河野外務大臣は、訪問先のフィリピンで日米韓3か国の外相会談を行い、北朝鮮への新たな制裁決議の着実な履行に向け、中国やロシアそれにASEAN諸国への働きかけを強めるとともに、引き続き圧力強化に向けより効果的な方法を検討することで一致しました。

日米韓3か国の外相会談は、河野外務大臣、アメリカのティラーソン国務長官、韓国のカン・ギョンファ(康京和)外相が昼食をともにする形で、およそ45分間行われました。

この中で河野大臣は、先月28日の北朝鮮によるICBM=大陸間弾道ミサイル級のミサイル発射を踏まえ、「北朝鮮の脅威は格段に増大しており、今は圧力をかける局面だ。国連安保理の新たな決議は厳しい制裁措置を伴っており、国際社会全体で着実に実施することが重要だ。3か国でしっかり後押ししていくべきだ」と述べました。

そして、北朝鮮による挑発行動を阻止するため、中国やロシアにさらなる役割を果たすよう求めていくことで一致しました。

さらに、河野大臣が「ASEANが国際社会による制裁の抜け穴になってはならない」と指摘し、北朝鮮と国交のあるASEAN諸国にも働きかけていく方針を確認しました。

そのうえで、北朝鮮への石油の供給停止など、引き続き圧力強化に向けより効果的な方法を検討するとともに、今月中旬から米韓合同軍事演習が始まるのに合わせて、さらなる挑発行動に出てくる可能性も否定できないとして、警戒を強めていくことも確認しました。

また、河野大臣が拉致問題の早期解決に向けて引き続き協力を求めたのに対し、アメリカ、韓国からは強い支持が表明されました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170807/k10011091161000.html


北朝鮮制裁履行へ連携 日米韓「効果的な圧力」

【マニラ共同】日米韓3カ国は7日、フィリピンの首都マニラで外相会談を開き、国連安全保障理事会の新たな北朝鮮制裁決議の着実な履行を含め、圧力をかけることが重要だとの認識で一致した。「効果的な圧力」に向けて連携を図ることを確認した。

中国やロシア、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国に圧力措置への協力を働き掛けることも申し合わせた。

北朝鮮の核・ミサイル開発阻止のための結束を示し、新たな決議の厳格実施を国際社会にアピールした形。安保理決議には賛成したものの、対話重視の姿勢を示す中国側の動向が焦点になる。

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017080701001682.html