東京都中央区の築地場外市場で木造の店舗7棟が全焼した火災で、ラーメン店の厨房(ちゅうぼう)付近の燃え方が激しかったことが4日、警視庁への取材で分かった。

 店では出火直前までこんろを使用しており、同庁はこんろの火が近くのステンレス製の板を介して、木製の壁に伝わり出火する「伝導過熱」が原因とみて調べている。

 このラーメン店は老舗として知られる「井上」。北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の元専属料理人、藤本健二氏(仮名)が通い詰め、同店の味を再現したラーメンを、平壌で開く店で出すのが夢と公言していたと報じられたこともある。

 その藤本氏は今年2月、平壌で料理店をオープンしたことが判明した。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙、朝鮮新報の記事では、メーンメニューのラーメンは醤油、キムチ、辛いラーメンの3種類あると紹介している。

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長とも面識があり、出店の希望を伝えていたとされる藤本氏。もしかしたら、正恩氏も井上の味を再現したラーメンを食べたことがあるのかもしれない。

http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170806/soc1708060003-n1.html

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築地場外市場の火災は、老舗ラーメン店「井上」が火元とみられている
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北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の元専属料理人、藤本健二氏(仮名)