http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170822/k10011107671000.html
米韓演習に合わせ ソウルで毒ガスのテロ対応訓練
8月22日 18時51分

韓国の首都ソウルの地下鉄では22日、アメリカ軍と韓国軍の合同軍事演習に合わせて、毒ガスや爆発物を使ったテロを想定した訓練が、警察や軍などが参加して行われました。
この訓練は、21日から韓国で始まった、アメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」に合わせて22日、ソウル市が行ったもので、警察や軍、消防などからおよそ250人が参加しました。

訓練では、テロリストが走行中の地下鉄の車内で毒ガスをまき、多くの死傷者が出ているという想定で始まり、車両が駅に着くと、防護服を着た消防隊が倒れている乗客たちの救助に当たりました。続いて、軍の化学防護部隊が駆けつけ、使われた毒ガスの成分を分析するとともに、薬剤を散布して除去作業を行いました。

また、駅の構内に爆弾が仕掛けられたという想定でも訓練が行われ、爆弾を発見した警察の爆発物処理班が対応に当たったほか、自動小銃などで武装した警察の特殊部隊がテロリストを制圧しました。

一方、韓国では、今回の演習の期間中、朝鮮半島の有事に備えて、政府機関や自治体などで合わせて48万人余りが参加し、避難訓練や、備蓄されている物資の確認作業などが行われることになっています。