エチオピアを訪れている河野外務大臣は、AU=アフリカ連合の幹部と会談し、挑発行動を続ける北朝鮮に対して、国連安全保障理事会の新たな制裁決議を着実に履行し、国際社会が圧力をかけ続けていく必要があるという認識で一致しました。

河野外務大臣は、日本時間の27日午後、エチオピアの首都アディスアベバで、AU=アフリカ連合のクオティ副委員長と会談しました。

この中で、河野大臣は、弾道ミサイルの発射など挑発行動を続ける北朝鮮への対応について、「国連安保理の制裁決議をしっかり履行していただきたい。アフリカには、北朝鮮との貿易や人の往来がある国も多く、抜け穴にならないようにお願いしたい」と述べました。

これに対し、クオティ副委員長は「世界平和に対する問題だ」などと応じ、両者は、制裁決議を着実に履行し、国際社会が圧力をかけ続けていく必要があるという認識で一致しました。

また、河野大臣は、来年、アフリカ連合に日本政府の代表部を新たに設けて協力関係を強化していく考えを伝えました。

アフリカでの一連の日程を終え、河野大臣は記者団に対し、「制裁決議の履行で、北朝鮮の今の在り方を変えることが大事だ。国際社会が一致して圧力をかけるところだということをアフリカの各国と共有できた」と述べました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170827/k10011114821000.html

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170827/K10011114821_1708271954_1708272008_01_02.jpg