菅義偉官房長官は9日午前の記者会見で、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射を繰り返す北朝鮮に対して、トランプ米大統領が「火力と怒りに直面する」などと警告したことに関し、「米国の抑止力を確保することは、わが国にとって極めて重要だ」と評価した。

 北朝鮮がミサイル搭載可能な水準まで核弾頭の小型化に成功したとの米報道については「米国、韓国と緊密に連携しながら挑発行動の自制、関連する安保理決議の順守を強く求めていきたい」と述べるにとどめた。

 これに関し、小野寺五典防衛相は防衛省で記者団に「今その能力を持っているのか、近いうちに持つのか、少なくとも警戒監視をしっかりしなくてはいけないレベルにきている」と述べ、警戒に万全を期す方針を示した。

 北朝鮮は8日付で声明を出し、米領グアム周辺への弾道ミサイル発射を検討していると威嚇。この中で触れられているアンダーセン空軍基地について、小野寺氏は「抑止力の重要な役目を持っている」と指摘した。

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