最悪のシナリオも想定

2018ロシアワールドカップ・アジア最終予選もいよいよ大詰めを迎え、残り2試合となった。すでに予選通過を決めているのはグループAのイラン代表のみで、他は混戦模様だ。

グループAでは韓国代表が勝ち点13で2位に入っているものの、3位のウズベキスタン代表とは勝ち点が1しか離れていない。

しかも韓国は31日にイラン、9月5日にウズベキスタンと、上位陣との対戦が残っている。最悪の場合ワールドカップにストレートインできる2位から転落してしまう可能性もある。

それもあってか、韓国代表は今後のプランを2通り考えているという。1つはイランとウズベキスタンとの2連戦でしっかり結果を出してワールドカップ出場を決め、10月と11月の国際Aマッチデーはワールドカップ本番に向けて強豪国と親善試合を組もうというもの。

そしてもう1つは、この2連戦で3位まで転落してプレーオフに回った場合だ。

ワールドカップ出場を決めた場合はチュニジア代表との親善試合を組む考えもあるようで、他にも欧州で強豪国と試合をすることを狙っている。ワールドカップ本番へ向けて貴重な経験となるだろう。

しかし、プレーオフに回った場合は事態が変わってくる。同メディアは「欧州遠征の計画はワールドカップ行きが決まった場合にのみ可能となる。ここで決まらなければ10月にグループB3位のチームとプレーオフを戦わなければならない。

相手は日本、オーストラリア、サウジアラビアのどれかだ」と伝えており、最悪のシナリオも想定している。

一方のグループBでは日本代表が首位に立っているが、韓国と似たようなプレッシャーを感じている。

残りの2試合は勝ち点差が1しか離れていない3位オーストラリア代表と2位サウジアラビア代表と対戦することになっており、31日のオーストラリア戦に勝てばワールドカップ出場が決まるが、サウジアラビア戦まで決着がもつれた場合は3位まで転落するシナリオも考えられる。

仮に韓国が3位まで落ちた場合は日韓対決のプレーオフが実現してしまう可能性もあり、最終予選残りの2試合は非常に重要だ。

日本はグループ首位だが、安心できる状況ではない。

同メディアもプレーオフ行きは最悪のシナリオと捉えているが、日本も何とかこの2連戦でワールドカップ出場を決めて今後の親善試合を有効活用したいところだ。

http://www.theworldmagazine.jp/20170825/02national_team/176926

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アジア最終予選を戦う韓国代表 photo/Getty Images