中国メディア・今日頭条は6日、日本の小学生の運動会に、商業化した現代のオリンピックに失われつつある、オリンピック本来の精神を垣間見たとする記事を掲載した。
 
記事は日本の小学校の運動会について「各家庭はお祭りのような重大イベントとみなすため、週末を選んで行われる。一家総出で応援に出かけるが、熱心な保護者が持参するカメラやビデオの装備は、記者団顔負けのレベルである」と紹介した。
 
また、日本の運動会の特徴として「全員参加」であることを挙げ、「あらゆる競技が団体形式で行われ、団結力やチーム精神が表現される」と説明している。

さらに、一般的には赤組と白組に別れて得点を競う形式が採用されており、このため日本の小学生の体操服には「赤白帽子」がセットになっていることを伝えた。
 
そして、実際の競技や演技の様子を写真で紹介。1年生の団体演技から5年生の騎馬戦、6年生の組体操まで、みんな真剣な表情で臨んでいるとした。

さらに、運動会終了後には児童らが自分たちで後片付けをすることも紹介。演技後にグラウンドに落ちた衣装のすずらんテープ1本さえもしっかり拾う子どもたちについて「日本人の細かい精神は、この頃から培われるのだ」と評した。
 
さらに、学校が事前に保護者に配布するプログラムには、競技や演技の順番や時間、グラウンドの地図などが詳細に記載されており、ここからも日本人の細やかさが感じられるとしている。
 
記事は最後に、近代五輪の父と呼ばれるクーベルタン男爵が1919年に「スポーツ・フォー・オール」を提起したことを紹介したうえで「現代、オリンピックがますます商業化するなかで、日本の小学生たちの運動会からは純朴なオリンピック精神への回帰が感じられる」と結んだ。(編集担当:今関忠馬)

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