【マニラ=中川孝之】中国の王毅ワンイー外相とベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相が7日にマニラで予定していた会談が、中国の要請で急きょ中止となった。

 中国側の関係筋が明らかにした。6日発表の東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議の共同声明には、ベトナムの主張を反映して、中国をけん制する「南シナ海の非軍事化の重要性」との文言が入っており、中国側が強く反発したとみられる。

 両国関係は南シナ海問題で緊張しつつあり、ベトナムは6月に天然資源の掘削に着手したが、中国が武力行使を示唆して圧力をかけ、中止に追い込まれている。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20170807-OYT1T50071.html