9月1日は「関東大虐殺」記念日だ。日本の軍人・警察は数千人の在日朝鮮人・華人を殺害した。しかし日本の政界では現在、「関東大虐殺」を否定する声が蔓延し始めている。

韓国メディアによると、東京都の小池百合子知事ら日本の高官が今年慣例を破り、「関東大虐殺」への追悼文を寄せることを拒否した。韓国の聯合ニュースが伝えた。

1923年9月1日に関東大震災が発生すると、日本の軍人・警察は「朝鮮人が毒をまき放火した」などのデマを受け、朝鮮人の大量虐殺を行った。一説によると6661人が死亡。

ある東京都議会議員は昨年、「墓石に6000人以上の朝鮮人が命を奪われたと書かれているが、事実に合わない」と述べた。内閣府は今年4月、公式サイトから「関東大虐殺」に関する専門家の報告書を削除しようとした。

これを受け、有力な首相候補とされる小池氏が、今年より追悼式にメッセージを寄せないと表明したことは、「関東大震災」を否定し歪曲しようとする日本政府の最近の動きと合致する。

韓国人は日本政府の関連動向に憤っている。あるネットユーザーは「このニュースを中国語と英語に翻訳し、日本の本性を全世界の人に知ってもらおう」とコメントした。また「倭猿は捏造が得意」「反省を知らない民族に未来はない」というコメントもあった。

長期的に「関東大虐殺」に注目し研究を進めているドキュメンタリー映画監督の呉充功氏は今月25日、大虐殺ドキュメンタリー『1923ジェノサイド、93年間の沈黙』の発表会を開いた。

呉氏は「関東大震災において、500人以上の中国人が虐殺された。中国政府の強い圧力を受け、日本政府は中国の犠牲者に謝罪し賠償を行った。しかし韓国政府は現在も本件で行動していない」と指摘した。

「関東大震災朝鮮人大虐殺犠牲者遺族会」が30日、釜山で設立された。これは初の「関東大虐殺」遺族会で、7人の犠牲者の遺族がメンバー。

遺族らは「大虐殺の犠牲者に関する資料が少なく、調査と研究もほぼ行われていない。韓国政府は現在も具体的な犠牲者リストを発表していない。国が犠牲者の調査を行い、日本に犠牲者の遺骨返還と賠償を求めるべきだ」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年9月3日

http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2017-09/03/content_50008483.htm
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2017-09/03/content_50008483_2.htm