【北京=藤本欣也】中国外務省は29日、北朝鮮の弾道ミサイル発射について声明を発表し、「国連安全保障理事会決議と国際社会の期待に背き、発射活動を行うことに反対する」と非難し、安保理決議を順守してミサイル発射活動を停止するよう求めた。

 同時に「関係各国が慎重に行動し、緊張がエスカレートするのを防ぐことを希望する」と指摘し、米国と韓国による軍事的対抗措置の動きも牽制した。

 中国外務省は、北朝鮮が今月4日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した際にも、「安保理決議違反の行動をこれ以上取らないよう求める」と北朝鮮に自制を促していた。

http://www.sankei.com/world/news/170729/wor1707290039-n1.html


中国、北朝鮮のICBM発射非難 日米韓の圧力強化もけん制

 中国外務省は29日、北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験について「国連安全保障理事会決議や国際社会の期待に背き、発射したことに反対する」と非難する声明を発表した。

 ただ、習近平指導部は秋に5年に1度の共産党大会を控えて地域の安定を最重視し、対話路線を主張。圧力強化に向かう日米韓もけん制する方針だ。

 中国はこれまでも北朝鮮に対してミサイル発射を自制するよう強く求めてきただけに、北朝鮮が2回目のICBM発射実験を強行したことに、いらだちを強めている。

 中国外務省は同時に「関係各国が慎重に対応し、事態をエスカレートさせることを防ぐべきだ」とも指摘し、朝鮮半島の安定を保つことが重要だと強調した。(共同)

http://www.sankei.com/photo/daily/news/170729/dly1707290015-n1.html

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北朝鮮がICBMを発射 北朝鮮の労働新聞が5日掲載した、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」型の発射実験の写真(共同)
http://www.sankei.com/photo/images/news/170729/dly1707290015-p1.jpg
北朝鮮の労働新聞が29日掲載した大陸間弾道ミサイル「火星14」発射の写真(共同)