2014年から15年ごろにかけ、日本では中国人旅行客による爆買いが大きな話題となった。すでに爆買いの勢いは収束したと言われているが、それでも中国人旅行客が日本での買い物をやめたわけではなく、消費意欲は今なお旺盛だ。
 
 中国メディアの今日頭条は5日、中国人にとって日本を訪れる動機の1つが「ショッピング」であることは今も同じだと伝え、中国人が日本製品を買い求める理由について考察する記事を掲載した。
 
 中国人による爆買いについては、すでにニュースにもならなくなったが、東京都内の百貨店やドラッグストアなどでは中国人旅行客が買い物を楽しんでいる姿をいつでもみることができる。それではなぜ、中国人はわざわざ日本を訪れてまで買い物をしたがるのだろうか。
 
 記事はまず、中国人が旅行で日本を訪れるのが年々容易になっていることを挙げ、日本政府が中国人向け査証の発給要件を緩和し続けていることが、訪日中国人の増加に繋がっている根本的な要因の1つであると指摘。

 また、中国人が日本で買い物をしたがるのは、円安の進行によって割安感が出たことのほかに、「日本は商品の種類が豊富で、品質が高く、価格も適切」であるためだとし、日本で販売されているものはどれだけ取るに足らないモノでも、「中国で販売されているものより、高品質で使いやすい」と指摘した。
 
 また、日本で買い物をすることで中国人は「良質な顧客体験を味わうことができる」とし、日本人の接客は礼儀正しいだけでなく、忍耐強く対応してくれるうえ、非常に信用できると紹介。

 爆買いの対象として注目を集めたのは温水洗浄便座のような大きな家電製品だったとしながらも、中国人にとって本当に人気があるのは化粧品やシャンプー、目薬、歯磨き粉、医薬品を始めとする「日用品」であり、日本メーカーの日用品を使うことで中国人は「毎日の暮らし」を上質なものにできると考えていることを伝えた。(編集担当:村山健二)

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