中国が主導して設立したアジアインフラ投資銀行(AIIB)が、米大手格付け会社から最上位の信用格付けを取得し、存在感を増している。

 国際協力銀行の近藤章総裁(72)は、協調融資などAIIBとの連携について「案件次第だ。可能性は排除しない」と柔軟に構える。

 将来、日本企業がAIIBの案件に参加することがあれば「政府と相談の上で(連携を)検討できる」と近藤総裁。

 ただ、日本政府は中国色の強いAIIBと距離を置く。「今のところ日本企業が絡む融資案件はない」が、産業界はAIIBの動きに関心が高く、官民の間に若干温度差もあるようだ。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017080700718&;g=leaders