中国にも日本の居酒屋を真似た店が増えてきたが、これは中国で大人気の日本ドラマ「深夜食堂」の影響が大きいに違いない。独特の雰囲気で中国人の心をつかむ「日本の居酒屋」は実際にはどんなところなのだろうか。

中国メディアの今日頭条は6日、日本の居酒屋でアルバイトした経験から日本の居酒屋を紹介する記事を掲載した。
 
記事によると、筆者がこのバイト先で学んだことの1つは、「日本人の人情味」だという。多くの中国人は、日本人は遠慮深くて距離感があり、冷淡なイメージを持っている。

筆者も、最初は距離感を感じたようだが、慣れるにつれて徐々に輪の中に入ることができ、そのうち「実家で親からしか受けられないような扱い」をしてもらえるほど可愛がってもらったと感謝している。
 
たとえば、論文作成のため休暇をもらった時も、文句を言われるどころか「ちゃんと食べなくてどうする」と山盛りのチャーハン弁当を持たせて、ビタミンCを取れと大きなみかん2つを押し込んでくれたそうだ。感動した筆者は、帰り道に自転車に乗りながら思わず涙がこぼれたと振り返った。
 
また、中国へ帰国するときには、心配したおかみさんが給料を前払いしてくれたうえ、おこずかいまで持たせてくれたと「人情味を感じたエピソード」を紹介した。
 
記事は、人間のドラマが繰り広げられるドラマ「深夜食堂」のような居酒屋は「本当に存在する」と断言。

ドラマに出てくるような個性的な常連は本当に多く、毎回箸を持ったまま寝てしまうサラリーマン、バイクで世界を走るのが趣味の男性、恥ずかしがり屋で遠慮深く注文のできない50代の「お兄さん」、豪快な「姉御」、漫画家の男性など、居酒屋の常連客も人間味にあふれており、日本の居酒屋は魅力的な場所で、日本を訪れたら是非居酒屋に行き、日本人の日常を感じてみてほしいと締めくくっている。
 
生真面目で冷淡にさえとらえられる日本人だが、実際に知れば中国人も驚くほど人情味とユーモアにあふれているようだ。日本旅行には居酒屋を勧めるのも悪くはないだろう。(編集担当:村山健二)

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