【北京=東慶一郎】中国教育省は28日、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)を巡る「国家主権の意識」の養成などに主眼を置いた「歴史」「国語」「道徳・法治」の3科目の統一教科書を、今年秋から全国の小中学校で使用すると発表した。

「中華民族の偉大な復興」を掲げる習近平政権が今秋に開催する第19回共産党大会に向けて、求心力を高める狙いもありそうだ。

3科目に共通するのは、従来の教科書にも盛り込まれていた愛国や国家意識に関する内容が強化された点だ。

歴史では、チベット、新疆や台湾、尖閣諸島、南シナ海について「分割することのできない我が国の領土の一部分」だとして、その「歴史の根源や発展」を具体的に紹介している。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20170829-OYT1T50082.html