米中央情報局(CIA)のポンペイオ長官が「米国にとって最大の脅威はロシアではなく中国」と述べた。米国のニュースメディア「ワシントン・フリー・ビーコン」が26日付で報じた。

 ポンペイオ長官は同メディアとのインタビューで「安全保障という観点から米国にとって最大の脅威は何か」との質問に

 「長期的には中国が米国にとって最大の脅威になるだろう」「中国は(現時点で最大の脅威と考えられている)ロシアやイランとは異なり、特定の資源に頼らない経済成長を成し遂げ、人口も多いため中長期的には他のどの国よりも米国にとって最大の競争相手となる可能性が高い」と述べた。

 ポンペイオ長官は東シナ海や南シナ海など中国が領土問題を起こしている地域について「中国は軍事力の強化に力を入れており、世界各地で米国に対抗しようとしている」「中国は他のどの国よりも米国をライバルと考えており、米国に勝つか、あるいは最低でも米国を食い止められることを示そうとしている」と述べた。

 その上でポンペイオ長官は「中国と米国は様々な分野で交流を続けているが、軍事面からみれば競争関係にある」と断言した。

 米国に逃避している中国の富豪、郭文貴氏が「米国には2万5000人の中国人スパイがいる」と暴露したことと関連してポンペイオ長官は「中国は米国を弱体化させるため多くの努力を続けている」「中国はサイバー攻撃によって米国の技術や軍事機密を奪おうとしている」などとも指摘した。

 ポンペイオ長官の発言に中国は神経質な反応を示している。中国外交部(省に相当)の陸慷・報道官は28日、中国国営のグローバルタイムズとのインタビューで「(ポンペイオ長官の発言は)冷戦時代の発想だ」などと批判した。

キム・ヒョイン記者

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