配信先、産経ニュース、2017.6.24 11:00更新
http://www.sankei.com/column/news/170624/clm1706240006-n1.html

 韓国は来年2月の平昌冬季オリンピックを前に準備に忙しい。ソウル東方の平昌に行く高速道路などは拡張や補修工事が盛んでこのところいつも渋滞だ。一方、東海岸にいたる高速鉄道はほぼ工事が終わり10月には開通とか。

 とくに高速道路のサービスエリア(SA)は改修・改装が進みレストランや売店、トイレなどが見違えるほどきれいになった。なかでもトイレは各SAがホテルのロビーを思わせるようなインテリアで美観を競っているが、先日、立ち寄った同じ江原道の横城(フェンソン)SAのトイレには感動(?)した。ついに「ギャラリー・トイレ」が登場したのだ。

 地元出身の著名画家を顕彰し「○○○画家記念化粧室」と銘打たれ、クラシック音楽が響く中、画家の来歴を刻んだ銅版のほかよく知られた代表作の複製がトイレの壁に多数展示されていた。トイレが展示場になっているというわけだ。

 韓国のトイレ美化は随分前から進んでいる。地下鉄の駅のトイレもそうだが、だいたいが音楽のほか決まって絵や花が飾ってあり実に装飾的なのだ。トイレは機能的で清潔ならそれでいいと思うのだが、韓国人は美化イコール装飾という発想があるのかな。