【ソウル=宮崎健雄】聯合ニュースによると、トーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)会長は30日、韓国政府が2018年2月の平昌ピョンチャン冬季五輪で南北合同チーム結成などを提案していることについて「南北間の対話と和解は五輪精神に合致する」と述べ、支援する考えを示した。7月3日に韓国の文在寅ムンジェイン大統領と協議する考えも示した。

 韓国中部・茂朱ムジュの世界テコンドー選手権大会会場で記者会見して述べた。バッハ氏は、IOCが今年2月、北朝鮮オリンピック委員会に平昌五輪参加を呼びかけ、北朝鮮選手が出場資格を得られるよう支援すると伝えたことも明らかにした。

 ただ、北朝鮮の張雄チャンウンIOC委員は29日、記者団に1991年の世界卓球選手権大会での南北合同チーム結成を例に挙げ、「2年間交渉した。それぐらい苦労の多いことだ」と強調。「当時は政治状況が大変良い時だった」と語り、現状では合同チーム結成は困難との見方を示した。


http://www.yomiuri.co.jp/feature/TO000301/20170630-OYT1T50128.html
2017年07月01日