中国のアプリ開発企業や弁護士が立ち上げたグループは8日、米アップルのアプリ配信サービス「アップストア」が中国の独占禁止法に違反しているとして、国家工商行政管理総局(工商総局)と国家発展改革委員会(発改委)に対し告発状を提出したもようだ。8日付北京商報が伝えた。

アプリ開発を手掛ける28社が独禁法違反の証拠を集め、告発に踏み切った。

グループの弁護士はアップストアについて、市場支配的地位の乱用と、中国が定めたインターネットサービスの提供に関する規定に違反していると指摘。

アプリ開発者に対して具体的な理由を明かさずにアプリを無断で削除したり、課金の決済方法を自社の「アップルペイ」に制限したりしている問題に言及した。

アップルは昨年8〜10月、中国向けのアプリ3万個余りをアップストア内から削除。ユーザーからの問い合わせに対しても明確な回答を避けるなど、中国内で反発が広がっている。

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