中国家電大手の美的集団(マイディアグループ)傘下で白物家電を手掛ける「東芝ライフスタイル」(川崎市)は、8月初めにも中国で東芝ブランドのオーブンを発売する。東芝の子会社だった時代は不振で2015年に中国から撤退したが、新体制下で再挑戦する。価格は約15万〜17万円と高めに設定し、富裕層に売り込む。

 発売するオーブンは、美的集団と共同開発し、メニューや機能を充実させた。美的集団はこれまで機能を抑えた低価格品で販売を拡大してきたが、東芝ブランドの家電を最高級品と位置付けて売り出す。東芝の家電は撤退前に約30年にわたって中国で展開しており、高品質とブランド力に強みがある。オーブン以外の家電販売も検討する。

 今年6月以降、ミャンマーやカンボジアの市場にも進出し、冷蔵庫や洗濯機を展開している。今後もアジアを中心に東芝ブランドの戦線を広げる考えだ。

 東芝ライフスタイルは16年6月に美的集団の傘下に入った。


http://www.sankei.com/economy/news/170724/ecn1707240005-n1.html
2017.7.24 09:04