韓国のガールズグループ・KARAのメンバーとして活躍していた女優のハラ(26)が、韓国のセレブ街と言われている江南(カンナム)にある32億ウォン(約3億1400万円)のビルのオーナーになった。

 芸能人で不動産オーナーになることは珍しくないが、20代で江南(カンナム)となると話は稀で、話題になっている。

 不動産関係者の話によると、ハラが2015年に購入した物件は地下1階、地上4階の低層ビル。ビルの延床面積は574.97平方メートル(173.92坪)。周りは閑静な住宅街で好立地だ。

 関係者は「このビルは高い賃貸収益が期待できる物件で、駅近ということで賃貸需要も高い。高級感ある周辺地域の雰囲気もプラス要素。現在、このビルの時価が37億ウォン(約3億6300万円)台に跳ね上がっているほどだ」と話している。

 ビルは全階ワンルームの短期型賃貸で、保証金3200万ウォン(約319万円)、家賃は月1650万ウォン台(約164万円)とかなりのセレブ物件。

(※韓国では最初に払う保証金の額が多いほど月々の家賃が少なくなるという特徴がある。支払った保証金は契約期間終了時に全額返金されるが、月々の家賃が支払えないと保証金から家賃が差し引かれるシステム)

 ハラはこの物件購入に伴い、銀行から19億5000万ウォン(約1億9472万円)相当を借り入れている。しかし、この程度のローンなんてなんのその。このビルの利率は10%程度で、江南平均の建物の利率は3%程度。比べてみると、このビルが、いかに利益率が高いのかよくわかる。

 日本で考えてみると、東京や横浜のような立地での利率は10%以下で、10%以上の物件が売りに出ることはないに等しいと言われている。

 なお、ハラは2012年にも江南の清潭洞(チョンダムドン)に一軒家を購入している。

 当時の購入額は11億5600万ウォン(約1億1543万円)。独自のリフォームを施し、カフェや事務所、ネイルショップなど様々なテナントに貸出した。この時の設定賃料は保証金7000万ウォン(約699万円)、家賃は月750万ウォン(約74万円)。

 一軒家を商業ビルとしてリフォームすることで市場価値を急騰させ、購入から3年経った2015年にこのビルを20億8000万ウォン(約2億770万円)で売却した。当時から得ていた賃料収入と物件価値の差額を合わせても相当な利益を得ている。まさに、不動産ビジネスの専門家だ。

一方、同メンバーのスンヨンは大コケ!

 一方で、同じような不動産投資で痛い目を見ているメンバーもいる。

 ハラと同じく元KARAのメンバーのスンヨンだ。スンヨンは2014年に、ハラ物件と同様、江南にある延床面積800平方メートル、地下1階~地上4階の小規模ビルを45億5000万ウォン(約4億5400万円)で購入している。

 当時、保証金2億ウォン(約1999万円)、賃料は1600万ウォン(約159万円)、利益率は4.4%。ハラのビルに比べると利益率は低いが、江南区の相場を大きく上回っている。最寄り駅から徒歩5分以内、2本の道路に面しており立地条件は良好。

 ハラ同様、スンヨンも物件価値の向上のため購入から1年後にビルのリフォームを行っているが、実際の所、こちらは順調にはいかず、辛酸をなめている。

 スンヨンはリフォームの工事費を安く済ませようと出し渋った。数々のリフォーム会社の中から施工技術やクチコミなどには目もくれず、最終的に現実的には不可能なほど一番低く見積もった施工業者を選んだのだ。

 その結果、工事途中から施工業者と費用に関するトラブルが起こり、しまいには工事途中に職務放棄される始末。まさに後悔先に立たず。

 結果的にはリフォーム中に3回も施工業者を選定しなおし、工事費総額は2倍近く膨れ上がった。

 リフォーム後、新築されたのは地下1階〜地上5階建ての延床面積867平方メートルのビル。リフォーム前と比べても、大きさはさほど変わらない。通常、この規模でのリフォームは8ヵ月程度を要するのだが、スンヨンのビルに費やされた期間は1年半以上。工事費を出し惜しんだ結果が大きな損失を招いてしまった。

 購入時とリフォーム工事で銀行から受けた融資は計35億ウォン(約3億4954万円)。

https://hbol.jp/147505

>>2以降に続く)