敵地で韓国と対戦するイラン ケイロス監督が苛烈な練習環境をフェイスブックで報告

韓国代表は31日にロシア・ワールドカップアジア最終予選で本拠地イラン戦を迎える。すでにA組1位が確定し、ロシア大会出場を決めているイラン代表のカルロス・ケイロス監督は韓国から浴びせられたアウエーの洗礼を告発している。

名古屋グランパスやレアル・マドリード、ポルトガル代表などを率いた百戦錬磨の指揮官は、チームとともにすでに韓国入り。

仁川アシアド競技場で韓国戦に向けた練習を進めているが、ケイロス監督は自らのフェイスブックで韓国サッカー協会に割り当てられた練習場のとんでもない惨状を報告している。

指揮官が掲載した写真は韓国の厳しい洗礼を物語っていた。大雨の練習場には水がたまり、芝は禿げ上がっていた。練習で怪我人が出るリスクも高いピッチでイラン代表は韓国戦に向けた練習を余儀なくされていた。

「どんな条件でも、我々はこの選手とともに最善の結果を求めてきた。韓国での作戦は軌道に乗っている。偉大な仕事はいつの日か報われる。チーム・メリ(イランの愛称)に栄光を」

メッセージでは韓国代表の準備した苛烈な環境に対する反骨精神を打ち出している。指揮官の怒りのクレームが実ったのか、地元紙「スポーツソウル」によると、イランの練習場は28日に坡州市総合運動場に移転したという。

練習環境が改善され「満足している」

ケイロス監督の注文もあり練習環境が改善され、「とても満足している。ようやく韓国に到着した気持ちになれた。ありがとう」と語っている。

韓国サイドの嫌がらせへの対抗措置となったが、同紙では「彼は心理戦を仕掛けている」と報じている。韓国は現在グループ2位(勝ち点13)だが、3位ウズベキスタン(勝ち点12)との勝ち点差はわずかに「1」となっており、イラン戦の結果次第では3位転落もあり得る。

5日の最終戦は敵地ウズベキスタンとの直接対決で地の利は相手側にあり、そうした意味でも韓国代表はなりふり構わずな姿勢を見せている。いかなる手段を講じてもホームで勝ち点3を手中に収めたいところのようだ。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

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自らのフェイスブックで、劣悪な練習場の様子をアップしたケイロス監督  【写真:Getty Images】