北海道が31日発表した2016年度の観光入り込み客数調査報告書によると、道内を訪れた外国人観光客は230万人だった。15年度と比べて10.6%増で、5年連続で過去最高を更新した。

日帰りを含む観光客の総数は15年度比0.2%減の5466万人で、過去最高だった15年度の5477万人には及ばなかった。16年度は3月に北海道新幹線が開通して道外客が増えたものの、8月から9月にかけて発生した台風の影響による道内客の減少を補えなかった。

訪日客を国・地域別でみると、増加率が大きかったのはマレーシアや韓国。マレーシアは64.9%増の12万5800人、韓国は41.7%増の42万4300人だった。半面、中国は1.4%減の54万6600人だった。

訪日客が増えたのは、新千歳空港とアジア各国を結ぶ航空路線が増加したため。シンガポール航空傘下の格安航空会社(LCC)であるスクート、韓国のアシアナ航空やチェジュ航空による新規路線の就航があり、運航便数が増えた。

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