日本を訪れた中国人が口を揃えて言うことの1つに「日本は非常に清潔で、街にはゴミ1つ落ちていない」ということが挙げられる。もちろん、この表現は若干の誇張が含まれていて、日本にも路上にゴミは落ちているし、汚いところもたくさん存在する。
 
 だが、ところかまわずゴミを捨て、痰や唾を吐く人が多い中国で生まれ育った人から見れば、日本は非常に清潔な国に見えるのは当たり前のことだ。
 
 中国メディアの今日頭条は30日、日本の街中にはゴミ1つ落ちておらず、街にはゴミ箱すら存在しないことを伝えつつ、中国国内には日本と同等の清潔さを実現している場所はまずないものの、「台湾は日本のように清潔だ」と主張した。
 
 記事は、「台湾の街中もゴミが落ちていなくて非常にきれいだが、不思議なことに日本と同様、設置されているゴミ箱が非常に少ない」ことを紹介している。台湾は確かに細い道や古い町でも、中国の都市とは比べられないほど清潔に保たれている。

 中国は台湾について「あくまでも中国の一部であり、中国の省の1つ」という立場を堅持しているが、記事もこの立場に基づいて「中国にも日本に匹敵する清潔さを維持している場所があった」などと主張した。
 
 中国では街中の屋台などで購入した食べ物を路上で食べる習慣があり、食べ終えたゴミやカスをその場に捨てて去っていく人が多い。だが、日本では路上でものは食べず、食べ歩きも行儀が悪いと教えられる。

 逆に中国では自分のゴミを持ち帰ろうとすれば不思議がられるだろう。習慣や文化の違いと言えばそれまでだが、中国人がこれだけ日本の清潔さに関心を寄せているということは、中国人もできれば国内で清潔な環境を実現したいと願っているのだろう。(編集担当:村山健二)

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