長期停滞していると言われる日本経済。しかしそれは実際の日本を理解していないだけだという。中国メディアの捜狐網はこのほど、「日本を別の角度から見てみる」と題して、5つの角度から見てみると、本当の日本が見えてくるとする記事を掲載した。
 
 1つ目の角度は総合的な国力だ。

 中国の25分の1という小さな島国ながらノーベル賞受賞者やノービザで入国できる国の数、食の安全、国民の寿命、就職率、1人あたりのGDP、さらには国民の民度に関する調査などで常に世界のトップレベルを維持し、「中国人が自国に抱く夢を日本はとうの昔にかなえている」と絶賛。

 日本と中国の国民間の民度の差は50ー80年の開きがあるとも言われているとし、「なぜ中国は他国から学ぶのに、日本からは学ぼうとしないのか」と疑問を呈した。
 
 2つ目の角度として、日本の失われた20年は「ソフトランディングに成功した20年だった」と指摘。不動産バブルが生じていると言われる中国も日本のようにできれば良いが、このままではロシアと同じ「不動産は上がり続け、貨幣価値が下がり続ける」ことになりそうだとした。

 3つ目は「日本の革新分野」だ。ある調査では、イノベーション企業トップ100のうち、日本が40社、米国が35社で米国を上回ると称賛。そのうえ、今は充電の時期だが、力を発揮すれば世界をはるかにリードできるだろう、と日本にはさらなる潜在力があるとも指摘した。
 
 4つ目は「技術分野」だ。研究開発費がGDPに占める割合などで日本は世界有数の水準にあり、技術力は米国に次ぐ水準にあるのが日本であるとした。

 5つ目は「見えないところのイノベーション力」だ。世界で人気が高いアップルやサムスンのスマホ製品には日本メーカーの部品が多く使用されており、毎年多くの日本企業がインテルの「プリファード・クオリティー・サプライヤー(PQS)賞」を受賞している。

 中国がかつて日本へのレアアース輸出を拒んだのも日本の研究開発力を恐れたからだと記事は分析した。
 
 このように角度を変えて見ると、日本は停滞しているといえども世界の先端を走っていると言えそうだ。日本人はもっと自国に自信を持っても良いのではないだろうか。(編集担当:村山健二)

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