「台湾との交流は深い」

 福州の自由貿易試験区を紹介する映像で繰り返されたのが「台湾」の2文字だった。福建省発展改革委員会の張岩銓氏も「台湾とは優れた協力の可能性が高い」と述べ、一帯一路における連携を強調した。

 15年開設の同自由貿易試験区には国内外の企業が進出したが、約400社が台湾資本という。台湾で使われている繁体字(正体字)のパンフレットもあった。

 香港でも政府内に一帯一路関連の部門が設立され、梁振英前行政長官は「一帯一路は世界を動かす」と期待感を示している。

 一方で、5月に習指導部が一帯一路をテーマに開いた国際会議に台湾は欠席。蔡英文政権は一帯一路に距離を置いていると指摘される。

 張氏は「●(=登におおざと)小平の『改革開放しなければ死ぬしかない』という言葉は今の台湾にも通用するのではないか」とクギを刺した。(三塚聖平)

http://www.sankei.com/world/news/170809/wor1708090007-n1.html

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北京中心部の金融街にあるAIIBの入り口=7月24日
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北京市内のAIIBが入るビル=7月24日