【ソウル聯合ニュース】韓国の女優、ソン・ヘギョさんと韓国の広報活動に取り組む誠信女子大の徐ギョン徳(ソ・ギョンドク)教授が、光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)を迎えた15日、「海外で出会う韓国の歴史―京都篇」パンフレット1万部を製作し、京都で配布したと明らかにした。

韓国語と日本語で製作されたこのパンフレットには、朝鮮半島出身者の日本強制連行の歴史を伝える丹波マンガン記念館、国民的詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ、1917〜45)の詩碑、朝鮮半島の美術品を展示する高麗美術館、耳塚(豊臣秀吉の文禄・慶長の役の際、朝鮮人約12万6000人の耳や鼻を削いで持ち帰り、埋めた塚。鼻塚とも呼ばれる)など、京都にある韓国史の遺跡に関する紹介と道案内などをオールカラーで掲載した。

徐教授がパンフレット製作を企画し、ソンさんが製作費全額を後援した。

パンフレットは、韓国の若い観光客らが多く利用する京都と大阪の民泊10カ所に置かれた。徐教授は、日本の政府が記念館や美術館内へのパンフレットの設置を許可しなかったため、民泊を選んだと説明した。

徐教授は「京都の有名な観光地を訪問する際に、半日程度韓国の歴史遺跡を訪問するのも意味があることだ」とし、「観光客に無料で情報を提供しようとパンフレットを製作した」と述べた。

ソンさんは「韓国語のパンフレットが京都を訪れる韓国人観光客の役に立てばうれしい」とし、「観光客が韓国の歴史遺跡に少しでも関心を持つことを願う」とコメントした。 

徐教授とソンさんは韓国の独立運動記念日の3月1日にも「海外で出会う韓国の歴史物語―東京篇」1万部を製作し、同様に配布していた。

また、中国の重慶・杭州の大韓民国臨時政府庁舎や上海にある抗日運動家・尹奉吉(ユン・ボンギル、1908〜32)の記念館、米ロサンゼルスにある独立運動家、安昌浩(アン・チャンホ、1878〜1938)ファミリーハウスなど12カ所のほか、米ニューヨーク近代美術館(MoMA)、カナダのロイヤルオンタリオ博物館(ROM)など世界的に有名な美術館にも韓国語のパンフレットを寄贈した。

ソンさんと徐教授は、東京・京都に続きロシアのウラジオストクなどにある韓国の歴史遺跡のパンフレットも製作し、観光客に提供する予定だ。

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東京と京都で配布されたパンフレット(徐教授提供)=(聯合ニュース)
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パンフレットを手に取る韓国人観光客(徐教授提供)=(聯合ニュース)