航空自衛隊は9日、米空軍の爆撃機との共同訓練を8日に九州周辺の空域で実施したと発表した。大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を強行した北朝鮮の金正恩体制をけん制する狙い。

 米軍爆撃機は空自との訓練後に、韓国空軍とも共同訓練を行った。

 北朝鮮のICBM発射実験を巡っては8日、東南アジア諸国連合(ASEAN)に加え日米韓の外相らが参加し、フィリピンで開かれたASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議が、重大な懸念を表明する議長声明を発表。

 同時期に訓練を実施することで、日米韓3カ国の連携を改めて示した。

 日米共同訓練では、空自のF2戦闘機2機と米空軍のB1戦略爆撃機2機が参加。編隊を確認しながら飛行した。

 日米は、北朝鮮がICBMの発射実験を強行した7月28日の2日後となる同30日にも、九州西方から朝鮮半島沖の空域で共同訓練を実施している。

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8日、九州周辺の空域で共同訓練する航空自衛隊のF2戦闘機(下の2機)と米空軍のB1戦略爆撃機(航空自衛隊提供)