http://sp.recordchina.co.jp/news.php?id=186206

2017年8月7日、韓国・国民日報によると、飼い主から虐待を受けて保護された後、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に引き取られて韓国の「ファーストドッグ」になった犬「トリ」の近況を写した写真が公開された。しかし、その写真が「動物虐待ではないか」として、ネットユーザーの間で物議を醸している。

韓国大統領府のイム・ジョンソク秘書室長は5日、フェイスブックにトリの写真を2枚掲載した。写真の中のトリは木製の犬小屋の前で首を傾げてカメラを見つめている。穏やかに暮らしているように見える写真だが、韓国のネットユーザーはトリが「外にある小屋にリードのついた首輪でつながれている」点に注目し、「トリの過去をもう忘れたのか?」と批判の声を上げている。トリは以前、短いひもで縛られて虐待を受けていたことが分かっている。

これに対し、トリを保護した動物保護団体は「写真の中のトリが着用しているのはリードのついた首輪ではなく犬用ハーネスであり、文大統領が飼っている他の犬に慣れさせるため外を散歩させた時に撮られた写真」と説明し、「新たな環境に適応できるよう少しずつ時間をかけて段階を踏んでいる。これ以上の憶測は控えてほしい」と訴えた。

この報道を見た他のネットユーザーからは「虐待の意味を知らないの?」「いつからリードのついた首輪が虐待になった?」」「広い庭で過ごせる犬は幸せだ。室内に入れるなんてとんでもない」「小さいワンルームでシベリアンハスキーを飼うのは優待?」「同じテーブルで食事し、同じベッドで眠らなければならないの?」など大統領府を擁護するコメントが寄せられている。

また、「犬を心配するのもいいけど、猛暑の炎天下の中で汗を流して働いている人間の心配もしてほしい」と訴える声も。

一方で「大統領のひざの上で優雅に暮らすものと思っていた。トリがかわいそう」「虐待された犬は他の犬より気を遣ってあげなければならない。いくら大統領と言っても、それができないなら引き取るべきではない」との意見もみられた。