【マニラ=杉本康士】河野太郎外相は6日、国連安全保障理事会による新たな対北朝鮮制裁決議について「決議はしたけれども尻抜けになったということがないように、きちんと実行していくことを確認したい」と述べ、北朝鮮に影響力を持つ中国やロシアなどに全面履行を働きかけていく考えを示した。訪問先のフィリピン・マニラ市内のホテルで記者団に語った。

 決議自体に関しては「日米が緊密に連携できた成果だ」と強調。「きちんと実行されれば、北朝鮮のミサイル開発に流れていたお金を相当止めることができる」と評価した。

 一方、6日の日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相会議で、河野氏は北朝鮮が発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)について「ASEAN各国は完全に射程圏内だ」と述べ、対北圧力の強化に取り組むよう求めた。

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マニラで記者の質問に答える河野外相=6日(共同)