埼玉県熊谷市の県営熊谷玉井住宅付近の用水路脇の市有地で6〜8月、「ヤミ畑」の物置などが燃える不審火が5件相次いだほか、近隣で別の不審火も1件発生した。用水路脇に無許可で設置された小屋や畑などが問題視され、8月下旬に、熊谷署と同市が協力して撤去作業に当たったが、市有地に無断で作物を育てている現場はどんな所なのか。一抹の不安を抱えながらも「ヤミ畑」に足を運んでみた。

 「畑をしていると楽しい」

 「だれ。警察か?」。8月中旬、火災現場となった用水路脇で記者が話しかけると、中国系とみられる高齢の女性から鋭い視線を向けられた。警戒しているのか、ナスが入ったかごを背後に隠した。警察官でないことが分かると、女性は記者の取材に応じ始めた。

 女性によると、野菜を育て始めたのは昨年から。ナスのほかにトマトなども作っているという。野菜の出来をほめると「畑をしていると楽しいから」。先ほどの様子とは一転、笑みが浮かんだ。

 取材中、パトロールをしている警察官が近づくと、女性は再び持っていたかごを背後に隠した。警察官に対してはかなり警戒している様子で、市有地での耕作が不法行為だと認識はしているようだ。


続きます。
http://www.sankei.com/region/news/170906/rgn1709060001-n1.html
2017.9.6 12:00

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無許可で設置された小屋や畑などを撤去する熊谷署員ら=8月25日、埼玉県熊谷市(宮野佳幸撮影)
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