。 それは甘酸っぱいとかそういうんじゃなくて、なんか甘ったるすぎる、パフェを何個も食ってるような感じ。 アレンジも似たり寄ったりな感じが目立つ。13曲目は新境地を切り開いてたしもうちょいアレンジの幅を広げるのは可能なはず。結構昔のアルバムに言うのもあれだがこれからに期待したい。 なんか自分のレビュー改めて見るとすげえ性格の悪さが滲み出てるなあって思ってしまった。不快になってしまった人は申し訳ない。 しかしそんな俺でも、1曲目のあなたのうたは大名曲だと思うんで、ぜひ聴いてほしいと思う。 拙い文と知識で久しぶりに投稿します。 My Hair is Bad/Woman's 1.告白 ★★★★ 2分17秒の短いロックナンバー。挨拶代わりの一曲としては勢いがあるけど、歌詞も韻を踏んでいたりで巧い。それだけにボーカルの早口の声が聞き取りにくいのがやや難点。 2.接吻とフレンド ★★★☆ 曲調はまたシンプルなロックナンバーだけど、歌詞は恋人との甘々な生活の惚気。アルバム全部を通しての感想にも繋がるが、1〜4曲目が似たテイストなので単体では好きだが正直印象が薄い。 3.音楽家になりたくて ★★★★ 前述の通り曲調はまたシンプルなロックナンバー。歌詞はバンドマンの男として1人の女性に歌ったような感じ。4曲の中ではサビの伸びが気持ちよくて一番印象がいい。 4.グッバイ・マイマリー ★★★ 前3曲と比べて切なさが見える一曲。歌詞も女に逃げられた男目線の悲壮感が漂っている。前3曲と曲調は似てるのに歌詞がこれだけ後ろ向き。 5.戦争を知らない大人たち ★★★★ 読み上げるようにつらつらと並べられたボーカルのAメロが特徴的なミディアムナンバー。サビの盛り上がりは間違いなくカッコいいけど、Aメロは賛否分かれそう。 6.恋人ができたんだ ★★☆ ストリングスが加わって音的には綺麗な一曲。ただ、歌詞の女々しさと合わさってback numberと似たものを感じる。アルバムに一曲はありがちな没個性。 7. mendo_931 ★★★★☆ 1分足らずの駆け抜けるような荒々しい一曲。おまけ的な感じなのだろうが、正直かなり好き。 8.ワーカーインザダークネス ★★★★☆ ヒップホップ的要素を取り入れて一風変わってスタイリッシュなロック。"告白"でも言っていた言葉遊びが上手く働いていて個人的にはかなり気に入りの一曲。 9.革命はいつも ★★★★ またお得意のシンプルなロックナンバー。ただ、前の曲よりもギターのメロディが目立っていて差別化はしている。 10.沈黙と陳列 幼少は永遠へ ★★★★ 思春期特有の葛藤や苦悩を歌ったようなミディアムナンバー。マイヘアの持ち味である叫ぶような荒々しい音と歌詞が上手く馴染んでいる。 11.真赤 ★★★★★ 第一声が「ブラジャー」ってこれどうなのというのはさておき、恐らくマイヘアでも一番有名な一曲。アルバムの中でも満を持してといった曲順で、これまでの曲の中で一番ボーカルが力強く歌っている印象。サビの力強さに惹き込まれる。 12.卒業 ★★★ 3ピースのサウンドで奏でられるバラード曲。ただ、ボーカルの語るような歌い方が半端に下手くそに聞こえてしまいあんまりいい印象はない。 13.また来年になっても ★★★★ 新年への希望を窺わせる前向きなミディアムロック。最後にしてようやく曲の構成が練られている。ギターソロなどもあり、上手くまとまった曲。 総評 ★★★☆ 注目を集める若手3ピースバンドMy Hair is Badのメジャー1stアルバム。 荒々しい音に乗せて歌われる生々しい歌詞が持ち味とはいえ、正直なところ音に幅がない。曲単体ではいい曲が多いだけに、アルバムとして出すからにはもう少し遊び心を効かせて広い曲調を聴かせてもいいと思う。特に1〜4曲目。 移り変わりの激しい業界だからこそ、生き残るためには8曲目のような路線をもう少し発展させてもいいとは思う。 乙!マイヘアは若手の中で1番期待してる 既にこのアルバム結構売れてるみたいだけどね 音楽の知識少ないですが書きました。 ヤバイTシャツ屋さん/We love Tank-Top 1.We love Tank-top ★★★☆ まさかのミュージカル始まり。トレーラー映像ではバンドサウンドだっただけに(最後20秒だけバンドサウンドだから嘘をついているわけではない)初めて聞いたときに度肝を抜かされた。 台詞も随所に小ネタがあり可笑しい。 2.Tank-top of the world ★★★☆ Tシャツ屋さんと名乗るバンドがタンクトップについて歌うというネタに加えて、歌詞にライザップが入っていたり、レーベルの先輩のドリカムが入っていたりとネタには事欠かない。 サウンド自体は4つ打ちの速いBPMでライブ受けを狙っている印象。あと、こやまのデスボがクオリティ上がっていて草生える。 3.あつまれ!パーティーピーポー ★★★★☆ これまたライブ受けを狙ったような曲。「しゃっ!しゃっ!しゃ!しゃっ!しゃっ!」という一見ふざけた歌詞もLMFAOから引用していたりと浅いようで案外音楽知識が深い。 インディーズ版と違ってサビもギターで装飾していたりとサウンド自体も向上している。 4.無線LANばり便利 ★★★ タイトル通りの歌詞だが、メロコアサウンドにラップを取り入れているのが特徴。ただ、歌詞自体は韻も然程踏んでいなければ捻りもないので少し残念。まあ、意図的にふざけて取り入れてる感は否めない。 5.DQNのミラーのところによくぶら下がってる大麻の形したやつ ★★★ 泣きメロ要素の入ったギターサウンドでタイトル通りの歌詞をただ歌っただけの歌詞。もう少しそこから歌詞を発展させられなかったのか。 6.週10ですき家 ★★★☆ キーボードも入った揺れる系のダンスミュージック。特に間奏では活躍してはいるもののメロディ自体は単調。 7.ZIKKA ★★★★ ゴリゴリのベースから入る激しい曲。曲中に引越しおばさんが出てきたりとネタとしてもサウンドとしても面白いと思った。 8.喜志駅周辺なんもない ★★★☆ ライブの定番曲、お馴染みのやけに長いコール&レスポンスもそのまま収録。4つ打ちを多用したサウンドはライブ受けするだろうなぁと感じさせる。 9.ウェイウェイ大学生 ★★★ キャッチーなメロディに乗せてウェイウェイ歌ってるだけという単純な曲。耳に残りやすい曲ではあるものの、しばたのウェイウェイが下手に聞こえる。あと、最後までウェイウェイ言わずにもう少し捻りが欲しい。 10.天王寺に住んでる女の子 ★★ しばたメインボーカルの曲。間奏(?)の茶番が長い上に詰まらない。 11.L・O・V・Eタオル ★★★ ライブでタオルを回すために作られたような分かりやすい曲。サビで「セイセイセイ」と歌っているかと思えば「繊維繊維繊維」だったのでこれは巧いなぁと思った。ただ、間奏のキーボードソロはいらない気がする。 12.流行りのバンドのボーカルみんな声高い ★★★☆ 明らかにド◯スとかキ◯ト◯クを意識したような歌詞の曲。ボーカルが声低いとか技術が足りないとか自虐的ではあるものの、サウンド自体は別に流行りを避けたわけでもなくむしろ流行を捉えている印象。 13.ネコ飼いたい ★★★★ ネコ飼いたいとただ歌っただけの曲。途中で急に転調してゆっくりと歌ったり、最後の方では大合唱になったりと、最後の曲として意識して作ってるように窺える。 ちなみに、メンバーは既にネコを飼っていたり犬派だったりネコアレルギーだったりで意味がわからない。 総評 ★★★★ ネットで話題のヤバイTシャツ屋さんの1stアルバム。 曲自体はネタ要素が強いものの、意図的にライブシーンを意識したような曲を上手く作っていて、アルバム内での曲のバリエーションは思ったより広い。 ただ、あくまでネタとして「◯◯っぽい曲作ってみた」と意識させているから許されるけど、冗談が通じない人からすりゃ色んなジャンルの上澄みだけ掬って取り入れてるように思えるかもしれない。 ギタボのこやまは寿司くんとしてバンド外でも活躍しているし、これから先もどこまでふざけられるのかが楽しみではある。 ヤバTって最近めっちゃ評価されてるがなんや? キュウソの方がまだいいんだが SURFACE/ROOT 1.Г タイトルはルートの記号なんだが見つからなかったのでこれで代用させていただく。 デビューアルバム「Phase」のオープニング「空っぽの気持ち」のSEをリミックスしたような音から始まるインスト。 小品だと思ってたがギターが気持ちよく響き、ボーカルの声も重なっていくなかなか凝られた曲。 SURFACE/ROOT 1.Г ★★★☆ タイトルはルートの記号なんだが見つからなかったのでこれで代用させていただく。 デビューアルバム「Phase」のオープニング「空っぽの気持ち」のSEをリミックスしたような音から始まるインスト。 小品だと思ってたがギターが気持ちよく響き、ボーカルの声も重なっていくなかなか凝られた曲。 2.Route3 ★★☆ 意外とギターが前に出ているスローでへヴィーなナンバー。 歌詞は現状を痛烈に皮肉りながらも前向きに締めるといういい出来なんだが、曲が力み過ぎな印象があるのがマイナス。もうちょい後に曲順を変えればよかったかも。 3..5(HALF) ★★★ 今までのSURFACEの集大成と言えるようなシングル曲。 適所で入るホーンアレンジ、ポジティブな歌詞などが爽快だが、やはり過去の曲の焼き直しのように聴こえるのは否めない。 4.御褒美 ★★★☆ マッタリした曲調だがギターやよく動くベースのお陰でダレることなく聴ける。 またストリングスがくどくない程度にサラッと入ってるのが良い。 ただボーカルが「甘い甘い」を「あっまいあっまい」みたいな感じでネチッこく歌ってるのが好き嫌い別れると思う。 5.Г2 20秒で終わるインスト。お洒落な出来。しかし何故ここに入れたのか少々疑問… 6.Super Funky ★★★★ タイトルほどファンキーではないが、跳ねるようなベースを軸にして動いていく感じが聴いていて良い。間奏でジャジーになるのもなかなか凝ってる。 ただちょっとアレンジの重ねすぎで混沌としたような雰囲気を感じてしまうのが少々不満。 ギターソロもちょっと煮え切らないかな…でもカッティングは十分カッコいいんだけどね。 7.ボクハミタサレル-ROOT MIX- ★★★★ シングル曲。この頃ボーカルが喉を壊して入院していたのが響いたのか、シリアスな出来。 「さぁ」とか「なにしてんの」とか「ゴーイングmy上へ」みたいなイメージを持ってる人は驚くんでは。 だがこの痛みを感じるような曲調がなかなか響く。ボーカルもいつもと違い高音を多用しないので新鮮。 思えばこれがSURFACE最大の重たい曲「歌」につながっていったのかな。 8.about love ★★ どっかからサンプリングしたラップから始まる曲だが…どうも新鮮味がない。静と動を使い分けるような展開は好きだがどうも地味。 9.R.O.S ★★★★☆ 雨を題材にしたラブソングだが、この曲はたまらなくいい! スラップベースが非常にいいところで入るのでいいアクセントになってる。ストリングスもサビで爆発する感じが雨が激しく降る様子をうまく表していると思う。 このアルバムのベストトラックかと。 10.らしさ らしく ★★★ うって変わって落ち着いた曲調。「らしく生きることよりらしく演じることに必死になってた」という歌詞が印象的。 エレピがいい味だしてるんだけどどうも地味。サビよりも前奏や後奏で流れるコーラスのほうが頭に残る。俺は好きなんだけど。 11.その先にあるもの-ROOT MIX- ★★★☆ シングル曲。本人達がかなり気合を入れて作ったらしい大マジなバラード。 優しく聴き手を包み込むようなアレンジが心地よい。最後のサビに向かうときの迫力が増していくような展開もよくできてる。 アルバムの終わりを告げるような感じ。 12.そっちじゃない ★★★★ 最後をバラードで締めずにアップテンポな曲で終わらせるところがニクい。 勢いでどんどん飛んでいくのが素晴らしい。3分を切る短さで終わらせるのも個人的にいいと思った。 B'zのパクりとか言われてた彼等だがそれっぽいラップもあったりしてニヤリとする。 総評 ★★★☆ 去年コロコロチキチキペッパーズがコントで「さぁ」を使用してちょっと注目になったSURFACEの3rdアルバム。 この頃ボーカルの喉の悪化や、メンバーのすれ違いがあって結構解散ギリギリな感じになっていたらしい。それが影響されてか前のアルバムにはないシリアスさ、深刻さみたいなのが現れている部分がある印象。 しかしアレンジは凝られてるし、全アルバムの中でも一番攻撃的に作られているので、もともとの元気さも両立されている。転換期といった感じか。 この後作られた4枚目「WARM」は更に後ろ向きな感じが強くなってしまうので尚更そう思う。 SURFACEは1st「Phase」、2nd「Fate」の評価が高いためこのアルバムの影は薄いが完成度は高いと思うしぜひもっと聴いてほしいと思う。最終的にこのアルバムがオリコン最後のトップ10入りになったし。 いつか再結成することを密かに願いながらレビュー終了とさせていただく。 >>267 キュウソから"ガチ要素"を抜いた感じだよね >>267 ヤバTのレビュー書いた者だが、キュウソはキュウソで評価してる。 ヤバTはヤバTで、本当にふざけることに特化してるイメージがあって、今回のアルバムにはその色が特に強く出てた。メッセージ性もないし、腕もないかもしれんがそこを上手く生かせてるから、聴いても許せる感じはあったと思う。 個人差があるから嫌いな奴がいるのも分かる。ただ、評価している奴も認めてやってくれ。 マイヘアの次にヤバTのレビューが来たのは笑ったw フェスでdisり合ったってほんまなん? Base Ball Bear/C2 1.「それって、for 誰?」part.2 ★★★★☆ 初っぱなからカッコいいわ。ギターのカッティングがとにかく光ってる。 現代のSNS社会を皮肉ったような歌詞が爽快。 2.こぼさないでShadow ★★★ ギターの小出とベースの関根のツインボーカル。イントロのギターリフが印象的。Bメロ高いのによく小出こんな声出せるな。 ただサビの「こぼさないで、シャッシャドウ」って歌い方してるのがちょっとダサい。そこも味か? 3.美しいのさ ★★☆ ベース関根のソロボーカル。メロディはタイトルの通りなかなか良いが、如何せん地味。 4.曖してる ★★★★ このアルバムの中では一番ファンキー。ギターは相変わらずカッティングしまくり、ドラムも粘っこい音を出し、ベースに至ってはスラップまでしてる。 サビの「曖してるのさ、曖してるのさ」という連呼が印象に残る。 5.文化祭の夜 ★★★★ イントロのギターリフとベースが粘っこくていいね。Bメロで盛り上げてサビでファンキーな展開に持っていくのは素晴らしい。フェイクも決まってる。 6.レインメーカー ★★★☆ 打って変わって落ち着いた曲調。こんなんも出来るのか。 アコギがいい味だしてる。だがサビのメロが若干頭に残らないのが惜しい。 7.どうしよう ★★★ ゆったりとしたテンポで進む曲。最後コーラスが残ってフェイドアウトしていくのが印象的。「青春が終わって知った 青春は終わらないってこと」という歌詞はなんかグッと来た。 ただ5分半はちょっと長い。淡々としてるので変化がないように思えてしまう。 8.カシカ ★★★★ イントロのギターリフから流れ出るように疾走していくナンバー。前の「ラブ&ポップ」とかに入ってても違和感なし。むしろRADとかBUMPがやっても違和感なし。爽快。 9.ホーリーロンリーマウンテン ★★ Tr.2以来のツインボーカルという点以外は印象に残ってない… 10.HUMAN ★★★★ イントロの迫ってくるような勢いとサビの同じ音で押す展開がなかなか良い。 ただ歌詞が「〜な人や、〜な人」なのがずっと続くのが少し残念だった。でもいい曲よ。 11.不思議な夜 ★★★☆ イントロのギターリフが印象的。こればっか言ってるけどほんとにそうなの。 本当に夜の街中を散歩してるような展開がナイス。 ただサビの後ろで出てくるタンバリンがズレてる気がする。 なんせ雰囲気がTr.1と似てるので既聴感があるのが残念。 12.「それって、for 誰?」part.2 ★★★☆ part.1よりも攻めて皮肉ってるのかと思いきや案外落ち着いた雰囲気だった。1では社会に向けてのメッセージだったのが、自分に向けてのメッセージに変わった感じ。 サビのメロと歌詞が噛み合ってないが、それでもドラムが入ってきたからのロカビリー的な展開はいい。ギターソロも決まってる。 最後はレコードのようなぶつ切りの音で終了。 総評 ★★★★ 現在のベボベでの一番新しいアルバム。 はっきり言って俺はベボベを「あー、あの青春ソングの人?」みたいな感じで思ってたので聴いて驚いた。 ギターはカッティングしまくり、ソロは粘っこく、ベースはうねってドラムは割と芯のある音を出す。前に比べリズム隊が成長したとは聴いたがまさかここまでとは思わなかった。 このバンドサウンドが素晴らしかっただけに、触れまいと思いながらもギター・ダンス担当の湯浅将平が脱退してしまったのは惜しかったと思う。 しかしこれからのスリーピースになったベボベがどういう変化をするかにも期待したい。とりあえず次のアルバムは良くも悪くも彼等の分岐点、変化が出るのは確実なので密かに待っていたい。 エラーがかかって1回文章が消えたので送信に時間がかかってしまった。申し訳ない。 1.「それって、for 誰?」part.1だった…すみません。 乙です ベボベはなんだかんだ良い作品出してるイメージ キリンジ/3 1.グッデイ・グッバイ ★★★★☆ 軽快なホーンが耳に残るシングル曲。これぞキリンジ!というような仕上がりでオープニングにはピッタリでは。 サビの最後、明るかったメロディが一瞬クールになるのも変化が付いていて○。 2.イカロスの末裔 ★★★☆ ストリングスとホーンが良い。あれ前の曲もそんな感じだったな?しかしマンネリ感を感じさせないのはさすが。 どこか演劇みたいな印象を受ける。特にBメロとか。コーラスとかも凝ってます。 3.アルカディア ★★★★ 一転、渋い曲になる。これ、聴き始めの時は「地味だなー」の一言で済ませてたんだけど、何回か聴くごとに味が出てきた。 コーラスから「迫り来る〜」のメロディに入っていくのが素晴らしい。 ギターだけだとかなり泥臭い出来になるはずなんだけど、合間で挟まれるフルートがちょうどいいバランスにしているのが凄い。 冬空の下で聴くのをオススメしますよ。 蛇足かもしれんが、この曲のPVは一本の映画を見ているような気分になる傑作なので是非。 4.車と女 ★★★☆ イントロでふわっと出てくるシンセ?の音が良い。全編で流れるクラビの音も洒落てていい。 これも何回か聴いていくと不意に何これ名曲じゃね?となります。 二番のサビが終わってから始まる「ダーダダー」というコーラスがどこか間抜けなのにカッコいい。 5.悪玉 ★★★ ファミコンみたいなどこかチープな音が印象的。メロディが今までの流れに比べ若干地味に聴こえてしまう。単品だと悪くないんだが。 歌詞はよく意味が分からないけど何か面白いことは分かるよ。 6.エイリアンズ ★★★★★ 出た!これは名曲。キリンジの曲の中でも一番知名度がある曲なんではないかな。 アコギ中心で落ち着いた雰囲気で進んでいく。Bメロの「寝付けない二人〜」で段々音程が上がってサビで高音を連発する展開はいつ聴いてもいいっす。 歌詞はストレートに「大好きさ」とか言ってて結構甘い雰囲気なのにこの曲調で歌われると凄いクールに聴こえて不思議。 雨がしとしと降る日にブランデーとか飲みながら聴いたら最高だろうね。 俺はこの曲でキリンジにはまりました。そういった意味でもとってもオススメな1曲。 7.Shurrasco ver.3 ★★ ベースと尖ったギターを中心にしたインスト。 なかなか力は入ってるんだけど、インストの中では1stの「P.D.M.」、2ndの「V.I.P.」がムーディーで管楽器をうまく活用した完成度の高いものだったのでそれに比べると少し劣ってしまうか。 8.むすんでひらいて ★★★★ ボサノバテイストの落ち着いた雰囲気の曲。Tr.6とはまた違った世界観。 キリンジらしいなかなか複雑な展開で、歌詞も含め狂気の面が感じられる。サビ後の「トゥトゥラットゥ」みたいなコーラスがいい。 アコギがなかなか攻めてていい音出してる。と思ったら途中はエレキも出てきて前曲の尖った感じを受け継いでるような感じもする。 最後は声にエフェクトがかかってカオスになったところで終了。名曲。 9.君の胸に抱かれたい ★★★★☆ 心地よく始まるイントロが秀逸。この頃のキリンジはどの曲もイントロがハッとなるような完成度の高さ。 サビで全ての楽器が放出される感じがたまらなく爽快。特にギターがいい味出してます。 一気にクールダウンしてからまたテンションを上げていくCメロから間奏に入る流れが最高です。そっからの転調。いやあいい。 「負けたよ 大きな赤ちゃん 見たよ 君は泣くふりも素敵だ」という歌詞がなんか引っ掛かった。 ちなみにこの曲もPVが面白い。曲と全然関係ない気持ち悪い映像(誉めてます)が素敵。 10.あの世で罰を受けるほど ★★ イントロのサックスで何故かチェッカーズを思い出したのでなんか80年代というイメージが付いて離れない曲。 カッコいい出来ではあるがメロが印象に残らないかも。なんか後ろでミュンミュンいってる音も変な感じ。 一言で言うなら「キリンジのロックンロール」。 11.メスとコスメ ★★☆ エレピを中心にしたジャジーかつアダルティな曲。カッコいいしお洒落な出来なんだけどこれも印象に残りづらい…。正直ここらへんは中弛みしてしまう感じがする。 しかし間奏はさすが。テクニックを見せつけるように流れていく。 12.サイレンの歌 ★★★☆ ピアノとアコギを軸にしたバラード。今までの雰囲気とはまた違う曲で新鮮味もある。 パーティーの後の侘しさのような(ちょっと例えづらい)、そんな哀愁漂う出来になっている。 歌詞は多くなく、後半は優しさ溢れるコーラスの中で段々と音が増していく展開に。 しかし5分半は少し長いかもしれない。聴いたあとの何かホッコリする感じはこの長さから来ているのかもしれないが。 13.千年紀末に降る雪は ★★★★☆ そしてラストは7分を超える大作で終わる。パッと聴くと分かりにくいかもしれないがキリンジ流クリスマスソング。 ストリングスや管楽器がくどくない程度に入ってて聴いていてとても心地よい。また、この曲もCメロが絶品。一瞬兄の声に切り替わりカラーを変えていく展開はいつ聴いても素晴らしい。 クリスマスツリーの下カップルで聴くんでもなく、表参道の景色を見ながら聴くんでもなく、一人暖炉で暖まって外の降る雪を眺めながら聴きたい、そんな曲です。 これも正直始めは地味な印象しかなかったが、今になると完成度の高い曲だと分かる。中弛みしていた雰囲気も見事に吹き飛ばしているし。終わりよければ全てよし、といった感じか。 ぜひ今年のクリスマスはこの曲をどうぞ。 総評 ★★★★☆ キリンジの3rdアルバム。 彼等の特徴である丁寧なサウンドここに極まれり、と言える作品でどの曲も完成度が高い。 メロディに関してはほんとにお洒落なのを作るな、という印象。綺麗なメロディに関してはサニーデイサービスにも劣らないかもしれない。 しかしやはり始めは地味な感じがしてしまうかもしれない。が、これを何回か聴いていくと深みが出てくるというか、スルメ曲が多いというか。 サウンドに関しては前の二作に比べ、キーボードを前面に出してきたと思う。現にピアノやエレピなども演奏で深い味わいを増しているし。 3回ぐらい聴くと、もうその世界観にどっぷりはまれるはず。ジャケットの二人が顔テカテカすぎる、とかそんなことも多分気にしなくなる。 このアルバムは「冬」というイメージが強いので(俺だけかもしれんが)、最近寒くなってきたし、これ聴いて癒されてみてほしい。 シャ乱Q/BEST OF HISTORY (Disc.1) 1.18カ月 ★★★ 記念すべきデビュー曲。古臭いしあまり完成度は高くないけど若さに溢れている。 2.現代の不良になれない少年達 ★★ スラップベースが跳ねてるけどサビメロがグタグダでまだまだ発展途上な感じ。 3.とってもメリーゴーランド ★★☆ サビの「メリーゴーラ〜ン」しか頭に残らない。 4.最後のデートは「ま・た・ね」でお別れ ★☆ タルいバラード。無駄に長い。 5.パララ ★★☆ 80年代に流行ったビートロックみたいな曲。つんくが無駄にハイテンション。 6.友達はいますか ★★★ なんつーかもう勢いだけみたいな曲だけど、悪くない。 7.上・京・物・語 ★★★★☆ 急成長。これで始めのブレイクを果たしたのもうなずける。 イントロのキーボードから耳に残りまくり。メロディが冴えまくってる。 8.ロスタイム ★★★☆ スラップベース中心の曲でなかなかカッコいい。イントロでつんくがギャーギャー叫んでるのがうるせえw 9.出会い ★★★ 爽やかですが引っ掛かるものはありません。 10.恋をするだけ無駄なんて ★★★★ イントロだけで6点はつけれる。爽やかだけどそれだけじゃなくて陰りのある雰囲気。 11.For You〜翼をあげよう〜 ★☆ 空気みたいなバラード。あんまり覚えてないや。 12.シングルベッド ★★★☆ ミリオンヒットを記録した名バラード。アコギの使い方がうまいね。 ここまでバラード微妙な感じがしてたけど、この曲は別物。 13.女友達 ★★★ アップテンポ。このバンドはほんとにベースが良い役割してるよ。 14.ズルい女 ★★★★☆ 売れるべくして売れた曲。 イントロは勿論、全編に渡ってホーン大活躍。フルートもいい味出してて、派手でカッコいい。 15.空を見なよ ★★★☆ なんかミスチルっぽい曲。ていうかつんくの歌いかたが桜井っぽい。むしろ桑田? サビはすんごい爽やか。ここらへんからたいせーがどんどんシュールな格好に。 16.もっと誰かに見られたい ★★★ ギターのカッティングとかその他のアレンジで助けられてます。曲は別に、って感じ。 (Disc.1)評.★★★ やっぱり初期の曲が古臭さが抜けなくて慣れない。けど段々アレンジが良くなっていく過程は知れるし、後半の曲は単品で聴くより3割増しでよく聴こえたりする。 (Disc.2) 1.My Babe 君が眠るまで ★★☆ 売れたね。でも個人的には歌謡曲臭が強すぎてあまり好きじゃない。 2.ドラマティックに-'90 DREAM- ★★★☆ 爽やかでなかなか良い。途中のコーラスは若干笑えるけど。これ、シングルでも行けたな。 3.いいわけ ★★★ もう養老の星・幸ちゃんしか出てこねえww 曲はなかなかカッコいいけどバックがちょっとグタグダしてる気が。この時の紅白はド派手でした。 4.こんなにあなたを愛しているのに ★★☆ シリアスな曲。ファンには人気みたいだが、俺はあまり… 5.涙の影 ★★★ ん〜、ありがちなバラードとしか言いようがない。ストリングスはなかなかいいのに。 6.Moving ★★★☆ 引っ越しを決めた、という歌。アレンジがなかなか凝ってます。スピード感があっていいね。 7.NICE BOY! ★★★☆ 今までのシャ乱Qサウンドの集大成みたいな曲。派手なサウンドが聞き応えあります。 なんか音がぐっちゃぐちゃになってカオスになる間奏は必要だったのか。 8.大阪エレジー ★★★ イントロのサックスがいい雰囲気出してる。初期に比べてほんとにサウンドがアダルトになったよなあ… 9.そんなもんだろう ★★★★★ 傑作でしょう。一気にイントロのキーボードでテンション上がる。NICE BOY!と展開は似てるが完成度はこっちの方が上。 サビの「単純なんだ〜」のメロがほんとに単純なのに耳に残って離れない。 10.心 ★☆ ハープを使ったバラードですが、正直ベストに入れるほどではありません。 11.パワーソング ★★★★☆ つんく渾身のバラード。前曲なんてもう比べもんにならないぐらいの名曲。 エレピがお洒落な雰囲気を出しながらも、サビではしっかりとブラスやストリングスが雰囲気を盛り上げる。シングルベッドよりも好き。 12.都会のメロディー ★★★☆ 歌謡曲路線だけど前みたいに退屈ではなく、スリリングな展開となっております。しかしこの頃のシングルはレベルが高いね。 13.Hands ★★★☆ シャ乱Q流ハードロック。ギターが前面に出てます。シンバルシャリシャリ言い過ぎです。 14.ためいき ★★★☆ アコギを中心にしたバラードでなんか新鮮。つんくも低音で攻める。 15.愛 Just on my love ★★★★ ジャズテイスト。初期モー娘。みたいな凝ったアレンジがカッコいい。ついでにエセラップなんかもあったりして。 この曲でベースのしゅうが脱退しちまいます。 16.君は魔術師? ★★★☆ はたけのギターとキーボードのストリングスサウンドが合わさってなんかシンフォニックな雰囲気を醸し出してる。新境地だね。 余談だけど前曲とこの曲は同じアニメのOPになってる。なんでこんなテイストの違う2曲を採用したんだw 17.新・ラーメン大好き小池さんの唄 ★★★ ダンス☆マンのクールなアレンジとお馬鹿な歌詞が見事に噛み合わなかった怪曲。でも嫌いじゃないよ。 なんかこれでシャ乱Qの活動が止まってしまったんだと思うと、寂しい曲調に聴こえたりするんだよね。 (Disc.2)評.★★★★ 1枚目に比べるとかなり曲の幅が広がって成長した感じがする。特に後半のNICE BOY!〜君は魔術師?までのシングルはどれもレベルが高くて聞き応え抜群。もっとこの調子で良曲を量産して欲しかったなあ… 総評.★★★☆ シャ乱Qのベストアルバム。 曲は単品で聴くと悪くないものが多い。が、ちょっとこれは曲詰め込みすぎ。 シングル+アルバム曲+カップリング少々という構成なんだが、退屈なバラードとかは外してよかったと思う。ちょっと初心者には重量級すぎ。 俺からするともっとHEY×3で担当した松ちゃん作曲の「タクシードライバー」とか欲しかったよ。あれ、なかなかカッコいいしさ。 でもいい曲もあるよ。シャ乱Qってずっとつんく中心のバンドだと思ってたけど、むしろはたけがいいメロディー作ってたなあという印象がある。 良くも悪くも個性的なバンドだったね。 つんくの声は出なくなってしまったけど、いつか声が出せるようになって、あの個性的なボーカルでこのCDの名曲を歌う日が来たらいいよね。 以上、こんなレビューを読んでくれてありがとう。暇だったら聴いてみてよ、シャ乱Q。 サニーデイ・サービス/24時 1.さよなら!街の恋人たち ★★★★★ 疾走感溢れるアコギが最高。1発目からカッコいい。 2.果実 ★★☆ 「愛と笑いの夜」に入っておかしくないゆったりした曲。ギターがいい味だしてるがやや物足りない 3.今日を生きよう ★★★★☆ 爽やかなシングル曲。散歩しながら聴きたい 4.月光壮 ★★★ またこれもギターが良い。サビで爆発するのが気持ちいい。 5.海へ出た夏の旅 ★☆ 1分ちょっとの小曲。弾き語りで聴かせる 6.シルバー・スター ★★★☆ ベストにも収録された曲。カントリー風味なところが前のサニーデイっぽい 7.黄昏 ★★★★ ロック色が強い曲。なのにサビは寂しさ溢れる出来。イントロ最強 8.経験 ★★★☆ 前曲からぶつ切りで始まるのがいい、彼らのルーツが垣間見れる曲 9.カーニバルの灯 ★★ 始めの会話が微笑ましい。一休みできるが地味 10.ぼくは死ぬのさ ★★★★ ファズギターやらベースやらサックスやら会話の逆再生がごちゃごちゃになるカオスなアウトロがサイケ。トリップできる 11.堕天使ワルツ ★★ ギターとアコーディオンが物悲しげな曲。印象はやや薄いか 12.海へ出た夏の旅〜再び ★☆ アルバムの進み具合を改めてこの曲で再確認できる 13.太陽の翼 ★★★☆ ここから空気が変わる。エレピが浮遊感を生み出してる曲。歌詞と合わせてまるで世界旅行をしてるかのよう 14.4月18日のバラード ★★★★ 優しげなメロディとサイケなアレンジが不思議。セリフを抜けると壮大なアウトロが待っている 15.24時のブルース ★★★★★ 10分を超える大作。夜の風景を想像させる歌詞、だんだん壮大になるアレンジ、すべてが素晴らしい。 このアルバムの混沌とした雰囲気をしっかり締めている。曲が終わると朝が来たような感覚に… (8cmDisc) 16.ベイビー、カム・ヒア組曲 当時の彼らがやれること全て、チャレンジ精神をぶつけた、これも10分超えの大作。 これは評価とかつけるべきではないと思う。音質や楽器の上手い下手を越えた何かある種のオーラが漂っている。 正直この曲は特徴を掴みきれない。1度聴いてみてほしい。 総評 ★★★★★ サニーデイ・サービスの5枚目のアルバムは、今までとは違う実験的な作風となった。 前作のセルフタイトルアルバムで前までの総括をしてしまった彼らのなんでもありなぶっつけの雰囲気がこのアルバムには含まれている。 どこかサイケな雰囲気がアルバム全体に漂っていて、まるでどこか見えない場所を旅しているような… 1曲目を聴いた瞬間から、このアルバムに引き込まれてしまうはず。 荒い音質になっていたりラフな出来になっているのも、当時の雰囲気全てが痛々しいほど伝わってくる。 このアルバムの何がいいのかは正直きちんと語ることが出来ない。 が、これだけは言いたい。これはサニーデイ屈指の傑作だと思う。 乙! ごった煮感強いですけど個人的には結構好きなアルバムだ キリンジ書こうと思ってたら投稿されてた! 読み応えありました。乙です。3も好きだけどPDMが一番すき サニーデイの人も乙です。サニーデイは今のところ『愛と笑いの夜』が一番好きなんだけれど、 24時まだ聴いてないんだよなあ これを機に聴いてみようかしら キリンジのレビュー是非見たいな それでは先日買ったこれを スガシカオ/Sugarless 1.マーメイド ★★ 1発目からジメジメした一般受けは到底しなさそうな曲。これをベストの始めによく配置したな…。これでスガシカオを始めて知った人は「あ、これは合わないわ」とか思っちゃうかもしんないじゃん。まあスガシカオだからできる英断だとは思うけど。 全体的に印象に残らないメロが続くので少しキツイが、それでも段々迫力を増してきてサビで爆発というか広がる展開は、スガらしくて良い。 2.ユビキリ ★★★ 森高千里に提供した曲を歌詞を変えてここに収録。もう一度言います。森高千里に提供した曲。 スローテンポでじわりじわりと響くような曲調。オルガンの音が印象的だがこれもどこか地味な感じがする。 が、この曲は歌詞が良い。プールの中で死んでしまった「君」(あくまで予測だが)との約束をキーワードにした切なさを感じる出来になっている。 3.夜空ノムコウ ★★★★ いわずとしれた有名曲。この曲のヒットでスガの名前が知れ渡った(でも作曲は違う人だったりする)。 SMAPの曲調に比べ痛みを増したような、寂しさが伝わってくるアレンジ。機械的な打ち込みがいらないよとか思ってたけど、段々それがないと物足りなくなってきたりした。 冬の寒々しい景色が浮かんでくる、ヒットしたのも頷ける曲。 テレビだとスガはこのカバー版よりも高い音で歌ってるけど、俺はこのキーだから寂しさとかがより一層伝わってくると思ってくるから、なんか不充分な気持ちになっちゃったり。 SMAPの解散と共にスガもこの曲を封印すると言ってるけど、ほんとはもっと歌い続けて欲しいなと思う。 4.ぬれた靴 ★★★★☆ 今までの流れを変えるような曲調。どこかファンキーな雰囲気漂うイントロを抜けて、雨と自分の毎日をテーマにした歌詞が入るが、メロディがかなり良い。 ジメジメしたようなアレンジからサビ終わりに急にバンド演奏になって、広がりを出していくのも巧い展開だなあと思う。 「マーメイド」なんかよりもこれを聴かせてほうがいいでしょ…と思ってしまうような一般受けしそうな曲。カップリングだった曲だけど、正直A面でも行けたんじゃね?と思う。 5.夏祭り ★★★★ シンプルなアコースティック系の曲。スガのこういった系統の曲は割と評価が低かったりするんだけど、この曲は歌詞と合わせて切ない雰囲気を醸し出してる。景色がパッと出てくるような歌詞を作れるって凄いよなあ。 夏祭りとかしばらく行ってねえっていうか行く友達がいねえ。そんな奴にも夏祭りの様子が想像できる名曲です。 …ああ、彼女作って夏祭り行きたいもんですねえ! 6.ココニイルコト ★★★ これもSMAPに提供した曲。マッタリできるような曲だけどさっきまでの流れに比べると如何せん地味な感じは否めない。 夜空ノムコウといいユビキリといい提供曲はカタカナのタイトルにするね〜みたいな下らない考えができるぐらいマッタリ。一休みできる面ではここの位置はベストなのかもしれない。 7.バクダン・ジュース(original) ★★☆ 2nd「FAMILY」に別タイプのスローなアレンジで収録されてるけど、それよりもノリ重視な感じ。こっちの方が俺は好きだな。 でも全体的にジメジメしたメロは印象に残りづらい。Aメロでオクターブ違いで音を重ねるのは面白いけどさ。 8.ひとりぼっち ★★★★ 恐らく初聴きでは一番衝撃を受けるんじゃないかな、この曲。始めはアコギがゆったりとした響きを出し、メロも穏やかで癒される…と思ったらなんか不穏な展開に… そしてその後スガの気持ち悪い(誉めてます)シャウトが入った瞬間、びっくりするぐらい暴力的なアレンジに変化。エレキがじゃんじゃん鳴り打ち込みもドッシンドッシン重たい。 その部分は歌詞も強烈。抜粋しようかと思ったけどこれは1回自分の耳で聴いてみましょう。俺はすっかりこの危ない展開にはまってしまいやした。 9.うきぶくろをもって ★★★★ スリリングな前曲から打って変わって癒しの曲が…ってそこは変態スガシカオ。そんな訳ねえ。更に毒の強い曲を用意してきやがった。 「遠い国の密漁国者の船」やら「嫌気が差した自殺者」やらなんかダークな雰囲気の歌詞といい、不自然なぐらいエコーのかかったボーカルといい、サビでなぜか入るスガも知らない「女性の声」やら…とりあえずなんかヤバそうな曲。 なのにメロディは少し間抜けな雰囲気すら漂う。むしろ怖いわ。 10.これからむかえにいくよ ★★★ 攻撃的なアコギを中心にしたファンクチューン。アレンジはカッコいいんだけどメロディはあまり頭に残らなかったり。好きなんだけどね。 歌詞は彼女に「ずっと一緒にいたいし、これからむかえにいくよ」という内容。ジャニーズとかが歌ってたら爽やかラブソングになるのになぜこやつが歌うとストーカーっぽくなるんだ。 その毒々しさが大好きですけど。 11.8月のセレナーデ ★★★★ このアルバム唯一のシングル曲。なんかこのアルバムのレビューでは評価が低かったんだけど、俺は好きな曲。 良い意味でスガシカオらしくない曲ではないだろうか。いつもの変態的なコード進行は影を潜め、珍しく暖かさまで感じさせるメロディ。イントロとか間奏のピアノも素晴らしい。 が、これも歌詞がね…w始め見たときは「なんだこの糞みたいな主人公」とか思ったもんです。でもこのメロディで歌われちゃあなんか許せちゃうような、そんな曲調。 とりあえず結婚式で「愛について」と間違えて流しちゃいました、みたいなことは無いようにしろよ!絶対だぞ!雰囲気悪くなるし! PVは曲の歌詞に合わせて百人一首をするという、凝りながらも面白い出来。百人一首をしてる役に女の子が二人出てますが、短髪の方の子が結構俺のタイプでした(何の話だ)。 12.Room201 ★★★★☆ 遠くで聞こえる犬の遠吠え、アコギの優しいイントロが流れてきた瞬間からこの曲の世界観に入り込んでしまう。 歌詞も曲も暗いが、聴き手をどん詰まりにさせるようなものではなく、むしろ暗さの中で聴き手を癒してくれているような気がする。包容力のある暗さ。だから寝る前とかにも聴ける。 そんな曲調だからか、俺がダメ人間だからかは知らないがこの曲の歌詞には何か引かれるものがあった。 13.坂の途中 ★★☆ 最後はどこかへんてこりんな雰囲気漂うゆったりとした曲。歌詞も「坂を登って。夕闇が見えたら電話して。後ろを向いちゃダメ」。そんな感じ。ワケわからん。 でもなんかこの濃いアルバムを締める役割をぴったり出来てる気がする。あまり単品では聴こうとは思わないが、アルバム全体を通すことで違った魅力を出してくる曲。 なんかすぐに終わるのもスッキリしてて良い。 総評 ★★★★☆ スガシカオのベストアルバム(っていうかカップリング集って言った方が正しい)。 作られた時期は違うのに何故か統一感があるのは凄いよなあ。オリジナルアルバムです、って何も知らない人に言ったら騙されちゃう人いるんじゃない?実際、俺はそうだと思ってた。 というかむしろ普通のアルバムよりも癖が強いと思うんだが。初っぱなから「マーメイド」、「ひとりぼっち」〜「これからむかえにいくよ」の流れなんて濃すぎだし。 (ていうか初期の曲が濃いんだろうな。全部そこらへんは初期のカップリングだし) でもこれがスガにとって今のところ最初で最後のオリコン1位作品っていうのも凄い話で。 かなり変態さというか奇抜さというかそういうのが色濃い。だがこれがたまらないんですよ奥さん。好きな子とかには決してプレゼントとか出来なさそうな感じが。 むしろこの卑屈な感じは非リアとか中年の独身男性とかに響く感じでしょ。なんで女性ファンが多いんだ。ワケわからん。 とりあえず俺は大好きなアルバム。自分の糞みたいな所を一気に放出してくれる感じがたまらない。この音楽に出来るだけ浸っていたい…と思っちゃうぐらい。 1回聴いてみてビビっと来たら、もうちょっと聴いてみよう。きっとやめられなくなっちゃうから。 誰に需要があるのか… PIKACHU THE MOVIE SONG BEST 1998-2008 1.なつやすみファンクラブ(ポケモンキッズ・ポケモンママさん+ピカチュウ) ★★ 1998年「ピカチュウのなつやすみ」OP。 まあ、子供向けの曲でしょーとか思ってたら割と完成度高くてビックリ。ファンファーレ風の導入からワウギターがカッコいいイントロに繋がるのがワクワク。ファミコンみたいな音も面白い。 歌詞は「入道雲 う○ちに似てるって 笑おう!」みたいな感じ…いいなあ。楽しそう。 2.ピカピカまっさいちゅう(ポケモンキッズ&オーキド博士+ピカチュウ) ★☆ こっちはED。生バンド編成の曲じゃないか。豪華だな。 これもワクワクする出来で明るい。サビもなかなか良いと思うがオーキド博士のパートが邪魔なんじゃ…あんまり合ってなくない? あと、子供の内の一人が素人感が全くない歌唱をしててそこでどうしても笑ってしまう。 3.めざせポケモンマスター'98(松本梨香) ★★★★☆ 1998年「ミュウツーの逆襲」OP。 ポケモンの大ヒットを受けてなのか、生バンド+ホーンセクション+ストリングスっていう、もうなんか半端ない豪華さ。 元が良い曲だから悪くなるはずがない。ギターもカッコいいし、ホーンも痺れるし、ピアノもテクニカルだし歌詞除けばマジでカッコいい出来。松本梨香も歌唱力あるしね。 4.風といっしょに(小林幸子) ★★★☆ ED。ストリングス使いまくりのドラマチックなバラード。小林幸子は初期ポケモンで結構プッシュされてたが、ここでも登場。 演歌独特の癖のある歌いかたは影を潜め、優しげなボーカルに。後半は迫力を出し、ストリングスや子供のコーラスと共に終わる。 この映画はストーリーも泣けたのに、ここまでやられちゃあグッと来ないわけないじゃん。 今じゃ千本桜とかまでやってる派手好きな小林幸子の勇姿を是非。 5.たんけんたいをつくろう!(ポケモンキッズ) ★★☆ 1999年「ピカチュウたんけんたい」OP。 イントロから歌入りまでのギターがなかなかお洒落だったり、一番のサビで音が広がって二番でその雰囲気を保っていくのもなかなか良い。 「映画を見終わって外に出たら 続きは皆で作るアドベンチャー」って歌詞は、なんかうまいなって感じた。 6.そらとぶポケモンキッズ(ベッキー&ポケモンキッズ) ★★☆ ベッキー…ああ、あのベッキーか。これがED。 まだオトナチックさの表れていないベッキーの、ロマンスがありあまる「私以外私じゃないの」とでも言うようなボーカルを中心にした爽やかな曲。 ただベッキーの英語の発音があまりにも下手じゃないですか、っていう。まあ歌も上手いわけじゃないけどさ。 あと間奏でポケモンの名前を連呼する所があるんだけど、それが「ャsカチュウ→フャ梶[ザー→サンャ_ー→ピカチュャE」っていう順番。ファイヤーどこいったww 7.ライバル!(松本梨香) ★★☆ 1999年「幻のポケモン ルギア爆誕」OP。 アコギを中心とした曲だが、フックが少なめっていうか、引っ掛かる所がない。 いや、メロディ悪くないし、コーラスは須藤さんとか遠藤正明とかいるんだけど、なんか凡作というイメージが離れない。 8.toi et moi(安室奈美恵) ★★ ED。あの安室ちゃんが提供したのか。改めて豪華だ。 だが曲の方はチキチキしたR&Bで平坦。そういうアレンジは好きだけど、そういう問題じゃなくて、メロディが平坦。 「どこからか沸いてくる〜」っていう所は、なかなかいい感じの展開になってるんだけど。 9.ピチュピカ♪スウィング(ネオ★ポケッツ) ★☆ 2000年「ピチューとピカチュウ」OP。 ビックバンド風のドタバタ感が印象に残る曲。なんだけども、この曲は何故か好きになれないんだよなあ。個人的に。子供の声がなんかあまり前の曲に比べて効果的な感じがしないんだよね… 10.ともだち記念日(酒井法子&竹中直人) ★★★ ED。なんだこのまさかまさかな感じのデュエットは。 だがこれが非常に良い。特に竹中直人のちょっとおちゃらけたような歌唱がいい。というかこんなに歌えたのね、竹中直人。 ビックバンド風の賑やかな雰囲気は変わらず、少し落ち着かせた感じ。歌詞も大人びてるって言うか…これポケモンに合うんかな? 11.OK!2000(松本梨香) ★★★ 2000年「結晶塔の帝王 エンテイ」OP。 もともとオープニングとして使われた曲をリメイク。更にロック度が増した感じだが…なんか音がスカスカになった気が。ベースが引っ込んだから? しかもイントロでコーラスを増やしたのに、サビ前のコーラスは削除しちゃうし。フックを無くしてどうするんだ。 サビのコードが同じなのもあるが「めざせポケモンマスター」Part2。悪く言えば二番煎じ。でも悪くはない。 12.虹が生まれた日(森公美子) ★★★ ED。シンプルな音から段々壮大になっていくバラード。でもストリングスではなくシンセを使って味付けしている。 いまやバラエティで泣いてるだけみたいなイメージが付いてしまった人だが、この曲では透明感溢れる歌唱を披露している。まあ本職オペラ歌手だし。 歌詞もなかなか良いんだが「風といっしょに」と比べると劣ってしまう。 13.かくれんぼ(Whiteberry) ★★★★ 2001年「ピカチュウのドキドキかくれんぼ」OP。ノスタルジックなメロディで疾走していく、Whiteberryの中でも屈指の名曲。 ボーカルは上手いわけじゃないが素朴な歌声がなおさらこの曲の哀愁を上げるプラスポイントになっている。歌詞はラブソングでまあポケモンとは一切関係ないw しかしこのバンドがZONEに変わって消えてしまったのは残念だった。まあ、音楽性はともかくビジュアルはZONEが圧勝してましたけど。 あ、あとギターソロ素敵です。 14.まなつの だいさくせん!(遠藤久美子) ★★★ ED。これは浮遊感溢れるアレンジが凝ってて最高。マジで凝ってる。 サビの後ろで流れるモワモワした音とか、流れ星みたいに効果的なギターとか堪らなく良いです。Cメロじゃオートチューンっぽいのまで使ってるし。歌詞が違ければ普通にメジャーで出せそう。 ただ遠藤さんの声が元気すぎでBGMと合ってないのが難点か。 15.めざせポケモンマスター2001(松本梨香) ★★★☆ 2001年「セレビィ 時を超えた遭遇」OP。 今回はシンフォニック×ラップ×R&Bみたいな実験的な作品。サビ終わりのオルガンの音や全編で控えめになるギター(サビでは攻撃的になる)がカッコいい。 だがあまりにもクールすぎて歌詞が完全に隔離されてしまってる。 間奏の外人のラッパーが「マサラタァウン!!」って言ってるのにワロタ。 16.明日天気にしておくれ(藤井フミヤ) ★★★ ED。アコギ中心のゆったりしたバラード。Aメロのギターが癒されるね。 メロディはあまり変化がなく淡々としてるが、彼の声は良いのでそんなことを気にしさせないような美しい曲調にしている。 Cメロの緩急の付け方によって退屈なバラードではなくなっている。1枚目をしっとりと締めてくれました。 (Disc.2) 1.あの丘をめざして(映画バージョン)(ポケモン5) ★★★☆ 2002年「ピカピカ星空キャンプ」OP。ポケモン5のメンバーは雨上がり決死隊・Dondokodon・山田花子。今見ると凄えメンバーだな… 中身は楽しいカントリー調だが、間奏ではバンジョーとバイオリンがテクニカルなソロを披露。す、凄え。 くずの二人が参加してるのに山田花子のせいでプラマイゼロになってません?なんて言うな。聴いて楽しめ。間奏で「えっ?バイオリン!?」とか言ってるし。 最後にバンジョーとバイオリンがもう一暴れして終わり。 2.ポケッターリ モンスターリ(可名) ★★☆ ED。これまたカントリーな曲調。バイオリンがいい味出してます。 歌ってる人も歌のお姉さんチックな楽しげでちょっとお間抜けな歌いかたしてるな、と思ったらBメロだけなんかマジな歌いかたしてて草生える。 3.SECRET GARDEN(MADAKA) ★★★ 2002年「水の都の護神 ラティアスとラティオス」劇中歌。全編英語の異色なナンバー。ギターがカチャカチャ言ってて良いです。 なんか聴いた感じ凄い2000年代初期のビーイング臭を感じたのは俺だけ?松林末樹みたいな。 サビが爽やかなんだけど、アレンジは割かし平坦なのでちょっと薄味に聴こえちゃったり。ていうかこの曲入れるなら「謎の少女、再び」とか入れてくれなんて思っちゃったり。 4.めざせポケモンマスター2002(coba&松本梨香) ★★★★ OP。なんと今回はcobaさんを投入して来た。なんだそりゃ。間奏でテクニカルなアコーディオンが聴けますが、人脈広すぎでは。 アレンジは若干ジャズテイストを加えたストリングスがスリリングな出来。ジャミロクワイみたいな。いや、それは違うわ。 ボーカルにも映画のコンセプトからなのかエフェクトがかけてあって、水中にいるかのような気分になる。素晴らしいアレンジ。だがやはりこれも歌詞との隔離が。気にしなきゃ名曲。 5.ひとりぼっちじゃない(映画バージョン)(coba&宮沢和史) ★★★★★ ED。ポケモン映画の中でも最高傑作であると言えるだろう、大名曲。 フラメンコをベースにしたようなアレンジだが、ガットギターとアコーディオンが最高。渋い。そこに宮沢さんの声が入るんだから、名曲で無いはずがない。 歌詞もタイトルの通り、聴き手を優しく励ましてくれる。ぼっちがこの曲に救われたこともあるんじゃないだろうか。あくまで推測だが。 とにかく最後まで飽きることのない、このアルバムの中で一押ししたい曲。 6.ポルカ・オ・ドルカ(ニャース(犬山犬子)&ノルソル合唱団) ★★★(ある意味★★★★★) 2003年「おどるポケモンひみつ基地」OP。出た、史上最大の怪曲… 説明しにくいが三味線×昭和歌謡×テクノ×阿波おどりみたいな、もう色々メチャクチャな曲。始めが「ニャースのうた」の逆再生(多分)で始まるところからマトモじゃない。 んで歌詞は「お風呂の温度は39度 カレーは中辛 布団は羽毛」…意味が分からない。これを子供たちに聴かせて何がさせたかったんだ。 多分始めあまりの奇妙さにポカーンとしてたらいつのまに終わってる。そんな曲。 7.冒険のはじまりだ!!(KAORI) ★★ ED。ハルカの声優さんが歌ってる曲です。 ピアニカを中心にしたいかにも冒険!って感じの曲…なんだが、前曲があまりにもアレすぎたからか印象に残らない。 サビで急にノビを見せるボーカルにちょっとビックリするぐらい。 8.小さきもの(林明日香) ★★★★☆ 2003年「七夜の願い星 ジラーチ」ED。壮大なバラードナンバー。 始めはしっとりした感じだが、一番のサビを抜けてからはストリングスが迫力を出してくる展開に。そして何よりもボーカルです。歌詞の意味を踏まえて聴くと凄い。鳥肌モンです。 更に当時13歳だったという事実にも衝撃。とにかく凄いバラードです。ちなみにポケモンの星座のアニメーションとも相性バッチリだったなあ…。一度ご覧ください。 9.いっぱいサマー!!(田村直美とヒマワリ合唱団) ★☆ 2004年おえかきコンテスト使用曲。「ゆずれない願い」の田村直美さんが参加。 が、正直ここまでの流れがなかなか濃いので全然覚えてない。夏にはよく合う曲調ではあるだろうけど。 10.L・O・V・E・L・Y〜夢見るLOVELY BOY〜(Tommy february6) ★★★ 2004年「烈空の訪問者 デオキシス」ED。今回はまさかのトミフェブ。始めて聞いた時嘘だろと思った。何か酷評も多かった気がするし。 が、案外合っている。80年代ポップな感じがどこかスペーシーな雰囲気を出していて、近未来的なこの映画と上手くシンクロしていた。これがもしジラーチとかに使われてたら俺もキレてた。 でも何気に新鮮な気もするし、まさかそれを狙ってオファーしたのか。どうなんだスタッフ。 (Disc.3) 1.ポケモンかぞえうた(金沢明子) ★★ 2005年おえかきコンテスト使用曲。イエローサブマリン音頭のあの人が参加! で、中身はタイトル通り。音頭みたいな調子で進みのが面白いけど割と長いからダレやすい…。 掛け声も訳が分からない。「ア、ニョッキ ア、ペンネ ア、カルパッチョ」って何だよw 2.バトルフロンティア(映画バージョン)(高屋亜希那) ★★★☆ 2005年「ミュウと波動の勇者 ルカリオ」OP。アニメで使われた曲のリメイクだが、ロック度が増し更にソリッドな仕上がりに。OK!よりも全然改良できてる。 特にイントロがカッコよくなってて驚いた。短めなのも聴きやすくてサラッとしてる。三ツ矢サイダーみたいな。 3.はじまりのうた(PUFFY) ★★★☆ ED。今までの流れとは違う元気のあるロックチューン。むしろOPでも良かったり。 全体に爽快感が滲み出ていて、歌詞も前向き。特にギターソロの部分はスッキリしていていいなあと思う。 あと途中でポケモンのタイプを歌詞にしていてポケモン感を今までの曲より出してるんだけど、曲として成立しているのは凄い。今なんか大体そういうの変な曲だったりするし… 4.守るべきもの(Sowelu) ★★★☆ 2006年「ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ」ED。なんか珍しくスルメ要素のあるバラード。 Soweluの透明感のある声とストリングスやピアノの優しさが、海の包容力みたいなのを出してて、映画と合った雰囲気を作っているのがナイス。昔は地味だと思ってたんだよなあ、勿体ない。 5.夏でSUKA?(グリン+ポケモンキッズ2007) ★★ 2007年おえかきコンテスト使用曲。タイトルから察してもらった通りスカ風味の曲。 賑やかな感じは伝わってくるが昔に比べるとやはりバックが薄い感じは否めない。 歌詞も薄かったり。「アイムソーリー ヒゲソーリー」とか久しぶりに聴いたぞ。今言ったらもう悶絶もんでしょそれ。 6.Together2007(あきよしふみえ) ★★★☆ 2007年「ディアルガVSパルキアVSダークライ」OP。これもアニメで使われてた曲のリメイク。 元が打ち込み使用の爽やかポップスだったのに対し、今回は生バンド、ストリングスの重厚感溢れる仕上がりに。イントロで挟まれるパグパイプもいい役割してる。 特に間奏は原曲よりも絶対にいい。これは断言できる。 7.ビー・ウィズ・ユー〜いつもそばに〜(ムービーバージョン)(サラ・ブライトマン) ★★★☆ ED。まさかまさかで今度は世界の歌姫サラ・ブライトマンを召集。何でこんなゲストを呼べるんだ!? 曲の方はミディアムバラードだが、凄い爽やか。風が吹いていく様子とか想像できる。また、男とのデュエットになってる辺りが彼女の代表曲「Time to say goodbye」を彷彿とさせる。 後味までサラッとした曲。サラ・ブライトマンだけにか。 8.このゆびとまれ(あきよしふみえ&ポケモンKids2008) ★ 2008年ポケモンおえかきコンテスト使用曲。 電子音を中心にした曲だが、なんか明らかに今までに比べ練り込みが弱い。歌詞もポケモンの技並べただけだし。 でもこういうのは子供に人気出ると思う。現に俺とか昔よく歌ってたし。 9.ONE with ピカチュウ&シェイミ(Crystal Kay) ★★★☆ 2008年「ギラティナと氷空の花束 シェイミ」ED。解放感がありながらも乾いたR&Bの雰囲気を残した曲。 シェイミの変な合いの手が入ってるのがポイント。これのせいで原曲聴いたとき物足りなくなってしまったw 安定した歌声が力強いので、癒しと前向きさを適度に兼ね備えた出来になっている。 10.ビック・ニャース・デイ(ニャース(犬山犬子)&ノリノリガールズ) ★★ ボーナストラック。「ピカチュウの海底大冒険」ED。どこかGS風のトラックに、犬山犬子の声が乗るとなんか脱力。 曲自体は、ノリはいいけどあまり印象には残らない。別にあってもなくてもいい、みたいな。 総評 ★★★★ ポケモン映画の1998年「ミュウツーの逆襲」から2008年「ギラティナと氷空の花束 シェイミ」までの歴史をまとめたベスト。 改めて聴いてみると、 Disc.1→全体的にトラックが凝られている。が、完成度は映画によって差が激しい。 Disc.2→この頃が主題歌全盛期か。全ての曲が完成度が高く、飽きの来ない出来になっている。 Disc.3→映画の主題歌は一定の水準を超え平均的になった。が、キラーチューン不足でもある。おえかきコンテストの曲は完成度が段々低くなってきている。 といった感じ。やっぱり短編映画をやめて、おえかきコンテストに変えてしまったのが少し悪い面になってしまったか。 毎年参加者が豪華というのも、特筆すべき点だろう。ちなみにこのアルバム後は、中川翔子、スキマスイッチ、ELT、ローラ、いきものがかり、SCANDAL、安田レイ、YUKIとなっている。 俺からするとポケモンというテーマに合わせた歌詞にして、曲も力が入っていた、という時期は正直ここまでだったなという印象。別に今のアニメを否定する気はない。アローラ編見てるし。 昔、ポケモン見てたな〜みたいなそんな気持ちにこのレビューを見てなったそこの君はこのアルバムを聴いてみてくれ。 余談だけど、来年の劇場版はどうなるか楽しみだ。作画もキャラも変わったし、1発目、ストーリーも主題歌も共に期待したい。 1個目に(Disc.1)入れるの忘れてた…失礼しました。 なんかDisc.1の6曲目が文字化けしてるので修正。 間奏の部分の「」の中はピカチュウ、フリーザー、サンダー、ピカチュウです。 乙でした トミフェブは前年のEDが衝撃的だったのと、 それも含めた今までの長編EDとのギャップが凄くて発表当時すごく叩かれてた思い出 なお実際の本編EDは、一度曲が終わってからがある意味本番だった模様 あの別バージョンの存在は知ってたけど、使われ方と演出が良すぎて謎の感動だった >>307-315 大作乙 アンド、ポケGOにハマって以来更新サボっててゴメンナサイ 再び訂正。 (Disc.2) 3.SECERT GARDEN(MADAKA)→(MADOKA) 10.L・O・V・E・L・Y 「烈空の訪問者」→「裂空の訪問者」 >>318 ピカチュウが踊ってるバージョンだっけか。 確かにあれはサプライズ感があって非常に良かった。 >>319 まとめ人さんポケGOにはまってたのかw ゆっくりで全然大丈夫ですよ。よろしくお願いします。 DOES 4th album『MODERN AGE』 1.バクチ・ダンサー ★★★ およそ10万枚を売り上げ,オリコン3位を記録した彼らの最大のヒット曲である。ダンサブルなナンバーで,跳ねるドラムが印象的。アレンジはいつも通りシンプル。 サビの前で一度タメるのは『曇天』を彷彿とさせる。しかしDOESの代表曲である『修羅』,『曇天』と比べると若干中毒性は薄いかも。短すぎるのがいけないのか? 勢いそのままに突っ走るのは彼ららしいが,アレンジにもう一工夫欲しかった。それでも大サビ前の急かすような掛け声は最高だと思う。 正直,今回のアルバムはこの曲を中心に盛り上げていくのかと思っていたが,オープニングを飾って正解かもしれない。本作を聴いた後ではこの曲すら霞んでしまう。 2.ロッカ・ホリデイ ★★★★★ これぞガレージと言わんばかりのロックナンバー。まずイントロでビビっとくる。洋楽が好きな人でもこのイントロには反応してしまうのでは? 昨今やたら小難しく印象的なリフに拘るバンドが多いが,これはシンプルな音がガツンと来る。そしてそれが凄く良い。 所々入るキーボードや大サビで更に盛り上げてくるアレンジもクール。3分無い曲の短さも良。歌詞も,「エレファント象が小さく見えた」などワタル節が炸裂。 それから,「金輪際」というJ-POPでは滅多にチョイスされないであろう日本語を歌詞に違和感なく組み込んできて驚いた。 彼らの成長と,今回のアルバムのカラーが一発でわかる力作。 3.天国ジャム ★★★★ これまでDOESが鳴らしてきたシンプルな音による,「わかる人にはわかってくれ」というアングラな世界観ではなく, 「みんなにわかってほしい」と言わんばかりのカラフルな音でこれまでの彼らの世界観をもっとぐいぐいと押し広げていくようなポップな曲。 優しいギターのストロークと鐘の音,そして跳ねるドラムとベースにより構築されたイントロから,「わかっているだろ この世は天国」と印象的なフレーズでボーカルが入る。 音の装飾が増え,サビではこれまでのDOESの曲では無かった開放感が得られる。ベースの音とリズムも気に入っている。所々入る鐘の音(チューブラーベルという楽器らしい)も, この曲の世界観を聴き手にわからせるには申し分ない説得力がある。単純な音だが安っぽくならないのはやはりセンスの問題か。 「星のいない空 僕等は迷子になって」というフレーズは,情報が分散化した現代には誰もが憧れるスターがおらず,マイ・ヒーローはいるけどアワー・ヒーローがいないという意味が込められている。 4.スーパーカルマ ★★★☆ 今作で唯一5分を超える曲。前曲とタイプが似ているが,サビで爆発する前曲とは違い,この曲は最初から最後まで広大かつ明るい世界観で攻めている(しかしどこかしら陰を感じる)。 アレンジにはオルガンが導入されているが,この音を聴くとどうしても夕方をイメージしてしまう。歌詞でも,「君は行く日暮れのスーパーマーケット」というフレーズがあるし。 それから,ドラムがいまひとつパッとしないというか,もたついているように感じるが気のせいだろうか。そこが少し気になった。 「間違えたっていいさ やり直せばいい」という,これまでに無かったストレートな明るいメッセージが響く。この頃までのたまにスッと入るメッセージ的なフレーズは気にならなくて好きだった。 5.ユリイカ ★★★★★ 今作で一番好き。DOESの楽曲の中でも傑作と言える完成度だろう。 尖ったサウンドを武器に,氏原ワタルの持つ言語センスとキャッチーながら一癖ある独特なメロディ,緩急のついた展開,ボーカルエフェクトの効果的な使用, それら全てがうまく嚙み合っており,この1曲からDOESの強い自信と相当な熱量を感じ取ることが出来る。 1番の途中でボーカルフレーズとギターフレーズのラインが重なる箇所があるのだが,ボーカルフレーズと枝分かれした後のギターフレーズの着地点にセンスを感じた。 最初から最後まで一切の隙が無く何度でも聴ける曲。 6.神様と悪魔と僕 ★★★★★ イントロが『天国ジャム』と似ているが,この曲はDOESのシンプルさを武器に攻めている。 サーフっぽいメロから,サビではいきなりパンキッシュなサウンドに展開される。 ちなみにワタルさんはこの展開を思い付いたとき,「自分は天才だ」と思ったそう。神様と悪魔と僕(人間)を並列にしているタイトルが面白い。 3分無い短さだが飽きが来ることなく楽曲の完成度は高いと思う。 7.群青夜 ★★★ DOESの持つアングラな世界観が進化して再び。ストレートなロックナンバー。 ワタルさんの歌い方が妙に色っぽい。それから歌詞が超カッコいい。「淡いブルー 風にビビるウィンドウ」というフレーズが好き。 また,「燃えるファイアー」と,『ロッカ・ホリデイ』に続いてここでもワタル節が炸裂(こっちはそこまで変でもないか?)。 聴いていて気持ちが良ければそれで良いのだ,と感じさせてくれる。 しかし曲自体はあんまり印象に残らないかな。サウンドは凄くカッコいいが,アングラに寄りすぎて全体的にこもった感じがしてしまう。 怪しげな雰囲気は好きなんだけれども。 8.僕たちの季節 ★★★☆ 『バクチ・ダンサー』のカップリング。どこか優しげで懐かしさを感じるイントロが心地良い。 順に聴いてきてこの曲がかかったとき,アルバムの雰囲気に合わないのではと思ったが,全体を通した後だと割とすんなり馴染んでいることに気が付いた。 「死せる会話の始まりを君と共感したい」という歌い出しは秀逸。少ない音数をコーラスでカバーしている様は, これまでのDOESを思い起こさせこれまた妙な懐かしさが・・・。 9.ジャック・ナイフ ★★★☆ シングル曲。正直,「あ,いたの?」という感じ。 今作に収録されることは知っていたんだけれども,ここまで聴いていてすっかり存在を忘れてしまっていた。すまない。 エイトビートの勢いそのままに最後まで攻め倒すDOESらしいスタイルの曲。 ギターソロはおそらく難しくは無いのだろうが,ちゃんと「聴かせるソロ」に仕上がっている。 男臭いがどこか美しい歌詞がとても良い。ちなみにPVではメンバーが熱い殴り合いを披露している。 10.サイダー・ホテル ★★★ 『群青夜』に近い雰囲気を持つ曲。つまりアングラで,ロックで,そしてこもっている感じだ。というかイントロまで似ているな・・・。 ということで,曲の評価がどうしても『群青夜』と同じようになってしまう。強いて言えばこっちの方が間奏が疾走感あって好き。 「I’m so bored」と,「遊ぼうよ」を繰り返すフレーズはおおっと思った。 言葉遊びと言うよりはダジャレみたいでどことなくダサい感じがするけれどもそれが良い。 11.夜明け前 ★★★★★ シングル曲。歌い出しの,「明けの明星 宵の堤防 ラムカラーの 海は無表情」という歌詞のキレが凄い。 そしてそれがメロディにこれ以上無いというくらい綺麗にハマっている。 1番では風景描写,2番では心情描写を描き分けており,歌詞全体を見ても完成度は高く,ワタルさんの比喩表現が強く光っている。 また,DOESの大事な時期に作られた曲というのもあり,メッセージ性も含まれている。 巧みな風景描写と,盛り込まれたメッセージが溶け合い力強い説得力を放っている。 最初に聴いたときは,サビのギターが大きすぎないかと思ったが,何回も聴くとそれほど気にならなくなってくる。 歌詞の割にサウンド(特にギター)は尖っており,バラードにしなかったことが逆にこの歌詞の良さを引き出していると感じた。 サウンド,メロ,歌詞とどれもがうまく絡み合った名曲。 12.波に乗って ★★★★☆ フワッとした電子音から始まるラストナンバーは,ワタルさんが亡くなった友人のために書いたというメッセージソング。 軽快ながらも壮大なサウンドで,「負けないでおくれよ あきらめるまでは まだ 終わりじゃないんだ」や,「一人じゃないから 淋しくはないから」 など,これまでのDOESには無かったストレートなメッセージが耳に飛び込んで来るが,曲調とマッチしているので聴いていて心地よい。 友人のためのメッセージソングだが,歌詞の普遍性は高く万人に響くものとなっている。 また,ワタルさんはONE PIECEが好きらしく,タイトルとも掛けて間奏では「ヨー・ホー」というコーラスが入っている。 聴きやすいメロディで気持ちの良い締めだと思った。 >>325 乙です。バクチ・ダンサーが低評価だから何事かと思えば愛のあるレビューで聴きたくなってきました。 総評 ★★★★★ 3ピースロックバンド『DOES』の4thフルアルバム。彼らの最高傑作だと思う。 前作は3ピースサウンドをとことん突き詰めたようなアルバムだったが,シンプル過ぎるがゆえ,「アレンジが足りない」と評価されたらしい。 そしてそれに腹を立てたギターボーカルの氏原ワタルによりこのアルバムが作られたのだが,今作でDOESは新境地を開くことに成功した(メンバーによると今作は「DOES第二章」の一作目だという)。 1stアルバムでは隠し味程度に使用された3ピース以外のサウンド(キーボードなど)を今作では勿体ぶらず使用しており,それらが曲の魅力を最大限に引き出している。 また全体的にギターの音も増え,結果として非常にカラフルなアルバムに仕上がった。 今作は音作りにも拘っているらしく,ワタルさんによると,「国内で使えるアンプとかは1台も使ってない」らしい。 ワタルさんは洋楽オタクらしいが,このアルバムを聴くとそれが良くわかると思う。彼の音楽のルーツをDOESなりの美学で咀嚼して音を鳴らしているという感じか。 もちろん今までもそうだったのだろうが,今作ではそれが顕著にあらわれている。 音数が増えたとはいえ難しいアレンジはしておらず,わかりやすい音で構築されているが,鳴らされるフレーズ1つ1つに確かなセンスを感じる。 氏原ワタルの書く詞・曲に関してはどちらも絶好調で,メロディは何度聴いても飽きることなく,詞は言葉のチョイス,比喩表現と申し分ない。 残念なのは,『バクチ・ダンサー』のヒットによりセールスも知名度も全盛期だったにも関わらずあまり売れなかったこと,そして次作のフルアルバムへの期待値を跳ね上げてしまったことである。 それからこのアルバムを,「DOES第二章の一作目」と紹介したが,これ以降の作品を含め俯瞰して見ると,このアルバムだけ独立しているように思える。 自分は今作を真ん中に置いてこれより前の作品が第一章,次作フルアルバム『KATHARSIVILIZATION』から第二章と捉えている。 彼らを「アニソンバンド」,「一発屋」と揶揄している人にも,洋楽・邦楽問わずロックが好きな人にも聴いて欲しいアルバム。 >>327 乙です 名前しか知らなかったけど聴いてみたくなった 乙です。 この雰囲気は結局続かなかったね… 5thはポップだし6thと7thはなんか違うし あ、でもMODERN AGEの次に出たミニアルバムは同じ感じだからおすすめ レスありがとうございます モダンエイジはDOESのセンスが爆発してると思います FIVE STUFFも良い感じですよね この路線で続いていたら活動休止もなかったんじゃないかと思ってしまうこともあります そしてレビュー見返したら『スーパー・カルマ』が『スーパーカルマ』になってる・・・ もしまとめてくださる時は直していただければ嬉しいです。すみません・・・ ゲスの極み乙女。/両成敗 1.両成敗でいいじゃない ★★★☆ 若干なんか古臭さも感じるシンセからイントロになだれ込む1曲目。 全体的に世話しない感じで進んでいく中、スラップも交えながらベースが演奏を支えている印象。緩急も付けてはいるけど、「急」の部分が強すぎてあまりバランスが整っていないような。 サビは迫力を出してきているのに、間奏はキーボードがミョンミョン言ってるだけでなんかスカされた印象もある。 が、スタートとしてはこのバンドをよく表現していて良いと思う。 2.続けざまの両成敗 ★★★★ あの騒動をむしろネタにしてるんじゃないかと川谷を疑ってしまったタイトルの2曲目。 イントロからギターの印象的なリフから始まり、若干哀愁も交えているようなピアノと続く。サビの勢いは前曲の良い点を更に発展させていくような出来。高速道路とかで聴いてもいいような感じ。 間奏もボコボコした打ち込みに女性コーラスの乗るシューゲイザーっぽさのある出来で面白い。 しかし5分近くあるのはさすがに飽きる。最後のサビになる前には「もうええわ…」ってなってしまう。 3.ロマンスがありあまる ★★★ ピアノを中心にして進んでいく今までよりは落ち着いた雰囲気。しかし結局はギターもドラムもピアノも忙しない。 メロディが割とゆったりしてるからなんか走ってるみたいに聴こえてしまう。こんな感じならもう少しテンポゆっくりにしても良かったでしょ。 サビメロの「僕にはありあまる〜」以外はあまり耳に残らない出来。イントロは期待できたのになんか変な所で肩透かしを感じてしまった。 4.シリアルシンガー ★★ ディスコと歌謡曲を合わせたような展開にチャレンジしようとして、結局なんか地味な味わいの曲になってしまった印象。 Aメロで合間合間に「アォ!」みたいなコーラスを入れるのはアイディアとしてはいいが、肝心のメロがパッとしないのでそのポイントだけがむしろ変に引っ掛かってしまう。 なんかもっと凝れば日本版ビー・ジーズ(違うか)みたいな感じになったんじゃないかと思ってしまったので勿体ないなあ。 5.勤めるリアル ★★☆ ラップみたいな感じで川谷のボーカルが跳ねるように進むのが印象的な曲。サビではなんかドラムが急に見よう見まねでやってみたメタルバンドみたいなプレイをしてきてちょっと面白い。 歌詞は会社員の悲哀を表したものだけど、これはなんか納得できないっていうか。何だかんだで不倫しちゃったのが説得力を無くしてしまっている。 「『すいません』『だからすいません』『ほんとすいません!』『なんかさーせん』よーしこれでいこう」っていう歌詞はノンフィクションですかね?これ。 6.サイデンティティ ★★☆ 早口ボーカル+ピアノの忙しないプレイという展開にそろそろ若干飽きてしまう。 しかしサビの爽やかなメロディーは今までに無いような感じで、前曲とはここで違う点を見せている。 Cメロがベースとボーカルのみになるんだが、そこだけいきなり音小さくなりすぎ。と、思ったらラスサビでまたドラムが暴れだすし。緩急の付け方が露骨すぎ。 ラストは「ヤーヤーヤーヤ〜」というコーラスで締め。お前らチャゲアスか。ただチャゲアスよりも忙しないメロディーだけど。 なんか最終的には俺の中でネタ曲みたいな扱いになってしまった、そんな曲。 7.オトナチック ★★★★ 前彼等が出した「デジタルモグラ」をクールダウンさせたような曲。というか今までの彼等の総集編みたいな曲。 Bメロで女性ボーカルを入れるのも上手い展開だし、なんといってもサビメロがこのアルバムの中で1、2を争う良い出来。感情をぶつけるようなアレンジも素晴らしい。 「大人じゃないからさ 無理をしてまで笑えなくてさ」という歌詞はグサッとくる人もいるんでは。現代の社会を皮肉っているような気もしないでもない。考えすぎだろうか。 8.id 1 ★★☆ フォークみたいなのを意識したように感じる、アコギ中心の曲。ていうかこのアルバムで初じゃないのっていうぐらいアコギの音がよく聴こえる。 んでゆったりするような曲調を期待してたら今度は打ち込みの音が妙にドタドタしてて落ち着かない。せっかくメロディはホッと出来るような感じなのになぜそこで余計なアレンジをしたんだ…。 このアルバム、アレンジ次第では印象大分変わったんじゃないの? 9.心歌舞く ★★★ ちょっとファンキーなギターから始まる曲だが全体的にはやはりマンネリ化が否めない曲。 それでもサビではチェンバロを使ってみたりして差別化を図っているよう。でもメロはなんか淡々としてて惜しい。 二番の入りで急に展開を変えようとベースとドラムを変わったタイミングで入れてみたりしてるが、なんかグダグダになっててむしろマイナスになってしまってる。 案外ざっくりした音のギターソロにも少し驚かされるが、その後のジャズチックなピアノソロへと続いていくのは良いと思うし、お洒落ではある。 10.セルマ ★★ なんかもう始めから歌詞を出来るだけ詰め込んだようなメロにそろそろ飽きてくる。色々の曲のポイントを寄せ集めしたような感じ。 サビメロの「一緒に飲んだ缶ビール〜」の部分とAメロが噛み合ってないのが更に寄せ集め感を出してしまう。サビはなかなか良いし、この雰囲気で進んでいけば良かったのに。 間奏で女性コーラスを入れてクールダウン、みたいなのも何回目なんすかこれ。 11.無垢 川谷のボソボソとした語り。次への繋ぎです。 歌詞を見てベ○キーへのメッセージみたいな見方をしてしまうのはやっぱりしょうがない。 12.無垢な季節 ★★☆ 前に小品を挟んだ割にはなんか物足りなさを感じてしまうのが正直な所。高音を多用するサビは何となく残らなくもないけども。 ピアノが全編に渡って引っ張っているような印象。特に二番のプレイはとんでもない。これほんとに弾いてるのかっていうぐらい高速プレイ。 Cメロ前ではベースのゴリゴリした音から、なんかアニソンで使われててもおかしくないモワーンとしたキーボードの音へと繋がっていく展開が地味に良い。それでも地味という印象は抜け切れない。 13.パラレルスペック(funky ver.) ★★★★ 3rdミニアルバム「みんなノーマル」に収録された曲のリメイクだが…結論から言わせてもらうと、正直物足りない出来となってしまった。 まず大きな点としてサビを別物にしたのだが、原曲は爽やかさと湿っぽさを両立させたメロディだったのが、今回は機械的というか堅いメロディになってしまった。 更にイントロも迫力が少し減ってしまい、ボーカルのノリも悪くなってしまった(クールになったと言えば聞こえは違うが)。落ち着いた出来になったのかもしれないが、そこは落ち着かせる部分じゃないだろう。 まずタイトルにファンキーと入れているのにどこがファンキーになったのか分からないじゃないか。そこは非常に残念。 しかし元のメロディが悪くないのでなんだがんだでこのアルバムではかなり良い出来になっているんだよなあ…。二番のBメロで各ソロパートみたいなのを入れたりするのも凝ってるし。 元のバージョンを知らなければもうちょい評価が上がるかもしれんが。 なんか神聖かまってちゃんの宅録を聴いてからメジャーで出した劣化版を聴いた時と似た感覚。 14.いけないダンス ★★★ イントロから不思議な感覚の電子音を使ってみたり、何気に新鮮なストリングスを入れてみたりアコギ使ったりしててアレンジの差別化をここでもしている。 Aメロのどこか間抜けな女性コーラスや、Bメロのストリングスはなかなか良いが、サビメロが大した印象が無くて残念。ここがしっかりしてたらなあ。部分部分を切り離せば良い曲ではあるんだけど。 間奏では歪みをかけたシンセサイザーが鳴るがここはなかなかカッコいい。この部分で4点はあげれる。 15.私以外私じゃないの ★★★★ 甘利大臣がこの曲を口ずさんだ後退職、紅白にもこの曲で出演し最低視聴率を記録してしまったなど負の連載みたいなイメージがついてしまった曲。 しかし曲の方はかなり充実している。全編でギターのカッティングとよく動くベースが全体を上手く引っ張っていて、そこからサビの「私以外私じゃないの〜」と繋げていく展開は非常にスムーズ。 二番では掛け合いのような部分もあり、彼等特徴の「同じメロを繰り返さない」部分が長所となっていて飽きない出来になっている。 欲を言うなら後奏が長い割には変化が無かったのでもっと動きが欲しかったかな。それでも充分な名曲。 16.Mr.ゲスX ★★★★ 今回最大の問題作。プログレチックな展開で俺は凄くはまったがこれは好き嫌い別れるだろう。場合によっちゃ星一つとかでもおかしくない。 二番のサビまでは割といつも通りの展開だが、その後の「誰がMr.ゲスXだ?」というセリフを抜けてからがこの曲の本番。突然ネジが外れたかのように暴走しだすメンバー。 パンクにも近いようなパートを抜けてからは、それぞれ各自が長いパートを聴かせるキング・クリムゾンさも感じる(フランク・ザッパと言うほうが近いか。でも例えだからな、例え!)プログレパートに。 そしてその後ギターソロを抜け少し歌詞が歌われたあとは、存分に楽器が暴れまくり崩壊して終了。川谷の変態さが良い意味で現れた結果だろう。 正直説明が難しいのでこの曲は聴いてみてと言うしかなかったり。ちなみに歌詞はどうでもいい。タイトル見たとき「お遊び曲か?」と思ったがむしろ彼等の本気を出すガチモンの曲でした。すいません。 17.煙る ★★ ゆったりとしてるようで結局は忙しない彼等らしい曲で終わるが、まあ、前曲で終わるよりは全然いいです。アクを上手く無くしてくれてる。 一番の途中で急にジャズっぽくなったり、二番でベースとドラムがドタドタ入ったり(あれ前に似たような展開が…)するところは面白い。 途中ドラムの子がボーカルをしてますけど、なかなかこれが味が出てていいと思う。このまま終わるのかと思ったら最後急にまた暴れだして、最後はピアノの一音で終わるという… このまた気味悪い終わり方がねえ…彼等らしいと言われちゃそうなのかもしれんが、正直バラードとかここでやって欲しかったと思うのは間違いなのでしょうか。 アクをとる役割はしてくれましたが、それでもこの位置はあまり良いとは言えないかと。 総評 ★★★ 今年何かと世間を騒がせたゲスの極み乙女。のセカンドアルバム。 全体的な印象としては、とにかく歌詞を詰め込み、忙しない演奏でそれを支えていくといった感じ。 しかし歌詞よりも演奏がベースというか彼等のポイントとなっている気がする。現に引っ掛かるような歌詞はほとんどなかったので歌詞重視で曲を聴く人には不向きだろう。 演奏力は最近のバンドのなかでもなかなかいい場所に位置している気がする。 ギターの川谷はカッティングが得意分野なのか曲の中でよく多用しているのが目立ち、ベースの休日課長はスラップを入れながら安定したプレイを見せバンドを支えている印象。見た目はアレだが。 キーボードのちゃんMARIは、ジャズから影響を受けているようなプレイが多く、特に早弾きは目というか耳を引くものがある。 ドラムのほな・いこかは、なかなか迫力のあるプレイを見せる。正直バクナンとかのドラムよりも力強いのでは。いや、バクナンも好きですけど。シャンデリアなかなか良かった。 課題点となるのはアレンジだと思う。同じメロを繰り返さなかったり、変拍子の曲を作ったりと個性的ではあるのだが、似たり寄ったりなアレンジが多すぎる。 そりゃ単体で聴くのはいいかもしれんが、それが何曲も続くとさすがに飽きる。たたでさえこのアルバム17曲もあって重量級なのに。 始め聴いた時は新鮮で衝撃的だが、何回か聴いてるうちにボロに気付いてきてしまうのも痛いところか。 クラスでなんか急に大人しいやつがギャグとかやりだすと凄く面白く感じたりするけど、何回もそれをやってるのを見ると飽きてきちゃうでしょ。あれに近いものを感じる。 でも16曲目みたいな変態性が存分に出された曲が作れるというのは立派な才能だと思うし、現に俺はこんな事言ってるけど作れる気は全くしない。展開が複雑すぎる。 アルバムの中にバラードが1つもないというのもネックだろう。通して聴いてるといつも同じようなテンションでやられるのは辛い。 これで川谷が美メロのバラードを作れるようになったりしたら、物凄い飛躍をするんじゃないかなと思ったり。 ほんとにこれからが課題だったバンドなのに、あの出来事で今は凍結状態になっているのはほんとになんていうか… 確かに不倫は悪いことではあるが川谷の作った曲に罪はないんだよね。俺だってコーネリアスとか嫌な奴だとは思うけど彼の作品は最高だと思うしね。 とりあえず何かの良い出来事でまた浮上してくれないかなあ、と思ったり。他のバンドにはない良さがあったからまた変態な作品を作り上げて欲しい。以上。 >>339 乙です ゲスは川谷が当時ギタマガで語ってた作曲方法が衝撃的だった メンバーをスタジオに呼んでその場でホワイトボードにコード進行を書き出す →メンバー初見で演奏、川谷それを録音 →持ち帰ってあとから川谷がメロディーと詞をつける →作詞作曲・川谷絵音(!?) >>339 乙 >>340 メンバーがやってることは編曲なので間違ってないのでは 編曲っていうか、先にまずバッキングトラックの土台を作ってから本格的な作詞作曲ってことかな この場合もコード進行とかを決めてるのは川谷だから問題ない ただ、バッキングを録ってるときにメンバーが意見を出してところどころ変更してるような場合には 後にメンバーが不仲になったり解散したりしたあとに揉めるケースはある >>339 乙!おもしろいレビューだった まだまだ発展途上だったしこのまま消えてしまうのはもったいないバンド 飲酒問題が無ければ今頃「達磨林檎」もリリースされてたのにね。。。 >>339 前作はバラードもあっての11曲、なぜこのアルバムはここまで欲張ったんだろうねー レイト / 明日など来るな (2008.10.18) 1.馬鹿な奴 ★★★★ いきなり衝撃的な曲からこのアルバムはスタートする。 不穏なトラックに乗せて首吊りを試みながら白い粉を吸い、 自堕落な生活を送る少年を主人公に日本の闇を描いたリリックは重たく暗いが 「鯨に喰われろ」「ハサミを使って鼻クソほじる」など所々にユーモアも感じるフレーズを挟んでくれるのがせめてもの救いである。 2.言いづらいこと ★★★★☆ 仕事もせずに酒浸りで家族に暴力を振るう父親を 持つ少年の視点から家庭崩壊を描いた曲。 どうしようもなく救いのない内容だが、最後は主人公が涙ながらに 「父さんはいつも威張ってるけど甘えてる自分の弱さにも強さにも 僕は父さんが本当は誰よりも強いって知ってるよ」と訴えかける描写は感動ものだ。 3.鼓動 ★★★☆ 後に彼のキャッチコピーにもなる「地方都市のどうしようもない少年の日常」を描いた曲だ。合コンで同じクラスの万引き魔と居合わせてしまったり、 トイレを借りに行ったコンビニでバイト先の先輩に遭遇し金をせびられるなど、主人公の日常は本当にどうしようもないことの連鎖だ。 しかし、フック(サビ)のリリック(歌詞)からは明日への期待が感じられ、 前2曲よりもユーモアも多く盛り込まれており、救いがある。 4.海の底へ ★★★ それまでの曲とはまた雰囲気が一転し、比喩を用いた詩的な曲。言葉が詰め込まれたエモーショナルなフロウに圧倒される。 「アイツの曇り無き瞳からは決して自分を隠せない」このリリックが刺さる。 5.パシリ ★★★☆ お得意の物語系ラップだ。友達の中でも下っ端の主人公が命令されひたすらパシられる曲。 しかしこれ実際にはパシリというよりイジメに近い。それに誘拐までさせるって犯罪では...w だが「明日からは断ろう」と繰り返すフックは異様に耳に残る。実際に主人公は断ったのだが、その後どうなってしまったのかは煙っている。 6.目隠し ★★★ 向かいの家の優しいおじさんが空き巣をしているのを目撃してしまい、 学校では隣の席の美少女が鼻をほじっているのを見てしまう主人公。 必死に見ていないフリをするが本心が耐えられなくなる。 重い曲が多い中、肩に力を入れず聴ける箸休め的な曲。 7.赤い包丁 ★★★ コンビニでバイト中に強盗に腹を刺された主人公。その後、彼はその経験から「赤い包丁」というバンドを結成する。しかし、そのバンドも揉め事で空中分解し、ボーカルが自殺未遂をするというまたも不幸の連鎖。 結局夢を諦めたのか、それともまた巻き返していくのか、 最後にフックを繰り返しうやむやな感じで終わるのはM5と似てる。 8.過去の人 ★★★☆ 少し間抜けだが流麗なピアノのフレーズに乗せて 「さようなら、今までありがとう」と世界に別れを告げる曲。 楽しかった日々も空っぽの過去になってしまう寂しさ・虚しさを綺麗に描いている。 9.人間の最後 ★★★ 綺麗な前曲とは一転し、不気味なトラックで鬱々としたリリックが続く。 フックの「シャツをズボンに入れて下さい 宿題のプリントやりましたか」が異様に耳に残りいい意味で気持ち悪い。 ここでも不幸の連鎖が続く主人公の妄想とも取れる頭の中の言葉が正直に爆発した曲。 10.行方不明 ★★★★ 父親に殺された主人公の曲。3年経っても父は逮捕されず、成仏できていない主人公。 家族の中では行方不明者扱いされているようだ。これほどまでに悲しく寂しい曲はなかなかない。 11.真っ黒な光 ★★★☆ ピアノの低音不穏な雰囲気を醸し出し、灰の香りがするほど仄暗い曲。 特に引っかかる言葉がないため、今までの曲と比べると印象が薄いのだが、このアルバムのタイトル「明日など来るな」が登場し、後にリリースされるベストアルバム「真っ黒な光」のタイトルになることから、彼にとって大事な曲であることが分かる。 ただ声を重ねているせいかフックの「さざ波」が「様神」と聞こえてしまうのが残念。業界用語ではありません。 12.言葉 ★★★ 現実逃避するために過去を回想するはずが、その過去も全て暗く、祖父がくれた言葉を唱える。 しかし大人になるとその祖父も逝ってしまった。実際に小学生時代にイジメにあい、大人になってからはイジメとはまた違う''無視'' を受けてきた自分は 「今の敵は昔とは違う 誰もパンツを下げたりはしてこない」というリリックにはドキッとさせられた。 13.未定 ★★★ レコードのノイズ音のような音と共に 「段ボールで猫が眠っている 裸足で子供が走っていく」などと、部屋から見た街の風景を断片的に詰め込んだリリック。 アルバムのラストに相応しい静かな曲。 眠りたくなってくる。 総評 ★★★★☆ ラップ界の異端児・レイトのデビュー作となる1stアルバム。 社会問題や少年の日常を歌ったラップは全曲重く暗く、通して聴くには体力が必要。 幼少期、弟のために物語を作って読むのが好きだったいう彼の描くリリックは韻を踏むことよりも物語性を意識している。 そのため当時は賛否両論を巻き起こしたがREMIX誌の選ぶベストディスク2008年にランクインする。 M1〜3は公式からYouTubeに公開されているので一聴の価値アリ。 以上です 稚拙な文ですみません 気になったら是非聴いてみてください 乙 レイトはヒップホップというより鬱ロック好きな人に聞いて欲しい 乙です シロップみたいなバンドかと思ったらラップなのか… 一昨日の者です、またもやレイトですみません レイト / さよなら昨日 (2010.1.20) 1.さよなら昨日 ★★★☆ 学校にも家にも居場所がないいじめられっ子の悲痛な叫び。 しかし前作で「明日など来るな」と言っていた彼が「昨日までの自分にさらば」 「本当にこれでいいの?」と歌い出した。成長を感じられる1曲。 2.巨人 ★★★☆ 孤独な巨人が主人公の壮大な曲。畳み掛ける ように街の様子と巨人の心情を綴る描写はまるで映画を見てるような感覚だ。 巨人が地を踏むようなリズムのトラックも◎ 3.流星 ★★★★★ 残り少ない青春の輝きを歌った曲。2番終了後にブレイクダウンして それまでの青春を謳歌する内容から一気に現実に引き戻されたように全てが過去になっていく虚しさを描いたリリックになる所が良い。 今までの曲よりもフック(サビ)はメロディアスに仕上がっている。 RADWIMPSあたりが歌ってそうな感じだ。 4.鴉 ★★★☆ 一貫して日々の闇や行き場のない怒りを歌った曲。 他の曲よりも激しく叫ぶような歌唱は最早ラップというよりもロックだ。 当てなどない毎日を空の向こうで見守っているのは真っ黒なカラスなのだろうか。 社会派な一曲。 5.人間の最後 -竹久圏 MIX- ★★ 1stアルバム「明日など来るな」収録曲のリミックス。アコギの音色は綺麗だがこれは、うーん。 6.言葉 -SHIN-SOOBUM MIX- ★★★ こちらも1stアルバム収録曲のリミックス。 原曲では少しチープだったトラックを今作用にアレンジしたような仕上がりだ。 7.過去の人 -黄泉路 MIX- ★☆ 前2曲同様、1stAL収録曲のリミックス。 なんかリミックスとしてありがちな感じ。 原曲の持つ寂しさは消えてしまった。 8.駄目 ★★★ ここに来て新曲。ダラダラと日々を過ごす少年のダメダメな日々を歌ったラップらしい曲で、この曲だけ今作の中では異質だ。前作に収録されていたら違和感ないと思うが。 まぁそれを考えた上でこの曲順にしたのだろう。 9.さよなら昨日 -森雄太ミックス feat.マリヲ- ★★ うーんww これはお遊びかな... 重い内容が続いた中、肩に力を入れずに聴けるクールダウン的トラック。 総評 ★★★☆ デビューアルバム「明日など来るな」が各方面で話題となり、REMIX誌のベストディスクに選出され、フジロックへの出演も果たしたレイトの初となるミニアルバム。 前作ではトラックはチープな感じの打ち込みだったが今作ではロック調のものが目立つ。 リリックは前作よりも前向きな姿勢になっているが、「タケシ」「秋山さん」などの特定の固有名詞を使った物語を1曲の中に収めるのはさすがだ。 新曲5曲+リミックス4曲で1,300円という価格も◎ レイトのこのアルバムは個人的に好き 毒々しさがたまらなかった 乙です 気になるからぜひ聴いてみたい 面白いレビューでした RHYMESTER/グレイゾーン 1.スタンバイ・チューン ★★★☆ 小気味良いサックスが印象的。スタートにはバッチリ 2.Rhymester曰く、★★★☆ 彼等の自信満々なリリックがカッコいい。 3.現金に体を張れ ★★★★ 詐欺も大手銀行も体目当てで金を出す奴等も論破するような勢い。素晴らしい。 4.JIN's Room(CM) ★☆ DJ JINがなんか叫んでます。なんか面白い。 5.ザ・グレート・アマチュアリズム ★★★★★ 傑作。ジャパニーズヒップホップに新たな革命を起こしたと言っても過言じゃない。 流れるように進むリリックが快感。 6.だから私は酒を呑む ★★ ここで一旦休憩。ダルい曲調なのに何故かスピード感がある 7.911エブリデイ ★★★☆ 歌詞はアルバム一過激。だが説得力があり引き込まれてしまう。 8.フォロー・ザ・リーダー ★★★☆ イントロがカッケー。皮肉たっぷりなライムにも痺れる 9.Big Mouth ★★★ Mummy-Dの逆さま人名ラップがお見事。 10.スロー・ラーナー ★★☆ トラックは相変わらずお洒落だが若干マンネリ感。 11.お ぼ え て い な い ★★★★☆ 酔っ払いまくりなリリックに笑いつつ、楽しい曲調に思わず顔が緩んでしまう。 12.4'13" ★★★ ジャズチックなトラックに落ち着いたラップが乗る。これもお洒落。 13.グレイゾーン ★★★☆ ラップの勢いが圧倒的だがイントロが好きじゃない。それ以外はいいだけに惜しい。 14.WELCOME 2 MY ROOM ★★★★☆ 最後にこれを持ってくるのは素晴らしい!ディープなトラックがカッコいい。 ダメ人間さ溢れるライムも最高。 総評 ★★★★★ かなり高評価なレビューになってしまったが、それぐらいの力がある凄いアルバムだと思う。 そこらへんのラッパーじゃ出せないようなおっさん臭さ溢れるカッコよさがとにかく圧倒的。 トラックもめちゃめちゃ凝ってて、彼等の力が最大限に発揮されてる。ゲストを一切呼ばずに作り上げたというのも凄い。 Jヒップホップを聴くならとにかくお薦めしたい。セルアウトなんて関係ねえ。個人的RHYMESTERの最高傑作。 RHYMESTER/HEAT ISLAND 1.JIN-TRO:THE GATE OF THE ISLAND ☆ 要はイントロ 2.REDZONE ★★★★ 前作に比べ解放感溢れるオープニング。楽しい。 3.逃走のファンク ★★★★☆ テンション上がりまくり!スピードがあって聴いていて快感 4.HEAT ISLAND(Feat.FIRE BALL) ★★★ 三味線が印象的。ラップ重視 5.けしからん ★★★☆ どこかコミカルな雰囲気が良い。 6.BIG MOUTH 2(1)[CENSORED] ★☆ 皮肉たっぷりなライムがカッコいい 7.紳士同盟 ★★ どこか地味な印象。いつもよりファンキーなラップは良いけど 8.東京、東京 ★★★★ どこかレトロなトラックと自分の過去を思い出すリリックが見事に調和している 9.音楽は素晴らしい(Feat.Scoobie Do) ★★★★ ファンキーなギターのカッティングが回りを引っ張っている。まさにタイトル通りの雰囲気 10.JIN-TRO:THE WAY OF THE ISLAND ☆ ほぼ1と同じ 11.We LOVE Hip Hop ★★★★☆ 無駄な展開が一切ない。流れるようなラップが良い。 12.ダークフォースディスコ ★☆ 前後に印象的な曲があるからかかなり地味 13.BEDZONE ★★★☆ エロ歌詞。途中テンポアップするのが面白い 14.BIG MOUTH 2(2)[CENSORED] ★★ 逆さま人名更にレベルアップ。だけど歌詞がほぼ自粛されてるから分からねえw 15.Best Kept Secret ★★ 悪くないけど、良くもない、といった印象。 16.LIFE GOES ON(Feat.Full Of Harmony) ★★★☆ アコギを中心にしたトラックと勇気付けられるラップが8同様うまく溶け込んでいる 17.BIG MOUTH 2(3) ★☆ もう飽きたぞ…。1曲にまとめりゃ良かったのに。 18.ウィークエンド・シャッフル(Feat.MCU,RYO-Z,KREVA,CUEZERO,CHANNEL,KOHEI JAPAN,SU,LITTLE,ILMARI,GAKU-MC,SONOMI,PES,K.I.N,童子-T) ★★★☆ 今回の核だけどトラック自体は割と普通。ラップのスキルで曲の質を上げてる感じ。しかし長い。 19.働くおじさん ★★☆ 最後はまったりな印象。あまり耳には残らない終わり方だ 総評 ★★★★☆ 前作「グレイゾーン」とは一転して沢山のゲストを招き作られた今作。 相変わらずラップの勢いが素晴らしく(特にMummy-D)、トラックも凝られているが、曲数がちょっと多すぎる。 後半の評価が前半より低いのはそのため。アルバムを通して聴くと、どうしてもダレてきてしまう。 それでも「これがヒップホップだ!」と自信満々で語りかけてくるような勢いは素晴らしいし、引き込まれるものがある。 聴いていて思わず楽しくなる、体を動かしたくなる、そんなおもちゃ箱のようなワクワクの詰まったアルバム。おすすめです。 乙 Syrupやamazarashiが好きでヒップホップもよく聞く俺には絶好のアーティストみたいだな >>364 本当に楽しさが伝わってくるようなレビュー乙 RADWIMPS/人間開花 1.Light go out ★★★☆ 今作唯一となる全英詞曲。どことなくColdplayっぽさを感じる。これまでのRAdといえば「ふたりごと」やタユタ」などの物憂げな一曲目らしくない曲が多かったが、今作は結構しっくりときた。途中でテンポアップしてそのまま♪2へ。 2.光 ★★★ 今作のリード曲。いつものRADらしい、爽やかなロックナンバー。爽やか過ぎてちょっとコメント し辛い…。引っかかる所が少ないんだよね。ちなみにこの曲は映画「君の名は。」の挿入歌の候補 となっていた曲らしい。個人的には詞の一人称が「私」から「僕」に変わっている所が「らしさ」 を感じた(わからない人は君の名は。のあらすじをググろう) 3.AADAAKOODAA ★★☆ 打ち込みやサンプリングを多用した、どちらかと言うと野田のソロ"illion"に近い曲調。本人らは「おしゃかしゃま」や「DADA」と同じ路線にしたかったのだろうが、如何せんメロにフックがあまりないし 歌詞もただ汚い言葉を並べて見ましたって感じでインパクトがない。さらにいきなり入ったillion要素で 全体的に煮え切らない一曲。 4.トアルハルノヒ ★★★★ 何かとBUMPと比較される事の多いRADだが、これはモロにBUMP。最初聞いた時マジで間違えそうになった。でもサビはちゃんとRAD。歌詞はこれまでの自分のかこを振り返るおそらく今作一内省的な 曲。「ロックバンドを やっていてよかった」というストレートな詞が刺さる。曲名通り穏やかな春の暖気を感じる曲。 5.前前前世(Original ver.)★★★★★ もはや説明不要ではないのだろうか。「君の名は。」の挿入歌として大ヒットした一曲。この曲もらし い一曲かな。君の名は。に使われなくても普通に人気の出そうである。ここまで売れなかっただろうけど。流れるような疾走感が特徴的な一曲。全く長さを感じない。movie ver.との違いは、間奏にCメロ?が追加された事。正直movie ver.の方がよかった。 6.'I' Novel ★★★★☆ 前作「×と○と罪と」に入っていそうな、穏やかな一曲。曲名通り人生を一変の小説に例えた一曲。 そりゃあ人によっては長い「小説」もあれば短い「小説」もある。だけど「長さ」は「面白さ」じゃないだろ(要約)って内容。 個人的にはRAD特有の気持ち悪さをほとんど感じなくて好印象。かと言って♪2みたいにならずちゃんと 個性を感じる。軽快にハネるAメロ、Bメロから一気に解放されるサビという構成が素晴らしい。 7.アメノヒニキク ★★★★ 野田さん曰く「雨の日に聴きたくなる一曲。」♪3とは毛色が違うが、打ち込みをメインに作られた曲。 さっきBUMPっぽい曲があったと思ったら今度はサカナクションである。丁度一郎が作りそうなメロディーだし。ただ音の一つ一つのチョイスはやはりRADを感じる。そしてラストの大サビ、前作に入っていたドリーマーズ・ハイに酷似してる気が… 8.週間少年ジャンプ ★★★ 最初曲名を見た時とんでもない曲かと思ったが、蓋を開けてみれば意外や意外、しっとりとしたピアノバラードだった。歌詞はジャンプの漫画のようなのような魅力的な世界と現実とのギャップに苦しむ 主人公を描いている。かと言ってひたすら現実逃避するだけでなくちゃんと最後には現実と向き合ってるのが好印象。はっきり言ってかなりクサい曲だがそれがいい。 さすがにこう言う曲が6分近くはダレるかな。あとサビのメロディが前前前世と酷似している。そのためかよく世界観が君の名は。と混ざる。なんか最初はもっとキ○ガイじみた曲を作ったんだけど、 集英社に怒られて急遽前前前世をちょっとイジってそれっぽい曲に差し替えたんじゃないかという妄想まで湧いて来る。 一ヶ所RAdになっている所がありますね。失礼。 9.棒人間 ★★★☆ アップテンポな三拍子のピアノロックナンバー。♪8との格差に吹いた。曲自体はそんなに悪くないの だが、なぜか弾け過ぎてちょっと面白い感じになっている。歌詞は結構シリアスなのに、 そのギャップがさらに面白さを加速させてる残念な曲。 10.記号として ★★★★☆ 久しぶりにハードなサウンドに。全ての音がズレてるようで見事に噛み合っている。間奏の「なーなーなー」というコーラスが実に気持ち悪い。歌詞もこれまでになくバイオレンスな内容。 やっぱり一曲はこう言う毒々しい曲が欲しい。 11.ヒトボシ ★★★★ ライブの歓声のようなSEから本編へ。思いっきりライブ受けを狙ったような曲で、Aメロの 「Yeah Yeah Yeah」などはライブで客にシンガロングさせる所が容易に想像できる。 影響を受けたBUMPの要素この曲でも強く感じた。あとこの曲も君の名は。を彷彿とさせる。星とか出て来るしね。あとサビのメロディがシュプレヒコールと酷似してる気が…。 12.スパークル(Original ver.)★★★★☆ 君の名は。のクライマックスに挿入された曲。まず映画に合わせたやたら長い間奏をカット。歌詞も少し書き加えられている。普通に綺麗な良いバラードだと思うが、個人的には同じ挿入歌の 「なんでもないや」をいれて欲しかった。あと前前前世同様、そのまま歌詞を見ると「?」となる 内容だが、映画を見てから聴くと「なるほど、そういうことだったのか」納得できる様に出来ている。 13.Bring me the morning ★★ 大作♪12とエンディングへと繋がる♪14を繋げる短いインスト。爽やかな朝のイメージ。凄くシンプルな曲なのに、聞いていて妙に胸が締め付けられた。 14.O&O ★★★★☆ ゴスペルの要素を取り入れた穏やかな一曲。これまでになく優しい曲で、一番肩の力を抜いて聴ける。 歌詞もちょっとバカなんじゃねえのかと思っちゃうぐらいお気楽で好き。時々入るコロ助みたいな変なコーラスまでよく思えてきた。オススメの一曲。ぜひ聞いて見てください。 15.告白 ★★★★ 2014年ごろにはもう完成されていたらしい一曲。RADのこれまでの作品はしっとりした(そして、ダラッとした)バラードで〆るのが定番だったが、今作は意外とダレず、綺麗に幕を下ろすことが出来たと思う。そしてメロディは前作のラストナンバー「針と棘」に近いものを感じた。 総評 ★★★★ 一時期はその人気に少し陰りを見せるも、劇中歌を担当した「君の名は。」の大ヒットのお陰で見事 人気バンドに返り咲いたRADWIMPSの8th。 まず今作の製作期間は君の名は。の劇中歌製作と被ってしまったためか、全体的に明るく開けた作品 となっている。新規ファンに向けたと言うのも有るだろうが、おそらく歴代で一番聴きやすい アルバムになったのでは無いのだろうか。 ただ、前作なら「五月の蝿」前前作なら「狭心症」(残念ながら前前前作にはそれらしき曲が無い)の様に、ドス黒い曲を聴きたかった。まあ♪10がそうなのだが、やっぱりもう一曲上の2曲に並ぶ毒の ある曲が欲しい。あとパクリとか、手抜きとか、そういうことが言いたい訳では無いのだが 既視感ならぬ既聴感のある曲が多く感じた。そこはちょっと残念。 個人的にはそう言った点で前作よりわずかに劣っている気もするが、素晴らしいアルバムで あることに間違いはない。 あと最後まで黙ってたけど、今回のジャケは何とかならんかったのかなぁ 昔書いたバツマルのレビュー読み返して見ると、君の名は。にちょっと触れてるんだよな。あの映画ここまで売れるとは思ってなかったな…何はともあれ駄文にお付き合いありがとうございました 乙です ジャケのせいでなかなか手が出せないw では SURFACE/Fate 1.ゴーイングmy上へ ★★★★ ディスコ調のハイテンションなナンバー。ショムニの主題歌に使われたし知名度はトップクラスでは? キャッチーなメロディにド派手なサウンドが絡むので、とにかく印象に残りやすい。だが聴き始めが衝撃なかわりに飽きやすいという難点も。 でもヘッドフォンで聴くと音の良さとカッコよさに痺れるから、なんだかんだで評価は高めになるんだよね。 2.なあなあ-Fate mix- ★★ シングルではアコギが中心だったファンクチューンを、エレキ中心にしてロック色を強めたアレンジに変更。 はっきり言います。失敗してます。 確かにカッコいい出来にはなってるかもしれんが、ガッシャガシャしててなんか上手く全体の音が聴こえないし、オルガンとかも入れなくて良かったと思う。 元が良いので期待してただけに肩透かし。 3.switch ★★★ 湿った感じの音でアダルトな雰囲気を出したエロ曲。気だるくなるような感じなのにお洒落なサウンドが良い。 Bメロにコーラスを入れるのも印象に残りやすいし、ボーカルも艶っぽくてなかなかの出来。 間奏で大人しかったベースがいきなり暴れだすのが面白いです。 4.でてくるなよ ★★ ライブでよく演奏されていた曲。エレキが前に出ているロックチューン。 …が、これはどうしてもB'zっぽいイメージが拭えない。高音多用でねちっこい歌いかたといい、「オマエの姿がちらついてどうしようもなくて」みたいな歌詞といい、ザッツB'z。 これを稲葉がやったらかなり合うのかもしれないけど、正直SURFACEがやるべき曲調じゃないでしょ。というわけで評価は低め。 5.君の声で 君のすべてで… ★★★☆ 彼等にとっては始めての本格的なバラードとなった曲。バラードながらもサラッとした聴き具合が心地いい。 遠距離恋愛の寂しさを繋ぐ電話をテーマにした歌詞の女々しさと、サビでの盛り上がるメロディが非常にいい反応をしている。 このサビメロは彼等にとってもかなり会心の出来だったのだろう。が、いくら何でも繰り返しすぎ。延々とアウトロでサビのメロディを繰り返すのは飽きちゃうでしょ。そこをなくせばもっと名曲になっただろうに残念。 6.縁 ★★★★ 歌詞が凄い。「こうやって歌を聴いてもらってるのも 何かの縁があったって事なんだろう」とかなかなか書けるもんじゃないと思う。 アコギと変化のない打ち込みを軸にして進んでいくが、この薄味なアレンジがより一層歌詞に重要性を持たせているポイントが良い。 最後のサビでは感情を出すような歌いかたになるのでちょっとグッとくる、ハートウォーミングな曲。 7.愛じゃない ★★★☆ これぞSURFACE!といったド派手なアレンジが頭に残る曲。DJのプレイを入れてる部分に前作よりもアレンジの幅が広がったのを感じた。 ハイトーンでグイグイと攻めていくボーカルと、一歩間違えればただ騒がしいだけのアレンジが上手く合ってる。 歌詞は姉さんが女の子に「この世に男はあれだけじゃないよ」と説教する、という内容。歌いかたがネチッこいからあっち系の人に聞こえなくもない。 8.偶然=必然 ★★☆ ジャズテイストを少し加えた、一歩前に進むような力強い曲。悪くはないんだがマンネリ化がそろそろ、というのが結論。 歌詞も別れから希望を見いだすような前向きな感じで、アレンジも凝られてるんだが、ちょっと同じようなアレンジのせいで新鮮味が感じられずに飽きてしまう。単体で聴くとなかなかいいんだけどね。 9.まぁいいや ★★★★☆ 巷に溢れてる「頑張れ!君なら出来る!」みたいな応援歌じゃなくて、「まぁいいやなんとかなるでしょ〜」という歌詞が彼等らしい。 薄っぺらいと感じる人もいるかもしれんが、なんか脱力するようなこの感じに共感できちゃうから凄いなあと思う。 ハイテンションでスピード良く進んでいくのが快感。コーラスも中毒性があって良いです。 「永谷なんか爆睡こいちゃって〜」って歌詞はB'zの恋心の「松本に相談しようか〜」のオマージュか? 10.Tell me ★★★★★ シリアスなバラード。傑作。まさか彼等がこんな曲を書くとは思ってもみなかった。 恋愛関係に「教えてくれ 僕はこのままでいい?」と不安を感じながらも「君を抱き締めている」という歌詞で終わるという展開も素晴らしい。 ストリングスと無機質な打ち込みがこの曲のシリアスで冷たい雰囲気を更に押し出していて、これはSURFACEバラードの最高傑作と言っても過言ではない仕上がりになっている。アルバム一のお薦め。 11.たまり場 ★★★☆ 優しげなピアノがスッと耳に入っていくのが気持ちいいバラード。2曲連続でバラードなのが少しキツい部分もある、と思ったがこの曲もいい出来なのであまり気にならなかった。 歌詞はこのアルバムの中でも随一。仲間と集まっていた「たまり場」の中で当時の思い出を回想しつつ、最後は…という内容。歌詞の最後は少し衝撃を受けた。 12.ヌイテル? ★★★☆ タイトルがさあ…これをシングルで出したから人気が低迷し始めたのではないか、と言われてしまうほどです。 でも曲の方は、彼等らしいワイワイガヤガヤした楽しげなアレンジが良い雰囲気。コーラスもテンション高めで思わず口ずさみたくなります。 「胸の真ん中ピコンピコンさせても」という歌詞の後に、「シュワッチ」とウルトラマンの声を入れてたり遊び心もある(実はこれもB'zのオマージュだったり…)。 タイトルと「だから僕のことは君の手でヌイてちょうだい」で歌詞さえ変えれば、もっと売れたんじゃないのこれ…。まあそんなとこも彼等らしいっちゃらしいけど。 総評 ★★★★ ボーカルの椎名慶治とギターの永谷喬夫からなるSURFACEの2nd。 前作に比べ、アレンジの幅が広がり、賑やかな中にも工夫が見られるようになった。それでもアルバムでマンネリ感をどうしても感じてしまう所はあるんだけど。 歌詞の出来もパワーアップしており、特にTr.6やTr.11の歌詞は他の作詞家にはなかなか作れないような才能があるよなあ、と思った。 そしてボーカルのバラードの歌唱力も、慣れたのか飛躍し、歌いわけが出来るようになった。ハイトーンボイスも相変わらず適所で出してくれている。 ギターは全体的に表に出てこなくておとなしい部分があってそこが不満。賑やかな曲でもホーンとかに「でてくるなよ」とでも言われてんのか、っていう具合。もっと攻めていいんじゃないの。 カッティングとかはファンキーでいい味だしてるし上手いと思うからもったいないよ。 でも全体的には聞き応えがあって満足度の高い作品になったと思う。メロディは耳に残りやすいものが多いし、ロックとファンクを足して2で割ったようなアレンジも楽しい。 惜しむ所は始めの印象があまりにも強すぎて、若干飽きやすい部分があることかな。俺も始めはもっと評価高めにしてたけど、飽きて低くなって、改めて聴いてこの評価だからね。 それでもバラードとアップテンポのバランスも上手く取れているし、彼等の良いところが余すところなく発揮されていると思う。個人的SURFACEの最高傑作。 >>378 乙 最近ヌいてる?って俺の高校時代の友達の口癖だったから思い出して吹いてしまった >>372 乙 俺と全く同じ感想だw 曲ごとは勿論違うけど 総評は全く同じ めちゃくちゃ聴きやすい、入りやすい ラッドらしさは薄い 君の名はヒットで完全に一般層がターゲット 一段昇った感はある コアなファンは不満な部分あるかもだけど、長くバンド続ける為には良い兆候だと思う >>375 乙 サーフィス懐かしいな B'zの後継者候補だったのに… さぁが何かのネタに使われてたね ZONE/E〜Complete A side Singles〜 [Disc.1] 1.GOOD DAYS ★★☆ とにかく元気いっぱいというイメージを受けるアップテンポの曲。当時メンバーは13〜15歳だっただけあって、パワーに溢れている。 ギターが割と全面に出ていてるが、ボーカルの幼さによってそこまでロックっぽいアレンジには聴こえない。 全体的にスムーズに進んでいくが、その分引っかかる部分もない優等生的な曲。サビもガツンと来るような所はなく、結果「元気な曲」みたいなイメージから抜け切れなかった感じがする。 2.大爆発 NO.1 ★☆ 前曲の元気路線をそのまま受け継いだ曲だけど、うーん…煮え切らない。ていうかボーカルが前曲より下手になってね? バンドサウンドがなかなか良い雰囲気を出してるけど、よく聴くとドラムが短調だし、キーボードとかあまり必要ないし、結果的には不満が残る。歌詞がお遊びなのも少しキツいかな… 「出撃準備も万端です」の部分で佐野元春みたいな歌い方をしてるメンバーがいるのは面白かった。 3.secret base〜君がくれたもの〜 ★★★★ ZONE最大のヒット曲。アニメの主題歌に使われてリバイバルヒットしたり、この曲は知ってる人がかなり多いと思う。 あまりZONEを知らない人からも評価が高いが、確かに前の2曲に比べ完成度がべらぼうに違う。バンドサウンドの暖かみがこの曲にしっかりとした輪郭を与えている所がナイス。 ラスサビでボーカルだけを一瞬残してからバンドサウンドを再び放出したり、アレンジ面でも工夫が見られる。 何よりも少年時代の友情をテーマにした歌詞と、幼く素朴ながら味のあるボーカルがマッチしてる。 再結成してからもテレビでこれを披露していたけど、正直この頃のメンバーのボーカルだからこそ、このノスタルジックな雰囲気が出たんだと思う。タイミングがドンピシャだったんだなあ。 4.世界のほんの片隅から ★★★☆ SPEED系の打ち込みダンスポップス。この曲はテレビでダンスを披露していたし、全体的にSPEED臭が漂う。 曲調からなんとなく分かるがウィンターソング。落ち着いた雰囲気の中でスッと入っていくメロディが良い。サビだけを印象的にするのではなく、Aメロの部分ではハモリを見せたりしているのもナイス。 冬、雪が降っている中聴くとなかなか良いと思う。ただ歌詞がラブラブなので隣に彼氏・彼女を用意しておきましょう。 5.夢のカケラ… ★★★ 「君がくれたもの〜♪」のメロディがとにかく頭に残るミディアム曲。しかしこのメロディを繰り返しすぎて君がくれたものがイマイチ分かりにくくなってしまうという… メロディは綺麗にまとまっていると思うが、どこかで聴いたことあるなこのメロディ、となってしまう部分もある。でもサウンドにしっかりと溶け込んでいるので、これはこれでありなのかも。 ちなみに「secret base」のアンサーソングとなっているが、そんな設定無理につけなくても良かったのでは…。このせいで3曲目と変に比べてしまう。んで、やっぱりこっちの方がインパクトは弱いな、とか思っちゃう。 6.一雫 ★★☆ メロディは悪くないのにアレンジがパッとしないので地味に聴こえてしまう不遇な曲。しかも前曲と同じようなテンポの曲だし、若干マンネリ感が漂う。 シンプルに攻めていくアレンジがちょっと淡々としすぎかもしれない。もうちょっとテンポ上げて変化のあるアレンジをしていればかなり良い曲になったのではないのかなと思うと残念。 ボーカルが硬くなってて、曲調と合っていないのも惜しい。サビメロはちょっとフォークっぽさもあり、これはなかなか良かった。 7.証 ★★★ 今までとは違うハードなスタイルに挑戦したロックナンバー。ギターリフは疾走感が感じられてカッコいいが、ドラムが非常に短調。変化をもっとつければ、更に尖って鋭い出来になったのではないだろうか。 歌詞もダークな雰囲気(あくまで雰囲気であってどん詰まりっぽい歌詞ではない)で、ボーカルも感情をぶつけるような感じになっている。 今でいうSCANDALみたいな感じかな。こういう路線を更に昇華させていってくれれば個人的には良かったんだけどなあ… 8.白い花 ★★★☆ アコギを中心にしたミディアムナンバー。イントロのシンセがなかなか印象に残る。このシンセをAメロのバックで使っているのが良い。 Aメロ・Bメロは落ち着いた雰囲気で繋いでいてサビへの展開が上手く出来ている…と思ったのだが、肝心のサビが転調していていきなりすぎて違和感を覚える。 割と低めの音で流れていたメロディが、サビで声を張り上げるような展開になってしまうのも惜しい。なんか別々の曲を聴いてるみたいな気分になってしまう。 9.true blue ★★★ ブラスっぽい音を使ったりシンセストリングスを挿入したりして派手なアレンジにしたポップチューン。サビへの繋ぎ方がスムーズで、聴きやすくてキャッチー。 しかしキャッチーという所以外あまり注目する場所がない。ポップ過ぎるというか、これも1曲目同様に引っかかる部分がない。始めの頃よりはボーカルとかもかなり成長してるとは思うんだけども。 10.恋々… ★★☆ アジアンテイスト。悪いメロディではないが、雰囲気的に「世界のほんの片隅から」の二番煎じ。特にAメロ。 Bメロで追いかけコーラスの様なエフェクトを使うのはいいと思うけど、それ以外は印象が薄く、盛り上がるという訳でもなければ落ち着いた雰囲気でもない、という中途半端な感じになってしまった印象。 ラスサビでは転調する(ここで更に「世界の〜」に似る)が、迫力が増したわけでもない。正直無理に両A面カップリングレベルでも良かったのでは。 11.H・A・N・A・B・I〜君がいた夏〜 ★★★★☆ アップテンポながらもノスタルジックなメロディが胸を打つ。正直この曲が強力すぎるせいで前の曲の印象が更に薄い。 シンセがサラッと流れるイントロから、バンドサウンドで爽やかに聴かせる流れは非常にスムーズ。転調を多用しているが違和感は全くなく、ピッタリ合っているのが素晴らしい。 ボーカルも彼女たちの中でも特に聴かせることに成功しており、二番サビの「もう嫌だよ」の部分は特に寂しさというか哀愁が漂っている。 ギターソロの部分でも転調がバッチリ決まっており、まさに夏に聴きたくなる曲調。 最後の花火のSEで更に余韻に浸れます。シングルの中でも非常にレベルの高い1曲。 12.僕の手紙 ★★★☆ メンバーのTAKAYOの最終曲。今までのZONEの集大成とも取れるミディアムナンバー。 始めはゆったりとしたボーカル→テンポアップしてサビという流れなのだが、ここの繋げ方がちょっと強引。少し間を空けたりすればよかったのでは。 サビの爽やかなメロディはこのバンドのお家芸の様になってきたかもしれない。その分、新鮮さが無いとも言えるが。しっかりとしたボーカルは少年のような歌詞に合っていてナイス。 13.卒業 ★★★☆ 新メンバーTOMOKAを迎えての1発目。タイトルの通り卒業をテーマにしたちょっと青春パンクっぽさも感じられる曲。 明るさと寂しさを両方兼ね備えたサビやBメロのメロディに、ストレートなバンドサウンドが乗るとグッとくるものがある。ちょっと単純なんじゃないのとも思うが。 学校のチャイムのようなギターソロも途中で転調したりするのが工夫されてるなあと思う。最後わざわざイントロと同じ音でクールダウンする必要はないと思ったけど。 なおこの曲でMステに出た時はちょっとやらかした(以下略) 14.太陽のKiss ★★☆ 本人出演の8×4CMソングだったのも頷ける、夏!爽やか!あー夏休み!夏はポケモン!みたいな感じの曲。 全体的に爽やかなメロディを中心にして進んでいくが、雰囲気が余りにも爽やかすぎてちょっと物足りなくなってくる。サビしか頭に残らなかったのもそのせいか? 始めのサビからAメロの流れで急に変なクールダウンをしてしまったように感じるのでもうちょい攻めたアレンジをしてもよかったんじゃないかな。タイアップ先を意識しすぎたか。 15.glory colors〜風のトビラ〜 ★★★☆ ミディアムナンバー。一歩前に進んでいくような歌詞が優しさ溢れる曲調に合っている。 サビのメロディはこのバンドの中でも特筆すべき出来。暖かみのあるメロディとボーカルがマッチしていて、それでいて爽やかでもある、とにかく良いメロディです。 が、この曲では「白い花」のようなサビへの強引な繋ぎがまた出てきてしまいそこが非常に残念だった。どのパートも心地良いメロディだけに惜しい。 それでも二番のBメロの後はCメロを挿入することで、その違和感を無くしていて、これが良かった。ラストのサビの連発へと綺麗に繋げることが出来ていた。 これで一番のサビの繋がりがスムーズだったら、「secret base」と並ぶミディアムナンバーになっていたかもしれないだけに惜しいと思わずにはいられない。 16.笑顔日和 ★★★★☆ ラストシングルであると共にZONEの最高傑作。ロックナンバーだが「証」よりも遥かにダイナミックに成長した曲調となっている。彼女たちの良さである爽やかさを生かしたところもプラスポイント。 サビメロはもちろん、全てのメロディに今までの全てをぶつけるかのような疾走感、勢いが感じられ、アップテンポながらウルッと来てしまうような曲調となっている。 最後の部分でドラムがテンポアップする所もとにかく素晴らしい。まさに有終の美を飾ったという感じ。それと同時にこのまま進んでいけばもっと素晴らしい曲が作れたのでは、と思ったりもしてしまう。 彼女たちの最後としてふさわしい曲。 17.believe in love ★★ インディーズで出されたシングル…だけどさ、なんでここに置くかな!?なんで前曲で爽やかに終われたのに余計なことするかな!?蛇足でしょうこれは…。 曲はダンスポップだけどアレンジがかなりガチャガチャしてるのが印象的。シンセの音がAメロ・Bメロでは目立っているけど、サビではいきなりギターがギュンギュン鳴ってて流れが壊されてる気も。 Bメロの早口やサビの伸びやかなメロが、なんか小室とかSPEEDを彷彿とされる。悪くない曲だけど位置のせいでやはりあまり良い評価は出来なくなってしまう。 [Disc.2] 1.旅立ち… ★★ 新曲バラード。この曲が一応ZONEの最後の曲となっていた曲(この数年後「約束」という曲も出る)だが、はっきり言ってつまらないバラード。 メロがパッとしないというか、妙に暗い。「笑顔日和」で出た爽やかさとは一転し、疲れてしまったのか…?とも思ってしまう曲。 まあでもシングルとかで出さずにここでさりげなく新曲として出すのは賢明な判断だったと思う。正直あまり聴こうとは思わない曲(辛口) 2.旅立ち…〈MIYU presents〉 3.旅立ち…〈MIZUHO presents〉 4.旅立ち…〈TOMOKA presents〉 5.旅立ち…〈MAIKO presents〉 なんと同じバラード5連発。最後の1フレーズだけそれぞれのメンバーが書いたという超細かい違いはあるものの、単品でも大したことない曲をアレンジ同じで何度も聴こうとは思わない。 メンバーに特別な思いや古くからのファンではない人は1曲目だけで充分。 総評 ★★★ 北海道出身四人組、ガールズバンド(というのが正しい表現かは分からないが)ZONEのベストアルバム。 始めは「バンドル」という枠でデビューした彼女達だったが、結局はバンドとして活動していくことになっていく。 バンドサウンドは初期は正直うまいと言えるものではなく、ドラムは短調だったり、ギターの音は小さかったりする。だが曲が進んでいく度に段々上手くなっていく様は聴いていてなんか感動する。 特にラストの「笑顔日和」はバンドとして立派に成長した彼女達が聴ける。そういう意味でも俺はこの曲を最高傑作としてるんだけど。 でもリリース順にすると、ミディアムナンバーがかなり続き飽きが来てしまう部分があった。更に「believe in love」の位置など不満が残る所があったので、曲順はもう少し考えて欲しかった。 曲は良くも悪くも爽やかなところが印象的。爽やかすぎて灰汁が無い曲もあるのが惜しかったけれど、それも持ち味なんだろう。 アレンジも割と似たり寄ったりなものがあって、「あれ、なんかこれ他の曲でも聴いたことあるな…」みたいな感じになるのもちょっと残念。 それでも名曲はとことん素晴らしい出来なのでぜひ聴いてほしい。Whiteberryと共に2000年代ガールズバンドの火付け役だと思ってるのは俺だけか? 取り敢えずZONEという名前を聴いて、「あ〜、10年後の人たち?」みたいなことを言ってる人達には、それだけじゃないぞ、と言ってこのアルバムを渡してあげたいな、って感じです。 「H・A・N・A・B・I」と「笑顔日和」だけでもいいから気が向いたらぜひ聴いてみてほしい。 訂正 10.恋々… 正直無理に両A面カップリングレベルでも良かったのでは。 ↓ 正直無理に両A面にせずに、カップリングにしていても良かったのでは。 >>386 乙 個人的な印象になって申し訳ないけど、オリジナルもだけどちょっと平坦な曲調ばかりであまり面白みはなかったかな ちゃんと聴いてはないけど、期待してた分ガッカリしたのも大きかった ホワイトベリーの方は面白い曲もあったのにカバーで売れちゃったから、それが良かったのか悪かったのか ガールズバンド出てこないね またこういうバンド出てきて欲しいね 投下レビューがたまってきた&ポケモンGOもひと段落したということで ↑のZONEまでのレビューを反映しました。 ∧_∧ ( ´・ω・) < 新URLはコチラ(↓)のアドレスで。 (つ旦と) たま〜に見に来ていただければと思います。 と_)_) http://puu11745.html.xdomain.jp/review/aldom_idx.htm >>390 おお!なんか自分のが載ると感動するねw こうして見るとPerfumeのレベル3のレビューがまだないんだね そのうち書いてみよかな 秦基博/青の光景 1.嘘 ★★★ エレピの音から静かに入っていくナンバー。海の中で歌っているかのような不思議な感覚に陥る。 でもこれが1発目っていうのもどうなんだろうか? 2.デイドリーマー ★★☆ 前の曲に比べてえらくキャッチー。なんか不動産屋のCMとかに使われてもおかしくない感じの暖かみのある曲調。 でも毒のないメロディが続くだけなのでちょっとつまらない。 3.ひまわりの約束 ★★★★ 彼の代表作といえばこれだろうか。 アレンジも凝られててとにかくしっかりとした構成になっていて、メロディも良い出来。優柔なバラード。 でも悪く言えば、教科書通りの曲なのでつまらないととらえる人もいるかもしれない。 4.ROUTES ★★☆ アコギが前に出たアップテンポの曲だけど印象が2曲目と変わらん。 サビのアレンジが大人しすぎるのが不満。もうちょいエレキとか鳴らしてくれよ。 5.美しい戯れ ★★★★☆ 弾き語り。アルバムの中でも特にイチオシな曲。暗いし地味な曲なんだけど、いつまでも飽きずに聴けるような感じ。 歌詞に狂気が感じられるね。「僕のものにならないなら 君よいっそ消えてしまえ」とか。 この静かながらも狂いそうな雰囲気がたまらない。 6.Q&A ★★★★ アコギとエレキがうまく噛み合ってる攻撃的な曲。 サビの高音と早口で攻めるのがなかなかビシッと決まってる。キャッチーではないんだけどこれも構成がしっかりしてるから、割とあっさり聴ける。 7.ディープブルー ★★★ モワーンとした雰囲気の中で淡々と進んでいく感じが新しい。スタイルは全然違うんだけどフィッシュマンズみたい。 途中からドラムが入って迫力が増すんだけど、そのドラムがなんかトタトタしてるのが惜しい。 8.ダイアローグ・モノローグ ★★★☆ サビのメロディがとにかく良い。明るさと暗さをちょうどいいバランスが保てている。 全体的に進み方が綺麗で上手いんだけど、アレンジがちょっと不満。特にAメロ。 もっと暖かみのあるアレンジにしても良かった。 9.あそぶおとな ★★ イントロのシンセがダサいし、秦の声もちょっと枯れてるみたいに聴こえてしまう。こういう曲には合ってないな。 なんかメロディは悪くないけど、良くもない、みたいな出来だし、このアルバムの中では捨て曲。 10.Fast Life ★★★☆ アコギのカッティングとパーカッションがいい味出してる。ボーカルも早口と低音で攻めてて良い。 だけどその雰囲気がサビで壊されてしまうのが残念。 11.聖なる夜の贈り物 ★★★ クリスマスバラード。正直「ひまわりの約束」の二番煎じ。むしろback numberに近いものがある? いまいち新鮮味を感じられずに、普通のバラードだと思ってしまう。カップルの歌詞になってるのはバクナンとは違うね。 バクナンは独り言みたいな歌詞だし… 12.水彩の月 ★★★★ 始めは地味なバラードだと思ってたけど何回か聴くうちに凄いじわじわ来た。 メロディやアレンジが他の曲に比べると凝られてる。特にAメロのピアノがボーカルとしっかりマッチしてる。 ただ2連続バラードっていう位置が不満。 13.Sally ★★☆ 最後までゆったり。映画のエンドロールみたいな曲。歌詞もファンタジーチックで新しい。 始めはなんで余計な曲をつけたんだよと思ってたんだけど、これも何回か聴くと爽やかにこのアルバムを締めてくれてることに気付く。 そよ風みたいなイメージのある曲。 総評 ★★★☆ シンガーソングライター秦基博の5thアルバム。 この人のアルバムはこれが始めてだけど、今回の収録曲はみんな「始めは地味だけど、よく聴くと良さが分かる」曲たち。スルメ。 シンプルな味わいの曲が多いので、割と飽きることもなく長めに聴ける。 弱点を上げるとしたらアップテンポの曲があまり完成度が高くないことだろう。今回点数が低い曲はアップテンポが多いし。 ボーカルはバラードでは表現が豊かな優しい歌声を聴かせてくれるが、アップテンポになっても歌い方が変わらないのでなんかちぐはぐになってしまう。 メロディセンスは悪くないし、これで盛り上がるようなナンバーが作れるようになったら更なる飛躍を遂げることが出来るのでは。 ジャケットやタイトルの通り、青をイメージさせる曲がたくさん集まっているアルバム。深みのあるアレンジも更に「青」の色を増している。 これからの活躍にも期待。 >>307 ポケモンファン10年以上やってますが こんな分かりやすいレビューは初めてです お身体に御自愛しながらこれからも頑張って下さい! ポケットモンスター TVアニメ主題歌 ベスト・オブ・ベスト 1997-2012 (Disc.1) 1.めざせポケモンマスター(松本梨香) ★★★★☆ 1枚目はOP集。ミリオンセラーを記録した、ポケモンといえばこの曲!といった感じの曲。 ファンキーなカッティングが目立つギターや、後ろでさりげなく流れるエレピがめちゃめちゃカッコいい。パワフルなボーカルと上手くマッチしていて歌詞を除けばアニソンだと忘れてしまうレベル。 2.ライバル!(松本梨香) ★★ アコギを中心にした曲だけど…やっぱり平凡。前曲が圧倒的だったのでムービーベスト以上に存在感の薄い曲。 サビで転調するのはいい雰囲気を作り出してるんだけど、なんか物足りない。 3.OK!(松本梨香) ★★★☆ サビのコードが「めざせポケモンマスター」と同じなのが印象的。思わず熱くなるようなロックアレンジが良い。 イントロの「オーケエエエエイ!!」というシャウトや、サビ前の掛け声が上手く決まっていてこの曲の印象を更に強めている。テクニカルな間奏は聞き応え充分。 4.めざせポケモンマスター(Whiteberry ver.)(Whiteberry) ★★ 原曲に遥かに届かなかったカバーバージョン。ボーカルもあまり上手くないし、何より演奏が完全に原曲に喰われてる。 間奏をフラメンコチックにしたり、「ああ憧れの〜」の部分で良いギターリフを入れたりしてるんだけど、何かが足りない。 何よりもイントロのシンセがなくなってしまってるのがマイナスポイント。 5.Ready Go!(田村直美) ★★★☆ 今までの流れとは変わって打ち込みを中心にした爽やかなポップチューン。段々と声を張り上げていくメロディラインやサビ後のシンセリフが凝ってる。 歌詞にはポケモンを想像させる言葉はないけど、それでも情景がなんとなく想像できるのは凄いと思う。 6.アドバンス・アドベンチャー〜Advance Adventure〜(GARDEN) ★★★★ ここからAG(アドバンス・ジェネレーション)期。アコギやホーンが派手な元気いっぱいの曲。サビの伸びやかで爽やかなメロが覚えやすくて良い。 「全部うまくなんていかない 簡単すぎたらつまらないから」っていう歌詞は何気に名フレーズでは? 7.チャレンジャー!!(松本梨香) ★★★ イントロから複雑なテンポ+打ち込みという5曲目を更に進化させたような曲。落ち着いた雰囲気ながらもどこかに熱さがある。 しかし子供向けの曲だと考えるとちょっと複雑過ぎるのでは。間奏も独特なテンポだし。決して悪い曲じゃないし、俺は好きなんだけど… 8.ポケモン シンフォニック メドレー(ポケモンフィルハーモニーオーケストラ) ★ ポケモンの過去のアニソンをオーケストラアレンジにして1曲に強引にまとめたというもの。正直なんでこれがOPに使われたか未だに理解できん。 繋ぎ方が強引だし、アレンジの割にはパッとしないし、無理に収録しなくて良かったのでは。 9.バトルフロンティア(高屋亜希那) ★★☆ 「ミュウと波動の勇者 ルカリオ」での映画バージョンを聴くと相当物足りなくなってしまった、そんな曲。 イントロをシンセで変な水増しはしなくて良かったと思う。意外とハードな音も鳴ってるし、もっとロックなアレンジにして欲しかった。 10.スパート!(松本梨香) ★★★☆ OK!のような熱血路線。だけどこの曲はアコギを使ったりしていて、前とは違う印象を受ける。Bメロの転調やギターソロが上手い。 間奏のサトシ(あえてこの表記)のセリフも胸熱。「好きのパワー全開にして、スパートかけようぜ!」 3分を切る短さなのもナイス。 11.Together(あきよしふみえ) ★★★☆ ここからDP(ダイヤモンド&パール)期。爽やかなアコギを軸にした打ち込みポップス。 今までに比べてびっくりするぐらい音が軽いが、逆にそれがいい方向に向かってる。特にサビのメロディはとにかく爽やか、といった感じ。 充分な良曲ではあるが、個人的には2008verを収録して欲しかった。 12.ハイタッチ!(サトシ(松本梨香)&ヒカリ(豊口めぐみ)) ★★ まさかのここでデュエットキャラソン。「HEYHEYHEY!」という掛け声が印象的な前曲に続く打ち込みポップス。 ユルい雰囲気が出てるが、サトシの歌唱力がありすぎてヒカリが下手に聴こえてしまうのが痛い…。デュエットとしてはあまり噛み合ってない。 13.サイコー・エブリデイ!(あきよしふみえ) ★★☆ DP編は打ち込みで攻めていくつもりだったのか、これも打ち込み曲。だがアレンジは多少ロック寄りになっている。 サビのメロディ(特に「しゃかりきなりきりはりきり〜」の部分)がかなり良い出来だけど、アレンジがどうもこうも中途半端。どうせなら生バンド編成でやって欲しかった。 14.ベストウイッシュ!(松本梨香) ★★★☆ ここからBW(ベストウイッシュ)編。結構批評も多かったシリーズだが、この曲はワクワク感に溢れた良曲。 何気にOPで初のストリングスを挿入したりしていて、スリリングさと元気さがうまく表現できてると思う。最後のサビ前の早口はなんだそりゃと思ったけど、それも味だ。多分。 (Disc.2) 1.ひゃくごじゅういち(オーキド博士とポケモンキッズ) ★★★ 2・3枚目はED集。ホンキートンク調の軽やかなピアノが楽しい。オーキド博士のちょっと間抜けな歌声もよく合っている。 一番でオーキド博士、二番でポケモンキッズ、最後は全員で歌うという展開もなかなか良い。間奏ではゴスペラーズみたいな無駄にハイクオリティなアカペラもある。 2.ニャースのうた(ニャース(犬山犬子)) ★★★★ 「ニャースのあいうえお」という話を知る人なら勿論、そうでない人もウルッと来てしまうかもしれないアコギバラード。 ニャースの枯れた歌声と優しげなメロディが凄い合ってる。歌詞も泣ける。特に最後の「誰かに電話したくなっちゃったニャー」の部分なんて…。ううっ、なんで泣いてんだ俺。なんでだよ…。 3.ポケットにファンタジー(さち&じゅり) ★★☆ 「早く大人になりたい」と言う子供、「も一度子供に戻ってみたい」と言う大人。そんな二人のデュエット。大人にはなかなかの鬱曲としても有名か? 歌詞は凄く考えさせられる出来。メロディも悪くないんだけどちょっとあっさりしすぎだと思う。あれ、もう終わったの?みたいな気分になる。 4.ポケモン音頭(ガルーラ小林、ドガース(石塚運昇)、アーボ(坂口候一)) ★☆ ネタかと思ったらマジな音頭やん。当時の祭りでは踊ってた子供たちもいたらしい。 同じメロディを繰り返すだけなので段々退屈になってきてしまう。ダレちゃうんだよね。でもドガースとアーボの合いの手は必聴。笑えるよ。 5.タイプ:ワイルド(松本梨香) ★★★★ EDの中でもかなり知名度があるんじゃない?エレキを中心にしたバンドサウンドで疾走する曲。 始め「風といっしょに」のメロディで始まるのも感動的だし、ちょっとトーキングスタイルみたいなボーカルも熱くて良い。全体的にバランスの取れた名曲。 6.ラプラスにのって(カスミ(飯塚雅弓)、ラプラス(愛河里花子)) ★★★☆ スティールパンの音が効果的なトロピカルソング(なんだそりゃ?)。カスミの割と可愛い、っつーかロリ声が良いです。 のんびりとしたメロディで進んでいくのでリラックスできる。なんでこんな曲歌っておきながらラプラスはサトシのポケモンだったんでしょうねえ。 7.ニャースのパーティ(ニャース(犬山犬子)) ★★☆ ノリノリのロケンロール(あえてこの表現)。ニャースのお気楽な性格がとても良い感じ。聴きながら楽しくなれる。 メロディは割とどっかで聞き覚えのある古臭い感じなんだけど、それもむしろ良さか?妙にグダグダしてるギターソロにワロタ。 8.ポケモンはらはらリレー(愛河里花子) ★★ これラプラスの人が歌ってたのかよ!?アコギが効果的なトラックに早口言葉を乗せていく曲。 メロディと言うよりはほんとに早口言葉なのでネタ曲みたいな感じだが、爽やかなメロディもあったりしてナイス。ちなみに続編の「ポケモンはらはら×2リレー」はかなり鬼畜なスピードでした… 9.タケシのパラダイス(タケシ(上田祐司)) ★★★☆ 出たwwPTAの苦情から4話で終了したという伝説のED曲ww正直ネタとしてしか見ることが出来ない。 でもサンバ調のバックトラックが割と完成度高いんだよなあ〜。なによりも上田氏のタケシのなりきり度。サトシやカスミより全然上。 10.ぼくのベストフレンドへ(岩崎宏美) ★★☆ サトシからピカチュウへの感動的なバラード。ポケモンファンなら歌詞にグッと来るものがあるはず。 だけど…怒られるかもしれんが、メロディがかなり地味。正直言ってなかなか印象に残らなかった。アニメ映像と合わせると最高なんだけどね…。俺はこの曲の良さを知るのに割と時間がかかりました。 11.前向きロケット団!(ロケット団) ★★★ これはアニメでも度々流れてるし知名度高いんじゃないかな?ロケット団らしい無駄にポジティブな曲調が印象的。 ロケット団のぼやきというか愚痴が全面に出されててこのヘタレさが素晴らしい。これだからロケット団嫌いになれないんだよねー。だからこそBW編は残念だった… 12.ポケッターリ モンスターリ(可名) ★★☆ カントリー風の曲。特にバイオリンがいい味出してます。歌のお姉さんっぽいちょっと間抜けな歌いかたもgood。 前はでもBメロでいきなりマジな歌い方してるーとか書いたけど、サビも割とマジ歌唱だった。あと蛇足だけどこの曲のイントロ(開始二秒)と全く同じ曲がディズニーランドのBGMにありますw。 13.そこに空があるから(江崎とし子) ★★★★★ ここからAG編のスタート。個人的ポケモン史上最高傑作の曲がこれです。オカリナみたいな音やギターがどこか異国を感じさせる曲。 とにかく全てのメロディが冴えていて、特にCメロ後のドラマティックな展開はいつ聴いてもグッと来ます。歌詞も素晴らしい。「傷付かぬ者に青空は見えない 迷い歩む度生命は輝く」。 子供の時は分からなかったけど、今になると凄い響く歌詞です。今のポケモンもこんな曲を作ってくれればなー。 14.ポルカ・オ・ドルカ(ニャース(犬山犬子)&ノルソル合唱団) ★★☆ なんでマジバラードの間にこれを挟むねん、とツッコミ。ポケモン史上最大のカオス曲。評価に困ります。 これ、結構早口で難しいのにスラスラ歌える犬山さんは凄いと思う。 15.スマイル(江崎とし子) ★★★★ これも名曲。泣けます。背中をそっと押してくれるようなメロディが素晴らしいのなんのって。笑顔の大切さをテーマにした歌詞も泣ける。 始めは打ち込みだったけど、二番からバンドサウンドになって暖かみを増すのももう…。泣かせにきてますよね、これ!? Cメロも優しい。アニメサイズではなくフルで聴いてほしいと一番思うポケモンソングです。 16.いっぱいサマー!!(田村直美とヒマワリ合唱団) ★☆ ムービーベストでも地味な感じになってしまったがやはりここでも地味な扱いに…。所々に「喜びの歌」っぽいメロが入ってるのが面白い、としか。 17.GLORY DAY〜輝くその日〜(GARDEN) ★★★☆ アコギでゆったり進んでいく大団円的な曲。単純なコード進行で、演奏もぶっちゃけ下手だが、そこが更にこの曲の良さを強めている。 「GLORY DAY」と繰り返されるサビも覚えやすい。ただ歌詞があまりにもストレートすぎて捻りがない。うーん、ってなってしまう。 でも昔はこの曲がポケモンの中で一番好きな曲だった。そういう意味でも子供には覚えやすいのでは? 18.ポケモンかぞえうた(金沢明子) ★☆ 「ポケモン音頭」程じゃないけど、金沢さんの歌唱で演歌感がとても上がっております。ギターの音が割と効果的。 コーラスを一緒に合唱すればあなたもポケモンファン。さあ、ア、ペンネ、ア、ニョッキ、ア、カルパッチョ! 19.私、負けない!〜ハルカのテーマ〜(KAORI) ★★★★ アイドルロック?って言っていいのかな。疾走感溢れるナンバー。アレンジはロック寄りなのに歌メロは割とキャッチー。 イントロのシンセから耳に残る。声優厨乙みたいな言い方されそうだけど、なかなか完成度高いんすよこれ。侮れない。 個人的にはBメロからサビへの繋がりが上手いと思う。CDのラストをきっちり締めてくれました。 (Disc.3) 1.君のそばで〜ヒカリのテーマ〜(グリン) ★★★☆ ここからDP編。ヒロインのテーマでシリーズが終わり、ヒロインのテーマでシリーズが始まるとはなかなか粋。 ホーンをサビで使ってるので華やかな印象。勢いがあって、あっさりと聴けるのも好印象。ただなぜヒカリの声優・豊口さんが歌わなかったんだろう…。そのバージョンもあるんだけど正直これより良かったし。 2.風のメッセージ(水橋舞) ★★★☆ DP編ならではの打ち込みポップス。サーフサウンドのようなギターリフにびっくりするが、中身は「Together」のような爽やかなメロディ。 ボーカルがハキハキと歌っているので、爽やかさが増して元気な感じもうまく出ている。 惜しむらくは二番のサビ。いきなりポケモンの技を並べているのだがなんか手抜き感が。 3.あしたはきっと(歌奈子) ★★☆ 「みんなのうた」で流れててもおかしくないゆったりしたピアノナンバー。アニメではピカチュウとケンカしたポッチャマが印象的だったなあ。 「シュンシュンシュルルンションボリン」という独特な歌詞や、ピアニカの音が可愛らしい。短いので小曲みたいな感じ。 4.もえよ ギザみみピチュー!(ギザみみピチュー starring しょこたん) ★ ネタ曲ともマジ曲とも捉えられない微妙な曲。しょこたんのボーカルはなかなか良いのに肝心の曲がね… ファミコンみたいなピコピコ音とか変にチャイニーズっぽいメロもなんかピッと来ない。つんくみたいな変なバックコーラスもなんだかなあ…。なにより4分以上あるしダレちゃう。 5.ドッチ〜ニョ?(モーモーミルクとアラキさん) ☆ これは完全な駄曲ですわ。インド風のトラックはまだ良いけど歌詞はポケモンの名前言ってるだけだし。 無駄に変な中毒性があるのも、間奏の気持ち悪いコーラスも嫌だ…っていうか俺が無理。リアルタイムで見てたときはなんとも思わなかったんだけど。 6.君の胸にLaLaLa(MADOKA.) ★★★★ DP編最後のED。打ち込みを上手く活用したR&Bっぽさもある曲。前までの微妙な流れがここで救われる。 歌詞もポケモンのアニメを想像しながら聴くとグッとくる。繰り返されるサビも優しげで良い。なによりもこの曲が無印でもなく、AGでもなく、DPの最後として置かれたことで更に輝きを増している(オタクっぽくてすまん)。 7.心のファンファーレ(奥井亜紀) ★★★☆ ここからBW編。タイトル通りファンファーレ調の勇気付けられる曲。この曲も歌詞が良いんだよね。「泣かないことが強いことなんて誰が言ったの?」とかグサッとくるものがある。 ラスサビでアレンジが一気に迫力を増すのもドラマティックで良いです。ところで「高い山ほど見下ろすときには気持ちいい」ってミスチルリスペクトか? 8.ポケモン言えるかな?BW(つるの剛士) ★ 初代のポケモン言えるかな?に比べると、大分劣化したなあと思ってしまった。まずバックトラックから凝り具合が違う。 しかもポケモンの言葉の入れ方とリズム感が酷い。特に二番。覚えさせる気で歌ってない。しかもつるの剛士が変な歌い方してるから音痴みたいに聴こえる部分もある。 改めて初代って凄かったんだなーと実感。 9.七色アーチ(ポケモンBW合唱団(奥井亜紀・江崎とし子・あきよしふみえ)) ★★★☆ 割とマジな合唱曲。メロディの展開とか合唱コンクールで聴いても違和感ないと思う。しかも結構いいメロディ。 アレンジはかなりシンプルだけど、大サビでバックの音を無くしたりする工夫によって、思った以上に迫力のある曲になった。このまま良曲を生み出すのかと思われたが、ここからまた主題歌は暗黒期を迎えていくことになる… 10.新たなる誓い(田村直美) ★★★ ここからはボーナストラック。「ポケットモンスタークリスタル ライコウ雷の伝説」のOP。勢いのあるロックナンバー。 サビは結構勢いあって良いんだけど、そこからいきなり静かなAメロに入ってしまうのがなんか違和感。 それでも田村さんのパワフルなボーカルが全面に出ていて、なかなか迫力はある。 11.サイコー・エブリデイ!(BAND ver.)(あきよしふみえ with THE GREATEST-BAND) ★★★ サイコー・エブリデイ!のレビューで、「生演奏の編成でやって欲しかった」と書きましたが、ありました。バンドバージョン。 原曲よりも勢いが出ていてカッコよくなってるけど、サビのギターがギャンギャンうるさくてメロディの良さが消されてる感じがバリバリ。 もうちょい上手くアレンジしてくれればなあ…。なんだかんだで原曲とそんな差はない。 12.ポケモン シンフォニック メドレー2(ポケモンフィルハーモニーオーケストラ) ★★ なんと続編が作られてたのか。元の曲に比べると時間が長くなってて、繋がり方も多少マシになった感じはある。でもやっぱりやる必要ないんじゃないこれ? しかもアルバムのラストに置かなくても良くないこれ? 総評 ★★★☆ ごめん、後半から段々レビュー雑になってた。3枚組はやっぱり結構重量級だよなあとは思う。その分ポケモンの歴史の重みは良く分かるけども。 やはりアニソンの宿命だろうか、良曲もあれば駄曲もあった。でもあまり同じようなアレンジの曲を作らずに、新鮮な感じのする曲を量産してるのは凄いと思う。 アニメと共に曲も進化していったのかなー…とか思うとちょっとウルッと来る所があるよね。 個人的にはAG期が一番主題歌は充実してたんじゃないかなあと。バラードのレベルが特に高かったし。 でも今回のレビューはほんとに個人的だからあんまり参考にしない方がいいかもしんない。 例えば俺があまり高評価をつけなかった「ポケットにファンタジー」や「ぼくのベストフレンドへ」こそが主題歌最高傑作だと思ってる人もいるし。 …「タケシのパラダイス」こそ至高だ!とか言う人だっているしw。 今回始めはアニメの映像も見てからちゃんと評価しようと思って見てたんだけど、正直その直後にレビューしてたらかなりほとんどが高評価になってたかもしれない。 アニメの映像もかなり作り込まれてるんだなあーとも思ったよ。 なんだかんだで皆ポケモン見てたんじゃないかな。大人になっても皆ポケットにファンタジー。このアルバム聴いて、少年少女時代にタイムスリップするのもいいと思いますよ。 ちなみに現在アローラ編のED、岡崎体育の「ポーズ」、なんだかんだで気に入ったりしてます。 ああ、レビューしたらまたポケモン見たくなってきちゃったじゃん。皆もそんな気持ちにきっとなれるアルバムです。3枚組だけどさ。レンタルとかで全然いいしぜひぜひ。 BUCK-TICKの新作(アトム未来はNo.9)レビュー拝見したいです。どなたかお願いします。 最近知って、とても良かったのでレビューします 個人的にはもっと知名度上がってもいいと思う。 The Cheserasera 「YES」 1.讃美歌 ★★★★ アルバムのオ^プニングを飾る経過居ながらもスケールの大きいナンバー 星が出てきたり、全体的にはとても綺麗なのだが、そんな中 「気遣いは下水に流れてく」という一節が強烈に印象に残る。 曲の内容はまぁありきたりだけど サビのコード進行があまり聞かないような響きなのでとても新鮮。 2.YOUTH ★★★☆ 「タバコは好きじゃない」「目の下のクマがブルドックみたいになっても笑わないで」 という歌詞は女性目線なのかと思いきや、サビラストでは「僕」と男性目線に変わる 1からの流れを聴くと、1の男女が時間経過をした姿なのかと感じなくもない こちらも1と同じく軽快なナンバー 3.Take Me! ★★★★ 3番線に飛びのりたいけど、やっぱり4番腺に乗ってしまう僕の歌 歌詞は変わりたいけどその勇気もなくいつもの日常を過ごしてしまうといった内容 アルバム中最もアップテンポな曲。軽快なギターとソラムの掛け合いが聴いてて爽快。 ここまで3曲ずっとアップテンポなんだけど、ドラムの引田氏が多いから聞き飽きることが無い 4.somewhere ★★★ ここでちょっとペースダウン。個人的にはアルバム中最もクールなイメージの曲。 起伏がそんなに無いので最も印象が薄くなるかも。 といっても聴いて飽きるというわけではない 5.Eascape Summer ★★★★☆ 彼らの印象としては珍しい、曲名通り夏をとても感じさせるナンバー。 今回のアルバムの中で最も明るい印象の曲になっている。 他の曲と全然カラーが違うのでとても良いアクセントになっている。 夏から逃げ出すという事で、楽しい夏の日々が終わってほしくないという内容の曲。 6.インスタントテレビマン ★★★★★ 曲名からコミカルな曲だとおもったら全然違った。 今回のアルバム中、唯一のスローテンポ曲。そしてダントツで一番好きな曲。 歌詞の内容としては、一人誰も知り合いが居ない土地に赴き、誰とも打ち解けることが出来ない主人公が 遠く離れた君の無事を祈っているという内容か。 なんとなく「生きづらさ」を感じている人はとても胸に響くんではなかろうか。 7.灰色の虹 ★★★☆ ラストはまたアップテンポながらも、最もスケールが大きいイメージ。 迷いを振り切って荒野を駆け抜けていく感じ。 7色の虹をあえて「灰色」とするのが彼ららしい 良い曲なんだけど、途中で「語り」みたいなのが入ってるのがちょっと聴いてて恥ずかしくなるので そこは減点。 総評★★★★☆ ミニアルバムだし、5分の曲もないので、ほんとにボーッと聞いているあっという間に終わってしまう。 とはいえ、レビューにも書いたけどドラムの引田氏多いし、ギターもベースも演奏技術は高いので聴きどころは満載。 ボーカル本人も言っているが、LUNKHEADの血をとても色濃く受け継いでいる。 彼らのアクの強い部分を取って更に軽快にしたと言えば イメージしてもらいやすいかも。でも歌詞はしっかりアツい。 ラストの曲名にもあるんだけど「灰色」というイメージがとても強い。 歌の登場人物がどの色にもなれず迷っているが、最後には一歩踏み出すという感じの曲が多い。 昨今はとにかく「踊れる」「ノれる」陽のイメージが強い曲が多いけど 彼らみたいに陰を感じるバンドももっと出てきても良いと思う。 陰と言っても真っ黒じゃないので、ちょっと疲れたなという時に彼らの曲はピッタリだと思う。 長々と失礼しました。 >>412 おつです。ケセラセラ好きだ。もっと売れていいと思うマジで SPYAIR / 4 1.ROCKIN' OUT ★★☆ 活動休止後一発目のシングル。 良いんだけど、前作のsupersonicと被ってる印象。 余談だけどMVが完全にTRON。 2.ファイアスターター ★★ またまたシングル曲。正直彼らのシングルの中でも印象薄い。 イントロのドコドコ鳴ってるドラムは心地良い。 3.アイム・ア・ビリーバー ★★★☆ またまたまたシングル曲。ハイキューセカンドシーズンのOP。 個人的には収録されてるシングルの中で一番好き。アニメタイアップだしこれくらい爽やかで良い。 4.COME IN SUMMER ★★★ タイトルからして夏全開の曲。ライブでは簡単な振り付けあり。 「出すとこ出してあの暑い夏へ」だの「COME IN SUMMER 神さま」だの歌詞がやりたい放題。 5.Far away ★★★☆ 2ndの「U&I」的な感じかな。実験的な本アルバムの中じゃぶっちぎりの優等生曲。 6.NO-ID ★★☆ 女性シンガーJASMINEとのコラボ曲。コラボ音源はSEAMOとの「ROCK THIS WAY」以来二度目。 JASMINEの声がIKEとよくマッチしている…かと言われるとそうでもないような…。パワフルな声なんだけどね。 この辺りからこのアルバムがよく分からなくなってくる。 7.ダレカノセイ ★★★★ 疾走感溢れるエロ曲。 「火遊び Yeah!! 夜遊び Yeah!! 大人の Yeah!! オモチャ遊びさ」だの「白く透き通った僕らの愛」だのあまりにもストレート(笑) アルバム曲の中ではかなりお気に入り。まくしたてるようなサビがイイ!ただ曲が三分切ってる。短い。 因みにエロ詞はIKEによるもの。溜まってるのかこのボーカルは(笑) 8.EZ Going? ★★ イントロからもうアホ曲。前作の「Are you champion? Yeah!! I'm champion!!」を見事に引き継いだ怪曲。 前曲が前曲だからかすんなり聴ける。箸休め的な曲。 9.Someday, Somewhere ★★☆ まさかのEDM。「聴くバンド間違えたか?」と思った。 IKEの声も加工されてたりサビがどこだか分からなかったりとアルバムの中でもかなり実験的で挑戦的な曲。 アルバムの中の一曲と割り切れば良いけどシングルでこういう感じのやりださないか不安。 10.4LIFE 某所でとにかく不人気な曲。個人的には良くも悪くもこのアルバムの核じゃないかなと。 全編UZボーカル。歌詞への個人的な思い入れとか前述したようにUZがボーカルを取ってたりとかで★評価不能。 気になったら是非聴いてほしい。でもUZの声が苦手な人は第一声からもう無理かもしれない(笑) 11.イマジネーション ★★ ハイキュー一期のOP。彼らの代表作の一つかな。 活動休止前のシングルなのに今回収録されたのはやっぱり売り上げとか代表作だからって意味合いだろうなあ。 SPYIAR流の王道を行くナンバーなんだけど個人的には聞き飽きた。 12.Stand by me ★★★★ 最後はバラードで〆。良曲だけど前作のWinding Roadと被る… 総評.★★☆ 色々問題になった活動休止を経てリリースされたSPYAIR4枚目のアルバム。聴いて思ったのは超実験的なアルバムだなということ。 模索した結果取り散らかったアルバムって感じ。次回作がどんな感じになるのか全く分からなくなった。 良い曲は勿論良いんだけど人によってかなり好みが分かれるであろう作品。個人的には前作より好き。 因みに2、7、9、10はUZボーカル入りなんでIKEの声だけが聴きたい人は「うーん…」ってなるかも。10に至っちゃ全編だし(笑) >>419 乙。前作のMILLION結構好きだったし聴いてみようかな NONA REEVES/NONA REEVES 1.初恋 ★★★☆ 街頭のSEから跳ねるようなベースと打ち込みがフェイドインしてスタートするディスコ系のナンバー。イントロから真城めぐみのコーラスが上手く入ってくるし、メロディも丁寧に作り込まれている良曲。 Cメロで落ち着かせてから、伸びやかなサビのメロディに持っていく展開も綺麗にビシッと決まっている。 非常に完成度の高い曲と言えるが、イントロのシンセがなんかダサい…ここを生のホーン隊にしてくれたりしたらめちゃめちゃ良くなったと思う。 2.ENJOYEE!(YOUR LIFETIME) ★★★★ シングル曲。ボーカルの西寺氏がDJの円盤になってグルグル回るというかなりシュールなPVも、某動画サイトで話題になったりしたので、ノーナの中でも知名度の高い曲。 曲の方は前曲の路線を更に進化させたような打ち込みポップス。タイトルを連呼するサビは、なぜか中毒性があり1度聴けば頭から離れなくなるのではないだろうか。 AメロはEarth,Wind&Fireの「Boogie Wonderland」を落ち着かせたような感じで、聴いていてニヤッとなる人もいるだろう。 アウトロのコーラスが何重にも重なる部分の勢いは迫力があって聴いていて快感。 だけどちょっと同じメロディを繰り返し過ぎてくどいかなあと。このバンドはアウトロを長くする特徴があるけど、ちょっと今回は裏目に出ちゃった感じ。 3.TONIGHT〜愛があった夕べ〜 ★★★★☆ 始めから打ち込みを使った曲が続いていたが、ここで前作「DESTINY」のような生音を中心にした曲になる。 ホーンや気持ちよく鳴るギターが上手く溶け込んでいて、聴いていてとても心地よくなる曲。Bメロから転調してサビに入るときのブレイクもお洒落に決まっていて、スムーズに進んでいくのが良い。 また歌詞も「愛があった夕べ」→「I gotta you,babe」のように日本語なのに英語に聴こえるマジックもあったりするので、なんか洋楽を聴いてるみたいな気分になれなくもない。 コミカルな歌い方をしたり、甘いボーカルを聴かせてみたり表情も豊かな感じになっているのもプラスポイント。甘い名曲。 4.欲望 ★★★ 一転、アコギを中心にした落ち着いたミディアムテンポの曲。後ろで流れるエレピがいい味を出している。 前曲のように「蹴った、蹴った、蹴った」が「Get down,get down,get down」と聴こえたりするのも面白い。上手い空耳だと思う。 だけど前の流れに比べてちょっと薄味というか、パンチが弱い気がする。ていうか今までが濃かっただけか。 なんとなく、「どっかで聴いたことあるなあこれ…」と思ってしまうメロディもあったりするのも痛い。が、ファルセットを多用したアウトロは聴くべき。 5.HIPPOPOTAMUS ★★★☆ 「Free Soul」というベスト盤にこのアルバムから唯一選曲された曲。ゆったりと進むメロディの合間に勢いのあるラップを挟むというタイプの曲。 飽きないように流れがよく計算されて作られていると思う。ラップのタイミングも絶妙だし、途中で女性のソロボーカルが入ったりするのも新鮮。 サビの「マイク持ったジャーメイン」の部分は結構面白いメロディで、思わず声に出して歌ってしまいそうな感じ。 この曲は割とアウトロが早く終わるんだが、結構フェイクとかが入っててカッコ良かったし、ここはもうちょい伸ばしても良かったのではないかな… 6.IT'S A NEW DAY[BLOW] ★★ 1分程度のインタールード。ちょっとしたセッション。エレピとギターがお洒落でただの小曲として終わっていない所がポイント。普通の長いインストにしてくれれば良かったのに、と思うような曲。 7.THE DEATH ★★★ と思ったらここでまさかの2曲連続インスト。前の曲はインタールードだったとはいえここに持ってくるのかよ! 木琴の音が可愛らしい落ち着いたテイストの曲…だと思っていたら、ザックリしたギターが途中から入ってきて中盤ではかなり好きなように弾きまくっているのが印象的。 8.アルファベット・ボーイ ★★☆ アルファベットを読み上げる男性の声のサンプリングからスタートする曲。ギターのカッティングがかなりいい味を出している。ちょっと小さい音だからもうちょい前に出してもいいんじゃないかと思ったけど。 Bメロのちょっとダサいようなコーラスから流れるように早口になる展開はメロディも良い感じで流れが出来ているんだけど、サビが割と大人しいメロディなのでちょっと肩透かしを感じてしまうのが惜しい。 あと、もうちょっと元気なアレンジにしても良かったんじゃ?アダルティーというか、大人しすぎる気もしないでもない。 9.GIMME GIMME ★★★★☆ 「ギミギミギミギミギミヨーラブッ」と繰り返すサビが印象的。メロディがきっちり作られていて、完成度がかなり高い。 パーカッションが後ろでさりげなく鳴っているが、これがなかなかいい雰囲気を出している。2のB面だったんだけど打ち込みだった2とは違って対照的なアレンジになっている。 また落ち着いたメロディが続いていくのかなと思っていたが、疾走感のあるラップを抜けてからはコーラスが印象的な展開へと変わっていく。この瞬間が聴いていて気持ち良い。ライブとかだと盛り上がるんだろうなあ。 個人的には始めのイントロでさりげなく聴こえる「Yepyep.」という声がなぜかツボです。 10.IT'S A NEW DAY[QUIET STORM] ★★ 6曲目とほぼ同じような雰囲気だが、あれよりも若干落ち着かせたゆったりとした出来になっている。ボーカルも奥で聴こえるようになってます。 11.HISTORY ★★★☆ 最後はストリングスを使ったバラード。歌謡曲っぽさもやや感じる、今までの流れからは少し変わったような曲。 始め聴いた時はメロディが大体予想できてしまう退屈なバラードだと評価していたんだけど、よく聴くと優しげなメロディと湿っぽくもあり、爽やかでもあるアレンジが上手く噛み合っていることに気付いた。 このアルバムの中では確かにラストに入れないと良さが発揮されないような曲だよなあ。ちなみに歌詞は1曲目とリンクするような部分もあって、アルバムの終わりを上手い具合に感じさせてくれる。 ファンの間では「隠れた名曲」と言われているそうだが、なるほど納得。 総評 ★★★★ ネットではあの先輩にボーカルの顔が似てるというだけでとんでもない風評被害にあったNONA REEVESの4枚目のアルバム。 ネットを見るとやっぱりネタとして捕らえてしまう人も多いと思う(俺もネタバンドだと思ってしまっていた)が、実際聴いてみたらめちゃめちゃお洒落な音楽をやっていた。 全体的にソウルやファンクを上手く取り入れ、爽やかというか灰汁のないお洒落なポップスにしているのが特徴。最近のバンドで言えばSuchmosにちょっと似てる、と言えば分かっていただけるだろうか? 演奏力もなかなかあると思う(これもまたYTR★とのライブで下手と思われているが)。ギターのカッティングが全編に渡ってカッコよく鳴っているし、ベースもよく動く。ドラムも正確なドラミングを聴かせてくれる。 そしてボーカルもいい声してるんだよなあこれが。イケボ(って言うんだっけ?)ではないんだけど、凄い色気があってセクシー。 洋楽っぽい雰囲気には歌詞にも表れている。空耳があったりとか、出てくる単語が「セクシーフレイヴァー」やら「ワイングラス」やらなんか80年代ぽかったり。まあたまに凄いダサい歌詞もあるんだけどw ボーカルがマイケルとかビートルズファンなのもあるのだろうか、フェイクとかは特にマイケルの影響が色濃いと思う。ガッツ!とかゲッツ!みたいな感じの声を良く出してるし。 夜の首都高とかで聴けたら最高なんだろうな、こういうの。それぐらいお洒落なサウンド。 ただこのアルバムで惜しかった所はアッパーな曲が少ないところ。気分が上がるような曲は正直2曲目ぐらいしかない。あとは比較的落ち着いてて大人しい。 前作「DESTINY」で見られた「LOVE TOGETHER」「DJ!DJ!」や、人気曲「Love Alive」などの気分が上がるような曲がもうちょい入ってれば更に評価が上がったと思う。 インタールード抜くと曲数少ないし、どうせならそういう曲を追加して欲しかったなあ。 でも平均的にはどれも良曲が入ってるし、さすが作曲・作詞を行うボーカル西寺氏が「糞曲を作れない男」とネットで呼ばれてるだけはあるなあと思う。 これ見てる人がいたらホモビなんか見てないでノーナ聴きなさいよ、って感じ。すいません汚いこと言って。 とにかく「お洒落な音楽を聴きたい!」って人は是非是非。もう15年前のアルバムだけど古臭さとか全然ないから。 蛇足だけどこのアルバム、完成度高いのにオリコンではなんと圏外。何故なんだ!?やっぱり顔なのか!?そこらへんのバンドよりもいい曲出してるのにな… 今もこのバンドは活動を続けているし、いつか売れることを望んでレビュー終了とします。 >>424 乙です。某先輩のイメージしか無かったけどレビュー読んで気になってきた。 LOVE TOGETHERも十分おしゃれでいい曲だと思うけどなあ 乙ついにノーナのレビュー来たか 俺も最近ハマったから嬉しい 乙乙ん Singing Bird 稲葉浩志 1.ジミーの朝 ★★★★☆ ギターの弾き語りで始まるオープニングナンバー。ジミーとは稲葉の友人のこと。 哀愁を感じるメロディや歌詞からジミーの孤独な心情がひしひしと伝わってくる。 いきなりだが今作で一番好き。 2.oh my love ★★★★ シリアスな前曲と打って変わって優しい雰囲気のポップなナンバー。 歌詞は子供について。子を思う稲葉の気持ちが微笑ましい。ほんわかする。 こんなタイプの曲はたぶんB'zでは作らないだろう。 3.Cross Creek ★★★★ いかにもライブで盛り上がりそうな疾走感のあるナンバー。 今作で一番勢いがありそれがクセになる。ドライブとかに最適。 4.Golden Road ★★★ かつて『AKATSUKI』というシングルを出したがそれを明るくしたような曲。前向きな気分になれる応援歌。 曲調は爽やかだが歌詞は暑苦しいもとい力強い。ストイックな稲葉の性格が表れてるかもしれない。 ボロボロに朽ち果てても僕は頑張り続けるぜみたいな内容なのでマゾっ気のある人にはオススメ。 5.泣きながら ★★★★ 配信シングル。バンドサウンドを排除したピアノとストリングの旋律が綺麗なバラード。 B'zならもっと壮大な感じになるのだろうが良い感じに抑えてある。バラードに関して言えば松本が作るより稲葉のほうが上かもしれない。 稲葉のボーカルもいい。歳を重ねて円熟味を増した感がある。 6.Stay Free ★★★ 配信シングル。アップテンポなナンバー。 自由について歌っている。一応本作の中心曲なんだろうけどいまいち印象には残らない……。 7.Bicycle Girl ★★★☆ 青春片思いソング。妄想全開で若干ストーカー気味。 淡い青春を歌ってるのとは裏腹にサウンドは重くべんべんと鳴り続けてるベースがおどろおどろしい。 それが思春期の不安定な心情を上手く表わせてると思う。そして歌詞はユーモア。 8.孤独のススメ ★★★ 日本の集団主義に警鐘を鳴らしたナンバー。昔から似たようなことはよく歌ってたがここまでストレートなのはたぶん初めて。 自分の考えを持たずに周りの言うことばかりに従ってるといざという時に痛い目に遭うぞ!ということだがなかなか耳が痛い。 個人的には共感できる歌詞だけど説教臭さを感じる人もいるかもしれない。 9.友よ ★★☆ 孤独を勧めたあとは友達に感謝する歌である。しんみりするバラード。 聴けば聴くほど松本について歌ってるように聴こえてきて笑えてくる。 淡々と歌い上げているが稲葉も歳をとりそういうボーカルが増えてきた。 正直淡々としすぎて聴いてて眠くなりそう。 10.photograph ★★★★ 春の暖かさを感じさせるミディアムナンバー。亡き人への想いを女性目線で歌っている。 湿っぽくなりそうなテーマだがそうはならずカラッとしている。逆にそれが寂しさを誘う。 あまりにも普通な曲すぎて逆に新鮮。ある意味稲葉の新境地と言える曲かもしれない。 11.ルート53 ★★★★☆ 稲葉の故郷である岡山県津山市について歌った曲。ルート53とは岡山県の国道53号線のこと。 故郷への想いや幼少期の思い出を歌っているが、さすがにおじいさんが車に轢かれたエピソードを歌いだしたときは失礼ながら笑ってしまった。 歳をとるとこういう曲が心に沁みてしまう。やはりふるさとはいいものである。郷愁に駆られる佳曲。 子供について歌ったり友達について歌ったりそして生まれ故郷と50歳に近づき稲葉にもいろいろ思うことがあるのだろうか。 12.念書 ★★★☆ 配信シングル。前三曲の感傷的な気分を吹き飛ばす終末感漂うシリアスなナンバー。 元々今作で一番最初に発表された曲だがまさかそれをラストにもってくるとは思わなかった。 やたら不安感を煽る曲である。たぶんファンが稲葉ソロに一番求めてるタイプの曲。 この曲を締めに持ってくることでポップなだけでは終わらないアルバムになっていると思う。 穏やかな気分から一転して言いようのない不安感を残して今作は幕を閉じる。 総評 ★★★☆ B'zのボーカル稲葉浩志のソロとしては5枚目のオリジナルアルバム。 稲葉ソロでファンが求めるのは1stアルバム「マグマ」みたいな暗い内省的な作品なのだろうが今作は正反対の非常にポップで穏やかなアルバムである。 「マグマ」みたいなネガティブ路線を稲葉ソロに期待してる人には不向き。逆に言えばクセの無い曲が多いので一般受けはしそう。 激しいノリは控えめだがこれはこれで悪くない。さすがに稲葉もアラフィフになり色々と新しいやり方を模索してるのかもしれない。 ややインパクトに欠けるがなかなか粒ぞろいな一枚。 レビュー乙 今作も悪くないけど稲葉ソロはやっぱり1stが一番好きだなぁ 乙乙 B'zもソロ作品も大好きや CHAOS MODE / Janne Da Arc 1: Desperate ★★★★ 要約すると「歌詞の内容が思いつかないYO!!(寒っ)」という歌。 イントロがまんまFFの戦闘曲wwでもキーボードのアルペジオがクセになっちゃう悔しいビクンビクン(オイ いかにもオープニングって感じでつかみはOK 2: -R-TYPE「瞳の色」 ★★★★★ ツーバスドコドコで始まる、Janne流クサメロ。歌詞は「死神のkiss」の前日譚? 聴きどころは何といってもyouの超絶ピロピロギターソロだろう。 間違いなく本作のハイライト。 3: Psycho Dance ★★★ Janneとしては珍しく、アングラなV系臭漂うロックナンバー。 正直、歌詞とサビはアレだが、やっぱりギターソロは逸品。 4: ....song ★★★☆ タイトルは多分「LOVE SONG」だろうな。「...」で隠す必要あったか?w 本作の中では清涼剤とも言って良いほど、王道で爽やかなラブソング。キラキラなピアノが素敵。うー☆ アウトロはフェードアウトでも良かったんじゃね? 5: Labyrinth ★★★ 歌詞はyasuが学生時代に書いたとかなんとか。その為か、内容はモロS○Xなんだが、どこか厨臭いw てかキーボードまたFFやんけ!yasuはゲーム好きかよww でもやっぱキーボードがクセになっちゃう悔しいビクンビクン(自重しろ 6: Strange Voice ★★★★☆ 「教会」やら「イエス」やら幻想的な歌詞と、アウトロでyasuによる語りが入るなど、この頃の黒系V系バンドがやってそうな世界観。 イントロのキーボードのアルペジオ、BLACK DIAMONDっぽいリフを交えたソロ、アウトロのピロピロギターがとてつもなくカッコいい。 Janne流シンフォニックメタル?インディーズでこういう曲をやってのけるとは・・・さすが。でも最後の英語の発音がもろ日本語読みなのがちと残念。 総評 ★★★★☆ インディーズではラストとなるJanneの3枚目のミニアルバム。さすが「V系最終兵器」とか言われてただけあって歌唱力・演奏力ともにレベル高杉。 ちょっと低い評価もした曲もあるけど、捨て曲は無し。インディーズの3部作の中では間違いなく最高傑作。 「Janne流クサメロ」って何だよ・・・ 「Janne流メロスピ」です。すんません 乙 名前しか知らないから聴いてみようかな… またノーナレビューさせていただきます NONA REEVES/DESTINY 1.LOVE TOGETHER ★★★★★ オープニングを飾るのは彼等お得意のディスコ系のアップテンポ。シングル曲であり、彼等の中でも一番知名度がある曲ではないだろうか。 ボーカルの西寺氏が「作るのに100万円かかった」と後に述べているが、それも納得できる凝ったアレンジがとても良い。 よく動くベースラインとカッティングのギターが全体を上手く引っ張っているのが印象的。 また、ストリングスもここぞ!という所で挿入されていてこの曲の爽快感を上げていると思う。 メロディの展開も、2番のサビが終わってから間奏を挟み、「ぶっ飛ばしてよDJ!」と叫ぶパートに持っていきどんどん熱気を増していくのが非常に良い。 お洒落さとカッコよさを上手く合わせた曲だと思う。ここまでスカッとするような仕上がりの曲はなかなか無かった。褒めすぎな気もするがとにかく名曲。 ちなみにこの曲、アニメ「パラッパラッパー」のタイアップ付きだった。 そしてその時使われていたミックスバージョンがまたDJプレイを上手く組み込んだクールな出来になっているので、気になった人は是非そちらも聴いてほしい。 2.二十歳の夏(Pts.1&2) ★★★★ タイトル通りのサマーチューン。ゆったりしたテンポで流れていく。7分を超える大作であるにも関わらず、全くマンネリを感じさせない展開がナイス。 前曲のアレンジを踏襲したような、ストリングス+カッティングギターという構成であるが、エレピも入っており、新鮮な流れを与えている。 前半はコーラスが印象的な派手なパートになっているが、後半はストリングスが優雅に流れる緩やかなパートになっていて緩急の差がしっかりついている。 女性コーラスが中心となるシーンがいくつかあるが、これがとにかく良い役目をしている。清涼剤の様な役目をしているというか、更に曲を爽やかにしているというか。 また彼等の曲にしては珍しく、歌詞の完成度が高い。まさに「二十歳の夏」を想像させる。一夏の青春、といったところか。何言ってんだ俺。 真夏、海に向かう道で助手席に彼女を置いてドライブしながら聴きたい、そんな曲です。そんな予定なんてきっとないけど。 3.DESTINY ★★☆ アルバムのタイトル曲…なんだけど、前までの流れが良かったためか地味に聴こえてしまうという不遇な曲。 ピアノを中心にした落ち着いたナンバーでメロディもなかなかだが、テンポがちょっとまったりしすぎかなというか、テンションが下がってしまう。 後半になってからは管楽器も入ったりしてロマンチックなムードな雰囲気を出してくるんだけど、そこまでに至るのが結構長いのでその前に飽きてしまうんじゃないかな。 このアルバムじゃなかったら割と評価が高くなっていたかもしれない。 4.AMAZON ★★★☆ アコギがお洒落に流れるボサノバ風のナンバー。カフェとかで流れたら聞き入っちゃうかもね。てかここの西寺氏の声はかなりコーネリアス小山田に似てる。 …かと思ったら、一瞬どんなバンドか忘れるぐらいギターがガンガン鳴る曲(それでも他のロックバンドに比べれば大人しいけどさ)。こんなのも出来るんだ、と思わせるような曲。 ノリが良くてサビも覚えやすいのでふとした時に口ずさんでしまうかもしれない。ライブ行った事ないけどこれは結構な盛り上がりナンバーとして機能するんじゃないか? ていうか小山田っぽいって書いてたら、この曲フリッパーズギターに近いなあと思ってきた。1stの時のサウンドに近いかな。「恋してるとか好きだとか」みたいな感じ。 5.シリアス・ラブ ★★★★ 3曲目に近いピアノを中心にしたナンバー。美メロが綺麗に流れていくのが印象的。まあ教科書通りのメロディって言ってしまう人もいるかもしれないけど。 ビーチボーイズみたいなコーラスもこの曲の魅力を上げていると思う。サビのメロディも優しげで、ハイテンションなナンバーが続いていた中でしっかり一息つくことが出来ている。 ゆったりしている割には4分を切る短さなのでダレずに聴けるのもプラスポイント。ファンには人気が高めの曲だと思う。 でもちょっと不満なのは、この曲が他に比べて妙に音量が小さい所。ミックスがくぐもった様に聴こえるのが痛い。もうちょい広がりのあるアレンジにしてくれれば更に良い曲になったのでは。 6.DJ!DJ!〜とどかぬ思い〜(feat.YOU THE ROCK★) ★★★★ シングル曲であり、ニコニコ民にとってはYTR★との伝説のライブが蘇ってくるであろう曲(その時は1曲目も演奏されていたので、そちらも有名)。散々ライブは弄られてるがこれは名曲。 スピード感溢れるラップが勢いに溢れていて良い意味で耳をスッと流れていく。そしてこの曲もベースラインがカッケー。 さすがシングル!といった感じで曲の展開に隙が無く、聴いていて気分がノリノリになる事間違いなしだと思う。 ただあのライブバージョンを聴いてしまうとYTR★がどうも元気ないというか冷静な感じに聴こえてしまうのが残念。楽しい雰囲気の曲なんだしもっとはっちゃけても良かったんじゃないか。 サビの「DJ!」という追っかけコーラスや、サビ終わりの「Get Busy Now!」という叫びなど小ネタみたいなのをちょくちょく挟んでくるのも良い。聴いてて退屈しない。 しかしこの曲はほんとにネタにされまくってるよなあー…ダイナモ感覚!ダイナモ感覚!YO!YO!YO!YEAH! 7.地球儀と野鼠(Pts.1&2) ★★★ ドラムのコマヴォーこと小松茂氏が西寺氏と共にボーカルをとる異色曲。でもボーカル上手いな。ぶっちゃけ西寺氏よりも上手いとか思っちゃう人いるんじゃないか。 シンセの音と全編でお洒落に鳴るカッティングギターが非常に効果的。でもアレンジにあまりメリハリがなく、最後まで聴くと同じ感じで流れてたように聴こえてしまうのが難点。 もっと前曲みたいな派手なアレンジにしてくれればこれも多分かなり化けたんじゃないかなと思ったり。でもこの浮遊感のある感じも悪くはないし、聴いていてうーん…ってなる。 ちなみに歌詞はイマイチ分かりにくかったりする。というか「野鼠」を「野獣」と読み間違えてしまってました。ほんとすみません。 8.AUGUST ★★☆ アコギを使った霧の中にいるようなほんわかしたアレンジの曲。全編英語歌詞であるのも含め洋楽っぽい雰囲気。無理矢理例えるならOasisを凄いダラーッとさせた感じと言えばいいだろうか。 ゆったりしたメロディが心地よいが、サビ終わりでベースが硬派な音を出したり、ギターソロがなかなかファンキーな出来だったりで一筋縄ではいかない印象。 3分を切る短さなのであっさり終わっていく。次の曲へのイントロダクションとして捉えるが吉。 9.パーティは何処に? ★★★★☆ ファンに人気が高く、この時期のシングルではないにも関わらずベスト盤に収録されたりもした曲。確かにアルバムの中でも1、2を争う完成度。 歌詞を「捨てたっす」と「ステイタス」で掛けているユニークさ、2番のサビ終わりで入ってくる6ホーン隊など聞き応えがとてもある。 流れるようなラップを抜けてからは「ミス・プリマドンナ、クリスピー・ラベンダー」とフレーズを繰り返すコーラスが印象的な展開に。パチェ子の汁を添加したパスタ(わかる人はわかる)。 間奏後はサビを愉快なコーラスと大合唱。そしてコール&レスポンスへと繋がる。ライブではこれも盛り上がるんだろうなーと思わせる。 ブラスバンドの様な豪華な音が溢れ出すラストも、まさに「パーティ」の雰囲気を出していて素晴らしい。 賑やかでカラフルなイメージがこのアルバムにはあるが、そのイメージを一番うまく表しているのはこの曲だろう。 10.HEAVEN ★★★☆ 前曲で派手で楽しげなパーティが終わり、夜の街を寂しさを感じながら歩き家へと帰る、そんな感じの曲。 エレピがゆったりと流れていく展開が心地よく、前曲でのテンションを上手く下げてくれている。これは曲順の勝利だろうなあ。 正直単体で聴くと地味な感じの曲なので★★☆ぐらいの評価に落ち着くと思うんだけど、この流れに置くことで更に輝きを増している。 ギターソロもいつもに比べザックリした感じではなくゆったりしていて、曲の雰囲気を保ち続けている。 甘いコーラスが流れていく中、西寺氏のフェイクがエレピの中に溶けていく長いアウトロを抜けると、なぜか異様な安心感に包まれる。 総評 ★★★★☆ 今でも活動を続けており、もうすぐ改めてベストアルバムを発売するらしい、そんなNONA REEVESの3rdアルバム。 この時期の彼等はハイテンションな雰囲気を保ちつつも、その中に爽やかさやクールさを合わせたサウンドを次々に生み出していっていた時期であり、全体のレベルが非常に高くなっている。 特にアップテンポの曲のクオリティは圧巻と言ってもおかしくない出来。その分落ち着いたナンバーの印象が薄くなってしまうというのもあるけど。 ホーン隊やストリングスを取り入れたこのド派手なサウンドはこのアルバムで多用されているが、次のアルバムからは数がどんどん少なくなっている。 現在ではそういったパートをシンセなどで味付けしている部分が多いので、この時期のアレンジは結構貴重。 キリンジとかが好きな人はドンピシャなんではないかなと思う。あれより明るいムードで歌詞がちょっと軽くなったとイメージしてくれれば。 ニコニコ動画でこの時期のライブは相変わらず弄られている(普通に面白いけど)が、それを見て「なんだ、ネタかよ」とか思ってしまうのは非常に勿体ない。 1曲目、6曲目、9曲目を聴くだけでもこのバンドのファンになる要素は多用にある。ちょっとでも気になった人はとりあえず聴いてみろ、と言いたい。 このバンドは今まで結構多くのアルバムを出してきてるけど、初心者に1枚渡すとしたら間違いなくこれ。NONA REEVESとはなんなのかがよく分かると思う。 まるでパーティの中で絶え間なく踊っている様な気分に陥る、そんなハッピーで楽しいアルバムです。 ちなみにジャケットもこのアルバムの雰囲気を上手く表していると思うので是非見てほしい。安っぽいなと思う人もいるかもしれないけどね。 ちなみにこんなに力入ったアルバムながらオリコン最高64位。何でやねん、って言ってしまったファンは俺だけではないはず。 まあ長々と書いてしまったけど、お洒落な音楽が聴きたいなら見逃せない一作だと思います。似たようなことを別のアルバムのレビューで言ったかもしんないな。でもつまりはそういうことです。 以上、ここまで読んでくれてありがとです 入ってくる6ホーン隊→入ってくるホーン隊です。すみません。 SHISHAMO 4 SHISHAMO 1.好き好き! ★★★☆ 初々しいラブソング。なかなか胸キュン。 サビで好き好きと連呼してるのでなんだか聴いていてこそばゆくなってくる。 2.すれちがいデート ★★★★ 可愛らしい軽快なバカップルソング。なかなかこっぱずかしい。 イチャイチャしやがってこの野郎と思いながら聴いてたら最後の最後で別れてびっくりした。 楽しいラブソングだと思ったら最後になんともいえない苦い余韻を残す曲。 3.恋に落ちる音が聞こえたら ★★★ 爽快感あるサウンドだけど歌詞と歌い方がなんだかストーカーっぽくて怖い。ソフトではあるけど。 4.終わり ★★★☆ 別れを切り出した恋人に詰め寄る曲。ヤンデレみたいで怖い。 ギターも激しく相手を責めるようなボーカルも真に迫ってる。どうしようもなく悲惨な恋愛である。 5.恋 ★★★ 淡い片思いを歌っているバラードのはずなのになぜかあまり甘酸っぱさとかは感じない。 きっと前3曲のせいだろう。 6.音楽室は秘密基地 ★★★☆ NHKの「みんなのうた」のために作られただけに老若男女幅広い世代にウケそう曲。夕暮れの放課後に聴きたい。 7.きっとあの漫画のせい ★★★★☆ またもや男に捨てられた女の歌。未練たらたら。 失恋したOLの強がりみたいな歌だけどドロドロの悲壮感まみれというほどにはなり過ぎずに良い感じにバランスは取れてると思う。 演奏もかっこいい。Vo.宮崎朝子のところどころ演技掛かったボーカルも上手い。 8.メトロ ★★★ 相変わらず失恋の未練を引きずってる曲だが今までと違って多少は前向き。 ここに来てブラス隊を取り入れたりと曲調は明るい。わりかしポップ。 9.夏の恋人 ★★★☆ アコースティックなバラード。ストリングスを導入したりわりとベタな作りだが悪くない。 じめじめする〜と歌ってるわりにはいまいち夏の湿っぽさが表現しきれてなくどちらかと言うと涼しい夏の夕暮れって感じ。 10.魔法のように ★★★☆ 化粧品のCMで使われてそうな曲。実際はタウンワークのCMソングだけど。 どこか毒のある曲が多い中いくぶんそういう要素が薄い。無難なのでどのタイプの女の子にもウケそう。 聴いてて「可愛いは作れる!」という化粧品のキャッチコピーを思い出してしまった。 11.明日も ★★★★☆ DoCoMoのCMソングで話題のナンバー。軽快なブラスロック。 Jリーグの川崎フロンターレの試合を観戦したのがきっかけで作った曲らしく内容はサポーターの日常。 自分もサッカーファンなので聴いてて楽しい。「待ってるのは最高の週末だ!」というスカパーJリーグ中継のキャッチコピーを思い出す。 演奏時間は6分超えだがあまり長さは感じない。CMでプッシュされるだけあってキャッチーで前向きになれる良曲。 総評 ★★★★ ガールズロックバンドSHISHAMOの4枚目のオリジナルアルバム。 思っていたより演奏力が高く驚いた。特にギターが力強い。 ギャル向けリア充向けというよりクラスの中心ではない女の子が共感しそうな曲が多い印象。 極端に喪女的なのに振り切れているというわけでもなくどれもソフトで良い塩梅。 なかなか聴きごたえのある一枚。 >>450 Amazonと同様本人がレビューしに来てくれるかもw 魂リク/福山雅治 1.銭形平次 ★★★★☆ 謎の渋いチョイス。ただ単純にかっこいい。 2.元気を出して ★★★☆ これを聞いて数多くの婦女子が元気になるのだろう。 3.長崎は今日も雨だった ★★★★ 同郷のスターである前川清のカバー。イケメンヴォイスにもほどがある。 4.心の旅 ★★★☆ 元曲自体が良いし…。 5.チェリー ★★★ 福山が俺のために歌ってくれてる!って気分になります。 6.糸 ★★☆ これも元曲自体が良いし…。ここらへんから段々と飽きてくる。 7.コーヒールンバ ★★★☆ 数少ない福山のギターテクが披露される。渋くてかっこいい。 8.Raining ★★ 福山が歌うといまいちピンと来ない。 9.雨やどり ★☆ 同郷の英雄であるさだまさしのカバー。これはさだまさしが歌うから面白いのであって福山が歌うとなんか嫌味に聞こえる。 10.ZOO ★★ ここらへんで福山の歌声にうんざりしてくる。もう少し歌い方に変化をつけてくれ…。 11.さらばシベリア鉄道 ★★★☆ 普通にこれは良い。テンポの遅い曲が続いたのでテンポが多少早いこの曲がここに来たのは良かった。 12.12月 ★★★ 福山が尊敬するSIONのカバー。男くさい歌詞だけど福山が歌うとよくもわるくも中和されてしまう。とりあえず元曲を聞いてみようと思う。 13.Midnight blue Train ★☆ ハマショーのカバー。ちょっと歌うたびにいちいち言葉をためるため妙にテンポが悪い。無駄に長い。 総評 ★★☆ 福山雅治のアコギ弾き語りカバーアルバム。当然と言えば当然だけど完全にファン向け。 ギター弾き語りオンリーだけにどの曲も変化に乏しく通して聞くと飽きる。福山の歌声も濃すぎる。 福山に耳元で甘く歌って欲しいというファンなら買うべき。取りあえず銭形平次は良かった。 乙 たしかに銭形平次はかっこよくキマってるしギターがいいよね よくカラオケで福山バージョンで入れる ZARD Forever Best 〜25th Anniversary〜/ZARD Disc.1 1.Don't you see! ★★★☆ いま聞くと古臭いが悪くはない。 2.マイ フレンズ ★★★★ 爽やかな気分になれる良曲。 3.この愛に泳ぎ疲れても ★★★★ 2番からテンポが上がるのはなんか面白い。 4.Good-bye My Loneliness ★★ デビュー曲だからか歌い方が硬い。初期ビーイングって感じ。 5.WAKE UP MAKE THE MORNING LAST 〜忘れがたき人へ〜 ★★ よくあるZARDって曲。 6.君に逢いたくなったら… ★★★★ ミディアムテンポのラブソング。爽やか。 7.息もできない ★★★☆ 悪い曲ではないが所々なに歌っているのかが分からないのが…。 8.今すぐ会いに来て ★★★ シャッフル調の曲だがやはり坂井泉水の歌唱力が…。これを彼女の味と取るかは人それぞれ。 9.ハイヒール脱ぎ捨てて ★★☆ サックスなんか入れてアダルトっぽい曲。 10.Forever you ★★★ 心地いいバラード。 11.明日を夢見て ★★★★ #3同様に徐々にテンポが上がっていく。こっちは爽やか寄りだけど。 12.翼を広げて ★★★ 坂井泉水亡き後に発売されたDEENのセルフカバー。翼を広げて旅立つ君にという歌詞が坂井自身のことを歌ってるようで切ない。 13.愛は暗闇の中で featuring Aya Kamiki ★★★★☆ いやにベタなガールズロックだが似たような曲が続いたので最後のこの曲がえらい映えて良い曲に聞こえてしまう。 Disc.2 1.星のかがやきよ ★★★★ ノリの良いアップテンポナンバー。後期の曲もそんなに悪くないぞと感じた。 2.夏を待つセイル(帆)のように ★★★ 悪くはないけど昔の少女向けアニメの音楽みたいなアレンジのせいで安っぽく感じる。 3.君がいない ★★★★ 明るいけど失恋ソング。シンプルだけど良い。 4.心開いて ★★★★☆ 爽やかなラブソングでよろしい。 5.揺れる想い ★★★ 大ヒットシングルだけどサビ以外は普通。 6.素直に言えなくて featuring Mai Kuraki ★★★ 今の所最後のシングル。Disc.1#13と同じような路線だがこっちはいまいち。 7.Oh my love ★★★☆ 幅広い層に気に入られそうな優しいラブソング。 8.風に濡れて ★★★☆ 元は#13のカップリングのセルフカバー。懐かしのビーイングって感じの明るい曲。 9.I still remember ★★☆ 可もなく不可もなくなバラード。 10.来年の夏も ★★★☆ ボサノヴァ調で始まるが途中からいつものZARDに。変にいつもと違うことをしてもあれだしこれでいいのかなとは思う。 11.あなたに帰りたい ★★★ ZARDお得意のバラード。悪くはないけど長いイントロの割には曲自体にインパクトが少々足りない。 12.愛が見えない ★★★★ Disc.1#13と似たような歌謡ロック。歌は上手くないけど声質がやっぱ良いなと思った。 13.果てしない夢を ZYYG, REV, ZARD & WANDS Feat. 長嶋茂雄 ★★★★★ 当時のビーイングオールスター。このお祭り感がただただ(・∀・)イイ!!あと長嶋さんが可愛い。 Disc.3 1.かけがえのないもの ★★★☆ ZARD後期の代表曲と言えるバラード。サビはキャッチー。 2.遠い星を数えて ★★☆ 普通。 3.風が通り抜ける街へ ★★★☆ あくまでもZARDの曲としては陽気な部類な曲。どこか南国チックなアレンジだが中途半端にも感じる。 4.DAN DAN 心魅かれてく ★★★★☆ FIELD OF VIEWに提供した曲のセルフカバー。明るい曲だが歌詞が切ない。坂井泉水が歌うと苦しい部分があるが良曲。 5.突然 ★★☆ #4と同じくFIELD OF VIEWのセルフカバー。ZARDバージョンだとなんかもっさりしてて微妙。 6.Today is another day ★★★☆ ブラスを導入したミディアムテンポのナンバー。無駄に壮大じゃなくてよろしい。 7.Season ★★★ 青春時代を回想する曲。切ない気分になる。 8.眠れない夜を抱いて ★★★★ 最初に売れたシングル。良い意味で若さを感じて眩しい。 9.こんなにそばに居るのに ★★ ボコボコボコボコ鳴るイントロの打ち込みが古臭い…。変なイントロの割には曲はいつものZARD。 10.永遠 ★★★☆ 正統派のバラード。無駄に長くはないので聴きやすい。 11.サヨナラは今もこの胸に居ます ★★★ 最初のギターが中途半端すぎていきなり微妙な気分になる。 12.眠り ★★★★☆ 夜布団で寝ながら聞きたいバラード。安眠できそう。 13.あの微笑みを忘れないで ★★★★ ファンに人気の前向きなポップス。ZARDの良い所が詰まった曲。 Disc.4 1.もう少し あと少し… ★★☆ ZARDとしては大人な恋愛の曲。なぜか神戸が出てくる。 2.Get U're Dream ★★★☆ シドニー五輪のテーマソング。なかなかポップでよろしい。 3.IN MY ARMS TONIGHT ★★★ ギターが良い。それ以外はそれなりなバラード。 4.運命のルーレット廻して ★★★ 名探偵コナンの主題歌で有名だがシングル版はテレビ版よりテンポが遅い。テレビ版のほうが好きだなぁ…。 5.少女の頃に戻ったみたいに ★★☆ 暖かいバラード。Disc.4まで来るとバラードはもういいかな…という気分になる。 6.きっと忘れない ★★★ サビは良い。それ以外が印象薄い。 7.こんなに愛しても ★★ 初期の曲なのでしょうがないが打ち込み等々古臭い。声もまだまだ硬い。 8.promised you ★★★ 土曜ワイド劇場の主題歌だったため今でも再放送でたまに聞ける。これもテレビ版とはアレンジが違うがやはりテレビ版のほうが良い…。 9.GOOD DAY ★★★★ あくまでZARDとしては力強いバラード。このベストでは無いタイプのバラードなので飽きずに聞ける。 10.My Baby Grand 〜ぬくもりが欲しくて〜 ★★ サビだけ良いならまだしもサビまで弱い曲。一応ラストは盛り上がるが印象に残らない。 11.グロリアス マインド ★★★☆ 坂井泉水が生前最後に収録した曲。完成前に亡くなったため未完成だがこれが最後の歌声かと思うとなんだか泣ける。 12.あなたを感じていたい ★★★ 冬の別れの曲。スキーのCMとかに似合いそう。 13.負けないで ★★★★★ いまや国民的応援ソング。改めて聞くとやっぱり良い曲だなとしみじみ思う。 総評 ★★★☆ ZARDの25周年のベストアルバム。もう少し曲数減らしてコンパクトに収めたほうが良かったような気もするがZARDを振り返るには悪くない1枚。 でもやはり曲数が多いので通して聞くとけっこう疲れる。懐かしさに浸りたい人はどうぞ。 岡村ちゃんの「DATE」か「禁じられた生きがい」お願いします [Alexandros]のレビューまだ無かったんですね 書ける人いましたらお願いします 岡村ちゃんの「me-imi」でもいいからよろしくー 乙乙 流れと関係ない古い一枚 NUDE MAN サザンオールスターズ 1.DJ・コービーの伝説 ★★★★ いきなりテンションの高いイケイケなロックンロール。コービーとは小林克也のこと。 冴えないスケベなおっさんというキャラのいまの桑田佳祐からは想像できないオラオラ系。 いまでは味わえない若さと勢いを感じる曲。 2.思い出のスター・ダスト ★★★★☆ 横浜を舞台にしたしっとりうっとりなバラード。ちょいと小洒落たバーで流れてそうな雰囲気の曲調。 ゴスペル調の女性コーラスが特徴的。なんとなく太った黒人のおばさんが目に浮かぶ。原由子では出せない味である。 後にも先にもサザンでこういうタイプの曲はこれだけだと思う。歌詞も今の桑田には無いとっぽい感じが良い。 3.夏をあきらめて ★★★★ 研ナオコのカバーが有名。サザンの夏の曲は数多くあるがその中でも一番湿度を感じる。 歌謡曲の良い意味での湿っぽさと雨の湘南が見事にマッチした曲。 4.流れる雲を追いかけて ★★★☆ 原由子ボーカル。のほほんとした曲調とボーカルだがテーマは中国残留孤児についてと重い。 シリアスな題材だが原由子が歌うと童謡を聴いてるみたいで郷愁の念に駆られてしまう。変に重くするよりこのほうが心に響く。 5.匂艶(にじいろ)THE NIGHT CLUB ★★★★ シングル。#2とは違い場末のディスコで流れてそうな歌謡曲。 マンピーやボディスペシャルIIなどのライブで盛り上がるスケベ曲の元祖。桑田の十八番。 6.逢いたさ見たさ 病めるMy Mind ★★☆ 電話のSEとため息から始めるバラード。切なさMAX。 あまりの女々しさと歌詞のシチュエーションが当時のサザンとしてはかなり異質。最近はこういうのちょこちょこあるが。 正直アルバム内というかサザンの歴史から見ても少し浮いてる曲。 7.Plastic Super Star(Live In Better Days) ★★★ #1をさらに男臭くしたような典型的なロックンロール。いまのサザンでは絶対にやらないだろう曲。 実際に桑田は後年あまりにも狙いすぎたとこの曲について恥じたらしいがたしかにあまりにもベタベタな出来。 アマチュアっぽい気恥ずかしさはあるがなかなかのイケイケで悪くはない。いまはもういないギター大森隆志が元気なのが良い。 8.Oh! クラウディア ★★★★ ファンにも人気のバラード。ベタだが切ない曲。 若干「Ya Ya(あの時代を忘れない)」と構成が似てるような気もするが心に沁みる良い曲。 9.女流詩人の哀歌 ★★★★★ かっこいい洒落乙エロいの三拍子そろったソウルナンバー。ホーンの音が心地いい。 桑田の歌声がセクシー。いままでとはまた一味違う夏の曲。個人的には今作でベスト。 10.Nude Man ★★ 1分ちょいで終わる表題曲。シンセサイザーの音がやけに耳につく。 ロッキード事件を皮肉っているらしいが歌詞カードに歌詞が記入されてないのでなにを歌ってるのかはよくわからない。 桑田佳祐の政治批判ソングの元祖。歌声がサッチモのモノマネだったり遊び心満載なんだろうがそれだけって感じ。なんだか脱力する。 11.猫 ★★★ 大森隆志ボーカル。作詞作曲も大森。女を猫に例えたとかそういうケレン味はいっさい無いただただ単純に飼い猫の曲。 桑田佳祐には出せない味と言っていいのかは分からないがものすごく脱力系なのほほんソングである。これも2分半ちょいと短い。 人によっては軽快なサウンドと猫についての歌詞に大森のボーカルが相まってけっこう癒されるかもしれない。猫好きにはオススメ。 12.来いなジャマイカ ★★ シンセサイザーがピコピコ鳴ってるレゲェナンバー。終盤は脱力系が続く。 ところどころ卑猥なワードが散見するスケベ曲。あまりにも過激すぎる部分は歌詞カードからもカットされている。 一応有名ミュージシャンたちに対する皮肉らしいがメチャクチャすぎて理解不能。とにかくナンセンスな問題作。 13.Just A Little Bit ★★★★☆ 最後を締めるはオシャレなジャズナンバー。ラストにはぴったり。 極上の大人なラブソングといった出来で個人的には#8より好き。サックスの音が心に沁みる。 総評 ★★★★ 1982年に発表されたサザンオールスターズとして5枚目のオリジナルアルバム。初期の集大成だけありどれも気合十分な出来。 ファンによっては「本当にサザンと言えるのはこのNUDE MANが最後」とまで言う人がいるぐらいの一枚。実際次の年からサザンは色々と変化していく。 終盤失速するが初期のサザンでは一番とっつきやすいアルバムだと思う。若さ溢れる良い意味でアマチュアバンドっぽさを感じる最後の作品。 少し前のベストを I LOVE YOU -now & forever- 桑田佳祐 1.悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE) ★★★★☆ 1stシングル。シンセサイザーを中心にしたポップなナンバー。 爽やかなサウンドとは裏腹に歌詞は切ない。これぞ桑田という曲。 2.今でも君を愛してる ★★★★☆ アルバム「Keisuke Kuwata」収録。多重コーラスが印象的なラブソング。 派手さ豪華さとは無縁な曲だがそれが良い。良い感じに落ち着いていて心地いいバラード。 3.いつか何処かで(I FEEL THE ECHO) ★★★☆ 2ndシングル。甘く切ないラブソング。 桑田佳祐が相当お気に入りらしく「女を口説くならこの曲だ!」とのこと。 実際色々とかなり狙ったような歌詞や歌い方である。母性本能がくすぐられそう。 4.Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない) ★★★★☆ 初の音源化。作詞は松任谷由実。長らくCD化が待たれていた作品だがようやく陽の目を見た。 ユーミンが作詞しただけあり純愛なクリスマスソングである。もちろんスケベ要素は皆無。 基本桑田佳祐は別れの歌ばかり作るのでこういう幸せな曲というのは珍しい。なんか新鮮。 かといって楽しいクリスマスと言ったキラキラしすぎたサウンドではなくどこが寂しさや不安が漂う。 途中に「もういくつ寝るとお正月〜♪」が挿入されたりと遊び心も満載。色々とぶっこんでるので7分以上とちょいと長い。 桑田佳祐と松任谷由実の味が上手く噛み合った良曲。ちなみに今作唯一のKUWATA BAND時代の楽曲。 5.漫画ドリーム ★★★ アルバム「孤独の太陽」収録。叩きつけるようなアコギとがなるようなボーカルが特徴の曲。 漫画のようになってまった日本を激しく糾弾する社会風刺ソングだがいかんせん1994年の歌なので若干古さを感じる。 桑田的に今の時代にも通じると思ったから収録したのだろうがどうせなら2012年ver.とかで書き下ろしてほしかった。桑田は再録とか絶対にやらないけど。 それでもまぁかっこいい曲ではある。 6.真夜中のダンディー ★★★★ 3rdシングル。良い意味で親父臭いロックナンバー。渋い。 歌詞は桑田より上の世代への皮肉か。一人の男の物語を聴いてるようでかっこいい。 7.月 ★★★★★ 4枚目のシングル。泥臭い大人のフォークソングといったナンバー。 ポップさや明るさの欠片もなくただひたすらに暗い。どうしようもなく悲しみに溢れている。 悲しみ嘆き孤独がひたひたと伝わってくる。ハーモニカとバンジョーの音色がうら寂しい。 ファンの間では亡き母について歌ったのではないか?とも言われているがそう思って聴くとより一層この曲に悲しみが帯びる気がする。 8.祭りのあと ★★★★★ 5枚目のシングル。切なさと哀愁の塊のような曲。 親父の失恋ソング。年を取れば取るほどこの曲が心に沁みてくる。中年の悲哀がひしひしと押し寄せる。 「悪さしながら男なら粋で優しい馬鹿でいろ〜♪」のフレーズが良い。歌詞がいちいちグッとくる。 当時としては珍しい三枚目なシチュエーションの曲だが近年のそれらとは違いクサさがなくて良い塩梅。 おっさんに片足突っ込んでる人間にウケる曲だと思う。もちろんそうでない若い世代にも。 9.波乗りジョニー ★★★★ 6枚目のシングル。今や夏の定番曲といえる大ヒットナンバー。 アップテンポで爽快感のある曲がだが聴いてて伝わってくるのは夏が来た喜びではなく夏が終わる寂しさである。 まさに桑田佳祐の真骨頂であり彼の数多くある夏ソングの中でも集大成と言える曲。 10.白い恋人達 ★★★★ 7枚目のシングル。今や冬の定番曲といえる大ヒットナンバー。 凍えるような寒さの中にどこか暖かさを感じるバラード。日本ではなく異国の街角で聴いてる気分になる。 ラストの大サビなどとにかく泣かせようとする姿勢は嫌いじゃない。 11.ROCK AND ROLL HERO ★★★☆ アルバム「ROCK AND ROLL HERO」収録。日米を強烈にぶった切るロックナンバー。 「米国は僕のhero 我が日本人は従順なpeople」とノリノリのキレキレで皮肉りまくっている。 ギターだけでなくピアノもフィーチャーされておりなかなか軽快で良い。珍しくピアノソロもある。 12.東京 ★★★★ 8枚目のシングル。Disc.1のシングルでは唯一のベスト初収録。「波乗りジョニー」「白い恋人たち」と一線を画すロック歌謡。 よく大ヒットした前2シングルの後にこれを出したなと言えるぐらい確実に一般受けはしない曲である。好き嫌いは分かれる。 都会でのどうしようもない孤独や閉塞感が漂う。渋いギターソロが焦燥感を煽る。ロック色を強めた「月」と言えるかもしれない。 13.可愛いミーナ ★★★★☆ 「東京」のカップリング。こちらは「波乗りジョニー」「白い恋人たち」と同じ王道路線のポップなナンバー。 桑田としては珍しく秋を感じさせる曲で内容的にも波乗りジョニーの続編と言えるかもしれない。青春の苦さ満載の曲である。 詞を曲に乗せるのが非常に上手いので聴いてて非常に心地良い。これが桑田佳祐の良いとこだと再確認した。 大サビでしんみりさせたりと最後まで飽きさせない姿勢が素晴らしい。 14.明日晴れるかな ★★★☆ 9枚目のシングル。ピアノとストリングスがメインの穏やかなナンバー。バラードとはまた違う。 桑田佳祐は当時大ヒットしていた映画「ALWAYS 三丁目の夕日」にかなり批判的でこの曲にはその時の思いが色濃く反映されている。 「過去を美化するのではなくいまがどんなに辛くても大事なのは明日だ」という行き過ぎた懐古主義へのアンチテーゼである。 当時50歳を超えたベテランの桑田だからこそ説得力がある。どこか寂しいが希望にあふれた曲である。 15.風の詩を聴かせて ★★★ 10枚目のシングル。今は亡き有名なサーファーに捧げたアコースティックなバラード。 一言で言えば桑田版「ティアーズ・イン・ヘヴン」。とにかく泣かせてくる切ない曲。 ただサビがイマイチ。曲のラストもあっさりなのでもうひと展開欲しかった。 Disc.2 1.ダーリン ★★ 11枚目のシングル。冬の横浜を舞台にした尾崎紀世彦が歌ってそうなド昭和歌謡。 ありがちな失恋の曲だがこの時期ぐらいから三枚目な感じがわざとらしくなってどうも苦手である。 2.現代東京奇譚 ★★★ 「ダーリン」のカップリング。オーケストラを全面に押し出したひたすらに暗い昭和歌謡。 あっけらかんだったA面とは違い昭和歌謡特有の侘しさやらなんやらをひしひしと感じさせる曲。 日本人の琴線に触れるメロディーと歌詞だと思う。ただいかんせん重い。 3.MY LITTLE HOMETOWN ★ 「風の詩を聴かせて」のカップリング。前曲と打って変わってレゲェ調の優しいナンバー。 桑田佳祐の幼少期の思い出を綴った曲。友達と一緒に野球したり汚れた漫画を回し読みしたりガッコの裏手の焼きそば屋に入り浸ったり……。 そんな幼き日を回想しあの楽しかった場所はどこ?と変わりゆく故郷を嘆いてる。まさに茅ヶ崎版「ALWAYS 三丁目の夕日」と言える内容である。 ……まさか前シングルであれだけ「ALWAYS 三丁目の夕日」を批判したのに直後にこれを出すとは思いもしなかった。当時はこれを聴いてズッコケた。 別に「昔に帰りてぇじゃん!」的な曲も良いかもしれないがさすがにすぐにこれでは「明日晴れるかな」の説得力が無くなるんじゃ……。 2000年中盤から桑田は作詞のスタイルを変えたがこの曲はそれの最もたる例。歌詞が良くも悪くもストレートすぎる。 昭和中期の子供の日常という内容なので同世代ではない自分にはピンと来ない。その日常も誰もが想像しうるステレオタイプなので新鮮味もない。 桑田佳祐と同年代ならノスタルジーに浸れる人もいるかもしれないが個人的には悪い意味でおっさん臭くてダサいなとしか感じない。 こういう曲を桑田佳祐が作るのかとある意味衝撃的だった曲。なんだかなぁとちょっと寂しくなった。 4.君にサヨナラを ★★★ 12枚目のシングル。年老いた男が過去を回想するという最近の桑田にありがちなナンバー。 哀愁と切なさが心に沁みる。地味な曲だが悪くはない。 5.声に出して歌いたい日本文学 [Medley] ★★★★☆ 「君にサヨナラを」のカップリング。名作文学に曲をつけたメドレー。 多くの作品が登場するがどれもこれもちゃんと合ったメロディが作られてるのが凄い。そしてかっこいい。 元々テレビ番組の企画で制作された楽曲だがよくまぁここまで違和感なく作ったもんだと感心する。完璧。 18分42秒とかなり長いのが難点だがバラエティ豊かな曲が満載なので実際はそれほど長さを感じない。 なんだかんだでまだまだ桑田佳祐もやればできるじゃん!とホッとした曲。 6.本当は怖い愛とロマンス ★★★★ 13枚目のシングル。「ダーリン」同様にベタな三枚目失恋ソングだがこっちは華やかで非常にコミカル。 ビートルズを意識して制作されただけあって昭和歌謡色の強い最近の桑田ソングとは毛色の違うポップさ。 なんだかクセになる曲。 7.銀河の星屑 ★★★★★ アルバム「MUSICMAN」収録。バイオリンとデジタルなサウンドが上手く融合したナンバー。 ここまでバイオリンがメインの曲もあまり記憶にない。バラードならともかくアップテンポなナンバーではかなり珍しい。 西洋的なサウンドだが歌詞は仏教的な死生観?をテーマにしており不思議な世界観に聴いてて引き込まれる。 内容が内容だけに病気以降に作られたと思いきやそれ以前にはもう出来ていたらしい。なにか予感めいたのがあったのか。 簡単に言えば「まだ死にたくねぇ!!」という内容だが大病を経験した桑田が歌うとものすごく心に来るものがある。 桑田ソロ後期の傑作。 8.月光の聖者達 ( ミスター・ムーンライト) ★★☆ アルバム「MUSICMAN」収録。ピアノ中心のしんみりしすぎなバラード。桑田自身を含めた同年代への応援歌なんだろうがいかんせん暗すぎる。 サザンと同世代の人なら共感できるのかもしれないが個人的には還暦近いおっさんにこういう歌を歌われると絶望的な気分になる。 一応最後の最後は若干前向きで終わるが老いに対する憂いがズドンと伝わってきて聴いてて辛い。更年期なのか桑田佳祐。 9.明日へのマーチ ★★★ トリプルA面だった14枚目のシングルの1曲。東日本大震災の復興を願ったフォークソング。 無駄な装飾をいっさい排除したアコギ中心のシンプルな曲調。途中から入る木琴や自転車のホーンなどがこの曲の素朴さを演出してる。 派手さは皆無だがそれが良い。 10.Let's try again 〜kuwata keisuke ver.〜 ★★★☆ トリプルA面だった14枚目のシングルの1曲。前曲と同じ震災をテーマにしたナンバーだが打って変わってゴキゲンなロッケンロー。 みんなもっと元気出して行こうぜベイべー!!的なとにかく派手で前向きで盛り上げようとする曲。聴いてて気分がハイになる。 ただ能天気すぎるという意見もありそう。 11.幸せのラストダンス ★★☆ ここからは新曲。中年カップルの結婚をテーマにしたポップナンバー。こういうシンプルなラブソングはかなり珍しい。 この曲もやはり近年の桑田ソングらしく良くも悪くも歌詞がストレート。良く言えば分かりやすいが悪く言えば捻りがない。 鐘の音をイメージしたのだろうがキラキラしたサウンドがなんだか安っぽく聴こえてしまう。桑田の声も不調で色々と苦しさを感じてしまう。 12.CAFE BLEU ★★★★ 缶コーヒーのCMソング。ボサノバ調の落ち着いたナンバー。 個人的に歌詞に引っかかる部分がなく久々に桑田佳祐の歌を聴いたという気分になれた曲。前曲と違い声の調子も良い。 コーヒーの温かさが体に沁み入るがごとく心地いいメロディがスーッと耳に入ってくる。コーヒーが飲みたくなるのでタイアップとして完璧な曲。 やっと書き込める 13.100万年の幸せ!! ★★★ アニメちびまる子ちゃんのエンディングテーマ。作詞はさくらももこ。桑田佳祐としてキャリア初のアニメソング。 全人類の幸せを祈った壮大な内容。子供にもわかりやすいポジティブで優しい歌なので聴いてて微笑ましい。これもキラキラしている。 14.MASARU ★★★ フジテレビ「お台場合衆国2012」のテーマソング。桑田らしい語感重視のおふざけソング。 タイアップに絡めたワードがところどころ登場するが大部分はフジテレビと関係ないナンセンスな内容である。 どうせフジの曲なんだし「MUSIC TIGER」「HONKY JILL」みたいにユースケ・サンタマリアを登場させてもっとふざけて欲しかった。 最後は近年珍しいフェードアウトで終わるがそれが次の曲と良いつなぎになったと思う。 15.愛しい人へ捧ぐ歌 ★★★☆ ラストはやはり感動的なバラード。太陽の光が海に反射してるのを表現したかったのかこれも終始キラキラ。今作の新曲はキラキラが多い。 亡き人への想いを歌っており内容的にDisc.1の「風の詩を聴かせて」と似ているが「風の詩を〜」がアコギ中心に対してこちらはシンセ中心。 「風の詩を〜」に漂う湿っぽさもあまりなくどこか前向きで明るい。「幸せのラストダンス」同様に声が不調気味だがそれが逆に良い味?になってるかも。 なんだかんだで桑田佳祐の締めのバラードは良いもんである。 総評 ★★★☆ 桑田佳祐の3枚目のベストアルバム。2008年の「桑田さんのお仕事」を含めると実質4枚目。 14枚目のトリプルA面シングルのひとつ「ハダカ DE 音頭 〜祭りだ!! Naked〜」を除いた2012年までのシングルすべてが網羅されている。 Disc.1だけなら★5つだけど近年の曲が多いDisc.2からはイマイチな曲が多い印象。なんだか悪い意味で年を取ったなぁと感じてしまう。 2000年中盤ごろから桑田は色々と路線変更をしたがそれを受け入れられるかどうかでDisc.2の評価は分かれると思う。個人的には良いとは思えない。 良くも悪くも桑田ソロの歴史が聴ける一枚。個人的にはベストアルバムを買うなら前作の「TOP OF THE POPS」で十分かなと思う。 AAA/WAY OF GLORY 1.WAY OF GLORY ★★★☆☆ ストリングを取り入れた曲 女メンはコーラスのみの参加。 1曲目にはふさわしい爽やかな曲でサビの心地よさもなかなか。 2.NEW ★★★☆☆☆ クラップが曲を盛り上げるアップテンポなナンバー 夏全開って感じなのでそれ以外の季節にはあまり聞くにはならないかも 3.S.O.L ★★★★☆ ちょっと2曲目と被り気味。男メンと女メン平等に目立っているのは好印象 4.JEWEL ★★★☆☆ 女メンの宇野実彩子と伊藤千晃によるMisaChia名義の曲。 微妙にダサい電子音が気になるが2人の声はわりと相性が良さげ。宇野の声はわりと癖があるけどこの曲ではあまり気にならない。 5.OVER ★★★☆☆ 男メンの浦田、末吉、日高による曲。 クールでかっこいい曲。日高のラップもいいアクセントになっている。 ラストの疾走感がどことなく切なくて好き。 6.Interlude 7.LEAP of FAITH ★★★★☆ 前曲からそのままノンストップでバキバキの打ちこみ調のトラックへ。サビでメンバーの声が若干かき消されてるような…? 曲自体は悪くない出来。 8.Dangerous Gamble ★★★★☆ 男メンの西島と與によるミディアムナンバー。 ブラス取り入れており少しアダルティなのだけどどこか楽しげな雰囲気も。2人の声も色気がありなかなかの良曲。 9.MAGIC ★★★☆☆ サビのラビュラビュラービュと出だしの日高のラップが印象的。 初聞はなんか微妙だけど聞いてるうちに良いんじゃない?ってなってきたスルメ曲。 10.涙のない世界 ★★★☆☆☆ 3年くらい前からAAA恒例となっている失恋バラード。女メンはコーラスと曲間のみの参加。 男メンだけだとなかなかに聞かせる曲になっている。 曲自体はありがちな感じだが。 11.ココア ★★★☆☆ 2曲目の女メン宇野、伊藤による楽曲。爽やかだけどどこか切なさも感じさせる。 楽曲は恋愛を歌った曲なのだけれど「さよなら」といった言葉が出てくるのでどうしても卒業した伊藤を想起させてしまう。 12.Yell ★★★☆☆ これまたありがちな応援ソングだけどタイアップ的にはしょうがないか。 日高のラップが曲の流れをぶつ切りして入ってくるのでそこはちょっと…って感じ。 13.Calling ★★★★☆ これもまたまたありがちな友情ソング的な楽曲だけどアルバムのラストにはふさわしい楽曲。 11曲目と同様これも卒業した伊藤を思わせる。 総評 ★★★☆☆ メンバーの伊藤が卒業し、7人としてはラストのアルバム。 これまでのアルバムはアゲアゲな感が多かったのだけれどこの作品はアップテンポもあるけど全体的には大人しめな印象。女メンだけで歌ったり男メン何人かで歌った曲があったり新しい試みはあるが。 歌唱も安定してるし楽曲も粒揃いなのでBGMにはいいかもしれない。 ハヴァナイスデー/ユニコーン 1.ハヴァナイスデー ★★★☆ 日本中を駆け巡る男を歌ったレトロなロック。全国ツアーで演奏したら盛り上がりそう。 2.魚の脳を持つ男 ★★★★☆ ふざけたタイトルと詩だが曲調は真面目なロック。 旧友にばったり会うが名前が思い出せず適当に誤魔化す、という唄だがこんな曲おそらく世界にこれだけだろう。 後の奥田民生のソロに繋がる曲かも。 3.鼻から牛乳 ★★☆ これまたふざけちゃいるがストーカーの唄。民生の歌声が怖い。 4.レベル ★★★★☆ 荒々しいロック。自堕落で不良なアメリカのロッカーって感じ。最高に格好いい! 5.$2000ならOKよ ★★ 女性コーラスをふんだんに使った阿部がボーカルのアカペラ。 シンプルなロックが続いたのでここでこの曲が良いアクセントに・・・なってはないな。 6.東京ブギウギ ★★★★☆ 笠置シヅ子のカバー。もっとロックなアレンジなのかと思ったがそうでもない。 原曲へのリスペクトを感じる良カバー。 総評 ★★★★ シンプルなロックを追及したユニコーンのミニアルバム。聞いて損無し! ハルカトミユキ 「シアノタイプ」 1.消しゴム ★★★☆☆ 1曲目はハルカの弾き語りで始まる 静かな曲だけど、歌詞は「一番嫌いになった自分を消してしまいたい」という ハードな内容、でありながら負けずに生きようという強い意志も伝わる 2.マネキン ★★★★☆ 2曲目はサイケデリックな雰囲気の曲、この曲は歌詞がエグイ。 記載しないけど、特に1番目のサビ冒頭何かは苦手な人はだめかもしれない。 3.ドライアイス ★★★★★ 文句なく名曲です。 ハルカトミユキの曲には「はかないけど美しい」という 印象を持っているのだけど、この曲は特にそれが強く感じられる。 最後の「みんな壊して笑ってやるよ」という歌詞も秀逸。 4.mosaic ★★★☆☆ かなりアグレッシブで、こういう曲もできるんだなと楽曲の幅広さを感じさせられる一曲 「愛が救うとか言っちゃってる 恥ずかしげもなくやっちゃってる」って歌詞は どうしても 夏の某番組を思い出してしまう。個人的にはこの番組、大嫌いです(笑)。 5.Hate you ☆☆☆☆★ 某女性ア^ティストトに「彼の好きな〇〇〇」という曲があるが、これはその曲とは真逆のベクトル とにかく相手の嫌いなところを羅列するというぶっ飛んだ内容 でも、実はそんな君が大好きという内容・・・ではなく、最後まで大嫌い 6.シアノタイプ ★★★★★ アルバムの表題曲、そして、このアルバム1,2を争う名曲だと思う。 曲の内容としては冷めた勘定で五つも未来に少しだけ期待してしまう、というもの この曲の良さは言葉では表しづらいのだけど、とにかく神がかっている。 7.7nonsense インストナンバー、小休止的なものなので評価から外しました 8.振り出しに戻る ★★★☆☆ シンセが割と主張していて、アルバムの中では飛び道具的な曲。 こういう曲もあった方がメリハリがついて良い。 mosaicと並ぶくらいアルバム中ではアップテンポなナンバー 9.伝言ゲーム ★★★★☆ 世の「右へならえ」的な人に対する皮肉を歌った曲。 この歌詞にあるような人って身近に絶対いるんじゃないでしょうか。 10.長い待ち合わせ ★★★★☆ 一言で言えば「ドタキャンされた曲」。 とても楽しみにしていろいろと準備していったのに一人ぼっちで帰る羽目になった 女性の心境をとてもよく表していると思う。 身に覚えがある人は心に来るものがあるんじゃないだろうか。 11.ナイフ ★★★★★ 個人的にとても好きな曲。 望まない別れとか、喪失とか、そういう経験をした人は多いんじゃないだろうか。 そんな時って、誰にもぶつけられないどうしようもない感情が芽生えるもの。 この曲はそんなときの「誰にもぶつけられないどうにもならない気持ち」を歌った曲。 優しい曲調とハルカの澄んだ声が、胸にとても突き刺さる 12.Vanilla ★★★★★ 最後3曲はこう評価が多いように感じられるように思えるかもしれないけど、どれも良い曲なんだからしょうがない。 この曲はハルカトミユキの凄さをまざまざと感じることが出来る曲だろう 狂気に満ちた世界観を淡々としたどちらかといえば淡々とした歌い方で歌うので、余計に引き立つ Bめろや大錆の二人の掛け合いもとても良いです。 総評 ★★★★★ 二人組女性グループ。ハルカトミユキのファーストフルアルバムなんだけど、ファーストとは思えないほどのクオリティ。 はっきり言って一般そうに受け入れられる雰囲気じゃないと思う。 乱暴に言えばCOCCOとsyrup16gを足して2で割った感じか。 だから、好きな人はど真ん中ドンピシャな人たちです。 貸しに重きを置いていて、疲れるものが多いんだけど、ハルカの歌声がとてもいい意味で淡々としていてクセがないので 歌詞がスッと入り込んで、聞いてて疲れるという事があまり無い。 >>486 まぁ実際シロップの中畑がドラム叩いてる曲もあるしね 初レビューです 拙い文章ですがお手柔らかに… スピッツ「醒めない」 1.醒めない ★★★★☆ 表題曲となる1曲目は初期衝動を思い出しながら作ったような軽快なロックナンバー このアルバム全体を通して言えることだが、さり気なく美しいメロディが故にスルメ曲が多かった近年の作品と比べて、初聴でもしっくりくる爽快感のあるメロディとなっておりスピッツ初期の作品と近い印象で聴ける 2.みなと ★★★★★ 先行シングル プールや冷たい頬に繋がるような美メロのミディアムバラード サウンド的に目新しいところは無く、良く言えば安心して聴け、悪く言えばマンネリとも言えるが近年稀に見るメロディの良さで名曲たり得ている それにしても草野マサムネの半音の使い方は本当に日本人好みである ちなみに口笛でスカートの澤部渡氏が参加している 3.子グマ!子グマ! ★★★★★ 凄いタイトルの曲 16分ノリのささやくようなAメロ、唐突感のある展開をするBメロを経てシンプルなエイトビート(裏打ちハイハット)に泣きメロが乗っかるサビという展開は若手バンドからの影響も見られる Cメロではシャッフルビートに乗せて、ここだけ別の曲になったかのような急展開を見せつつもスムーズに元に戻る構成力は見事 4.コメット ★★★☆ これまた切ないメロディにアルペジオを基調とした王道サウンド ドラマ主題歌に使われていたようで、スピッツを知らない人にも分かりやすく「基本的にこういうバンドです」ということを伝えてくれる曲 5.ナサケモノ ★★★★ コミカルなギミックとキメを用いた印象的なイントロが耳に残る曲 力強いメロディのサビの締めをマイナーで終わらせる(歌詞にも諦観のようなものが表れている)ところにスピッツらしさを感じる 6.グリーン ★★★ 爽やかさに溢れた曲 軽快なリズムとメロディで突き進んでいく為初聴時はあまり印象に残らなかったが、アルバム曲の続く中盤を間延びさせず暗い雰囲気にもなりすぎないようにしていて、重要な役割を果たしている 余談だが草野はこの曲において歌詞に「火焔土器」というワードを用いることができたことを気に入っているらしい 7.SJ ★★★☆ 力強く重みのあるメロディに反してあっさりした構成で3分ちょいでサラッと終わる曲 後半になるにつれ明るくなるサビメロやラスサビでの全音転調など、聴く人に前向きな気持ちを促してくれる曲 タイトルの意味は草野以外のメンバーも知らないらしい 8.ハチの針 ★★★★★ 草野の弾く攻撃的なリフで始まる、初期を思わせる痛快ロックナンバー Aメロではコードとメロの動きを少なくすることでタメを生んでおり、キャッチーなサビの爽快感を更に増加させている(サビ直前とサビ中に入ってくるギターの上昇音階がまた心地良い) 早口で強気な歌詞を歌うCメロもスピッツには珍しく、気合の入り様が伺える曲 個人的に今作のアルバム曲でベスト 9.モニャモニャ ★★★★ ジャケットにもなっている、メンバー考案の架空の生物をテーマにした曲 サビ途中での部分転調が穏やかなアレンジと相まって別世界のような浮遊感を伴っており、アルバムの箸休めに留まらない存在感を放っている 10.ガラクタ ★★★☆ みなとのカップリングとなっていた、曲名の通りガラクタを寄せ集めて作ったおもちゃ箱のような曲 サンバホイッスルやリコーダーなどの飛び道具的なギミックが曲に賑やかさを添えている 11.ヒビスクス ★★★★ CMタイアップが付いていた曲 前曲、前々曲で少し緩んでいた気持ちが物悲しいピアノイントロによってキュッと引き締められる感覚がたまらない 嵐の前のような静けさのようなAメロ、Bメロから躍動感溢れるサビへの展開は存分にサビの力強さを導き出すことに成功している それでいてアウトロはイントロと同じピアノフレーズのフェードアウトで寂しげに終わるというのがニクい 12.ブチ ★★★☆ キメだらけのイントロが楽しげな小曲 こちらは前曲とは反対にハネたリズムのイントロ、Aメロに対してサビではベタっとしてメロと淡々としたリズムで落ち着きを出している サビで入るボコーダーでの追っかけコーラスが良い味を出している 13.雪風 ★★★★☆ ドラマタイアップ付き配信シングル アルバム曲中では最も早く発表された曲かと思われるが、浮いたりすることなくアルバム終盤の盛り上がりを華やかに彩っている シングルとは思えないほどシンプルな構成と短さであるが、サビの高揚感、スケールの大きさがそれを感じさせない 14.こんにちは ★★★☆ アルバムを締めるのはメンバー4人だけの音で構成されたパンク調の曲 直球なコード進行に懐かしさを感じるメロディ(有りがちとも言える)はあらゆる意味でスピッツらしくない ミドル部分は一転してパンクバンドはあまり使わなそうなスピッツ然とした切ないメロディが乗っかっている 2分台と短く、曲名通り次の始まりを感じさせるこの曲がラストにいることでアルバムをもう一周したくなる 総評:★★★★☆ スピッツは特に初期〜中期の作品が好きな自分が、近年で最も気に入っている作品 メロディの感触が初期の曲に近い印象で、余計な音が足されすぎていないアレンジ(と音圧の丁度良さ)により疲れずに聴けるためやたら再生数が多い 曲のバリエーションは様々だがいずれもポップソングとしての体裁が整っているため(最長で4分半という曲の短さも評価点)スピッツ初心者にも聴きやすい スピッツがこれだけ長く活動している人気バンドたり得ている所以を示したと感じる作品 そういや各アーティストの全アルバムレビュースレって今無いんだな レビューは慣れてないので生暖かい目で見守ってください ゲスの極み乙女。/ 達磨林檎 1.シアワセ林檎 ★★★★ リード曲。ゲスの代名詞とも言えるキャッチーで切ないポップソング。 長尺のCメロでは川谷とほな・いこか(Dr)の掛け合いがあり「I love you」を境に2人のパートが入れ替わるところが面白い。 楽曲の完成度も高く、全盛期にシングルカットしていたらヒットしていたのではないだろうか 2.影ソング ★★★☆ 川谷と思われる操り人形がボロボロになるMVや「本当に品がないな君たちは」の歌詞からも想像がつくが、自身のアンチに向けた曲と思われる。 時折飛び込んでくる懐かしい感じのシンセとドラムの音色も効果的。 3.DARUMASAN ★★★ 初期のゲスっぽいお遊び曲。 サビは若干インディーズ時代の「ドレスを脱げ」を彷彿とさせる。 わずか1分40秒の曲だがリリース後MVが公開された。 4.某東京 ★★★★ 朗読曲。東京の匿名性を嘆く内容で川谷の個人的な歌詞ともいえる。 イントロの巻き舌の女性コーラスからして攻撃的な曲であることがよくわかる。 サビ(?)締めのシャウトが効果的で良い。 5.id2 ★★★☆ 前アルバム「両成敗」収録「id1」の続編と思われる曲。 曲入りから柔らかい川谷のボーカルがノスタルジックな気分にさせる。 6.心地艶やかに ★★★★☆ キスシーンだらけのMVが話題になった曲。 サビから始まるのだが、物憂げな雰囲気を感じさせる川谷のファルセットは流石だ。 その後の語りのようなAメロもメロディアスなサビへの布石のようで素晴らしい。 7.午後のハイファイ ★★★ 繰り返しのサビと女性コーラスがいかにもゲスらしいが個人的にはあまり印象に残らなかった。聴き込めば評価が変わるかも。 8.いけないダンスダンスダンス ★☆ 前作「両成敗」に「いけないダンス」という曲があったが曲調も歌詞も全く別物。 8分40秒の長尺曲だが 1分ほどで川谷の声はなくなり、朗読も歌も女性コーラスの2人が担当する。 その後5分ほどで再度入ってくるが、そこからは連呼ばかりで歌詞らしい歌詞はない。 正直通しで聴いてたら飛ばしたくなるがこういうお遊びもアリかな。 9.勝手な青春劇 ★★★☆ シュールでアングラ感のあるMVが話題になった曲。 「両成敗」あたりのキャッチーさを受け継ぐ佳曲。 ラスサビ前の展開もプログレを感じさせて良い。 10.小説家みたいなあなたになりたい ★★★★☆ ゲスをよく知らない人からしたら「?」なタイトルだと思うがファンなら川谷の異端な言語センスには慣れてるだろう。 曲も既存の言葉では語らないくらい衝撃的だ。恐らく様々なジャンルを飲み込んでいることは明らか。 11.id3 ★★★ 「id1」「id2」とは毛色が違う。 冬の描写は共通しているが早朝をテーマにした朗読曲となっており、終始ダウナーな雰囲気が漂う。 12.Dancer in the Dancer ★★★ そして再びダンスが出てくる。 ヒップホップ的なノリもあるが基本的に暗い。休日課長のベースはやはりこういう曲にピッタリ合う。 13.ゲストーリー ★★★☆ indigo la Endの「インディゴラブストーリー」と掛けたのか?と思われるタイトル。 ひたすらギターのカッティングとファンキーなベースラインが続く。 Aメロは語りになっている。 また、川谷曰くサビの音作りに拘っており20声近くのコーラスを重ねたそう。 総評 ★★★☆ 本来なら不倫騒動から復活しかけていた11月に先行配信、12月にCDリリースされるはずだったアルバムだが、川谷が未成年者と飲酒していた事が発覚し、活動休止・発売延期を余儀なくされた後の作品なので期待して聴いた。何だろう、前半は良いが後半はダレ気味。 語りも多くメンバーではない女性コーラスを使いすぎかなとは感じる。 まぁ、このアルバムのレコーディング中 川谷はジストニアも発症していたので仕方ないか。そのせいで低音が所々掠れているのも見受けられる。 今作で世間に思い切り毒を吐き捨てた彼ら。 次回どのような作品を発表して行くのか、ますます目が離せなくなった。 >>496 初期の作品はレビュー済み 最近のは学芸会レベルでレビューの価値なし 岡村靖幸/禁じられた生きがい 1.あばれ太鼓 ★★★☆ いきなり和太鼓の音が流れてきて「??」となってる間に岡村ちゃんのボイスサンプリングやギターがドバーッと流れてくるインスト。 ギターのキレがとにかくカッコいいので、聴いてて自然に体が動いてきてしまう。インストながらも非常に完成度が高い。 この1曲目の時点で岡村ちゃんの世界観にハマるか、「なんだこれ…」ってポカーンとなってしまうかでこのアルバムの評価が分かれるだろうなあ。まあ岡村ちゃんのアルバムって大体そんな感じだけど。 非常にカッコよくてファンキーな曲だけど、なんかあっさり終わってしまうのが残念。「あれ、そこで終わりなの?」ってなってしまう。 2.青年14歳 ★★★★★ 岡村靖幸史上最高傑作はどれだ?と聞かれたら俺はこの曲を選ぶと思う。 初っぱなのホーンからインパクトありすぎ。そのまま跳ねるようなファンキーな岡村ちゃんのボーカルが進んでいく。 が、なんか何言ってんのかよく分からない感じがするなと思って歌詞カード見てみたらビックリ。 ほとんど意味不明というか、めちゃくちゃなフレーズでこの曲の歌詞が作られているのである。 「今天からハッピーな星キラリ だけどなんかしら気分ダウン」やら「今限界に達してる ロス疑惑みたくなりそうで離婚だ」やらよく意味が分からない。 サビに至っては「野蛮でノーパンで冗談で暮れる 青年14歳」。 しかしこんなに意味が分からなくて情報量も多い歌詞なのに、凄いキャッチーなメロディに乗せてるから違和感が全くない。 歌詞とメロディがピッタリとハマっててシンクロ具合が半端ではない。こんなの作れるとか頭おかしい。勿論いい意味で。 スガシカオも大好きだというこの曲。いくら語っても正直この曲の良さは語りきれる気がしないのでぜひ1回聴いてみてほしい。 3.クロロフィル・ラブ ★★★ 前曲「青年14歳」以上にワケの分からないシュールな歌詞の並ぶ曲。 「無駄なボストンバッグ ジャケット 月・水にふりまくトワレ水」だの「歪んで消えるのは鮟鱇さ 向かって見えるのが百虎隊の14隊」だの、もうどこから突っ込んでいけばいいか分からない。 曲の方も没になった数曲をまとめたみたいな感じで、メロディがかなり複雑。それでも違和感無く繋がっているのはさすがとしか言いようがない。 でもメロディが地味だし歌詞の乗り方もちょっと失敗してる部分があるのは否めないのでこの評価。 というか「青年14歳」があまりにも強烈すぎたので霞んでしまうんだと思う。曲順で損をした曲。 4.ターザン ボーイ ★★★☆ シングル曲。シングルだったからなのか他の曲に比べるとやや毒の具合は薄め。 イントロからまたキレのいいギターが流れてきて痺れる。メロディは若干カントリーチックな雰囲気もあるかな。 「ベイベベイベベイベー」という岡村ちゃんのボーカルが聴けるのも嬉しい。ビシッと決まってます。 この人の曲としては珍しく全般的に優等生な感じが漂っている。カッコいいけど引っ掛かる部分がちょっと少ないか。 でもサビでいきなり木琴を使ったり、ベースラインが地味にカッコいい出来だったり間奏の不穏な雰囲気だったり、アレンジ面に関してはやっぱり凄い。 「いっつもオール4か5でせっかく法学部に受かっても 東京じゃ家など建てれない バカ高い」というフレーズはこの曲の中でも特に耳に残る。 アウトロでは「あばれ太鼓」で使われてたメロディを岡村ちゃんが歌ってたりもしてます。 5.妻になってよ ★★★ ここでしっとりした曲。いきなり岡村ちゃんの裏声が流れてくるので多分引く人は引く。 なんか妙に壮大なアレンジなのに歌詞は別れた女性に結婚を迫るという内容。なんでだよww Bメロの広がりのあるメロディとか正直もっと別の曲に使えばいいのに、と思うぐらいのハイクオリティ。 でもこのアレンジだと主人公の悲痛な思いみたいな物は伝わってくるので、これはこれでいいのかもしれない。 静かに流れるアウトロも素敵ですね。 6.パラシュート★ガール ★★★★☆ Charaが参加しているシングル曲。ドキャッチーなメロディが非常に聴いてて楽しい。 この曲もメロディがかなり複雑なんだけど、それを感じさせないスムーズに流れていく展開が素晴らしい。 奥で鳴ってるトランペットの音とか、サビのちょっと哀愁も感じるようなコーラスとか相変わらずキレのいいギターとか、アレンジが独特ながらもキャッチーさを失っていない辺りも凄い。 歌詞は片想いをしてる人(特に男子)ならグッと来るところも多いと思う。「君の弁当箱 頬張んなきゃ 部活でもガンバレない」とかね。 「バカな勉強もしない子は、相手にしないの」とかいう切ないフレーズで終わるのも片想いの切なさみたいなのを感じさせる。爽やか。まさに青春。 「あの娘僕がロングシュート〜」とか「ラブタンバリン」とかの路線を更に昇華させた感じになってるので、初期の岡村ちゃんの曲が好きな人に特にウケるかも。 ところでCharaの声がちょっと川本真琴に聴こえたのは俺だけかな… 7.どぉしたらいいんだろう ★★★☆ 前曲から一転、混沌としたアレンジが印象的なファンキーチューン。 バックは前作「家庭教師」に収録された「(E)na」をベースにしてるっぽい。アウトロで密かに「カッコイーナ」っていうコーラスが聴こえるし。 この曲はとにかくアレンジがカッコいい。特にアウトロのギターはいつ聴いても良いなあと思える。 Bメロの破綻しそうな勢いがあるアレンジもなかなか。 ただメロディがちょっと地味かなあ…なんか岡村ちゃんもボソボソ呟いてるだけみたいに聴こえるし。迷ってる雰囲気みたいなのはうまく出てるんだけどね。 8.Peach X'mas ★★ このアルバムの中で唯一の捨て曲。なんというかこのアレンジはダサいと思ってしまう。95年という発売された時期を考えてもちょっとこれは。 歌詞も岡村ちゃん得意の告白応援ソングなんだけど、「どうしようかなーって迷ってちゃダメじゃんよー 俺とガンバローぜ」とか「メリークリスマスがない青春なんて青春じゃないんだぜ」とかいくらなんでもクサすぎ。 いや、嫌いじゃないけどね。レビューしてる俺は高校生だけど、それでもこの歌詞はちょっとクサいと思っちゃう。 メロディの終わりに岡村ちゃんがセリフを言ってたりするんだけど、それもなんか滑ってる感じが。 エレピの音とかメロディはなかなか良い出来だし、もっと別のアレンジでやったらかなり化ける曲かもしれない。 個人的には聴く度になんか惜しいなあと思ってしまう曲。 9.チャームポイント ★★★★ 最後にこの曲を持ってくる辺りが素敵。スカ調の勢いのある曲。 当時のテレクラとかヘアヌードを批判してるんだけど、勢いが凄い。ラップみたいな速さで歌詞をバンバンぶつけていくような感じ。 バックは楽しげな雰囲気なのに、この尖った味を出している所がカッコいい。 ボーカルがどんどん熱を上げていくので、ラストなんてほんとにラップみたいな感じになってる。 間奏のファンキーなベースも危機感を感じさせるシンセの音もカッコいい。カッコいいしかいってねえな俺。 こんな強烈なインパクトのある曲をアルバムのラストに、更にシングルまでにしたのは凄いと思う。 ちょっとキャッチーさが足りないような気もするけど、良曲であることは間違いないです。 総評 ★★★★ 前作「家庭教師」から5年という長いブランクを空け発売された岡村靖幸の5枚目のアルバム。 アレンジは相変わらず独自の世界観を感じさせるしかなりカッコいい。が、やっぱり一般受けはしないだろうなとは思う。 前作はキャッチーさとファンクさを上手いバランスで保っていたが、今回はちょっとファンク寄りなアレンジになってると個人的に思う。故にキャッチーさが減ってる。 なので前作を聴いてからこのアルバムを聴いてほしい。 歌詞に関してももともと岡村ちゃんはエッチだったり、純愛だったり、恋愛系の歌詞や青春を題材にした歌詞が多かったが、今回は社会派と呼べるような歌詞が多い。 「チャームポイント」でテレクラやヘアヌードの批判をしたり、「どぉしたらいいんだろう」では当時問題になっていたオウム真理教を感じさせるようなフレーズを入れていたり。 全体的に尖ったようなイメージがあるのは、ここらへんからの影響だろうか。まあキレのあるギターの音が増えたのもあると思うけど。 相変わらず曲はどれもハイクオリティで、しっかりと作られている。この人のアルバムはどれも凄いなと再確認。 でも俺がそうだったんだけどこのアルバムを初めて聴いたときは「青年14歳」があまりにも衝撃的すぎて、しばらくそれ以外の曲が頭に入らなかった事がある。だから初めは地味なアルバムだと思ってた。 他の曲もスルメ要素があって今では良さが分かるんだけど、その要素をはね除けるような勢いで「青年14歳」の完成度がヤバすぎる。 今回それ以外の曲に星×5がついてないのはそこらへんも理由になってます。「パラシュート★ガール」とかも物凄い曲ではあるんだけどね。 そういった意味でも初心者向けではないのかもしれない。 でも岡村ちゃんに慣れてきた人にとってはたまらない作品になると思うし、これは「家庭教師」を作ってからじゃないと無理だっただろうなーと思うような曲もあるので、ぜひ聴いてほしい。 岡村ちゃんといえば「家庭教師」がやっぱり注目される事が多くて次のアルバムであるこれは割と見逃される事が多いんだけど、それは勿体ないなあと思う。 ジャケもなんか凄いカオスな雰囲気になってます。そのジャケに惹かれる物があればこの作品を好きになれる可能性があるはず。 この後岡村ちゃんはアルバムを出すのにまたかなりブランクが空き、音楽性も変化してくるので、「家庭教師」と共に90年代のサウンドを知るのに聴いてほしいと思う。 まとまりのないレビューですみません… >>514 乙です 家庭教師の影に隠れがちだけど良いアルバムだよね ・ オザケンの『球体の奏でる音楽』 ・ コーネリアスの『THE FIRST QUESTION AWARD』 お願い致します People In The Boxの「Things Discovered」のレビュー。 拙い内容ですがよろしくです。 インタビュー記事や楽曲解説等を読んでないので詳しい人からすれば酷くトンチンカンなことを言ってるかもしれないけどご容赦を。 【DISC.1】新曲4曲+既発曲の再録音3曲 1.木洩れ陽、果物、機関車 ★★ ピープルの現在、そして未来への予感が表されたこのアルバムの象徴的な楽曲...だけどあまりハマらなかった。 波多野さんの詩の特徴として「人が持ちうる普遍的な心情」の機微を隠喩や情景描写に巧妙に変容させ聴き手の感情を揺さぶるというものがある(余談だけどtacicaの猪狩さんもこれがめちゃくちゃ巧い。) 自分はそういった詩に強く惹かれてピープルの曲を聴き続けているから、この曲の「自分たちの意思表明」に限定された詩が刺さらなかったんだと思う。 曲自体の感触としては「Ave Materia」「Talky Organs」の頃の作風に近いかな。 2.空き地(New Recording)★★★★ 「Weather Report」に収録された曲のニューレコーディングバージョン...だけどこれは同一のタイトルを冠した別の曲。 メロディの基盤は原曲と同じものだけど展開が大きく異なり、詩も具体的で現実的な内容にリライト。 好き。 3.沈黙(New Recording)★★★ 原曲のアルバムありきのアレンジから、完全に独立した楽曲へと変化。 可もなく不可もなくといった感じ(偉そうですまぬ) 4.旧市街(New Recording)★★★★★ 全体的に広がりを感じるアレンジに仕上がっている。 「塔」の世界観がより堅固なものになった印象。 好きだ好きだ。 5.maze ★ まったく印象に残らない曲だった... この曲からラストトラックまでインスト(ちょっとガッカリ) 6.プレムジーク 9月/東京 ★★ ピアノやらベースやら、各楽器が細々と無秩序に鳴っている(7分間ずっと) タイトルに「東京」とあるけど「Family Record」収録曲のソレとの関係はなさそう。 7.矛盾の境界 ★ 5と同じ感想。ヒエー 【DISC.2】ベストアルバム。過去へと遡る構成。 1.映画綺譚 ★★★ 5thミニアルバム「Talky Organs」からの1曲。 静と動の立ち替わりが激しいイントロに強く引き込まれる。 曇天の空の下で聴くと気持ちがいい。 好きな曲だけれども、これがアルバムの頭に配置されるとどうもモヤモヤするw いきなり「ホテルのロビーで〜」って。 2.空は機械仕掛け ★★★★ 同じく「Talky Organs」から。 精緻を極めた音の集束。まさに機械仕掛け。 ドラムがえらいことになってる。 アルバムの封切りをまかせるならこの曲の方が相応しいと思うけど、それだとオリジナルと同じだからなあ。 3.海はセメント ★★★★★ 5thシングル「Calm Society」から。 靄がかかった街をさまよっているような感じ。 7分強の長尺曲ですが、冗長さは全く感じさせず。 文句無しの名曲。 「Calm Society」は公式ショップサイトとライブ会場のみの販売だったから、買い逃した人には嬉しい収録。 4.天国のアクシデント ★★ 4thシングル「聖者たち」から。 素早くて黒い「そいつ」が天国で何かやらかしてそれがニュースになりましたよっていう歌(テキトー) 総選挙企画が立ち上がっても決して上位に位置することはなさそうな曲。収録の意図が掴めない! 5.翻訳機 ★★★ 5thアルバム「Wall,Window」から。 ピープルの曲にしては驚くほど純朴で、優しくまっすぐな曲。 多くの人に受け入れられるだろうなあという印象。 発表当時本スレが「あちゃー、とうとうこういう路線に踏み入れちゃったかー」という空気になっていたのを覚えている。 6.聖者たち ★★★★ 4と同じく「聖者たち」から。 アニメタイアップ曲だけどそれらしきニオイを強く感じさせることもなく、かと言ってアニソンとして役者不足ということもなく。 暗澹とした前半部分から、一気に壮大な大サビに開く展開が素晴らしい。 「東京喰種」というビッグタイトルのタイアップなのだから、これはもうイヤでも売れるだろうと期待したけどまったくもう悲しくなるほどそんなことはなく... TKとamazarashiが全部持っていった\(^o^)/ 7.月 ★★★★ 5と同じく「Wall,Window」から。 ピアノ主体のバラードという新機軸! 「今日も誰かを 蝕む悲しみを ひとは食べて大人になる」という詩がたまらなく好き。 8.気球 ★★★★★★ 4thアルバム「Weather Report」から。 えも言われぬ美しさ。詩も曲も頭一つ抜けている。 シタールが支配する曲だけどワールドミュージック的な泥臭さはなく、むしろ麗しさすら感じる。 原曲ではアウトロから次曲の「砂漠」のイントロへと地続きになっていたから、独立した音源を聴けて嬉しい。 でもどうせ切るなら「夏至」「潜水」「新聞」辺りも欲しかったかも...。 9.球体 ★★★★ 3rdアルバム「Ave Materia」 人々を包み込み庇護する「球体」と、そんなもの大きなお世話だと言わんばかりに「球体」を糾弾する人々の歌。悲しい乖離。でもなんだか滑稽小説を読んだ時のようなクスッとくるような面白さがある。 10.犬猫芝居 ★★★ 1stアルバム「Frop Queen」から。 遅効曲(スルメ曲的な意味合いの今作った造語)かな。 「ほんの数秒で〜」のところでシビレる。 前曲(「Ave Materia」は2012年リリース)から色々(キャリア史上最高傑作と呼ばれる作品やら何やら)すっ飛ばして一気に5年分(「Frog Queen」は2007年リリース)遡上した。 なんでじゃ。 11.はじまりの国 ★★★ 同じく「Frog Queen」から。 ピープルの曲としては珍しくクセがなくとても聴きやすい曲。 「はじまり」だけど次の曲でこのアルバムは幕を閉じるよ。 12.Alice ★★★★★ 1stミニアルバム「Rabbit Hole」から。 アルバムタイトルと曲名から「不思議の国のアリス」の歌なんだろうと思われるだろうけど、直接なぞらえてはいない。 テーマは貰っているがあくまで波多野ワールド。 インディーズ時代を代表する名曲! ...真っ逆さまに落ちて終わったけど、これは笑っていいの? 総評 ★★ 期待大で買うと火傷するかもしれない。 値段の割にボリュームはないし、正直言ってDISC2のベストも入門には向いていないと思う。 Rocket or Chiritori「TOKYO YOUNG WINNER」のレビューです。よろしくお願いします。 1.Winter Ocean ★★★★☆ 展開や構成など一番バンドサウンドになっている曲。 他の曲はローファイな音も含めての良さだがこの曲に関しては普通に売れそうな曲である。 本人による曲解説での、塾おくれてまでMDでとってくれた岡ちゃんありがとう❤は凄まじいパンチライン。 2.Tokyo Young Winner ★☆ 長めのインスト。 ドラムのハイハットとスネアを二人で分けて演奏してるとのことでリズムがヨレヨレ。 部活の遊び半分で録音したセッションを収録しましたって感じ。 ただこういうノリの曲が収録されているのがアルバムの雰囲気には合ってるし悪くない。 3.Tell Me ★★★★★ 短くシンプルな弾き語りだがローファイな音、切なくなるメロディ、歌声がどれも噛み合った名曲。 復活後のライブでも披露していたので本人も気に入っているようだ。 4.Space Indian 99 ★★☆ インスト。 リズムマシーンに合わせて音を重ねて録ってある曲。ゆったりとした曲でスピーカーでかけると気持ち良い。 5.Fruit Au Lait ★★★ 恐らく本作で一番ローファイな曲。 ハモりやリコーダー、ピアニカと思われる楽器も使われており学生感が漂う。 メロディが良くて可愛い曲。 6.Thank You ★★☆ なにかのサンプリングからギターのリフがフェードインして始まりその後鼻歌と子供のポエトリーリーディングみたいなものが乗ってくる 繋ぎのような曲だがキャッチーで雰囲気が良い。 7.Liver in River ★★☆ ギターとリズムマシーンの曲、気怠い雰囲気が漂う。 曲の解説にて重厚な音との事だかかなりヘロヘロである。 夏休みに窓しめきって、汗だくで部屋にとじこもって録った、という曲のエピソードだけで満点あげたいです。 総評★★★★☆ 女子高生の宅録をrocket or chiritoriという名義で世に出した作品。 アルバムの添え書きに以下の一文。 This mini album recorded in April '95 to February '97.These songs are kinda diary of Satoko Shibahara,age of fifteen to seventeen. 活動休止理由が受験・大学生活、直前に出した7インチで初めてMTRを使うという破壊力あるエピソードも。 こんなバックグラウンドを持った作品となると汚い大人が狙ったんだろうと穿った見方をしてしまうが、聴けばそれを抜きにして狙っただけの内省的なものでは無く音楽的にとても良い作品だと思うはず。 アルバムは全曲ラジカセのマイクを使った多重録音のようでかなりローファイな音になっており、スピーカーから流して聴くとなんとも言えないノスタルジックな印象を受ける。 若い女の子の芸術活動がアイドルっぽく扱われたり、iPhoneだけでそれなりにレコーディング出来てしまう時代だからこそ輝きが増している作品。 スタンスはどインディな作品だが意外に流通したようで中古屋ではそれなりに目にします、自分は180円で買えたので興味持った方は是非是非。 鬼束ちひろの「シンドローム」のレビューです。 かなりお粗末な内容ですがよろしくです。 ★五点満点 1. good bye my love ★☆☆☆☆ シングル曲。 なんだか詩も曲も凡庸なJ-POP。そして長い。 いきなり6分の曲はちょっと疲れる。 2.碧の方舟 ★★★★★ 「貴方」を人生の終着点とし、私の全存在を捧げましょうというかなり危なっかしい詩。盲愛が過ぎるぞ! 1のシングルに収録されていたアコースティックバージョンよりこちらの方が好み。 名曲だと思う。 3.弦葬曲 ★★★☆☆ 何やら「貴方」との間に亀裂が生じて愛が霧散していっているらしい。 鬼束ちひろらしい良い曲だと思うけど、大袈裟なまでに重々しいアレンジがちょっと苦手。 羽毛田さんならどう編曲したろう。 4.Sweet Hi-Five ★☆☆☆☆ 至極抽象的な詩に、煮え切らないメロディ。 かなり退屈... 5.ULTIMATE FICTION ★★☆☆☆ 詩がもはやワケがわからないことに。 譫妄状態で書いたの? イントロと歌い方にユーミンを思い起こす。 6.悲しみの気球 ★★★★☆ 「月光」の頃から存在していた曲らしく、安心して聴ける。 「そんな薄い翼で 何処に飛んでゆけるというの」という一節にグッとくる。 でもサビが少し弱いかな。 7.シャンデリア ★☆☆☆☆ 4と同じ感想。 まったく刺さらない。 8.火の鳥 ★☆☆☆☆ 季節が巡って貴方の翼になって億千の夜を越えちゃうとってもJ-POPな詩。 サビも盛り上がらず、アレンジも中盤に配置されてそうな趣。 実質ラストトラックなのにこの盛り上がらなさは一体... 9.good bye my love(acoustic version) ★☆☆☆☆ 1のピアノ一本バージョン。 (•.•).... 総評:★★☆☆☆ 鬼束ちひろ曰く「原点回帰」のアルバムだが作風としては「剣と楓」に近く「インソムニア」を期待すると大火傷を負う。 通販サイトやレビューサイトで絶賛されてるけどみんな本当に満足してるのかなあ。 ※この間発売されたライブアルバムは良かったです。 乙 原点回帰というよりは、むしろ声的な意味での復活という言葉の方がしっくり来るアルバムだったと思う 碧の方舟はガチ 乙 俺は大満足だった。それぞれ感想が違うのは面白いね 乙 グッバイマイラブについては同意 でもSweet Hi-Fiveダメってマジか! そしてGRAPEVINEのBurning Treeのレビューやりますよろしく。 まだなかったみたいなんで書いてみました。 素養がないから音楽理論的な感想は書けてないけどそこはどうかご容赦を。 1. Big Tree Song ★★★ のっけから表題曲。 人々が大木を囲って舞い踊ってるイメージが浮かぶ(そのまんま) ウォータードラムなんて洒落た楽器の音が聴けたり「どやさ〜」なんて歌っちゃう田中さんが見れたり色々と新鮮で面白い。 飽きが来るのが早いのとアルバム全体から見るとちょっと浮き気味なのが難点(トップに来てるからイデアの「ぼくらなら」程気にはならないけど) 2. KOL(キックアウト ラヴァー) ★★ 先行シングル「Empty Song」からの1曲。 どういう歌なのかイマイチ掴めないけどとにかく人生はあっという間って事かね? 4分もないのに妙に長く感じる曲で、ここでいきなりダレてる印象。 ここに「Empty Song」を持ってきて一気に開いても良かったんじゃないかなあ(生意気ですんません) 3. 死番虫 ★★★★★ 死番虫(シバンムシ)って何だろうと思って調べてみたら浴室とかトイレによくいる指先でプチッと潰せるあの甲虫が出てきてビックリ!アイツか! そのちいちゃな虫を題材にこんなシックでエロチックな曲を書いちゃう田中さんって謎。 サビとそこ以外で動静がはっきり分かれているのが特徴的。 ええ曲じゃ。 4. Weight ★★★★ 都会の空虚さと閉塞感が歌われているとても重い曲。 バインの曲にちょこちょこ登場し、時には主役となる「風」も今回は一言呟いて逃げる様に退場。長居したくない世界だよねわかるわかる。 「Wants」と繋がりがあるらしい。 5. Empty Song ★★★ シングルの発売当時「FLYの焼き直しやないかーい」と言われまくってた曲。これはこれで良い曲だけどね。 歌詞は「Weight」で描かれた様な息苦しい世界からの脱却を図っている? 6. MAWATA ★★★★ 真綿をローマ字表記するという謎センス。 首を絞められてるけど何だか心地よい...というかちょっと快感...いや、エロス...な曲。 トューンと鳴る突き抜ける様な印象のシンセから、ポコポコと鳴る謎のパーカッションと共にバンドサウンドへと展開していく。キャッチー。 7. IPA ★★★★★ 前半溜めに溜めて後半大炸裂!「CORE」を思い出す構成。 過去作を思わせる「街」「夏」「光」という言葉が飛び出してきて思わず鳥肌。 8. 流転 ★★★★★ 万物は流転で変わらないものはなくて変わってしまったらもう二度と同じ形には戻らない。その事実に畏れを抱いたり憧れを抱いたりっていう歌(めっちゃ表面的な解釈) 「星空」「満月」「惑星」「衛星」「地球」といったスケールの大きいことばがふんだんに使われているけど不思議と地に足がついてる。 これまた名曲。 9. アルファビル ★★★★ 地味だけど決して埋もれてはいない 「このまま目を塞いでいれば怖くない」ってフレーズにジンとくるものがある。 10. Esq. ★★★★ 終わりを迎える前にいっちょカラダ動かしとくか!って感じ。 「漢ならこの身果てるまで」なんて雄々しい事を言ってるけどこか頼りなさげ。 己の力を過信するおっさんの前向きなエレジー(?) 11. サクリファイス ★★★★★ 非の打ち所のない名曲! 歌詞は全体的に負の感情が支配してるけど最後にちょっと光が差してる。 この曲に影響されて題材となった映画を観てみたけどワケがわからず物語の途中でリモコンを手にした。 総評★★★★★ 移籍後第1弾のアルバム。 前半部分の乱雑っぷりにやや不満を感じるけど「MAWATA」以降の流れが素晴らしいので良し! 本当にいいアルバムでね トラック2のね、「制服報連相ファンク」・・・ あれイントロはじまって、僕レッチリのアルバム間違えてかけたのかなって思ったぐらい 非常にフックの効いたファンクで メンバーそれぞれの掛け合いもほんとう素晴らしくてね で、感情電車で、もう感情電車に乗せられましたよ・・・ どの曲もほんとに甲乙つけがたいんですけど、あの「君のままで」の あのストレートな泣きロックが ライブで一緒に歌いてぇなぁっていう感じの気持ちになった矢先に トラック9であの「藍色のマンディ」ですか・・・ あのニューオーダーのブルーマンデーのオマージュである事は間違いないと思うんですけど 雰囲気めっちゃ良くてね、ニューウェーブ・テクノもエビ中いけんのかと・・・ と、いうところで本当にこのアルバムは、本当にね 最高峰のサブカルベストアルバムと位置づけていいんじゃないかと わたくし思いますんで・・・ 秋田のラジオ https://youtu.be/Bvg70bShVXc?t=1038 FRIENDS B'z 1.Friends ★★☆ 2分弱のインスト。優雅なストリングスでこのアルバムの開幕には相応しい。ちょっと仰々しくて狙いすぎな気もするけど。 ギターも歌も無いB'zとしては珍しい楽曲。 2.いつかのメリークリスマス ★★★★★ たぶんB'zで一番一般受けしてるだろう超有名曲。いまではクリスマスの定番曲のひとつ。 稲葉の歌唱も松本のギターも主張しすぎずしっとりと聴かせる。あまり古臭さも感じないのも良い。 ラブソングと受け取られることが多いが、かつての恋人との幸せな日々を回想する内容なので本当はほろ苦い曲である。 よく椅子を電車で抱えて〜のくだりがネタにされがちだけど、個人的にはここで椅子をチョイスしたのは絶妙だと思う。男の幸せそうな姿が目に浮かぶ。 稲葉の作詞家としてのセンスがいかんなく発揮された名バラード。 3.僕の罪 ★★★★ 前曲と打って変わってポップなナンバー。別れたかつての恋人と再会する曲。 サビが軽快で耳に残る。サビの歌詞は3回とも同じだがそれが良いアクセントになって軽やかさを演出している。 作詞に力を入れてる印象の今作だけどそこは従来のB'zに近いかもしれない。 4.Love is ... ★★★ 1分半弱の次曲「恋じゃなくなる日」のオルゴール調のインスト。一息入れるのにいいかもしれない。 5.恋じゃなくなる日 ★★★★ ここに来て激しいバラード。一般の知名度は低いがファンの間では「いつかのメリークリスマス」をもしのぐ人気なナンバー。 「僕の罪」同様に男の心の葛藤を上手く表現している歌詞だと思うけど若干バブリー。曲調もどこか古臭さを感じてしまう。 かつての恋人と結ばれるのか結局また別れるのか、聴く人によって解釈の分かれる曲だがアルバム全体を通して聴くと個人的にはやはり後者だと思う。 ラストは激しく揺れる思いを表したような松本のギターソロが堪能できる。 6.SEASONS ★★★☆ 1分ちょいのアコギのインスト。激しい前曲から少し落ち着かせるのにちょうど良い。 7.どうしても君を失いたくない ★★★★☆ ラストを締めるのに相応しいバラード。6分強とB'zの歴代のナンバーだとけっこう長い部類。今作の集大成的ナンバー。 奇を衒った部分はあまり無く今作の中では割とベタな感じの曲という印象。と言っても変に壮大すぎるというわけではなく肩も凝らない。 稲葉の歌詞がどことなく文学的。明るくも切ない曲調と相まって非常に感傷的な気分に浸れる。 地味だが個人的には「いつかのメリークリスマス」にも匹敵するほどの出来だと思う。 8.いつかのメリークリスマス (Reprise) ★★★☆ 短い「いつかのメリークリスマス」のピアノ演奏。最後にしみじみ。 総評 ★★★★☆ 冬をテーマにしたB'zの4枚目のミニアルバム。今まで再録系が多かったため全部新曲なミニアルバムは初。 全編ひとつの物語になっており聴いてると連作短編集を読んでるような気分になる。松本曰く映画をモチーフにしたらしい。 作詞家・稲葉浩志の能力が冴え渡っている。いつものぶっとんだところが無くかなり正統派。まさに大人の恋愛観。 「ultra soul」とかのイメージが強い人が聴くと「B'zって真面目な詞も書けるのね……」と意外に思うかもしれない。 B'zらしい派手な曲は無いがどの曲もバラエティに富んでいて飽きない。あと稲葉の声も良い。 ウォークマン等でなくCDで通して聴くからこそ意味のある一枚。ミニアルバムだけどB'z初期の快作。 indigo la endお願いします ゲスより良いって聞くんで 物凄く拙いレビューですが 5th Anniversary Best/家入レオ 1.それぞれの明日へ ★★★ 壮大なストリングで始まる応援歌。 曲も歌詞もかなりベタ。でもこういうのはウケがよさそう。 初期の彼女の尖った感じは微塵も感じられない曲。成長とも言えるかも。 2,僕たちの未来 ★★★★☆ 多保孝一プロデュース曲。 エレクトロな要素を加えた爽やかなアップテンポ。 次で言及するけど3曲目と比べるとかなり自分のものにしている感じ。 3,Hello To The World ★★★ 2曲目同様多保孝一プロデュースの第1弾。 これまで作曲に関わっていたプロデューサーから離れ、新たに代わったのもあり今までとの雰囲気の違いに若干驚くロックサウンド。 僕たちの未来と比べると若干荒い感じがする。プロデューサーのせいかなんかSuperflyっぽさも感じる。 個人的にはあまりリピートしない曲。 4.君がくれた夏 ★★★☆ 彼女の代表曲とも言えるアコースティックなバラード。 正直特になにも言うことない曲なのだけど夏の終わりなんかには聞きたくなる曲。 5.miss you ★★★ 悲しげなミディアムテンポ曲。 恋愛の曲ともそうでないともとれる歌詞。愛してる〜って歌詞には出てくるが。 6.Silly ★★★★☆ どこか寂しさを感じさせるギターで始まる曲。 歌詞もメッセージ性があり彼女の声の力もあってかかなり響く。 彼女の曲ではかなり暗い部類に入るのではないのだろうか。 7.For You ★★☆ やさしく語りかけるように歌っていて心地よい曲。 眠れないときなんかに聞きたくなる。 8.純情 ★★★☆☆ 爽やかなロックサウンド。 けどいまいちノれないというか中途半端なロックっぽい感じ。 ライブではすごく盛り上がる曲。 9.チョコレート ★★★☆ 14歳ぐらいの頃の声をあえて取り直さずそのまま使った楽曲。 これのリリース前大人への不満とかを歌ってた彼女がここに来てバレンタインをテーマにした甘酸っぱい可愛らしい曲を出してきたのは当時ちょっと驚いた。 バレンタインの時期にテレビなんかでわりと使われているのでそこそこ知名度はありそう。 10.太陽の女神 ★★★★☆ 最初のイントロがすごく印象的な曲。 落ち着いた感じで進んでいきサビで一気にに盛り上がるのが好き ここらへんからチョコレート、For youと優しげな曲が増えていく。 11.君に届け ★★★ SNSをテーマにした現代的な曲。 要約すると「ネットばっかやってないで現実見ろ」みたいな曲なんだけど彼女が歌うと妙な説得力がある気がする。 12.Message ★★★☆ 応援歌的なアップテンポだけどどこか暗さもある曲。 単純に聞いてて背中を押される。彼女の歌唱の力もあるだろうけど。 13.Bless You ★★★★ 「愛なんていつも残酷で もう 祈る価値ないよ」という歌詞がなんというかすごく印象的。 大人や世間への不満が歌詞、声からビンビン感じる曲。 14.イジワルな神様 ★★★☆ ノリが良い軽いロックサウンド。 サビがのびのび歌ってる感じで好き。 15.Shine ★★★★ ドラマの主題歌だった。 Aメロ〜サビまでのバックのベース?の音が個人的に好き。 爽やかな曲だけどどこか闇を感じるそんな曲。 16.サブリナ ★★★☆ 彼女のデビュー曲。 曲間のぱっぱら〜が妙に印象的。 声も若干幼めで拙い感じだがそれが曲の良さを引き立てている。 改めて聞いてみると本人も路線も今と360度ガラッと変わったなぁと感じる。 17.僕たちの未来 (Special Version) ★★★ 特にいうことのないアレンジバージョンだけど歌い直ししたのか若干元の曲よりも優しげに聞こえる。 18.I Promise you 彼女が初めて作曲したという曲を今の声で改めて歌った曲。 YUIを好きな女の子がぱっと作った曲って感じで特に印象に残らない。どこか声もYUIっぽさが。 これと17曲目は初回限定版にしか収録されていないのだけど正解だと思う…。 総評 ★★★★ 彼女の5周年記念のベストアルバム。 こう聞いてみると粒揃いの楽曲だと思うし、ボリュームも結構あり、個人的には満足できた。 最新曲からデビュー曲に遡っていく構成になっているが逆から聞いてみても面白いと思う。 個人的にはこれを入門編としてオリジナルアルバムも聞いてもらいたいけどほとんどの人はこのアルバム1枚で満足してしまう可能性。 自分も書いてみた。 Cocco『アダンバレエ』 1.愛しい人 ★★★ 厚みのある強烈なバンドサウンドが特徴。 対し歌詞の主人公の女性はとても大人しく受動的。 幕開けに相応しいかと聞かれたらそうでもないけど掴みはバッチリ。 ※楽器の音が本当にとても大きいので再生ボタンを押す前に音量にご注意を! 2.楽園 ★★★★★ Coccoの力強くも透き通った歌声、静かながらも歌声をしっかりと支える清らかな楽器隊、晴れ渡った空を思わせる美しい歌詞。 何を取っても非の打ち所がない。正直★100個つけたい。 「強く儚い者たち」「Raining」「樹海の糸」等の往年の名曲たちにも比肩する素晴らしい曲。 3.Sleeping Beauty ★★★★ 転じてダウナーな雰囲気の曲。 死を感じる歌詞にゾクゾク。 地味だけど何度も聴きたくなる。 4.フレア ★★ 出だしから2の様な風情の曲かと思いきやいきなりホイッスルが鳴り響きノリノリのバンドサウンドが炸裂。 これは賛否両論ありそうだな〜。個人的にはゴメンナサイ。メロディは好きなんだけども。 5.すみれ色 ★★★★ そしてまた暗澹とした雰囲気の曲。 「もう どうなってもいい」「人魚姫 泡となれ」「まるで女郎」とひどく自棄になっている。重い!良い! 6.影踏み ★★★★ 続いてさらに暗く重々しい曲。 自分を振った男への呪詛? 7.花も咲いたよな ★★★★★ 人間賛歌。 底から力強く押し上げていくような伴奏と終盤の合唱が印象的。 中盤のハイライト。 8.椿姫 ★★ 一転してジャジーな曲。 ホーンっぽく鳴るギターが特徴。 あんまり好きじゃないかな。 9.Rosheen ★★★ Coccoのアルバムに1曲は入っている全編英詩の曲。 優美なアコースティックサウンドが気持ちいい。 演奏時が2分弱とやや短いのが残念。 10.卯の花腐し ★★★ 歌詞がこれまでの曲とテーマが被っていてちょっと食傷気味。 演奏は素晴らしく、パーカションと息を合わせて弾き出されるピアノがカッコイイ! タイトルは「うのはなくたし」と読むそう。 11.常情嬢 ★★★★ ここにきて序盤に入りそうな疾走感溢れるロックナンバーが登場! 「卯の花腐し」から「有終の美」に直接繋いじゃうと疲弊しそうだからここに配置して正解だったと思う。 12.有終の美 ★★★★★ あぁもう凄い。「楽園」とだいたい同じ感想。 ドラム演奏にイヤって言うほど感情を揺さぶられる。 13.ひばり ★★★★★ Coccoのアルバムのラストトラックは大体名曲。今回も踏襲。 ラスサビの盛り上がりが気持ちいい。 総評 ★★★★★ 名曲たくさんの名盤。 「プランC」で離れた人にもおすすめ。 がらくた寸評 音楽詳しくないガキなんでご容赦のほどを (1) 過ぎ去りし日々(ゴーイング・ダウン)★★★☆ 1曲目はザ・英ロックンロールな曲。桑田ソロにはぴったりの安心感、 安定感のあるロックナンバー。歌詞にはONE OK ROCKが登場し世代交代を嘆いている。 (2) 若い広場★★★☆ 爽やかにPON PON PONと始まるのは朝ドラ曲だけにラジオ体操を意識しているのだろうか、 だとしたら面白い。歌詞も「指を絡め(me)星を見上げ(ge)二人寝転ぶ屋根の上(ue)」と 自然と韻を踏んで調子を整えている。サビは合唱となっているがバランスを考慮してか、 展開もAメロ、B、A、B、サビ、A、Bとなっている。 (3) 大河の一滴★★★★ 打ち込み四つ打ちのビート。歌謡曲にラテン調を加えたダークな世界観で、 曲の舞台は70年代の渋谷。疾走感がありこういう都会的な曲もあるのかと思ってしまう。 関係ないけど歌詞に出てくる「ラケル」のパンは美味しい。 (4) 簪/かんざし★★★☆ ダークな世界観が続くも曲調は打って変わってジャズっぽさもあるゆったりした曲。 切ないというよりも暗闇に彼岸花が咲いているような死を感じさせる曲。 かなり味わい深い。 (5) 愛のプレリュード★★★ ウクレレが軽快に流れるハワイをイメージした曲。君と並んで(night and day)などと お得意の韻も健在。ただ十八番の海曲だからこそ少し物足りない。 (6) 愛のささくれ~Nobody Loves Me~★★★☆ 今作では露骨なエロソングが不在であるが、強いて言えばこの曲がそう。 印象的なリフ、ソウルミュージック風の曲に桑田のボーカルが良くあっている。 (7) 君への手紙★★★★ ギター一本で始まるロッカバラード。シンプルな進行ながら力強いアコギと対比させるように、 打ち込みでキラキラ感を出している。名曲に相応しいと思うが打ち込みでないのも聴いてみたい気もする。 特典のライブ映像では名曲感が一層増す。 (8) サイテーのワル★★★★☆ SNSや炎上を題材にしたバンドサウンド満開の曲。歌詞には「ゲス」があったり、 桑田自ら経験したおふざけによる炎上をオートチューンを駆使して歌い上げている。 ソロはこういう曲待っていた!という人も多いはず。終盤の繰り返し部分も曲の緊迫感を高めていて気に入っている。 (9) 百万本の赤い薔薇★★★★★ 深夜ニュース番組のテーマソングで、メインMCの市川紗椰の応援歌といってしまっても良いだろう。 ど真ん中の爽やかなアップテンポなポップスで桑田の職人ぶりが伺える。 自分のテーマ曲を桑田さんに作ってもらえるなんて羨ましすぎるぜ。 (10) ほととぎす[杜鵑草]★★★★★ ノスタルジックなバラード。朝霧の中にいるようなしっとりとした曲。 音を重ねすぎない良さが活きている。 (11) オアシスと果樹園★★★★ 疾走感のあるサザン感のある曲。後ろでジャガジャガ鳴っているギターが心地よい。 JTBのCMでサビだけ聴いた時は少し弱いかなと思ったが、A、Bメロも聴けば割と納得。 こういうアップテンポ曲を5分以上に伸ばすのでなく4分前後で締めるのは正しいと思う。 (12) ヨシ子さん★★★☆ 桑田は振り幅が広いとは言ったものだが、振り切ってしまう変な曲。 レゲエ調ながら決して親しみにくいというわけでなく、「チキドン、上鴨そば」といった言葉遊びとともに、 聴いているうちに馴染んでいくのが不思議。 (13) YinYang★★★ 歌謡曲テイスト。悪くないがアルバム中では平凡か。 (14) あなたの夢を見ています★★★★☆ 冬を感じさせるミドルテンポな曲。歌詞はお得意の畳み掛け「悩んで 病んで 悔やんで うるる」 が顔を見せ、間奏のクラプトンのような懐かしくも軽快なギターが心地よい。 (15) 春まだ遠く★★★★ 圧倒的ディズニー感。シャンソンのような3拍の曲で、夏曲、冬曲、ジャズ、歌謡曲、 ロック、ハードロックありのアルバムという物語の締めくくりにはぴったりの曲。 (総評) 歌謡曲からハードロック、レゲエ、ソウル…ここまで多様な音楽を生み出せる日本人は 桑田以外にいないんだろうな、と改めて思ってしまった。曲だけでなく歌詞も(特に語感が良いという意味で) よく練られているし、ヨシ子さんを聴いても桑田は色々な「音」が大好きなのだなと感じた。 桑田をあまり知らなくても色々な音楽を楽しめる入りやすいアルバムだと思う。 >>565 本当にいろんな人に聴いてもらいたいアルバムですね みなさん乙乙 まさか被るとは がらくら 桑田佳祐 1.過ぎ去りし日々 (ゴーイング・ダウン) ★★★☆ 軽快でレトロなロックンロール。歌詞に「ONE OK ROCK」が出てくる。 おっさんの愚痴的な内容だけど最近のそういう曲とは違いはっちゃけた感じで楽しい。 歌詞も英語混じりの語感重視で昔の桑田佳祐みたいでなんだか懐かしさを感じる。色々と吹っ切れた感がある曲。 2.若い広場 ★★★★☆ 朝ドラの主題歌。高度成長期に流れてそうなドがつくほどの昭和歌謡。 桑田が影響を受けたであろう昭和歌謡をこれが日本人のポップスだ!と開き直って思いっきりやってるのが潔い。 60年代70年代を知ってる世代はもちろん当時を知らない若い世代もどこか懐かしさを感じられるんじゃないかなと思う。 大サビの合唱が楽しい。なんだか前向きな気分になれる曲。 3.大河の一滴 ★★★ 「ヨシ子さん」のカップリング。70年代ぐらいの歌謡曲を意識した作りの曲。 桑田としては珍しく渋谷が舞台。曲調も歌詞も哀愁たっぷりでまさに昭和歌謡そのものである。 コテコテの歌謡曲を現代チックにアレンジしているがそれでもやはり古臭さを感じてしまう。 4.簪 / かんざし ★★★★ 和を感じるバラード。静かなピアノの調べが心に沁みる。 桑田の歌唱も演奏陣も自己主張しすぎず良い感じに調和が保たれしっとりと聴かせる。 サザン含めてあまり桑田佳祐の楽曲には無いタイプの曲だと思う。 5.愛のプレリュード ★★★☆ 「ヨシ子さん」のカップリング。爽やかな夏の曲。 好きな人に好きと言えない男子の純情すぎる失恋ソングだが悲壮感は無い。 ピュアで胸キュンな一曲。 6.愛のささくれ〜Nobody loves me ★★★★ 爽やかな青春から一転スケベ心丸出しのねちっこいブルース。モテないおっさんの悲哀である。 好みの女をお持ち帰りできなかった男の妬み嫉みと情けなさ全開で笑ってしまう。でもなんだかかっこいい。 なんだか笑えるけど身につまされる佳曲。 7.君への手紙 ★★★☆ シングル。アコギ弾き語りから始まるミディアムテンポのナンバー。 聴いてる者の背中を優しく押してくれる素朴な応援歌といった曲。ベタな出来だけど良い。 8.サイテーなワル ★★★☆ 昨今の苛烈する週刊誌報道やなんでもかんでも炎上するネット社会を痛烈に批判するナンバー。 ユーモアで包んだ歌詞だが今の状況に心底うんざりしてるというのをひしひし感じる。桑田の怒りである。 おどろおどろしい曲調も相まって聴いていて息苦しくなってくる。今作で一番尖がってる。 9.百万本の赤い薔薇 ★★★★★ 「ヨシ子さん」のカップリング。深夜の報道番組のテーマソング。 万人に受け入れられる王道的ポップナンバー。盛り上げどころが的確で相変わらずメロディセンスは抜群。 番組MCの市川紗椰へ捧げた歌だけど普通のラブソングとしても聴ける。ニュース番組らしく世界情勢に触れた部分もあり良い。 メロディと作詞両方が上手くいった快作。聴いていてなぜかサザンの「この青い空、みどり」を思い出した。 10.ほととぎす [杜鵑草] ★★★★☆ 「簪 / かんざし」と同じくピアノ主体のバラード。やたら暗い「簪 / かんざし」とは違いこっちはなんだかしんみりしちゃう。 日本語英語がごっちゃな従来の桑田ソングとは違い今曲は日本語に重きを置いている。真面目な曲。 変に壮大な感じでも感動させようというのは無く、非常に落ち着いていてそれが逆に切ない気分にさせる。 桑田佳祐の新境地と言えるバラードだと思う。 11.オアシスと果樹園 ★★★★ ハワイ旅行のCMソングなのでどこか南国を思わせるナンバー。ラテン調でノリが良い。 爽やかな夏というよりどこか渇いた夏ソングという印象。しかも珍しく水着の姐ちゃんとかが出てこない。 「波乗りジョニー」とか「HOTEL PACIFIC」とはまた違う年相応の夏ソング。こういうのもまた良い。 12.ヨシ子さん ★★★★ シングル。色んな国の音楽の要素が混ざったような不思議な世界観の曲。非常にシュール。 歌詞は今の時代についていけないおっさんのぼやきだけど個人的には若い世代への皮肉にも感じる。 よく分からない曲だが聴いてると段々とクセになり頭から離れなくなる。フンガーフンガーが頭で鳴り響く。 還暦をすぎてもなお新しいことに挑戦する姿勢に感服。サビの怨念がこもったような女コーラスが怖い。 13.Yin Yang ★★★ シングル。この曲だけ2013年発売とだいぶ離れてはいるが通して聴くと予想以上に今作とマッチしていて驚く。 女に貢ぐも捨てられるという相変わらず情けない曲で笑う。ただ曲的にもうひと展開ほしかった。なんか物足りない。 14.あなたの夢を見ています ★★☆ 「君への手紙」へのカップリング。ポップな冬のナンバー。 意中の女の子のお持ち帰りに失敗した男の悲哀の歌である。またか。さすがにフラれすぎじゃ。 ノリは良いけどイマイチ印象に残らない。カップリングのままで良かったんじゃないかって曲。 15.春まだ遠く ★★★★★ ラストを締めるは定番の感動的なバラード。ストリングスの旋律が美しい。 聴いてると夢を見てるような気分になってくる。そして切なくなる。 今作のバラードはどれも派手さは無いけど素晴らしい。この曲も大げさすぎずに穏やかに聴かせる。 黄昏を感じるけど決して後ろ向きじゃない。歳を重ねたからこそ歌える逸品。 総評 ★★★★ 桑田佳祐のソロとしては5枚目のオリジナルアルバム。前回のアルバムから6年半ぶりと桑田としては比較的早いリリース。 様々なタイプの音楽がごっちゃになって収録されているが不思議とバラバラな感じはない。どれも良い感じにバランスがとれている。 極端におふざけに走ったような曲が少なくどれも本当に真面目に作ったんだろうなと思う曲ばかり。良い意味で無理をしてない。 個人的には近年の桑田の作品はあまり良いとは思えなかったけど今作は久々に桑田佳祐の良さを堪能出来た。 昔の桑田佳祐と今の桑田佳祐のスタイルが上手く融合した一枚。オススメ。 久しぶりに買ったけど評判通り桑田のアルバムは良かったな やはり良いのか 通常盤でも3500円以上するから正直買おうか迷ってる >>580 どうせならDVD付き買えよ割引あるし 通常盤ならレンタルか配信でいいんじゃね? みなさん乙です。では自分も 神様、僕は気づいてしまった/神様、僕は気づいてしまった 1.わたしの命を抉ってみせて ★★★ 祭囃子のようなギターリフで始まる歌謡シャッフルナンバー。演奏は出しゃばりなAcid Black Cherryといった印象で、 バランス的にはよろしくない。経歴の不詳ぶりから察するにボーカル以外は腕自慢を募って結成した急造バンドと思われるが、 メンバー全員俺が俺がで譲り合いの意識に乏しい。技術は低くないが周りに関心がない。それを技術が低いと言うのかもしれんが。 ベースとか最初のサビでいきなりそんな動くの?とか思ってると次のAメロでもグネグネ。結構ボーカル動いてるとこでもお構いなし。 長い音符歌ってる裏とかで色味を出す程度でいいんでは。その割に疑似4ビートみたいなとこでウォーキングベースは入れない。 まあ疑似4ビートといってもドラムがバスドラ4つ打ちだしジャズっぽくないから仕方ないかも。 ていうかブラックミュージックの素養ないかも。 2.宣戦布告 ★★ シンコペーションの連発がV系っぽいアップテンポ。サビメロはまたも歌謡曲チック。いちいちドラムが大きく合わせに行き過ぎてて、 全体の決め事が多く窮屈な印象。あまり自然でない流れでドラムがバスドラ連打をねじ込んできたり、よく分からんセンス。 全般的にまたも動きすぎなベースはフレーズの作り方にも違和感が。リード楽器っぽいラインなのがウリなのか。 フレーズのセンスはともかく運動能力的には派手な動きもこなせるベースとドラムに対し、ギターはもうこれが一杯という感じ。 Bメロで低音を歌う時の媚びた感じがキモい。曲名は今作中ではキモくない部類だが、内容はむしろ出ちゃったコレって感じ。 生まれ落ちてしまった絶望に苦悩してる。それは大変だ。「雑に伸ばした前髪で今日を見落とし」自分のせいだし見た目キモそうだし、 前髪切って空を見上げよう的に回収する伏線でもなかったし。顔出しNGの分際で宣戦布告とかマジねーし。 3.CQCQ ★★ ギターが頑張って手数の多いリフを入れるアップテンポ。サビ前には唐突なスラップを挿入。ドラムも急にドゥロロロッとオカズをねじ込む。 ドロスのように交代でドヤるのではなく、隙あらば自分語りの精神。美メロで埋め尽くして隙を与えなければ良くなるか?この曲は平凡なメロだけど。 女性並みの高音が出るボーカルは凄いんだが、だいぶ苦しそうだし何言ってるか分かんないし、なぜかギターをかき消す程の大音量。 どう聴いても声量ありそうな歌い方じゃないんだが。まあ歌ちっちゃいままだったらドラマタイアップも取れなかったろうけど。 4.僕の手に触れるな ★★★ キメだらけの展開からサビ前でブレイク入れて、シンコペーション乱発のサビへ。サビは恒例の高音メロだが、 前曲ほど高音に行かないため発声も安定している。ベースは例によって低音を留守にしすぎる。ボーカルも高音のため偏りが顕著。 ドラムもどっしり構えているというよりはずっと発作みたいにドコドコやってて、全体的に演奏ギチギチでメリハリがない。 みんな好きなことやっててまとまらない印象。ただ、詞の若々しさに合わせるためにわざと子供っぽい演奏にしてる可能性もある。 詞は卑屈な主人公が人に優しくされて戸惑う内容を、可能な限りアレな装飾にした感じ。敗北を歌う人生のはずだった、「感情」を知って 弱い僕になってしまう、と歌う。感情ない設定は整合性が難しいと思いますよ。いや疑ってないです。感情なかったんですよね。 5.天罰有れかしと願う ★★★ Aメロで歌も演奏も割と我慢したため、他曲より全体のメリハリがついてる印象のアップテンポ。 イントロのギターはKEYTALKとかがやりそうな、キャッチーな短調リフ。あとSilent Sirenとか。 技術的にはもっといいリフ作れそうなギタリストなんだが、どうもこういう部分が悪い意味で邦ロックすぎて勿体ない。 サビ前にブレイク入れるのはバンドのキャラとして拘ってるんだろうか。流れ切っちゃうほうが勢い死んで勿体ないと思うが。 ただこの曲は無理めの転調をサビからねじ込んでるので、目くらまし的な狙いもあるのかも。 サビメロがどれも似通いすぎというか、どれも完全覚醒ドリーマーとかそんな詞を乗っけて乗り切れそうな感じ。 実際はああ自分は罰せられるべきだと叫ぶ詞だが。だから整合性が難しいと思いますよ設定的に。 実際に三年以下の懲役または50万円以下の罰金くらいを言い渡されたら従うんだろうか。 6.大人になってゆくんだね ★ 吐息まみれの歌い口が若干キモい、ハーフタイムシャッフルの曲。歌唱力自体が不足気味で、演奏陣も苦手なタイプのリズムのようで 今作中最も演奏が厳しい。共倒れ。詞はおおよそ曲名から連想される通りのスタンダードな内容だが、 「亡くなった知人の一周忌」「卒業後の廃校舎」など設定が彼ら好みにカスタマイズされており共感のハードルが上がってる。 最後はギター弾き語りで「僕らがここにいたことを忘れないでね」と歌う。忘れないで、か…。だから見せろよ!顔を!! 7.だから僕は不幸に縋っていました ★★ どうにも我慢のないベースがAメロから落ち着きなく動き回るアップテンポ。ギターリフも似たような祭囃子系で印象が他曲と被り気味。 サビはまたも同じような高音連打系に戻る。別に中低音でサビメロ作ってもいいと思いますよ? ハイトーンボイスを活かす意図に見せかけて、低音の貧弱さを隠すのが目的という印象。音域が広いなら強みになるのだが、 実際は得意な音域が高音に寄ってるだけなので中途半端。詞は人の話を聞かない系のレッテルネガティブ。 今や日本人の思春期感としてはこういうタイプのほうがベタなのかも。 総評 ★★ ボーカルの「どこの だれか」を中心とした4人組の顔出しNGバンド、「神様、僕は気づいてしまった」の1st。 公式にされていないが、フロントマンはニコニコ動画で作品を発表している人物と同一視されているらしい。 詞はセカオワに比べれば遥かに言いたいことが伝わるが、心から共感できる時期がかなり限定される類の内容とは思う。 悲観的な決めつけで一方的に閉じていくタイプだが、喋らせると自分の葛藤のほうが高次だというマウントを取りにくる感じ。 繰り返しの詞を避けて細かく書き込んでいるが、演奏の主張が強くて詞の内容まで気が回りにくく、音楽として頭に入って来にくい。 普段から歌中心に音楽を聴く人なら普通に聞き取れるレベルかもしれないが、個人的には歌詞カードが設定集みたいな扱いに感じる。 演奏陣は個々でみると上手いがバンドになると微妙。何というか、ひとりで楽器を練習する時間が長すぎたタイプが揃ってる。 ぼっちでも楽器は上手くなれるが、バンドで合わせるなら今まで色んな人と合わせて音出ししてきた経験も別途必要になる。 取り敢えず指や手足がよく動くのは確かだが、「この無名の新人は一体何者だ!?」と業界が大騒ぎするほどでもないのでは。 むしろそう言わせたがってる印象はほとんどの聴き手に残るかもしれない。でも未知の天才集団ではない。マジ既知。 ギターはカナブン、ベースはブルエン、ドラムはフォーリミあたりと同格かちょい不利くらいなんじゃなかろうか。 自分達の音楽を聴いてほしい自己顕示欲と、日々の安寧は守りたい自己保身の欲張りハイブリッド型バンド。 顔出しyoutuberに憧れるキッズ達や、インスタにバンバン自分の写真をあげてる女子達から見ると、 この秘匿性はどこか陰のイメージというか、「アニメアイコンがなんか言ってる」的な印象かも。「どこの だれか」って…。 個人的には顔を見たいとも思わないが、歌詞の内容的にこれでおっさんだったら怖いので、年齢は公表してほしいと思う。 何か重大なことに気づいたようなバンド名だが、むしろ色々気づくべきことが多い気がするバンド。 でも当人が言うんだから何かに気づいたんだろう。自分など神様に気づいたことがない。いんの? このバンド名にしてこの内容ありといった感じの予想通りな1枚。 乙乙 こういうレビューもちょくちょく見たくなるよね B'zの『The 7th Blues』お願い致します B'z「The 7th Blues」 (Disc.1) 1.LOVE IS DEAD ★★★☆ オープニングを飾るのはホーンを使ったアッパーなナンバー。ファンの間でも人気があり、ファンの投票ベストにも収録された。 途中でジャズ調になったり間奏のホーン隊など、アレンジも凝っていてシングルで出しても良かったのではないかと思うほどの良曲。 しかし初めに入っている外国人の無線の会話がどう考えてもいらない。そのせいで無駄に長いので途中でもたれてしまう。 「"ULTRA Treasure"」にはこの無線の会話がカットされたバージョンが入っていたが、それなら★★★★をつけれる。 2.お出かけしましょ ★★★☆ 痛快なアップテンポのナンバー。ライブでも非常に盛り上がる。歌詞も稲葉らしさが出ている。 全体的に勢いがあってキャッチーなので覚えやすい。 だがそのキャッチーさ故にちょっと飽きやすい出来になっているのは仕方ないことか。しかしいい曲。 3.未成年 ★★★★☆ 隠れた名曲。アダルトな雰囲気の暗い曲。 全編に渡って弾かれているスラップベースや、Bメロとサビを繋ぐピアノなどがいいアクセントになっている。 これも1と同じようにジャズテイストが盛り込んであり、地味だがじわじわと効いてくる良さがある。 コーラスも面白いし、ラストのギターが「GIMME YOUR LOVE」になっているという遊び心もいい。ライブでやってくれないかなあ。 4.闇の雨 ★☆ マッタリした曲だが……如何せん頭に残らない。前曲が名曲だったのもあるかもしれないけど引っ掛かるものが無いんだよなあ。 とにかくマターリなバラードです。 5.MY SAD LOVE ★★★ 急にポップになったなw 跳ねたリズムの軽快なナンバー。 サビのキャッチーさはこのアルバムの中でも随一では。勢いもあってさらっと聴ける曲だと思う。 でもちょっとポップすぎじゃ??このアルバムの雰囲気には合ってないかも……どちらかというと「IN THE LIFE」とか「GREEN」とかに入ってるような曲。 6.Queen Of Madrid ★★☆ 乾いた雰囲気を感じさせる曲。前曲の盛り上がりをうまくクールダウンさせていると思う。 別にこれも悪い曲ではないんだけど、なんか"足りない"と思ってしまう。 サビとかいい感じに落ち着いてて癒されるんだけどね。 7.ヒミツなふたり ★★★ またポップな感じの勢いのあるナンバー。カッティングするギターが聴いてて気持ちいいね。 歌詞も八代亜紀の「舟唄」のフレーズを盛り込んでいたりしてて面白い。 でもここまで通しで聴くと「お出かけしましょ」と「MY SAD LOVE」を合わせたようなアレンジに聴こえて既聴感を感じてしまうのが痛い。 8.Strings Of My Soul ★★★☆ 松本のギターが堪能できるインスト。次の曲への前奏のような役割もしていると思う。 完成度は高いしなかなかドラマチックなインストだと思う。俺はあんまり聴いてないけど() 9.赤い河 ★★★★★ Disc.1の中では一番の曲。1分を超える長いストリングスのイントロから始まるんだけどこれが雄大な河をイメージさせる素晴らしいものとなっている。 その後の「Fly Me Now〜」のメロディーも非常に秀逸。展開がいかにもな感じでベタって思う人もいるかもしれないけど、すごいドラマチックな出来になっている。 B'zの曲の中では割と他に類を見ないような曲だと思う。 10.WILD ROAD ★★☆ タイトル通りです。ワイルドです。ロックンロールしてます。途中の女性コーラスがメインボーカルを張る部分は正直いらなかったのではと思ってしまった。 (Disc.2) 1.Don't Leave Me ★★★★☆ このアルバムの中で唯一のシングル。演歌+ロック+ブルースみたいな感じ。乾いた感じなのにどこか歌謡曲っぽさを感じさせるのは面白いところ。 途中の稲葉の「テルミーベイベーー‼‼‼」ってシャウトはすごい。これがミリオンいったっていうのもなかなか凄い話だよなあ。 2.Sweet Lil' Devil ★★★☆ 勢いのあるナンバー。初めは稲葉の低音ボーカルから始まる。前曲ではシャウトしてたのに音域広いなあ。 まくし立てるような迫力のあるサビは聴いていて爽快。 途中の松本のツエッペリンの「Heartbreaker」のソロもカッコいいね。 3.THE BORDER ★★★★★ 個人的にはDisc.2で一番推したい曲。 AORというかフュージョンというか、そこらへんの匂いを感じさせるアダルトなナンバー。 歌詞もいいし、ストリングスやエレピもいい感じに溶け込んでいると思う。 結構曲者なイメージのあるこのアルバムだけど、この曲は特にキャッチーで聴きやすくていい。でも「お出かけしましょ」みたいに飽きるって事もないし。おすすめです。 4.JAP THE RIPPER ★★★ 重たくてロックなナンバー。ギターのリフもカッコ良くて歌詞もエロくて完成度も高い曲。 だがちょっと聴きにくい部分もあるかなーと思う。 個人的にはライブDVDで見た方が迫力が3倍ぐらい増してるなと思ったので、CDの評価はやや低め。 5.SLAVE TO THE NIGHT ★★★ 1stにあった「ハートも濡れるナンバー〜Stay Tonight〜」のリメイク。バブリーだった原曲に比べてブルージーでロックなアレンジになっている。 この曲はとにかく初めのギターがいい。ジミヘンの「Little Wing」のようなソロから、疾走感あるギターリフに繋がるところが痺れる。正直これに6点あげてるようなもんです。 6.春 ★★★★ ファンの間では人気のあるバラード。確かにいい曲ではあると思う。 どこか暗さが抜けきらないメロディーとか初めの歪んだギターの音とかもなかなかいい。 バラードでここまでシリアスな雰囲気の曲はなかなか無いんじゃないかな。あとは「Raging River」とか? サビの歌謡曲っぽさが全開なメロディーがたまらんです。 7.破れぬ夢をひきずって ★★ ん〜〜、なんというか物足りないデキ。悪くはないけど全体的に長い。ラストのシンセも蛇足だった気がする。 でもベースはカッコいいです。 8.LADY NAVIGATION ★★★☆ あのバブリーなシングル曲がここまでブルージーな雰囲気に変貌するとはビックリ。 コーラスの人の乾いた感じの声がさらにその雰囲気を増長させるけど、これがなかなかいいんですよ。 歌詞も英語になっているのであの色んな意味で恥ずかしい歌詞が苦手だった人にはちょうどいいかもしれない。 9.もうかりまっか ☆ B'z最大の迷曲。とりあえず最後のシャウトは物凄いですが… 初めて聴いたときは訳の分からなさにフリーズしましたwwww 10.Farewell Song ★★☆ まあ最後は手堅くバラードで、って感じです。ホーン隊とかラストの「Hey Jude」みたいなコーラスから感動してください!って雰囲気が見える。 別にこれも悪くないけど、「春」とかに比べちゃうとどうしても3段ぐらい落ちるなあ。 ラストの稲葉の「こひしかるべき〜」にはワロタ。 総評. ★★★★ B'zがテレビ出演を全然していなかったいわゆる「暗黒時代」に出された7枚目のアルバム。 当時こういう内容のアルバムを2枚組で出したというのはなかなか凄いと思う。 今ではもっとハードな作品が出ていて完全にHRの方向に行ってしまったので、今聴くとポップに聴こえるかもしれないけど。 「暗黒時代」という言葉からも分かるように若干敬遠されがちなアルバムだが、全体的にはいい曲が結構揃っている。 でもぶっちゃけ2枚組で出さなくても良かったのでは?とも思うけど。曲数が多いのでもたれる部分はどうしてもある。 3〜4曲ぐらい削ったらもっと締まった作品になったかも。 あとこの後出た「MOTEL」というシングル曲もこのブルージーな雰囲気を受け継いだジメジメとした暗いバラード(誉めてます)になってて、それもこのアルバムに入ってたら良かったかも。 逆にこれに当時出ていた「愛のままにわがままに〜」とか「裸足の女神」は絶対この雰囲気には合わないww 2枚組という部分もあるのでB'z初めの1枚には合わないと思うけど、興味を持ったら4〜5枚目ぐらいに聴いてみたらいいんじゃないかなと思います。 乙 もうかりまっかは歌詞はアレだけど 音はブルース全開でカッチョええよね 日本人に謝りたい―あるユダヤ人の懴悔 日本国、日本民族破滅計画 ・家族制度破破壊 ・義理人情抹殺 ・拝金主義 ・突端主義 ・恋愛至上主義 ・3S政策事なかれ主義(Screen Sports Sex ) ・享楽主義 ・俗吏属僚横行 ・否定消極主義 ・愛国心の消滅 等々 ユニコーンの『イーガジャケジョロ』か『ゅ 13-14』お願いします くるりのTOWER OF MUSIC LOVER 2をどなたか… 需要あるか分かんないけどDOESのレビューさせていただきます…。 DOES 『INNOCENCE』(7th/2016) 1.晴天 ★★★☆ かの有名な代表曲「曇天」へのアンサーソング。後期DOESの「明るくてキラキラした、希望に満ち溢れた」曲調が前面に押し出されてるが、その中では割と良い部類に入ると思う。 2.KNOW KNOW KNOW ★★☆ 「銀魂」とのタイアップ曲。過去の「銀魂」のタイアップ曲と比べてもパンチが弱く地味な曲になっている上、歌詞もどこか薄ら寒さを覚える。(特に2番サビの「最強の未来掴め」とか) 3.千の刃 ★★★☆ 「銀魂」用に書き下ろして没になった曲。歌詞や曲調がどこか狙いすぎな気がするが、KNOW KNOW KNOWに比べたらどっちもマシなのでこっちをOPにしてれば恐らくもうちょっと売れてた? 4.熱情 ★★★★ 昔からの得意分野でもあるアングラな空気感が満載の曲。どこかアナログな音質がこの曲の良さを決定づけている。ただ歌詞は少し狙いすぎ。もうちょっと捻った表現にしても良かったかも? 5.ヘイヘイヘイ ★★★ 語ることも特に無いくらいひたすらポップな曲。後期のDOESは合唱というか、掛け声多いよなあ…。 6.銀色の夜空 ★★★★☆ 曲調は『MODERN AGE』の頃を彷彿とさせる切り刻むようなハードなサウンドになっていて非常に好み。ただ歌詞がストレートなメッセージをつらつら並べただけなのが非常に非常に残念。惜しい! 7.AADA...(Interlude) ★★★★★ まさかの初インスト。しかもInterludeって副題付けてる割にボリュームは結構がっつりしている。個人的にはこのアルバムのハイライト。90年代のオルタナ、グランジ、インディーが好きなら絶対ツボに入る。構成もシンプルながら完璧。 8.バカヤロウ ★★★ 「ヘイヘイヘイ」の再来?歌詞はまだこっちのがしっかりしてる。 9.Vampire ★★★★ サバスっぽいって本人たちは言ってたけどメタル要素はそこまでない気も?まあかっこいいので問題なし。 10.まほろば鬼灯 ★★★★ フォーク。悲しげな歌詞とチェロやピアノの音色がマッチして泣ける。 11.イノセンス ★ 地味!!!全く印象に残らない。 12.ロックンロールが死んで ★★★★ めっちゃブルーハーツ。シンプルすぎる気もするが、この青臭さがたまらない。ラストに持ってきたのも良い判断だと思う。 総評 ★★★★ DOES活動休止前最後のアルバム。本人たちは最高傑作と自負していたが、実際のところそうかと言われればそうではないと思う。 全体的に見て今までやってきた音楽の総括という感じだが、後期型(特にカタルシス付近)の曲がこのアルバムのイメージをマイナスにしている気がしてならない。「銀魂」のOP曲も完全に肩すかし。 ただ何度も聴いていくうちにスルメ的にハマってくる中毒性はあり、良曲も複数あるので傑作ととらえて良いと思う。 今DOESは活動を休止し、Vo.Gtのワタルは自身の新バンドを率いてソロ活動、Drのケーサクはファズピックスのメンバーとして活躍している。 再び活動を再開したその時には、初期の頃のような曲をより沢山手掛けることに期待したい。(最近のワタル氏の曲を聴いてるとあまり期待はできないが…) >>602 米津玄師/BOOTLEG 1.飛燕 ★★★☆ 今作のオープニングトラック。前作の「アンビリーバーズ」を彷彿とさせる曲調だが、こちらは比較的生音が目立つ。コーラスワークとアコギが秀逸で、地味ながらも良くできた佳作。 2.LOSER ★★★★☆ 両A面で発売された5thシングルの片面。ハチ時代の尖ったサウンドと前作から取り入れたポップサウンドがうまく融合させたダンスチューン。ヘビーなギターがとそれを支える複雑なリズムトラック がこの曲のポイント。歌詞は過去のミュージシャン達を揶揄するようなフレーズが出てきたりと、 かなり過激だったりする。 3.ピースサイン ★★★★ アニメ「僕のヒーローアカデミア」のOPとして製作された7thシングル。 今作では最もキャッチーかな。「これぞアニソン!」と言わんばかりの取っつきやすいメロディー、 フックのある構成を持った曲。 今作では比較的アレンジがシンプルなのも特徴的で、 より「バンド感」が出ている。 かなり抽象的であるにもかかわらず、作品の世界観が連想できる詞も評価ポイント。間奏のギターソロ?には比較的ハチっぽさが感じられるかな。 4.砂の惑星(+初音ミク) ★★★★☆ ボカロ曲として、ハチPとして、米津が久しぶりにリリースした一曲をセルフカバーした曲。 いつも通りといった感じで、今作では一番ハチらしさが現れた曲。トラックはお得意の ガチャガチャとしたもので、様々な音が飛び交い聴いていて楽しい。歌詞は衰退したボカロ 業界を彷彿とさせるもので、当時賛否両論を巻き起こした。(米津はこの曲が原因で友達と 大喧嘩したらしい。)一応クレジットに初音ミクとあるが、存在感は皆無である。 5.orion ★★★☆ アニメ「三月のライオン」エンディグテーマとなった6thシングル。既発曲の連発でそろそろ 嫌になってくる。冬を感じさせる壮大なバラード。初めて聞いた時は微妙だと感じたが、こうして改めて聞くとストリングス のリフと後半からメインとなるピアノなどが味わい深いことに気づいた。♪4とは対照的に、トラックが比較的シンプルなのも 特徴的。後半の溜めからの大サビ、そして残る余韻が素晴らしい。アップテンポな曲が続いて きたので、アルバムのいいアクセントになっている。 6.かいじゅうのマーチ ★★★ ノスタルジックで牧歌的な曲。歌詞に「今日の日はさようなら」の一節が引用されている。 心優しい「かいじゅう」を歌った曲で、アレンジも可愛らしい。なんだか童謡みたい。 アルバムの癒し枠? 7.Moonlight ★★★★ アルバムの最後にできた曲。幻想的なシンセの音色が特徴的な、R&B調のダウナーかつサイケデリックな怪曲。 ボーカルやコーラスにかけられたエフェクトも良い。余談だが、歌詞に「HUNTER×HUNTER」が登場しており 初めて聞いた時は少し笑った。 8.春雷 ★★★★★ 今作のハイライトだと思う。恋に落ちる瞬間を歌った、緩やかなダンスナンバー。個人的に フジファブリックを連想した。テンポはそれほど早くないが、A,Bメロではメロディを詰め込むような歌い方が疾走感 を演出している。恋に落ちた時の舞い上がった気持ちを表現したような、不思議と高揚感に溢れた一曲。 9.fogbound(+池田エライザ) ★★★★ これまたダウナーな一曲。使われているサウンド、かかったエフェクトなど♪7と被っているが、 うまく差別化は図れていると思う。その要因の一つが、サビにかかる池田エライザのコーラス。 池田の出番はそれだけなのだが、幻想的で心地よく、雰囲気づくりに大切な役割を果たしている。 特に変化もなく淡々と展開していくが、後半になるにつれて気分が高揚していく不思議な曲。 10.ナンバーナイン ★★★☆ ♪2とともに出た両A面先行シングルのもう一面。「ルーヴルNo.9展」にイメージソングとなっている。 これも初めての時は微妙に感じたが、アルバムでは比較的癖の強い曲に挟まれていて、 いい清涼剤になっている。前作「Bremen」の延長線上にあるような、キャッチーな曲。 Bメロで色々な音が入り乱れており、面白い。歌詞は退廃した世界が描かれており、♪4とかぶる。 11.爱丽丝 ★★★☆ タイトルは「アリス」の中国語表記。曲名は友人が胸にしていたタトゥーから。ギター、キーボードにKing Gnuの常田大希、ベースに 八十八ヶ所巡礼のマーガレット廣井、ドラムに元パスピエのやおたくと米津の飲み仲間が参加したカオスな一曲。 比較的これもハチ曲に近いかな。「YANKEE」に収録されていそうな猥雑な雰囲気のアッパーチューン。 ゲストプレイヤーの個性が光る佳作だが、尺がやや短いのが残念。 12.Nighthawks ★★★ ♪3同様、四つ打ちを基調としたシンプルなロックチューン。米津が敬愛するBUMP OF CHICKENやRADWIMPS に向けた曲らしい。正直あまりにも正統派すぎて印象が薄い。ライブでは盛り上がるけどね。 13.打上花火 ★★★★ DAOKOとコラボした映画主題歌のセルフカバー。オリジナル版はピアノやストリングスを大幅に取り入れた 華やかなバラードだったが、今作では音数が大きく減り、アンビエント調の幻想的な曲に。さしずめ線香花火である。 メロディも一部書き換えられている。オリジナルが青春真っ只中なら、これはそれを回想している途中のように感じた。 14.灰色と青(+菅田将暉) ★★★★★ 意外すぎるコラボ先が話題となったアルバムリード曲。まあアルバムの最後にありがちなバラード なのだが、これが素晴らしくいい。珍しくあくまで「歌」をメインとしたシンプルなアレンジが より一層曲の雰囲気を盛り上げている。感傷に浸りながらこのアルバムは幕を閉じていく 総評 ★★★★☆ 米津玄師が2年の歳月を破って世に送り出した4thアルバム。今作は6曲とこれまでのアルバムで最も揮発曲の多いアルバムとなった。 全体的に前作で見せたポップなサウンドを引き継ぎながらも、音の幅をぐっと広げ、 当時にかつてのサウンドを戻ってきたなという印象。 これは米津自身の変化もあるし、様々なアーティストと関わりあったことにより得た刺激が原因でもあるだろう。 また、こうして聞くと米津は職人気質だと感じた。タイアップ曲はしっかりとタイアップ先にぴったりと合うように 曲や歌詞を作ることができ、同時にアルバム曲では自身の個性や遊び心も忘れない、隙のないアルバムだと思う。 クオリティとしては十分なのだが、不満をあげるなら、今作、新曲が少ないのだ。一応8曲分は あるのだが、これまで10曲以上は安定して新曲を入れてきたことを考えると明らかに少ない。 また、欲をいえばもう少しハチを感じさせる曲やこれまで聞いたことのない新境地となる 曲が欲しかった。米津は各アルバムごとに大きく作風を変えるので、今後の期待を込めて星五つ はつけないこととする。 リクエストを無視して久しぶりに需要があるかわからないけどアルバムレビュー挙げます。音楽用語とかの知識はガバガバなので勘弁してください。 PAUSE-STRAIGHTENER Tribute Album- 1.ROCKSTEADY/MONOEYES ★★★★★ 原曲とほぼ変わらないアレンジで細美武士が歌い上げた曲。音はストレイテナーなのに声だけでMONOEYESの持ち曲だと感じるような親和性があり、バンドと曲が素晴らしくマッチした良いタッグ。 2.KILLER TUNE/go! go! vanillas ★★ ホリエが曲のプロデュースを手掛けたこともあるバニラズが、重厚な原曲を大胆にカントリー風にアレンジした一曲。あまりに大胆すぎるアレンジで原曲の要素が欠片ほどしか残っていないのが残念。バニラズにしては珍しい英語詞の曲。 3.シーグラス/back number ★★★★ 切なくも爽やかさある原曲を完全にバクナン得意のバラードに作り変えた一曲。歌詞が表す夏の終わりの切ない雰囲気とバクナンの泣きメロが良い感じに調和しており、MONOEYESとは違う意味で良いタッグ。 4.SIX DAY WONDER/ACIDMAN ★★★★☆ 物静かなミディアムバラードを壮大な展開に仕立て上げたACIDMANの一曲。一番のバラード調から二番のサビ時点でダンサブルに広がった上に、最後はパンキッシュに駆け抜けるという彼らだからこそ作り上げられた贅沢なアレンジ。 5.冬の太陽/majiko ★★★☆ 本アルバム唯一の女性ボーカル曲。原曲は切ない歌詞な割に激しかったのが、アコギを基にしっとりとした雰囲気にアレンジされている。ただ、シンセ音やエレキギターの音がやや派手すぎるのが個人的には残念。 6.Melodic Storm/9mm Parabellum Bullet ★★★★ 原曲の疾走感は残しつつも9mm流のヘビィなサウンドでカバーした一曲。 9mmといえばスピッツのトリビュートでも"らしさ"を全開にしながらも根は忠実にカバーしたりするので個人的には当たり外れ抜きでトリビュートで名前を見ると楽しみなバンド。今回は当たりの部類。 7.TRAVELING GARGOYLE/SPECIAL OTHERS ★★★★☆ 本アルバム唯一のインスト枠。バリバリのロックサウンドをカフェで流れてそうなオトナな雰囲気に改造するあたりスペアザのセンスは素晴らしいと思う。メロディに乗せて響く鍵盤が心地よい。 8.シンクロ/THE BACK HORN ★★★☆ 原曲に近いアレンジながらも、バクホンの力強さが随所に滲み出たバラードナンバー。アウトロのギターソロは特にパワーを感じて好きだが、どうもAメロあたりでボーカルがねっとりと聞こえてそこが微妙だった。 個人的にはバクホンは激しい方が好き。 9.REMINDER/My Hair is Bad ★★★☆ 個人的に本アルバム一番の魔改造と認定する一曲。文字数多めに駆け抜けるロックサウンドの上に、Aメロには本来無い歌詞も詰めこみ完全に自分達の曲として支配している。 聴く人によって好き嫌いは大きく別れると思うが、割り切ればなかなかに面白いと思う。しかしここでも椎木は彼女を用いるのか。 10.SENSELESS STORY TELLER STORY/ASIAN KUNG-FU GENERATION ★★★★★ 恥ずかしながら原曲を知らなかったのでトリビュートに合わせて慌てて原曲を聴いたため、原曲とカバー曲を聴く順番が逆になってしまった。ただ、あとで原曲を聴くとアジカンとのマッチ具合がかなり高く感動した。テナーの1番のファンを公言するゴッチの愛が詰まった一曲。 11.Farewell Dear Deadman/the pillows ★★★★ このトリビュートアルバムが出来るきっかけとなった恩師によるカバー。原曲よりもよりシンプルにアレンジされているが決して元を崩さないようにカバーされており、これもまたテナーへの愛を感じた。 12.SAD AND BEAUTIFUL WORLD/ストレイテナー ★★★★ かつて行った人気投票で一位に輝いた事もある曲をテナー自身でリアレンジした一曲。イントロはピアノでより叙情的に、元が2003年の曲ということもあり全体的にはややスタイリッシュにまとまっている。 総評 ★★★★☆ ストレイテナー20周年を記念して作られたトリビュートアルバム。メンバーも選曲やバンド選びに関わっているとあって、どれもストレイテナーへの愛やリスペクトを感じさせられる。 若手は若手らしく自分たちの個性をぶつけ、テナーと年代の近いバンドは自分達の色を残しつつも原曲に限りなく雰囲気を近づけて、トリビュートアルバムとしての1つの理想形を聴かされた。 テナーファンは勿論、参加バンドのファンもストレイテナーへの入口としてオススメできる。 みなさん乙乙 ACTION B'z 1.純情ACTION ★★★☆ いきなりエンジン全開なナンバー。B'zらしいと言えばB'zらしい。 3分ちょいと無駄も少なくコンパクトな曲。悪く言えばこじんまりとして少し地味。 内容はなにか行動しろ!という稲葉らしいメッセージ。ACTION〜ACTION〜♪の掛け声はなかなかダサくて良し。 2.黒い青春 ★★★★★ ジャズテイストの疾走感あるハードロック。タイトル通り苦々とした青春曲。 昔の2ちゃんねらーなら共感するのも多そうな歌詞。個人的にも色々来るものがある。 稲葉ソロとかならもっとねちっこく暗くなりそうだけどB'zなので良い感じにライト。曲調は重いけど。 ラストの鬱屈とした感情を爆発させたようなシャウトは圧巻。根暗な名曲。 3.SUPER LOVE SONG ★★★★☆ シングル。B'zらしいハードロックナンバー。スーパーなラブソングと言いながらノリノリな曲。 最初聞いたときはなんじゃこりゃと思ったが聴いてると段々クセになってくる。ドラムが激しくてかっこいい。 4.満月を照らせ ★★★ ハードな曲3連発からようやく落ち着いた曲。どこか微睡むようなギターが印象的。 ぼんやりとした曲調だけどテーマはいじめという重い内容。耳が痛い人も多いかもしれない。 5.パーフェクトライフ ★★★★ 軽快でノリの良いナンバー。色々とハードなのが続いたのでなんかホッとする。 鬱々とした気分を吹き飛ばすような爽快感がある。歌詞に共感できる人も多いのでは。 6.一心不乱 ★★★☆ 松本の青春を歌ったという曲。稲葉の歌い方いつもと違うのでちょっとモヤっとする。 タイトル通りわき目もふらず一心不乱に頑張れという内容。がむしゃらにひきこもれ!という歌詞が目から鱗。 7.FRICTION - LAP2 - ★★★ 全英詞のロックナンバー。元は#3のカップリングだけどアルバムバージョン。 レースゲームの主題歌だっただけに疾走感満載。オリジナル版のほうが好きだけど。 8.ONE ON ONE ★★★★ ピアノが印象的なミディアムテンポなバラード。「OCEAN」みたいないかにもって感じではなく良い感じにポップ。 爽やかで軽やかなサウンドで聴いてて心地いい。あまりB'zにない無いタイプの曲で新鮮に感じる。 9.僕には君がいる ★★☆ ピアノ中心のバラード。B'zとしては珍しくギターがまったく登場しない。 壮大とか仰々しいというわけではなくものすごく普通。ギターソロからCメロまでが少し賑やかな程度で基本しんみり。 亡き人を想う曲なので沁みる人は沁みる。アクが強い曲に囲まれてるのでなんか埋もれてしまった感がある。 今作は曲数が多いのでこの曲ぐらいから若干ダレてくる。 10.なんという幸せ ★★★★ 働いても働いても楽にならないワーキングプアを歌ったナンバー。50年代のアメリカポップスを意識してるらしい。 内容曲調と聴いてて息苦しい。無理やり幸せだと言ってるようで痛々しい。タイトルとは裏腹にどんどん不幸な気分になっていく。 あまり救いの無い曲だけどそれがなんだかクセになる気がする。 11.わるいゆめ ★★★★☆ ジャズっぽいアレンジの曲。稲葉お得意の女に捨てられておかしくなった男の歌である。 歌詞はちょっと変わってる表現が多くユーモア。相変わらず稲葉の作詞ってちょっと斜め上。 地味だけど完成度は高いと思う。 12.HOMETOWN BOYS' MARCH ★★★ 前3曲から打って変わって底抜けに明るい能天気な曲。B'z史上最もハイテンションだと思う。 初めて聞いたときは面食らったが取りあえず楽しい曲ではある。展開も多く面白い。 それでもちょっと気恥ずかしさはあるけど……。 13.光芒 ★★★★★ 「HOMETOWN BOYS' MARCH」と打って変わり暗くハードなバラード。今作は振れ幅が大きい流れが続く。 とにかくひたすらに暗い。思い通りにいかない現実を嘆いた歌詞が心を抉る。おい稲葉やめろ。 それだけにラストの大サビは感動的な気分にさせられる。暗い闇に光が射すような怒涛の展開が素晴らしい。 大サビの歌詞はなかなかの名フレーズだと思う。B'z屈指のバラード。 14.トラベリンメンのテーマ ★★ 「BIG」や「あいかわらずなボクら」のようなお遊び曲。箸休め的な脱力ソング。 悪くは無いけど今までのそれらに比べるとネタ的に弱い。 15.オレとオマエの新しい季節 ★★★★ ラテン調のナンバー。珍しくコンガなんか参加させて本格的。 2番途中から松本のエレキギターが主張しだしたときは笑った。終盤へ掛けての盛り上がりが最高。 16.永遠の翼 ★★★ シングル。「OCEAN」のような壮大なバラード。悪くは無い出来だけどちょっとベタすぎる。 17.BUDDY ★★★☆ あまりB'zらしくない曲が多かった今作だが最後の最後はB'zらしいロックナンバー。元は前作「MONSTER」のボツ曲。 力強い歌詞が良い。BUDDYとは相棒という意味だけど松本のことを歌ってると思うと仲良すぎて笑う。 総評 ★★★★☆ 2007年に発売されたB'zとしては16枚目のオリジナルアルバム。1枚組のアルバムとしては過去最多の17曲入り。 テーマがマンネリの打破ということなので今までB'zがやらなかったようなタイプの曲が多い。実験的。 雰囲気は全体的に暗め。タイトル通り「ACTION起こして現状を変えろ!」という内容の曲が多い。 B'zの王道から外れた作品なので「ultra soul」的なのを期待するとがっかりするかもしれない。初心者には不向き。 あとさすがに曲数が多すぎるので通して聴くと中盤でダレる。ダークな流れが続くので聴き終ると若干の疲労感。 それでもハマる人はとことんハマる一枚だと思う。稲葉の暗い歌詞が好きな人はかなり気に入りそう。 人によってはオンリーワンな作品。個人的にも偏愛な一枚。 GRAPEVINEの「ROADSIDE PROPHET」 1.Arma ★★ シングル。 「このままここで終われないさ」「物語は終わりじゃないさ」という歌詞や高らかに鳴るホーンから前向きな気概が感じられ、とても頼もしい。 曲自体は今ひとつ突き抜けない感じがしてあまり好きじゃない。 2.ソースオペラ ★★★★★ 前作からの流れを感じるウネウネシンセから始まる曲。 楽器各々の表情がとても豊かで聴いていて気持ちが良い。 田中さんお得意のちょっと暗めの短編集の一遍みたいな雰囲気の歌詞に心地よくモヤモヤさせられる。 3.Shame ★★★★ Armaのカップリングで、このアルバムの中で一番テンポが速い曲。 「カッカッカッカッ」と引っ掻くようなイントロが印象的。 曲の感触としてはKOL(キックアウト ラヴァー)に近いかな。 4.これは水です ★★★★ 田中さんの気だるげな歌唱や鬱屈した音を鳴らす弦楽器からこれは悲しい曲なのかなと思いきや「何者も悔いたもれ〜」のところで急に茶化すようなメロディを入れてきてびっくり。怪曲。 5.Chain ★★★★★ 先行配信曲。 少年の複雑な心情を落ち着いた調子で歌い上げる。 めちゃくちゃ好き。 6.レアリスム婦人 ★★★★ 小気味良い音のギターから始まり、最後まで程良いテンションで踊れる曲。ライブだとさらに楽しめそう。 「戦慄(わなな)かせる」なんて言葉は初めて聞いた。 7.楽園で遅い朝食 ★★ うーん曲に関しては特に言うことなし...嫌いではないよ。 歌詞は婉曲的だけど結構メッセージ性の強いことを言ってると思う。 8.The milk (of human kindness) ★★ 演奏は激しいけど歌のトーンは終始低い。 俯きながら横に揺れる感じ。かなりのスルメ曲(死語?) 9.世界が変わるにつれて ★★★ ...正直言って7曲目からここまでの3曲は地味というか素朴というかなんというか。 この曲はイントロが好みだから★+1 10.こめかみ ★★★★ またマッタリか...と思いきやこれがかなりアツい曲だった。 強い情念のこもった歌詞、曲が進んでいくうちにどんどん熱を帯びていく歌唱と演奏。とてもいい。 11.聖ルチア ★★★★★ 前作のラストトラックTOKAKUに引き続き今作も比較的テンションの高い曲で締め括られる。 メロディの良さはもちろん、歌詞の言葉選びも田中節炸裂で最高。 個人的にこの曲がベストトラック。 総評 ★★★★ 「曲にフックがない」「全体的に薄味」「落ち着きすぎ」なんて声がちょくちょく聞かれる今作。 自分は名盤!とまではいかなかったけど好きな部類のアルバムだなとは思った。 「インダストリアル」「Two」「NOS」「Neo Burlesque」「太陽と銃声」「流転」「UNOMI」辺りの曲を聴く時の耳で臨めば割としっくりくると思う。 >>630 乙です バインはクオリティ安定してて良いよね PCで就職しなくても稼げる方法とか グーグル検索⇒『工藤のジョウノウノウ』 HP9TANCSZQ 無名インディーズだけどちょっとぐっと来たので投下 I'm Not Me「Slows」 1.HOPE(or) ★★★★ 重めのリフを引っ張りつつ、ひたすらに暗い歌詞をぶちまけるミドルテンポの曲。 完全なシロップやTHE BACK HORNの直系。 とにかく後ろ向きな歌詞と、投げやりなボーカルがばっちりハマる。 「車輪の下から這い出てきた、でもそこも地図には載ってた」 かと思いきやCメロで転調し僅かな希望が見える。 「明日また死ななかったら、明後日生きよう」と終わる 2.I'm Not Me#1 ひたすら潰れた音の鳴るインスト。 正直全体の流れからしたら浮いている気もする 3.プールサイド ★★★★★ 本作のベストトラック。 静かな始まりからサビで一気に爆発するバラード。ちょっとCocco的。 歌えてるかスレスレの高音の美メロでぐっと捕まれる。 「箱舟の上でかくれんぼしてた、僕らはいなくなったまま今日だ」と、後ろ向きだがひたすら純粋で美しい歌詞の出来がかなり良い。 4.三角点 ★★★★ 「三角点に陽が落ちる」 「どうかせめてこのオレンジ色の真ん丸が、僕の走馬燈に不意に笑いかけますように」 と声を張るサビのエモーショナルが全てのフォークロック的なバラード。 amazarashiとかにも近い印象。 今にも自殺しそうな危なっかしいテンションのボーカルが映える。 ラストの転調でぐっと盛り上がり、怒涛のように押し寄せる感情が聴きどころ 5.ロスト ★★★ ミドルテンポで淡々と進む静かな曲。 いかにも打ち込みっぽいメロディアスなベースが印象的。ART-SCHOOLとかPlentyに近い路線。 歌詞はART-SCHOOLよろしくひたすらセックスして絶望してる。 セックスのことを「君は寝そべって仰向けの蛙のポーズ」と描写する変態性。 「機械みたいな瞳」とかART-SCHOOLにもあったよな確か。歌い方も機械みたいになって若干丁寧 6.未来 ★★★ ぼやっとしたシューゲイザー的な音像と四つ打ちが不気味な疾走感を醸し出すアップテンポ。 歌い出しから「未来が死んだ」で、以降いかにして未来が死んだのかをしつこく絶望的に繰り返す。 大きな展開をせず、同じリフに何種類かのメロディを乗せて転がしていく手法はシロップ的。 メロディアスなベースもシロップ的。 緊張感と切迫感でグサグサ刺してくるような一曲 7.首都高速 ★★★ 90年代J-POP的な作法の、ムーディで夜っぽい雰囲気の歌謡曲ロック。 なんかPlastic Tree思い出した。 ちょっとV系っぽさあるな。 録音時期が違うのか、ボーカルが他の曲に比べてかなり不安定。 ただソングライティングの質は高く、展開が多いが一貫した切ない雰囲気。 「高速バスの車窓程度に投げかけられる感傷」と歌詞も切なげ 8.藍色の彼女 ★★★★ まったりしながらも何となく切ないイントロから始まるバラード。 フォーク路線とシューゲイザー路線の中間といった感じで、総じてポップにまとめている。 感情が前面に出たボーカルがハマっている。 最後に2曲目と同じフレーズが入って意味深 9.夏の死神 ★★★★ いきものがかり辺りがやりそうなポップでかわいい曲調をバックに、不穏な歌詞を不安定なボーカルが歌う怪曲。 「君の好きな夏が過ぎ、僕は口ずさむよ、蘇るように、うだるような夏の光は、ぐちゃぐちゃになって消えたから」というサイコキラーじみた歌詞。 路線としては初期スピッツに近いのか。本作で一番猟奇的かも 10.夏がきこえる日 ★★★ ひたすらリフを軸に進んでいくアップテンポの曲。 前曲から引き続き夏の歌。 リフそのものを変えることなく、変化と展開があって飽きさせない作曲センスはやはり高い。 歌詞はやはり切なめで、「さよなら」と連呼して終わる 11.セイゾン ★★★ カントリータッチで歌詞を言い聞かせるようなバラード。 死ぬ直前の走馬燈を見ているような一曲で、タイトルとは裏腹に今にも死にそうな曲。 「今日までいなくなれなかっただけだろう」 「まだ死ねないのかな、まだ終わらないのかな」 と連呼して終わる。 内容としては歌ができたから死んでもいい、みんなありがとう、という感じ 12.進化論 ★★★★ アップテンポなイントロから始まり、せわしなく動き回るベースラインが印象的な曲かと思わせて急に静かになる。 路線としては引き続きフォーク系。 しかし歌詞は救いようがなく 「誰でもない体、あるかないかさえ分からない世界で、寂しさが描くだけの妄執に騙されて進め」 「化け物になってしまった僕の夢」 「みるみる駄目になってしまった僕の笑顔」 とどうしようもない 13.スロウ ★★★★ タイトルナンバー。 スローテンポなバラード。 曲名からモロだが中身も気持ちGRAPEVINEっぽいメロディアスなサビが聴きどころ。 歌詞は「不在したことで理解したなら何を見ていたんだろう」 とひたすら喪失感にさいなまれている。 泣きそうな歌い方がこういう曲には似合う 14.遠鳴り ★★★★ 元気なリフで進んでいくノスタルジックなミディアムテンポ。 「大体慣れていく」という歌詞が救いのようにもあきらめのようにも繰り返される。 どこかおかしげで寂しげな風景描写を交えながら、とにかくトランス状態に連れていかれる 15.1# eM toN m'I インスト。2と同じ (総評) ★★★★ 京都発一人家バンド、と銘打たれたインディーズバンド、I'm Not Meの1stアルバム。 知り合いに第二の神聖かまってちゃんかもしれないと言われて視聴。 聴いてみたら神聖かまってちゃんというよりは別の何かだった。 メンバーは京大文学部在学の大学院生一人で、打ち込みがメイン まず目に見えて武器なのはソングライティング能力。 歌詞、曲ともにかなり幅広いジャンルを高いクオリティでこなしている。 特に歌詞はかなりのレベルで、風景にしても心理にしても描写が丁寧で、いかにも文学好きな感じ 歌詞を売りにしようとする多くのバンドと比較しても、語彙力も表現力も相当高いレベル。 言葉は全体的に自己否定に向かうが、風景の描写がとにかく裕なので見せ方が多彩。 かつ分かりにくくもなく、曲ごとに情景がよく浮かぶ。 韻を踏んだり言葉遊びの要素もあって、救いがない以外の全方位によい歌詞 曲は全体的に暗い、切ない、悲しい、辛いものが多く、リフを中心に立ち上げていくスタイル。Syrup16gやTHE BACK HORN、ART-SCHOOL、森田童子、鬼束ちひろ、Coccoなど歴戦の鬱アーティストの影響をダイレクトに受けている感じ。 メロディセンスはかなり高く、所々で耳に残る美メロ ボーカルは声質がよく、歌い方にも個性があるが、歌唱力はかなり微妙なレベルで、低音は音程が、高音は発生が不安定。 伸びしろはあると思うのでボイトレをして 音は打ち込みメインのはずなのにモタっている箇所があったりツメの甘さはあるし、音も軽い。 しかしそれがゆえに重苦しくなり過ぎずポップになっているところもある 総じて、これらのアラも含めて謎の中毒性があり、不思議と頭を離れないところがある。 曲ごとに誰々っぽい、というのはあるが全体として聴いたら器用に散らばっている。 技術はない、めちゃくちゃ粗い、新しいわけでもない、しかし妙なセンスと中毒性があった。 あと普通に詩集出してほしい。これからの伸びしろに期待を込めて星四つ >>641 気になってググッてみたらお笑い芸人なのね 何かの間違いかと思ったぜ 椎名林檎の「三文ゴシップ」か「日出処」お願いします 二十歳のモーニング娘。/モーニング娘。20th 1.モーニングコーヒー(20th Anniversary Ver.)★★★ メジャーデビュー曲の20周年バージョン。オリジナルメンバー5人と現役のメンバーでの歌唱 原曲と比べてかなりテンポが速く最初は少し戸惑った。でも悪くないかな。 ロックっぽいアレンジに仕上がっている。 2.WE ARE LEADERS! 〜リーダーってのもつらいのもの〜★★★★ 自己紹介ソング「女子かしまし物語」の歴代リーダー版といった感じ。 現在までの歴代リーダーによって歌われている。 よく聞いてみるとそのリーダーを主張する曲(おそらく現役以外)がバックで流れているという面白い仕掛けになっている。 ファンならきっと楽しめる曲ではあると思うけどモー娘。をあまり知らない人が聞くとなんのこっちゃとなりそう…? 3.花が咲く太陽浴びて ★★★★ 現役メンバーによるいまや貴重?なつんく♂による新曲。 湿っぽい感じの雰囲気でプラチナ期とか言われてた頃をどこか思わせる。 4.ENDLESS HOME ★★★ 安倍なつみfeat.譜久村、小田となっているが2人はコーラスでしか登場しないので実質安倍なつみソロ。 なんか歌い方のせいか若干ミュージカル風な感じだが優しげな歌い方は良い。 「ふるさと」の歌詞に出てくる少女の母親になった姿を歌っていると思われる。 5.お天気の日のお祭り ★★★★ 現役メンバーで歌われているつんくによる新曲その2 EDMっぽい感じがあまりしない楽曲を久々に聞いたかもしれない。 どこか一昔前のモー娘。を思わせ、個人的にはお気に入り。ちなみに途中でセリフもあります。 6.タネはツバサ(Wings of the Seed) ★★★ モーニング娘。のオリジナルメンバーによる曲で作詞作曲メンツも愛の種と同じ。 続、愛の種といってもいいと思う。 20年後に最初の5人による新曲が聞けるのはなかなか感動的ではと思う。正直初期メン全員揃う日が来るとは思わなかったので余計に…とどこか感傷に浸りたくなる曲。 7.五線譜のたすき ★★★ ストリングスを取り入れたナンバー。 これからも続いていくであろうモー娘。をどこかイメージさせてくれる。 作曲はつんくではないのだけど上手くつんく曲にありそうな感じに似せているような気がする。 8.愛の種(20th Anniversary Ver.) ★★★ モーニング娘。としてのデビューシングル。 モーニングコーヒー同様、オリジナルメンバーと現役メンバーで歌われている。 なんかドラムの音が若干主張ぎみ。 モーニングコーヒーのようにテンポが早くなったりはしていないが原曲と比べると少し派手めなアレンジに。 総評 ★★★ 現役の曲からオリジナルメンバーによる曲、歴代メンバーが登場する曲など20周年ということもあり中々楽しめるアルバムとなっている。 ファンならきっと楽しめる内容。というかむしろファン向け。 どうせならミニとはいわずあと数曲ぐらい欲しかった… ECD「FUN CLUB」 1.翼を下さい おそらくほとんどの人が知っているであろうあの大名曲をECDがカバー!………したわけだけど、とんでもないアヴァンギャルドな出来に仕上がってしまった。 「いま〜わたしの〜ねが〜いごとが〜かなう〜な〜らば〜つば〜さ〜が〜ほし〜〜い〜」というサンプリングの繰り返しの中でアナログシンセが奇妙な音で暴れまくるだけ。展開もクソもない。この調子がずっと続いてまさかの11分46秒。こんなん評価できるか! こんなん1曲目に聴かされたら脱落リスナーがほとんどだろう。俺もまともに最後まで聴けたことがない。 2.L.A.M.F ★★★☆ 奇妙にベースがうねうねと動くトラックの上でECDがリズミカルにラップしていく。シンプルなトラックだけどなんか能天気な感じが漂う。 サビで「リズムだ×6 拍子を取るぞ/リズムだ×6 調子に乗るぞ」とラップしてるけど地味にリズムがちょっとズレてるのが面白い。 「バースは最後の後一行/あとラスト 自由になる」ってフレーズが好き。 3.ナイトトレイン Feat.イルリメ ★★★★ 陽気で楽しげなトラックに合わせてイルリメのオープニングの早口の流れでECDが歌うサビに入るのが自然でいい。 体が勝手に動き出すような感じで聴いてて楽しい。これ生で聴いたら盛り上がりそうだなあ。 4.FINAL JUNKYのテーマ ★★★★★ サイケなイントロから一気にギターリフが響く展開がカッコいい。陳腐な言葉かもしれないけどとにかくカッコいいとしか言いようがない。 スピード感のあるトラック、その上に乗る自信に満ち溢れたラップ、全てがカッチリとハマってる。 「屋根があるだけで5点 電気が付くだけで5点」このフレーズだけでもう5点。 「ファイナルジャンキー!!」とECDが叫ぶアウトロまで全く隙がない。完璧。 5.○△□ ★★★★ 警告するかのような電子音が目立つハードなトラックが癖になる。ここまでのノリノリな雰囲気を変える役割を果たすナンバー。 サビで繰り返される「丸三角四角」のリフレインが嫌でも頭に残る。アウトロではサビがずっと続くのですごい陶酔感に包まれる。 6.Am I Crazy ★★☆ 「あなたが歌って思っているものは/やっぱり歌かもしれない/あなたが歌っている歌は/やっぱり歌かもしれない」 こんな歌詞の民謡か歌謡曲か演歌か…?どのジャンルかよくわからん怪しい女性ボーカルのループが印象的。 この女性の声がめちゃめちゃ中毒性があるけどどうも地味という印象は拭えない。 ラップは「男性器」「パンケーキ」「パッケージ」とどんどん韻を踏みながら進んでいくのがカッコいい。 人によってはすごく癖になるかもしれないね。 7.In The Place To Be ★★★★☆ なんて言えばいいんだろう………?明るい、それなのにどこか寂しさやジメジメとした雰囲気を感じるメロディが流れるトラックが非常に素晴らしい。 ラップも同じフレーズを2回繰り返しながら進んでいくシンプルな物なのにすごく頭に残る。 「逃げ切るか 捕まるか/遥か 彼方 嘘をつく」といいうリリックが最強。 最後の「In The Place To Be!いるべき場所」というECDの叫びに何かが救われた気持ちになる。 8.Out Of The Blue ★★★ 太鼓の音が印象的なトラック。前の曲で明るくなったのにまたダウナーな雰囲気に。 とにかくやる気がでない、やるべきことがあるはずなのに心の中はスルーすることしか考えてない、でも何かを始めなきゃいけない。そんな陰鬱な気分を見事に現したトラックとリリックが見事。 ずる休みしたくなってしまうのが人間ってものなんだろうなあ。 「ずる休みする/またいつかずる休みする/何かが始まったんだった……」 9.Power Free ★★★☆ 寂しげな笛と三角ノイズのループの上で4分間ひたすらECDが「そいつを頭から叩き出せ/そいつをこの街から叩き出せ」と攻撃的なリリックを繰り返し続ける。 なんというか、聴き続けてるうちにどこかが狂ってしまいそうになる。でも気づけば癖になってる。そんな曲。 10.Ghost ★★☆ 前曲の「聴き続けてると狂いそうになる」感じがさらに増したインスト。 これまた寂しげなギターの音と鳴り続けるイヤ〜な感じの電子音(誉めてます)の繰り返し。後半からは怪しげなメロディも加わってその雰囲気が増長される。 なんか毎回この曲聴いてると腹痛くなってくるんだよな。そんな感じ。 11.FINAL JUNKYのテーマ Orig Ver ★★ トラックが電子音と打ち込みだけのシンプルな出来になり、テンポが落ちた別バージョン。 このバージョンも悪くないし、ECDのリリックの攻撃性とかクオリティの高さは確認できるんだけど、元のバージョンの完成度が高すぎてそれに比べるとどうしても劣る。 12.ナイトトレイン Orig Ver ★★★ これも前曲と同じように打ち込みと電子音のみで構成されたシンプルなトラック。 トラックの違い、そしてイルリメがいないという違いだけでここまで印象が変わるのかといった感じ。 Tr.3では陽気な雰囲気だったのにこちらでは同じ歌詞にも関わらず不穏な雰囲気に変わってるのがすごい。 皆を楽園に連れていくはずのナイトトレインがいつのまにか地獄行きに変わってました、みたいな……… 13.Outro 1曲目の「翼を下さい」のアナログシンセの音だけが何回か流れて終わり。そして1分間の空白で終わる。 なんとも腑に落ちない終わり方だけどもそこがいい。 総評.★★★★ 今年の1月に亡くなったラッパー、ECDが自主制作レーベル「FINAL JUNKY」を立ち上げて三作目のアルバム。 このアルバムはFINAL JUNKYを立ち上げた頃のアルバムに比べてキャッチーさというか取っつきにくさが多少減ったようなイメージ。いや元々ある一種の暗さといか憂鬱な雰囲気は漂ってるんだけど。 前半(1曲目は除く)は特に明るくノリのよい曲が並んでいるし、その上完成度も高いし多様性にも富んでいると思う。自主制作作品で他の人に薦めるとしたらこれがいいのでは? ただ前半の雰囲気が圧倒的なのもあって後半のループを使った暗いトラックや繰り返されるリリックは取っつきにくい部分があると思う。 でもそもそもこの人のトラックは個性的というか尖った部分があるので、それに慣れれば完成度の高い作品だと気付ける気がする。 このトラックやリリックは、やっぱり他とは雰囲気が違うというか独自の世界観を作り上げている。非常に偉大なミュージシャンだったんだなあと、この作品を聴いて改めて感じました。 日本語ラップの良さ、海外ラップにはない独自性(特にこの人のリリックは日本語の響きというのが非常に感じられる)があるのでぜひ1度聴いてみて欲しいな、と思います。 乙乙 DINOSAUR B'z 1.Dinosaur ★★★★ 恐竜の咆哮のようなギターからスタートするハードロックナンバー。イントロが久々に長い。なんだか懐かしい。 初っ端からイケイケ。松本がギターをかき鳴らし稲葉が吠えまくる。50歳をとうに過ぎたおっさんたちとは思えないパワーを感じる。 同じハードロック路線の仲間が減り続ける悲しみを歌っているが悲壮感は無い。勢いが良い。 古臭くてもこの芸風でもっと突き進んで行くぜ!というB'zの決意表明に感じる。開き直りとも言えるかもしれない。 「誰もまだオレの本当の色を知らない」と本物の恐竜ネタを歌詞に絡めて来たのはちょっと感心。 2.CHAMP ★★★★☆ 前曲に続きキャッチーなハードロック。イントロからワクワクする。 #1同様に周りの声なんか知るか!という内容でとにかく勢いを感じさせる。イケイケ。 サビラストのぶっちぎる連呼には笑ってしまったがその言葉がこの曲のすべてを表してると思う。 若干サビメロが弱いぐらい全体的に力強くて良い。 3.Still Alive ★★★ シングル。ゆったりとした歌い出しで始まるがすぐにアップテンポになりいつものB'zに。 電子音がいかにもB'zって感じ。編曲者が他の曲と違うせいか今作だとやや浮いてる。 医療ドラマの主題歌だったがそういうのよりアニメやゲームの主題歌のほうが似合いそう。 4.ハルカ ★★★★ ワウを絡めたギターが妖しい雰囲気を醸し出すアップテンポなナンバー。オシャレ〜な感じ。 いい女に翻弄される稲葉らしい歌詞かと思ったら曲が進むうちにやや特殊なシチュエーションに。 歌詞といいサウンドといいちょっと変わった曲。 5.それでもやっぱり ★★☆ ピアノで淡々と始まるバラード。徐々に松本のギターが絡み出すパターン。 女性目線で別れた恋人と仲直りしたいと願うという内容。女性目線というのは珍しいけど曲自体はありがち。 最近の松本が作る感動系バラードはどうも微妙。 6.声明 ★★★ シングル。シンプルなハードロック。昔のシングル「MOVE」にちょっと似てる。 言い訳せず頑張れ!というまさに稲葉な応援歌。そういうのも嫌いじゃないけどさすがに多くてお腹いっぱい。 7.Queen Of The Night ★★★☆ #4と雰囲気が似てる歌謡曲チックなナンバー。タイトル通り夜の匂いが香る。 内容は女性への応援歌。昔のB'zのようでちょっと懐かしい。 8.SKYROCKET ★★★★★ 思わず踊り出したくなるようなロックナンバー。ノリノリで楽しい。 SKYROCKETとは花火のことだがあまり花火感は無い。むしろ青空が思い浮かぶ非常に爽やか。 たぶんいまの世界情勢を意識してるんだろうけどそれを逆に明るく歌ってしまうのはB'zらしい。 コーラスも印象的でライブでは盛り上がりそう。底抜けに明るいけどどこか切なさを感じる佳曲。 9.ルーフトップ ★★★★★ 力強くも悲しみを帯びた松本のギターが鳴り響くミディアムテンポなロックナンバー。 歌詞もやるせない青春という感じで曲調も相まって物悲しい世界観を作り出している。 前作に収録された「Black coffee」みたいにファンに愛されそうな曲。個人的にも好き。 10.弱い男 ★★★☆ 弱い!弱い!を連呼するロックナンバー。珍しくサックスソロがあったりする。 稲葉らしいネガティブな歌詞にノリノリなサウンドが合わさった微笑ましい一曲。 キャッチーさがないので好き嫌いは分かれそう。 11.愛しき幽霊 ★★★ アコースティックなバラード。穏やかな曲調で変に感動的ではなく良い。 別れた恋人を幽霊に例えるのが面白い。でもさすがにちょっと女々しい。なんだか生暖かすぎてイマイチ共感できない。 12.King Of The Street ★★★☆ 今の二人の勢いを象徴するような疾走感あふれるナンバー。ラスト前のもうひと盛り上がり。 タイトルにキングと冠してはいるが内容はホームレスのボヤキっぽい。所々挟まる東京都政に対する皮肉にニヤリ。 13.Purple Pink Orange ★★★★★ ラストを締めるのは幻想的で重厚感のあるバラード。こういうタイプの曲を最後に持ってくるのは珍しい。 タイトルは夕暮れを意味してるらしい。それ故に黄昏を感じさせる作りになってる。情感たっぷり。 メロディ自体は平凡だけど稲葉の歌唱力とアレンジに助けられてる。ラストのギターソロも良し。 今作の締めとしては文句なしの一曲。 総評 ★★★★★ B'zとしては20枚目のオリジナルアルバム。50を超えてますますパワフル。 前作に続きハードロック路線だがそれだけではなく色んなタイプの曲がある。ただ総じて懐かしさを感じさせる。 松本も言っていたが今の若い子には馴染みの無い内容かもしれない。新鮮と感じるか古臭いと感じるかは人それぞれか。 とにかくパワーのある一枚。稲葉はもちろん松本がやたら元気にギターをかき鳴らしてるのが嬉しい。 まだまだ進化し続ける二人に感服。個人的には2000年代のB'zでは一番のアルバム。 乙! アルバムのスパンがここにきて長くなってきたけど、今までが異常だったのかなw マイペースで作品作り続けて欲しいですね 乙!肝心の「俺の本当の色を知らない」が「俺のうんこの色を知らない」に聞こえるとネタにされてたな... アジカンの「ランドマーク」か「ソルファ(再録版)」 お願いします Toys Blood Music / 斉藤和義 マディウォーター(REMIX ver.) ★★★★☆ シングル曲で一度Mステかどこかでやっていたのを聴いた覚えがある。 今回ストリーミングでシングル版を聴いたが 玉田豊夢か中村達也か分からないが乾いた音のスネアが印象的なファンク調ロックだった。 で、このREMIX ver.だが、たぶん分類するとロックではない。 左右にパーカッションがなって何事か思ったところで図太いキック。 おそらくというかまず間違いなく打ち込みであろう。 その後入ってくるベースもシンセベースだし、 サビではアルペジエーターを利用したシーケンスフレーズが聞こえる。 岡村ちゃん、プリンスのような(ロックフィールを持った)R&Bみたいな感じに イメチェンしていたのだ! このイメチェンが衝撃的で10行も使ってしまったが、楽曲としてもいい。 JBのCold Sweatで有名なパターン(聞けば分かると思う)をうまく活かし、 歌メロとバッキングが合いの手を入れあうような構造になっている。 斉藤和義はもともとバッキングに合わせた歌メロの上手い人で、 今までだったらこれを「ミュージシャンどうしの音の会話」として受け取っていたが、 今は相棒はシンセなんだぜこいつ… (アコギもあるけど) オモチャの国 ★★★★ マディウォーターよりさらに打ち込みっぽい音のドラムがなり、 そのリズム(ニューオーリンズ風?)が 一瞬「歩いて帰ろう」みたいな明るい曲を期待するのだが 低音付近から持ち上がってくるシンセ音がそうさせない。 そして歌が始まって納得。 これは斉藤和義が定期的にやるハーフスポークンな歌い方のシリーズなのだ。 そして歌詞も直球過ぎた政治主張であった 45 Stones の時代から進化し、 オモチャの国の生活を主題にした社会風刺になっている。 この社会風刺もなかなかできが良いのでぜひ。 ただこの曲についてはやはりサウンドの作り方のセンスにすべてがあると思う。 かつてで言えば「わすれもの」のような、 重く始まりだんだん狂気を帯びていくアレンジは素晴らしい。 Good Luck Baby ★★★ この辺で本格的にプリンス殿下に入門してきだしはじめる。 ドラムは打ち込みで、主に太い(というか他の音が無い)ベースが曲を引っ張る。 ギターなどもいるのだが、サビにのみ重ねて入るという スタジオワーク的というか素材的というか、 斉藤和義が愛していたはずのロックンロール魂を感じさせるものではない。 (うまいけど) やっぱりプリンスとかそういうフェーダー上げ下げ素材切り貼りの音楽になっているのだ。 残念な点として歌詞にやる気を感じない。オモチャの国はあんなによかったのに。 青空ばかり ★★★☆ 今度はギター、それもボーカリストのかきむしる感じのあるギターとともに歌が始まり、 この辺でロックに戻すのかと思ったらドラムが始まった瞬間のシンバルの「ジャーン」でずっこける。 この音、岡村ちゃんの「幸福」で聴いた音源や…(TR-909?) どう考えてもミスマッチなのだが、これはこれでありになってしまうのが音楽の恐ろしいところ。 サビで入るドラムマシンのクラップがやけくそ感を醸し出している(ちなみにこのクラップで終わる) エビバディ ★★★★☆ 「愛に来て」あたりを思いだす70s後半フィールのロック。 相変わらずドラムは打ち込みで謎のクラップが入るが… あとドラムのフィルの部分にだけすごく残響が入っていてもう部屋とかを超越している。 そしてこの辺で気づいたのだが、これは「2018年版のジレンマ」なんじゃないかと。 (後述) この曲は「進めなまけもの」枠で。 サビのメロディの展開を聴くとソングライターとしての安定した実力を感じる。 世界中の海の水 ★★★☆ アコギのアルペジオに乗った美メロ。 と言ったら聞こえはいいがせっちゃんによくあるやつではある。 ただTR-808系と思われる打ち込みドラムとの相性は非常にいい。 歌詞がなかなか気合入っている。 本当にいい曲なんだが何か既視感がなあ… 問題ない ★★★★ これ推し曲。 ノイズのようなシンセ音から流れるようにロックンロールに。 シンセ+ロックと言ってもキラキラしたやつじゃなく、 なんか使い方がキーボーディストというよりシンセ使いのそれなのだ。 シンセが目立つアルバムだがギターも好調で この曲では非常に単純ながら耳に残るリフが聴ける。 純愛 ★★★☆ とうとうこうなってしまった…。というような80sフィールのするポップス。 ギターはアコギエレキともにキレッキレだがそれ以上にやはりシンセ。 第一印象は遊園地だった…。 あとスネア*4 タム*4 タム*4 タム*4のフレーズ気に入りすぎだろ。俺も好き。 12時55分 ★★★☆ ハーモニカ、アコギ、スライドギターなど 斉藤和義のアルバムにありがちな短いブルース調曲だけど ベースはシンセベース。 ドラムがちょっと判断つかない。自分で叩いているようでもあるし… 「12時55分」に何かあるのかと思ったら 「12時55分も12時56分も」という、何も起こらない時間の代表としての12時55分だった。 その辺歌詞のセンスいい。 始まりのサンセット ★★★ ストリングスが大々的に使用されたバラード。 ただドラムはマシンでたぶんリンドラム? うーん、これはミスマッチでも化学反応の起きないほうのミスマッチだったかも。 基本的にはジョージ・ハリスン系の楽曲にストリングスを使ったもので悪くはないのだが、 今まで「新鮮」だったドラムマシンへの傾倒もこの曲では「必要なかったかも」ぐらいになってしまった。 Good Night Story ★★★★☆ インスト曲。 もはや予想がついているだろう、 そう、ドラムマシンだ。 ドラムマシンに載せて斉藤のほぼソロギターが聴ける。 というわけで開始1分くらいまでああそういうことね、程度に聴いていたのだが だんだん聞き入ってしまった。 いやあギターもうまい。 総評 ★★★★★ 楽曲単体には5つ星は無かったのだが、 総評としては5つ星をつけたい。 「始まりのサンセット」が重要そうなわりにイマイチに感じた以外、 アルバムとしてまとまっているし なんと言ってもこれだけのベテランが新しいことに挑戦して、 しかもちゃんと勉強してるっぽいことが素晴らしい。 (斉藤和義を追い続けているわけでないなら評価は下がるかも知れない) 斉藤和義には「ジレンマ」という多重録音の名盤があり、 その後の斉藤は一人多重録音形式の作品を定期的にリリースしてきた。 しかしジレンマの魅力はなんと言ってもパーソナルだったこと。 2018年の今、パーソナルな音にするなら打ち込みだよねー、みたいなことで こんなんなっちゃったんじゃないだろうかと愚考する。 自作ではもとに戻ってそうな気もするが、とりあえず今作を自分は支持します。 しかしライブではどうなるんだろう。見に行きたいかも。 (曲順の番号を振り忘れました。ごめんなさい) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
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