【北京=原田逸策】中国企業の対外投資の落ち込みが鮮明になっている。

 1〜6月の中国による対外直接投資は前年同期比46%減の481億ドル(約5兆3千億円)と大幅に減り、対中国直接投資(656億ドル)を再び下回った。

 当局が資本流出と人民元安を止めようと海外企業の買収を制限したためだ。資本規制を嫌って対中投資も前年割れに落ち込む。

 目先の市場安定を優先した資本規制は、中国企業の経営の高度化に逆風となる。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM08H7M_Y7A800C1FF2000/