「仙台七夕まつり」(仙台市青葉区)の会場で署名活動を行っている拉致被害者家族会などが7日、県庁を表敬訪問し、県幹部や県議会拉致議員連盟のメンバーらを前に、早期解決に向けた協力を求めた。

 家族会の元事務局長で、増元るみ子さん(63)=拉致当時(24)=の弟、照明さん(61)は、「若い人にも拉致問題に関心を示し、取り組んでほしい。そうしないと北朝鮮に対する日本人の意思が伝わらない」と訴えた。

 河端章好副知事は「若年層をターゲットにした啓発活動に取り組んでいく」との考えを示し、拉致議連会長の中島源陽議長も「地域で拉致問題への共通認識をしっかり持つことが解決に向けた力になる。われわれの立場で頑張っていく」と述べた。

 救う会宮城の安藤哲夫会長は「若い人は拉致問題に関心がないのでなく、分からない。教育の中で教えてほしい」と要請した。

 特定失踪者家族会会長で、大沢孝司さん(71)=失踪当時(27)=の兄、昭一さん(81)は「私たちの願いは日本で再開し、抱き合って喜ぶことだ。そのために支援をお願いしたい」と話した。

http://www.sankei.com/region/news/170808/rgn1708080049-n1.html