アルバム全曲レビュースレ in 邦楽版29th
商業誌/サイトにありがちなオブラートにくるまれているようなレビューではなく、率直なアルバムレビュースレ。 【基本精神】 レビューの数が多いとレビューの精度が上がります。 カブっても気にせずあなたの視点で批評してください。 【ローカルルール】 ◆レビュー中の割り込みレスは控えましょう。 ◆レビューする側は十分に準備をして短期間に投稿を終えてください。 ◆レビューを読む人にとってレビューのレビューは通常のレビューと紛らわしいので禁止。 ◆レビュー以外の長文の投稿はスレのサイズオーバーを招き、本来のレビューの邪魔なので禁止。 ◆反応すると削除依頼が通らなくなるので上記に対するレス禁止。(上記と同類にみなされます) →反応さえしなければ削除依頼が通る可能性は十分にあります。 参照:http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/saku/1117204058/60 →13thスレで削除依頼通りました。 参照:http://music7.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1155204694/78-83 ◆上記について何か言いたいことや議論したいことがあれば避難所へ URL:http://jbbs.livedoor.jp/music/16782/ 新レビュー保管サイト http://puu11745.html.xdomain.jp/review/aldom_idx.htm 旧レビュー保管サイト http://www10.plala.or.jp/puusan/review/al_dom/al_domtop.htm http://www10.plala.or.jp/puusan/review/aldom2_idx.htm http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Guitar/3494/index.html 赤い公園/透明なのか黒なのか 1,塊 ★★★★☆ カセットの音でスタートしたら、3音のアルペジオを響かせるギターに否が応でも不穏を感じる。感情の起伏が激しいボーカルに合わせて演奏は進行していくのだが、その上げ幅は凄まじく、鬱屈とした雰囲気を吹き飛ばす様に異常な高揚感を覚える。 2,season of mine ★★★ 「有名だ。病は気からなるの」 ワイングラスを踊らせたような無機的でありながら艶やかな音をバックに上の台詞が読まれる。曲目に存在しないため事実上のシークレットトラック。派手に割ってから次へ。 3,透明 ★★★★ 乱暴だがどこか優雅な雰囲気の漂う打音に始まる。ベースはリズムキーパーで生気とは程遠い位置にいるが、そこを儚げなボーカルが補完することで霧の中を歩くような曖昧な雰囲気が生まれる。裏声主体なので、歌うのは大変そうだが、歌詞は覚えやすく口ずさみやすい語感でカラオケのレパートリーとして意外に役に立った。アウトロはノイズ多めなので音量注意。 4,Yes lonely girl ★★★★★ 「おやつはいらないから」 割れたグラスの残骸の音を聴きつつ水の中へ。水面で反響するかのように響くのは女声のユニゾン。いくつもの声が水音とともに渦巻いて、飲み込まれるようにして消えていく。2と同じで事実上のシークレットトラック。 5,潤いの人 ★★★★ 4から流れ着いた先って印象が強い湿っぽい曲。入りのアコギがいい音を出している。ドラムが活躍する曲でもあり、一曲の中で様々なパターンを叩き分ける器用さがうらやましい。多重人格のように曲調が変わるので、今作の中でも前衛的。 6,please please love mode ★★ 「三時までに…」 留守電が一件。再生すると上記の台詞が流れ、ノイズ塗れになる。このノイズがまさにテレビの砂嵐を激しくしたようなもので、そのせいか恐怖心を強く掻き立てる。最高に悪趣味だが、今作の流れにはガッチリハマってる。2,4と同じで事実上シークレットトラック。 7,副流煙 ★★★★☆ 曲の持つ世界観に飲み込まれるという点では、今作でも最強クラスのムードナンバー(使い方大丈夫かな?)。ギターのアルペジオが孤独感を煽った後に、無機的なベースとドラムのリズムが乗る。次第に激しくなるギターが自棄的に聴こえるが僅かに耽美な雰囲気を匂わせて芸術的に昇華する。このイントロは約2分と長く、待ち侘びたかのように歌い出すボーカルの心情を如何に汲み取るかが肝要。舞台女優のように飼い慣らしているのか、それとも振り回されているのか。どこまでが演技で、どこからが本音なのか…一人舞台のような曲。 8,CRAZY 4U'12 winter ver.★★☆ 「今ひとつ出来なけりゃ明日も多分足らぬのだな」 打ち込みのトラックに合わせて展開されるのは予定調和なチープ歌謡。男女デュエットでこなれた歌い方だなぁと思ったら中盤でズッコケます。ここまでの流れの後だと、このお遊びに冷えた笑いしか出てこない。もしかして、それを見越してwinter verなのかな?中毒性あり。2〜6と一緒で、事実上シークレットトラック。 9,世紀末 ★★★★☆ イントロの入りから奇妙な雰囲気のはずが、ここまでの流れからだとむしろポップで爽やか、健康的にさえ聞こえてしまうのだから面白くて仕方ない。コンッと小気味よくなるSEやピアノの音、果てはベースやドラムでさえも晴れやかに聞こえてくる。雰囲気としては、長雨の後の虹が近い。 今作の〆としては最高にハマっている。 総評,★★★★★(おすすめ度★★) ガールズバンドの赤い公園が2012年に出した1stEP。このバンドの特性である演奏の引き出しの多さやそのアクの強さ、閉鎖的なドロドロとした世界観を堪能できることから通称「黒盤」と呼ばれている。レビューでは書けなかったが、歌詞も非常に尖っていて、例えば 「かもめ、かもめ。お前が見ているのは羽織物に包まった、36℃の塊」 の様な生理的に恐怖を掻き立てる暗喩を用いて訴えかけてくる様はメンヘラのよう。 総評(続き) この黒盤は以上の理由を持ってかなりマニアックな一枚であり、興味本位で聴いた人が虜になる事は多々あるのだが、勧められて聴いた人は恐らくノイズや前衛的仕掛け、展開の多さ、演奏の静と動の温度差などのいずれかで拒絶反応が起きる可能性が高い。自分から欲しがる分にはいいが、他人には安易に勧めがたい一枚である。 歌詞も、演奏も、シークレットトラックも、全てが(1stEPでありながら)独自の世界観を確立しているので、聴き込んでこのアルバムの世界観を心ゆくまで楽しんで頂けるのであれば、それはまた自分がこのレビューを書いた甲斐があると思います。長文失礼しました。 >>165 乙です ちなみにその「シークレットトラック」の台詞は 「猛烈リトミック」の最後に収録されている「木」という曲の歌詞にもなっているので是非 ここってサブスクで聴いたアルバムも評価して良いんですか?やっぱりCDで聴いたものだけですか?もし出来るのであればTHE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIEとEXPERIENCE MOVIEのレビューをするつもりです。 >>170 いやそんなルールはないと思いますよw 自分も前サブスクで聴いたアルバムレビューしてたので 9mm Parabellum Bullet/Gjallarhorn 1,(teenage)disaster ★★★★ 荒削りな演奏の音圧に負けじと張り上げるボーカルの声は若々しく力強い。ギターのメロディがどこか郷愁を漂わせるが曲のBPMは185とむしろ速い方です。 2,talking machine ★★★☆ デッデッデッ!とドラムが刻むイントロが耳に残るこの曲もまた、荒削りな演奏と張り上げるボーカルの若々しさが堪能出来ます。先ほどよりBPMが遅くなり比較的ノリやすいので、定番曲な匂いがしますね。 3,interceptor ★★★★ クラシカルなギターと多様なリズムを刻んでくるドラムの音像が味のあるナンバー。今作最速のBPMを誇るのだが、ボーカルの声は意外にも冷静で、1,2曲目とは異なる雰囲気を乗りこなして歌っている。異国情緒でちょっと大人っぽいかな。 4,atmosphere ★★★ 落ち着いた演奏に合わせて歌詞を聴かせてくるいわゆるバラード。クラシカルなギターは一転して踏み込み続けるように同じフレーズを繰り返すが、メロディを複雑化させたり速弾きしたりで曲の持つ感情を上手く引き出せていて素敵。2:26以降のユニゾンからの空気の変わり様は必聴。傍観のようだ。 5,Beautiful Target ★★★★★ 「和」的ないかにもな雰囲気を醸すギターのフレーズが不安感を煽りつつ、キャッチーで歯切れの良いドラムが全体の流れを引っ張ってくれるドキドキする様なナンバー。跳ねる様なリズムのベースも聴き込むと気持ちいいです。ボーカルもこのテンションで最高潮に張り上げる! 6,marvelous ★★★ 韻を踏むかの如く似たフレーズを決め込んでくる演奏がありそうでない感じがして面白いです。しかも単調ではなく、それぞれのパートがアドリブ的に聴きどころを主張してくれるので今作では聴きやすい方かなと思います。ミディアムナンバー担当(の雰囲気) 7,farther ★★★★★ これに関しては、郷愁云々よりも更に壮大な夕暮れの金色に輝く西日を感じられる切ないナンバーと表現します。涙腺に来ますよ…。 演奏はEverlastingの開幕を思わせるような激しめのバラードで、6拍子にも4拍子にも聴こえるので速度感は人によって異なるのが特徴的。締めとしてゆっくりと据えるような最後の息の合った減速がまた切ないです。 総評,★★★★ 純然たるロックバンドとしてのサウンドが聴けて満足です。音の荒さが気になる事もありましたが、この力強い求心力を持つ演奏ならそれもまた乙だなと思いました。ボーカルの声は若々しく、地声を張り上げるタイプで昔から馴染みのあるものですが、詩世界に関しては対外的に主張するタイプではなく、むしろ内向的な世界観を広げていくスタイルを取っていて、その辺りが現代にも通じる雰囲気を持っていると感じました。 (余談) 背伸びしてカラオケでinterceptorを歌おうとしたらキーが高く、上がり切りませんでした。キーを♭2くらいにすると丁度良く歌いこなせました。 (やっぱり張り上げる地声を使いこなすのは難しいです) 9mm Parabellum Bullet/Phantomime 1,Caucasus★★★★ (3:25) 歯切れの良いあっけらかんとしたドラムに対して煮え切らないナヨナヨした声で力強く叫ぶボーカルのコントラストが美味。「コーカサス」というタイトルは山脈を意味するそうですが、ここで、「コーカサスオオカブト」なんて事を思った皆さんは、きっとムシキング世代。しっかり聴き入って下さい。 2,Mr.Suicide ★★★★★ (3:25) 裏路地を思わせるヒールなシャッフルビートがたまらなく気持ち良い。悲壮感漂う歌詞に、もがくように叫ぶボーカルは今作の中でも感情の入り方が違います。囁く様なCメロも❤ティーンエイジャー過ぎたお兄さんたちには特に聴いてほしい一曲です。 3,Vortex ★★ (2:21) 荒々しく、荒々しくがなる声はもはや原型の意味を留めません。6拍子がなお混乱を呼び、ぐるぐるとかき回される様にしてスイカ割りのような要領で放り出されるサビは短いながらも爽快感抜群。個人的には青春の匂いがしました。なので 4,少年の声★★★★★ (3:35) 今作の中でも抒情的な雰囲気が立ち込めるこの曲は、薄黒い雲から降る雨を再現したかの様な湿っぽさ、心の芯に触れる様な演奏が沁みます。張り上げるように歌い上げるボーカルは、ギリギリまで感情を込めながらもやけっぱちにならないように上手くコントロール出来ていて、これがまた少年が大人に変わっていく過渡期のようで切ない。 5,sector ★★☆ (2:27) はい。4で抑えたありあまるエネルギーの渦を昇華させた一曲。裏返るスレスレまでぶつけ合うようなユニゾンからの静寂→ドラムの歯切れ良い音は気持ちいいです。このようにぶちまけて今作は幕を閉じます。 総評,★★★☆ 9mm Parabellum Bulletの2nd EP。 前作に比べて音質が良くなった分、ザラつくようなサウンドは影を潜めています。その分、より直接的に訴えかける方向へボーカルは働きかけているように感じます。演奏の雰囲気は今作の方が、歌詞や歌い方は前作の方が、私は好きでした。でも、多くの人の心を掴むには歌詞がとても大事になってくるので、こういう作品も必要不可欠ではありますね。いつか私もこのアルバムが沁み入るような歳になるのでしょうか。 追記、アイスを食べながら「わちゃもちゃぺったん」とレビューを書き進めていたので、一部マジメじゃない箇所がありますが、暖かい目で見ていただけたらと思います。 次回はKing Gnuの「破裂」あたりをレビューすると思います。ではまた。 行きつけのパン屋さんがいつのまにか閉店してて悲しくなって買ったCDをレビュー。 「theory」 1,獣 ★★★★★ 不穏なギター、イノセントな声で繰り出される意味深な歌詞、ドラムが入ると変拍子。表情が一曲の中にいくつもあり、転調してワルツ調のメロディまで出てきて、聴く側の思考を迷子に導く。 2,透明造花 ★★★★☆ 走り抜けるかのような爽やかなドラムの疾走感に少年の様なボーカルの声が合っている。間奏はドラムとギター、ベースが上手く掛け合ってそれぞれで見せ場となる様なプレイをしてくれる。2:16あたりで小休止のように緩やかになるメロディを転調で持ち上げて走らせるのが気持ちいい。次曲との世界観の混同を避けるため一旦長めの無音。 3,亡き王女のための水域 ★★★☆ 雨に濡れた土の匂いを思わせる重さが印象的。歌詞も深刻で、より一層演奏を深く潜航させているイメージ。1,2で説明したこの声質は物語を語らせるには向いているので、世界観を崩してはいない。楽器隊の盛り上げもボーカルを際立たせるときに半歩後ろに下がってていい感じ。3:54からの不協和音のようなアルペジオ、さらに6:03からの展開に初聴で感動したので+★。 4,架空船 ★★★★☆ 疾走感を取り戻して再起。2とあまり感想が変わらないので多くは言わないが、2番終わりで唐突に演奏が切って落とされる。そこからの展開は息を呑むもので、この手の曲展開を知らない人にとってはかなり衝撃的。 5,斜陽 ★★★★★ 240BPMから繰り出される跳ねる様なドラムの音が大好き。牧歌的で晴れやかな雰囲気と声質ちぐはぐしている事を除けば、レビュー主的には大満足。スネアドラムの音を聞くと、マーチングバンドの様な行進の雰囲気を思い出すのだが、この曲は前を向く原動力になり得るのか、果たして。 総評、★★★★★ 緑色の水彩画に惹かれてジャケ買いした一枚。曲数も値段もろくに確認せずに別のアルバムと抱き合わせで買ったので、詳細はよく分からないが、1,4の様な個性(アク)の強い演奏と2,5の様な爽快感を兼ね合わせている一枚だったので飽きなくてジャケ買いにしては上手くいったと思います。 (追記) 行きつけのパン屋さんのメロンパンは甘くてサクサクしていたけれど、これはしょっぱい。でも絶妙な塩梅でむしろアリ。 おお、おいしくるメロンパン! レビュー乙です! 名前とルックスで量産型ロキノンと勘違いされやすいけど 意外とpeople好きな人とかにも刺さりそうだよね >>178 なるほど。アーティスト名は「おいしくるメロンパン」でしたか。試聴動画いくつか見てきますね! NEXTレビュー→相対性理論「TOWN AGE」 相対性理論/TOWN AGE 1,上海an ★★★★ タンバリンの音や軽快なベースのリズムが、上海にやってきた主人公に降りかかる災難を茶化している様で面白い。サビで上下に振れるボーカルの音程を考えるに歌うのは結構辛そう。 2,BATACO ★★★ リズム隊の展開はおおむね予測がつくため、割と肩の力を抜いて聴けるポップス。1で苦しそうにしていたボーカルもここで持ち直す。真夏のリゾートプールを思わせる瑞々しい雰囲気が持ち味。 3,YOU&IDOL ★★★ 2をゆったりにしたようなほんわかポップ。歌詞にそれほど意味はない様に感じるが、そこはボーカルの持つ声質を活かす楽器としての役割として。スティールパンみたいな南国っぽい音やドラムが結構前に出てる気がする。 4,キッズ・ノーリターン ★★★★☆ アルバムのハイライトを匂わす緊迫した雰囲気に それまでのほんわかとした雰囲気は消え去る。テンポは速くなり、ボーカルのブレスにこちらまで息苦しさを感じる。歌詞もシリアスで、こちらが後に引けないように秘密を共有している感じでたまらなく切ない。これがいわゆる吊り橋効果ってこと? 5,辰巳探偵 ★★☆ 夢から覚めたかの様にほんわかとした雰囲気に戻る。先ほどの雰囲気はどこへやら。緊張感が緩んだところに言葉遊びっていうのもいいのかもね。 (続く) (続き) 6,救心 ★★★☆ これはわりとタイトルをしっかり回収しにかかっている。フィアンセとしての心のドキドキと、動悸を抑える救心の薬効としての役目が。 「誓いのキス」「くらくら」など、刺激的なワードも飛び出してきて聴いているこちらもドキドキしてくる。ブレスの感じは1より抑え目だけど、こっちも結構やってる感じ。 7,ジョンQ ★★★★ メロウ系なメロディに対して、サビで早口になったりするのがギャップあり。毎日が4月バカ、嘘つき放題とはよく言ったものだ。しかも自覚なしと来た。転調が続いてくるのでメロウな割には盛り上がる。特に最後のサビはメロウ系にしてはかなりの疾走感。 8,ほうき星 ★★★★★ アコギの音が綺麗で、夜空が見えます。 ボーカルのリフレインで視界が広がります。 次第に盛り上がって来てキラキラしています。 ファルセットっていいですね。 9,帝都モダン ★★★★☆ ここに来て4の様に息を詰まらせに来る曲。ドラムのリズムが心拍数とリンクして、取り返しのつかない状況をより鮮明にする。ボーカルも今作イチの必死さで緊迫感を煽る。 10,たまたまニュータウン ★★ 曲自体は佳作で、とても緩い雰囲気なんだけど、これを最後に置いたらそれはそれで締まりが無いかも。イメージとしては6と7の間が収まり良かったかも。それで★★★☆。 総評、★★★☆ 相対性理論の4th。「1st〜3rdまでのクセがとれて聴きやすくなったよ」と聞いて購入するに至ったが、緊張感のあるナンバーのすぐ次に脱力系のナンバーがあったりして少しとっ散らかっている印象。6〜9の流れは結構好みで、次第にアルバムとして盛り上がっている感じが好き。 (余談)このアルバムと同時に買ったのが数時間前にレビューした「theory」です。おまけで買ったCDの方が本命より満足度高いって…まぁそりゃ本命だし、期待はするけど… >>181 乙〜 そのアルバム真部さん抜けたあとだから雰囲気ちょっと違うよね ほぉー おいしくるメロンパンのボーカルは相対性理論に影響受けてるので、ジャケ買いとはいえ運命的な繋がりw King Gnu/Tokyo Rendez-Vous 1,Tokyo Rendez-Vous ★★★ メイン+サブのボーカルの色の対比が凄まじいビート感のある曲で、拡声器を通したような独特の尖りを見せる地声とダークさをより際立たせる裏声の双方を用いた底知れない世界観が特徴的。拡声器通してのラップって、アリなんですかね。どなたか教えて下さい。 2,McDonald Romance ★★★★ 叙情的なメロディ、天を衝くような超高音の裏声が裏で響く切ない曲で、ロマンスのかけらもない様な等身大で非常に生々しい歌詞が胸に迫ります。冷たい雨の中、傘も差さずに立ち尽くす様な感覚です。 3,あなたは蜃気楼 ★★★☆ ブラックジョークアニメ。という雰囲気が似合いそうなイントロから繰り出される拡声器越しのメインボーカルの声は悪役寄りで、キーボードのうねうねした音や、乾いたドラムの音がやけに似合いますね。どこかポップで憎めない雰囲気も○ 4,Vinyl ★★★★☆ トーキョーカオティックっていう言葉をどこかで聞いた記憶があるのですが、明らかに音の雰囲気が東京っぽく感じないです。前曲を更にディープにした雰囲気のあるこの曲も、相当に不健康な匂いがしていますねぇ。転調後の荒れる感じは、闇に染まりきれないワルみたいで、やっぱりどこか憎めないのです。デトロイト、ピッツバーグ、それとも?このサウンドはどこの郷愁ですか? 5,破裂 ★★ 三拍子で力なく始まり、揺れて船酔いの様にぼんやりとしているとドラムが入ってきて、少しずつ本調子に。静と動の切り替えが性急な部分もあって、掴みづらいことこの上ないです。熱に冒された晩に見る夢が近いかも。サブボーカルの声も病んでいるみたいで不気味。 6,ロウラブ ★★★★ Srv.vinciという名義でYouTubeに上がっていた動画を試聴したのが今作を手に取るきっかけで、先程の破裂がレビューを書くきっかけの曲です。色味が薄く、生々しく、謎の絵画が無造作に置かれた奇妙なMVを伝ってここまで来ました。生気が感じられないながらも血管が沸騰しそうになる、静かな闘争心が感じられます。MVの2:05あたりで4人の男が力なく口を動かしているシーンが一番印象的です。(怖) 7,MIDNIGHT POOL ★★★★★ 今作の中では口ずさみやすく、親しみの持てるナンバー。ろくに歌詞の意味がわからなくても、独特のカウントで刻むビートの浮遊感に目を閉じればどこまでも遠く、遠くへ行けそうで、行けなさそうで。 (安易に口ずさむと喉を痛めます。ご注意を) 8,サマーレイン・ダイバー ★★★★★ Srv.VinciのMVで知った曲です。弦楽器の耽美的なメロディ。サブボーカルの本領発揮といったところのコーラスはリフレインにより洗脳的。心の表層から深層へと向かって染み入る様にまとわりつく心情を形容するのは難しく、感動しているはずなのに真顔のままで頬も涙腺も緩まないことから、鏡の中で自分自身を客観的に見ている気分に浸れます。興味のある方はぜひ。 総評、★★★☆ 「破裂」をレビューするために残り7曲も真面目に書きましたが、全体的な雰囲気は異国寄りで、Tokyo Rendez-Vousというタイトルそのものを疑いそうになるくらい日本的な雰囲気から離れた所まで飛ばされました。ツインボーカルはかゆい所に手が届くかの様に広い音域をカバーしていて、聴いていて満足度は高かったです。ただ、健康的なJ-POPとはむしろ対極に位置する曲の多い今作は、流行りを狙って聴くと痛い目を見るかもです。まずはMVの公開されている「The hole」などを聴くのが入り口としては丁度いいと思います。(The hole→ロウラブ→サマーレインの順でMV見ました) 三浦透子/ASTERISK (2020.5.27) 1uzu ★★★★☆ 直太朗提供。浄化されるような静かな曲。 歌詞はなく、ハミングとアコースティックギターだけで進むのだけど、平たんな感じは全くない。 教会で歌ったらこういう響きになるだろうか。 2愛にできることはまだあるかい ★★★ RADの原曲と大分異なる幾何学的なアレンジで、曲全体を通して空間が大事にされているアレンジ。 それによってシャープな印象を受けるが、冷たさというよりは、淡々とした感じで、その分歌詞も入って来やすかった。 “何もない僕たちに〜答えてよ”の箇所は特にそうで、三浦さんは、問いかけるというよりは独り言を呟くように、この部分を歌っている気がする (原曲の洋次郎が、この部分を問いかけるように歌ったのかどうかはわからないが) 3蜜蜂 ★★★☆ サンタラ提供。気だるげで、初夏の雰囲気がある曲。 淡々とした歌だと思っていたら、最後の熱を帯びた表現が妙に艶っぽかったので、少し驚いた。 4.おちつけ ★★★★ TENDRE提供。この作品の中だったら、一番とっつきやすいと思う。つい口ずさみたくなるし、お洒落。 (続き) 5.波がたった ★★★ スカート提供。ポップだけど、やや単調かも。 解放感のある曲になりそうな展開なのに、彼女の靄がかかったようなアンニュイな声質の関係でそうはならないのが、この曲の個性だと感じた。 6.ブルーハワイ ★★★★★ 曽我部恵一提供。テンションの低い曲のはずなのに、暗くはならないという、5曲目とは対照的な印象を受ける。 歌詞が具体的なのもあるが、情景が色付きで浮かんでくるので飽きない。熱くない夏の夕方に似合いそう。 7.FISHANDCHIPS ★★★★★ 津野米咲提供。曲名に反してちょっと中華風な、からっとした軽い曲。 津野ちゃんの書くメロディーはあっち行ったりこっち行ったり、という奇想天外なところがありつつ、ちゃんとまとめてくるからすごい。 歌詞は、リズムと語感で選んだような言葉を使って遊んでいるので、何が言いたいのかはよくわからない。でも、“音を楽しむ”ことに徹していて良いと思う。 総評 ★★★★★ 一昨年公開の新海作品の楽曲に参加したことが話題となった、三浦透子の1stミニアルバム。 7曲目が聴きたくて(元々赤い公園が好きなので)CDを買ったら全曲魅力的だった。 楽曲提供した側と、歌い手である三浦さんの個性や良いところが、互いに上手く合わさっている作品だったから、そう思えたのだろう。 シンプルなアレンジで派手さはないけど、遊び心のある良曲が集まっていて気に入ったし、三浦さんの声も好きなタイプの声だった。 楽曲提供したアーティストが好きな方は、一度聴いてみてはいかがでしょう。 THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE 1,Song for Night Snails ★★★★★ ピアノとアコースティックギターの優しい導入に合った耽美なファルセットは、何かの配分を間違えれば崩れ去ってしまいそうな儚さがあります。サビは聖歌風味で、早くもクライマックスのような雰囲気を漂わせます。フレンチを想起させるのか、何故かこの曲を聴いているとエスk…(自主規制) 2,Subjective Late Show ★★★★ 耽美的な世界を飛び降りてバンドサウンドが炸裂。一匹狼を思わせる奔放なボーカルは先程とは別人でしょうか?AメロBメロとギターやドラムが力強いのですが、サビで弦楽器が入ると一気にロマンチックになりますね。夜景が似合う曲です。 3,Oh!Golden Boys ★★ ジャングルを匂わすドラムの入りからわかるように演奏は野生児的で音圧が凄まじいですが、ボーカルの声は案外大人しい上に派手な盛り上がりを見せないので、やけに強いコントラストを生んでいます。歌詞が難解なこともあって、正直自分にはイマイチピンと来ませんでした。 4,Neurotic Celebration ★★★★ 口笛まで飛び出すご機嫌なナンバー。軽く跳ねるドラムのリズムは癖になるのでいいですね。でもやはり歌詞は難解で、どこか芝居がかったボーカルの歌い方と良く合っているんですよ。今作の中でセッションしたら楽しそうなのはこれと次の曲ですね。 5,Chelsea Girl ★★★★★ UNICORNを彷彿とさせる疾走系ナンバー。多分青(年)よりも青い男の歌なのでしょう。厨二チックで、独善的な雰囲気が、今作の中では比較的浮いているこの疾走感とマッチしています。コーラスの雰囲気はKind of Loveのようなノスタルジックが含まれていて、殊更に曲をカッコよくしています。1:34でドラムが大人しくなってからのギターのギュイーン!!というサウンドに星空を見ました。 6,不愉快な6番街へ ★★★★ シティポップ裏路地風味のしゃがれた声が生々しく。善悪の区別を超えてありのままを曝け出してるかのような独特の情けなさを匂わせてくるボーカル。曲の雰囲気に合わせて柔軟に役を変えてくる辺りに二十面相のような底知れなさを感じて怖いです。歌詞は例によって難解極まりない。 7,This is for you ★★★★★ イントロで冷たい雨に触れるアンニュイで大人っぽいナンバー。メロディはかなりキャッチーに仕上げてきていて、サウンドだけ聴くとスピッツが演っているのかな?と勘違いしそうに。歌詞はストーリー仕立てで非常に切ないです。 「気の触れた人でもいい」 「彼の目には涙のしずく」というワードに訳もなく結ばれない恋を想起してしまい涙ぐんでしまいました。 8,Foxy Bule Love ★★★★★ 7で感じた余韻を鞭で叩くような激しいドラムの入りに涙が吹き飛んでいきます。かなり爽快なナンバーで、今作でも屈指の荒々しさかつ、妖艶さを醸すボーカルはやはりここでも映えていますね。曲順も味方につけて(+☆)まさに敵なし!無双気分に浸れます。 9,真珠色の革命時代 ★★★★ メロディがかなり琴線に触れるのは、儚くも煌めく人の業をそこに感じるからでしょうか? 歌詞は6以上に難解ではあるものの、この歌詞を追わなければ本当に感動出来ないのか?と思うほどボーカルの声に役の魂がこもっていて、その高揚ぶりに触れると、自分は何も分かっていないはずなのに自然と感動してしまいます。ストリングスと合わせて盛り上げる力に長けたボーカルの真の力を感じられるナンバーです。 10,Romantist Taste ★★★★☆ 比較的長めのセッションから始まる裏路地的ナンバー。6の鬱屈とした雰囲気を飼い慣らし、4よりもシリアスに仕上げてあり、7〜9で張った肩の力を抜けるながらも気品があって聞き応えがあります。間奏のギターのおどろおどろしさが掴んで離さないのはハート。リズミカルに韻を踏んだ詩もおもしろいです。 11,Walkin'in Sunshine ★★★★ 1のような耽美的路線に戻ると、月明かりにポツンと照らされた青年の姿を想起させるボーカルの呟きを寂しくて暖かいアコースティックギターの音色が優しく包み込みます。メロで音数を絞ってサビで発散させる。このメリハリも心地よいですね。何故だろう、報われていない筈なのに多幸感に満ちていますよ。 総評、★★★★ 儚い少年も、ちょいワルなメンズも、お気楽な青年も、酔いしれた道化師も、暴力的な彼も、決して英雄ではなくとも勇敢な男も、あらゆる「男」を歌声で演じ分けるボーカルの技量に凄まじさを感じました。ここまで来るともうなんと言って評したら良いのかが分かりません。それくらいどの曲の世界観も乗りこなしていると思います。演奏が競走馬なら、このボーカルは相当の名ジョッキーですよ。ただ歌詞が難解な曲が多く、歌詞から感動を得られたナンバーは、自分の場合7のみです。耽美的な世界観に酔いしれて、ボーカルの演じる多様性のある「男」の魅力に触れる事で楽しめるなら、そういった人に勧められる一枚です。 おまけ(余談) サブスクを用いて今作のレビューを書きました。 聴き終わってフレンチが食べたくなり、レストランに行きました。美味しいですよね。エスカr…【自主規制】 EXPERIENCE MOVIE 1,Morality Slave ★★★★ (6:24) おそらくは二分構成の曲で、ホテルのバーのような優雅なピアノ演奏が次第に荒らされていき、バンドサウンドに流れ込む。1分強あるこのピアノの演奏は耽美的とはいえ、その後の展開を考えるとこれもこれで不穏ですね。ボーカルの声は前作の雰囲気を考えると割と「素」の状態に近く、カッコつけた歌い方、意味よりも雰囲気を重視した歌詞はオープニングとして掴みはいい感じです。割とサラッと流して聞くのが吉。 2,Drastic Holiday ★★★★ (4:07) お気楽なハネリズムのドラム。ブギっぽくて良いですね。チャラ男を演じさせたらこのボーカルは上手く舌が回るようで、演奏のテンポと調和して心地よく乗せられます。間奏で様々な楽器が次々前に出てくるのも楽しいです。 3,Love is Zoophilia ★★★☆ (3:06) これまたノリがイイ。イメージとしてはパブリックなバンドイメージに沿うサビの盛り上げ方で、高らかに歌い上げる役者のような姿と、好き放題に言いくるめる奔放な姿のギャップが肝。タイトルの意味はよくわかりませんw 4,仮面劇 ★★★ (4:51) キメキメのギターフレーズ、ドラムもオールドタイプのリズムを刻む西洋風味の演歌。というのが正しいのか割と耳馴染みは良い。歌い方がねちっこく、さらには字余りのフレーズも出してくる辺りは一時期の桜井さんを思わせるのですが… 更に言うとこれは演劇のエッセンスに相当影響を受けた厨二病みたいな歌詞だと思いました。2:40からのギター演奏が情熱的で+★ (続きます) 5,Vermilion Hands ★★★★★ (3:37) 今作の中では群を抜いてわかりやすい歌詞には、経験論なのか独特の性悪説が混じっていて妙に愚痴の匂い。Aメロ→サビ→Aメロ→サビ→大サビ→Aメロ→サビ→大サビ→Aメロ→サビ→大サビとひとつのメロディと二つのサビで4番までくる曲展開は、連呼される「Vermilion Hands」のお陰でスッと馴染んでいます。あと私は思った以上にブギのリズムが好きなようで、今作でも鬼リピートしています。カラオケで安易に歌おうとして喉がやられたのは良い思い出です…(hiA〜hiF#の歌唱音域が実はオクターブ上だと気づいたが、もう遅かった) 6,Donna ★★★ (5:00) 不穏にかき鳴らされるギターでようやくシリアスムードが登場します。一曲を通してアコースティックギターのストロークが流れる中、茶化しもチャラさも愚痴もないキザな男の雰囲気を雨の部屋で醸す。これもまたこのボーカルの魅力でしょう。雰囲気は4同様西洋的。 7,審美眼ブギ ★★★★ (3:54) ついさっきキザって言ったばっかりにこの手のひら返しはないでしょうと言わんばかりのムード破壊。タイトルの絶叫からスタート。ブギのリズムは予定調和的とはいえ、それでもここでくるぞ!っと言うときに盛り上がるので気持ちいいですね。歌詞の意味はよく分かりませんが、ボーカルはすっごく楽しそうに歌っているのでこれも○ これ以降シリアスな演劇調の曲がいくつか入っていることも考えるとここで発散するのが正解なんでしょうね。 8,4000粒の恋の唄★★★☆ (8:18) 唐突にムード演歌。気合の入り方がさっきとベクトル的に違いすぎるのではじめての人はここでびっくりするでしょう。個人的にはここからがこのバンドの魅せどころだと思います。 役にしっかりと入り込んでボーカルは失恋の深い痛みを情念たっぷりに歌い上げる。歌詞はストーリー仕立てなので、前作より感情移入しやすい。「人騒がせな涙が邪魔してろくに数も数えられない」という歌詞に思い当たる節のある人はいますか? 9,アバンギャルドで行こうよ ★★☆ (4:40) ストリングスとギターが未練たっぷりに余韻を残した後にやってくるノリの良いバンドサウンド。ドラムが盛り立てるナンバーが多いですが、この曲も例に漏れずその役割を発揮。ボーカルはまたも「素」に戻った感じ。タンバリンの音の軽快さを思うにこの人割と素はチャラめですか? 10,フリージアの少年 ★★ (6:52) 抽象的な歌詞でありながら、朗読劇調の歌い方。演奏はその様を彩るように平坦に進行しますが、サビではしっかりと高揚感を見せてくれます。 私の評価は上の通りですが、もしもこの世界観が小説としてパックされて、あるいはミュージカルとして体系化されて、伝達手段を変えて私たちの元に届いたら評価はどう変わるのでしょうか。今、サブスクで聴きながら考えている最中です。 11,Suck of Life ★★ (5:39) 壮大にしたフリッパーズギターのような聴き馴染みのあるイントロからスタート。頭に残るフレーズって大事ですね。Worlds endのように一度盛り上げてハードロックと耽美の狭間を泳ぎ続ける。歌詞が前作並みに難解になっていて、ここに来て感情が迷子になってまいりました。ボーカルに関しては、やっぱり素の状態は割とチャラくて、ノリがいいという感じですね。終盤で6/8拍子に。 12,Puff Puff ★★★★☆ (1:17) 小休止。ピアノの伴奏で、気楽に歌います。意図的にオネエ調に仕上げてきたボーカル。これは酔っ払ってるって言われそうなくらいの悪ノリっぽい演じ方。本当に楽しいんでしょうね?幸い私は裏声歌唱もイイと思う方なのでいいとして、苦手な人は徹底的に苦手なタイプの曲。あと音質は今作でもかなりランクダウンしていて、最初に思いついたのがタ○モトピアノのCM。いいのかなぁ… 13,シルクスカーフに帽子のマダム ★★☆ (7:58) 一言目からえげつないくらいに衝撃的なラストナンバー。情緒不安定を演じる温度差が急激に変わるボーカルのお陰で悲壮感が凄まじいです。ドラムが演奏の要で、輪郭をしっかりと作りピアノやギターで支えきれないボーカルの熱量を受け止めている。そのせいか間奏でギター伸び伸びとフレーズ弾いていますね。(この曲に伸び伸びっていうのもおかしいのかな)4:02以降のボーカルの情念のこもった凄まじい語りは必聴なのですが、内容が内容なだけにかなり重く、覚悟が必要な部類。アウトロが未練を引き摺るように長く、これもまたかなりもたれるタイプ。ラストの締めとしてはこれ以上なく合っているとはいえ… 総評、★★★☆ 次第に「素」を見せるようになってきたボーカルの歌い方に合わせて激しいノリのロックが多くなってきました。5,8,13など歌詞で訴える曲もありますが、やはり意味深で深淵の中に答えがあるような底知れない詩世界は健在ですね。 (余談) このバンドがこの作品の5年後に奇妙な語りと共に銃声を轟かせたり(「SEA」)バーンバーンとサビで高らかに歌い上げたり(「BURN」)ラブラブしよ〜うなどと軽いノリを見せたり(「LOVE LOVE SHOW」)アングラチックに音像を歪めた歌謡曲(「球根」)などを作り、アルバムとしてヒットを上げているようで、父の車で再度聴いた時に、小さい頃の思い出が蘇って来ました。まだ何年も先ではありますが父を助手席に乗せてアルバムを流しながら語り合いたいなと思えるTHE YELLOW MONKEYの2ndアルバムでした。 小田桐仁義/STARTER KIT 1,Warm again ★★★★ エレピの軽快なサウンドと、春の陽気を待つ独特なワクワク感が時期こそ違えどクリスマスソングみたいな雰囲気を醸す。 2,桜の城下町 ★★★☆ アコースティックギターでほのぼのと。歌詞は、現代の平和な城下町をバックに回想するようなもので、PVも相まって切なさが増す。聞くところによるとアコギの弦を擦る音が魅力とのことだが、むしろうたのおにいさんみたいな屈託のない爽やかさを持つ歌声の方が普通に好き。 3,クエスト ★★★★★ 電子音が華々しく彩るパレードのような楽曲。旅は続くよ♪と歌う歌詞も前向き一直線で、気持ちがいい。と、曲単体だとかなりいい雰囲気だが、時系列的には本アルバムの最新曲らしいこの曲の次作「パラレラーズ」や次アルバムのような重苦しい雰囲気は一体どこから来たのかと考えると… 4,浴衣と金魚 ★★★☆ 開幕のオルゴールソロは不気味だが、以降は比較的肩の力を抜いた楽しげなバンドサウンドが展開される。サビの清涼感は今作イチで、夏の気分に浸れること請け合い。 5,White Mirage ★★☆ 打ち込みを主体にしたデジロックで、パレードのように華やかな雰囲気のあるロック。歌詞は深夜の孤独感を歌っていて、内省的。PVが制作されているが、被り物を被った大人たちがテーマパークを歩く様子を早回ししたもので、割と不気味。 6,宇宙の海はホログラム ★★★★☆ ギターを主体としたノスタルジックロック。電子音が星の点滅のように鳴るので、雰囲気は抜群に良い。ボーカルの裏声は自然にスッと入ってくる。最後の転調で夜から夜明けに時間軸が動く辺りに曲展開の旨みを感じる。 7,陽気な春さん ★★★★★ おそらく今作の中では最も肩の力を抜いて聴けるリラックスナンバー、BPMは最速ですが。ピアノの弾けるようなフラッシュな音とドラムのフレーズが演奏にメリハリを与えている。 8,Fools ★★★★ スペーシーな電子音のイントロがおしゃれでたまらない。歌詞はもろにお喋りみたいなところ、普通なところ、リズムを挿入するなど様々な歌い方がされていて、ミクスチャー系の匂いがする。これはウケがよさそう。サビが英詩になっているのがアクセント。 9,サマーダンス ★★★★ シリアス入ります。シンプルなバンドサウンドで歌うのは後悔ばかりか。サビの入り方が大胆で、ギターをかき鳴らして、ドラムを強く叩き、Bメロを割って入っていく。ボーカルは今作イチで感情的かつ力強く言葉を発し、シリアスさを加速させる。PVがモロに夏祭りで、ナレーションらしきものまで入っているご当地的な作り。1番サビ前でお爺さんのポスターアップにしてるし。 10,トーキョーゾンビ ★★★★☆ パラレラーズや次作アルバムにつながる路線は9やこれが切り開いているイメージ。 「誰かの嘘を責めないで、正解はそこじゃない」と諭すように歌う様は、自分に言い聞かせている節もあるのか、冷静さの裏に爆発しそうな危うさを持ち合わせている。今作の中でもバンドサウンドがトップクラスで強い。 11,ラムネ ★★★ 9,10とは違う毛色のバンドサウンドで、クラップハンズ音が入ったり、タンバリンが響いたり、爽やかだったりで比較的自由な雰囲気のセッション。間奏のエレピが好み。ラスサビ前のギターの囁く様は夏の雰囲気ですね。 12,かぜまち ★★★★★ 今作のベストトラック。 開放的でありながら、どこかノスタルジックを感じるまさに一夏の儚さを思わせる演奏が2で説明したボーカルの声と合っていて、気持ちが乗りやすい。2:31からの間奏とCメロが今作のハイライトで、爽やかさや切なさを内包したアルバムの雰囲気を網羅している。 13,キャラバン ★★★ 南国っぽいほんわかとした曲。12までと歌い方が違うボーカル。低音域がしっかりカバーされている。キメのたくさん入ったBメロがいい感じ。 14,Filmy Eyes ★★★☆ 発売終了したEPに収録されていて、今作の発売までは視聴が困難であった。ピアノがメインでタンバリンが乗るフレッシュな曲で、疾走感高め。CMソングなどのタイアップが決まれば一気に浸透しそう。しないのかな? 15,Same As Yesterday ★★★★☆ 言葉は伝わらなくても、音で気持ちを伝える、という音楽の基本要素を主軸に置いているのか、多幸感に満ちたオルガンの演奏の裏に多くの笑顔が見えてきてこちらも幸せな気持ちに浸れる。また唐突に終わってしまうのが儚い。幸せな気持ちは長く続かないっていうことの暗喩だろうか。 総評、★★★★ 小田桐仁義のベストアルバム。これだけ聴いておくと彼の音楽性が掴めるというのだが、夏らしく爽やかな曲、電子音をふんだんに用いて「芸術性を見せる曲」は以降少しずつ少なくなっていき、9,10で見せたバンドサウンドのシリアスなムードや、独自感を強めた「ハートに迫る歌詞」が台頭してくるので、これで全て網羅したかと思うと次作以降はまた新たな驚きの連続になる。屈託のない爽やかさと、内省的でシリアスな雰囲気の狭間で揺れるエモい音楽に乗っかれる人におすすめ。 YouTubeで各楽曲の制作時期を辿ると15→2→9→1→12→8→10→6→7→5→3→4→11(13は不明、14はおそらく1の前)らしい。こうしてみると案外シリアスな曲の後にも爽やかな曲だしていて、時期によって作風は偏っていないみたい。 ※CDはAmazonなどで買って下さい。店頭にはありません。 ここって、サウンドトラックやシングルの議論ってOKですか?「クランベリーとパンケーキ」などのカップリング曲としてしか存在しない曲とか、つい最近手に入った35曲入りのサントラをレビューしたいのですが。 サウンドトラックは昔やってた人もいたし大丈夫じゃないか シングルは無理かな 返事を待つ間にミニレビュー。 B'z/MARS 1,孤独のRunaway ★★★★ 突然いなくなった「オマエ」を探す友人の歌。軽快なシンセとは裏腹にギターもボーカルも泣き気味の感情のこもり方。 2,Mars ★★★☆ 遠くで鳴るギターノイズの後にも不穏なアルペジオ。しばらくするとボソボソ呟きが聴こえてくる異色の曲。ギター泣きすぎじゃない?今作の雰囲気の核。 3,Loving All Night 〜Octopus Style〜★★ タイトルをいきなり叫ばないで。心臓に悪い。 ハードなギターの演奏に合わせてムードのあるラップが蛸のようにねちっこくて気味悪い…が、これが雰囲気に合っている。 いちおう以降3曲には原曲がある。いつか原盤もレビューするのでちょっと待ってて下さい。 4,Love&Chain 〜Godzilla Stlye〜 ★★☆ 物々しいハードなミックスではあるものの、要所要所で唸るようなギターが目立つだけで、リズム隊はシンプルにビートを刻んでいる。シンセがいい味出してるし、ボーカルは程よく舐めた様な声で曲調に追従しているけど、歌詞はまるでわかんないw 5,LADY NAVIGATION 〜Cookie&Car Stereo Style〜 ★★★★ ノリが良くてキャッチーなサビのタイトルコールが弾けるナンバー。相変わらず歌詞はわからないけど、歌い方から楽しそうな雰囲気が伝わってくる。ファッションで流して海まで行こうか! 総評、★★★☆ 1,2は東京のシリアスな雰囲気だが、以降は吹っ切れた異国チックなミュージック。特に3〜5は歌詞の意味はよく理解出来なくても、音楽のノリやボーカルの「へい!ついてこいよ!」って勢いだけでガッと聴ける気がする。でもやはりそれだけだと物足りないな。 >>200 シングルはダメですか…じゃあサントラだけレビューします。お返事ありがとうございました 久々に見たらレビューいっぱいあって嬉しいので俺も1発 フジファブリック/シングルB面集 2004-2009 1.桜並木、二つの傘 ★★★☆ インディーズ1st「アラカルト」収録曲の再録。いかにも初期フジファブらしい、歌謡曲とディスコビートをくっつけたみたいな曲。サビの擬音使いやせわしなく上下するメロディーという志村特有のオリジナリティはここですでに出来ていたんだなあ、という感じ。 2.NAGISAにて ★★★☆ ちょっとサカナクションっぽさも感じられるナンバー。アップテンポだけどジメジメした雰囲気も残しているのが特徴的。Tr.1に比べるとメロディーの繋げ方がスムーズになってて、なんとなく成長したんだなあと思ったりしたり。 3.虫の祭り ★★☆ アコギ中心のまったりした曲。ぶっちゃけ四季盤(1st〜4th)の中じゃ1番印象が薄い。 4.黒服の人 ★★★★☆ 暗い。かなり暗い。どストレートに葬式の様子を描いた歌詞も、やたら重苦しい曲調も、最後の心電図が止まった音みたいなシンセも全部暗い。が、何か異常に引き込まれるものがある。 5.ダンス2000 ★★☆ これもインディーズ1st「アラカルト」収録曲の再録。「TAIFU」っぽさのあるマイナーディスコ調。「いやしかし何故に〜」というサビの入りはかなり頭に残るし、ライブでも盛り上がり曲として扱われていたが意外と開きやすかったりもする。 6.蜃気楼 ★★★☆ これも妙に暗い。ピアノを基調としたミディアム曲。ラストの音が外れる感じも結構ホラーっぽくて怖い。が、不思議な雰囲気のサビメロ含めやたら頭に残るので困る。 7.ムーンライト ★★☆ 「いつの日かクレーターに登ってみたり/惑星を眺めつつ花を植えたい」 このフレーズが印象的な3拍子のロックバラード(?)。後年の「Small World」とかに繋がるものがあるといえばある………のかもしれない。 8.東京炎上 ★★★★ 3rd「TEENAGER」に収録されたのでカップリングでは知名度が高い方の曲。とにかくサビの「さあ ダバダバ/ダバチ ダバダバダバ/さあ ダバ ダバチテ」に尽きる。初めは何これ???でも段々とクセになること間違いなし。タイトルも秀逸。 9.Day Dripper ★★★★ イントロで流れる低音コーラスでちょっとビックリするが、それ以降は非常にスムーズで楽しげなポップソング。Bメロからサビへの転調もナイス。 10.スパイダーとバレリーナ ★★★★ この時期のカップリングクオリティ高くない?山内氏作曲の渾身のポップチューン。これもサビのメロディーが最強。「エビバディ ウォンチュー」と英語が全部バリバリの日本語っぽく聞こえてしまう辺りが志村クオリティ。 11.Cheese Burger ★★☆ 1分ちょいの小品だけど可愛らしくて意外と頭に残る。「パラッパッパ〜」というお馴染みのマックのアレってこん時からあったんだな。ライブver.の雰囲気もオススメですよ。 12.セレナーデ ★★★ アンビエント+歌謡曲+ダブ………?虫や川の音がバックで流れてるのとかちょいエスニックな感じとか、ユニコーンの「ヒゲとボイン」のアルバム曲になっててもおかしくない。 13.熊の惑星 ★★★☆ ぶっ飛んだ感じを残してるけど初期に比べてまあだいぶ明るくなった。イントロのギターリフや「北欧の熊に対するのは/ヒゲの太極拳野郎」という歌詞も含めてチャイニーズというかカンフーというか。ノリノリなナンバー。というか何この歌詞? 14.ルーティーン ★★☆ 割と普通のミディアムナンバー。締めとしてはかなり綺麗な締め方なのが逆に、志村時代の終焉を告げているようで切ない。 総評.★★★★ 限定BOX「FAB BOX」に収録されたフジファブリックのカップリングベスト。CDで取り寄せるのは結構お金もかかるのでハードルが高いように見えるが、普通にSpotifyやApple Musicでは配信されている模様。 カップリングベスト、といってもどれもかなりのクオリティでA面行けそうなものもチラホラ。結構カップリングって実験に行きがちみたいな偏見があるが、これに関しては別と言える(基本的にこの人たちが変わったアレンジを普段から試していた、というのはあるかもしれないが)。 1st「桜の季節」〜11th「Sugar!!」までのカップリングがここには収録されているが、A面以上に音楽の方向性が変わっていったことが分かりやすくて興味深い。オリジナルアルバムもどれもハイクオリティですが、意外とここから入ってみるのもオススメですよ。 しかし3人時代になってからのカップリングベストは出てないんだよな……。EPやミニアルバムの形態もあったんで取り扱いづらい感じもあるのかもしれないが待ってます。 訂正 5.ダンス2000 意外と開きやすかったりする→意外と飽きやすかったりする 乙!最近いいね 俺もなにかレビューしたくなってきたけど思いつかないな >>205 乙です。B面集としてアルバムの形態になってればカップリング曲もレビューしやすいですね。 レビューの練習も兼ねて俺も投稿します! B'z /FriendsU 1,FriendsU★★★☆ 静かにギターの演奏で幕を開ける。音圧の小ささが、囁く様なか弱さを引き立てていて良い。 2,SNOW ★★★★ 冬のムード歌謡曲に相応しい寂しさがある。ファルセットを用いた歌唱と弱気な歌詞は中性的で、護りたいような壊したいような気分に浸れる。 3,傷心 ★★★☆ 自暴自棄とも取れる荒れた歌詞やAOR調の背伸びした雰囲気、ナヨナヨした稲葉の歌声が聴ける。アウトロの絶叫は今作の目玉。 4,Baby Moon ★☆ ブルースへようこそ。低音メインのギターと優しいキーボードが雰囲気を盛り立てる異色の作品。25年後、現在の彼らからは考えられないタイプの世界観。 5,sasanqua〜冬の陽 ★★★★★ イタリアを匂わすドルチェのような苦くも甘い後味が印象的な泣きのギター。この時期にピッタリということで今作をレビューするきっかけの曲です。どこからか稲葉の声が聞こえて来そう… さて、この孤独感は通りから人々が消えたものか人混みの中で自分が取り残されたものか、果たしてどちらでしょうかね? 6,ある密かな恋 ★★ 陽気なナンバー。三寒四温なら明らかに四温の部類。妄想の中くらいポカポカとした小春日和、味わったっていいんじゃないかな? 7,きみをつれて ★★★★☆ トランペットが鳴り響く異色のメロウ。重苦しい雲の隙間から一筋の光が見えて来たら、少し希望を感じられませんか?アウトロはピアノソロで少しリプライズっぽく〆る。 総評、★★★☆ B'zのミニアルバム。ミニアルバムという形態としては、発売から25年経った現在でもなお最新作で、シングルやオリジナルアルバムでは感じられない彼らの世界観を楽しめる。前作Friendsが12月の雰囲気なら、こちらは1〜2月の雰囲気で、より深まった寒さを体感できる。B'zのミニアルバムはセールス的には全てミリオンヒットであり、後続の作品がすぐに出なかったことからも、今作がミニアルバムのFinalである可能性が高く、この独自の世界観は完全に彼らの作風から取り残されたものであると言える。それは悲しい話。 >>210 2が「U」になってますね。すみません。ギリシャ文字の2なんですが、うまく変換できなかったみたいです。 乙乙 きみをつれてとか良い曲なのに作った本人たちが評価してなさそうなのが勿体ない Suchmos/THE ANYMAL 1,WATER ★★★★★ 転調してはまた戻ってを繰り返す、足のつかない浮遊感抜群の世界。オーケストラが優美。 2,ROLL CALL ★★★★ 裏社会風の匂いが漂う鬱屈とした雰囲気を吹き飛ばしてサビで海のような爽快感を見せてくれる。1分半以上に及ぶ間奏の焦らしがたまらない。 3,In The Zoo ★★★★☆ どん底から世界を見上げるような救いのないサウンドが何度もスケールアップして、井の中の蛙を大海へと押しやる。獣の遠吠えのようなボーカルの叫びが今作の核。 4,You Blue I ★★★ 映画のサウンドトラックのように淡々と進行する二部構成の曲。サビ前のメロディが神秘的で、引き込まれる。夢と現実の狭間に魂があるような。 5,BOUND ★★★☆ サッカーの応援曲のような独特なソウル。彼らのイメージはこういう曲におおよそ収束されていて今作の曲はほとんど変化球であると言える。夕暮れの金色の平原が見える壮大なイメージ。 6,Indigo Blues ??? 映画のワンシーンを切り取ったかのような雄大な世界観が肝。一曲の中でいくつもの展開を見せるが、捉えるのは非常に難しく、私も評価が出来なかった。ごめんなさい。 7,PHASE2 ☆☆☆☆☆ 6までがどうやらPHASE1らしい。それを聴衆にアナウンスして次の曲へ。 8,WHY ★★★☆ こういうのをオシャレって言うと思う。肩の力がほどよく抜けたコーラスが心地よい。 9,ROMA ★★★☆ これもオシャレだろうな。戯言のように希望を謳うAメロが人間味があって好き。Bメロの翼を広げるようなキーボードの超超高速アルペジオが❤ 10,Hit,Me,Thunder ★★☆ 情熱的に語りかける曲。アコースティックサウンドが核となっているので、夜の公園で好きな人の肩を抱きながら聴きたい。 (続きます。リアルタイムで見ている方はしばらくお待ちください) 11,HERE COMES THE SIX-POINTER ★★★★ 先のことはわからない。ありもしないことで沈むのはやめた。そうだろ? と優しく語りかける夜のロマンチックナンバー。 次第に視界に黒くも美しい星空が… 12,BUBBLE ★★★★ 泡のように幻想的なナンバーで締め。ありのままに、自分の気持ちに従って生きようぜ。と彼らから最後のメッセージ。 総評、★★★★★ Suchmosの最新アルバム(2021年現在) 一曲一曲の評価は特段高いものは少ないが、トータルの世界観としてみると、変化球が多くバリエーションに富んだこのアルバムはかなり好み。雰囲気は、イケイケというよりは自然体で、良くも悪くもルーズな雰囲気が漂っている。日々の生活に疲れを感じた人にぜひ。 人間椅子/人間失格 1.鉄格子黙示録 ★★ 不穏なノイズから一気にハードロック直下型なバンドサウンドへ。といっても2分ちょっとしかないんでイントロダクションみたいなもんです。 2.針の山 ★★★★☆ この時期では1番知名度あるんじゃない?Black Sabbathかはたまたレッチリの「Around The World」の様なギターリフと明治文学のような歌詞で一気に引き込まれる名曲。実は1970年代のあるバンドのカバー曲らしいが、しっかり自分達のモノにしてます。 3.あやかしの鼓 ★★☆ グイグイとヘヴィなサウンドで押し切ります。歌い方も含め全体的にクドイ感じもするが、3分半以降から急に見せ出すスピード感溢れるリフは◎。てかギターめちゃくちゃ上手いな。 4.りんごの泪 ★★★☆ 前曲と似たような感じではあるがこっちの方が幾分キャッチーか。といっても充分重たい曲調の中で急に「りんごりんごり〜んご♪」とか歌い出すし途中の訛りまくったセリフも含めシュールな雰囲気漂ってます。 5.賽の河原 ★★☆ う〜ん、ここら辺からぶっちゃけだんだん似たような感じに聴こえてくるんだなあ……。「一つ積んでは人のため〜」と始まるサビはとにかく暗い。ホラーですね。 6.天国に結ぶ恋 ★★★★ 変拍子まみれのイントロ、過激な歌詞の逆再生、歌謡曲っぽいメロと全体的に何かV系っぽい。でも間奏ややっぱり明治文学っぽい歌詞でちゃんと人間椅子にしか出せない雰囲気が出てます。 7.悪魔の手毬唄 ★★☆ こっからB面という感じ?やたらヘヴィなリフも、後半の急な曲展開も、ここまで来るとぶっちゃけ食傷気味。Aメロが「針の山」っぽいのもどうか。 8.人間失格 ★★★☆ 7分を超える大曲。今作の核でしょう。ヴォーカルが入るのは初めと最後にちょっとだけで、合間はひたすら静というか「引きの美学」で見せる展開(キンクリの「Moonchild」っぽいというか…)。中盤はダレるが終盤の勢いは圧巻。「帰る家がない 逃げる道もない 明日見る夢も ないないない!」 9.ヘヴィ・メタルの逆襲 ★★★ これこそBlack Sabbath直系な感じのハードロック。3分で終わる感じも潔くてグッジョブ! 10.アルンハイムの泉 ★★ ひたすらハイテンションで走ってきたのが嘘かのような落ち着いた雰囲気のインスト。クリーントーンでじっくり聴かせる事もできるんだぜ、という感じです。てかやっぱりギター上手えわ。 11.桜の森の満開の下 ★★★☆ こんなタイトルの癖に結局はダークで重たいハードロック。これも「人間失格」と同様、プログレっぽい展開を見せる大曲です。ラストのドラムの展開とかも含めこれはツェッペリンの「アキレス最後の戦い」っぽいな。 総評.★★★☆ BLANKEY JET CITYと同様、イカ天出身とは思えない硬派な雰囲気を持つバンドである人間椅子のデビューアルバム。 とにかく70年代ハードロックの匂いがプンプンする曲、演奏、疾走感。これがユーミンやプリプリが天下取ってた1990年に出たアルバムとは驚きです。1stからこのクオリティというのもヤバい。 ただ惜しいのが全体的に雰囲気が似ているという所。コンセプトととしてはしっかりしてると言えるかもしれないがEmでひたすら突っ切る曲がほとんどだったもんで、俺は途中でダレました。 あと録音状況があんまり良くない。「アナログ時代のLPを意識した」と言われてもなんとなくギターも引っ込みがちでドラムもパサパサで籠り気味なので消化不良な感じ。 でも「針の山」みたいなバンドの代表曲や、「人間失格」や「桜の森の満開の下」といった長編曲なんかはかなり聴き応えあるんで、人間椅子を2、3枚聴いてある程度慣れたらぜひチャレンジしてみてほしいアルバムです。 B'z /Brotherhood 1,F・E・A・R ★★★☆ 情緒不安定で胡散臭く煽ってくるボーカルと、裏街道まっしぐらなダークでヘビーなギター、ベースの低音がズシンとくる。 2,ギリギリchop (Version51) ★★★★☆ こちらのほうが好きって人はかなり多いと思う。事実シャウトが強化されているのと、間奏のギター演奏の妖しさが増しているので、こっちの方が自分も好き。 3,Brotherhood ★★★★★ 今作のタイトルナンバーで、重要なキーワードを持つ曲。泥臭い演奏と歌詞に、励まされること間違いなし。 「いざというとき手を差し伸べられるかどうかなんだ、だから何とかここまでやってこれたんだ」 4,ながい愛 ★★★★☆ ストリングスから入る1分強のイントロ。さらに泥臭くなった歌詞。苦手な人も多いであろうこの曲は、べったりくっつきすぎてだれてしまった人間模様を描いていて、アルバムの流れをしっかりと汲んでいる。個人的にこの終末感が好き。 5,夢のような日々 ★★★★☆ 和気あいあいとした雰囲気で終始和やかなセッション。気心の知れた仲間と一緒にいる時間って、本当に心地よいですよね。 6,銀の翼で翔べ ★★★☆ F・E・A・Rにも通じるハードな演奏から高揚感を煽ってサビに突入する勢いが気持ちいい。自分を叩き直すような歌詞も相まってアルバム曲の中でも特に人気が高い。 7,その手で触れてごらん ★★☆ 思い込みを捨てて自分で確かめに行けってことらしい。ハードな演奏はやはり裏街道風味で、この路線はどこまで行っても「悪」っぽい雰囲気が残る。 8,流れゆく日々 ★★★★☆ 打ちのめされたような無力感を感じる曲。5とはかなり対照的で、険しい旅を続けてきた仲間たちに言い聞かせるような歌詞がキツい。アウトロは2分間に疲労感→情けない自分に対する怒り→無力感・虚無感が詰め込まれていて、ヒリヒリする心情という今作の核をダイレクトに提示する。 9,SKIN ★★★★☆ そして欲望に支配され、強く惹きつけあった魂。その末路は夢の燃える方へ… 不可逆的なエクスタシーを肌で感じて。 10,イかせておくれ!★★★★ SURVIVEやELEVENにいてもおかしくはないだろうナンバー。一歩踏み出して自分の道を選ぼうとする様子に飽くなき好奇心を感じる。ダークな中に前向きなエッセンスが含まれていて好印象。 これを爽やかかつ一般ウケするようにアレンジしたであろう「Black Coffee」も興味がある人はぜひ。 11,SHINE ★★★★ おそらくこれ以上に過激なタイトルはもう二度とつけられないだろうギラついた曲。ギターもドラムも荒々しく疾走し、ギリギリの均衡を保つ。いざというときに手を差し伸べられるなら、と心の中で強く手を握る。 総評、★★★★★ B'zの10thアルバム 。 1,2の激しさや3,6のメッセージ性にばかり目が行きがちだが、実はアルバム全体を通してさまざまな絆の形を提示する、芯の部分にコンセプトのある一枚。一曲一曲はバラバラでも、3で提示されたキーワードを踏まえて、5や8のような曲が作られ、アルバムに一本筋を通すのだから面白い。4や9は明らかにべったりしすぎでダメな方向に、10や11は離れようとしながらもイイ方向に、その後のストーリーを想起出来る所も深みがある。 地味な曲も派手な曲も含めて、自分だけでなく、周りも奮い立たせられる一枚。 相対性理論/シフォン主義 1,スマトラ警備隊 ★★★★★ 疾走感のあるイントロは、キメのリズムが入ったドラムが気持ちいい。その後も耳に残るフレーズをベースにして少し変化させたりさせなかったりで、メロの勢いをサビに持ち込んだり、そこからしれっと戻ったりとアツイ演奏でありながらも涼しい顔で演ってそうな印象が見受けられる。 2,LOVEずっきゅん ★★★★★ イントロの妙に力の抜けた感じが、夏の終わりの切ない雰囲気を演出するロック。サビは一度聴いたら忘れられない。親しみを持てる歌詞もいい感じ。 3,夏の黄金比 ★★★★ 記憶の中に寄り添う爽やかな疾走感と、茹だるような異常気象がおそらくティーンエイジャーの夏の黄金比。テンポが半分になったり、元に戻ったりと、その雰囲気をよく表している。 4,おはようオーパーツ ★★★ 特筆して言うことのないまったりナンバー。これが無いと爽やかな9mmでこのアルバムの印象が決まってしまうため、独自性抜群の歌詞やコーラスと合わせて今作の雰囲気の核。 5,元素紀行 ★★★☆ 酸素、生物の呼吸に必要な元素で地球の大気の21%程度を占める。 水素、最も軽い元素で宇宙の大部分を構成する。酸素と混ざり高温で爆発の如く激しく反応し、水を生成する。未来のクリーンエネルギー。 二酸化炭素、生物に含まれる炭素が酸素と反応して生成する。一応地球温暖化の原因と言われているが… 総評、★★★★☆ 程よく力の抜けたインディーズな雰囲気漂う 相対性理論の1stアルバム。独自性の強い歌詞や、どこか親しみの持てる雰囲気、そして若さを感じる疾走感などのあらかたのバンド性はこの時期に既に完成していたと思われる。普通のアーティストならシングル3曲で16分弱に達することもあるが、比較的一曲一曲が短く気軽に聴ける。 小田桐仁義/STRANGER KIT 1,バイバイ2020★★★★☆ 今作は全曲リメイク。 覚えたての言葉を書き並べ、不器用ながらに自分の心象を描き出そうとするティーンエイジャーの心を思い起こさせるようなロックナンバー。一生懸命に張り上げる声がどこまでもストレートで…こういうのがクルときもあるんだよなぁ… 2,ヒエログリフ ★★★☆ 気難しいそうなボーカルの歌い方に難解な歌詞、そしてアンニュイなギターサウンドが上手く合致している曲。電子機器により、精神的な距離は近くなったかのように思えたが… 3,Lucky Dance ★★★★ 浮き足立つポップなイントロからスタート。 歌詞は、一転して軽く背中を押してくれる気のおけない友人と喋っているような感覚。不気味な転調などもなく、ひたすらやさしい雰囲気。 4,渚めぐり ★★★ アコースティックギターがいい味を出す旅行的ナンバー。風を感じる独特なテンポがいいね! 5,Sunny Sunday ★★★☆ オルガンの音色ほど心は揺れないが、マーチ調かつタンバリンやクラップハンズなど、ノリを重視したメロディは「音を楽しむ」という音楽の基本的理念に立ち返っていていい!言葉よりも、このノリを共有できたらいいなって思う。 総評、★★★★ 小田桐仁義のリメイクアルバム。 半ベスト的要素が強いのは、全ての音源が2020年の再録であることに由来する。原曲は「黒糖くるみ」というごく少数流通していたアルバムに収録されていたり、某YouTuberの動画からサビだけわずかに視聴出来たりするらしい。 アルバムそのものの感想としては、一面だけみては知りうることの出来ない人間の複雑な感情を素直に音に還元しているなぁと。ゆえに難解な言葉でなければ正確に表せない気持ちなどもあり、解釈が難しい分より深くまで迫っているんだなぁと思う。 このアルバムはAmazonミュージックなどの形式でのみ聴けるため、CDの販売はない。 なぜここ最近活気だってるの!? 正直このスレも1000コメ達する前に落ちると思ってた。 この調子でいきましょう!! 2月20日にかなり長いレビューを投稿するので、 練習も兼ねて数枚。 Homecomings/WHALE LIVING 1,Lighthouse Melodies ★★★☆ たどたどしい日本語のボーカルが庇護心をくすぐる不思議な曲。波の音が気持ちいい。 2,Smoke ★★★★ たどたどしい日本語はそのままにアコースティックギターで軽く盛り上がる。夜、家のなかで明かりを消して聴くとムード抜群。 3,Hull Down ★★★☆ 開放的な雰囲気。こちらは海辺で聴きたくなる。 4,Parks ★★★★☆ マーケットのようなワクワクする空気を多分に吸い込んだご機嫌な一曲。比較的ゆったりした曲の多い今作においてこの枠は貴重。タンバリンいいね! 5,So Far ★★★ 咳き込むところから始まるシリアスな曲。 アコースティックギターと拙い歌声がしっかりとイントロの雰囲気を汲んでいて、非常に切ない。 6,Corridor(to blue hour) ★★★ 弦の音や背後の環境音まで入れて形になっています。こういう雰囲気は好きなのでもっとやって。 7,Blue Hour ★★★★ ラストナンバー直前にはやはり不安げな曲が欠かせない。一人旅のような雰囲気は、ドラムで勇気付けられる。 8,Drop ★★★★★ 雨の降る音に飴玉の転がる音、そして流れるようなピアノの旋律。たまらなく気持ちいいムードナンバー。サウンドトラックとしても極上の出来。 9,Whale Living ★★★★☆ 事実上ラストナンバー。故郷から遠い街で生きる人の心に寄り添う歌詞や、弦楽器で奏でるメロディが毛布のように暖かい。たどたどしい歌声もここでおわかれ。 10,Songbirds ★★★★★ 映画のエンドロールとして使われていたからなのか、〆としてはピッタリな一曲。故郷に戻ってきたのか生き生きと自然体な雰囲気で歌うボーカルに落涙してしまう。青空が広がり彼の地と故郷とを繋ぐ。 総評、★★★★☆ バンドとしては日本語を多用して歌詞を書くに至った挑戦的なアルバムだが、中身としては離れた土地での生活を送る中で、ホームシックを感じている一枚。故に下宿先、単身赴任先で聴くと非常に心に響く。ボーカルの日本語の発音が好みだったので軒並み評価が高いが、人によっては10だけ聴きやすいって人もいるかも。 GReeeeN/あ、ども。はじめまして。 1,道 ★★★★ 今ならピアノバラードでしっとりと演りそうだが初期はハードなミクスチャーをメインとしていたので、こちらもノリ感重視でピアノも跳ねるように。 2,DAY BY DAY ★★★ 打ち込み主体のミクスチャー。歌詞は中学生くらいの頃を回想していて共感度は高め。合いの手でイェーイ!ってやるあたりノリが強い。 3,愛唄 ★★★★ 星影のエールで知った人が聴いたらどんな顔するだろうか。当時は本当に大ヒットしたらしい。 非常に歌いやすいのでカラオケでの人気も高め。(ただし女性は低音が辛い) 4,HIGH G.K.LOW〜ハジケロ〜 ★★★★★ 初期GReeeeNの傑作。ミクスチャーのハードなノリに早口で韻を踏んでいくスタイルがカッコいい。当時はまだ珍しいハード曲調のラップなので世間受けは難しかった。 5,NEW LIFE ★★★★ 南洋のリズムに乗せた軽快なサウンドは今作最速。社会人チックでありながらスキップしたくなる歌詞の乗せ方が上手いと思う。ファルセットの使い方が難しく、キーを上げて歌わなくては低音が出ない女性などには辛い。 6,子犬 ★★★★☆ 捨て犬目線の歌。歌詞が要になっていて、犬好きにはかなり刺さる。刺さる… 7,miss you ★★★ 具体的な評論は難しいけど、当時これはエモいサウンドだったんだろうなと思う。クラップハンズを使ったリズムキープにアコギを絡めてふわふわとした電子音。イェーイを添えて。 8,手紙〜君たちへ〜★★★ メッセージソング。イメージとしては2をしっとりさせたような感じで。 9,パリピポ ★★★☆ 弦楽器をバックに添えて今作でも屈指のハードミクスチャーで駆け抜ける。死語らしきタイトルは本当はどうでもよくて、とにかくノリに乗って楽しんでしまえという曲。 10,レゲレゲ ★★★★ 9と10で一つのグルーブを作っているので実質9〜10で一曲ってなところがある。まさか更にミクスチャーがハードになるとは思わなかった。今の邦楽ではほぼ聴けないタイプのノリで、ミクスチャーグループである彼らだからこそ創り出せた音像であると思う。コーラスワークにも注目。 11,ミドリ ★★☆ ボーナストラックのようにしれっとそこにいるタイプの曲。夕暮れを思わすイントロの音響が秀逸。歌が始まる前に終わっても良かった。 総評、★★★☆ GReeeeNの1st。メジャーデビュー直後の初期衝動の表現としてハードなミクスチャーとラップがメインで動いてるイメージ。ゆえに愛唄なんかが妙に浮きがちになるが、シャッフルなんかで聴くと結構緩衝材として役割を果たしていると思う。余談だけど転調がある曲多いなって思う。打ち込みで曲が作れるなら自分もそういう曲作りがしたい。ギターで転調やろうとすると+5とかになりがち(←それはお前だけだろw) GReeeeN/あっ、ども。おひさしぶりです。 1,SUN SHINE!!!★★★★ 上海ハニーを当時(2008年)風にアレンジしたような曲。より歌詞も大衆に寄せてきていて、爽やかなミクスチャーと合わせて若々しい。 2,またね。★★★★★ あー、ボーカルの裏声がエモいなぁ。歌詞は賛否両論気味で解釈が分かれるため放課後の夕暮れみたいなサウンドにどっぷり浸かって下さい。 3,キセキ ★★★★ 当時幼稚園生だった自分も何となく当時から聴いていたなって思う曲。今聴くとイントロにピアノを用いたり、サビにクラップハンズを入れる余地があったりと、みんながひとつになって曲に入り込める要素があっていいな。Cメロのラップも、とっかかりやすくて大衆向け。 4,君想い ★★★ イントロがふわふわしすぎていて、甘ったるい印象を受けるが、アコースティックギターがメインとなるメロディ部分は親しみやすい。サビの浮遊感やラストのサビ前の静まり方がエモい。 5,人 ★★★☆ 1stあたりにいてもおかしくないミクスチャー系の曲。ラップのリズムって割と滑舌重視ですね。あんなに早く喋れないや。 6,サヨナラから始めよう ★★★☆ バックの雨降るような弦楽器のサウンドが気持ちいい。そこに聞き惚れると歌詞のほとんどを聞き逃す。何回か聴いてみたが、歌詞を聞き取ろうとした時以外はほとんどイージーリスニングみたく聴き流す結果になった。 7,地球号 ★★★☆ ライブでのノリを意識したキラキラナンバー。ハードなノリのミクスチャーを聴きやすく加工してみんなが楽しめる曲調になっている。 8,旅立ち ★★ 喫茶レインという曲をご存知ですか?その曲のようにクラップハンズが曲中でずっと響いている。ミクスチャーのノリは薄れているため、今の雰囲気に近いが、なんか馴染めない。なんで? 9,no more war ★★★ 転調以降は★★★★★。 1分ほどアウトロの激しいギターが感情も涙腺も全部持っていってしまって肝心の曲部分の虚しさについて語れない…ごめんなさい。それにしてもこんな曲の最後にあんなアウトロおかなくってもいいじゃないか。なんか全部良い風に聞こえてくるじゃないか… 10,BE FREE ★★★★☆ 落ち着いて聴けるミクスチャーナンバー。流れるようなAメロの雰囲気とBメロのハードな雰囲気の対比が面白い。 11、ボヨヨン科ボヨヨン歌 〜愉快な大人達〜★☆ ミクスチャーが軽すぎる、人が多すぎて目まぐるしい。ボヨーンていうSEがアホっぽくてさぁ…これ評価難しすぎるって 12,涙空 ★★★ 前作なら愛唄に近いナンバー。ミクスチャーの風味をかなり聴きやすくアレンジしていて、ラップも平易で置いていかれにくい。 総評、★★★ GReeeeNの2ndアルバム。キセキだけ知っている人が手に取ると、ミクスチャー系のノリに完封されるかと言われたらそうでもなく、地球号や涙空のような歌謡曲系の曲もあるので、思いの他聴きやすい。ただ、メロディと歌詞が乖離している曲もあり、実際6,9なんかは歌詞を全く聞かずにサウンドの雰囲気だけを楽しむこともできてしまう。それがJ-POPの聴き方として正しいかどうかは別として…個人的にアルバム曲はまたね。と地球号が聞けただけで満足です。 GReeeeN/塩、コショウ 1,光 ★★★★★ グルーブ感を爽快感に全振りした曲で、ミクスチャーのハードなノリは薄いが、その分キラキラした疾走感が楽しめる。高揚感が凄まじいんじゃ。 2,口笛 ★★★(ラスサビまでは★★★★) マーチ風のノリに励ましをかけてくれる歌詞が勇気をくれるナンバー。って言いたかったんだけど3:10以降の展開に憤慨して減点。一応アルバムレビューがスレのまとめに載っていたので見てみると、10年前にも同じこと言っている人がいました。ですよね。人を励ます時に茶化すのはご法度だぜ。 3,遥か★★★★ 歌謡曲風味の曲としてはここで一旦頂点を極める。ピアノをメインに据え、ラップをほぼ使わない歌い方は合唱曲としても使えるようで、合唱祭なんかでも聞いた記憶。ようやくこれがわかる歳に近づいたんだなと思うと感慨深い。 4,歩み ★★★★ テレビなどでよく聞いた曲。サビが意外とハードな音質だが、それ以外は比較的近年にも通じるポップス。純粋に歌詞が力をくれる。 5,いつまでも ★★★★☆ ピアノが主体ですな。ミクスチャーのノリ皆無でもラップを乗せると何となくそれらしく聞こえますな。ミクスチャーと対極のメロウなメロディなはずなのに。間奏がさらりと耽美的で好み。何回も転調していくのも良いね! 6,旅人 ★★★ 次回作以降ミクスチャーのハードなノリは影を潜め、ラップも殆ど聞かなくなり、このタイプのサウンドが台頭してくる。240BPMの8分音符のリズムでまくし立てる歌詞がラップなのかどうかは怪しいが、今作以前と以後を繋ぐ過渡期的なナンバー。 7,ハレルヤ!!! ★★★★☆ この突き抜けて楽しくなるいい意味でアホな曲はGReeeeN全体でみてもパリピポ、レゲレゲとこれくらいでレア。メキシコっぽいオープンなノリがキラキラ光る太陽をイメージさせる良曲。ボーカルもノリノリで楽しそう。それがいい! 8,STORY ★★★★☆ アコースティックギターの転調にビビっと痺れた曲。ラップこそ変則的で早口とリズム難が混ざるが、キラキラしたSEなどを入れて聴きやすくアレンジされている。歌詞もよく聴くと沁みる。 9,刹那 ★★★★★ BE FREEによく太陽の光を当てたような爽やかなミクスチャー。サビのハードさと、メロのしっとりした感じが水面と水中の対比のようで本当に気持ちいい。当時はこれと扉って曲がすごく好きだった。(幼稚園生の頃は歌詞わかんなかったので、雰囲気が本当に大事だった) 10,冬のある日の唄 ★★★☆ 2月にレビューしたことをここで後悔。クリスマスソングです。共感性の高い歌詞に評価が集まることだろう。 11,扉★★★★★ 幼い頃、GReeeeNと言えばこれだったイメージ。当時はアーティスト名すら知らなかったが、今作を聴いてこれと刹那はパッと思い出せた。語感のいいBメロから開放的に飛び出すサビが印象的。ミクスチャーもここまで聴きやすくアレンジしてあるとポップスの中に上手く収まりますな。 12,空への手紙 ★★★★★ 転調とボーカルの叫ぶような歌い方が刺さりすぎて単純に評価が難しい。歌詞は決してウケの良いものじゃないだろうに…アルバム曲としては以降長らく自分の中でベストトラック。 13,父母唄 ★★★★ どうして前曲の後においたのでしょうかね。 おかげでものすごく涙腺が緩くなってる状態で聴くんですけども。この曲も転調が気持ちいいタイプ。優しくできるうちに家族には優しくしよう。と思える曲。失ってからでは遅いのだから。 Sec.髭、コソウ☆☆☆ 天体観測のような入りをして、激しいミクスチャーが流れる。その勢いを軽く伝えるとするならば ???? ??? ???? ???????? ????????? ???????。 (おおよそ こんな 感じで わけのわからない ごちゃごちゃとした 雰囲気である) 9,刹那 ★★★★★ BE FREEによく太陽の光を当てたような爽やかなミクスチャー。サビのハードさと、メロのしっとりした感じが水面と水中の対比のようで本当に気持ちいい。当時はこれと扉って曲がすごく好きだった。(幼稚園生の頃は歌詞わかんなかったので、雰囲気が本当に大事だった) 10,冬のある日の唄 ★★★☆ 2月にレビューしたことをここで後悔。クリスマスソングです。共感性の高い歌詞に評価が集まることだろう。 11,扉★★★★★ 幼い頃、GReeeeNと言えばこれだったイメージ。当時はアーティスト名すら知らなかったが、今作を聴いてこれと刹那はパッと思い出せた。語感のいいBメロから開放的に飛び出すサビが印象的。ミクスチャーもここまで聴きやすくアレンジしてあるとポップスの中に上手く収まりますな。 12,空への手紙 ★★★★★ 転調とボーカルの叫ぶような歌い方が刺さりすぎて単純に評価が難しい。歌詞は決してウケの良いものじゃないだろうに…アルバム曲としては以降長らく自分の中でベストトラック。 13,父母唄 ★★★★ どうして前曲の後においたのでしょうかね。 おかげでものすごく涙腺が緩くなってる状態で聴くんですけども。この曲も転調が気持ちいいタイプ。優しくできるうちに家族には優しくしよう。と思える曲。失ってからでは遅いのだから。 Sec.髭、コソウ☆☆☆ 天体観測のような入りをして、激しいミクスチャーが流れる。その勢いを軽く伝えるとするならば ???? ??? ???? ???????? ????????? ???????。 (おおよそ こんな 感じで わけのわからない ごちゃごちゃとした 雰囲気である) お詫び、238を連投してしまいました。見づらくなってしまい申し訳ありませんでした。 総評、★★★★ GReeeeNの3rdアルバム。前作以上にミクスチャーのハードなノリが薄れて、聴きやすいポップな曲が多い。今作ではミクスチャーの効いた曲でも聴きやすくアレンジしてくれているのが殆どで、 曲の一部にさりげなく埋め込むなど、個性として魅せる要素が増えてきた。バラエティにも富んでいて、しんみりしたい時も、盛り上がりたいときも、元気になりたいときも、いつでも聴ける。 父が車の中でよく流していたアルバムだったので当時を思い出しながらレビューしました。 前作同様、歌詞聴くとこんな曲だったんだ。って曲も多かった印象。幼稚園生の頃じゃ曲のノリしかわかんないからね。(わかる幼稚園生の皆さんすみません) 乙です!最近またGReeeeN再ブレイクしてるよね てか、キセキリリース当時幼稚園生ですか!? 若い... 僕は小学校高学年でしたが、愛唄〜遥かの頃マジでみんな聴いてると言っても過言ではなかったですね 卒業式でも6年生を送る会でも合唱曲は「歩み」「遥か」とGReeeeNの曲ばかり使われてましたw 愛唄が歌いやすいって冗談やろ、高音曲の代名詞みたいなもんだぞ え、キセキって2008年だろ… 意外と若い人多いんだなここw GReeeeN/歌うたいが(略)うたわぬ!? 1,歌わぬ!?〜言えるかな〜☆☆☆☆(4/10点) 早口言葉。 「歌うたいが、歌うたいに来て、歌うたえと言うが、歌うたいが、歌うたうだけ、うたい切れば、歌うたうけれども、歌うたいだけ、歌うたい切れないから、歌うたわぬ!?」を言い切ろうと何度も苦心するもの。僕は噛まずに言い切るのに9.4秒かかった。寿限無は8秒未満で言い切れる。 2,weeeek ★★★☆ 盛大にイライラしたところで、かつてのGReeeeNを思い出すお気楽ミクスチャー。これに関してはハードにミクスチャー、ラップをAメロでやっているので、初期感が強い。 3,ソラシド ★★★☆ べつにソラマメやソラニンの亜種ではない。 透き通る程青い空にジャンプするような爽快感と高揚感は2期GReeeeN(前作までが1期だと勝手に思ってるよ)の味で、これでその旨みを存分に味わえる。味わえるからと言ってソラマメではな… あーリライトしてぇな(小並感) 4,恋文〜ラブレター〜★★ ん?となった曲。2作前の旅立ちでも思ったが、歌詞やメロディに問題が無くてもたまにガチで合わない曲がある。今作はこれか。はぁ… 5,Green boys ★★★☆ 今作の中でも聴き馴染みのある曲。ビート感を重視して背中を押すタイプの曲もこの時期から増えてきている。 6,花唄 ★★★★ !!? ミクスチャーを投げてロックに走ったか!ハードさこそミクスチャーに比べると薄いものの、疾走感が段違いで、よりわかりやすくメッセージ性を載せた歌詞とともに路線変更の妙を感じた。これによりハジケロ、パリピポ、レゲレゲの路線から大きく離れたと言える。 7,オレンジ ★☆ 息が切れる程激しく一曲駆け抜ける。途中でテンポが半分になったりするが、そのあたりのアップダウンもまさにランニングみたいで辛い。 当時まだ10歳未満だった気がするが、その当時からこの曲苦手だったな。今聞いても心拍数が上がって呼吸が辛い。寒い日は余計にこたえる。 (突然の自分語りすいません)普通に聞けば★4つは確実にありますぜ。 8,pride ★★★★ 歳を重ねれば重ねるほど深みを増すであろうナンバー。シンバルを使うと中々に壮大で、ピアノメインで静かなメロとの対比が凄まじい。Cメロは待望のラップ(風)。メロディがリズミカルでその後の転調も合わせていい感じ。作り込まれてる。 9,緑のたけだ ★★★ あのぉ〜(笑)この曲わぁ〜3分でぇ〜終わりますのでぇ〜お湯とか入れて頂いても結構ですよwww 唐突に入るネタ感満載の曲。言いたいことは上で言ったのでもういい感はあるが、もうひとつだけ言うと、タイアップ曲って時間おいて聴くともうさっぱりわかりませんな!!!曲自体は面白いのでいいです。 10,GOOD LUCKY!!!!! ★★★ イントロから絶叫、更には「グッキー☆」などとびっくりして腰を抜かした人を煽っていくが、別に曲自体は何てこと無くハッピーな雰囲気で進化する。コラボ曲なのか女性ボーカルの声も入るが、基本的には遊園地的なノリが楽しい。あ、ちょっと!Cメロでしんみりするな!!転調でさらにぶち上げていくな!!!(イントロで腰抜かした人並み) 11,ミセナイナミダハ、きっといつか★★★★☆ これも初期の匂いがする。メロディはむしろピアノ主体であるのだが、Bメロのグルーヴ感と、2番のCメロが明らかに幼稚園生の頃たくさん聴いたあのメロディ(1st,2nd)たちの雰囲気だ。 思い出して感傷に浸れるだけ成長したのかな… 12,every ★★★★☆ 当時から何となく良い曲ってイメージで定着していた。盛り上げ方が大団円的で、アルバムのフィナーレ感を煽っていく。歌詞がまた地味に刺さるタイプの曲で、これも歳を重ねれば重ねるほど良い曲に聴こえるのだろう。2:09のコーラスとか、もう気持ちいいくらいに壮大だね。 13,ワイはワイワイでいいワイ 〜おまえワイ?〜★★★☆ ここでまたノリノリな前向きソング。このあたりのアゲアゲなノリを継承して以降のイメージが生まれて行ったんだなって。TVで聴いたことがあるような無いような。気のせいかな… コーラスが初期っぽく、またラップが入っているのも気持ちいいね。 14,OH!!!! 迷惑!!!! ★★★★★ おふざけソングな筈なのに歌詞は深いというトンデモソング。当時は爆笑して聴き、レビュー前にも爆笑したが、今聴くとこの深さに驚かされる。 サビの呪文みたいなフレーズの空耳がキャッチー(さのかけらもないが)に耳に触れる。 ⤵これね シクダのカステイ巻レソウロイロイデルアショー 実はこのフレーズこそが伏線でちゃんと後で回収されていくんだよ… 15,友達の唄 ★★★★★ 始終頭をかき回していったアルバムの終わりを〆る優等生的ナンバー。他で言えばサザンの「素敵な夢を叶えましょう」中村一義の「素晴らしき世界」などにも通じる素朴なエモみを感じる。とりわけこの曲はAfteglowとでも言える楽しかった快感を回想するような懐かしい気持ちになれる。 2回ある転調やラストのピアノソロも含めて本気でエモい。 総評、★★★★☆ 一聴して「変なアルバム」 何度も聴いて「面白いアルバム」と一枚の中で少しずつ評価が次第に変わっていったGReeeeNの4thアルバム。中学生が高校生になるほどの期間を空けて作られた今作は、ミクスチャー、ラップと言った従来のGReeeeNの看板を見事なまでに作り替えた。サウンドによる前作までとの差別化、ノリばかりに頼らない伝えるための歌詞で別人かと言うくらいの変貌を遂げているので、かつてのファンが離れたのも無理はないかもしれない。 しかし、「青春」を拠点に様々な心情を歌うようになった事で、流動的ではあるが、多くの若者に届くアーティストへと着地できたのは見事だと思う。こうして現に自分も聴いているしね。 余談だけどアルバムタイトルはいっそのこと、 「っぬ!?」でよかったと思う。ジャケットも、ウォークマンで見る限り「っぬ!?」だし。 キセキの時点で幼稚園生だったらしいし まぁ10年以上経てばそういう聴き方するリスナーが出てきても不思議ではないかなと あと最近書き込み増えてきたから一応言っておくと レビューは全部書き終えてから投稿したほうがいいよ テストも兼ねてレビュー。 ゴールデンボンバー/The Golden Best-Pressure- 1,抱きしめてシュヴァルツ ★★★☆ ヴィジュアル系特有のギラギラ感を静と動でクールに表現。ただし歌詞はかなり女々しく、このなさけない感じが格式高い雰囲気を上手く中和して聴きやすくしている。 2,女々しくて ★★★★ 説明不要のお祭りナンバー。パフォーマンスが話題となったが、歌詞は失恋の模様をかなり生々しく描写していて、とても他人が歌える雰囲気にない。それでも老若男女盛り上がれるのだから凄いと思う(小並感) 3,Sick Lady…たぶん ★★★★ まくし立てるだけの歌詞に意味なんか無いぞと言わんばかりにがなるギターとドラムがエグい位に痺れる。おかげでボーカルの影が薄いように感じるが、独特のナヨナヨした声は健在で、裏声も混ぜてしっかりとムードを作る。 4,ごめんね、愛してる ★★★★ メロディアスな歌謡曲だが、秋の街をサイクリングするような軽い疾走感が癖になる。泣きの入ったボーカルの声がこれまた絶妙に寒々しい歌詞とマッチしている。転調も気持ちいい。 5,TSUNAMIのジョニー ★★★★ ピアノのメロディラインとシャカシャカ音が絶妙に海っぽい。日本人の心の中にこの手のメロディが刻まれているのかどことなく懐かしい。サビの開けていく感じがたまらない。 6,ultra PHANTOM ★★★★★ これもまた聴き馴染みのある雰囲気。サビ〆で入るかけ声とかプールに飛び込みたくなるようなむさ苦しさと独特の爽快感がある。間奏のギターはハード。歌詞は彼ららしくナヨナヨしているね。 7,Tomorrow never world ★★★★☆ 夕暮れにしんみりと聴き入れるミドルナンバー。曲展開の妙で、Aメロ→Bメロ→サビと次第にホップステップジャンプする高揚感がGood. 転調後のメロディはこのあとの10に次いで好き。 8,もうバンドマンに恋なんてしない ★★★★ 1,2,4と失恋歌が続いた後にお腹いっぱいだが、これもまた切り口を変えて絶妙に女々しい歌詞が刺さる。バックでキラキラするシンセ、ピアノ、踏みしめるようなドラムが絶妙に寒さを煽ってくる。転調で堪えていた涙が溢れる。 9,愛してると言えなくて ★★★ イントロからまくし立てる超高速&半速と目まぐるしいナンバー。告白前のどうしようもなく昂る気持ちをここまでわかりやすく表現されるとこっちが恥ずかしくなるんだよ。オチが秀逸。 10,タイムマシンが欲しいよ ★★★★ お腹いっぱいです。一体いくつの視点から失恋歌うんですか。この曲はシンセの転げ回る間奏に、手数の多いドラムの疾走感、メロで燻り、サビで爆発するギター、転調に泣きの入るボーカルなど、テンションをぶち上げる要素が盛り沢山。失恋後にこれを聴いたらはたしてどんな気持ちになるんだかw 11,トラウマキャバ嬢 ★★★★ オールドタイプのディスコナンバーで、盛り上げ方も型にハマっている。打ち込みのビートがチープかと言われるとギラギラしていて上手く溶け込んでいるし、めちゃくちゃ盛り上がると思うんだけど、どうですか? 12,春が来る前に ★★★★★ 泣きの表現の上手いボーカルが、堪えに堪えてメロを歌いきり、サビになだれ込む瞬間にもらい泣きしそうになる。このボーカルじゃ無いと出せない味だと思う。間奏のギターに心が抉られてく。 総評、★★★★☆ 失恋歌こそ多いものの、持ち前のパフォーマンス能力でそれすらも盛り上げる要素に変えていく凄まじいパワーをもつエアーバンド、ゴールデンボンバーの初期ベストアルバム。 それもただバカ騒ぎみたいに盛り上がるだけではなく、ナヨナヨしたボーカルが提示する繊細な人間の心象から浮かび上がる様々な曲世界はどっぷりとハマれること間違いなし。以降多くの人の心に染み入る存在となったエアーバンド、ゴールデンボンバーの出世作。 メモ、 全曲レビュー執筆後コピペで字数制限に合わせて切り貼りすると素早く書ける。 それを踏まえた上で短文レビューの練習に、 9mm Parabellum Bullet/The world e.p. 1,The World ★★★☆ 荒めの演奏で暴風雨の中にいる気分。静と動の切り替えが上手い。 2,Heat-Island ★★★☆ こちらも静と動の切り替えが上手い。かけ声がえげつない曲世界を演出しているためより熱っぽい印象。 3,(teenage)Disaster ★★★★ 音質が比較的良くなったデビュー作のリメイク。疾走感がより強調されてる。 4,Mr.Suiside ★★★★ 2nd EPの曲のリメイク。全部の楽器の音がより生々しく聴こえる。好みは分かれそう。 5,marvelous ★★★★ 1st EPの曲のリメイク。バンドの曲としてはミドル寄りだが、クールな雰囲気と激情的な雰囲気の交差するメリハリの効いたナンバー。 6,Talking Machine ★★★★ 1st EPの曲のリメイク。ノリ感重視のビートの効いた演奏が若々しくていいね! 7,sector ★★★ 2nd EPの曲のリメイク。疾走感と音圧が強調されてより殺気立っている。起きてたら大目玉じゃ済まないだろうな。 総評、★★★★☆ 2曲の新曲、5曲のリメイクで成り立つプレデビュー盤。どの曲にもパワーがあるが、オリジナルを知っているとより映えるリメイクの出来は上々で洗練されておりバンドとしての成長が窺える。 現在、全力でサントラのレビューを書いております。曲数が多いので10〜13曲ずつに分けて1レス約15分間隔で数レスで収める予定です。この後言う暇が無くなるので先に言うと長文失礼します。 太鼓の達人オリジナルサウンドトラック 〔サントラ2008〕 〔Disc 1〕 1,七色ハーモニー ★★★★ 目の前が開けていくような晴れやかなリズムと笛や太鼓の軽快な伴奏が気持ちいい。冒険の始まりを想起させる。 2,どん子のファーストデート★★★ 初デートの初々しさを拙い声で歌う。この素人感がまたリアル。アップテンポでキラキラしてる。 3,うなぎのたましいロック★★★★ 疾走感のある演奏とV系を思わせるボーカルがキャラソンにしては思いの外カッコいい。いくぜお祭りだ。 4,シャイニング65★★★★ おじいちゃんのロック。ダジャレまみれの歌詞と明らかに年齢不相応な若作りのノリがたまらなくシュール。孫にはつまんないと言われてるけど… 5,キミにタッチ!★★★★☆ 男の子版どん子のファーストデートと解釈しそうになる。初々しい恋心の芽生えが微笑ましく、軽快なノリと合わせて元気元気な印象。 6,われら無敵のドコン団★★★★★ 和風でポップなノリが全面に出ていて、悪役でありながら憎めない雰囲気がある。演出ありきなのだろうが、ゲーム内では結構カッコよく化ける。 7,太鼓乱舞★★★★☆ 文字通り太鼓の演奏がメイン。太鼓の音だけをじっくりと聴ける珍しい曲。これくらいカッコよく演奏してみたいものだ。 8,闇の魂★★★★ 架空言語を用いてダークな雰囲気。バックの音はおどろおどろしく、まさにラスボスの雰囲気。 9,メカデス。★★★★ ゴリゴリのメタル。デスボイスが入っていたり、ギターの音がハードだったりで、ポップな太鼓の達人のイメージからは想像できない風味。 10,MEKADON〜宇宙に消えたメカ太鼓〜 ★★★★★ 民族音楽風味のボンゴが鳴り響く謎な一曲。サビのコーラスがやけに感動的なので評価は高い。 11,ラ・モレーナ・クモナイ★★★★★ 変拍子と独特な架空言語、ジャズのようなフリーなセッションで構成される曲。どこか浮世離れした雰囲気から狂信的なファンもいるらしい。 12,軽いざわめき★★★☆ 「軽井沢」と「軽いざわ(めき)」をかけたオシャレなナンバー。サビの開放感が聴くバカンスみたいでリフレッシュできそう。 13,リンダは今日も絶好調★★★★ とある男の日常を綴った歌詞がただただカオスな一曲。ビックバンド的な豪勢なアレンジが◎ 14,エゴエゴアタクシ★★★ 歌詞が怖いことで話題のこの曲は束縛の強い女性目線の歌である。同じ言葉を狂った様に繰り返すサビに強い恐怖感が。 15,エンジェルドリーム★★★★★ 太鼓の達人の代表曲とも言われる爽快感と希望に満ちた歌詞が特徴。ヘンテコな曲が多い中で、ここまで聴かせるポップも少ないものだ。 16,PaPaPa Love ★★★☆ むさ苦しいくらいにバックで音がうごめくが、歌詞としては脳筋の青春ソング。なぜかわいいボーカルを起用したのだろうか… 17,The Carnivorous Carnival ★★★★ 一昔前のパラパラにありそうなビートに乗せて進行するアーバンな雰囲気の曲。疾走感が要で、ドライブなどに合いそう。 18,季曲〜Seasons of Asia〜★★★★★ 情熱的な中華ロックのインスト。笛の音がここまでカッコいいロックって邦楽にありました?それくらい独自の個性を放つ曲。 19,きょうはたいこ曜日★★★★ スピンオフのアニメみたいな肩の力を抜いた歌い方。箸休めですね。 20,冒険日和★★★★☆ 祭囃子のようなフレーズが曲中に散りばめられていて、これが和太鼓のリズムゲームであることを再認識させられる。思い出補正ですごく好きな人も多いかも。 21,くもまでとどけ!★★★★☆ ピアノと管楽器を主体としたジャズっぽいナンバー。歌詞がかなりヘンテコで、世界観としてはキャラソンに近いイメージ。個人的に凄く好き。BPMは220。 22,伝説の祭り★★★★★ 太鼓の達人を語る上で欠かせない陽気なお祭りナンバー。大団円の様な盛り上がりで楽しい気分になるよ! 23,ヌムジカac.10★★★★ 遊園地みたいな電子音のパレード。次から次へと休むことなく曲が展開していくのでアトラクションみたいな雰囲気。 24,STAGE0.ac11★★★★ 何とも形容しがたい雰囲気だが、変拍子を駆使したプログレの様なロックである。カッコいい。 25,スポーツダイジェスドン 〜Fill in the sky〜★★★☆ 実際のスポーツ中継でも流れて来そうなフュージョン系の一曲。なんかワクワクする感じがいい。 26,ドラゴンスピリットメドレー★★★★☆ ゲーム音楽とロックの融合形とも取れる疾走感のある雰囲気がエモい。 27,大打音★★★ ポヨンポヨンしている独特の浮遊感が止まらない一曲。バックで聴こえるコーラスが妙に肥えてるように感じるな(←こらこら)中盤の疾走感は、太鼓の譜面でもキッチリ表現されている。 28,バーニングフォースメドレー★★★★★ 血湧き肉躍る疾走感がたまらない。高速で流したら絶対気持ちいいタイプ。一部に7拍子が混じってプログレの匂い。 29,シンフォニックモトス★★★ ゲーム音楽を壮大に奏でる方式はすぎやまこういち氏のものが有名だが、こっちもこっちでいい感じ。ゲーム中の雰囲気が上手く音に表れている。 30,バベルの塔★★★★★ マーチ調のいかにも「冒険してます!」感と途中のおどろおどろしい雰囲気、中盤ちょっと塔の窓から光が差しているかのような優しいメロディが流れるのも良い。イイ… 31,サンダーセプターメドレー★★★☆ こちらも26,28に負けず疾走感が強い。元のゲームを知らないので何とも言えないが近未来的エッセンスが効いていると思う。 32,KAGEKIYO源平討魔伝メドレー★★★★★ ハードロックな演奏でまたこれがカッコいい。原作の雰囲気も完成度は高かったがこれは別格。 33,ドルアーガの塔メドレー★★★ 思い出に浸れる人、おいで〜w。原作に忠実なアレンジ。 34,ブルちゃんのおやつ★★☆ はらぺこブルドックの視点で人間の食べ物が美味しそうだなぁって曲。仮に食欲の権化だとしても、犬がチョコ食べると溶血を起こすからマジでダメよ。犬飼ってる人は共感してくれそう。 35,ナムコットメドレー★★★ 往年のナムコのゲーム音が2分足らずで沢山とび出るまさに宝箱のような曲。というわけで、思い出に浸れる人、おいで〜w (Disc2) 1,画竜点睛★★★★☆ 太鼓乱舞に男たちの声を乗せたような雰囲気。さっきよりも熱気がより間近に伝わってくる。 2,真・画竜点睛★★★★★ 1にさらに小鼓の音や琴の音を装飾している和風総本家みたいな曲。中盤で太鼓と笛と掛け声の合奏になる。 3,月下美人★★★★ 三味線のキレのある速弾きがめちゃくちゃカッコいい曲。疾走感に満ち溢れていてファンからの人気も高い。 4,黒船来航★★★ クラップハンズと掛け声が大きく前に出てくる。笛のソロもキレがあっていいですな。実際に黒船が来た時はこれくらいお祭り騒ぎになったんだろうか? 5,百花繚乱★★★★☆ Welcome to Japan.ということで日本の春を想起させる優雅なアレンジが要の曲です。外国人に現代版「春の海」って言って聴かせたらCoolって言ってくれるかな? 6,エリンギのエクボ★★☆ 独特なウィスパーと変拍子のせいで掴みどころがない。勝手に盛り上がって、去っていく感じ。 7,ねこくじら★★★★☆ 歌詞に特に意味を感じられないが、マーチ風味の演奏とサビの高揚感で冒険している感じはある。 8,スクロール・ミカ★★★☆ ファミコン的ポップ。少年時代の思い出をくすぐる歌詞は密かに人気が高く、10周年で筐体に出て来た時にはたいそう話題になったそうな。 9,ダイエット・パダライス★★★ 「ダイエットの楽園?」甘いんだよ!そんなものは存在しねぇよ!とでも言いたげなやけくそ風味の強いコーラスと激しいロックな演奏に位相のずれた楽園の風味を感じる。地獄か?ちなみに、ダイエーと連呼されるが、とくにダイエーと関係性は無さそうだ。 10,クレーンシティ★★★★ 夏の爽やかな風を感じるロック。比較的聴きやすいアレンジではあるが、歌詞がクレーンゲームの中の人形視点であるので… 11,わすれなぐさ★★★★★ このほのぼのとした帰省風味の田舎的な歌詞が好みです。個人的に凄く好み。こういう曲こそ、このボーカルの良さが出るってものよ。曲もセピア風味で程よく色褪せている。 12,卓球de脱臼★★★☆ バックでピンポン🏓の音が流れる異色のポップ。曲中殆どピポパポ言っていて、途中でインターホンの音や低音ラップが聴こえる謎の曲。 13,デザートde焼肉(サハラ編)★★★★☆ 中東っぽい雰囲気が否めないアラビアンロック。ギターは渋いし、民族楽器は奏でられるし、デザートに焼肉は胃に重いし、乾いたような独特のザラザラ感があるし… 14,おもちでマンボ★★★ マンボって「ウッ!!」て言わなきゃ行けない決まりとかってあるんですかね。これを喉にもちが詰まる事とかけるとは、なんて恐ろしいセンス… 15,さいたま2000★★★☆ 疾走感うんぬんよりも暴走気味の独特なセンスが気になる一曲。歌詞の殆どがとんかつとカツ丼だし… 16,ケチャドン2000★★★☆ ケチャのノリを嫌と言うほど堪能できる。焦る気持ちをケチャの速さで表現するというオシャレなセンス…たまんないぜ(思考崩壊) 17,恋文2000★★★★☆ ゴスロリメタル。こんな激しい演奏に少女の朗読を乗せるとか常人のセンスじゃ思いつかないだろうな(賞賛)オチが上手いと思います。 18,よくでる2000★★★★★ 比較的呑気で楽しい印象のあるヨーデルを悲壮感たっぷりにアレンジ出来てしまう日本の労働環境は如何に…(絶望) 19,タベルナ2000★★★★ 肩の力を抜いて聴きましょう。「食っちゃ寝」しか言ってませんから。 20,きたさいたま2000★★★☆ さいたま2000の系列だろうけど、叫びまくるコーラス群にモールス音、後ろでチンチロチンチロ鳴りまくってるサウンドエフェクトなど謎が多い。そもそもこれは曲でいいのか?歌詞は北埼玉群についてのものだそうです。 21,十露盤2000★★★★★ アーケードゲーム、ひいては機械の倫理としてこんなことが許されるのか。と小一時間問い詰めたい曲。もしも、○○だったら…みたいなアイデアから生まれたであろう曲。5回くらいサビが来るので凄く長く感じる。 22,てんぢく2000★★★★★ 仕事に嫌気がさしてインドに逃亡しようとする男の曲。間奏のヴァイオリンがいい味出してる。何気に男女デュエット曲であるが、歌詞が歌詞なだけに歌いたくないなぁ… 23,EkiBEN2000★★★★ ヘタクソなラップに合わせて、旅行中の災難を歌う外国人の曲。ゴールデンウィークとかこんな事日常茶飯事なんだろうな…(インドア派並感) 24,フニクリ・フニクラ★★★ 何のことかさっぱりわからない人へ。この曲は所謂「おにのパンツ」の曲です。様々な楽器が入り乱れるアレンジがごちゃごちゃしてて楽しいわ。 25,クラシックメドレー (ウェディング編)★★★★★ 往年のクラシックの名曲に合わせて進行する結婚式の寸劇が肝となる曲。どんどんと祝福ムードがぶっ壊れていき、しまいには… 26,オーソレミオ(私の太陽)★★★★☆ こちらはイタリア民謡のテクノアレンジ。巻き舌じゃどうにもならないレベルで加工されていくテノール歌手の歌声よ…曲自体はキラキラしていて好き。 27,アメイジンググレイス★★★★ LIVEアレンジ。開幕、MCの絶妙にまくし立てる感じが程よくウザくていい感じ。その後はR&B風のオシャレな雰囲気が楽しめる。 28,エンターテイナー★★★★☆ ポップなアレンジ。ピアノメインだけど、途中で紛れ込むサウンドエフェクトたちが可愛かったりするからいいの! 29,さくら(春)★★★★★ 春の海を大胆に小鼓とポヨンポヨンしたサウンドエフェクトとでアレンジ。優雅な雰囲気がポップに切り替わり、威厳が消し飛んでいる。 30,サーフサイド・サティ ★★★★☆ ビーチ・ボーイズを感じる海のイメージが爽やかな様だが絶妙にじめっとしてて何とも夏らしい。元ネタ?よくわからないから「ヴェクサシオン」 でもみんなで聴きませんか? 31,トッカータとフーガとロック★★★★☆ 「鼻から牛乳」でおなじみのこの曲も、ロックを入れるだけで一気にダークでちょいワルな雰囲気に変貌。いや、カッコ良すぎるんだが。 32,幻想即興曲★★★★★ 原曲にこんなルーズで性急な雰囲気は漂っていません。あしからず。のったりとルーズな開幕から、サビ部分で疾走するアレンジが面白い。 33,メヌエット★★★★☆ わー、ギターのアレンジカッコいいな〜。原曲のオシャレさ、別の方向で引き出しちゃってるな。 いつもは可愛い女の子がスーツを着たら似合ってた時くらいの衝撃。 34,白鳥の湖〜still a duckling〜★★★★☆ まいったな、荘厳な雰囲気が萌えアニメのOPみたいなドタバタになっちゃったよ。 35,カレ・カノ・カノン★★★☆ はい。お幸せにね。 曲としては電子音たっぷりなカノンと言ったところ。幸せそうな雰囲気が漂いまくっている。浮き足立ちすぎて空飛んでないか?これ。 総評、★★★★★ 太鼓の達人の楽曲の中で、ナムコがアレンジした曲や、太鼓のために作ったオリジナルソングをたっぷり70曲収録したアルバム。故に玉石混交の凄まじい物量アルバムだが、ゲームで聴くよりもより音源に集中できるので、気になる曲があればその一曲だけ重点的に聴くのも良い。このサウンドトラックを聴いてゲームを始めるか、ゲーム内で知った曲をここに聴きに来るかはあなた次第。 >>253 乙です 248でも書いたし、251もアドバイスしてくれてるけどテンプレにも 「◆レビューする側は十分に準備をして短期間に投稿を終えてください。」 とあるので次回からご注意を 「現在全力で〜書いております」ではなく全部書き終えてから投稿しよう! >>260 テンプレにもあるしそこはちゃんと守ってもらわないとなあ >>260 そうですね。活発になってきたここ100レスほぼ全部あんな感じなので気をつけます! というわけでレビュー。 B'z/B'z 1,だからその手を離して ★★★☆ (3:50) 打ち込み主体のデジタルなナンバーで次世代的な風味。サビはフレーズごとに「タンッ!」という軽快なドラマの音を挟んでより耳に残るように。フェイクの入れ方もハードロック系とは異なる突発的な風味。 2,Half Tone Lady ★★★ (3:36) この手のスリムで軽快なサウンドは時代を感じるシティロック風味。イントロのシンセのキラキラ感、サビ前のキメキメな打ち込みドラムが気持ちいい。歌詞が斜め上のお洒落さでついていけないのが玉に瑕。 3,ハートも濡れるナンバー〜stay tonight〜★★★ (4:38) 泣けないのでタイトル詐欺っぽいですが、以降のビーイング系のサウンドに近いドラムがリズムを主導するナンバーで、独特のムードがある。7thアルバムでの本曲のリメイクは演奏が豪華になっているので、そちらは★★★★★。 4,ゆうべのCrying〜This is my truth〜★★★ (5:30) こちらも王道ビーイングサウンド。歌詞が歌詞なだけに青春アニメのEDでも行けそう。曲全体に漂うデジタルなけだるさには清涼感がある。 5,Nothing To Change ★★★★☆ 稲葉以外の人が作詞したナンバー。故に歌詞の雰囲気が明らかに暗い。RINGなど、稲葉作詞の暗い曲もあるが、あちらが燻る未練に心を焼かれていくタイプの鬱なら、こちらには明らかに諦念が漂っていて、爽やかな鬱。 6,孤独にDance in vain ★★ 松本以外が作曲したかなり珍しいナンバー。サウンドの輪郭は今作に溶け込んでいるが、ギターが明らかに遠すぎて、シンセとドラムが悪目立ちデジタルロック。 7,It's not a dream ★★★ あー、盛り上げようとしているわ。と伝わるテンションの高いデジタルナンバー。ギターはあいも変わらず遠いが、稲葉のボーカルがいい感じなので評価は少し高め。今やっても似合わないけど、イントロのフェイクは現在も健在だろうな。 8,君を今抱きたい ★★★☆ Aメロの天気悪い感じを上手く表現したシンセの調に心奪われるナンバー。稲葉の歌唱もムードが意識されていて、哀を歌う声が切ない。 9,Fake Lips ★★★★ イントロが無茶苦茶カッコいいです。稲葉の高音シャウトがバッチリ堪能できます。ビート感を意識した言葉の動きが他のB'z楽曲よりも顕著で、歌詞の意味よりもサウンドに乗る「声」という意味でボーカルを起用している独特のナンバー。 総評、★★★ B'zのデビューアルバム。シティポップ風味でシンセ効かせまくり、ギターが添え物程度というロックアルバムとしてはとんでもない出来だが、あくまでも(当時)最先端の音を追求したと考えると目新しさはあったのかもしれない。しかし、この路線はB'zとしては定着せず、後にハードロックの方面で成功してからはポップでキャッチなナンバーに打ち込みを多用している印象がある。 Easy Come,Easy Go!以降本格的にロックをして成功する前のポップなB'zの源流。興味のある人はぜひ。 read.cgi ver 07.5.4 2024/05/19 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる