【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は29日、北朝鮮による2回目の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射に関連し、ツイッターに「中国には非常に失望した」と投稿し、北朝鮮の核・ミサイル開発の阻止に向けて中国が影響力を行使していないことに不満を表明した。

 トランプ氏は「過去の米国の愚かな指導者が、貿易で中国に年間何千億ドルもの利益を上げさせたのに、中国は北朝鮮に関し、米国に良いことを言うばかりで何もしてくれない」と指摘。

 その上で、「このような事態が続くのは認められない。中国はこの問題を容易に解決できたはずだ」と訴え、中国に対して何らかの措置に踏み切る可能性を強く示唆した。

 発言は、核・ミサイル開発関連で北朝鮮と取引のある中国企業などに対する追加制裁を決断したことを示しているとみられる。

http://www.sankei.com/world/news/170730/wor1707300010-n1.html


【北ミサイル】岸田文雄外相兼防衛相 「中国に落胆」のトランプ大統領ツイッターに理解示す「日米確認の趣旨に一致」

 岸田文雄外相兼防衛相は30日、トランプ米大統領が北朝鮮への圧力について「中国には非常に落胆した」とツイッターに投稿したことについて「中国の働きかけが重要であることは日米首脳会談でも一致してきた。トランプ氏の発言も、日米で確認したことの趣旨に一致するものではないか」と理解を示した。外務省で記者団に語った。

 ただ、中国の対北朝鮮圧力については「十分かどうかという評価については、さまざまな考え方があるだろうと思う」と明言を避けた。その上で、中国が北朝鮮貿易の9割を占める点などを挙げて「中国の役割が重要であるというのは間違いない。国際社会と連携しながら中国への働きかけを行っていきた」と述べた。

http://www.sankei.com/world/news/170730/wor1707300018-n1.html

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北朝鮮の労働新聞が29日掲載した「火星14」発射の写真(共同)
http://www.sankei.com/images/news/170730/wor1707300018-p1.jpg
取材に応じる岸田外相兼防衛相=30日午後、外務省